フランスのメロディーズ・エコー・チェンバーは待望の4thアルバム『Unclouded』をドミノより本日リリースした。メロディ・プロシェは、ヨーロッパのインディーポップシーンをリードする存在といっても過言ではない。


新作アルバム『Unclouded』は、メロディーズ・エコー・チェンバーが生命を肯定する新たな章へと踏み出す作品である。本作のタイトルは、日本のアニメーション映画の巨匠・宮崎駿が均衡について語った言葉から引用されているという。「憎しみに曇らされた目で見ないでください。悪の中に善を見出し、善の中に悪を見出すこと。どちらの側にも誓いを立てないでほしい」 


比喩的な暗雲は晴れ、陽光が差し込んだ…。少なくとも今は。このアルバムの全般には少なくとも個人としての成長が込められている。「大人になる過程に何かしら懐かしさを感じていた」とメロディはいう。「でも、今や無常という概念を理解したから、個人的に受け止めない」この明るいビジョンは、アルバムの心地よいグルーヴにも、そして、地に足のついたリリックにも反映されている——逃避の本能は、今この瞬間に自然と共にある感覚へと置き換わった。  


子供を生み、母親になる過程でも、プロシェはミュージシャンとしての歩みを止めたことがない。このアーティストの作りだす音楽は夢想的だが、それはそのまま現実の先にある。「私が創る音楽は、現実と寓話の狭間に存在している」とメロディはいう。「生きる経験を重ねるほど、人生への愛はおのずと深まり、逃避する必要は減っていく。私の心が今も青春の時間に属しているなら、それはまるで、あちこちに散らばっていた自分自身の破片を拾い集め、日本の金継ぎのように金でつなぎ合わせたような感覚だ」 (金継ぎとは、割れた陶器を金や銀の漆で修復する日本の技法を示す)  


もちろんアーティスト一人だけで完成を見た作品ではない。ジャンルを問わない製作陣の豪華さが、そのことを如実に物語っている。もし、メロディ・プロシェが協働した素晴らしいプロデュース陣を賞賛したとしても、それは不思議ではない。新作『Unclouded』の豪華な参加アーティストには、スウェーデンの巨匠スヴェン・ヴンダー(ダニー・ブラウン)が共同プロデュースと楽曲制作を担当し、豊かな質感のキャンバスに独自の音響的なパレットを加えている。


弦楽器のヨセフィン・ルンステーンは前衛的な知性を音の絵巻に吹き込み、ディナ・オーゲンのダニエル・オーゲンがギター、ラブ・オルサンがベースを担当。メロディは彼らを「ベルベット・グルーヴの達人」と評する。 マッドリブやDJシャドウとの共演歴を持つ英ドラマー、マルコム・カト(ザ・ヘリオセントリクスの要)。頻繁に共演するレイン・フィスケ(ドゥンゲン)は、ジョニー・マーを思わせる見事なギター・パートをアルバム全体に散りばめている。 


ウータン・クラン、ザ・カーターズ、ノラ・ジョーンズ、クレイロらと共演するレオン・ミシェルズが、アルバムのクロージング曲で、最近リリースされた「Daisy」でメロディと共演した。この曲はエーテルから摘み取られたようなきらめくポップソングだ。エル・ミシェルズ・アフェアのグラミー賞受賞ミキサー、イェンス・ユングクルトが招聘され、鮮明な命を吹き込んだ。  


『Unclouded』は、2022年にメロディ・エコー・チェンバーの称賛を浴びたカムバックツアーでプロシェを世界中へと駆り立てた、ポジティブなエネルギーに満ちている。パリから結婚した後に住まうアルプ=ド=プロヴァンスの高地に戻った彼女は、本格的に楽曲制作に取り掛かった。


本作の全般的なインスピレーションの源について、「生きる体験への深い愛情です」と彼女はいう 。「今も少し浮き沈みはありますが、より調和のとれた感情へ戻るのは以前より早くなりました。儚いものの美しさや、その無常がもたらす甘く切ない感覚を楽しむことができるのです」 



 Melody's Echoes Chamber 『Unclouded』-Domino


 

メロディーズ・エコー・チェンバーの最新作は2025年のミュージックシーンを占うと言っても過言ではない。2025年は全般的にロックよりもポップグループの活躍が目立った印象だが、メロディ・プロシェはソロアーティストとして今年度のミュージックシーンを総括する。

 

今年は、何と言っても、ルーズな感覚のあるアルトポップやシンセポップが世界のミュージックシーンを席巻している。その中で、気炎を吐くロックバンドがわずかにいた。同時に、インディーポップと一括りに言っても、その内実は様々である。ダンスミュージックを絡めたもの、テクノポップに触発されたもの、AOR、ヨットロックを意識したリバイバルもの、アルトロックとの中間に位置するものというように、それぞれグループによって音楽性が異なっていた。

 

フランスのメロディーズ・エコー・チェンバーは、サイケロックや甘口のインディーポップとの絶妙なラインに位置する。個性的な作風であり、他のアーティストやグループとの差異を作り出す。ダニー・ブラウンの作品を手掛けたスウェーデンのプロデューサー、スヴェン・ヴンダーは、従来のドリームポップの夢想的な空気感に先鋭的な音楽性をもたらしている。このアルバムの随所に見いだせるブレイクビーツ、そしてジャズのシャッフルの手法は本当に見事だ。

 

全般的なプロデュースの面では、デジタルレコーディングの音の艶感を活かしつつ、ローファイ/ギターロック風のマスタリングが施されている。これは全体的に聞きやすさをもたらしているのは事実ではないだろうか。アルバムの冒頭を飾る「The House That Doesn't Exist」は、今年の音楽を象徴するような内容。くつろいだラフな感じのジャグリーなギターロックとなっている。

 

従来では、アルバムのオープナーといえば、身構えさせるような曲も多かった。けれど最近ではビートルズのような感じで、ラフに入っていき、リスナーに親近感をもたらし、また、掴みの部分を作るのが常套手段になっている。それほどかしこまらず、気軽に聞けるロックソングが現代のトレンド。また、この曲は、そういった現代的なリスナーの需要に添う内容となっている。

 

しかし、依然として、メロディ・プロシェらしさが受け継がれている。「ネオサイケデリア」とも称されるサイケのテイストがジャグリーなロックと絡み合い、絶妙なテイストを放つ。そして、マルコム・カトの超絶的なドラムプレイーーしなやかでタイトなドラムーーは、ジャズのリズムやブレイクビーツの切れのあるグルーヴを与え、メロディーズ・エコー・チェンバーのほんわかして和やかなドリームポップに属するボーカルのテイクと見事な融合を果たしている。


また、ダニエル・オーゲンのジャングリーなシングルコイルのギターも素晴らしく、心地よいハーモニーを生み出す。全般的なバンドアンサンブルの見事さは、急造のものとは思えないほど。背景となるシンセサイザーのパッドのシークエンスは、現実と夢想の中間に位置するアルバムの独特な空気感を醸成する。かつて、Broadcast(Warp)が志向していたような音楽である。

 

メロディー・エコーズ・チェンバーは、2022年のアルバム『Emotional Eternal』の頃から、 中期ビートルズに象徴されるバロックポップ/チェンバーポップ(オーケストラとロックやポップソングのクロスオーバー)を完成させていた。

 

最新作ではこの音楽を先に進めている。ビートルズの中期以降のプロデューサー、フィル・スペクターの”エコー・チェンバー(壁に共鳴するサウンド)”を駆使し、オーケストラストリングとバンドセクション、ボーカルを組み合わせて、チェンバーポップの最終的な形を提示している。ただ、今作では、デジタルレコーディングを中心に擬似的なサウンドが生み出されている。


フィル・スペクターのチェンバーポップの録音風景(Los Angels: Gold Star Recording Studios) 演奏者の距離を極力近づけ、特異な反響を生み出し、アナログコンソールでミックスし出力する

