ニューヨークのダダリオ兄弟によるデュオ、The Lemon Twigs(レモン・ツイッグス)がニューアルバム『Look For Your Mind!』を5月8日にリリースすると発表。


この知らせに合わせて先行シングル「I Just Can't Get Over Losing You」が公開されました。 

 

新曲には唐突なブリッジや曲構成の変化が散りばめられている。「ストレートな曲を書こうとすると、いつも突拍子もない要素を加えてしまう。今まで聞いたことのない曲を書き続けたいんだよ」とブライアンは語る。


60、70年代のパワーポップを彷彿とさせるポップなギター、ビーチボーイズのように高揚する美しいハーモニー、そしてメリスマといった彼ららしい美学の下に、『A Dream Is All We Know』の続編には、新たな仕掛け、疑念と偏執の背景がひそかに横たわる。「正直なところ、今は正気の沙汰じゃない時代だと思っている」とブライアンは語る。「正気を保ちたければ、自分の精神をしっかり掴んでいなければならないんだ」


過去のアルバムでは、ブライアンとマイケルがスタジオ作業を全て自らこなしていた。最新作『Look For Your Mind!』では、ライブメンバーであるドラマーのレザ・マティンとベーシストのダニー・アヤラ、そしてチョッチケのエヴァ・チェンバースが初めてスタジオでのレコーディングに参加した。


「7曲はマイケルと僕だけの演奏なんだ。『Nothin’ But You』と『I Just Can’t Get Over Losing You』では今年初めのシングル同様、エヴァがベースとボーカルで参加した。残りのトラックではレザがドラムを担当、『Bring You Down』と『You’re Still My Girl』にはダニーもセッションに加わった。彼らのおかげであの重要なライブサウンドをレコードに収めることができたんだ」 

 

 



The Lemon Twigs 『Look For Your Mind!』


Label: Captured Tracks

Release: 2026年5月8日

 

Tracklist: 


1. Look For Your Mind!

2. 2 or 3

3. Nothin’ But You

4. Gather Round

5. I Just Can't Get Over Losing You

6. Fire and Gold

7. Mean to Me

8. Bring You Down

9. Yeah I Do

10. I Hurt You

11. You’re Still My Girl

12. Joy

13. My Heart Is In Your Hands Tonight

14. Your True Enemy


ミネアポリスのシンガーソングライター、runo plum(ルノ・プラム)が、新作EP『Bloom Again』を発表し、先行シングル「butterflies」をリリースしました。昨年リリースされた『Patching』に続く新作は5月9日にWinspearよりリリースされます。

 

この楽曲は、ベッドルームポップの色合いを明確に残している。最新アルバムでは見せなかった繊細で切ないインディーフォークソング。このニューシングルは、ルノ・プラムがミネアポリスの自宅スタジオでメインのギターとボーカルを録音し、共同制作者のフィリップ・ブルックスがドイツの自宅スタジオからドラム、ギター、ベースを追加して完成させた。歌詞が描写する感情的な不安定さを反映した、ミニマルでありながら重層的なアレンジが施されている。


ルノはこの楽曲についてこう語っています。


「片思いのときのおどおどした胸の高鳴りを歌った曲だと思うかもしれないし、確かにそういう面もあるけど、それ以上に、その感情が押しつぶされてしまい、どう扱えばいいのかわからなくなる感覚を描いているんだ。 メインのギターとボーカルはミネアポリスの自宅アパートのスタジオで録音し、フィリップ・ブルックスがドイツの自宅スタジオでドラム、ギター、ベースを追加しました。彼の加える深みは魔法のように感じられます。『patching』を書いた時期に書いた、とても優しい曲です」


「butterflies」


ルクセンブルク在住ミュージシャン、ヤーナ・バーリッヒのプロジェクト、Francis of Delirium(フランシス・オブ・デリリウム)は、5月29日発売予定のセカンドアルバム『Run, Run Pure Beauty』を発表した。今最も面白いインディーズサウンドを構築している。

 

本作は2024年のデビュー作『Lighthouse』に続く作品であり、この発表と同時にバーリッヒは先行シングル「It's a Beautiful Life」を公開した。ミュージックビデオはイラン人監督キヤン・アガジャニが手掛けた。


歌詞は、ベルリンでピアニストとコーヒーを飲んだ瞬間、ニューヨークの公園のベンチで目撃したカップルの別れ、合唱団のリハーサルを耳にした瞬間など、儚い観察の断片から紡がれている。「痛みそのものを否定するのではなく、その傍らにある美しさを見つけようとしている」と彼女は歌詞の姿勢について語る。


