ラベル Post Punk の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Post Punk の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

 


サウスロンドンのポストパンクバンド、Dry Cleaningが新曲「Anna Calls From the Arctic」を公開しました。この新曲は、次作『Stumpwork』からの先行シングルです。新曲のビデオは以下でご覧ください。


"この歌詞は、北極に住んで仕事をしている友人との電話からインスパイアされた部分がある "と、バンドは声明を通じて説明しています。

 

「この曲は、キーボード、ベース、クラリネットのジャムから発展したものだ。イギリスのブリストルでのジョン・パリッシュとジョー・ジョーンズとのレコーディング前のセッションでようやく形になり、1ヶ月後にロックフィールド・スタジオで最終的に完成させたもので、ジョン・バリーのドラマチックな音楽から強いインスピレーションを得ている。この曲は観察的で官能的なものなんだ」


Dry Cleaningの次作アルバム『Stumpwork』は10月21日に4ADからリリースされる予定です。


 

The Murder Capital  
 


 The Murder Capitalがニューシングル「Only Good Things」を発表しました。ザ・マーダー・キャピタルは、2015年に結成されたアイルランド/ダブリンを拠点とする5人組。ポストパンクの要素を取り入れたシャープなインディーロックを特徴とする今後の活躍に期待が持てるグループです。

 

The Murder Capitalは、2019年のデビューアルバム「When I Have Fears」が各メディアから高い評価を受け、18ヶ月に及ぶ大西洋横断のライブでは熱狂的な観客を集めました。その後、レコーディングスタジオに戻ったThe Murder Capitalのメンバーは、ニューシングル「Only Good Things」で帰ってきた。ハイドパークで、パール・ジャムのオープニングを務めたバンドは、この曲でそのライブのエネルギーを存分に発揮し、活気に満ちた演奏を披露している。


ザ・マーダー・キャピタルのフロントマン、James McGovern(ジェームス・マクガバン)はこの新曲について次のように語っている。

 

この曲は、バンドにとってエキサイティングな進化を遂げた曲なんだ。とても明るい。とてもカラフルだ。これはレコード全体の物語の一部で、内なる静けさ、内なる平和の本当の場所に到達していると感じるが、その核心はラブソングでもある。この曲の歌詞に登場する主人公は、相手の邪魔な考えや、肩にのしかかる悪魔を取り除き、本当に弱くなることを懇願するのではなく、ただ喜んで相手に求めているんだ。

 

私達は、このような、まだ見ぬ場所に行くことにとても興奮しています、なぜならそれは、私たちに期待されていないものだからです。このレコードは近くにいる友人たちのことについて書かれていて、人間関係のつながりを祝福し、人生や多くの季節を恐れない表現が際立っている。このアルバムの中で「Only Good Things」は、特に、音と歌詞の物語を介して私達が新しい喜びを発見した瞬間に根ざしている。



 Bodega   『Extra Equipment』

 



Label:  What’s Your Rapture?/Blue Raincoat

Release:  2022年7月15日

 

 

Review

 

Bodegaは、Ben Hozie(ベン・ホージー)を中心とするニューヨーク・ブルックリンのポストパンクバンドで、近年、フランツ・フェルディナンドのツアーに参加し、知名度を上げつつある注目のグループ。



 

UKポスト・パンクのオリジナル世代への強い愛着のためか、DIYを中心に英国の音楽メディアに注目を浴びています。2014年頃結成されたボデガは、2018年のデビューから順調に作品のリリースを重ね、先週の発売された『Extra Equipment』は、3月11日に発表されたオリジナルアルバム『Broken Equipment』の12曲に加えて、Stretch Arm,Fugaiなどのカバーを追加収録した二枚組の豪華エクストラバージョンとなる。オリジナルアルバムのレビューが出来なかったため、ここで、改めてボデガのアルバムをレビューとして取り上げておきたいと思います。

 

今回の最新作は二枚組で、二十曲収録の凄まじいボリュームとなっている。蓋を開ければ、そこはめくるめくUKポスト・パンクの理想郷が広がっている。彼らは、ポスト・パンクを心から愛していることがわかる。重厚なベースラインが曲の中でご機嫌に跳ねまわるのは、Gang Of Fourの性質を受け継いだと言え、アップテンポなビートにひねくれた性質のボーカルがそのベースラインに負けじと強烈な印象を放つ点では、Wireの性質を受け継いだとも言える。さらに、誰にでも理解できるキャッチーなアンセムソングを擁するという点では、The Clashの後継者とも言える。

 

それらのオリジナルのロンドンパンク/ポスト・パンク世代のユニークな要素に加え、現代的なエレクトロニックへの要素を包含するのがBodegaというバンドの強烈な個性のひとつ。1970年代のテクノを交えたパンクがポスト・パンクであったとするなら、ボデガは最新鋭のエレクトロニックを交えたポスト・パンクを特徴とする。そして、ポスト・パンクに欠かせない要素であるリスナーに強いビート感を与えるという約束事をボデガは把握しているのかもしれません。



