韓国出身のDJ/プロデューサー、レーベル・オーナーとしても活動するPeggy Gouがレニー・クラヴィッツとのコラボレーションシングル「I Believe In Love Again」を発表した。来年リリース予定のペギー・グーのデビュー・アルバムに収録される。
Peggy Gouは、”Gudu Recording”を主宰し、エレクトロニック・デュオ、Salamanderを輩出した。ペギーは、元々、ドイツのハイデルベルクのアンダーグランドのクラブシーンに関わりを持ち、その中でこの都市のシーンの重要な立役者、D-Man(昨年、Move Dと組み、南ドイツのダンスミュージックの集大成を形成するアルバム『All You Can Tweak』をリリース)と親交を持つようになった。
彼の1998年のアルバム『5』は個人的にお気に入りなんだけど、彼のディスコグラフィ全体が素晴らしく、時代を超越している。彼はスタジオに来て、ガイド・ヴォーカルを魔法に変え、新しい歌詞を書き、素晴らしいギター・リフを作り上げた。『I Believe In Love Again』は前向きさと希望の強いメッセージで、この曲を聴いてみんながそう感じてくれることを願っている。
The Killersは12月8日にIsland Recordsからリリースされるベスト盤『Rebel Diamonds』を発表。2013年の『ダイレクト・ヒッツ』に続く、バンドにとって2枚目のベスト・アルバムとなる本作は、時系列に並べられた20曲が収録。プレスリリースでは「世界中のフェスティバルで歌われるアンセム」と表現されている新曲「Spirit」がアルバムを締めくくる。予告編は以下から。
Arlo Parks(アーロ・パークス)が2ndアルバム『My Soft Machine』のデラックス・エディションを発表した。12月8日にTransgressiveからリリースされるこのアルバムには、ジャイ・ポールの「Jasmine」のスタジオ・カヴァーを含む6曲の新録が収録されている。下記よりチェックしてほしい。
Sat. Feb. 24 - Atlanta, GA - The EARL Tue. Feb. 27 - Richmond, VA - The Camel Wed. Feb. 28 - Washington, DC - Songbryd Thu. Feb. 29 - Philadelphia, PA - PhilaMOCA Fri. Mar. 01 - Kingston, NY - Tubby’s Sat. Mar. 02 - Queens, NY - TV Eye Mon. Mar. 04 - Boston, MA - The Rockwell Tue. Mar. 05 - Winooski, VT - Monkey House Wed. Mar. 06 - Montreal, QC - La Sala Rossa Thu. Mar. 07 - Toronto, ON - The Garrison Fri. Mar. 08 - Cleveland, OH - Sat. Mar. 09- Chicago, IL - Schuba’s Mon. Mar. 15 - New Orleans, LA - Gasa Gasa
United Kingdom & Europe:
Thu. Apr. 10 - Brighton, UK - The Green Door Store Fri. Apr. 11 - Bristol, UK - Strange Brew Sat. Apr. 12 - Falmouth, UK - Cornish Bank Mon. Apr. 14 - Dublin, IE - Workman’s Cellar Tue. Apr. 15 - Glasgow, UK - Hug & Pint Wed. Apr. 16 - Leeds, UK - Brudenell Social Club Thu. Apr.. 17 - Manchester, UK - Deaf Institute Fri. Apr. 18 - Birmingham, UK - Hare & Hounds Sat. Apr. 19 - Margate, UK - Where Else? Sun. Apr. 20 - London, UK - Moth Club
多方面で活躍するアーティスト、Mac Wetha(マック・ウェタ)が、beabadoobeeとAminé(アミネ)をフィーチャーしたコラボレーション・シングル「Fear of Flying」をDirty Hitから発表した。
