オルタナティブ/インディー・ロック・バンド「The Moss」はアメリカのどの年代にもいるような若者のロックミュージックを提供するトリオだ。ぶっ飛んでいてはちゃめちゃなのだが、モスのサウンドにはなぜか惹きつけられるものがある。彼らは定義しがたい概念を純粋にリスナーに伝えようと試みる。


ザ・モスのニューアルバム『Big Blue Moon』は、自由と自信、そして自分自身のルールに従って生きることを謳った、9曲入りの魅力的なインディー・ロック・アルバム。バンドのフロントパーソン、タイク・ジェームズは次のように語っています。


「数年ぶりの本格的なプロジェクトです。前回のアルバムリリースからずいぶん時間が経ち、まるで別人になったような気がします。その間もずっと曲作りやツアーを続け、人間としても成長してきました。今回の作品が形になったことを心から嬉しく思っていますし、この1年間スタジオで自分たちの音楽の新たな形を見つけられたことを誇りに思います。このアルバムは、社会的な規範から解放され、他人の都合ではなく、自分自身が望む通りに生きることを表現しています」


タイク・ジェームズは非常に多趣味な人物であり、数多くの生き方を持っている。サンタクルーズでバン生活を送っている時も、フランスでサーフィンをしている時も、モンタナの牧場で働いている時も、ユタ州でパラグライダーを楽しんでいる時も、彼はまさに「The Moss(苔)」を集める「転がる石」である。そのバンド名のもと、10代の頃にハワイのオアフ島で、そして現在はソルトレイクシティで、独自のオルタナティブロックを書き、演奏し続けている。


「コケはどの大陸にも生えている」と、シンガーソングライター兼ギタリストである彼はバンド名の由来について、ありふれたものと説明している。「決して近縁種の藻類と混同してはいけない。コケは普段目につくこともなければ愛されることもないけれど、どこにでもあり、遍在している。コケについて聞いたことのあるあらゆることは、私たちのバンドにもよく当てはまるんだ」


ザ・モスは4曲入りのEP『Insomnia』でブレイクを果たし、2,500万回以上のストリーミング再生数を記録したタイトル曲は、タイクが「共依存、つまり相手がいなければ自分が不完全だと感じる関係性の局面を描いた、ほろ苦い曲」と表現している。Spotifyの「Viral 50」チャートにランクインした。その他のハイライトとしては、ラスベガスの「Life Is Beautiful」やアイダホ州の「The Festival at Sandpoint」での好評を博したライブパフォーマンスが挙げられる。


最新アルバム『Big Blue Moon』は、自由、自信、そして自分自身のルールで生きることを謳った、9曲入りのインディーロック・コレクションだ。バンドのボーカルを務めるタイクは次のように語っています。


「これは数年ぶりの完全なプロジェクトです。前回のアルバムリリースからずいぶん時間が経ち、まるで別人になったような気分です。その間ずっと曲作りとツアーを続け、人間としても成長してきた。今回のアルバムの仕上がりにはとても満足してるし、スタジオで自分たちの音楽の現代的な形を見つけられたことを誇りに思っている」 


ザ・モスの音楽に限界はない。彼はプロジェクトの旅行トランクに持てる全ての喜びを詰め込んでしまうのだから。60年代のサーフロック、ビートルズの純粋なメロディの喜び、レゲエの踊りたくなるようなアイランド・リズム、それから、リプレイスメンツ、U2、ヴァンパイア・ウィークエンドを彷彿とさせる90年代のエモの鋭い美学を併せ持つ中間的なサウンドを特徴にしている。


また、彼らはユタ州のそびえ立つ山々やハワイのトロピカルなサーフといったアウトドアからインスピレーションを得ている。タイクはアリゾナで育ち、その後モンタナの馬牧場で働きながらスキーを習得。13歳でオアフ島に移住しサーフィンを始めた。ザ・モスの原型がそこで生まれ、サーフィンの合間にタコトラックで客を楽しませるかたわら、地元のチャリティーイベントではハワイのサーフロックのレジェンド、ジャック・ジョンソンと共演する機会も得た。


「私たちの音楽は間違いなく、これまで過ごしてきた環境からインスピレーションを得ています。自然の調和こそが、この世で最も創造的なのです」というタイクの言葉には耳を傾けるべき含蓄が込められている。「あらゆるものが、いかに複雑かつ緻密に調和しているか。瞑想やサーフィン、ハイキングの場所に行ってみれば、そのエネルギーに触れるのは簡単です。その瞬間、どうでも良いことは消え去ってしまう。音楽でも同じことが起こりうるのです」 


「曲に対して即座に反応が返ってくる時、何か特別なことが起こる」と彼は続ける。「ライブの最中であれ、単に曲作りをしている時であれ、その場にいる人々から何らかの反応があれば、自分が正しい方向に向かっていることが分かる。ファンとの間には、妙に個人的なつながりを感じてしまう。どうしてこれほど多くのファンに支持されるようになったのかはよく分からないけど、そうであることに心から感謝している」


「創造的なエネルギーを注いだものは、何でも芸術の形になり得る」とタイクはこのアルバムについて次のように締めくくっている。「そして、それを体現する手腕が上達すればするほど、それを通じて自分をより良く表現できるようになる。音は万物の根源です。それは本当に壮大なことだと思う」


The Mossは7,500万回以上のストリーミング再生回数を誇り、『Alt Press』誌から「注目の新進アーティスト」に選出され、高い評価を得ている。最近のフェスティバル出演には、Bottlerock、Levitate、Ohani、Briston Maroneyとの共演によるParadiesなどがあります。また、バンドは2026年春のヘッドラインツアーを発表しており、Kilby Block PartyではLorde、The XX、Modest Mouseらと共にステージに立つ予定だ。


 

 

▪️EN

The alternative/indie rock band "The Moss" is a trio that delivers the kind of rock music you’d find among young people of any generation in America. While their sound is wild and chaotic, there’s something about it that’s inexplicably captivating. They convey elusive concepts to the listener in their purest form. 

After all, if those concepts could be put into words from the start, there’d be no need to write rock songs in the first place. There are things in this world that are hard to understand. They find a way to convey them. And that’s enough.


The Moss’s new album, *Big Blue Moon*, is a captivating nine-track indie rock album that celebrates freedom, confidence, and living by one’s own rules. Band member Tyke had this to say:


“This is our first full-fledged project in several years. It’s been quite a while since our last album release, and I feel like I’ve become a completely different person. We’ve continued writing songs and touring throughout that time, and we’ve grown as people. I’m truly happy that this project has taken shape, and I’m proud that we’ve been able to discover a new form for our music in the studio over the past year. This album expresses the idea of breaking free from social norms and living life on our own terms, rather than according to someone else’s convenience.”


Whether he’s living in his van in Santa Cruz, surfing in France, working on a horse ranch in Montana or paragliding in Utah, Tyke James is one nomadic individual, a rolling stone who does indeed gather The Moss, the band name under which he’s written and performed a unique brand of alternative rock, as a teen first in O’ahu, Hawaii, and currently in Salt Lake City. 


“Moss grows on every continent,” explains the singer/songwriter/guitarist about the origin of the band’s name, though he has often described it as the result of an experience on acid. “It’s not to be confused by its cousin algae.  It’s neither commonly noticed nor loved, but it’s everywhere, it’s ubiquitous. All the things you’ve heard about moss apply to us.”