 

ここでは全体的な流れを追うのは遠慮しておきますが、このバンドの良さを掴むためには、特に先行シングルとして発表された「NYC(disambiguation)」、「Pillar on The Bridge Of You」が最適と思われる。UKのオリジナルパンクへの強いリスペクトを込めたこの曲で、彼らは新しい魅力的なニューヨークパンクをここに組み直している。メロディアスなギターのフレーズは爽快感があり、一方、ビートは落ち着いている。サビでは、ザ・クラッシュの最初期のようなキャッチーなシンガロング性を持たせている。ボデガがこのオリジナル・アルバムで志向したのは、実際のライブで演奏される曲を一枚のアルバムとして再解釈することであったように思える。

 

Bodegaの大きな特徴であるツインボーカルというのも単調になりがちな印象にバラエティをもたせ、聞きやすさをもたらしている。そして、この要素が作品の中になだらかな起伏を生み出し、バラエティを与える。さらにそれらは、常にドライブ感、グルーブ感といった要素に重点が置かれ、そこにUKポストパンクの最も重要な要素である清々しさ、爽やかな雰囲気が漂います。



 

「Extra Equipment」に収録されている20曲は、確かに大ボリュームではありますが、長くもなければ大味でもありません。それらは、アルバム全体の印象を薄めることなく、強烈なインパクトを与える。特に、追加収録された8曲は、このバンドの未発表トラック集のような形で楽めるだけでなく、どのようにして、彼らの曲が完成へと導かれるのか、その過程や背景、制作の舞台裏を垣間見ることが出来る。このアルバムは、ライブアルバムのような躍動感のある迫力に彩られている。彼らの初期からのファンにとどまらず、Bodegaの音楽に初めて触れるリスナーにとっても、『バンドのライブを観に行きたい!』と思わせるものがあるように思えます。ブルックリンに登場したポスト・パンクバンド、Bodegaの今後の活躍から目が離せないところです。



 

 

Featured Track   「Pillar on The Bridge Of You」







Rating: 78/100
 
 
 
 Listen on bandcamp:  
 
 
 
https://bodegabk.bandcamp.com/
 
 
 



 


イングランド・ロンドンを拠点に活動するポストパンクバンドRegressive Leftが、先月のシングル「The Wrong Side of History」に続いて、 新曲「World On Fire」のPVを公開しました。これは先週の7月15日に発売されたデビューEP『On The Wrong Side Of History』の収録曲となります。レグレッシヴ・レフトのメンバーである、Simon Tyrieは次のように語っています。

 

「これほど分かりやすい曲を今後、書くことはないと思いますよ。この曲は書いてある通りのことをやっている。投資ポートフォリオのために世界を焼き払い、いわゆるグリーンストックが我々を救ってくれることを望んでいるものの、最終的な問題はシステムそのものにあると気づくということです」

 





Regressive Left 1st EP 「On the Wrong Side of History」 

 

 

Tracklist

 

1.The Wrong SIde of History

2.World On Fire

3.Bad Faith

4.No More Fun






 



リバプールのグループ、STONEがニューシングル「Waste」を公開した。今夜(7月15日)行われるSam Fenderの壮大なフィンズベリー・パーク公演でのサポートに先駆けて、ストーンは名門レーベル、Polydor Recordsとの契約を結んでいる。Yungbludとのツアーでは、'Stupid' や 'Let's Dance To The Real Thing' といったパンチの効いたシングルでファンを熱狂させたばかりである。


ニューシングル'Waste'は、ポストパンクの研磨された曲。ヘビーデューティーなギターが、切迫した直接的な感覚とセットになっている。今回公開されたビデオは、STONEが映像作家のDave Craneと共同で制作したもので、「偽りのロックスター・ファンタジー」を取り上げたものとなっている。


Fin Powerは、このビデオについて、彼自身の解離の経験がきっかけになっていると説明しています。


"Waste "は、あなたのことを何も知らずに判断する人々にうんざりしていることについて書かれたものです。オープニングの "You probably hate me "という歌詞は、ネガティブなエネルギーに不意を突かれるよりも、最初から嫌われていると思った方が楽だと思うようになったことを指しています。サビは、好かれたい、愛されたいという欲求が、ほとんど強迫観念のようになり、精神衛生上危険だということを歌っています。"

この曲の中間のセクションは、まるでビデオゲームの中にいるような、自分の感情の助手席に座っているような、自分の脳が歪んでいると感じた時期からインスパイアされたものです。アル・グローブス(ブリング・ミー・ザ・ホライズン)と一緒にプロデュースし、ボーカルは毎回ワンテイクで録音して、ヴァースとコーラスをそのまま流したので、怒りと息苦しさがリアルで生々しいものになりました。エフェクトで溺れさせず、ギターは少しアンダー・チューニングにして、僕がギターをかき鳴らすとチューニングがより曲がるようにした(アルはここで天才的な閃きを見せた)。

