マンチェスターのイアン・カーティスの壁画がAitchの新作アートワークに塗り替えられる

 


Joy Divisionのボーカル、故Ian Curtisを称える壁画が、一時的にグライムシーンのアーティストAitchのアルバム・アートワークで塗り替えられてしまったという。これには現地の住民から疑問視する声が挙がっています。


この壁画はマンチェスターのノーザン・クォーターにあり、イアン・カーティスの象徴的な肖像画が描かれています。彼の芸術性に敬意を表し、メンタルヘルスに対する意識を高めるためにデザインされたこの壁画は、ファンから愛され、ノーザン・クォーターのカルチャーの不可欠な部分を形成しています。


しかし、この壁画はペンキで塗り替えられ、代わりにアイチのデビューアルバム「Close To Home」のアートワークが描かれたというのです。8月19日に発売されるこのアルバムのカバーアートは、イアン・カーティスの壁画を塗りつぶしてしまったと、地元の人々がソーシャルメディアで嘆いています。



この投稿は、多くの市民がこの行為に不満を持つことで広まりました。ジョイ・ディビジョンのベーシストであるピーター・フックは、この行為に落胆しており、次のようにコメントしています。「とても悲しいことだ...あんなに素晴らしい壁画だったのに。マンチェスターにドライブに行くときに見れなくなるのは寂しいね」 


この壁画は2年前に設置された。イギリスの音楽メディアClashのライター、Nathan Evansは以下のような反対意見を述べている。  


「これがビジネス文化の動きであるとは、ほとんど滑稽だ。マンチェスターには、これらのランドマークを特定し、管理することができる壁画保存グループが必要なんだ。"マンチェスター・ヘリテージ・サイトのようなものがね..."」


アイチ側は、自分は「看板の場所を選ぶ」ことはしないし、その場所の計画も知らなかったと、この会話から彼をシャットアウトしたという。



さらにアイチは、「イアン・カーティスのような地元のヒーローを軽んじる」なんて「ありえない」と書いた上で、この場所に自分のアートワークを描く計画があることは知らなかったと繰り返した。



現在、アイチのアートワークは撤去され、壁のスペースは空白になっているという。イアン・カーティスの記念碑が建て替えられるかどうかまでは不明。

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