ヨセフィン・ルンステーンの弦楽器のレガートは、優雅な音のウェイブを作り出し、音楽を華やかにする。オーケストラ・ポップとも称すべき、普遍的なサウンドが、最新のデジタルサウンドで蘇る。ボーカルも、渋谷系のようなクロスオーバーサウンドを彷彿とさせる。ボサ、ラウンジジャズ、フレンチポップといった音楽性を汲み取り、巧みなボーカルラインを作り出す。


この曲ではストリングに美しさに目が行きがちであるが、むしろベースラインが圧倒的だ。中音域から高音域の音響的な印象を形成する弦楽器とコントラバスの対旋律を作り、メインとなるボーカルラインを補佐している。その結果、非の打ち所がないポップソングが誕生したといえる。


また、他のドラムの演奏も同じくらい傑出している。優れたドラマーは、タイトなリズムのセクションを作り出した上で、スネアやタム、シンバルだけで、曲をドラスティックに変化させる。そして、この曲では、 ジャズドラムのように分数的な拍のリズムを使い、全般的な音響に迫力をもたらしている。ドラムの演奏効果としてオーケストレーションに近い手法を用いている。

 

軽〜い感じのインディーポップも、こういった強固なベース/ドラムの演奏が加わると、力強い衣装を持つポップソングに変貌するのが驚きだ。しかし、同時に、ソロシンガーとしての鮮烈な存在感も薄れていない。曲の背景となる強固なグルーブを味方につけ、従来とかわらずほんわかとしたドリームポップの手法をメロディーズ・エコーズ・チェンバーは推進させる。この曲では、60−70年代のサイケロック/サイケ・ポップのビンテージなバンドセクションと、文字通り夢想的なボーカルラインが混ざり合い、うっとりとしたサウンドを形成する。しかし、こういったサウンドもまた、二番煎じにはならず、鋭いオリジナリティに縁取られている。


ジャンルを規定せず、バンドセクションの中で、音楽性が徐々に変遷していき、後半の箇所では、アルトサックスのような金管楽器を用い、ジャズのテイストを引き出す。これらの複数の音楽的なジャンルが混在した”ネオサイケデリア”が今作を聴く時の重要なポイントとなりそうだ。

 

中盤が圧倒的なので、聞き逃さないようにしてもらいたい。これらの圧倒的な側面をもたらすのが強固なリズムの構成と個性的なプロデュースである。ブレイクビーツの流動的なリズムやジャズのシャッフル(分数のリズム)の手法を積極的に用い、トリッピーなサウンドを生み出し、ドリームポップのボーカルと融合する。ジャンルを決め打ちしていると出来ないことだろう。


「Eyes Closed」は、ヒップホップのブレイクビーツをイントロで用い、Kassa Overallのような、打数の多いジャズドラムを彷彿とさせる。これは明らかにロンドンのWu-Luのサウンドを、あろうことかアコースティックで再現している。


しかし、土台となるビートが、オスティナートを続けると、徐々にサイケデリアに傾倒していく。摩訶不可思議なシンセ、Led Zeppelinのようなサイケロックを意識したギターが乗せられて、独特な雰囲気を作り出していく。さらに、民族音楽のエキゾチックな音楽性も加わる。


カシミール地方のシタールのような音が入ると、曲はロックとして次のレベルに差し掛かる。プロデュースの面でもかなりアクが強く、ボーカルにダブのエフェクトを用い、Cindy Leeのようなサイケポップの最新鋭のサウンドを作り出す。重層的な音の連続は、高い完成度を誇る。最終的には、反復するドラムが、ボーカルと重なり、ヒプノティックな音響効果を作り出す。 Cindy Leeの「ヒプノティック・ポップ」と呼ばれる先鋭的なジャンルに到達した瞬間といえる。

 

 「Eyes Closed」

 

 

 

「Childhood Dream」はイントロが劇的。ジャズのシャッフルのリズムとオーケストラ風の弦楽器が組み合わされ、全般的なリズムはシャンソンやフュージョンジャズの領域に位置する。アルバムの中では、ジャズの影響が色濃く、ヴィブラフォンがレガートやグリッサンドで演奏される。


ヴィブラフォンは、Gary Burton(ゲイリー・バートン)のごとき上品な響きを作り出し、都会的なムードを漂わせ、モダンジャズの即興的なインプロが繰り広げられる。ボーカルは自分らしさを失わず、ファンシーな雰囲気がある。背景を形成する弦楽器のトレモロが豪奢な空気感を作り出す。シナトラのようなジャズボーカルを現代的なポップソングに置き換えた手腕はお見事。ビブラフォンとストリングの融合は、新しい時代のイエイエが登場したことを印象付ける。


ジャン=リュック・ゴダール監督に象徴される20世紀のパリの映画文化「ヌーヴェル・ヴァーグ」を反映したシネマティックなポップ「Memory's Underground」は内省的な雰囲気を感じさせる。これぞまさしく映画的なポップソングの見本例。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドがデビュー作で使用したオーケストラ/ティンパニの打楽器の効果を踏まえ、WW2以後のフレンチポップのサウンドと融合させている。古典的なポップソングと言えるが、色褪せた印象はほとんどない。


内的な記憶を回想するかのようなエモーションとノスタルジアに満ち溢れたサウンド。それらは表側に出てくると、なぜか、きらびやかな印象へと変わる。このアプローチは、現代の女性SSWを中心に推進される、''ポップソングのリバイバル運動''に位置づけられる。曲の中盤から終盤にかけては、後期ビートルズのアートポップの性質が強まり、オーケストラポップの集大成が示されている。これらはブリット・ポップの前の時代のサウンドとして楽しめるに違いない。

 

対象的に現代的なドリームポップに根ざした曲が並置される。「Broken Roses」はアンニュイな感じに満ちていて、儚さを体現させたような曲である。曲の全般的な構成も本当に見事で、短調の物悲しいセクションから弦楽器のレガートに導かれるように、長調の間奏に入ることがある。


これはどちらかと言えば、ポップソングではなく、クラシック音楽に属する手法である。例えば、マーラーの交響曲第五番の二楽章「Adagietto」などに見出すことが出来る。(トーマス・マン原作の名画『ヴェニスに死す』のエンディング・テーマとして使用された) 1960年代から70年代頃までは、ロックやポップソングでごく普通に使われていた手法だ。特に、他の曲と同様に、ドラムテイクが傑出しているが、同時に、ストリングスの複数の対旋律が折り重なり、美麗なハーモニーを作り出している。アーティストの歴代の曲でもトップクラスの曲に挙げられる。

 

しかし、対象的に歌詞の世界は、個人的な生活から汲み出される感性を重んじている。結果的に、儚さという側面は、その背後に力強さを持ち合わせているのである。最近は、奇妙なほど無味乾燥な曲が増えているが、この曲は間違いなく、人生の味を感じさせる。と同時に、それは、幸福だけではなく、酸いも甘いもある。悲しさ、喜び、憂い、嬉しさ、様々な思いを、鏡のように映し出す。音楽的には、リアリズムとロマンチシズムを生じさせる要因となっている。

 


「Broken Roses」

 

 

終盤部は、どちらかと言えば、ジャズ風のセッションのように、適度に力の抜けたライブサウンドを楽しめる。しかし、音楽的な内容の濃さ、強固な印象は全く薄まることはない。じっくり腰を据えて、功を急がず、曲を作り込んでいる。この点は、『Unclouded』を単なる消費的な録音に留まらせず、長生きさせる要因になりそうだ。 しかし、音楽的な手法が変わろうとも、全般的な方向性に変化はない。これが全体的な作風に一貫性をもたらしているのは事実であろう。

 

「Burning Man」は、ジャズのリズムとインディーポップのボーカルに加え、オーケストレーションの融合を図るが、ジャズの側面が強い。中盤で入る、ローズピアノの演奏も華麗で、楽しげな感覚がある。音の流動的な流れが見事であり、ジャズ特有のスリリングな感覚も見いだせる。

 