 

 

The Lounge SocietyAlex Evans

 

イングランド、ヘブデンブリッジ出身のエクスペリメンタル・ロックバンド、The Lounge Societyは、8月26日にSpeedy Wundergroundからデビューアルバム「Tired of Liberty」のリリースが決定します。7月6日、彼らはこのアルバムに収録されるニューシングル「No Driver」を公開しました。このシングルは5月にリリースされた「Blood Money」のフォローアップとなります。

 

新曲「No Driver」について、バンドは次のように説明しています。


"No Driver "は、人間の精神が限界点に達したときの音で、もう何が起こっても気にしないので、ついに車輪を手放したときの音だ」とバンドは説明しています。「この曲は、自由と快楽主義というパワフルな感覚をロックンロールに凝縮しているんだ。ステージでもレコーディングでも、この曲は僕らを興奮させ、僕らが心血を注ぐ「THE ONE」なんだ。指から血が出るまでNo Driverを演奏するよ。


音楽的には、この曲は全く異なるメロディーとリズムの融合で、本来なら全く一緒にならないはずなのに、なぜか全てが完璧に調和して、僕らが思うパワフルな音楽が出来上がっている。この曲をライブで演奏するときは、僕ら4人が音楽に身を任せていて、それがこの曲を支えているんだ。






Lounge Society 「Tired of Liberty」

 




Label: Speedy Wunderground


Release Date: 2022年8月26日



Tracklist


1.People Are Scary

2.Blood Money

3.No Driver

4.Beneath The Screen

5.North Is Your Heart

6.Last Breath

7.Remains

8.Boredom Is A Drug

9.It’s Just A Ride

10.Upheaval

11.Generation Game



 

Yard Act & Elton John


今年初めにリリースされたデビューアルバム「The Overload」に続き、Yard Actはアルバムに収録されていた「100% Endurance」の新バージョンを公開した。これは、なんと、驚くべきことに、英国の偉大な歌手、エルトン・ジョンとのコラボレーションによって実現したものである。


「僕らのキャンプには、”アートをやると信じられないことが起こる”という格言があるんだ。作りたいから作る、作らないよりは、共有したいから、作ったものを世に送り出す、そして、それをしばらくそのまま放っておいて、その通りにさせる。自分が作ったものが、自分の意図しないところへ連れて行ってくれることもありますが、それは自分の力ではコントロール出来ないことなんです。身に起こる現象全てをみずからの手でコントロールすることはできない。(アートをやっていると)どうしてもそうなってしまうんだ」とバンドのジェームス・スミスは説明する。

 

「エルトン・ジョンは、僕らの作品を聴いて、僕らのことをめちゃくちゃ良いと思っているとプレスに言い始めて、それから電話でおしゃべりをして、何回か電話をした後に、『エルトン、僕たちのスタジオに来て曲のピアノを弾きませんか?』と尋ねてみたんだ。とにかく、彼は「イエス」と言ったんだから、「ノー」と言わなかったことは問題じゃない。他に何て言ったらいいのかよくわからない。エルトンはミュージシャンとして実に素晴らしい。集中力が途切れず、常に陽気で、とにかく本当に素晴らしいミュージシャンなんだ」。


一方、エルトン・ジョンは、次のように今回のコラボレーションについて話す。「最初にヤード・アクトを聴いたときから、ジェームスの歌詞に惚れ込んでしまったよ。彼らのサウンドは、新鮮な空気のようなものだ。ジェームス・スミスから電話でスタジオに来ないか、と誘われたとき、私は即座にこのアイデアを気に入りました。私は60年代後半にセッション・ミュージシャンとして活動を始めましたが、当時、セッション自体がとても好きだった。最初に会うミュージシャンと一緒に演奏するのはとてもスリリングであり、自分のコンフォートゾーンを押し広げられ、常により良いミュージシャンになることができた。最近、ロックダウンの間、私は時間を持て余していたので、再び、協調してスタジオセッションを行うようになり、そのチャレンジとプロセスの刺激性に久しぶりに惚れ込んでしまったのです。ヤード・アクトはとても特別なバンドであり、大きな未来が待っている。彼らの旅に参加させてもらって光栄に思っていますよ」


ヤード・アクトのジェイムズ・ジェームスは、「100% Endurance」のリテイクの制作過程について次のように話している。

 

「ピアノを置き、ボーカルマイクを置き、私たちから指示を受け、私たちが頼んだことをすべて試した後、エルトンは他の人の曲でセッションするのが好きだと繰り返し、私(ジェイムス)とアリにとても心に響くことを言ったんだ。すごく魅力的だったのは、彼の他の人と聴こえ方が全然違うことで、聴いているものをしっかり聴き、すべての音を十全に理解できる。その鋭い洞察力、強い好奇心、そして何より、音楽への真摯なアプローチが、(今さらながら)エルトンが長年音楽シーンの頂点に立っている理由だと思う。エルトンはダイヤモンドさ。今回、彼とコラボレートし、一緒に演奏できたことは僕たちにとって大きな光栄でした。今、僕のママはこのことを友達にしきりに自慢してまわっているんだけど、アートをやると時々とんでもないことが起こるんだよ」