バーリッヒと常連コラボレーターであるクリス・ヒューエットがプロデュースを手がけた『Run, Run Pure Beauty』は、ニコラス・ヴァーン(ディアハンター、ダーティ・プロジェクターズ、シルバー・ジューズ)がミキシングを担当した。


制作に8ヶ月を要したというこの映像は、『リトル・ミス・サンシャイン』『スペース・ジャム』『ジュノ』などの映画に着想を得たバスケットボールを基軸にした物語。


アガジャニは以前、短編映画『Arman & Elisa』を監督しており、バーリッヒが「ゲイのバスケットボール」をテーマにした企画を持ちかけたことがきっかけで今回の作品が生まれた。ルクセンブルクのミュージシャン、アーティスト、映画製作者らがキャストとして参加している。


 

Francis of Delirium  『Run, Run Pure Beauty』


Label: Dalliance Recordings

Release: 2026年5月29日


Tracklist:

1.Aliens

2.Out Tonight

3.Run, Run Pure Beauty

4.Higher

5.Damned

6.Little Black Dress

7.Sucker Punch

8.Open Up Your Mouth to Love

9.Requiem for a Dying Day

10.Modern Madonna

11.It's a Beautiful Life


1982年にフランスのストラスブールにて録音されたアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの未発表音源『ストラスブール 82』。これまでギアボックスの公式サイトのみでの販売だった同作品が、この度ついに一般流通開始となりました。


モダン・ジャズを代表するドラマー、アート・ブレイキー率いるジャズの名門バンド、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズが、1982年4月にフランス・ストラスブールで行ったライブ音源集。

 

今作は、ブレイキー家によって慎重に保存されたオリジナル・マスターテープから切り出され、未発表音源を収録。ロンドンにあるギアボックス全真空管式未来アナログ・スタジオでマスタリングを施した、180gダブル・ゲートフォールド・ヴァイナル(およびダブル・ゲートフォールドCD)仕様となっている。

 

同作はブランチャード/ハリソン体制のメッセンジャーズによる最古のフルレングス・ライヴ記録であり、この編成はその後数年間のバンドを定義し、ヤング・ライオンズ運動を単なる復興主義からより深遠な領域へと導く原動力となった。

 

62歳のブレイキーは、決して年齢と共に穏やかになることはなかった。むしろ、その使命にさらに力を注いでいた。「学校には卒業証書を取りに行くものだ」と彼はかつて語った。「俺と一緒に行くのは、教育を受けるためだ」 


『ストラスブール82』はまさに進行中の教育そのものだ。生々しく、フィルターのかかっていない、大学が再建されつつあったまさにその瞬間の記録である。本作はジャズのクールさ、そして楽しみを味わうのに最適な一枚。ジャズ初心者で何から聴くか迷っている人にもレコメンド!!





【アルバム情報】




アーティスト名:Art Blakey & The Jazz Messengers(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)

タイトル名:Strasbourg 82(ストラスブール 82)

品番:GB4009CD (CD) / GB4009 (2LP)

税込価格:3,080円 (CD) / 9,900円 (2LP)

発売中!

レーベル:Gearbox Records


<トラックリスト>

(CD)

1. Little Man

2. Along Came Betty

3. Fuller Love

4. Eighty One

5. I Can’t Get Started

6. New York

7. I Didn’t Know What Time It Was

8. Blues March / Theme

9. Moanin’


(LP)

Side-A


1. Little Man (Charles Fambrough) 13:04

2. Along Came Betty (Benny Golson) 09:27

Side-B


1. Fuller Love (Bobby Watson) 09:13

2. Eighty One (Miles Davis) 14:26


Side-C

1. I Can’t Get Started (Vernon Duke) 07:44

2. New York (Donald Brown) 14:01


Side-D

1. I Didn’t Know What Time It Was 04:34

2. Blues March (Benny Golson) / Theme (Miles Davis) 08:39

3. Moanin’ (Bobby Timmons) 07:48


Credits:

Art Blakey; drums


Johnny O’Neal; piano


Donald Harrison; alto saxophone


Terence Blanchard; trumpet


Billy Pierce; tenor saxophone


Charles Fambrough: double bass


Recorded on 1st April 1982 in Strasbourg, France


Mastered by Caspar Sutton-Jones at Gearbox Records, London


Album artwork by Alan Foulkes


℗ & © Gearbox Records, 2025



▪『Strasbourg 82』配信中! :

https://bfan.link/strasbourg-82


▪CD『Strasbourg 82』発売中! (ディスクユニオン): 【https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1009173123?srsltid=AfmBOor8rs34Sz1jmYnxFU3PW7MJnHB2dtBjSAp04mh2ZEarAXzS6yxN