「Into Shadows」にも度肝を抜かれる。ボブ・マーレーのTrojan時代のようなレゲエのスネアの跳ねるような連打で入り、サイケデリックポップ風のマイルドな音楽が続く。何より、本作が素晴らしいのは、全体的な音楽の流れが阻害されることなく、スムーズに流れていくことだろう。70年代のサイケデリックロックのような華麗なギターソロも、かなり良い味を出している。

 

『Unclouded』は、いよいよクライマックスに向かう。 「How To Leave Misery Behind」は弦楽器のレガートで入り、ブレイクビーツのドラム、そしてメロディ・プロシェの夢想的なボーカルが混在する。しかし、ここには、やはり、2022年の作品では見られなかったような、単なる音や録音を作るという感覚はなく、ミュージシャンは、人生の足跡のようなものを残している。


自らの歩いてきた点を振り返る時、アーティストはどこかでそれが線でつながることを実感する。と考えると、過去の自己が、現在の自己を作り出す縁となっているのだ。一見して、軽やかで甘口のインディーポップソングは、ある意味では日記のような役割を果たし、それはそのまま、その人が生きてきた軌跡ともなる。そのことをあらためて痛感させてくれるような一曲だ。

 

その後、宮崎駿氏からの影響を公言するように、日本文化へのオマージュらしき曲が登場する。波の音、そして、琴のようなアルペジオがシンセサイザーで演奏される。これはフランスのアーティストによる宮城道雄の名曲「春の海」へのしたたかなオマージュではないかと推測される。波のサンプリング、そして琴の美しいアルペジオなど、情緒豊かな海の穏やかさが表現されている。しかしながら、同時に、そういった古典性を受け継ぎながらも、ヨットロックのようなモダンなプロデュースのアレンジメントが施され、新鮮でフレッシュな楽曲が誕生している。

 

続くレオン・ミシェルズが参加した「Daisy」は、素晴らしいエンディング曲となっている。この曲は、音楽性全体を総括するような内容だ。アーティストは、持ち前の抜群のメロディセンスを駆使し、聞きやすく親しみやすいポップソングを制作している。この曲は、ビートルズの全盛期のサウンドをほのかに彷彿とさせるが、全体の作り込みも相当な力の入りようである。いわく言い難い懐かしさを思わせるとともに、普遍的なポップソングの魅力を兼ね備えている。

 

今作は、おそらくドミノ・レコーディングスの隠し玉と言うべき作品だったのだ。豪華な制作陣は言わずもがな、普遍的な魅力を持つ珠玉のポップソング集が、そのことを雄弁に物語る。アルバムには長い時間が流れていて、制作者の人生観がストレートに反映されている。そして、それはメロディ・プロシェ自身が語るように、''自らの人生へのたゆまぬ愛情''にほかならない。

 

 

92/100 

 

 

「Daisy」 

 

 

Melody's Echo Chamberの新作アルバム『Unclouded』は本日、Dominoより発売されました。ストリーミングはこちら


▪️過去のレビューを読む 

本日、ニューカッスル・アポン・タインのジャズ界を牽引するKnatsが、新曲「Take a Seat on the Settee」を配信リリースした。


この新曲は、バンドにとって激動の1年を締めくくる作品となっている。この1年で彼らは、批評家絶賛のセルフ・タイトル・デビュー・アルバムをリリースしたほか、ジョーディー・グリープ(ブラック・ミディ)のサポートを務め、R&Bのレジェンド、エディ・チャコンのUKツアーでバック・バンドとして演奏した。


さらに「ジャズ・リフレッシュド」のヘッドライナー公演、ジャズ・カフェでのStr4ta公演のサポートをいずれもソールドアウトさせたほか、「ロンドン・ジャズ・フェスティバル」にも出演した。また、今年6月にはキューバン・ブラザーズのマイク・キートとザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズのサイモン・バーソロミューとのコラボ楽曲「Beauty & The Beast (Peace)」を発表するなど、その勢いは止まらない。


Lots of Hands


今回の新曲「Take a Seat on the Settee」は、同郷出身のノイズ・ロック仲間ロッツ・オブ・ハンズとのコラボレーション楽曲で、ナッツの作曲の幅広さを改めて浮き彫りにした内容となっている。


メンバーのスタン・ウッドワード(ベース)が手掛けた同楽曲は、皮肉を込めた、ジャンルを超越した作品で、歪んだオーケストラ風アート・ロックの要素と、(エリック・)サティや(アルノルト・)シェーンベルクらに由来する和声的アイデアを融合させている。


歪んだボーカルが爆発的なホーンとサックスのブレイク、不気味な鍵盤、霞んだギターライン、一見単純ながら複雑なドラムを軽やかに舞う様は、シュールでありながら魅惑的な世界を生み出している。スタンは楽曲の背景について、「若い頃にやらかした悪戯の数々を母親に打ち明ける少年の物語」だと語っている。


新曲「Take a Seat on the Settee」配信中:



配信リンク: https://bfan.link/take-a-seat-on-the-settee


新鋭ながら、〈Beams Plus〉とロンドン発スケートブランド〈PALACE SKATEBOARDS〉との初コラボライン広告に楽曲「Tortuga (For Me Mam)」が起用された若手5人組、ナッツ。今春、待望のセルフ・タイトル・デビュー・アルバムをリリースしたばかりの彼らだが、2026年にはSXSWへの出演、そしてさらなるリリースも予定しているそうなので、まだまだ目が離せなそうだ。



【アルバム情報】



アーティスト名:Knats(ナッツ)

タイトル名:Knats(ナッツ)

品番:GB4003CD (CD) / GB4003 (LP)

発売日:発売中

レーベル:Gearbox Records


<トラックリスト>

(CD)

1. One For Josh

2. Miz (featuring Anatole Muster)

3. 500 Fils (featuring Parthenope)

4. Black Narcissus

5. Rumba(r)

6. Makina Thema

7. Tortuga (For Me Mam)

8. Se7en (featuring Tom Ford)

9. In The Pitt

10. Adaeze


(LP)

Side-A


1. One For Josh

2. Miz (featuring Anatole Muster)

3. 500 Fils (featuring Parthenope)

4. Black Narcissus

5. Rumba(r)

Side-B
6. Makina Thema

1. Tortuga (For Me Mam)

2. Se7en (featuring Tom Ford)

3. In The Pitt

4. Adaeze



デジタル・アルバム『Knats』配信中! 

https://bfan.link/knats

Credits:

Stan Woodward: bass guitar

King David Ike Elechi: drums

Ferg Kilsby: trumpet

Cam Rossi: tenor saxophone

Sandro Shar: keyboards

Parthenope: alto saxophone on “500 Fils”

Richie Sweet: congas on “Rumba(r)” and “Adaeze”

Tom Ford: electric guitar on “Se7en”

Anatole Muster: accordion on “Miz"

Miro Treharne: vocals on “In The Pitt”

Otto Kampa: alto saxophone on “In The Pitt”

Matt Seddon: trombone on “In The Pitt”

Enya Barber: violin on “Tortuga (For Me Mam)”

Sam Booth: cello on “Tortuga (For Me Mam)”


All tracks written and arranged by Stan Woodward and King David Ike Elechi 

apart from “Black Narcissus”, written by Joe Henderson.