 

 

 

 

・Apple Music Affiliate Link

 

 

 


KRG
 


9月2日の新作EP『Girders』のAlcopop! Records/BMGからのリリースに先駆け、ブライトンの7人組ポストパンクバンド、KEGは、プレビューシングル「Elephant」を公開しています。この新曲は5月上旬に発表された「Kids」のフォローアップとなります。


この曲についてバンドは、「Elephantine」はリズミックで、我々の愚かな楽器の能力に過剰に踏み込んだものだ。ヘリコプターから狙撃されたオーストラリアのラクダの大量淘汰についてゆるく書かれたものだ」と説明しています。 

 

 

 

KEG 「Girders」 EP



 

Label: Alcopop!

Release: 2022年9月2日


Tracklist


1.5/4

2.Girders

3.Sing Again

4.Elephant

5.Kids

6.NPC



 

Regressive Left


ロンドンのポストパンクバンド、Regressive Leftが、ニュー・シングル 「The Wrong Side of History」のPVを公開しました。この曲は、彼らが7/15にBad Vibrationsからリリースする同名のEPからの最新作となっています。


「この曲は何年も前に書き始めたんだ 」とフロントマンのSimon Tyrieはプレスリリースで述べています。

 

「それは、怒りと苦味の場所から基本的なスポークンワードの作品でした。時間が経つにつれて舌鋒鋭くなり、ついには踊るような曲になっていった


「私たちが強調したかったのは、物語の主題である、典型的なセンセーショナルで論争好きな白人が、権力の座から転落したことを嘆いていることです。しかし、それは、彼らの時間の期限が迫っていて、残り少なくなっていることを知っているからです」

 



Preoccupations Credit: Erik Tanner


カナダ出身のポストパンクバンド、Preoccupations(プリオキュペーションズ)がニュー・アルバム『Arrangements』の発売を発表しました。

 

2018年の『New Material』のフォローアップとなる作品は、9月9日にリリースされる予定です。Flemish Eyeがカナダでのリリースを担当し、それ以外の地域では、バンドがセルフリリースを行う予定です。リード・シングル「Ricochet」のミュージックビデオは、以下でチェックしてみて下さい。


バンドの中心人物、リード・ヴォーカル兼ソングライターのMatthew Flegel(マシュー・フリーゲル)は、この新曲について次のように語っています。

 

この曲の歌詞は、かなりニュアンスが際立っていて、自明なんだけど、基本的には世界が爆発しそうになっているのに、誰もそのことを気にしていないことの嘆かわしさについて歌ってるんだ。

 

 


Preoccuptions 『Arrangements』

 

 


 

Label: Flemish Eye Records


Release: 2022年9月9日


Tracklist:


1. Fix Bayonets!

2. Ricochet

3. Death Of Melody

4. Slowly

5. Advisor

6. Recalibrate

7. Tearing Up The Grass


 

Dry Cleaning Credit: Ben Rayer


UKのポスト・パンク・バンド、ドライ・クリーニングが、昨年絶賛された『ニュー・ロング・レッグ』に続く2ndアルバムを発表した。

 

Stumpworkは10月21日にリリースされ、リード・シングル「Don't Press Me」はPeter Millardが制作したアニメーション・ビデオとともにリリース済みです。


プロデューサーのJohn ParishとエンジニアのJoe Jones(New Long Legにも参加)と共に録音されたStumpworkのアルバムとシングルのアートワークは、様々な分野のアーティストRottingdean Bazaarと写真家のAnnie Collingeが手がけています。

 

シンガーのフローレンス・ショーは、この曲について以下のように説明しています。

 

「ゲームの楽しさと、強烈で短時間の罪悪感のない体験の楽しさ」について歌っていると語っています。彼女は詳しく説明する。"サビの言葉は、あなたはいつも私と戦っている/あなたはいつも私にストレスを与えている”と自分に向かって歌う歌を作ろうとしたことから生まれました」 

 

 

2ndアルバム『Stumpwork』は、2021年末に、ウェールズの田園地帯に戻り、再びジョン・パリッシュとエンジニアのジョー・ジョーンズとタッグを組み製作されました。

 

同じスタジオ、同じチームと深い信頼関係を築いたことで、インポスター症候群(*自分の能力や実績を認められない状態)と不安感は、自由へと変換され、すでに豊かだった彼らの音のパレットをさらに探求し、自分たちのクリエイティブなビジョンにさらなる自信をつけることができた。新作は様々な出来事や概念、政治的混乱からインスピレーションを受けている。今回もシュールな歌詞が前面に押し出されていますが、家族や、金、政治、自虐、官能といったテーマに対する感受性も新作では高まっています。