The Moss broke through with the four-song Insomnia EP, leading the way with more than 25 million streams, the title track – which Tyke describes as “a bittersweet song about codependency, the point in a relationship where you feel incomplete without the other person” -- has landed on Spotify’s U.S. Viral 50 chart with major support from Sirius XM’s Alt Nation. Other highlights of the past year include well-received sets at Las Vegas’ Life Is Beautiful and Idaho’s The Festival at Sandpoint.


Their latest album Big Blue Moon is an irresistible nine song indie rock collection celebrating freedom, self confidence and living life by one's own rules. Tyke of the band shares, "This is our first complete project in years. I feel like a totally different person from the last time we released an album, it’s been so long. We have been writing and touring the whole time, and growing as people. We love how it came together and are proud to have found a more current version of our music in the studio this past year. It represents breaking free from social norms and living life the way you want it to be, and not on other people's terms." 


With an eclectic sound that echoes both ‘60s surf-rock, the pure melodic joy of the Beatles, reggae’s danceable island rhythms and a hard-edged ‘90s emo aesthetic reminiscent of the Replacements, U2 and Vampire Weekend, The Moss take their cue from the outdoors, both Utah’s towering peaks and Hawaii’s tropical surf. Tyke grew up in Arizona, then worked on a horse ranch in Montana, where he learned to ski, before picking up surfing when he moved to O’ahu at 13. It was there the seeds of The Moss were born, including stints performing alongside fellow surf-rock legend Jack Johnson at a local fund-raiser when not entertaining diners at taco trucks in between surf sessions.


“The music is definitely inspired by the environment we’ve been in. The balance of nature is the most creative thing in the world,” explains Tyke about The Moss’ songs. “How everything works together in such an intricate and detailed manner. Getting to a place where you’re either meditating, surfing or hiking, it’s easy to tap into that energy.  The things that don’t matter then disappear.  That happens with music as well.” 


With a robust 2026 national touring schedule still on tap, Tyke is anxious to get back on the road. “There’s something special that happens when you get an immediate reaction to a song,” he says. “Whether it’s during a live show or even just a songwriting session, if there’s a reaction from people in the room, you know you’re on the right track. It feels weirdly personal with our fans. I don’t know how we amassed such a following, but I’m very grateful we have.” 


“Anything that you put your creative energy into, it can turn into an art form,” explains Tyke. “ And the better you get at it, the better you can express yourself through it. Sound is at the basis of all matter.  That’s pretty epic.”


 

Tour Date:

4/23 - Philadelphia, PA - Brooklyn Bowl Philadelphia

4/24 - New York, NY - Music Hall of Williamsburg

4/25 - Boston, MA - Paradise Rock Club

4/27 - Pittsburgh, PA - Thunderbird Cafe

4/29 - Ann Arbor, MI - Blind Pig

4/30 - Columbus, OH - Skully’s

5/1 - Indianapolis, IN - Hi-Fi

5/2 - Chicago, IL - Thalia Hall

5/6 - Minneapolis, MN - Fine Line

5/7 - Madison, WI - Majestic Theater

5/8 - St. Louis, MO - Off Broadway

5/9 - Kansas City, MO - Madrid Theater

5/11 - Omaha, NE - Slowdown

5/13 - Fort Collins, CO - Aggie Theater

5/14 - Englewood, CO - Gothic Theater

5/16 - Salt Lake City, UT - Kilby Block Party 




アーティストは誰もが、自分なりの表現方法を見つけなければならない。ジア・マーガレットは、声を失って初めて、自分を見出せた。声帯の怪我により長年にわたり歌えなくなった彼女は、他の音楽表現を模索し、アーネスト・フッドが先駆けて、ザ・ブックスが完成させた、複雑でありながら親しみやすいアンビエント・ミュージックの文法を習得した。


今、肉体の声は回復し、芸術的な声は研ぎ澄まされ、彼女は2018年の『There’s Always Glimmer』以来となる初のボーカルアルバム『Singing』で、一つの輪を閉じる。ガラスの上に息が降り注ぐように流れる柔らかなピアノの旋律が導く『Singing』の音楽は、沈黙の中で培われた、宝石職人のような細部への感性を如実に物語っている。


「もう二度と歌えるかどうか、本当に分からなかった時期がありました。だから、回復した後は、力強く復帰しなければならないという内なるプレッシャーがすごくあったんです」とマーガレットは語る。「自分が誰なのか、もう分からなくなっていました。だから、それはまるで一からやり直すような感覚で、自分のとても古くからの部分と再びつながるような感覚でした」 疎外感と再発見が入り混じったこの感覚は、アルバム全体から、ひしひしと伝わってくる。

 

オープニング曲「Everyone Around Me Dancing」では、彼女は舞台袖からパーティーを眺めている。自分の体が共同体の喜びから彼女を遠ざけている一方で、新たな自己認識の手段も与えてくれていることに気づきながら。その場から締め出された彼女は、「地面に、この惑星に、より近い」存在となっている。


「Alive Inside」では、彼女は源からあまりにも遠く離れており、耳を傾けてくれる誰か(「神、去った友人、精霊」)に祈りを捧げている。彼女の声が高まるにつれ、それは歪みの網に囚われているかのように聞こえる。まるで、その探求の中、彼女は語ることのできる限界そのものを押し広げようとしているかのようだ。


『Singing』制作の過程は、そうした感情の一つひとつを信頼することを学ぶ旅だった。このアルバムはロンドンで、フロウ・フロウのガイ・シグスワースと共に部分的にレコーディングされた。彼は、ILĀによるグレゴリオ聖歌やターンテーブルのスクラッチなど、数多くの要素を盛り込んだアルバムのハイライト曲「Good Friend」において、マーガレットが抱いていた奔放なアイデアを統合する手助けをした。


デヴィッド・バザン(Pedro The Lion)やエイミー・ミランに加え、カート・ヴァイルやショーン・キャリーも参加しており、マーガレットの長年のパートナー、ダグ・サルツマンがアルバムの大部分で演奏と共同プロデュースを担当している。ザ・ウィーピーズに在籍していたデブ・タランは、本作の締めくくりであり、決定的なメッセージを込めた「E-Motion」に、ボーカル、ピアノ、ギターで参加している。

 

ジア・マーガレットは常に歌っている。このアルバムのあらゆる音符が、過去の自分たちへの温かなレクイエムを歌い、あらゆる音層が未来の自己を形作っている。アルバム全体を通して、彼女は「言葉にならないこと」の教訓――コミュニケーションをとっているようで実は取れていない、半ば理性的とも言える、我々のコミュニケーションの仕方や、形のない音がメスのように物事の本質を切り裂くようなその性質――を、自身の芸術的な声へと昇華させている。

 


Gia Margaret  『Singing』- jagujaguwar


 

前作では、ピアノ曲を中心にポスト・クラシカルに傾倒したアルバムを制作した、シカゴのシンガーソングライター、ジア・マーガレット。今回は、ボーカリストとしてのアルバムを制作し、シンガーとして劇的な復活を果たす。