・2LP『Strasbourg 82』発売中! (ディスクユニオン):

https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1009173145?srsltid=AfmBOopCMZ3Z-2IT0TtOiE8JbXENB5F24vBxvmUO3MGTqMXdlShvNLlD


バイオグラフィー:

 

アート・ブレイキーは、1919年、ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のジャズ・ドラマー。1944年からビリー・エクスタインの楽団へ入り、1940年代後半からマイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、チャーリー・パーカーらと共演後、1954年にホレス・シルヴァーと初代ジャズ・メッセンジャーズを結成。メンバーはその後入れ替わるも、基本的に2管または3管のフロント+3リズムのコンボ形式のバンドである。


親日家として知られ、メッセンジャーズにも1970年代以降、鈴木良雄、鈴木勲などの日本人がレギュラーまたは客演で加わっていた。1990年、肺がんのためニューヨーク・マンハッタンにて死去する直前まで来日を繰り返し、特に夏のフェスティバルではおなじみだった。なお、アート・ブレイキーは多くの新人を発掘し、多くの著名なミュージシャンがメッセンジャーズから巣立った。


その中にはリー・モーガン、ボビー・ティモンズ、ウェイン・ショーター、フレディ・ハバード、キース・ジャレットなどがメッセンジャーズ在籍をきっかけにスターとなった。他にも、第一線で活躍しているウィントン・マルサリス、ブランフォード・マルサリス、テレンス・ブランチャード、マルグリュー・ミラーなどがメッセンジャーズの出身である。


 

北里彰久、2023年12月にリリースしたアルバム「砂の時間 水の街」、2024年の「Oblivion」以来久々となる新曲をリリースした。

 

北里彰久はワールドミュージックやソウルを絡めて魅惑的な音楽を制作している。今回の新曲「April Child」はずばりエスニック・ミュージック、R&B、J-Popの融合体である。


「巡る季節=Life」を歌い、アコースティックギターのポリリズムやカリンバのサウンドがアフリカを想起させながらも、都会的なグルーヴも感じさせる宅録R&Bの大名曲「April Child」が完成。


ビート・プログラミング/ミックスは、北里がメロディや作詞で参加した「99 Steps (feat. Kohjiya, Hana Hope)」がヒットした盟友のSTUTS。マスタリングは、Billie Eilish、The Weeknd、Alicia Keysなども手掛けるプロデューサー、David Kutch (The Mastering Palace)。


ホームレコーディングによるR&Bトラックの傑作「April Child」が完成。アコースティックギターのポリリズムとアフリカを思わせるカリンバの音色が、都会的なグルーヴを届けながら「巡る季節=人生」を歌う。爽やかなナンバーでありながらメタファーを込めた歌詞がきらりと光る。曲のサウンドにはメロウなR&Bに収まり切らない強い核心のようなものが揺らめいている。


ビートプログラミングとミキシングは、北里がメロディと歌詞を担当したヒット曲「99 Steps (feat. Kohjiya, Hana Hope)」で共演したSTUTSが担当。マスタリングはBillie Eilish、The Weeknd、Alicia Keysらを手掛けるDavid Kutch(The Mastering Palace)が担当した。ミュージックビデオは井出健介が監督した。


3月5日に福岡UNITEDLABで開催された「STUTS ‘90 Degrees’ TOUR 2026」でも披露され、話題を呼んでいる楽曲である。 

 

 

北里彰久「エイプリル・チャイルド」-New Single



キタザトアキヒサ「エイプリル チャイルド」Akihisa Kitazato「April Child」

Digital | 2026.03.11 Release

リリース元 ABS BROADCASTING / AWDR/LR2

[ https://ssm.lnk.to/AprilChild ]


作詞・作曲・編曲:北里彰久

Vo, Agt, EGt, Ba, Key, Synth, Kalimba : 北里彰久

ドラムプログラミング:STUTS

レコーディング:北里彰久

ボーカル録音:STUTS

ミキシング:STUTS

マスタリング:David Kutch (The Mastering Palace)



北里彰久 - April Child (Official Music Video Teaser)

[ https://youtu.be/Mc0rfVo4BWc ]


ミュージックビデオ監督:井手健介



北里彰久 / Akihisa Kitazato:


2009年よりフリーフォームなソロユニットAlfred Beach Sandalとして活動開始。

2019年のアルバム「Tones」より現在の名義。最新作は2023年の「砂の時間 水の街」。

ブラジル音楽やブルース、ソウルなどから影響を受けた独自の日本語ポップスを演奏する。幻想と素面の間


神戸出身のフォークシンガー、真名子 新が昨年5月にリリースされたファーストアルバム「野原では海の話を」以来となる新曲「薔薇を飾るなら」を本日リリースした。イントロのドラム、そしてアコースティックギター、真名子 新の渋く、そして温かなボーカルが見事に溶け合う。

 

「大事な人や友達が悩んでいたら、どんな言葉をかけるのが正解なのか未だに答えが出ませんが、自分なりの理想論を書いてみたつもりです」という実兄motoki manakoの歌詞の世界。眞名子 新らしいアコースティック・ギターを主体したバンドサウンドと、暖かく、力強く優しい歌が一体化している。

 

真名子 新は、4月07日(火)に代々木公園にてフリーライブの開催を発表した。こちらの詳細についても下記よりご覧下さい。

 


 

 

▪眞名子 新「薔薇を飾るなら」

 

Digital | 2026.03.11 Release

Released by SPACE SHOWER MUSIC

[ https://ssm.lnk.to/DecoratewithRoses ]


作詞:motoki manako

作曲:arata manako


ボーカル、アコースティックギター、ピアノ:眞名子 新

ベース:稲葉 航大

ドラム、タンバリン:谷 朋彦

エンジニア:池田 洋(hmc)

アートワーク:Kaede Igarashi

アーティスト写真:川島小鳥


2025年5月にリリースしたファースト・アルバム「野原では海の話を」がロングセラーを続け、リリース後に全国12箇所のツアーを行い、9月もツアーファイナル(渋谷・CLUB QUATTRO)もソールド・アウトするなど快進撃を続ける【眞名子 新】の新曲 「薔薇を飾るなら」

 

「大事な人や友達が悩んでいたら、どんな言葉をかけるのが正解なのか未だに答えが出ませんが、自分なりの理想論を書いてみたつもりです」という実兄でもあるmotoki manakoの歌詞の世界。眞名子 新らしいアコースティック・ギターを主体したバンド・サウンドと、暖かく、強く優しい歌が一つになっている。

 

レコーディング/ミックス/マスタリングは、池田 洋(hmc)。アートワークは、イラストレイターのKaede Igarashiが手掛けた。



▪眞名子 新「眞名子新 フリーライブ "公園公演" at 代々木公園野外音楽堂」 



開催日時:  2026.04.07 [Tue] | Start 17:30  (Free Live) 


ーー4月7日火曜日、代々木公園野外音楽堂でフリーライブを行います。タイトルは『公園公演』公園で公演、いい響きですよね。

J-WAVE presents INSPIRE TOKYOで2年ほど前に一度歌わせていただいたとき以来になります。またもう一度あそこで歌えることが嬉しいです。

フリーライブは初めての試みですが、お花見の気分でお酒片手に、珈琲片手に立ち寄ってくれたら嬉しいです。お待ちしております!ーー 眞名子 新



眞名子 新 マナコ アラタ(Arata Manako):


1997年神戸生まれ、神戸育ち。ルーツであるフォークやカントリーをベースに、ギターと声というシンプルなスタイルでのフォーキーな楽曲が魅力。癒されるような清廉さのある一方で、感情に訴えかけるような情感溢れる歌声と心に寄り添った歌が特徴的である。

 

2022年に開催されたJ-WAVE TOKYO GUITER JAMBOREE 2022「SONAR MUSIC Road to RYOGOKU suported by REALLIVE360」にてグランプリを受賞した。

 

2023年4月26日に初の全国流通盤となるEP「もしかして世間」をリリースし、収録楽曲はSpotify「Best of Japanese SSW 2023」「Best of Edge! 2023」にも選出された。

 

2024年5月にEP「カントリーサイドじゃ普通のこと」をリリース。7月には「FUJI ROCK FESTIVAL 2024」、8月に「SWEET LOVE SHOWER 2024」にも出演を果たす。

 

2025年に5月に1st Albumとなる「野原では海の話を」をリリース。同作品は「APPLE VINEAGR -Music Award- 2026」にノミネートされた。

 

1st Albumリリース後に全12箇所に及ぶ全国ツアーを開催。ファイナルの渋谷・CLUB QUATTROをソールドアウト。2026年には、新曲のリリースやライブを予定しており、更なる飛躍が期待されている。

▪︎フラメンコとカフェ・カンタンテ  ダンスショーの中から生み出された音楽スタイル  その象徴的な歌手 ニーニャ・デ・ロス・ペイネス


20世紀初頭の音楽文化は、カフェやレストラン、酒場におけるエンターテインメントとして一般市民に普及していった。多くの音楽は一般的な市民の暮らしの中で定着し、それらが一つの文化形態へと変化していく。


