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©︎A.J.Gibbony

 

Paramoreは、近日発売予定のトリビュートアルバム『Stop Making Sense』の一部として、トーキング・ヘッズの「Burning Down the House」のカヴァーを公開した。試聴は以下から。


このトリビュート・アルバムは、トーキング・ヘッズの1984年の重要なコンサート・フィルムの復元版を昨年リリースした映画会社「A24」によって制作される。


パラモアは年明けの記事で紹介したように、アトランティックとの契約が終了し、様々な憶測が流れている。メンバーがソロで活動するという噂もある。当面のところは、サイドプロジェクトというような形で活動が継続される。今週初め、SZAはアップル・ミュージックとのインタビューで、パラモアとのコラボレーションが "進行中 "であることを認めた。バンドは昨年、新作アルバム『This Is Why』(Reviewを読む)をリリースし、ニューウェイブ・サウンドに対するリスペクトを示した。このアルバムはMTのBEST ROCK ALBUM 2023にランクインを果たした。

 

 「Burning Down the House」


Jim O'Rourke(ジム・オルーク)によるBurt Bacharach(バート・バカラック)のカヴァーアルバム『All Kinds of People ~love Burt Bacharach』(2010)がサブスクリプションで復活する。

 

このアルバムは本日(1月24日)にデジタルで発売、続いて、3月9日には数量限定で見開きダブル・ジャケットのLPとCASSETTE TAPEで発売される。リリース情報の詳細を下記から確認してみよう。

 

Jim O' Rouke(ジム・オルーク)は、シカゴのエクスペリメンタル・フォークの大御所として名高い。ギタリストとしては、ミュージック・セリエルに近い無調のスケールの演奏をすることで知られている。ジム・オルークは、Sonic Youthにも一時的に参加したほか、デビッド・グラブスとジョン・マッケンタイアが中心となって結成した”Gastr Del Sol”に1994年に加入した。

 

ジョン・マッケンタイア擁するTortoiseの『TNT』と並び、”シカゴ音響派”の名作として知られる『Upgrade & Afterlife』に参加している。以降、オルークは、ソロアーティストやプロデューサーとして活動するようになった。アメリカでは、Wilco,Superchunkの作品のプロデュースを手掛けたほか、イギリスでは、Beth Orhon(ベス・オートン)の作品をプロデュースした。

 

オルークは、親日家の一面を持つことでよく知られている。日本のミュージック・シーンとの関わりが非常に深く、Melt Banana,チャット・モンチー、大友良英、カヒミ・カリイの作品のプロデュースを手掛けている。さらに、従来から日本映画に対するリスペクトを表明しており、それは若松孝二監督の映画『実録・連合赤軍』へのサウンドトラック提供を見てもよく分かる。



本日、デジタル・ストリーミングで解禁されるカヴァー・アルバム『All Kinds of People ~love Burt Bacharach』には、ジム・オルークの他にも日米の豪華なアーティストが参加している。

 

細野晴臣、小坂忠、Thurston Moore(サーストン・ムーア)、Donna Taylor(ドナ・テイラー)、カヒミ・カリィ、坂田明、中原昌也、やくしまるえつこなど、総勢11人のヴォーカリストをフィーチャー、個性的なバカラック・ナンバーを構成する。「ユリイカ」と共にJim O'Rourkeの代表的な作品となっている。




・Jim O'Rourke / All Kinds of People ~love Burt Bacharach~ [ Digital ]




DDCB-13010 | 2024.01.24 Release
Released by B.J.L. X AWDR/LR2

 

配信リンク:

https://ssm.lnk.to/AkoP_lBB

 

・Jim O'Rourke / All Kinds of People ~love Burt Bacharach~ [LP]




[ LP ] DDJB-91304 | 2024.03.09 Release
Released by B.J.L. X AWDR/LR2 | 4,000 Yen+Tax

 



・Jim O'Rourke / All Kinds of People ~love Burt Bacharach~ [CASSETTE TAPE]




[ CASSETTE TAPE ] DDTB-13003 | 2024.03.09 Release
Released by B.J.L. X AWDR/LR2 | 2,273 Yen+Tax

 


Tracklist:


A1. Close To You / 細野晴臣
A2. Always Something There To Remind Me / Thurston Moore(サーストン・ムーア)
A3. Anonymous Phone Call / やくしまるえつこ
A4. After The Fox / 坂田明、中原昌也
A5. You'll Never Get To Heaven / 青山陽一