ヒップホップ的なサンプリングの手法をふんだんに織り交ぜたポップソング集。その中には、 Jon Husselのようなエレクトリックジャズ/ニュージャズの要素やグレゴリオ聖歌の要素が盛り込まれている。しかし、個々のマニアックな要素はさておき、アルバム全体は、モダンなポピュラーソングが中心となっており、新しい時代のAOR/ソフトロックの音楽性がメインとなっている。全般的には、癒しの雰囲気に満ち溢れたポピュラーが中心で、落ち着いた空気感に満ちている。『Singing』は、大人のためのポップアルバムとして幅広い年代に親しまれるようになるだろう。

 

このアルバムは、録音場所を見ると分かる通り、ロンドンのサウンドの影響が盛り込まれ、それらがシカゴのサウンド(ジャズとヒップホップ)と融合している。前作ではピアノのスコアを中心に組み立てていった様子だが、今作はトラックメイキングを中心として、マギー・ロジャースのようなポップソング、もしくはモダンクラシカルやポスト・クラシカルの音楽性が敷き詰められている。また、古典音楽の影響を感じさせることもあるが、マーガレットはヒップホップのサンプリングやミュージックコンクレートのような要素を取り込んで、新鮮味溢れる音楽を作り上げた。本作には、新しい形式のポップソングがさりげなく含まれているが、野心的にそれらを制作したというよりも、丹念にやっていったら、自然に出来上がったという感じである。''新しい音楽''というのは意図して作られるのではなく、偶然そうなったというだけなのだろう。

 

『Singing』は前作『Romantic Piano』の続編のような意味を持つというような印象を受けた。シンガーとしての声を失い、しばし途方にくれていたマーガレットであったが、前作をきっかけに自信を取り戻し、今作ではそれらのブランクを埋めるどころか、それ以上の円熟したヴォーカリストとしての存在感を示している。今作はミュージシャンとしての完全復活を意味する。

  

本作の冒頭を飾る「Everyone Around Me Dancing」はピアノを中心とし、ダブルボーカルのバラードソングとなっている。しかし、このネオソウル風のしっとりとした曲に、リズム的な力学を及ぼすのが、ヒップホップやブレイクビーツの打ち込みのバスドラムである。聴けば分かる通り、これが普通にかっこいい印象をもたらしている。単一のボーカルのフレーズの反復から、テクノの範疇にあるシンセサイザーの旋律が入ったりというように、徐々に音楽世界の奥行きが広がっていく感覚。それらの反復的な構成から、絵本の物語のように音楽のストーリーテリングの要素が増幅されていく。さらに、Jon Husselの系譜にあるリサンプリングされたトランペットがジャズの雰囲気を形作る。ここに、Miles Davisの示したアンビエントジャズをアルトポップと結びつけることで、新たなアートポップの形が誕生している。メインボーカルのメロディセンスも抜群であり、派手な演出こそないが、聴き応えのあるサウンドが確立されている。                         

 

 「Everyone Around Me Dancing」

 

 

 

ポストクラシカルをヒップホップと結びつける試みが功を奏している。旧来の封建社会(権力)の音楽とストリート(反権力)の音楽の融合は、今までありそうでなかった組み合わせだ。「Cellular Reverse」は、「ドリル」の発祥地であるシカゴのヒップホップカルチャー、それらをローファイ/チルウェイブのサウンドを通してアルトポップソングとして出力している。(ドリルという言葉は当初、シカゴの若者間のスラングとして発生し、”Cool”の代用として使用された)


ボーカルにはジョニ・ミッチェルのような渋さがあり、往年のフォークシンガーからの影響が伺える。これらが、リサンプリングを含めるブレイクビーツを経たポップソングの形式で展開される。シャバカ・ハッチングスを彷彿とさせるジャジーなトランペットのサンプリングもある。聴いていておしゃれで、スタイリッシュな感じがあるのがポイントだ。IDMとして聴いても面白い箇所が見つかる。Tychoのようなメロディアスなテクノのシークエンスが重層的なサウンドを構築する。しかし、全般的には平易な音楽表現に留められ、聴きやすさが重視されている。トラックメイキングも秀逸で、アウトロでは、グロッケンシュピール、テープディレイを用いたチェンバーポップなど、まるで夢の中にいるようなロマンチックな雰囲気を作り上げている。

 

 「Alive Inside」は、Claire Rousey、more eazeの系譜に属するアートポップソングで、サンプリングというより、ミュージックコンクレートの要素が強い。ミュージックコンクレートというのはソフトウェアで行うアクアリウムに例えられ、 細かな作業が多い。音のマテリアルを組み合わせたり、波形をつなぎ合わせたりと、カットアップコラージュにも例えられる。ここでものを言うのが音楽のセンスであるが、それらは結局、実際の演奏者として、あるいは音楽家としての経験の蓄積が必要になってくる。少なくとも素人が手を出すようなタイプの音楽ではあるまい。


しかし「Alive Inside」にはそれがある。上記二人とは異なり、脱構築主義ではなく、構成主義を遵守している。この曲は逆再生の効果を交え、ボレロのような感じで盛り上がりを見せていく。中には、従来のポップソングの形を踏まえたサビの箇所も用意されている。そして、それらはアンセミックなボーカルではなく、ネオソウルのように陶酔感に満ちた感覚的な内容である。


トラックメイキングとボーカルの組み合わせから垣間見えるのは、個人的なセンスの反映である。歌手が個人的に美しいと思える感覚の断片を丹念に積み上げ、それらを土を均すように均一化する。これらの曲は、物質的な内容ではなく、感情の集積が表現されているようだ。だから、どことなく詩的で抽象的な印象をもたらし、その表現領域が無限であるとさえ感じさせる。まるで雨の日の窓の外に、美しい情景がぼんやりと映るのを眺めるような感覚に似ている。

 

アルバムの中盤では、強烈なローファイ性が込められる場合がある。これらは結局、ローファイというジャンルは、ヒップホップのサンプリングの次世代の作曲法として2000年代頃に流行ったが、ジア・マーガレットは、それらをベッドルームポップのような手法で再現している。


しかし、バックグラウンドとなる音楽は飽くまで、舞台における書き割りのようなものに過ぎない。今作では明確にソロシンガーとしての独立性を意識し、メインメロディーのほとんどはボーカルで表現される。そしてメロディセンスが抜群であり、それらはアコースティックギターの伴奏を通じて、インディーフォーク/アルトフォークという形で展開される。表向きには、アルトポップやヒップホップ、ジャズ、ミュージック・コンクレートが強い割合を示しているようだが、「Moon Not Moon」のような曲に見いだせるのは、フォークシンガーとしてのジア・マーガレットの姿である。これは少なくとも、前作だけではよくわからなかった。ヒップホップ/ブレイクビーツのような音楽からフォークソングの形が際立つ瞬間がハイライトとなる。

 

以後の連曲「Rotten」/「Rotten Outro」は、Maggie Rogers(マギー・ロジャース)の近年の音楽性を彷彿とさせる。これらは、ポップソング/ソウルとヒップホップの融合に重点が置かれている。