 

作品全体に渡り、激しいオルタナ・ロックのアンセムがジャングル・ポップやアンビエント・ノイズと融合をはたし、バンドが受けてきた影響の豊かさと彼らの音楽に対する深い造詣として表れています。 


アルバムとシングルのアートワークは、他分野で活躍するアーティスト・デュオであるロッティングディーン・バザール(Rottingdean Bazaar)と写真家のアニー・コリンジ(Annie Collinge)によって考案・制作されました。

 

本作の日本盤CDには、解説および歌詞対訳が封入され、ボーナス・トラックが追加収録されます。

 

 

 

 

Dry Cleaning 「Stumpwork」

 


Label: Rough Trade

Release:2022年10月21日


Tracklist


1.Anna Calls From the Arctic
2.Kwenchy Kups
3.Gary Ashby
4.Driver’s Story
5.Hot Penny Day
6.Stumpwork
7.No Decent Shoes for Rain
8.Don’t Press Me
9.Conservative Hell
10.Liberty Log
11.Icebergs



ポスト・パンクは、現在も英国のロンドン、リーズ、ブライトン等を中心に根強い人気を誇るジャンルの一つです。

 

これらの先駆者たちは、1970年代に英国、ロンドンを中心に、セックス・ピストルズ、ダムド、ザ・クラッシュといった偉大なロンドンパンクのあとを引き継いで登場したため、この一連のムーブメントのこと「Post-Punk(次世代のパンク)」と呼ぶようになった。最初のロンドンパンク勢が、EMIを始めとするメジャーレーベルと次々と契約し、最初のパンクバンドとしての勢いを失っていく中で、この次の世代に登場したポストパンクバンドGOFを始めとするバンドは、ハードコアムーブメントと連動しながら、旧態依然としたパンクに一石を投じていました。

 

このポスト・パンクムーブメントは、やがて、ロンドン、英国全体に波及し、海を越えてアメリカ、日本にも及んでいく。これらのポスト・パンク勢は、ロック、そのものの要素に加え、ダンスミュージック、SFの要素、また、その他にも様々なジャンルを取り入れ、新鮮なロックンロールを提示した。その影響は、ワシントンDCのハードコアシーン、オーバーグラウンドでは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、また、ルイビル、シカゴのポストロックシーンにとどまらず、2020年代のの英国のポストパンク勢が力強い存在感を放つ世代に引き継がれている。

 

今回の久しぶりの特集は、英国をはじめとする魅力的なオリジナル世代のポストパンクバンドの名盤を以下にご紹介します。

 

 

 

 NEU 「NEU ’75」

 


 

NEU!は、クラフトワークから枝分かれした、旧西ドイツの実験音楽集団です。いわゆる最初期のロンドンパンクは、このバンドがいなければ存在しなかったかもしれない。それくらいパンクカルチャーを語る上で欠かせないバンドです。音楽的にはパンクの祖でもあり、またポストパンクバンドに近い音楽性を併せ持つ。ジョン・ライドンのシニカルな歌唱法は、このアルバムの「Heros」のドイツ語的な固い響きに依拠しており、また、ファースト・アルバムの「NEU」では、アナログのテープの逆回転を通して前衛的な電子音楽を生み出したりもしています。

 

ノイ!の通算三作目のアルバム「’75」は、これらの前衛性とポピュラー性が絶妙に合致した傑作です。テクノ・ムーブメントの幕開けを告げる前衛的な手法を世界に提示した「ISI」、イーノのアンビエントの手法に近い、海のさざ波のSEを取り入れた美しい「Seeland」。ロンドンパンクの誕生を予感させる「Hero」が収録。このアルバム「’75」が、以後の世代のアーティストに与えた影響ははかりしれない。トム・ヨークの音楽観に強い影響を与えただけでなく、ピクシーズと共に1990年代の「オルタナティヴロック」の根幹をなす重要な要素を形作った。パンク、オルタナ、ノイズ、アバンギャルドという概念を語る上で欠かすことが出来ないグループです。  

 

 

 

 

 

Gang Of Four「Entertainment!」 1979

 

 

 

例えばの話、レッド・ホット・チリペッパーズのフリーのスラップ奏法が好きなリスナーがいたとして、その人が、この中国の文化大革命に因んで名付けられた英国のバンド、Gang Of Fourの「entertainment」を聴いたことがないとしたらとても惜しいことです。なぜなら、フリーのベースの奏法、また、最初期のレッチリの音楽性に強い影響を及ぼしたのがGang Of Fourだからです。

 