B1. Do You Know The Way To San Jose / カヒミ・カリィ
B2. Don't Make Me Over / 小坂忠
B3. Raindrops Keep Falling On My Head / 小池光子
B4. I Say A Little Prayer / Yoshimi
B5. Trains And Boats And Planes / Jim O'Rourke(ジム・オルーク)
B6. Walk On By / Donna Taylor(ドナ・テイラー)




Burt Bacharach(バート・バカラック):

 

アメリカの作曲家、作詞家、レコード・プロデューサー、ピアニスト、 20世紀のポピュラー音楽において最も重要で影響力のある人物の一人と広くみなされている。


1950年代から、彼は何百ものポップソングを作曲し、その多くは作詞家であるハル・デイヴィッドとのコラボレーションであった。バカラックの音楽は、ジャズでの経歴に影響された珍しいコード進行や拍子の変化、小編成オーケストラのための珍しい楽器の選択が特徴である。彼はレコーディング作品の多くを編曲、指揮、プロデュースしている。


1961年から1972年まで、バート・バカラックとハル・デヴィッドのヒット曲のほとんどは、ディオンヌ・ワーウィックのために特別に書かれ、ディオンヌ・ワーウィックが演奏したものであったが、それ以前(1957年から1963年まで)には、マーティ・ロビンス、ペリー・コモ、ジーン・マクダニエルズ、ジェリー・バトラーらと仕事をしていた。これらのコラボレーションの最初の成功の後、バカラックは、ジーン・ピットニー、シラ・ブラック、ダスティ・スプリングフィールド、トム・ジョーンズ、B.J.トーマスなどの歌手のためにヒット曲を書いた。

 

バカラックは全米で73曲、全英で52曲のトップ40ヒットを書いた。 ビルボード・ホット100の上位にランクインした曲には、

 

・「This Guy's in Love with You」(ハーブ・アルパート、1968年)

・「Raindrops Keep Fallin' on My Head」(トーマス、1969年)

・「(They Long to Be) Close to You」(カーペンターズ、1970年)

・「Arthur's Theme (Best That You Can Do)」(クリストファー・クロス、1981年)

・「That's What Friends Are For」(ワーウィック、1986年)

・「On My Own」(キャロル・ベイヤー・セイガー、1986年)

 

などがあり、その功績が讃えられ、グラミー賞6回、アカデミー賞3回、エミー賞1回受賞している。


 

バカラックは、作家のWilliam Farina(ウィリアム・ファリーナ)によって「その由緒ある名前は、同時代の他の著名な音楽アーティストのほとんど全てと結びつけることができる作曲家である」と評されている。「後年、彼の曲は、大作映画のサウンドトラックに新たに採用され、その頃には、オマージュ、コンピレーション、リバイバルが至る所で見られるようになった」

 

彼はまたイージー・リスニングの重要人物でもある。チェンバー・ポップや渋谷系といった後の音楽運動に影響を与えた。 2015年、ローリング・ストーン誌は、バート・バカラックとハル・デヴィッドを「史上最も偉大なソングライター100人」の32位にランクインさせた。ーWikipedia

 


Water From Your Eyes(ネイト・エイモス、レイチェル・ブラウンによるニューヨークのインディーポップ・デュオ)は、Weenの「If You Could Save Yourself (You'd Save Us All)」のカヴァーを披露した。

 

Sounds of Saving、988 Suicide & Crisis Lifelineの「Song That Found Me At The Right Time」シリーズのために制作された。このカバーソングをもとに制作されたドキュメンタリーフィルムを下記よりご覧ください。


デュオのレイチェル・ブラウンは声明の中で次のように語っている。「音楽を作るようになった頃、わたしは本当に落ち込んでばかりいて、自殺願望もあった。一日を台無しにするようなひどい考えを持つ以外に選択肢はないと思って過ごしていたときもある。長い間セラピーを受けた。おかげで、自分の考え方を変えることができるという知識を得ることが出来た。ただ、自分が考えていることを表現するのに適切な唯一の場所と感じていたから、曲を書き始めたんだ」

 

このカバーソングのリリースを企画したSound of Saving/988 Suicide & Crisis Lifelineの声明は以下の通り。

 

「インディー・ロックの人気バンドWater From Your Eyesをフィーチャーした次のビデオを公開できることを嬉しく思う。この "Song That Found Me At The Right Time "シリーズでは、Weenの名曲 "If You Could Save Yourself (You'd Save Us All) "をカバーし、高校時代の自殺願望の管理から薬物使用に至るまで、彼らの個人的・集団的なメンタルヘルス体験について克明に記録している。