1989年に米西(アメリカとスペイン)戦争が起きた後、1910年代のスペインの多くの地域には平穏な日々が訪れていた。フランスやヨーロッパに歌謡ブームが到来した20世紀前半、スペインにも同じようなムーブメントが発生し、隆盛をきわめた。フラメンコは、当初、アンダルシアの伝統歌謡として受け継がれてきたのだったが、20世紀の始めになると、大衆性が加わるようになった。


▪︎カフェ・カンタンテがスペイン各都市に登場

 


フラメンコが1910年代から20年代にかけて流行したのはカフェ文化が普及したからでもある。セビリア、マドリッド、バルセロナにあった歌のカフェを意味する「カフェ・カンタンテ」では、フラメンコがアトラクションのように演奏され、ある種のショーエンターテイメントのように披露された。


当時のスペインの街では「クブレ」と呼ばれる都会的な流行歌が流行ったが、それでもなおフラメンコの人気は衰えなかった。これらのカフェ・カンタンテのダンサーに要求されるのは不思議な魔力であった。光の下のステージで踊るダンサーは、観客を独特な魔力により魅了せねばならなかった。

 

フラメンコの舞台となったカフェ・カンタンテには多くの場合、スペイン文化の独自性が取り入れられていた。古典的なアンダルシア様式の建物、広いホールの壁、鏡、闘牛のポスター、そしてテーブルが並び、部屋の中央には「タブラオ」と呼ばれる舞台が設えられ、ダンサーが情熱的に踊った。煙がけぶる室内、灯油やケロシンランプの薄明かりの中で客が乱闘や口論を繰り広げたこともあったという。


こうした舞台でダンスするという機会が、伝統音楽であったフラメンコのプロ歌手を登場させることになる。それらが大衆的な芸術の発生する基盤ともなった。フラメンコで最も重要視されるのは、ジプシー文化がどこかに内在するという点である。例えば、こういったバルセロナのカフェ・カンタンテのような飲食店では、ジプシーではない客たちがジプシーから芸術を習い、アンダルシアの民族歌謡を歌い、レパートリーを増やしていくというのが一つの嗜みだった。


 

▪︎フラメンコの最も著名な女性シンガーの登場

La Niña de los Peines

 

こうしたカフェ文化の中で育まれたフラメンコは、それまで、アントニオ・チャコン、マヌエル・トーレなど男性歌手を中心に発展していったが、1910年から20年代に差し掛かると、女性歌手を数多く輩出した。


今回、ご紹介するのは、パストーラ・パボン、通称(ニーニャ・デ・ロス・ペイネス)。この歌手は、門外不出ともいえる「カンテ」と呼ばれる技術を受け継いだ数少ない伝承者だった。パボンは20世紀の最も重要なフラメンコ歌手として世に膾炙されている。

 

セビリアのアンメダ・デ・エルキュレスで出生し、8歳の頃にセビリアの春祭りで歌を歌い始めた。ペイネスにとって歌を歌うことはアンダルシアの伝統を伝えること、あるいはその生活の一部でもあったのだろう。そして後に、マドリッドのカフェ・カンタンテのステージで歌っていた頃、「La Nina de los Peines」という芸名を名乗り始めた。このニックネームは、彼女が髪に櫛を差してステージで歌っていたことから、「櫛の娘」というあだ名がついたことに由来している。

 

ペイネスは子供の頃、読み書きすら学んだことがなく、大人になってからようやく手書きを習得した。家族が経済的に困窮すると、ペイネスは家計を支えるため、若くして、セビリアのベルナ・デ・チェフェリーノでプロとして歌を披露し始めた。その後、画家のモデルを務めた後、マドリッドやビルバオで日々を過ごす。


カフェ・カンタンテ

その後、彼女は、ヘレス、ビルバオ、マラガなど、各地のカンタンテ・カフェでステージに出演した。すでにその頃、スペイン国内でも、ペイネスの名前は広まりつつあり、ついに1910年に最初のレコーディングを行った。1920年代に入ると、大規模の劇場に出演するようになり、バルセロナの劇場テアトロ・ロメアに定期的に出演し始め、劇場側は最も高い報酬を彼女に支払った。まもなく、彼女はスペイン全土でのツアーを開始し、一躍国内での名声を獲得した。

 

