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Roger Waters(右) |
Roger Watersが新たなインタビューで自身の政治的見解についてあらためて言及しています。
Pink Floydの共同創設者であり、プログレッシブ・ロックの伝説的人物であるロジャー・ウォーターズは、新しいツアーを計画しており、彼の政治的なステージショーは常に各紙のヘッドラインを飾っている。また、ウクライナの大統領夫人Olena Zelenskaに宛てた公開書簡など、一連の発言(インタビューやソーシャルメディア上)は国内外で幅広い議論を巻き起こしている。
今回、ローリング・ストーン誌のインタビューに応じたロジャー・ウォーターズは、自身の政治的信条について質問に応じている。
このインタビューには、現在進行中のウクライナ戦争におけるロシアの戦争犯罪は「西側諸国のプロパガンダ」によってもたらされた「大きな嘘」であるという彼の信念など、扇情的な発言が多数含まれている。
彼は「忘れてはいけないのは、私はウクライナ政府が支援する殺害リストに載っているということだ。でも、殺されるとき、彼らはその写真に "liquidated "(粛清された)と書くんだろう。もしかしたら俺もその中の一人になるかもしれない」と説明している。
別の場面では、ロジャー・ウォーターズは、プーチン大統領の拡張主義的な政策とは対照的に、戦争の責任をNATO、および、西側勢力の足元に置いているようにみえなくもない。「そもそもこれは不必要な戦争だ」と彼は述べている。「そして、その人たちは死ぬべきではない。ロシアは、20年間も欧米政府に外交手段を提案して戦争を回避しようとしたのに、(ロシアに対して)ウクライナへの侵攻を促すべきではなかった」
その他、イスラエルに対する彼の見解にも触れている。彼の新しいライブステージでは、ユダヤ教のシンボルであるダビデの星(五芒星)をあしらった豚が登場します。これは揶揄にも見えるが、しかし、「私は絶対に反ユダヤ主義者ではない」とウォーターズは反論している。「だからといって、私を反ユダヤ主義者だと中傷しようとする愚者たちを止めることはできないでしょう」
ロジャー・ウォーターズは、こういった反駁をするのと同時に、国連の反ユダヤ主義の定義の一部である、イスラエルの生存権を全面的に支持しているわけでもないようです。「イスラエルが、アパルトヘイト国家として存在する権利を持たぬということは、南アフリカや他のどこかの国と同じように、反ユダヤ主義者ではないということと同意義です」とウォーターズは述べているのだ。
一つ断っておきたいのは、ロジャー・ウォーターズは真の平和主義者なのであり、平和を誰よりも望む人物ということである。おそらく彼の念頭には左翼だの右翼といった古びた概念、政治的なポジションというのは皆目存在しないと思われる。今日の戦争が誰が引き起こしたものなのか、また、未来の動乱を誰が引き起こそうとしているのか、これはどの地域に住まう人間にも無関係ではありえない。ロジャー・ウォーターズの今回の発言を受けて、改めて考えなければならないのは、実は我々の方なのである。
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