「ウォーター・フロム・ユア・アイズは、実験的、ダンサブル、ギザギザ、メロディック、悲哀、辛口など、時には定義することもできないが、時代を超越した音楽を制作している。彼らは、2023年に暗鬱でありながら風刺的なアルバム『Everyone's Crushed』をリリースし、世界的に高い評価を得た。SoSは、数年前、@catelebonの前座を務めた彼らのパフォーマンスを見て以来、熱烈なファンになった。厳粛なテーマにユーモラスなアプローチで取り組む彼らの姿は私たちの心を捉えました。彼らと仕事をすることに同意した時、私たちは本当に感激しました」




ウィルコはボウイの1969年のヒット曲 「Space Oddity」のカバーを公開した。本日、1月8日(月)はデヴィッド・ボウイの77回目の誕生日。


このリリースは、ウィルコが2023年にマウンテン・ステージ(NPRミュージックが配信する公共ラジオ番組)で行ったパフォーマンスの音源。本日発表されたコンピレーション『Live On Mountain Stage』に収録される。


今回の公演について、バンドは声明で語っています。 「地球に根ざしたバンドとして、デヴィッド・ボウイの宇宙を彷彿とさせるアレンジに取り組むことは光栄な挑戦でもある。彼の自由と才能の高みに到達しようと努力することは、どのバンドにとっても賢明な目標なんだ。私たちは、この曲を地球上でもうひとつの故郷とさせてくれたマウンテン・ステージに感謝しています」


「Live On Mountain Stage」の収録曲にウィルコが加わる。『Outlaws and Outliers』のトラックリストには、過去40年にわたり同番組で演奏してきたエキサイティングなアーティストの名がずらりと並ぶ。カントリー/フォークシンガーのMargo  Price(マーゴ・プライス)の参加にも注目したい。




また、ウィルコのジェフ・トゥイーデイーは自著「World Within A Songs」の刊行を発表した。先日行われた Pitchforkのポッドキャストに出演し、音楽批評について複雑な胸中を明かしている。


「''音楽批評家は欲求不満のミュージシャンである''という格言を、自分の人生に当てはめて考えてみると、意味がひっくり返った」「セントルイスで同人誌の執筆に挑戦してみたんだけど、あまりに怠け者でうまくいかなかった。それで街を通ったいろいろな人たちにインタビューしたんだ。レイン・パレード、スティヴ・ベータース、ロング・ライダーズ、ソウル・アサイラム。基本的には、ライヴのタダ券を手に入れようとしたし、タダ券をくれるファンジンもあった」


「そのうち1、2回しか仕事をこなせなかったけど、ミュージシャンたちと一緒に遊んだよ。ロック評論家になろうとしたけど無理だったからバンドを始めたんだといつも冗談を言っていた」


トゥイーディの著書は、彼の人生を変えた50曲以上の楽曲、それぞれの楽曲の背景にある実体験、そして音楽と人生がどのように絡み合い、高め合っていくのかについて彼が学んだことが探求される。





昨年、ウィルコは新作アルバム「Cousin」をリリースした。(Reviewを読む)このアルバムは本サイトのベストリストに選ばれています。さらに以前、ジェフ・トゥイーデイーはエンジェル・オルセンの「Big Time」をカバーしたほか、ヨ・ラ・テンゴとの共演時にはビートルズ、ボブ・ディランの曲をカバーしている。



『Live On Mountain Stage: Outlaws and Outliers』


Tracklist:

01. Space Oddity (David Bowie cover) – Wilco

02. The Wolves – Watchhouse

03. You Didn’t Call My Name – Molly Tuttle

04. Going Home – Tyler Childers

05. Joy – Lucinda Williams

06. Sinners Like Me – Eric Church

07. Hurtin’ (On the Bottle) – Margo Price

08. One More Dollar – Gillian Welch and David Rawlings

09. Lodestar – Bird of Chicago

10. Redwing Blackbird – Kathy Mattea

11. Closer to Fine – The Indigo Girls

12. Souvenirs – John Prine

13. You Know the Rest – Steve Earle

14. What’cha Gonna Do – Bela Fleck and Abigail Washburn

15. I’d Do It Again – Sierra Ferrell

16. Cup of Sugar – Tim O’Brien

17. Black Is the New Color – Rhiannon Giddens

18. Let Me Touch You for a While – Alison Krauss

19. Canola Fields – James McMurtry

20. Traveling Alone – Jason Isbell

21. Isn’t Love Great – Sam Baker



以下のデヴィッド・ボウイの関連記事もご一読下さい:


デヴィッド・ボウイと山本寛斎  ジギー・スターダストという架空のキャラクターの創造

 