ただ、「Rotten」のような曲を聴くと分かる通り、これらは西海岸の音楽でもなく東海岸の音楽でもない、中西部らしい音楽性が垣間見れる。それは、両岸地域の文化の雑多的なものを汲み取った特異な音楽性でもある。これらの錯綜していて、一概に決めつけられないような抽象的な音楽性が、中西部の音楽の特徴でもある。「Rotten」では、ストリングスが登場し、ゴージャスな印象をもたらす。しかし、それは必ずしも、画一的な美しさの反映とは言いがたい。まるで、霧の向こうにほの見える景色の幻影を映し出したかのような幽玄な美しさが宿っている。これらの曲の多彩性は、依然としてフォークミュージックの性質を保ちながら展開されていく。一方、「Rotten Outro」はスポークンワードを含めたインタリュードである。サンプリングされた言葉の羅列、リズムとビートに合わせたギターの組み合わせは、エモに近い雰囲気がある。

  

ダンサンブルなシンセポップソングで幕を開ける「Good Friend」は、軽妙で明るい印象を持つ。前作にはなかった陽気なサウンドで、ジョギングをしているときに感じるような爽快感のあるポップソングだ。ソウルをベースにしているが、曲の終盤では意外な展開が待ち受けている。飄々とした展開から少しずつ音楽的な景色が移り変わっていき、ダンサンブルなビートの中から、Lou Reedの「Walk On Wild Side」のようなファルセットが出てくる。さらに後半では、グレゴリオ聖歌をもとにした男性ボーカルが出てきて、荘厳な雰囲気が出てくる。全体的に独創的なセンスを散りばめたこの曲は、音楽における癒しや救いの瞬間があることを示唆している。


「Good Friend」

 



「Phonomenon」では、Tychoのようなテクノサウンドを基調として憂いのあるシンガーらしいポップソングの形が舞い戻ってくる。 この曲では、やはりネオソウルのようなブルージーなサウンドをベースにした、大人のためのAORソングの理想的なカタチが見いだせる。これらの曲は、明確にどの部分が良いというよりかは、全体的な音楽の空気感や流れの中に共鳴を見いだすことが出来る。それはたぶん、肉体的な感覚より内的な感覚の発露を重視しているから起こり得るのだろう。歌詞の面でも、必ず、現象に対する個人的な感覚を通して言葉が紡ぎ出される。この点において、やはり、エモーショナルな印象をもたらす曲が多いと言えるかも知れない。

  

「Ambient For Ichiko」は、典型的なアンビエントではなく、モコモコした水の泡のようなモジュラーシンセ/アルペジエイターを用いたテクノである。しかし、これらの描写的なテクノサウンドは、絵画のような''サウンドデザインとしてのアンビエント''として一聴の価値がある。パルス状の音が組み合わされ、トーンクラスター(密集音階)を作り出す。しかし、ここでは、シュトックハウゼンのような作曲技術の披瀝が示されるのではなく、印象派の感覚的な音楽に重点が置かれている。ポピュラーシンガーでありながら、独創的なテクノサウンドが作り上げられる。


「Phone Screen」にもヒップホップ/ブレイクビーツとフォークミュージックの融合が見いだせる。この曲はポップソングとしても高い水準に位置づけられる。ボーカルを中心として、トランペットのサンプリングやテクノのテクスチャー、アメリカーナ風のペダルスティールなど、驚くほど多彩な音楽表現を通して、音楽の持つ内的な世界が増幅され、音楽的な感覚が無限に広がりを増していく様は圧巻である。電話回線のインターネットのサンプリングなど、懐かしの内容をサンプリングして使用していることを見るかぎり、『Singing』には、Jayda G、Maggie Rogersの最新作に見いだせるような、記憶としての音楽の効果や作用がある。それは結局、過去の追憶を振り返りながら、自己の魂をヒーリングするような効能がある。だから癒しがある。

 

フィルターをかけたサウンドが特徴である「Guitar Duo」。鍵盤奏者とは異なるギタリストとしてのジア・マーガレットの姿を浮かび上がらせる。この曲は、カナダのインディーフォーク/ロックシーンの系譜にあり、MacDeMarco、そのバックバンドのメンバーを務めていたHomeshakeのサウンドに近似している。 海の中で鳴り響くような、特殊なくぐもったサウンドがアコースティックギターの演奏を中心とするオルタナティヴ・フォークソングの形で紡がれる。この曲には、いかにもシカゴらしいユニークさとオリジナリティが込められていることに気づく。

 

『Singing』の最後を飾る「E-Motion」は前曲と繋がっている。「エモ」に因んだジョークのようなタイトルであるが、感動的なフィナーレ/エンディングを作り上げている。ツインボーカルを中心としたポップソングで、オートチューンがバックボーカルに用いられている。American Footballの直近の作風を彷彿とさせるが、何かが決定的に異なる。この曲は、不思議なことに、終わりが示されるというよりも、まだ見ぬ章の始まりのような意味合いが感じられる。


音楽に耳を傾けていると、またひとつ違う世界が広がっていくような瞬間が込められている。間違いなく、最高の一曲で、優れた音楽に共通する愉悦がある。アウトロには、何かしら涙ぐませるような感覚がある。ここには、どうやら、一人のボーカリストとしての全般的な音楽に対する感謝が示されているような気がする。それゆえ、何かしら圧倒的な雰囲気すら感じられる。

 

 

 

94/100 

 

 

 

「E-Motion」- Best Track 

 

 

Gia Margaretによるニューアルバム『Singing』は本日、jagujaguwarから発売。ストリーミングはこちらから。 


Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)は、DJ・プロデューサーのPeggy Gou(ペギー・グー)が、2026年4月22日(水)にロンドンにて開催された『プラダを着た悪魔2』プレミア上映会にて、2026年秋冬コレクションのLOOK 21を着用したことを発表いたします。


また、映画『プラダを着た悪魔2』は5月1日には日本語吹き替えで劇場公開されます。詳細はこちらをご覧下さい。


ペギー・グーは南ドイツのハウスシーンでDJとして活動後、ロンドンに活動拠点を移し、独自レーベルを手がけてきた。ソロシンガーとしてXL Recordingsに所属し、2024年にダンサンブルなポップソングを中心とするデビューアルバム『I Hear You』をリリース。来日公演も行っています。


【プラダを着た悪魔2/The Devil Wears Prada 2】



劇場公開日:2026年5月1日(日本語版)


時代を席巻した「働く女性のバイブル」が、華やかにアップグレード! トップファッション誌『ランウェイ』の「悪魔」のような編集長ミランダと、彼女の元アシスタント、アンディ。それぞれの道を歩み成長を遂げた二人が、雑誌存続の危機に再びタッグを組むとき、ファッション業界に大旋風が巻き起こる――。明日へのモチベーションを高めてくれる、映画という名のプレミアが、幕を開ける。


監督:

デヴィッド・フランケル

脚本:

アライン・ブロッシュ・マッケナ

キャスト

メリル・ストリープ (ミランダ・プリーストリー)、アン・ハサウェイ (アンドレア(アンディ)・サックス)、エミリー・ブラント (エミリー・チャールトン)、スタンリー・トゥッチ (ナイジェル・キプリング)

日本語版声優:

宮寺智子(ミランダ・プリーストリー)、小松由佳(アンドレア(アンディ)・サックス)、園崎未恵(エミリー・チャールトン)、仲野裕(ナイジェル・キプリング)