Produced by Darrel Sheinman


Recorded at Studio 13, London by Giacomo Vianello, assisted by Ishaan Nimkar


All tracks mixed at The Friary Studios, Aspley Guise by Hugh Padgham apart from “Tortuga (For Me Mam)”, mixed by Chris Webb


Mastered by Caspar Sutton-Jones



バイオグラフィー

Knats(ナッツ):

ニューカッスル・アポン・タイン出身の2人の生涯の親友、スタン・ウッドワード(ベース)とキング・デイヴィッド・アイク・エレキ(ドラムス)が率いるクインテット。その他のメンバーは、ファーグ・キルズビー(トランペット)、キャム・ロッシ(テナー・サックス)、そしてサンドロ・シャー(キーボード)。


それぞれのルーツであるジャズ、ドラムンベース、ハウス、ゴスペルから派生したダンス・ミュージックを特徴とする。シーンに登場して間もない彼らは、すでにSoho Radio、BBC Newcastle、WDR3によって認知され、Spotifyの ‘All New Jazz’プレイリストに選曲された他、‘Jazz Fresh Finds’のカヴァーも飾っている。さらに、BBC Introducing North Eastからも絶大な支持をされている。 


全くの新人ながら、 2024年10月に発表された〈Beams Plus〉とロンドン発のスケートブランド〈PALACE SKATEBOARDS〉との初コラボレーション・ラインの広告に楽曲「Tortuga (For Me Ma)」が使用された。同年にはジョーディー・グリープ(ブラック・ミディ)のUKツアーでのサポートや、ソールドアウトした“ジャズ・リフレッシュド”のヘッドライナー、ジャズ・カフェでのStr4ta(ストラータ)のサポート、”ロンドン・ジャズ・フェスティバル”への出演、さらにはR&B界のレジェンド、エディ・チャコンのバック・バンドとして英国ツアーにも参加した。2025年2月、待望のセルフ・タイトル・デビュー・アルバムをリリース。



Lots of  Hands(ロッツ・オブ・ハンズ):

ビリー・ウッドハウスとエリオット・ドライデンで構成される、ニューカッスル出身のインディー・ロック・デュオ。2人は16歳の時に学校の音楽プログラムで出会い、パンデミック中にリモートで活動を始めた。電子音の質感、ローファイな内省、個人的な物語を融合させた独自のサウンドが特徴。悲嘆、喪失、成長といったテーマを探求する、情感豊かな音楽で知られている。彼らはジャンルの境界を探求することで知られ、アンビエントやエレクトロニックの要素を伝統的なインディー・ロックの構造と融合させている。彼らの音楽は豊かな楽器編成を特徴とし、時にサックスやフルートを取り入れ、「エノ風」で感情に響くものと評される。アレックス・Gやヴェルヴェット・アンダーグラウンドといったアーティストから影響を受けている。最新アルバム『into a pretty room』(2025年1月リリース)は、ビリーの寝室スタジオで両メンバーが物理的に同席して録音された、初の真の共同制作作品である。同作は批評家の称賛を集め、ファン層を拡大している。


 リバプールのデュオ、King Hannahが7インチ(ダブルシングル)をリリースした。両曲共に従来のオルトロックではなく、カントリーに傾倒したナンバー。 B面ではジリアン・ウェルチの渋いカントリーのカバーを収録している。ハンナ・メリックとクレイグ・ウイットルからの声明は以下の通り。


「This Hotel Time」ーー私たちが最も好きなのは、一緒に歌い、ハーモニーを奏でることです。そして、それを叶えてくれる自分たちの曲、時代を超えたノスタルジックな響きを持ち、私たちが深く愛するカントリー・フォークの歌手たちへのオマージュでありながら、キング・ハンナの楽曲として共鳴する曲を作りたかったのです。 私たちは常に親密さを捉え、個人的で誠実かつ内省的な方法で曲を書くことを心がけており、『This Hotel Room』も例外ではありません。この曲は過去と未来について、その両方に温もりと愛を見出そうとしながらも、そこに内在する悲しみや喪失感を認識する物語なのです。


「Look At Miss Ohio」ーーこれは私たちが最も愛するアーティストの一人が作った、史上最高の楽曲の一つです。ジリアン・ウェルチとデイヴィッド・ローリングスは、作家としてもミュージシャンとしても私たちに多大な影響を与えてくれました。彼らの長きにわたる活動と、静かに音楽的遺産を築き上げる姿勢——今なおこのようなアーティストが世に存在することは、本当に素晴らしいことです。 前回のツアーでアンコール曲としてこの曲をセットリストに追加したのですが、ライブの中で本当に特別な瞬間となりました。この曲は人々の心に深く響くもので、ライブで演奏する際にその反応を強く感じ取ることができました。この曲には私たちを常に惹きつける温かさと親密さがあり、レコーディングする機会を得られたことを心から嬉しく思っています。


King  Hannahは昨年、最新アルバム『Big Swimmer』をCity Slangから発売している。最近ヨーロッパツアーを敢行している。3月には再びドイツ/ボンでのコンサートを控えている。



オクラホマシティのロックバンド、Aranda(アランダ)が、これまでで最も感情的なシングルとミュージックビデオ「You Don't Wanna Know」で帰ってきた。メタリカを彷彿とさせるパワフルなハードロック。しかし、強さだけではない。この曲はバンドの特徴である強烈なサウンドを届けつつ、過去に囚われたまま誰かを愛することの生々しく居心地の悪い真実を探求している。


「You Don’t Wanna Know」は、繋がりを渇望する気持ちと、弱さをさらけ出す恐怖との内なる葛藤に迫る。新たな一歩を踏み出す時、失恋の傷を癒す過程、あるいはその狭間で揺れる時——誰もが共感する普遍的な苦悩を描いている。

 

デイモン・アランダはニューシングルについて次のように語っている。「これは、過ちを乗り越えて自分を愛してくれる人を信じられなくなるほど、心が砕けてしまった状態を歌った曲なんだ」 その結果生まれたのは、荒々しく頭を振りたくなるロックに包まれた、痛烈な告白である。激しいギターと圧倒的なボーカルが、激動と混乱......、そして飾らない正直さを渦巻かせる

 

 

▪Aranda 


アランダは2001年、オクラホマシティでゲイブとデイモン・アランダ兄弟によって結成され、以来ロックを奏で続けている。


アランダは感情の金脈を掘り当てることにおいて、新参者ではない。ケリー・クラークソンによるカバー曲、シャインダウン、ステインド、ストーン・テンプル・パイロッツらとの共演歴、そしてアクティブロックチャートで7曲のトップ40入りを果たすなど、兄弟は20年以上にわたり、生々しい感情と容赦ないロックの融合を磨き上げてきた。2025年には、A.D.A.M.ミュージック・プロジェクトとのコラボレーション曲「パンチ・アウト」がチャート33位を記録し、彼らの確固たる地位を改めて証明した。


アランダはオクラホマシティ出身のハードロック/ポストグランジバンドで、2001年にデイモン・アランダ(リードボーカル/ギター)とゲイブ・アランダ(リードボーカル/キーボード)の兄弟によって結成された。

 

グループは生々しい感情表現、高揚するメロディ、そして淀みのないツアー活動によって20年以上のキャリアを築いてきた。彼らのブレイクスルーは、アストニッシュ・エンターテインメントから2008年にリリースされた同名デビューアルバムで訪れ、アクティブロックチャートトップ40入りを果たし、「Still in the Dark」(31位)、「Whyyawannabringmedown」(26位)といったヒット・ソングを生み出した。後者は、ケリー・クラークソンがプラチナアルバム『All I Ever Wanted』でカバーし、WWEの『The Bash』のテーマ曲にも採用された。 


ウィンドアップ・レコードと契約したアランダは、商業的に最も成功したアルバム『Stop The World』(2012年)をリリース。アルバムからは「Undone」(24位)、「Satisfied」(14位)、「One More Lie」(15位)の3曲がトップ40入りし、ラジオコントラバンド誌の年間最優秀インディーアーティスト賞にノミネートされた。 


続く『Not the Same』(2015年)はビルボード・ヒートシーカーズチャートで12位デビューを果たし、「Don't Wake Me」(17位)と「We Are the Enemy」(18位)をチャートイン。 独立後、彼らは『Recollections of a Painted Year』(2022年)をリリースし、2025年にはA.D.A.M. Music Projectとのコラボレーション曲「Punch Out」で33位を記録した。 


結成当初から精力的なツアー活動を展開し、バックチェリー、セヴンダスト、セイヴィング・エイベル、セオリー・オブ・ア・デッドマン、ドートリー、スリー・ドアーズ・ダウン、ヘイルストーム、シャインダウン、ステインド、パパ・ローチ、ストーン・テンプル・パイロッツらと共演。 ロックラホマ(2010年)やロック・オン・ザ・レンジ(2016年)などのフェスティバルで熱演し、2025年にはオースティン・ウィンクラーと共に全米9都市を巡る「サマー・オブ・2025」ツアーを開始した。 


エピック・レコードとの契約からインディーとしての粘り強さまで、アランダの7曲のトップ40アクティブ・ロック・シングル、クラークソンのカバー、そしてロック界の重鎮たちとの共演は、兄弟がアメリカン・ロックにおいて、不可欠で不滅の存在であることを確固たるものとしている。 

 

 

「You Don't Wanna Know」


 

Aranda is a hard rock/post-grunge band from Oklahoma City, formed in 2001 by brothers Dameon Aranda (lead vocals/guitar) and Gabe Aranda (lead vocals/keyboards). The group has built a 20-plus-year career on raw emotion, soaring melodies, and relentless touring. 