Cat Power(キャット・パワー)ことチャン・マーシャルとIggy Pop(イギー・ポップ)が、マリアンヌ・フェイスフルの「Working Class Hero」のカヴァーで共演した。このニューシングルは、『A Tribute to Marianne Faithfull』(マリアンヌ・フェイスフルへのトリビュート)として収録される予定。

 

チャン・マーシャルは、以前、イギー・ポップのカバーをしていることはファンであればご存知のことだろう。さらにマリアンヌ・フェイスフルのトリビュートに挑戦するという行幸に肖ったのは、ロイヤル・アルバート・ホールでの部ボブ・ディランの伝説のライブ公演を再現し、その作品をドミノからリリースし、イギリスの文化と良好な関係を構築したことにある。


発売元である”In The Q Records & BANDBOX”は、Women of Rock Oral History Projectと共に、近日発売予定のトリビュート・アルバムには、シャーリー・マンソン、ピーチズ、リディア・ランチ、ターニャ・ドネリー、キャット・パワー、イギー・ポップ、ブッシュ・テトラ、ドニータ・スパークスなど、19組のアーティストのカバー曲が収録されることを明らかにしている。


『The Faithful』は、イギリスの大女優、Marianne Faithfull(マリアンヌ・フェイスフル)へのラブレターである。全ての利益は、長期のCOVIDから回復したマリアンヌを支援するために直接充てられる。

 

キャット・パワーこと、チャン・マーシャルの声明は以下の通り。


「マリアンヌは素晴らしい人生を送ってきました! マリアンヌは人生を生きてきた! 彼女を知るすべての人にとって、そして彼女を慕うすべての人々にとって、彼女は女王です! 

 

彼女の音楽界への貢献の枠組みは紛れもありません! 彼女のゴージャスなヴォーカルの揺れを聴くたびに、私は感動し、永続に近づく。目まぐるしく、新しい歌と声の矢が飛び交う世界で、マリアンヌはいつも私のハートとスピリットの正鵠を射ています。私は、彼女を他の誰よりも敬愛しています。言葉では言い表せない真のデイム。永遠の王族なのです」



Women Of Rock Oral History Projectのファウンダーであるターニャ・ピアソンはこう付け加える。「アイコンやミューズでありつづけるためには、たとえ50枚以上のレコードを持っていたとしても、それをお金に代えないということです。たとえあなたが60年代のイット・ガールだったとしても。たとえマリアンヌ・フェイスフルであっても」


「マリアンヌ・フェイスフルは、カウンター・カルチャーのアーティストとしてキャリアを築き、さまざまなジャンルやスタイルを探求してきた。彼女は数え切れないほどのコラボレーター、ミュージシャン、プロデューサーと仕事をしてきたのです」

 

「その結果、彼女のカタログやキャリアは簡単に分類することができず、基本的に彼女がふさわしい商業的認知を広く得るチャンスはなかったということになるでしょう。このレコードで私が望むのは、マリアンヌが後継者たちにどれだけ愛され、尊敬され、評価されているかを知ってもらうことです。私は、これらの彼女の曲のヴァージョンが、マリアンヌ・フェイスフルに新しい聴衆を紹介し、彼らが彼女のレコードを買うきっかけになることを願っています。もちろん、マリアンヌ・フェイスフルが彼女にふさわしいリスペクトを受けることを願っています」


「Working Class Hero」Cat Power& Iggy Pop (Marianne Faithful Tribute)

 


Lana De ReyがJohn Denver(ジョン・デンバー)の「Take Me Home, Country Roads」のカヴァーを公開した。彼女の演奏は、頻繁にコラボレートしているザック・ドーズによってプロデュースされた。試聴は以下からどうぞ。


今年初め、デル・レイは最新アルバム『Did You Know That There's A Tunnel Under Ocean Blvd』をリリースし、そのオープニング曲「The Grants」でデンバーに言及している。(Reviewを読む)彼女は最近、NBCテレビのスペシャル番組『Christmas at Graceland』で「Unchained Melody」を披露した。




 

Last Dinner Party(ラスト・ディナー・パーティー)は、先日、BRITライジング・スターの候補に選ばれ、イギリス国内で注目を集めている。さらに、MTV Push 2024のショートリストにも選ばれた。ロンドンのバンドは来年、デビュー・アルバムをリリースを控えている。

 

今回、アップル・ミュージック・ロンドン・セッションズに出演したバンドは、司会のマット・ウィルキンソンに招待され、カバーに挑んだ。ラスト・ディナー・パーティーは、史上最高のヴォーカリスト、シネイド・オコナーの「Mandinka」を選び、野心的なアレンジを加えている。

 