Misha × Jessica Joliaによるニューシングル「Ordinary Low」 揺らぐ心の機微を描く、パンチと軽やかさが共存するR&B
Jessica Jolia& Misha

 
「Ordinary Low」は、フィンランド出身のプロデューサー/アーティストMishaと、LAを拠点に活動するシンガーJessica Joliaによるコラボレーション楽曲。なめらかでほどよい跳ね感を持つR&Bサウンドの中で、不安定な感情や揺らぎを描き出している。

オランダと南アフリカにルーツを持つJoya MooiによるニューEP 揺れ動く感情を描いた、パーソナルでありながら普遍的な作品



本作は、個人的な変化に満ちた一年を背景に、嫉妬や喪失、母性といった複雑な感情を、多面的で揺れ動くものとして描き出している。前作のEP『Open Hearts』が他者の語り難い物語に焦点を当てていたのに対し、本作ではより内面的でパーソナルな視点へと深く踏み込んでいる。


タイトルトラック「All The Things」は、友情の終わりに漂う静かな余韻を捉えた一曲であり、対立そのものではなく、手放す過程とその先にある心の整理を描いている。Easy Freakによる抑制の効いたプロダクションと、Joya Mooiの内省的なソングライティングが重なり合い、本作全体のトーンを象徴する仕上がりとなっている。サウンド面では、ソウルやオルタナティブR&Bを軸としつつ、オランダと南アフリカ双方のルーツに由来するニュアンスを織り交ぜた、流動的でグローバルな音像が広がっている。


「Technicolour」では嫉妬や他者との比較がもたらす感情の複雑さを掘り下げ、「Pay Day」では母になることを前にした心境の変化と、経済的な安定を超えた拠り所を模索する姿を描いている。


「Only Water」はオリンピック飛び込み選手グレッグ・ロガニスの人生に着想を得て、逃避と再生をメタファーとして表現し、「Lookalike」では記憶がふと重なる瞬間を通して、喪失と向き合う。これらの楽曲が有機的に結びつくことで、矛盾や脆さを抱えたまま前に進む姿が、一つの物語として浮かび上がる。『All The Things』は、Joya Mooiの表現の幅をさらに広げる作品であり、個人的でありながら普遍的な感情の揺らぎに寄り添うリスニング体験を届ける。



Joya Mooi:




オランダと南アフリカにルーツを持つシンガー/ソングライター、Joya Mooi。ソウルやオルタナティブR&Bを軸に、グローバルな感覚を取り入れたサウンドと繊細なストーリーテリングで知られ、個人的な内省と広範な文化的物語を行き来しながら、アイデンティティやルーツ、複雑な感情を描き出す。


現代のソングライティングにおいて単純化されがちな感情の揺らぎや矛盾を、ありのままに受け止める余白を持った表現を特徴とし、温かみのある歌声と丁寧な歌詞を通じて、国境を越えてリスナーとつながり続けている。



[作品情報]



アーティスト:Joya Mooi

タイトル:All the Things

ジャンル:R&B, Pop

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS  

配信リンク:https://lnk.to/joya-mooi-all-the-things


トラックリスト:

01. Technicolour feat. Ric Wilson

02. All The Things

03. Pay Day

04. Only Water feat. Lady Donli

05. Lookalike


Review:


最新EPはダイアナ・ロス時代のシンセサイザーを基調としたポップとR&Bの融合をしめしたオープニングトラックに始まり、コラボレーターのヒップホップの話を織り交ぜた音楽世界がみち広がる。二曲目では陽気なイントロダクションとは対照的に、ほのかなペーソスを感じさせるシンセポップが続く。


EPのハイライトとなる「Pay Day」は強烈なイントロからしっとりとしたソウルミュージックが流れていく。これらの音楽はかつてどこかに存在した音楽の安心感と懐かしさを思わせる。ボーカリストのムーイは楽曲ごとに歌い方を変化させ、愛おしき人生の日々の思いを吐露する。


確かにジョヤ・ムーイのボーカルには人を酔わせ、ほどよい陶酔感が込められている。Lady Donliをフィーチャーした三曲目ではジャズファンクからの影響を滲ませる。しかし、そのメロウなボーカルの真価は最終トラック「Looks Like」において発揮される。記憶と喪失を描いた本楽曲は現代的なネオソウルを踏襲しつつ、ムーイ特有のバラードソングの形を見出すことが出来る。


 



ロンドンを拠点とするアーティスト、mui zyuが、1984年にリリースされたコシミハルの名曲『パラレリズム (Parallelisme)』を大胆かつ遊び心あふれるアレンジで再解釈した楽曲をリリースした。楽曲のストリーミングはこちら

 

ローズ・ピアノの演奏をもとに、mui zyuの独特な調性感覚と摩訶不思議なボーカルが楽しめる。日本語ボーカルも流暢であり、このカバーはかなり面白い内容となっている。


mui zyuは、イエロー・マジック・オーケストラの細野晴臣のプロデュース作品を探求していた際に、このオリジナル曲を発見し、細野と越が作り上げたこのアルバムの風変わりな魅力と音の世界に即座に惹きつけられたという。タイトル曲に込められた実験的なポップとアヴァンギャルドな感性の独特な融合に惹かれた彼女は、自身の芸術的視点を通じてこの曲を再解釈した。

 

オリジナル曲の特異な精神を尊重しつつ、mui zyuによる『パラレリズム (Parallelisme)』は、彼女の現代的なアート・ポップの美学を通して、楽曲を屈折させている。その結果、時代や様々な影響を架け橋とする、新鮮で聴く者を別世界へと誘うような再解釈が生まれた。


mui zyuは次のように語っている。「このアルバムを初めて聴いた時、甘美なメロディーとこの世のものとは思えないようなテクスチャーが見事に融合し、しかも超洗練されたポップなスタイルで表現されていることに圧倒されました」

 

「当時、私は日本語を勉強していたので、タイトルトラックをレコーディングするのは特別な体験になるだろうと思いました。オリジナルの制作に深く入り込み、各パートを再アレンジするプロセスは非常に勉強になり、この曲をますます愛するようになりました。ネット上や店頭ではこのレコードに関する情報をほとんど見つけることができませんでしたが、1年前に日本でツアーをした際、なんとかアナログ盤を見つけることができました。それはまるで貴重な宝物を見つけたような気分でした」


「パラレリズム」

▪︎Albem、EP「Bones」をリリースーーブラックミュージック、ダブ、人との出会いが導いた現在地

 

東京の4ピースバンド、Albemが2026年4月22日にEP「Bones」をリリースする。「Bones」「Sick」「Ascension」の3曲からなる本作は、ブラックミュージックや電子音楽、ダブなどの影響を汲みつつも、高い演奏力とプロダクションによって一貫したサウンドに仕上がっている。Riddim Saunter、The Band Apartなどがお好きな方にチェックしてもらいたいバンドだ。


本作は一発録りのバンド演奏にポストプロダクションを施していく形で制作された。これまでのコンセプト重視でDTM的な制作方法から一転し、演奏の緊張感や一回性、グルーヴ感を追求した。プロデューサーとして羽鳥慶を迎え、バンドの一発録りにコーラスやシンセサイザー、パーカッション、ダブエフェクトを加えていくことで、演奏のテンションとサウンドの自由さを両立した。