Their breakthrough came with the 2008 self-titled debut on Astonish Entertainment, spawning two Top 40 Active Rock hits: “Still in the Dark” (#31) and “Whyyawannabringmedown” (#26). The latter was covered by Kelly Clarkson for her platinum album All I Ever Wanted and served as the theme for WWE’s The Bash. 


Signing with Wind-up Records, Aranda released Stop the World (2012), their commercial peak. It delivered three Top 40 singles —“Undone” (#24), “Satisfied” (#14), and “One More Lie” (#15)—and earned a RadioContraband Indie Artist of the Year nomination. 


Not the Same (2015) followed, debuting at #12 on Billboard’s Heatseekers chart with “Don’t Wake Me” (#17) and “We Are the Enemy” (#18). After going independent, they issued Recollections of a Painted Year (2022) and, in 2025, scored a #33 hit with “Punch Out,” a collaboration with A.D.A.M. Music Project. 


Road warriors from the start, Aranda has toured with Buckcherry, Sevendust, Saving Abel, Theory of a Deadman, Daughtry, 3 Doors Down, Halestorm, Shinedown, Staind, Papa Roach, Stone Temple Pilots, and more. They’ve rocked festivals like Rocklahoma (2010) and Rock on the Range (2016), and in 2025 launched the Summer of 2025 tour across nine U.S. cities with Austin Winkler. 


From a deal with Epic Records to indie resilience, Aranda’s seven Top 40 Active Rock singles, Clarkson covers, and stages shared with rock royalty cement the brothers’ legacy as a vital, enduring force in American rock. 

 



Tour Dates: 


Jan 15 - Dallas TX - RBC

Jan 16 - Wichita, KS - Wave

Jan 18 - OKC, OK - Beer City Music Hall


南カリフォルニア発のインディーポップとロックを融合させたシンガーソングライター、KiKi Holli & The Remedy(キキ・ホリ&ザ・レメディ)の新曲を聴いてみよう。グラミー賞ノミネートプロデューサー、イーサン・アレンがプロデュースを担当。 

 

タイトルは「WISH」。このシングルは、憧れ、変容、そして弱さの美しさを探求する、雰囲気たっぷりで魂を揺さぶるアンセムです。壮大なメロディーと、ホリの輝きに満ちた感情豊かなボーカルが牽引する楽曲です。親密でありながらアンセム的なこの楽曲は、ホリがアーティストとして成長し続ける姿と、ザ・レメディの強力な相乗効果を映し出している。

 

ロサンゼルスを拠点とするインディーポップのボーカリスト兼ソングライター、キキ・ホリが最新シングル「WISH」で帰還。これは拡張されたアーティスト名「キキ・ホリ&ザ・レメディ」名義での初リリースとなる。この進化は、ホリの新たな創造的章を刻む——彼女のライブパフォーマンスのダイナミックなエネルギーを捉えつつ、感情豊かなストーリーテリングと、彼女が知られる豊かなシネマティックなサウンドへの忠実さを保ったものである。 「& The Remedy」の追加は、ホリがライブパフォーマンスとコラボレーションに注力する姿勢を反映。ステージ上でバンドが生み出す鮮烈でソウルフルなエネルギーを捉えつつ、スタジオでは2度のグラミー賞ノミネート経験を持つプロデューサー、イーサン・アレンとの協業を実現している。 


「WISH」は、憧れ、変容、そして傷つきやすさの美しさを探求する、雰囲気のあるソウルフルなアンセムだ。 壮大なメロディとホリーの輝きに満ちた情感豊かなボーカルが牽引するこの楽曲は、切望と再生の感覚を呼び起こし、スティーヴィー・ニックス、ボウイ、プリンス、ザ・キュアといった不朽のアーティストたちの影響を現代的なインディーポップのレンズを通して表現している。親密でありながらアンセム的なこの楽曲は、アーティストとしてのホリーの継続的な成長と、ザ・レメディの強力な相乗効果を反映している。 


この新曲は、ホリーの衝撃的なニュー・ディスコ曲「WIN U OVER」の成功に続くものだ。同曲は中毒性のあるグルーヴと恐れを知らないエネルギーでビルボードから絶賛された。「WIN U OVER」でホリーは聴き手に喜び、繋がり、動きを受け入れるよう誘った——「WISH」の内省的なトーンとは鮮やかな対照をなすが、どちらも彼女の代名詞である本物の表現力に支えられている。 


それ以前には、自己表現・魅力・エンパワーメントを謳ったLGBTQ+コミュニティに支持されるダンスアンセム「PRETTY BOYS」を発表。力強いボーカルと感情豊かな歌詞で知られるホリの作品群は、至福の「NEW HIGH」から映画的な「Play to Lose」「Sun Playing Tricks」まで多岐にわたり、各楽曲が彼女の芸術性の新たな側面を明らかにしている。 

 

 

▪KiKi Holli & The Remedy

 

ホリが最初に人々の心を捉えたのは、ロキシー・ミュージックの「モア・ザン・ディス」を圧倒的な解釈で歌い上げた時だった。この楽曲は、悲しみと癒しの過程を歩む彼女の個人的な旅路を映し出していた。

 

その後、グラミー賞に2度ノミネートされたプロデューサー、イーサン・アレン(ベン・ハーパー、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ、トリッキー)とコラボレーションし、インディー・ポップ、ソウル、オルタナティヴ・ロックの質感と、驚くべき感情の深みを融合させたサウンドを形作ってきた。 


自身の経験から深くインスピレーションを得るアーティストとして、ホリーの作品は回復力、変容、そして喜びの追求を映し出している。キキ・ホリー&ザ・レメディでは、彼女の音楽的宇宙を拡大している——それは再発明ではなく、すでに存在する彼女の存在を輝かしく増幅させるものだ。「WISH」は、来秋にリリース予定の待望のアルバムへと続く、今後の展開の基調を定める。 


ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のホリは幼少期から芸術に惹かれ、声楽と演劇で美術学士号を取得。 訓練を受けたボーカリスト兼マルチ楽器奏者として、『鼠と人間』『三姉妹』『十二夜』に加え、カルト的な人気を博したインディーズ映画『Isle of Lesbos』にも出演。同作はSwampflix誌より「政治的に怒りに満ち、意図的に挑発的で、ジョン・ウォーターズ以降の、クィアな映画ミュージカル」と評された。 


特に注目すべきは、ホリが共同執筆・主演を務めた『フォーエバー・ダスティ:ダスティ・スプリングフィールド・ミュージカル』である。この作品はオフ・ブロードウェイのニュー・ワールド・ステージで初演され、『ヴィレッジ・ヴォイス』『ロイター』『ニューヨーク・タイムズ』『アウト・マガジン』から絶賛を受けた。その後、ロサンゼルス、ロンドンをはじめ、米国と英国の複数の都市で上演された。 


「WISH」でキキ・ホリ&ザ・レメディが贈るロックで魅惑的な楽曲は、ホリの芸術性——感情的で変容をもたらし、時代を超越した本質を凝縮している。これはキキ・ホリの特徴的な歌声の魂を失うことなく、コラボレーション、深み、進化の力を称えるエキサイティングな新章の始まりを告げる。

 

「WISH」

 

 

・"KiKi Holli… delivers here a performance of great beauty." – Rolling Stone


 Los Angeles indie-pop vocalist and songwriter KiKi Holli returns with her latest single “WISH,” the first release under her expanded artist title KiKi  Holli & The Remedy. This evolution marks a new creative chapter for Holli— one that captures the dynamic energy of her live performances while staying  true to the emotive storytelling and lush, cinematic sound she’s known  for. The addition of “& The Remedy” reflects Holli’s growing focus on live  performance and collaboration, capturing the vibrant, soulful energy of her  band on stage and working with her 2x Grammy nominated Producer, Ethan  Allen in the studio. 