「Mandinka」は、オコナーの1987年の楽曲で、『The Lions and cobra』に収録されている。このアルバムは、女性シンガーでありながらスキンヘッドというオコナーのお馴染みの反骨的なヘアスタイルと合わせて、カトリックに対しての愛憎入り交じる思いがメッセージとして織り交ぜられている。 「the lion and the cobra」は旧約に現れる言葉で、悪魔の隠喩である。カトリチズムの家父長制や権力構造に対するアーティストの内的葛藤を描いた難解なアルバムと言える。現代人としてキリスト教圏における中世的な観念からの脱却の過程を描いたとも解せる。

 

シネイド・オコナーからの影響について、バンドのアビゲイル・モリスは「彼女はファンを失おうが、ネガティブな報道がされようが、気にしなかった」と述べている。「この曲は本当にモンスターのようで、怖かったけど、本当に楽しく、自由で、素晴らしい曲。この曲を作ったもうひとつの理由は、私たちのマネージャーであるタラがアイルランド人女性で、彼女が勧めてくれた」



 


 

Sleaford Mods(スリーフォード・モッズ)はPet Shop Boysの名曲「West End Girls」をカヴァーした。昨年、デュオはYazooの曲をカバーしている。「West End Girls」のヴァイナル・シングルは12月15日に発売される。


この12インチには、"クリーン "と "ダーティー "のミックス、ペット・ショップ・ボーイズ自身によるリミックス、そしてHiFiショーンによるリワークが収録される。「West End Girls」は、スリーフォード・モッズの硬質な雰囲気にマッチしており、PSBのリミックスも素晴らしい。


「『West End Girl』は僕の心にとても近い曲で、いろんな意味で青春の曲なんだ」とモッズのビートメイカー、アンドリュー・ファーンは言う。

 

フロントマンのジェイソン・ウィリアムソンは、「ペット・ショップ・ボーイズのアルバム『Please』と『Actually』をよく聴いているよ。アンドリューが "West End Girls "のカヴァーを提案したとき、この曲の素晴らしさを尊重することが重要だった。だから、ニールとクリスがこの曲を認めてくれたとき、私たちのちっぽけな心は吹き飛んだよね」


一方、ニール・テナントとクリス・ロウは、「スリーフォード・モッズは、大義のためにイースト・エンドの少年たちをウエスト・エンドのストリートに呼び戻してくれた」と語っている。


Sleaford Modsによる「West End Girls」のカヴァー、PSBのリミックス、そしてEPの他の曲のビデオ、さらにオリジナルのビデオは以下から見ることができる。

 

 

 「West End Girls」






LAのグランジ・ポップ・バンド、Mommaとヒューストンのグランジ・シューゲイザー、Narrow Headがスプリット7のためにお互いのナンバーをカヴァーした。MommaがNarrow Headの "Sunday "を、Narrow HeadがMommaの "Medicine "をカヴァー。


「私たちはお互いのバンドの大ファンだった。1年ほど前、お互いの曲をカヴァーしようという話が持ち上がった。ジェイコブ(ナロウ・ヘッド・ギタリスト/ヴォーカリスト)がアレグラに、サウンドチェック中に彼らが "Medicine "をカヴァーしているビデオを送ってきたとき、私たちは、よし、実際にやるしかないって思ったの」


「Mommaは、僕らがすぐに夢中になったバンドのひとつなんだ」とNarrow Headは付け加える。


このスプリットはRun For Cover/Polyvinylから本日リリースされ、レコードは12月1日に発売される。予約はこちら。ストリーミングは以下から。Mommaは11月17日にLAのThe WilternでAnamanaguchiのオープニング・ライヴを開催予定。



 


キャット・パワーが2022年11月に行ったボブ・ディランの伝説的な1966年のロイヤル・アルバート・ホール公演を再現したライヴ『キャット・パワー・シングス・ディラン:ザ・1966 ロイヤル・アルバート・ホール・コンサート』がライヴ・アルバムとして11月にリリースされる。彼女は、2024年2月14日、今度はカーネギー・ホールでロイヤル・アルバート・ホールの再演を行うことを発表している。


ニューヨーク公演に先駆け、キャット・パワーは11月6日と7日にロサンゼルスのトルバドール、そしてアルバム発売(11/10)直前の11月8日にはパレス・シアターでもディランをカヴァーする。


キャット・パワーは、ライヴ・アルバムから「Mr. Tambourine Man」と「Like a Rolling Stone」の2曲を公開した。どちらも以下で聴くことができる。

 

 

 「Mr. Tambourine Man」

 

 

 「Like a Rolling Stone」

 

 