「この曲は2021年に初めて形になり、当初はジョシュ・スカーブロウとマット・マルテーズと書いたものだったんだ。この曲は、フルタイムで音楽で生計を立てるという夢を持ちながら、幾度も自問自答を繰り返し、ファンを失望させることを心配していた時期から生まれたたものなんだ。それが私にとっての "Fear of Flying "の意味でもある。"みんなに見てもらうために高く舞い上がろうとするんだけれど、誰もそれを好きにはならないし、気にもしてくれないという恐怖に関して」
2年後、「Fear Of Flying」の最終バージョンは、レーベル・メイトのBeabadoobeeと、彼が以前プロデュースしたアメリカのラッパーAminéをフィーチャーしている。
「ダブリンのリハーサル・スタジオで真冬に書いた曲で、寒さが曲に染み込んでいる」とバンドは声明で説明している。昨年、Pillow Queensの2ndアルバム『Leave the Light On』を発表した。
2022年初め、トロントのハードコアバンド、Fucked Upは、24時間で作曲と録音を行った伝説的なフルレングス『One Day』をMerge Recordsからリリースした。続いて『One Day』のセッションの別テイクから3曲を収録した『Show Friends』(7Inch)をリリースしたばかり。タイトル・トラックと 「Spot The Difference」に続く3曲目のシングル「What The Sun Shaw」がついに公開となった。
この曲には、頻繁にコラボレートしているギルバート・トレホが監督したビデオが付属しており、彼はこのビデオについてこうコメントしている。「ジョジョと私は、Heartwormsが築いているモノトーンの世界に強く傾倒し、バンド以外のすべてを虚無の海に洗い流したかったんだ。『24 Hours』と『May I Comply』の撮影の間に、ツアー中のハートワームズを撮影する機会があり、この段階でジョジョのパフォーマンスのエネルギーをもう少し捉えることに興奮していた」
「May I Comply」
2022年、『With a Hammaer』を発表し、人気急上昇中のYaeji。彼女は「easy breezy」を発表した。この新曲についてこう語る。「"easy Breezy "は、私の過去の作品(と過去の自分)を紡ぐ続編のような感じです」
ビデオは、曲そのものと同じくらい軽快でのんきなもので、ヤエジが愛犬ジジと一緒にスクーターでニューヨーク中を疾走し、マリオカート風のレースでバナナの皮やその他の障害物をよけている。最近の「For Granted」と「Done (Let's Get It)」のビデオに引き続き、このビデオでもヤエジが監督を務めている。下記よりチェックしてみましょう。
画期的な瞬間にめまぐるしい1年を過ごしたYaejiは、8月に北米とヨーロッパ・ツアーの合間を縫ってスタジオに戻り、そこからこのエキサイティングな新作を発表した。今週、YaejiはWith A Hammerのヨーロッパ・ツアーに出発し、今週土曜日にラウンドハウスで開催される権威あるピッチフォーク・ロンドン・フェスティバルのヘッドライナーを務める。
自由を求める気持ちは人それぞれだが、時には人間以外の仲間と過ごす時間も大切だ。タイのファルセット・ヴォーカルとドライヴ感のあるエレクトリック・アレンジが「マイ・ベスト・フレンド」のバックボーンで、ギターがシンクロしたラインを刻み、カウベルがコーラスを強化する。ソロ・セクションでは、共鳴するリズム/リードがめくるめくステレオ効果で煽られる。タイが撮影・監督したこの曲のビデオでは、彼の忠実な仲間であるファニーとハーマンが、新しい一日の夜明けに抑えきれない情熱で尻尾を振っている。甘いおやつ、フレンドリーな匂い、ビーチでの元気な出会いが曲のリズムを映し出している。ーDrag
City
Ty Segall 『Three Bells』
Label: Drag City
Release:2024/1/26
Tracklist:
1. The Bell
2. Void
3. I Hear
4. Hi Dee Dee
5. My Best Friend
6. Reflections
7. Move
8. Eggman
9. My Room
10. Watcher
11. Repetition
12. To You
Tour Date:
USA