もちろん、Gang Of Fourの魅力は、ロック音楽に最初に強いジェイムス・ブラウンのファンクの要素を取り入れたという功績だけにはとどまりません。アンディ・ギルのソリッドなジャキジャキとした鋭さのあるギタープレイは、ソニック・ユースに代表されるオルタナティヴを予見したものである。ボーカルは、ファンクだけではなく、ヒップホップ的な役割を演奏の中で果たしている。デビュー作「Entertainment!」は、きわめて痛烈なインパクトを英国内外のシーンにもたらしたニューウェイヴ/ポストパンクの音楽性を象徴づける伝説的な名盤に挙げられる。 

 

 

 

 Public Image Limited 「Public Image」 1978

 

 

 

ジョニー・ロットンがピストルズの解散のあとに結成したPILは、パンク的でありながら、アヴァンギャルドの色合いを持ち合わせています。

 

以前の活動とは裏腹に、ジョニー・ロットンの意外な本来の芸術家、あるいは思想家としての表情が垣間見えるバンド。デビューアルバム「Public Image」は、セックス・ピストルズの音楽性を引き継いだ上、そこに、ドラムのビートマシンを導入したり、「Religion」では以前にはなかったジョニー・ロットンのインテリジェンスが表されている。その他にも、ルー・リードの英国版ともいうべきスポークンワードに近い語り口にも挑戦し、英国スタイルのヒップホップがここにクールに誕生している。表題曲「Public Image」はピストルズから引き継がれたポピュラー性が込められていて、歌い方については、ジョニー・ロットンらしさが引き出された一枚です。 

 


 

 

Stranglers  「Black and White」 1978


 

 

当時の人気とは反比例して、時を経るごとに徐々に一般的な知名度がなくなりつつある感のあるザ・ストラングラーズ。このバンドの魅力はパンク・ロックというよりパブロックに近い渋みのあるロックサウンド、それにシンセサイザーを加えたプログレッシブ・ロックに近いアプローチにあった。1970年代としてはこのサウンドは相当奇抜なものに聴こえたように思えます。

 

他のパンクロック、ポスト・パンクバンド勢のようなガツンとしたスパイスこそないように思えるが、ザ・ストラングラーズの代表作「Black And White」は、シンセサイザーとパンクが見事な融合を果たした当時としては前衛的な作品で、YMOに近いサウンドを導入した面白さのある楽曲も幾つか収録されている。本作は、ポスト・パンクという音楽が何かを説明する上で理解しやすい一枚であることに疑いはありません。1978年の「No mOre Heros」も佳作としておすすめです。実は、ザ・ストラングラーズは2022年現在も活動中のロックバンドです。 

 

 

 

 

Wire 「Pink Flag」 1977


 

 

オリジナル世代のポスト・パンクシーンの中でも屈指の名盤に挙げられるのが「Pink Wire」です。Wireは、後にメジャーレーベルと契約を結んだバンドであり、およそパンクバンドというのが惜しいくらいで、王道のロックバンドとして見なしても良いかもしれません。ミドルテンポのゆったりした迫力あるアートロックソングから、性急なパンクビートに至るまで、すべてパンクという側面をほとんどスリーコードだけでこの代表的な名盤において追求しつくしているのが驚きです。

 

特に、アルバムの最後に収録されている「12xu」は、ワシントンDCのマイナー・スレットにもカバーされたのは有名、その後のUSハードコアの源流がこのアルバム「Pink Wire」に求められます。

 

 

 

 

Killing Joke 「Killing Joke」1980

 

 

キリング・ジョークは、1978年にロンドンのノッティング・ヒルで結成されたポストパンクバンド。

 

パンクの色合いに加え、メタル、インダストリアル系に近い質感を持った独特なロックバンドで、後の1990年代のUSオルタナティヴ、HelmetやNine Inch Nailsの源流をなす元祖ミクスチャーサウンドといっても良いのではないでしょうか。Killing Jokeの記念すべきデビュー作は、1980年代のUKハードコアを予見するようなアルバムアートワークの印象に加え、どことなく金属的(メタリック)な響きを持つスタンダードなロックナンバーがずらりと並んでいる。「Change」では、時代に先んじてロックサウンドにダブの実験性を取り入れているのにも注目したい。よくハードコア、オルタナティヴ、インダストリアルバンドとしても紹介されるが、このデビュー作「Killing Joke」はスタンダードなロックンロールとしても十分に楽しめるはずです。

 


 

 

X Ray Spex 「Germ From Adolescents」1978

 

 

 

The Slitsとほぼ同年代に登場したX Ray Spexは、女性ヴォーカリストを擁するロンドンのパンクバンド。

 

ソリッドなロックンロールに加え、サックスフォンのきらびやかな響きが融合を果たし、独特なキャラクター性を持つ。五枚のシングルに加え、上記のアルバムのリリースだけで解散してしまったのが悔やまれる。Kim Gordon,Yeah Yeah Yeahsを始めとするライオットガールの先駆的なポスト・パンクバンド。「Germ From Adolescents」は、ジョン・ライドンに近いヴォーカル、そしてスムーズで華やかな雰囲気を持つ魅力的なロックナンバーが多数収録されています。