 
Clairoが早くも、Mitskiの「My Love Mine All Mine」のカバーをインスタグラムに投稿した。この曲は、金曜日に発売されたミツキのニューアルバム『The Land Is Inhospitable and So Are We』に収録されており、「My Love Mine All Mine」のビデオも公開されている。「ここしばらくで聴いた中で最も美しい曲のひとつを学ぼうとしているところだ。ビデオは以下から。

今年初め、クレイロはフェニックスのアルファ・ズールーの曲「After Midnight」の新ヴァージョン、そしてビーバドビーの「Glue Song」の新ヴァージョンに参加した。また、彼女はチャリティーのために新曲「For Now」のデモを公開した。
 
 

©︎Inez & Vinoodh


アルバム発表と同時に、アメリカのシンガーソングライター、カバーの女王とも称されるキャット・パワーが新曲「She Belongs To Me」と「Ballad Of A Thin Man」を公開した。

 

2022年11月5日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで録音された『キャット・パワー・シングス・ディラン:ザ・1966ロイヤル・アルバート・ホール・コンサート』では、チャン・マーシャルとして知られるアーティストが、史上最も伝説的で変貌を遂げたライヴ・セットのひとつを曲ごとに再現している。


この伝説の公演は、1966年5月、マンチェスター・フリー・トレード・ホールで開催されたが、ブートレグにより長い間 "ロイヤル・アルバート・ホール・コンサート "として知られていた。このオリジナル・パフォーマンスは、ボブ・ディランがショーの途中でアコースティックからエレクトリックに持ち替え、フォーク純粋主義者の怒りを買い、ロックンロールの流れを永遠に変えた。


「他のどのソングライターの作品よりも、ディランの歌は私に語りかけ、5歳の時に初めて聴いて以来、私にインスピレーションを与えてきた。過去に "She Belongs To Me "を歌うとき、私は時々一人称の物語に変えていた。私はアーティストだ、振り返らない』ってね。「でも、ロイヤル・アルバート・ホールでの公演では、もちろん原曲通りに歌いました。作曲と偉大な作曲家への敬意を込めて」


オリジナルのコンサートでの最も有名な瞬間にちなんで、「Ballad of a Thin Man」が始まる直前に観客が「ユダ!」と叫ぶ。「あれは衝動的なものだった。ある意味、ディランは曲を書く私たち全員にとって神さまなのです」と彼女は付け加えた。


キャット・パワーはのライヴアルバム『Cat Power Sings Dylan: The 1966 Royal Albert Hall Concert』を11月10日にドミノ・レコードからリリースされる。 

 

 

 




CAT POWER – CAT POWER SINGS DYLAN: THE 1966 ROYAL ALBERT HALL CONCERT 


Label: Domino

Release: 2023/11/10


Tracklist:

1.She Belongs To Me

2.Fourth Time Around

3.Visions Of Johanna

4.It’s All Over Now, Baby Blue

5.Desolation Row

6.Just Like A Woman

7.Mr. Tambourine Man

8.Tell Me, Momma

9.I Don’t Believe You (She Acts Like We Never Have Met)

10.Baby, Let Me Follow You Down

11.Just Like Tom Thumb’s Blues

12.Leopard-Skin Pill-Box Hat

13.One Too Many Mornings

14.Ballad Of A Thin Man

15.Like A Rolling Stone


 

Soccer Mommy

 

カバーソングというのは簡単なようでいて難しい。原曲とかけ離れすぎても問題で、近づきすぎてもカバーの意義が薄れてしまう。その点、サッカー・マミーは今回のカバーで模範的な例を示してくれている。

 

ソフィー・アリソンは、インディーロックシンガーとして良質なソングライティングを続けてきたが、カバーの選曲や編曲においてもそのセンスの良さは光る。ソフィー・アリソンはかねてからシェリル・クロウを敬愛しており、その音楽性の一であるバブルガム・ポップを研究してきたというが、シェリル・クロウの2002年のヒット曲「Soak Up the Sun」をカバーしている。カラオケ・ビデオと題された映像が公開されているので、ぜひ下記よりチェックしてみてください。

 

「私の友人は社会主義者なの/彼はRV車の中で、いつも会議をやっている/私は彼の車のガソリン代が払えないから/ここに居座ってTVを観てる」という歌い出しは、シニカルで最高だが、その後、サビで「太陽の日を浴びてね」と続けるあたりも、ちょっと辛辣だけど、優しさもあり、かなりウィットに富んだ内容となっていることに気づく。しかし、このクロウのヒット曲は、2000年当時の時代性を顕著に感じさせるものの、その内容は全く古びていないのに驚愕する。

 