“WISH” is an atmospheric, soulful anthem that explores longing,  transformation, and the beauty of vulnerability. Driven by sweeping  melodies and Holli’s radiant, emotionally charged vocals, the track evokes a  sense of yearning and renewal, channeling the timeless influences of artists like Stevie Nicks, Bowie, Prince & The Cure through a modern indie-pop lens.  It’s both intimate and anthemic—a reflection of Holli’s continued growth as  an artist and the powerful synergy of The Remedy. 


The new single follows the success of Holli’s electrifying Nu Disco track “WIN  U OVER,” which earned critical praise from Billboard for its infectious groove  and fearless energy. With “WIN U OVER,” Holli invited listeners to embrace  joy, connection, and movement—a vibrant contrast to the introspective tone  of “WISH,” yet both driven by her signature authenticity. 


Before that, Holli released the dance anthem “PRETTY BOYS,” an LGBTQ+ favorite celebrating self-expression, allure, and empowerment. Known for  her powerful vocals and emotionally charged writing, Holli’s catalog spans  from the blissful “NEW HIGH” to the cinematic “Play to Lose” and “Sun  Playing Tricks,” each track revealing new facets of her artistry. 


Holli first captured hearts with her stunning rendition of Roxy Music’s “More  Than This,” a song that mirrored her personal journey through grief and  healing. Since then, she’s collaborated with twice Grammy-nominated  producer Ethan Allen (Ben Harper, Black Rebel Motorcycle Club, Tricky)  shaping a sound that blends indie pop, soul, and alt-rock textures with  striking emotional depth. 


As an artist who draws deeply from her own experiences, Holli’s work  reflects resilience, transformation, and the pursuit of joy. With KiKi Holli &  The Remedy, she expands her musical universe—not as a reinvention, but as a radiant amplification of who she already is. “WISH” sets the tone for  what’s to come, leading up to her highly anticipated album release next fall. 


Originally from Pittsburgh, PA, Holli was drawn to the arts from an early age,  earning her BFA in voice and theater. A trained vocalist and multi instrumentalist, she has performed in Of Mice and Men, Three Sisters,  and Twelfth Night, as well as the cult indie film Isle of Lesbos, praised  by Swampflix as “a politically angry, deliberately offensive, post-John  Waters, queer-as-f*ck movie musical.” 


Most notably, Holli co-wrote and starred in Forever Dusty: The Dusty Springfield Musical, which opened off-Broadway at New World Stages to  acclaim from The Village Voice, Reuters, The New York Times, and Out  Magazine. The show later ran in Los Angeles, London, and several other  cities across the U.S. and U.K. 


With “WISH,” KiKi Holli & The Remedy offer a rocking, spellbinding track that  encapsulates the essence of Holli’s artistry—emotional, transformative, and  timeless. It marks the beginning of an exciting new phase, one that  celebrates collaboration, depth, and the power of evolution without losing  the soul of KiKi Holli’s unmistakable voice.





ペンシルベニアのインディーロック/パンクバンド、Tigers Jaw(タイガーズ・ジョー)は新作を発表。本日、次作『Lost On You』を来年3月にリリースすると発表した。クランチなギターとパンキッシュなボーカルが中毒性のある先行シングル「Head Is Like A Sinking Stone」は現在配信中。


「子供の頃、スクラントンのネイ・オーグ公園プールで高飛び込み台から飛び込む奇妙な夢を繰り返し見ていた。飛び込んだ後、時間が凍りつき、水中に閉じ込められたままになるんだ」とフロントマンのベン・ウォルシュは楽曲について語った。


「その前提はかなり恐ろしいものだったが、水面下の視点から見る、水面の波紋に反射する陽光という光景は、いつもどこか忘れられないほど美しいものだった。コーラスの歌詞はその夢の記憶から生まれ、残りはそれに続いた。これは、予期せぬ状況の中に美しさを見出せるという、自分への一種の戒めとなっている」

 

 

「Head Like a Sinking Stone」

 

Tigers Jaw 『Lost On You』

Label: Hopeless

Release: 2026年3月26日 

 

Tracklist: 

1.It's ok
2.Primary Colors
3.Head is Like a Sinking Stone 03:01
4.Anxious Blade
5.Baptized on a Redwood Drive
6.BREEZER
7.Ghost
8.Staring at Empty Faces
9.Light Leaks Through  
10.Roses + Thorns
11.Lost on You 

 


ダーレン・アロノフスキー監督の新作映画『Caught Stealing』が先週金曜日にNetflixで配信開始されたことを記念し、IDLESが同作サウンドトラック収録曲のオリジナル楽曲をリミックスした3曲を公開した。ストリーミングはこちらから。


リップ・クリティックがオープニング曲「Doom」を手掛け、インターポールとYeah Yeah Yeahsのニック・ジナーがハイテンションな追跡シーンを彩る「Rabbit Run」に独自の解釈を加えた。


自身のリミックスについて、Interpolのサム・フォガリーノはこう語る。「オリジナル・ミックスのダイナミックな爆音に圧倒され、恥ずかしいほど長い間、ただ繰り返し聴き続けてしまった。手に汗握るジェットコースターのようなリスニング体験だった」

 



ロサンゼルスのテラグラム・ボールルームで行われた3公演を収録したライブ・コンサート体験映画『Boiled Alive』をDIIVがリリースする。 明日(12月5日)公開される新作映画『Boiled Alive』には、完全版ライブアルバムが付属。デジタル配信に加え、CDとカセットテープで物理リリースされる。


本作は、クリス・コーディがプロデュースした同時発売のライブアルバムと共に初公開される。アルバムには2024年リリース作『Frog In Boiling Water』の全曲が収録されている。バンドはライブパフォーマンスの質へのこだわりを強調し、より多くの観客に届けるとともに、ポストパンク/シューゲイザーサウンドの世界観をさらに構築することを目指している。


今年初頭、同グループはロサンゼルスのテラグラム・ボールルームで3夜連続公演を行い、ジャクソン・ウィッティントン監督が実験的なコンサート映画の編集を任された。


「バンドとして、私たちは常にライブ環境で最高のパフォーマンスを発揮してきました」とバンドは語る。「アルバム制作と同じくらい、ライブのクオリティにもこだわっています。フロッグでのセットを撮影することは、私たちのライブをもっと多くの人に届ける方法であり、アルバムの世界観をさらに広げる機会だと感じました。この作品を楽しんでいただければ幸いです」 

 

監督ジャクソン・ウィッティントンは付け加える。「DIIVのスタジオで一度会っただけで、彼らがこのプロジェクトを説明してくれた方法に非常に刺激を受け、彼らと仕事をするのが楽しみだと確信しました。バンドはすでにアルバムを取り巻く美しく複雑な世界を構築しており、それが非常に興味深く、発展させるのが容易でした。他のメンバーや他の時期では、この作品は生まれなかったと思います」

 

DIIVの魅力を再訪ためのまたとない機会である。ライブフィルムの詳細はこちらから確認出来る。


「Reflected」 

ピッツバーグ出身のSSW、 Merce Lemon、そしてダーラムのバンド、Fustが共同制作を行い、テキサスの伝説的なカントリー歌手、ジョージ・ジョーンズの楽曲をカバー。ジョージ・ジョーンズは、ローリングストーン誌が選ぶ最も偉大な100人の歌手の43位にランクインしている。