パストーラ・パボンは19世紀の伝統的なフラメンコとオペラを繋ぐ存在として、半世紀にわたり活躍を続けた。彼女はカフェ・カンタンテが衰退してもなお、劇場やレコードに活路を見出し、国民的な歌手としてスペイン国内での評価を不動のものにした。歌手のボーカルの卓越性は多くの観客を魅了したが、もちろん、その才覚はカンタオール(歌手)としてだけにとどまらなかった。 


パストーラ・パボンはフラメンコに欠かせぬジプシー的なカンテの技量、そしてドゥエンテと呼ばれるダンサーとしての''独特な霊力''を兼ね備え、当時の観衆を魅了し続けた。


フラメンコとは果たして、民謡なのか、オペラなのか、それとも舞踊なのだろうか? パストーラ・パボンの歌を聴くかぎり、単一の表現とは言いがたい部分がある。先にも述べたように、フラメンコは、アンダルシアの伝統を示す複合的なパフォーミングアーツとして進化してきたのである。もし、パボンが先例に示したように、歌が何らかの文化の伝承であるとするなら、ボーカルの持つ意義は大きく変わってくるかも知れない。

 

 

▪︎強烈な楽曲制作、洗練されたプロダクション、虹色に輝くサウンドスケープ。『Tiny Space』は個人の脆さと表現への切迫感の狭間を探求する

GEORGEANNE KALWEIT(Band)

 

ミネアポリス出身で30年以上イタリア/ミラノを拠点とするソングライター、ジョージアン・カルヴァイト(Georgeanne Kalweit)の新作アルバム『Tiny Space』が2026年3月20日(金)、NOS Recordsよりリリースされる。ガルヴァイトは音楽活動と並行してビジュアルアーティスト、パフォーマーとして活躍している。


タイトル曲のシングルとミュージックビデオに先行してリリースされる本作は、ミラノとプーリアを拠点に制作された深く個人的でカタルシスに満ちた作品となっている。レコーディング、電子音楽の実験、内省的な作詞が絡み合う創造的プロセスから生まれ、感情的な再生の軌跡をたどる。


ジョージアン・カルヴァイトにとって4作目のフルアルバム。自身の名義での初リリースとなる。 デルタV(2000-2004年)、カルヴァイト・アンド・ザ・スポークス(2009-2015年)、ザ・カルヴァイト・プロジェクト(2016-2020年)での活動を経て、ボーカル、ソングライティングの美学が新たに確立された創造的意識の中で融合する、開放的で妥協のない声明を掲げて前進する。


本作の制作は2022年に始まった。ミラノへ移住し離婚の余波にあったジョージアンは、ボンテンピのオルガンとテクニクスのキーボードを用いて作曲を開始。ラフなスケッチをスマートフォンで録音し、自宅屋根裏のスタジオで発展させていった。 


脆弱性とパンデミック後の創造的エネルギーに満ちたこの素材は、最初にロレンツォ・コルティとのプリプロダクションで再構築された後、芸術プロデューサー、ジョヴァンニ・フェッラーリオ(Scisma、MiceVice、Hugo Race、PJ Harvey、John Parish)によって多層的な楽曲へと拡張・変容を遂げた。 


エレクトロニック、オルタナティブロック、アートポップ、映画的な響きが、緻密に構築された物語形式の中で共存する。ラ・ブカ・レコーディング・クラブで最小限の編成(コルティ:ギター、モンディーニ&サピニョーリ:パーカッション、フェラーリオ:その他全楽器)で録音・ミックスされた『Tiny Space』は、親密でありながら豊かな質感を持つ音響的風景として形を成す。


音響的にはミニマルな優雅さと鋭いエッジの間を行き来する。PJ Harvey、ルー・リード/ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを想起させる陰影あるエレクトリックな雰囲気、米国インディーポップに触れるような夢幻的なパッセージ、1990年代オルタナティブロックを彷彿とさせる荒削りで間接的な瞬間を織り込みつつ、独特で紛れもないアイデンティティを維持している。


リズムは緊密で本質的、ボーカルラインは明瞭で催眠的、アレンジには輝くテクスチャー、温かなシンセ、深いリバーブ、ノイズとアルペジオと制御されたディストーションの間を揺れ動くギターが溶け込む。その結果、生みだされたのは、感情的に生き生きとした、緊密で多面的な作品である。脆さのない詩的さ、内省を伴わない親密さ、緊張感を失わない輝きを備えている。


『Tiny Space』は、皮肉と奇抜さと憂いを帯びた10曲の英語による楽曲を集めた。変化、恋愛の喪失、脱皮、目的の探求、影の自己との対話、創造的衝動、再生への駆り立て——これらを題材にした感情の微宇宙が収められている。各トラックは、魅力的な内なる部屋、イメージ、感情の風景、記憶と想像の行為として展開する。