またバンドとして初のコラボレーションも行われた。Sick(track02)ではコーラスにriliumを迎え、ゴスペルチックなコールアンドレスポンスを作り出している。Ascension(track03)では横山ともみのサックスにより陶酔感のあるサウンドが実現した。


リリースはSpotify、Apple Musicなどの各種ストリーミングサービスに加え、レコード・カセットでの販売も順次予定している。また本作に影響を与えた楽曲のプレイリストもリリースと同時に公開される。Albemのボーカル/コンポーザーを務めるnozakimugaiからのコメントは以下の通りです。


このEPは、私たちを取り巻く空気の匂いや湿度をそのまま閉じ込めるようにして作っていきました。スタジオにいる人間の息遣いや音のうごめき、リズムのひしめきを感じていただける作品に仕上がったと思っています。友人の家に遊びに行くような気持ちで聴いていただけたら嬉しいです。



Albem 「Bones」- EP




リリース日: 2026/4/22

リリース形態: EP

媒体: ストリーミングサービス、ダウンロード、レコード、カセットテープ


・配信URL: 

https://big-up.style/s29TYIoD40


Albem:

nozakimugai(vo.)、宮﨑脩平(gt.)、佐藤友紀(ba.)、古沢成(dr.)の4ピースバンド。大学の同級生で結成。都内を中心に活動している。2025年より、サックスとダブミキサーを加えた6人で制作・演奏を行う。

当初はポストロックやポストパンクのサウンドを志向し、次第にエレクトロに傾倒。それらの時期を経て、現在はビートとグルーヴに軸足を置いた演奏と自由なサウンドを追求している。

nozakimugai(vo.)は作曲家としても活動。『最も無害で、あまりにも攻撃的』(中田江玲監督、2022)、『雲ゆくままに』(楊礼平監督、2024)、『銀河』(木島悠翔監督、2026)などの映画劇伴を手掛ける。2026年4月、EP「Bones」をリリース。

『Castle Park』、今後12ヶ月にわたるグラハム・コクソンのソロ作品全集再発プロジェクトの一環として登場 


 

トランスグレッシブ・レコードは本日、グラハム・コクソンの未発表ソロ・スタジオ・アルバムを初リリースすると発表した。『Castle Park』と題されたこの未発表作品は2011年にレコーディングされ、2026年6月19日にリリースされる。


本作は、今後12ヶ月にわたり9枚のスタジオ・アルバムと3枚のオリジナル・サウンドトラックを含むコクソンのソロ作品全カタログを網羅する大規模な再発プロジェクトの一環としてリリースされる。6月19日の第1弾リリースにはアルバム『The Sky Is Too High』と『The Golden D』が含まれる。


ベン・ヒリアー(Blur『Think Tank』)がプロデュースを手掛けた『Castle Park』は、2011年に『A+E』(2012年)のレコーディングセッションの一環として録音された。当初は『A+E』の続編としてリリースされる予定だったが、2012年のブラーの活動により延期され、その後しばらくコクソンは他のプロジェクトへと専念していた。14年の歳月を経て幻の作品が日の目を見ることになる。 

 

『Castle Park』のリードトラック「Billy Says」はこちらで試聴可能。ビジュアルライザーはこちらで視聴可能。


「Billy Says」


『Castle Park』は、アーティストのクラシックなモッド・サウンドを色濃く反映した10曲のコレクションであり、リードシングル「Billy Says」は、コクソンのライブセットで長年演奏されてきた曲で、ファンにはお馴染みの楽曲だが、今回初めて正式にリリースされる。


過去の作品群は長らく完売状態であり、フィジカルフォーマットでの需要も高まっている中、『Castle Park』はコックスンの膨大なソロ作品群の包括的な再発の幕開けとなる。本作は『The Sky is Too High』および『The Golden D』の再発と併せて、6月19日にリリースされる。


今後1年間にわたるリリース予定には、スタジオ・アルバム『Crow Sit on Blood Tree』(2001年)、『The Kiss of Morning』(2002年)、『Happiness In Magazines』(2004年)、 『Love Travels at Illegal Speeds』(2006年)、『The Spinning Top』(2009年)、『A+E』(2012年)、さらに『The End of The F***ing World 1』(2018年)と『The End of The F***ing World 2』(2019年)の2作のオリジナル・ソング&スコア・アルバム、 さらに、同名のグラフィックノベルに合わせてリリースされたオリジナル・サウンドトラック『Superstate』(2021年)も含まれる。

 


Castle Park:


TRACKLISTINGS:


Billy Says  

Alright 

When You Find Out 

Isn’t It Funny 

There’s a Little House 

Easy 

Dripping Soul 

Forget Today 

Mélodie Pour Christine  

All The Rage  


・Pre-save/Pre-add: 【https://transgressive.lnk.to/castlepark 】


Nanako Sato ©︎Meisa Fujishiro

佐藤奈々子は慶應義塾大学中に、日本のフォークロックの伝説的なシンガー、佐野元春に出会い、シンガーとして手ほどきを受けた。それ以降、ソロシンガーとして日本コロンビアからデビュー。シンガーはシティポップにとどまらず、シブヤ系の元祖とも言われている。また、作曲家としても活躍し、ムーン・ライダース、サディスティックミカバンドに楽曲提供を行なってきた。


シティポップシンガーとして海外の音楽ファンからも支持を受ける佐藤奈々子。伝説のブリティッシュ・フォーク・バンドのPentangle(ペンタングル)のギタリスト故ジョン・レンボーンとの共作で幻の未発表曲「A Rolling Stone From Heaven」を英国のレーベル、Gearbox Recordsより先日配信リリースしたばかりだが、未発表アルバム『LUST』を9月にリリースすることがわかった。

 

未発表曲「A Rolling Stone From Heaven」は、儚くも美しいマイナー調に縁取られた良質なフォークソングである。しかし、クラシックギターのように清冽な和音構成の伴奏を経ながら、佐藤奈々子の流暢な英語の歌詞のボーカルが紡がれる。オペラのような歌唱、そして三分以降のナイロン弦によるギターソロは必聴である。まるで、佐藤奈々子の歌声は遠く失われた時代から鳴り響くかのようである。その歌声には異国情緒もあり、また、日本的な懐かしさもある。


同楽曲は当初、即興のアカペラで録音された曲だったが、エンジニアを担当した藤井暁のアイデアでスコットランドに住んでいたペンタングルのギタリスト・ジョン・レンボーンへとテープが送られ、奈々子とは顔を合わせないままギターのダビングがされたという制作秘話がある。


さらに今回、あわせてリミックス・ヴァージョン「A Rolling Stone From Heaven [Simon Ratcliffe Rivers Remix] 」も同時にリリースされる。今年のフジロックへの出演も決定しているロンドン出身の2人組ダンス系ユニット、ベースメント・ジャックスのサイモン・ラトクリフによる、クールかつメランコリックなダンス・チューンへと生まれ変わったリミックスが誕生している。


同楽曲について佐藤奈々子本人は次のように話している。


「1997年に私がアカペラで歌った曲にペンタングルのジョン・レンボーン がギターを弾いてくれた曲。『A Rolling Stone From Heaven』 。それは奇跡のように生まれた曲でした。アカペラは即興で、歌詞はまだ出逢ったこともないジョンを歌ったような歌詞でした。その後、その曲は28年間も私のクローゼットに眠ったままでした」