サッカー・マミーの最新アルバム『Sometimes, Forever』収録の「Bones」にどのような触発を及ぼしたのかを、「Soak Up the Sun」を聞きながら推測してみるのも一興だ。ワイアードなギターが甘美なメロディーラインを彩り、美麗なヴォーカルはソフィー・アリソンのヴォーカルと合致している。ソングライターは、重厚なギター・ファズと電子音で見事に曲を飾り立てている。


昨年、ソフィー・アリソンはニューヨーク・タイムズ紙の特集でシェリル・クロウのソングライティングを賞賛している。

 

「彼女には大ヒットした曲がたくさんあり、少なくとも私のような年齢の人間にとっては、大人になってこれらの曲を聴かないということはありえない。彼女には、難しいことを言いながらも、それを認める準備ができているように感じさせ、この難しいことを受け入れてクールになるコツがある」と。

 

「Soak Up the Sun」

 


Samiaはシングル・シリーズを立ち上げた。このシリーズでは、「Charm You」で幕を開けるBlondshellやMaya Hawkeといったアーティストが、Samiaの最新アルバム「Honey」の楽曲を再解釈している。


Samiaは次のように語っている。「私はいつも、コミュニティが自分にとって重要だと声を大にして言ってきた。友人たちがいなければ、このようなことはできなかった。パンデミックの間、私たちはみんな家に閉じこもっていたから、『The Baby in 2020』を再構築したんだけど、そのアイデアはこのプロジェクトの理念にとても忠実だと感じたから、『Honey』でもう一度やってみたくなったの。曲に新しい命を吹き込むのは、いつもエキサイティングなことよ」


Blondshellはこう付け加えた。「私は長い間サミアにインスパイアされてきた。彼女は歌に自分自身をたくさん注ぎ込んでいて、人々や場所に対する愛に溢れている。暗闇を切り裂く友情と喜び。Charm You'ではそれを本当に感じたし、彼女のプロジェクトに参加できてとても嬉しい」。


「Charm You」(Blondshell)

 

©Derek Henderson

オーストラリアのシンガーソングライター、Julia Jacklin(ジュリア・ジャックリン)が、ニック・ケイヴ擁するBoys Next Doorが1979年に発表したRoland S. Howard(同じくオーストラリアのミュージシャン)の「Shivers」のカヴァーを公開しました。以下よりお聴きください。


「Shivers」は、この曲のオリジナル・バージョンを録音したオーストラリアのプロデューサー、Tony Cohenを称える新しいコンピレーションにJacklinが提供したニューシングルです。Birthday Party、Go-Betweens、Hunters & Collectors、Nick Caveのレコードも含まれています。RVG、Leah Senior、Grace Cummingsも、このコンピレーションに参加し、John Olsonが書いたCohenの人生についての書籍「Half Deaf, Completely Mad」に付属しています。


「たくさんカバーされていますが、私にとっては特別な曲です」とジャックリンは声明で述べています。

 

「この曲は、私が初めて弾けるようになった曲のひとつ。多くのシドニーのバーや会場、オープン・マイク・ナイトで、私がこの曲を歌うのを聞いたことがあります。ハワードが16歳の時に書いた曲であり、歌詞が10代の抑えきれないドラマチックな恋心をうまくとらえていて、ずっと気に入っているんです。肉体的に傷つきながらも、自分自身を笑い飛ばせるような曲なんだ。

 

「Shivers」


ジュリア・ジャックリンは昨年、最新アルバム『PRE PLEASURE』をPolyvinylからリリースしました。MTの週間のアルバムに選ばれた他、2022年度のベストリストにも選出されています。アルバムの最後に収録されている「End Of The Friendship」は名曲なのでぜひ聴いてみて下さい。

 

Manchester Orchestra

Jimmy Eat WorldとManchester Orchestraは、今年7月から共同のヘッドライナー・ツアーを始める準備を着々と整えていますが、それに先駆けて、両バンドにリスペクトを捧げるためにお互いの曲のカバーを公開した。マンチェスター・オーケストラは『Crarity』のオープニング「Table For Glasses」をカバー、一方のジミー・イート・ワールドはマンチェスター・オーケストラの2021年の名盤『The Million Masks of God』から「Telepath」をピックアップしています。

 

マンチェスター・オーケストラのフロントマンのアンディ・ハルは、「大好きなバンドのひとつとカバーの交換をするのは、絶対的に名誉なことでした。我々はオリジナルに敬意を払いながらカバーに取り組み、その広々とした隅々まで探検して楽しんだよ」とこのシングルについて述べた。

 

Manchester Orchestra 「Telepath」

   

 

Jimmy Eat World「Table For Glasses」

 