「Tiny Space」


 

 

▪︎Track By Track  (ジョージアン・カルヴァイト自身による言葉) 




1. Tiny Space:  深い喪失の後、癒しを求めて退避する小さな感情の空間への内なる旅。痛み、再生、新たな均衡の間で、音楽は再生されたアイデンティティへの移行を映し出す。


2. Egoverse:   内なる宇宙が「エゴバース」となる。不安と表出への欲望が衝突する、広大で脈打つ空間。自己検閲、創造性、そして生命の勢いの間で揺れる楽曲。


3. Heavenly Thoghts: 苦しみの後に心を開く衝動:脆い始まりが次第に強さと信頼を増していく。希望と恐怖、感情の開放と解脱の間で揺れ動く楽曲。


4. Call an Ambulance : 関係が死に絶える瞬間。衝撃、肉体的な痛み、必死の助けを求める叫び。感情的な麻痺から最初の一歩へという残酷な変化を音楽が語る。


5. Ten Pins: 対立する関係における力、衝撃、崩壊のメタファーとしてのボウリング場。激しいアドレナリンに駆られた高揚感が、ゲーム終了と共に消え去る。


6.  Softshoulder: アメリカのハイウェイの路肩のように、感情的な緊急避難路:支えとなる場所でありながら、制御を失う危険も孕む。別離後の脆さの中で、恐怖、保護、そして前に進みたいという欲求が絡み合う。


7. Crystal Clear: 別れの後、何も「水晶のように澄み渡った」状態ではない。疑問と混乱が明快さへの道を曇らせる。この楽曲は自己防衛と再生のバランスを見出そうとする試みを反映している。


8. Fumbling Through February: 2月を感情の麻痺のメタファーとして:冷たい空気、鉛色の空、重苦しい日々、日常の疲労。しかしその下では、新たな季節が静かに形作られている。


9. International Intrigue Time Zone: 遠く離れた世界同士の引力が、官能的で本能に導かれる旅となる。誘惑と制御不能の狭間で揺れ動く、未知への疾走感あふれる映画的な高揚感。


10. Bullet Holes: 弾痕というのは暴力、葛藤、破壊力の象徴である。軍事的でミニマル、鋭いトラックが露わにするのは、冷たく幻滅に満ちた音響風景が描かれる。


本作は2026年3月21日(土)、ミラノ/スパツィオ・ポンターノで開催される公式リリースパーティーにて初披露予定。ジョージアン・カルヴァイトはバンドと観客と『Tiny Space』のリリースを祝います。


・Geogeanne Kalweit BIO:



ジョージアン・カルヴァイトはアメリカ・ミネアポリス生まれのシンガーソングライター兼パフォーマンスアーティストで、30年以上イタリア在住。その歌声はイタリアのインディペンデントシーンにおいて最も特徴的なものの一つである。


 2000年から2004年までエレクトロポップバンド「デルタV」のボーカリストを務め、BMG-ソニーより2枚のアルバムをリリース。その後「カルヴァイト・アンド・ザ・スポークス」(2009-2015年、イルマ・レコード)、「ザ・カルヴァイト・プロジェクト」(2016-2020年、レッチェ)を結成し、3枚のアルバムを発表。


イタリアとアメリカで活動。 ソロ活動と並行して、ザ・ダイニング・ルームズ、ヴィニシオ・カポッセラ、カリブロ35、チェザーレ・マルファッティ(ラ・クルス)らとのコラボレーションや、国内外のプロジェクトへのゲスト参加も多数行っている。 


近年ではオットディックス、ズート!、マックス・ザノッティ、ニノチカ、ヴォンダッティ、ザ・エレファント・マンらと活動。エレクトロニカ、ポストパンク、実験的ソングライティングを横断する音楽性で、感情の強度と詩的想像力を融合させた英語歌詞が特徴である。


ワシントンD.C.のFugaziがスティーヴ・アルビニとレコーディングした『In On The Killer Taker』の幻のバージョンが先週末リリースされた。ファンにとって垂涎の的となる音源が登場した形となった。


1992年の秋、フガジはスティーヴ・アルビニと共にレコーディングするためシカゴへ向かった。当時アルビニのスタジオ「エレクトリカル・オーディオ」はノースフランシスコの地下室にあった。バンドとプロデューサーは遠くから互いを尊敬し合っており、レコーディングが始まるとすぐに両者の間に強い絆が生まれた。


当初は数曲のみの録音予定だったが、レコーディングは次第に膨らみ、最終的に12曲——つまり後に『In On The Kill Taker』の全収録曲となる楽曲群——を完成させた。