『LUST』は、1996年から翌年にかけてロンドンの”Maison Rogue Matrix Studio”でレコーディングされた未発表アルバムである。29年間の眠りから解き放たれ、幻のアルバムがついにイギリスのGearbox Recordsからリリースされる。儚げなウィスパーからヘヴィーな叫びまで、サウンドの中心に立ち、縦横無尽に舞い続ける奈々子の歌声に触発され、レコーデイングに参加した最強のミュージシャンたちが自らの感性を捧げあう、スリリングなセッションが実にたまらない。


近年、海外の音楽ファンから大きな注目を浴びた''ジャパニーズ・シティ・ポップ''の流れで彼女の名前を知った人もいるかもしれないが、佐藤奈々子の音楽はシティ・ポップという言葉では到底カテゴライズできないほど個性的である。この未発表アルバムは、彼女の稀有な才能を読み解く重要な1ピースとなりうることだろう。


そして佐藤奈々子は言う。「音楽は目覚める時を知っている。『LUST』は今の時代にパワフルに共振していると思う」と。計算式では辿り着けない、不可思議で美しい音楽。 今、このアルバムがリリースされることはきっと特別な意味がある。



 

 

 

【アルバム情報】 佐藤奈々子(Nanaco Sato) 『LUST』




アーティスト名:佐藤奈々子(Nanaco Sato)

タイトル名:LUST(ラスト)

品番:GB4006CD (CD) / GB4006 (LP)

発売日:2026年9月30日(予定)

レーベル:Gearbox Records


<トラックリスト>

(CD)

1. Home Sweet Home

2. The Sorrow Of The Wind

3. Love Trip

4. Mad Memories

5. Lust - Love Underground

6. A Bullet Hole In My Ear

7. Never Ending Love Letter

8. Angel Whispers Midnight

9. Hazy Sky

10. Hell’s Bloom

11. A Postman’s Love

12. A Dirge For Coral

13. Rainbow

14. A Rolling Stone From Heaven


(LP)

Side-A


1. Home Sweet Home

2. The Sorrow Of The Wind

3. Love Trip

4. Mad Memories

Side-B


1. Lust - Love Underground

2. A Bullet Hole In My Ear

3. Never Ending Love Letter


Side-C


1. Angel Whispers Midnight

2. Hazy Sky

3. Hell’s Bloom

4. A Postman’s Love

Side-D

1. A Dirge For Coral

2. Rainbow

3. A Rolling Stone From Heaven


【Credits】

Produced by Nanaco Sato and Satoru Fujii

Recorded and mixed in 1996-1997 by Satoru Fujii, at Matrix Maison Rogue Studios, London, UK

Except track 14: John Renbourn’s guitar recorded by Nick Turner at Watercolour Music, Corran,Fort William, Scotland

Mastered by Caspar Sutton-Jones at Gearbox Records, London, UK

Except track 14: Mastered by Harris Newman at Grey Market Mastering, Montreal, Canada

Artwork and design by Paul Reardon

Master rights belong to Nanaco Sato

℗ & © Gearbox Records, 2025

Under Licence from Nanaco Sato



・アルバム『LUST』配信予約受付中! 

Pre-save/Pre-add: 【https://bfan.link/lust-5

 


『LUST』は、奈々子の真に多彩な音楽性を捉えているだけでなく、前述のジョン・レンボーンに加え、ダニー・カミングス(ダイアー・ストレイツ/ブライアン・アダムス)、 ブリンズレー・フォード(AZWAD)、ダン・バウトウッド(イアネロ)、ジェームス・デナム(アディクト)、チャーリー・プライス(シザー・メン)など、数多くの名だたるミュージシャンが参加した、即興的でジャム・セッション的なレコーディングの瞬間を捉えている。そしてレコーディング・エンジニアには藤井聡、さらに奈々子が日本で一番好きだというロック・ギタリストの長田進が日本から名を連ねている。


収録曲は、アブストラクト・ジャズ・ヴォーカル(「Love Trip」)、 チベットの民謡(「The Sorrow Of The Wind」)、サイケデリック・ポップ(「Mad Memories」)、グローバルなリズム(「Angel Whispers Midnight」)、アヴァンギャルド・ロック(「A Dirge For Coral」)、うねるようなシタール(「Never Ending Love Letter」)、ファンク・ロックの熱演(「Hell’s Bloom」)など、多岐にわたる。この作品は、明確なジャンル分けを拒むものであり、奈々子の多作かつ探求心あふれる音楽的キャリアと、その制作過程における自由奔放な姿勢の両方を物語っている。


なお、現在ファースト・シングル「A Rolling Stne From Heaven」と、ロンドン出身の2人組ダンス系ユニット、ベースメント・ジャックスのサイモン・ラトクリフによるリミックス音源「A Rolling Stone From Heaven [Simon Ratcliffe Rivers Remix] 」の2曲を収録した限定ダブ・プレートが事前販売受付中。

 

マスターからダイレクトに1枚ずつカッティングして作られる高音質なアナログ:ダブプレート限定10枚で、すでに4枚が売り切れ、残り6枚となっている。明日4月23日(木)には新宿のsleepingtokyo.studioにてこちらのダブ・プレートを販売する特別イベントを開催。当日は奈々子本人とGreat3の片寄明人氏による楽曲解説などを交えたトーク・ショーも実施するのでお見逃しなく!!


・佐藤奈々子「限定アナログ・ダブプレート販売&トークショー」

日程:2026年4月23日(木)

時間:19:00〜20:00(予定)

会場:sleepingtokyo.studio 

(東京都新宿区富久町16-9 御苑フラワーマンション101号)

※入場無料ですが、参加希望者は事前登録が必須となっております。詳細はこちらをご覧下さい。



・世界限定10枚 12インチ・ダブプレート事前購入受付中!


ジャケット色見本 全10色


アーティスト名:佐藤奈々子(Nanaco Sato)

タイトル名:A Rolling Stone From Heaven(ア・ローリング・ストーン・フロム・ヘヴン)

形態:12インチ・ダブプレート

発売日:2026年4月22日(水)

レーベル:Gearbox Records

価格:£365.00(税込)

※ 各ディスクは12インチのクラフト紙製スリーブに収められ、そのエディション限定のユニークな全10色(下記参照)の光沢あるラップアラウンド・ステッカー付き


【カラー・ヴァリエーション】

キャンディ・ピンク、ペトロール・ブルー、セージ・グリーン、パステル・グレー、ダスティ・プラム、ヘイズ・ブルー、コーヒー・ブラウン、コーラル・ピンク、ペール・ライム、ベリー・パープル