2/20 - San Francisco, CA @ Great American Music Hall 2/21 - San Francisco, CA @ Great American Music Hall 2/23 - Los Angeles, CA @ The Wiltern - w/ White Fence 2/24 - Solana Beach, CA @ Belly Up 4/19 - Tucson, AZ @ 191 Toole 4/20 - Albuquerque, NM @ Sister Bar 4/22 - Austin, TX @ Mohawk (Outside) 4/23 - Jackson, MS @ Duling Hall 4/24 - Nashville, TN @ Brooklyn Bowl 4/26 - Asheville, NC @ The Orange Peel 4/27 - Washington DC @ Lincoln Theatre 4/28 - Philadelphia, PA @ Union Transfer 4/29 - New York, NY @ Webster Hall 5/1 - Boston, MA @ Royale 5/2 - Montreal, QC @ Club Soda 5/3 - Toronto, ON @ Danforth Music Hall 5/5 - Cleveland, OH @ Beachland Ballroom Mon. 5/6 - Chicago, IL @ Thalia Hall 5/7 - Omaha, NE @ The Waiting Room 5/9 - Englewood, CO @ Gothic Theatre 5/10 - May 12 - Salt Lake City, UT @ Kilby Block Party 5/11 - Sacramento, CA @ Harlowʼs
Europe
6/17 - Prague, @ Roxy, CZ 6/18 - Zürich, @ Mascotte, CH 6/20 - Vitoria-Gasteiz, @ Azkena Rock Festival, ES 6/22 - Paris, @ Elysée Montmartre, FR 6/24 - Manchester, @ New Century, UK 6/25 - Dublin, @ Button Factory, IE 6/27 - Glasgow, @ Queen Margaret Union (QMU), UK 6/28 - London, @ Roundhouse, UK 6/30 - Bristol, @ Bristol Sounds 2024, UK 7/2 - Lille, @ L'Aéronef, FR 7/3 - Berlin, @ Festsaal Kreuzberg, DE 7/4 - Vilanova i la Geltrú, @ Vida Festival 2024, ES 7/7 - Beuningen, @ Down The Rabbit Hole, NL
実際のアルバムは、バー・イタリアのメンバーのプリミティヴなプロトパンクに対する親近感を読み取ることができるかもしれない。そのサウンドの質感は、Television、Sonic Youth、Richard HellといったNYのレジェンドに近いものである。オープニングを飾る「my little tony」は、bar italiaがSonic Youthの次世代のバンドであることのしたたかな表明代わりとなる。ガレージ・ロックを吸収したダイナミックなギターラインは、前作よりも信頼感のあるロックグループとしての道を選択したことの証ともなる。実際に、ソリッドで硬質なギターラインは、bar italiaの代名詞であるボーカルを入れ替えるスタイルと劇的に合致し、従来よりもタイトなサウンドが生み出されるに至った。
一方で、前作で象徴的だったローファイで荒削りなニューヨークのNo Waveに近いアヴァンギャルドなオルタナティヴロック・サウンドは、今作でも健在である。「que surprise」では、ホーム・スタジオならでは感覚が重視されていて、ライブ・セッションに近いリアルな息吹を感じる。サローニのラフなミックスも、曲のローファイな感覚を上手く引き出している。スローテンポな曲ではありながら、バンドの演奏のリアルな感覚を楽しめる。同じように「Blush w Faith」においても、ジャム・セッションの延長線上にあるラフなロックが展開される。Violent Femmesを思わせる寛いだインディーロックから、曲の後半にかけてDinasaur Jr.の系譜にあるダイナミックなオルトロックサウンドに移行する瞬間は必聴である。こういったダイナミックさと繊細さを併せ持つ特異なオルトロックサウンドは、「calm down with me」にも見出すことができる。