 

 

 


The Boys 「The Boys」 1977

 

 

 

ニューウェイヴ・ポスト・パンクのオルタナティヴなバンドが目立つ中で、ド直球の痛快なガレージロック/ロックンロールをぶちかましているのが、ザ・ボーイズです。エッジの効いた通好みのギターリフに、程よいスピードチューンが満載のアルバム。まるで、オープンクラシックカーに乗り、街中を走り回るような爽快さ。ニューヨークのデッド・ボーイズや日本のギターウルフにも近い豪快なロックバンドで、UKポップス、アイルランドのUndertonesのような青春の雰囲気が漂っている。2003年に人気絶頂のさなか惜しくも解散した日本の伝説的なガレージ・ロックバンド、Thee Michelle Gun Elephantの音楽性に影響を与えた。日本の伝説的なギタープレイヤー、故アベ・フトシのセンス抜群のギターブレイの源流がこのアルバムの随所に見いだせる。

 

 

 

Crass「The Feeling Of The 5000」1978

 

 


クラスの最初期のアルバム「The Feeling Of The 5000」は、1977年から1984年にかけて活躍したニューウェイブ/ポスト・パンクの流れを汲んで登場したアート・ロッグ・ループの初期作品です。

 

クラスの最初期の名盤として、「The Station Of Crass」「Penis Envy」と併せて取り上げられる印象があるこのアルバムは、アバギャルド、Oi-Punk、スポークンワード、その他にも、Dischargeにも比する無骨なハードコアの源流をなすヴァリエーションに富んだ楽曲が収録されています。以後のアルバムに比べると、パンキッシュな味わいが感じられる作品です。また、グループは、ラブ・アンド・ピースの概念をはじめとするコンセプトを掲げて活動を行っていた。 


 

 

 

Chrome 「Half Machine Lip Moves」1979


 

1970年代のポスト・パンク/ニューウェイブシーンに欠かすことが出来ないクローム。1976年にロサンゼルスで結成されたバンド。

 

アメリカ西海岸のヒッピー/サイケデリックムーブメントのさなか、ザ・レジデンツとほぼ同時期に登場している。ジャンク、ローファイ、インダストリアル、ガレージ、ハードコア、ノイズ、ほかにもヒップホップなどを飲み込んだUSオルタナティヴの原型を作った最重要バンドです。

 

彼らの最初期のアルバム「Half Machine Lip Moves」は、シカゴのタッチ・アンド・ゴーからオリジナル盤がリリースされている。改めて聴くと、黒板を爪でひっかくような不快なノイズ性、パプロックに近い渋さのあるロックンロール、さらに、ニルヴァーナのサブ・ポップ時代のようなグランジ性も滲んでいる。おそらしいことに、この異質なアルバムは、ソニック・ユースもグランジもオルタナティヴ、そんな概念が全く存在しなかった1979年に生み出されたことです。

 

 

 

 

This Heat 「This Heat」1978

 

 


英国カンタベリー系のクワイエットサンのドラマーチャールズ・ヘイワードが、76年に結成したトリオ、The Heatの痛烈なデビュー作は、以前、以後のどのバンドの音楽にも似ていない。喩えるなら孤絶した突然変異的なアルバムです。メロディーのようなものがあるのかはもほとんど判別できない。何か、精神的な発露を音楽として刻印したように思え、アバンギャルド、ノイズ、アート、これらの3つの領域を絶え間なくさまよう、聞いていると不安になる音楽です。

 

The Fugsの詩的なフォーク、ガスター・デル・ソルのアバンギャルド・フォーク、「No New York」のようなアート・ロックにも聴こえ、ジョン・ゾーンのアバギャルド・ジャズにも聴こえ、クラウト・ロックやインダストリアル・ロックにも聴こえなくもない。しかし、ミッシング・ファンデーションのように悪趣味を衒うわけでもない、どのジャンルにも属さない特異なアルバムです。 

 

 

 

Talking Heads 「Remain In Light」



今や、ニューヨークインディーロックの象徴的な存在ともいえるデイヴィッド・バーン擁するトーキング・ヘッズはニューウェイブの代表格である。77年のデビューアルバム「Talking Heafs '77」も欠かせないが、傑作としては「Remain In Light」の方に軍配が上がるか。このアルバムだけ80年発表ではあるが、ポストパンクの大名盤であるため、例外として皆様にはお許し願いたい。ブライアン・イーノをエンジニアに招き、ポスト・パンクのアプローチに加え、テクノ、ミニマル、ダブ的な前衛性を取り入れた画期的な作風である。「Born Under Punches(The Heat Goes On)「Once in  a Lifetime」を中心にポスト・パンクの代名詞的なトラックが目白押しとなっている。

 