©Alexander Black


Moses Samney(モージズ・サムニー)は、ビリー・ホリデイの名曲「When You're Smiling」のカバーを提供しました。このカバーは、エステ・ハイムが音楽プロデューサーを務めるナショナルジオグラフィックの新リミテッドシリーズ「A Small Light」の第8エピソードに収録されています。以下からお聴きください。


「A Small Light」は、アムステルダムの屋根裏部屋にアンネ・フランクと家族を匿うのを手伝ったオーストリア系オランダ人女性、Miep Giesa(ベル・パウリー扮)の物語である。Weyes Blood、Sharon Van Etten、Angel Olsenなどのアーティストが、5月23日発売のサウンドトラックへの参加を表明しています。

 

 


Kurt VileがAmazonと組んで、Charli XCXのCrash曲 "Constant Repeat "のカバーを発表しました。このトラックには、Vileの娘のバッキングボーカルも収録されています。


カート・ヴァイルは、XCXと彼女の音楽を愛するようになった経緯について、「1年ちょっと前(前作『April 2022』の発売日)に一夜にしてCharli XCXのファンになった」と書いています。ラフ・トレード・イースト・ロンドンでインストアをやったとき、彼女のポスターが玄関全体を覆っていた。翌朝の飛行機で、新しく手に入れたCRASHのCDを何度も何度も聴きながら家に帰りました。家に帰ったらすぐ娘たちに聴かせ、以来、私たちは超ファンになってしまいました」


「最初からシャーリのファンだったエンジェルたちに失礼かもしれませんが...私と娘のアウィルダ(13歳)とデルフィン(10歳)は、今現在彼女のカタログのほとんどを暗記していて、リピートしてます。そして、それは、彼女の歌がいかに素晴らしく、感染力があり、そして美しいかを証明するものです」


「Ivors Visionary Awardを受賞したCharli XCXの曲を録音するよう依頼されたとき私の脳裏には、一番最初に衝撃を受けた「Constant Repeat」が蘇ってきました!  私の趣味でチルな感じにしました。Charliはこの世に一人しかいないから、彼女のバージョンには手を出せないんだ。敬意を表するしかない。オリジナルと違う音になってホッとしたよ。娘たちは彼女のメロディをうまく表現できた。Charliが一番好きだよ」


 

©Luke Rogers


Angel Olsenが、Larry Clinton & His Orchestraによって人気を博した「My Reverie」のテイクを提供しました。このカバーは、エステ・ハイムがエグゼクティブ音楽プロデューサーを務めるナショナル・ジオグラフィックの新しい限定シリーズ「A Small Light」のために録音されたものです。以下、チェックしてみてください。


A Small Light」は、アムステルダムの屋根裏部屋にアンネ・フランクとその家族を隠すのを手伝ったオーストリア系オランダ人女性、ミープ・ギーサ(ベル・パウリー扮)の物語です。5月23日発売のサウンドトラックには、ダニエル・ハイム、カマシ・ワシントン、ウェイズ・ブラッド、モーゼス・サムニーらのカバーが収録されています。また、Sharon Van EttenとMichael ImperioliがInk Spotsの「I Don't Want to Set the World on Fire」の演奏を番組で披露しています。

 

 

©Ian Laidlaw

Sharon Van Etten(シャロン・ヴァン・エッテン)は、米国の俳優であるMichael Imperioli(マイケル・インペリオリ)と組んで、Ink Spotsの「I Don't Want to Set the World on Fire」をカヴァーしています。

 

この曲は、ナショナル・ジオグラフィックの新シリーズ「A Small Light」のサウンドトラックの一部として録音されたもので、「The Sopranos」と「The White Lotus」の俳優Michael Imperioliがスポークンワードバースを披露しています。


「A Small Light」は、アンネ・フランクとその家族をアムステルダムの屋根裏部屋に隠すのを手伝った女性、Miep Gies(ベル・パウリー扮する)の人生をベースにしています。エステ・ハイムはこの番組でエグゼクティブ音楽プロデューサーを務め、アリエル・マルクスはオリジナルスコアを作曲しています。

 

5月23日に発売された『Songs From the Limited Series』では、ハイムはエンジェル・オルセン、ダニエル・ハイム、カマシ・ワシントン、ウェイズ・ブラッド、モーゼス・サムニーなどのアーティストを起用しました。ダニエル・ハイムのドリス・デイの「Till We Meet Again」の演奏とカマシ・ワシントンのチャーリー・パーカーの「Cheryl」のカバーは先行リリースされている。エンジェル・オルセンの「My Reverie」バージョンは今日リリースされたばかり。