この2つのシングルは、7インチとして今週発売された。両曲ともにフィドルの演奏がアメリカーナに郷愁を誘う。A面ではレモンがバックバンドを背に「Cup Of Loneliness」を憂いを込めて歌い、B面ではファストのアーロン・ダウディが力強いドローで「Choices」を歌い上げている。いずれも雄大な自然を感じさせる素晴らしいカントリーソングのカバーとなっている。



 


シカゴのロックバンド、Ratboys(ラットボーイズ)が新作アルバム『Singin’ to an Empty Chair』に収録される3曲目のシングル「What's Right」をリリースした。

 

「What's Right」は、カントリー、ロック、パワーポップの要素が凝縮された爽快感のあるナンバーです。「I think you know what's  right time」のフレーズが心に染みる。

 

「この曲はスタジオでの実験的なアプローチで制作しました。3つの異なる音響環境で録音したドラム演奏を組み合わせ、楽曲内の劇的な場面転換を導くように構成したのです。” The War On Drugs”のようなタイトでありながら広がりのあるサウンドと、映画『テルマ&ルイーズ』の砂漠の風景を参考にしました。この曲の後半部分は、夢の中で思い浮かんだもので、目覚めた直後にそのアイデアをすぐに録音した、数少ない例のひとつです」

 

「歌詞とメロディーのほとんどはその瞬間に生まれたもので、今でもそのことに驚くと同時に、とても感謝しています」と、フロントマンのジュリア・スタインは新曲について語っている。

 

Ratboysのニューアルバム『Singin’ to an Empty Chair』は2026年2月6日に発売される。

 

「What's Right」

キューバ音楽を知る  ハバナ/サンティアーゴを発祥とする音楽  ハバネラ、トロヴァ、ソン・クバーノ


 

キューバの首都、ラ・ハバナには現在もスペイン統治下の時代を思わせる市街地が残されている。それらは「オールド・ハバナ」とも呼ばれる。味のある風物がこの一帯の至る所に発見できる。カラフルな建築物、区画された町並み、アメリカン・グラフィティから飛び出てきたようなクラシックカー、陽気な声、スペインの土壁など……。この土地にはヨーロッパの雰囲気が漂う。とはいえ、アフリカの匂いもある。カラフルな建築物は、ギリシアやモロッコのような町並みを彷彿とさせる。古くは、葉巻を始めとする重要な特産物の輸出地と知られ、アーネスト・ヘミングウェイが最もよく愛した街でもある。そして、ここにはもうひとつ重要な音楽文化が存在する。

 

この土地を発祥とする、ハバネラ、トローヴァ、ソン・クバーノを始めとする、ラテン音楽は、20世紀以降、フランスやイギリスで人気を博し、ポピュラー音楽として一般民衆に普及していった。ハバネラをはじめキューバ音楽は、一世紀のラテン音楽、ジャズ、アメリカのブルース、クラシック音楽にもインスピレーションをもたらし、アルゼンチンタンゴ、ボレロという形で一つの完成を見た。キューバ音楽は、ポピュラー史を俯瞰した上で、度外視することが出来ない。

 

 

・ハバネラ(habanera)

オールド・ハバナ

ハバネラ(habanera)は、現地では「ハバネレス」と呼ばれることがある。語源は、ハバナによるものと推測される。アコーディオン(コンサーティーナ)のような蛇腹楽器を使用することもあり、アルゼンチンタンゴのルーツであり、全般的なキューバ音楽の始祖とも言える。もし、ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ(Buena Vista Social Club)の音楽であったり、キューバン・ジャズを聴いて、南米的な気風や異国情緒を覚えるとするなら、それはハバネラやトロヴァの音楽が含まれているからに相違ない。しかし、地域的な音楽というのは、文化の混合による副産物でもある。つまり、海外からの影響を踏まえ、そこに独自の内容を添えるわけだ。

 

ハバネラのルーツは、16世紀に遡り、ルイ16世の治世下のフランスで流行したカントリーダンスが、キューバに伝来したときに始まった。コントラダンサと呼ばれるこの音楽がキューバに伝わると、クレオール文化と融合し、さらに、キューバに移民したアフリカのリズムの要素が付け加えられた。

 

ハバネラの主要なリズムは、三拍子の変化型である「6/8」から始まった。その後、ゆったりしたリズムになり、「2/4」に変更された。最も古く、有名なハバネラの曲には、セバスティアン・イラディエルの曲がある。この曲は、スペインの作曲家、イラディエルがキューバに滞在したときに制作され、スペイン語圏にとどまらず、世界的に親しまれた。取り分け、この曲は、各地で母国語に翻訳され発表されることも多かった。例えば、エルヴィス・プレスリーが映画で歌う「ブルーハワイ」は、この原曲を編曲し、英語の歌詞を加えたものである。 この曲は、ボーカル曲のほか、アコースティックギター、ピアノなど、様々な形に編曲されている。実際のところ、その音楽に耳を傾けてみれば、アルゼンチンタンゴのアクの強い香りを感じとってもらえるに違いない。

 

 

 

 

キューバは1898年までスペインの統治下にあり、カタルーニャとキューバは、1778年にスペイン王室が植民地との自由貿易を推進し、商業的な関係を維持していた。コーヒー豆、サトウキビ、タバコなど重要な特産物が、キューバからスペインに輸出された。また、布、アルコール、紙類は、スペイン経由でアメリカへ輸出された。19世紀以降、キューバは重要な交易都市として栄えた。

 

ハバネラの音楽が影響を及ぼしたのは、何も大衆音楽だけにとどまらない。 ハバネラはその後、キューバからスペインへと伝わり、スペインの歌劇場であるサルスエラスでは、ハバネラスが到着すると、大いに歓迎され、オペラやクラシック音楽に積極的に取り入れられるようになった。顕著な成功例としては、ジョルジュ・ビゼーが「カルメン」で、その影響を大胆に取り入れたことだろう。それ以降、ハバネラは、民衆音楽としてスペインに定着した。上流階級はもとより、他の階級にも伝わり、パブのような大衆酒場でも歌われるようになった。 

 


・トロヴァ(Trova)

サンティアゴ・デ・クーバ

 

続いて、キューバ音楽として強い影響力をもったのが、トロヴァ(Trova)である。この音楽は、そもそもがトルバドゥールに近い性質を持ち、フランスの中世音楽マドリガーレ、イギリスのバラッドに近い性質を持つ。


トロヴァは、キューバ南東部の都市、サンティアゴ・デ・クーバで生まれた。トロヴァは、トルバドゥールをラテンカルチャーとして昇華した音楽で、なおかつ、俗に言う”流しの音楽”である。アコースティックギターを片手に街をさまよいながら、通り、広場、酒場などで歌う。ボヘミアンやジプシーのような音楽として出発した経緯を持つ。

 

作曲家/ギタリストのホセ・ペペ・サンチェスが有名である。彼はトロヴァの父となり、その後、シンド・ガレイ、アルベルト・ヴィジャローンなど、著名なミュージシャンを登場させるための道筋を作った。これらの作曲家はなべて、サンティゴ・デ・クーバの出身であることも特筆すべき点ではないだろうか。純粋な歌謡曲として出発したハバネラと比すると、この音楽は、バラードやマドリガーレといったヨーロッパの民謡音楽と、アフリカのリズムを融合させている。しかし、やはりラテン的な性質もある。様々なレパートリーが存在し、愛の歌にとどまらず、ピカレスク、風刺的な歌詞、二重の意味を持つ歌まで広汎な形を持つことで知られる。

 

当初、トロヴァは、流しの音楽として始まったが、その後、ラジオなどで人気が沸騰。歌詞とリフレイン、そして愛、現実、キューバの文化の一つである、吟遊詩人のトルバドゥール的な性質が合わさり、独立した音楽として完成された。ここからトロヴァを原型にして、ボレロ(Bolero)という新しい形式が登場した。これもまた、スペインやフランスなどで親しまれていたことは想像に難くない。バスク地方にルーツをもつフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが「Bolero」でこの音楽を完成させ、バレエと融合させたことは周知の通りである。また、この曲にもラテン的な音楽を大胆にかけあわせ、民衆の音楽的な興味を誘うことに成功したのだった。

