mui zyu、デビューアルバムの最新シングル「Rotter Bun」を公開

mui zyu ©Holly Whittaker

アートロックバンド、Dama ScoutのEva Liu(エヴァ・リュー)ことmui zyu(アイルランド生まれ、香港人の両親を持ち、現在、イギリスで活動を行う)がニューシングル「Rotten」をリリースした。シングル「Ghost with a Peach Skin」を筆頭にリリースされた彼女のデビューアルバム『Rotten Bun for an Eggless Century』からの最新作。下記よりチェックしてみてください。


mui zyuは、UKのJapanse Breakfastと称すべきアーティストで、イギリスのラフ・トレードでも「On The Rise」として紹介されており、このデビュー作で注目を集める可能性が非常に高い。

 

ニューシングル「Rotten Bun」において、mui zyuはファッション用語でいう「洒脱」を志向している。ファースト・シングルと同様、シンセ・ポップを基調としたシングルとなっているが、その中には奇妙さーー幻想的なサイケデリアーーが通底する。近年隆盛を極めるシンセ・ポップを踏まえ、その基本型を少し崩し、特異なポップ・ソングを生み出す。ラップ・ミュージックに根差した絶えず変容するリズムにも、このアーティストらしいユニークさが込められている。


「”Rotten Bun”は、デビュー・レコードの舞台となるファンタジーの世界に私たちを誘ってくれるはずです」と、リューは声明の中で説明している。「私、あなた、私たち、"主人公 "は、カビの生えた植物、魔術、魔法、悪魔など、彼らの環境を取り込んでいるのです。『Rotten Bun』は、孤独な戦士の腐った心を意味している。腐った舌の影響を受けないくらい強くなることによって、嘲り、いじめ、傷つける初期の魔物たち、それらを克服しなければならない...」

 

「テレビゲームのチュートリアルのように序盤は誘導されるが、訓練の一環として最終ボスを倒さねばならないというような感じ。レコードの中の多くの比喩は、中国の民間伝承に因み、Pu Songlinの「Strange Stories from a Chinese Studio」からインスピレーションを得ています」

Pu Songlin: 蒲 松齢: 清の時代の作家で、代表作は、アジア版アラビアン・ナイトと呼ばれる『聊斎志異』や中国で人気の高い大河小説『紅楼夢』がある。蒲 松齢は、アジア圏における近代幻想文学の偉大な先駆者の一人で、アルゼンチンの作家、ホルヘ・ルイス・ボルヘスに強い影響を及ぼした


デビュー・アルバム『Rotten Bun for an Eggless Century』は2月24日にFather/Daughter Recordsからリリースされる予定である。


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