Rolling Stoneが選ぶ「オールタイム・グレイテスト・ヒットアルバム500」の39位にランクインを果たしているが、2022年の現在聴いてもなお色褪せない斬新さが見受けられるアルバムです。 

 

 

 

 

Devo 「Q Are You Not Men? A:We Are Devo!」1978

 

 

 

 

一般的に、テクノなのか、ポストパンクなのか意見が分かれるバンドが、オハイオの四人組DEVOです。

 

ザ・ローリング・ストーンズのカバー「satisfaction」のテクノ寄りのカバーも最高なのは言うまでもないことで、オープニングトラックを飾る「uncontrollable Urge」は、ポスト・パンクシーンきっての名曲です。その他にも、エキセントリックでスペーシーな楽曲「Space Junk」といったディーヴォの代名詞的なトラックが多数収録。ネバタ州のハードコアバンド、7Secondsが、DEVOのファンであったのは偶然ではありません。ディーヴォは正真正銘のパンクロックバンドだった。「Q Are You Not Men? A:We Are Devo!」の奇妙でエキセントリックな概念は、ピッツバーグのドン・キャバレロの実験性に引き継がれていったのかもしれません。 

 

 

 

 

 

Suicide 「Suicide」 1977

 

 

アラン・ヴェガ擁するNYのアンダーグラウンドシーンの象徴的かつ伝説的なデュオ、Sucide。

 

狂気とヒステリーを象徴したようなサウンドは、ほとんどアナログシンセサイザーとドラムマシンのみで生み出されている。デビュー・アルバム「Suicide」は、明らかにイギー・ポップの狂気性を引き継いでおり、Siver Applesの電子音楽の品の良いアバンギャルド性を取り入れている。冷徹な4つ打ちのシンプルなマシンビートに加え、アラン・ヴェガの鋭さのあるヴォーカルが魅力。その他にも奇妙な癒やしを感じさせる「Cheree」が収録されている。ノーウェイヴを代表するSwansの傑作群とともに、ニューヨークのアンダーグラウンドシーンを象徴する伝説的傑作で、また、ギター、ベースがなくても、ロックンロールは出来ることを世界に証明してみせた歴史的なアルバム。また、スイサイドのヴォーカル、アラン・ヴェガは、2016年の6月23日に死去している。この訃報の際には多くの著名ミュージシャンによってヴェガの死が悼まれました。 

 

 



INU 「メシ喰うな! (Meshi- Kuuna!)」1981 

 


 

東京のパンクシーン「東京ロッカーズ」と同時期に生まれたのが「関西ノーウェイヴ」という魅力的なシーンでした。

 

その最深部、正真正銘のアンダーグラウンドシーンから台頭したのが、町田町蔵擁するINU。現在、日本国内で著名な作家として知られる町田氏の鋭さを持った現代詩の感覚を十二分に堪能出来るデビュー・アルバムです。

 

1981年にリリースされた「メシ喰うな!」は、フリクション、GAUZEの最初期の傑作と並んで、日本の初期パンクロック/ハードコアシーンの大名盤。北田昌宏の鋭いUKポストパンクの流れを汲んだアーティスティックなギタープレイに加え、西川成子のシンプルなベースライン、ジョン・ライドン、イギー・ポップに比するユニークさのある町田町蔵のヴォーカルがバンドサウンドとして見事な合致を果たしている。「メシ喰うな!」「つるつるの壺」、NO NEW YORKのアバンギャルドノイズに迫った「ダムダム弾」等、世界水準のパンク・ロックソングが多数収録されている。 

 

 

 

 

The Saints「Eternally Yours」1978

 

 


ザ・セインツは、Radio Birdmanと並んで、オーストラリアの初期のパンクロックシーンを牽引した伝説的なロックバンドであり、1973年にブリズベンで結成された。パンクロックという概念が誕生する以前に、ガレージロックを下地にしたパンキッシュな音楽を奏でていた特異な六人組である。

 

ザ・セインツの音楽が特異なのは、荒削りでカラフルなロックンロールの性質に加え、サックスフォーンをあろうことか1973年にバンドサウンドに時代に先んじて取り入れていたことである。その他、彼らの代表作「Eternally Yours」には、Johnny Thundersにも近いラフなロックンロールナンバーが多数収録されている。

 

彼らの最高の楽曲は「Know Your Product」に尽きるか。既に1970年初頭に、英国のニューウェイブ/ポスト・パンクに近い音楽を演奏していた、驚愕すべきバンドの決定版として、ベスト盤の「Know Your Product」と一緒におすすめしておきたい。また、追記として、Rolling Stoneが報じた通り、ヴォーカルのChris Bailey(クリス・ベイリー)は、今年の4月11日に死去している。ナルシスティックでありながら世界で最もクールなヴォーカリストだった。



 

 

 

 

・ニューウェイブシーンに台頭したBauhausのアルバムは今回扱いませんでしたが、また日を改めて、ゴシックのカテゴリーで取り上げる予定です。