 

 

 

・ソン・クバーノ(Son Cubano)


キューバの音楽は、西アフリカとスペインの両文化の混合から生じている。最後に紹介するソン・クバーノ(Son cubano)は、上記の二つのジャンルに比べると、あまり聞き慣れない言葉かもしれない。ソンなる音楽ジャンルは、19世紀後半にキューバ東部で生まれた。スペインとアフリカの要素が融合したジャンルである。また、この中ではダンスミュージックの性質が強い。

 

ヒスパニックの構成要素としては、ヴォーカル・スタイル、叙情的な拍子、スペインのギターに由来するトレスの優位性が挙げられる。特徴的なクラーベのリズム、コール・アンド・レスポンスの構造、パーカッションのセクション(ボンゴ、マラカス)は、バントゥー語(アフリカ)起源の伝統に根ざしている。スペインのトレスと呼ばれるギター、メロディー、ハーモニー、叙情性に加えて、アフロキューバのパーカッションやリズムをダイナミックに融合させている。

 

ソン・クバーノは、元は原住民により演奏されたものを洗練させ、19世紀末には、サンティアーゴ、グアンタナモなどで一般的に発生し、20世紀のはじめに、首都ハバナへと普及していく。この音楽は、スペインのサルサの原型となり、その後、プエルトリコを始めとするラテンアメリカの各国に伝播していった。この音楽は、19世紀から20世紀のはじめに、ジャズと比肩するほどの影響力を持つにいたり、20世紀以降のポピュラー音楽史の基礎を形成したのだった。

 

 


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12月に入り、今年も残すところ後一ヶ月となりました。恒例のニューシングル/アルバム情報です。下記より、邦楽の新作をチェックしてみてください。注目は君島大空/坂東裕大のNHKKドラマの主題歌「記憶と引力」、そして、宇多田ヒカルの新曲『Mine of Yours』も素晴らしい出来となっています。

 

 

坂東祐大 yuma yamaguchi/君島大空 (主題歌「記憶と引力」) -日本コロムビア




NHKの新作ドラマ『火星の女王』は、NHK放送100年を機に展開する「宇宙・未来プロジェクト」の一環として制作されたSFドラマで、台湾出身のスリ・リンと俳優・菅田将暉が共演することでも注目されています。原作を直木賞作家・小川哲、脚本を吉田玲子が手がけ、2025年12月13日(土)より3週連続で放送されます。


本作品の劇中音楽は坂東祐大とyuma yamaguchiによって全編フィルムスコアリングで作曲され、未知の惑星に息づく人々のドラマをEnsemble FOVEの壮大なオーケストラやシンセサウンドで鮮やかに描き出します。初回放送日の12月13日(土)に発売されるオリジナル・サウンドトラックには、その劇中音楽や主題歌を含む全24曲が収録されることが決定しました。


なかでも今回は、火星開拓初期に作られた互助組織・コクーンの創設者の一人であるエマ役を演じた、日本を代表する女性歌手UAによる「エマの歌」を特別収録。コクーンの労働歌として愛される「エマの歌」は詩人・文月悠光により作詞され、孤児から母のように慕われるエマの包容力と未来への希望を体現した唯一無二の歌声が作品の世界観を彩ります。


また、主題歌「記憶と引力」は原作にも登場するオリジナル音楽グループ「ディスク・マイナーズ」の歌唱を務めるシンガーソングライター君島大空と詩人・文月悠光による作詞で物語に潜む情感を繊細に映し出し、君島・坂東・yumaの共作による疾走感のある本楽曲には現代ジャズを牽引するドラマーの石若駿も演奏で参加しています。


その他にも、ディスク・マイナーズによる劇中カバー曲「You are My Sunshine」や劇中では聴くことのできない「Why Canʼ t We Be Friends?」「Have You Ever Seen the Rain?」も収録されています。

 

「記憶と引力」


 

宇多田ヒカル 『 Mine of Yours』-Sony Music


宇多田ヒカルがついに、3つのRemix楽曲とインストゥルメンタルなどを加えたバンドル版 「Mine or Yours」を11月26日に配信リリースした。5月にリリースされ、綾鷹のCMソングに起用、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスなどで大きな話題となった、宇多田ヒカルの最新曲「Mine or Yours」。10月よりYaeji・The Bllessed Maddonna・Bella Booと3人の世界的プロデューサーによるRemix楽曲が立て続けにリリースされ、大きな話題に。

 

11月26日にアナログレコード盤「Mine or Yours」がリリースされるが、同日にバンドル版のデジタルアルバムのリリースも決定しました。アナログレコード盤には、オリジナル版の「Mine or Yours」と、Yaeji・The Bllessed Maddonna・Bella Booによる3種のリミックス作品を収録。


バンドル版デジタルアルバムには、オリジナル版とそのインストゥルメンタル音源・既発のリミックス音源3種に加え、「Mine or Yours – From THE FIRST TAKE」を初収録。2025年の宇多田ヒカルの活動の大きな話題の一つだった楽曲「Mine or Yours」をさまざまな形でお楽しみいただけます。

 

「Mine of Yours」 

 


 NEI 「upright」-Space Shower


名古屋を拠点に活動するラッパー/ビートメイカーのNEIが最新シングル『upright』をリリースした。『FAST CAR』以来、7年振りにKID FRESINOが客演で参加したこの曲は、それぞれが飾りのない言葉で紡いだリリックと、ロデューサーのvoxxによるノスタルジー漂うビートが印象的な楽曲となっている。ミックスはThe Anticipation Illicit Tsuboi 、マスタリングはColin Leonard。アートワークはNEI撮影によるもの。ミュージックビデオは、『ENN』を手掛けた映像作家のKai Yoshiharaが担当。これまでに、NEIは、Mono No Awareともコレボレーションしている。

 

 

 

 

Yog* 「Ringing」 - Space Shower 


愛知を拠点に活動する2007年生まれのラッパー・Yog*が、ニューシングル「Ringing」をリリースした。今年2月に発表した「Yacht!!!」がTikTokを中心にバイラルヒットを記録し、渋谷WWW主催の次世代ヒップホップイベント「YOUNG PRO」への出演でも注目を集めている。



今作は、ローファイな質感の柔らかなビートに、抜け感のあるフロウと等身大の言葉を乗せ、17歳らしい自然体のままに心の揺れを切り取った一曲となっている。ミュージックビデオは「Yacht!!!」「Patagonia」を手掛けたマルチクリエイター・KBがディレクターを務める。
Yog*は、SNS世代ならではの感性を武器に、次世代ヒップホップシーンを牽引する存在として注目を集めている。

 

 「Ringing」

 

 

 Balming Tiger 「熱帯夜」 (細野晴臣の楽曲のリワーク)  - Balming Tiger/CAM 



Balming Tigerが、細野晴臣の楽曲「熱帯夜」を公式リイマジンド・トラックとしてリリースした。今作は、細野晴臣のアルバム『トロピカルダンディー』 発売50周年を記念したリイマジンド・アルバム『TROPICAL DANDY Reimagined』の第一弾先行シングル。

 

この作業を担当したBalming Tigerのメンバーbj wnjnは、原曲が持つ独特のグルーヴ感をより鮮明に表現することに集中し、アナログ特有の質感を維持するためデジタルプロセスを最小限に抑え、アナログ機器を中心に作業を進めたという。原曲の時代的感性と社会的メッセージを現代のサウンド感覚で再解釈した作品に仕上がっているとのこと。
 

ミュージックビデオは、Balming Tigerのメンバー Jan’Quiが監督を務め、アートワークと「熱帯夜」の歌詞からインスピレーションを得て、千葉県にある小さな町と港で撮影された。

 

「熱帯夜」