さらに、bar italiaは、Matadorと契約する以前から、シューゲイズ、ドリーム・ポップの音楽にも取り組んで来た。それらはローファイという形でアウトプットされることは旧来のファンであればご承知のはずである。しかしながら、今まさにバンドは、過酷なライブツアーを目前に控えて、「Hi Fiver」、「Sounds Like You Had To Be There」と、原点回帰の意味を持つ曲を書いている。これはとても重要なことで、今後、何らかの形で生きてくる可能性が高い。
フィラデルフィアのハードコア・アウトフィット、Paint It Blackは、Kid Dynamite/Lifetimeのメンバーとして知られるDanが所属しているという。意外にも長いキャリアを持つバンドらしいが、今作では、USハードコアの王道を行くパンク性により、パンクキッズをノックアウトする。
Kid Dynamite,Lifetime、Dag Nasty周辺を彷彿とさせる硬派なボーカルスタイルやハードコアの方向性には、Discordを中心とするDCのハードコアやストレイト・エッジのオールドスクール性が漂うが、一方、グルーブ感を生かしたニュースクールのリズムと鋭いエッジを擁するギターやドラム、無骨なボーカルスタイルが特徴である。さらに、Paint It Blackの音楽性にはニューメタルやメタルコア等の影響も滲んでいる。アルバムの蓋を開けば、怒涛のノイジーさとアジテーションの応酬に塗れること必至だが、他方、Converge以後のニュースクール・ハードコアのスタイルの中には、奇妙な説得力や深みがノイジーさの向こう側に浮かび上がってくる瞬間がある。つまり、プレスリリースで説明されているとおり、「ハードコア・パンクの最も強力なリリースは、弱さ、正直さ、信憑性の空間から生まれるものであることを証明するもの」なのである。
そのことはオープニング「Famine」において示されている。フックやエッジの聴いたギターラインと屈強なリズムとバンドのフロントマンの咆哮にも近いスクリーモの影響を絡めた痛撃なハードコアサウンドは、バンドがこれまでどのような考えを持ち、活動を行ってきたのかを示している。ノイジーなサウンドの中核を担うのは、オールドスクールのDCハードコア、そしてFiddleheadに近いモダニズムである。他方、ヨーロッパのニュースクール・ハードコア/ポスト・ハードコアの独特な哀愁も漂う。それは、イタリア/フォルリの伝説、La Quiete、フランスのDaitro、スウェーデンのSuis La Luneのポストハードコアバンドと比べても何ら遜色がないことがわかる。
もちろん、疾走感や無骨さだけが、Paint It Blackの魅力なのではない。「Explotation In Period」では、イギリスのNew WaveやニューヨークのNo Waveを系譜にあるアヴァンギャルド音楽をポスト・ハードコアという形に落とし込んでいるのが美点である。これらの前衛性は、彼らがパンク・スピリットとは何かという原義的なものを探し続けた来た結果が示されていると言える。そして、実際、アルバムの全体的な音響性の中に面白い印象の変化をもたらしている。
ハードコアパンク・サウンドの中にある多彩さというのは、本作の最大の強みとなっている。 「Serf City, USA」では、Kid Dynamiteを思わせるメロディック・ハードコアのアプローチを選んでいる。ストップ・アンド・ゴーを多用したパンクサウンドはアンサンブルの深い理解に基づいており、Paint It Blackのバンドとしての経験豊富さやソングライティングにおける引き出しの多さを伺わせる。ダブル・ボーカルに関しても苛烈で痛撃な印象を及ぼし、もちろんハードコア・パンクファンの新たなアンセムと言って良く、拳を突き上げてシンガロングするよりほかない。
Paint It Blackは、このアルバムを通じて、パンクロックそのものの最大の魅力である簡潔性や衝動性に重点を置いている。それはその後も続いている。
「The Unreasonable Silence」では、レボリューション・サマーの時代のOne Last Wish、Fugaziの系譜にあるアヴァンギャルドなロックへの展開していく。さらに、Minor Threat、Teen Idlesを思わせる「Namesake」では、ストレイト・エッジを、近年のConvergeのように、ポストハードコアの側面から再解釈しようとしている。表向きにはきわめてノイジーなのに、内側に不思議にも奇妙な静寂が感じられるのは、La Quieteと同様である。クローズ曲「City Of Dead」では、王者の威風堂々たる雰囲気すら漂う。最後の曲では、暗示的に政治不安や暗黒時代の何かが歌われているのだろうか。そこまではわからないことだとしても、アルバムの全般を通じて、フィラデルフィアのPaint It Blackは現代のハードコアパンクの未来がどうあるべきなのか、その模範を断片的に示そうとしている。