<トラックリスト>

1. A Rolling Stone From Heaven (feat. John Renbourn)

2. A Rolling Stone From Heaven [Simon Ratcliffe Rivers Remix] 



<クレジット>

Nanaco Sato: Vocals | John Renbourn: Guitar | Lyrics written by Nanaco Sato | Music composed by Nanaco Sato, John Renbourn Produced by Nanaco Sato and Satoru Fujii | Recorded and mixed in 1996-1997 by Satoru Fujii, at Matrix Maison Rogue Studios, London. John Renbourn’s guitar recorded by Nick Turner at Watercolour Music, Corran, Fort William, Scotland | Mastered by Harris Newman at Grey Market Mastering, Montreal, Canada. A Rolling Stone From Heaven (Simon Ratcliffe Rivers Mix) Nanaco Sato: Vocals | John Renbourn: Guitar | Electronic production, arrangement and remix by Simon Ratcliffe Additional guitar by Andrea Terrano Mastered by Caspar Sutton–Jones at Gearbox Records, London, UK. Artwork and design by Paul Reardon


*ダブプレートの事前予約の詳細につきましてはGear Box Recordsの公式オンラインショップをご覧下さい。



▪︎バイオグラフィー

1955年、東京生まれ。独特のコケティッシュなウィスパー・ヴォイスは、渋谷系の元祖とも言われた。慶應義塾大学在学中に佐野元春と出会い、歌や詩を書くことを教わる。大学主催の女性シンガーソングライターコンテストに出場し、「綱渡り」で最優秀作詞賞受賞。

 

このコンテストを機に1977年6月、佐野との共作によるアルバム『Funny Walkin'(ファニー・ウォーキン)』で日本コロムビアよりデビュー。ムーンライダーズや加藤和彦など、当時の先鋭的なアーティストの作品に参加、楽曲提供するなど活動の幅を広げる。1980年にSPYを結成し、加藤和彦プロデュースによるセルフ・タイトル・アルバムをリリース。その後、プロのフォトグラファーとして広告、雑誌などで活動を始める。

 

1986年、日産海外向けカレンダーの撮影で、世界のカレンダーコンテストで金賞を受賞した。翌年より5年間パリに移住した。その後もコクトー・ツインズのメンバーであるサイモン・レイモンドのプロデュースによるアルバム『Luminus love in 23』を発表するなど、日本のみならず、世界的に幅広く音楽を発信している。また、作詞・作曲を手がけたピチカート・ファイヴの「Twiggy Twiggy」(野宮真貴の1981年のデビュー・アルバム『ピンクの心』収録曲)は、世界的なヒットとなり、2014年にはセルフ・カヴァーで配信リリースしている。2026年4月、イギリスのギタリスト、ジョン・レンボーンとのコラボレーション・シングル「A Rolling Stone From Heaven」を配信リリース。9月にはニューアルバム『LUST』の発売も決定。


この度、DAFT about DRAFT(ダフト アバウト ドラフト)は、ミラノデザインウィーク2026の開催に際し、ミラノ中心部に位置する歴史的劇場Teatro Gerolamoにて、サイトスペシフィック・インスタレーション「LAST SAMPLE」を発表いたしました。本プロジェクトでは、建築家・デザイナーであり、デザイン会社DRAFTの代表を務める山下泰樹が手がけた「No.15」チェアを紹介いたします。


本インスタレーションは2026年4月20日(月)から26日(日)まで一般公開され、DAFT about DRAFTにとってミラノデザインウィークへの4回目の参加となります。家具を建築的思考の延長として捉えるブランドの探求における新たな章を示すものです。


DAFT about DRAFTは、2022年に東京で設立されたブランドです。建築や都市デザインの中で培われた空間的な発想を、日常生活のための家具やオブジェへと翻訳しています。家具を衣服のように直感的に選び、日々共に暮らすものとして捉えることで、より自由で個人的な空間の在り方を提案しています。


ブランドのアプローチを導くのは「調和」と「自由」。それぞれのプロダクトは空間に過度な主張をすることなく自然に溶け込み、日常の中で柔軟に機能するよう設計されています。単なる独立したオブジェとしてではなく、身体や使用シーン、周囲の環境との関係性の中で構想され、プロポーション、構造、快適性に細やかな配慮がなされています。


今回の展示の中心となるのは「No.15」チェア。構造的な明快さと快適性のバランスを追求するプロセスを経て生まれたこの椅子は、日常環境に自然と溶け込みながら、生活の中で重要な役割を担う存在として設計されています。単なる機能的な要素にとどまらず、静かに日常を支える“主役”となる存在です。



ミラノ中心部にある歴史的な劇場Teatro Gerolamoでのインスタレーションは、この歴史ある劇場空間を、家具と空間に対する新たな視点を促す体験型の環境へと変容させます。そのコンセプトは、デザイナー自身の個人的な体験──愛犬JACOの視点から椅子を見つめるという瞬間──に端を発しています。この視点の転換が、身体・オブジェ・環境の関係性を探る空間的ナラティブの出発点となっています。


本展は静的な展示ではなく、体験のプロセスとして構成されています。来場者は空間を巡りながら細部を観察し、一つのオブジェクトがどのように時間をかけて発展していくのかを体感します。「LAST SAMPLE」という概念は、デザインが検証・洗練され、最終的に完成へと至る瞬間を象徴しています。


ミラノでも特に親密なスケールを持つ歴史的劇場を舞台に、本プロジェクトは現代デザインと空間に蓄積された文化的記憶との対話を生み出します。本インスタレーションを通じて、DAFT about DRAFTは、家具が建築・オブジェ・人間の体験をどのように結びつけるのかを探求し続けます。


展示では、一脚の椅子が完成に至るまでのプロセスを辿ります。リサーチ資料、スケッチ、プロトタイプ、最終モデルに至るまで、試行錯誤と検証の過程が段階的に提示され、「ラストサンプル」へと至るプロセスが明らかにされます。


▪︎DAFT about DRAFT – LAST SAMPLE

会場:Teatro Gerolamo

住所:Piazza Cesare Beccaria 8, 20122 Milano

会期:2026年4月20日(月)~26日(日)

時間:10:00~19:00


・ABOUT DAFT about DRAFT

建築家・デザイナーの山下泰樹が様々なプロジェクトの中で少しずつ書き留めていたデザインから誕生したブランド。同調・同質化されてきている暮らしに対して、もっと自分らしく、もっと服を選ぶように自由な暮らしを提案したいと考え続けてきました。固定概念に囚われず自由でユーモアのあるデザインがしたい、そんな溢れ出す遊び心をプロダクトを通して表現しています。


・ABOUT TAIJU YAMASHITA

DRAFT 創業者・代表。山下泰樹建築デザイン研究所主宰。

2008年にDRAFTを設立。インテリア・建築のデザインを中心に都市から家具づくりまで幅広いフィールドで活躍する建築家・デザイナー。

山下泰樹は、「空間は人を中心にデザインされるべき」という思想のもと、人が密接に関わる都市・建築・空間を再定義、再設計し続けている。山下自身、DRAFT内で行われる大半のプロジェクトを指揮し、100名を超える熟練したデザイナーたちと設計デザインを行っている。近年は、ミカン下北やOCA TOKYOなど話題の場を手掛けている。さらには、山下の様々なプロジェクトの中で生まれた、彼の世界観を体現したプロダクトブランド「DAFT about DRAFT」を2022年にローンチ。翌年にはミラノサローネに初登場を果たし、注目のブランドとなっている。

Best of Year Awards最優秀賞(2018)、 SBID International Design Awards アジア最優秀賞(2023)、日経ニューオフィス賞 経済産業大臣賞(2023)など多数受賞。日本の若手デザイナーとして国際的評価も高い。