その週末の体験は特に良好で、フガジもアルビニもエレクトリカル・オーディオのコントロールルームで聴いた音に満足していた。しかし、ワシントンD.C.に戻ると何かが変わった。帰路の途中でバンドは、あの録音に何かしっくりこない部分があると感じ始めた。後にアルビニ自身も同じ結論に至った。


結局、フガジはその音源をリリースせず、プロデューサーのテッド・ニケイリーと共にインナー・イヤー・スタジオで同じ曲を再録音することを選択。こうして『In On The Killer Taker(イン・オン・ザ・キラー・テイカー)』の最終版が形作られた。


それ以来、スティーブ・アルビニとのセッションはバンドの熱心なファンたちの間でカルト的な存在となった。長年にわたりブートレグとして流通し、アルバムを巡る様々な伝説を生み出した。アルビニとイアン・マッケイは2015年の『Kreative Kontrol』のエピソードでこの件について語ったが、公式リリースされることはなかった。


先日、フガジはついにアルビニによるレコーディング・セッションの完全版をBandcampにて10ユーロで発売した。さらにバンドは収益の一部を、シカゴの非営利団体「レターズ・チャリティ」に寄付する。同団体は緊急の経済的困難に直面する家族に直接支援を提供しており、スティーブ・アルビニが数十年にわたり支援を続けてきた。



Luby Sparksが2026年2月11日に世界発売されたゲーム「ROMEO IS A DEAD MAN」の為に書き下ろした話題沸騰となっている新曲「nothing left, we don’t know why」。


ゲームの映像を使用したOfficial Lyric Video (Director : Yudai Isizuki)とSUPER DOMMUNEで行われたライブ動画をLuby SparksのYouTube CHにて公開。


▪︎EN

Luby Sparks' new song “nothing left, we don't know why,” written for the game “ROMEO IS A DEAD MAN” released worldwide on February 11, 2026, has become a hot topic.

The Official Lyric Video (Director: Yudai Isizuki), featuring footage from the game, and the live video from SUPER DOMMUNE are now available on Luby Sparks' YouTube channel.



・Luby Sparks - nothing left, we don’t know why (ROMEO IS A DEAD MAN) Official Lyric Video

[ https://youtu.be/kK35WXdNlhQ ]


 


  ・Luby Sparks - nothing left, we don’t know why (ROMEO IS A DEAD MAN) Live at SUPER DOMMUNE

[ https://youtu.be/mRuInrA-2qI ]



▪︎Luby Sparks「nothing left, we don’t know why」



Digital | LSEP-11 | 2026.03.06 Release | Released by AWDR/LR2

[ https://ssm.lnk.to/nothingleft ]


Music : Natsuki Kato

Lyrics : Natsuki Kato


Vocal : Erika Murphy

Backing Vocal, Synthesizers & Programming : Natsuki Kato

Electric Guitar & Acoustic Guitar : Tamio Sakuma

Electric Guitar : Sunao Hiwatari

Programming : Shin Hasegawa


Arranged by Luby Sparks (Erika Murphy, Natsuki Kato, Tamio Sakuma, Sunao Hiwatari & Shin Hasegawa)


Recorded by Kentaro Kikuchi, Shun Otaki at TSUBASA Studio

Assistant Engineer : Misaki Masuda

Mixed by Zin Yoshida at Garden Wall

Mastered by Kentaro Kimura (Kimken Studio)


Produced by Luby Sparks & Zin Yoshida


Artwork by Max Bloom



Luby Sparksが2026年2月11日に世界発売されたプレイステーション5 (PS5)、Xbox Series X|S、PC (Steam) 用ゲーム「ROMEO IS A DEAD MAN」の為に書き下ろした新曲をリリース。


「ROMEO IS A DEAD MAN」は、世界に熱心なファンを持つ、ゲームディレクターの須田 剛一が代表を務めるGRASSHOPPER MANUFACTURE INC.による新作でLuby Sparksは、オープニング、ゲーム内、エンディング用に4曲を提供した。


2月13日にリリースされたオープニング曲「Liar」に続いて、3月06日にリリースされる「nothing left, we don’t know why」は、ゲーム内の各章の最後で流れる楽曲で、「Liar」とは対極にあるようなドリーミーなインディポップソング。


▪︎EN

Luby Sparks has released a new song written specifically for the game “ROMEO IS A DEAD MAN,” which launched worldwide on February 11, 2026, for PlayStation 5 (PS5), Xbox Series X|S, and PC (Steam).

“ROMEO IS A DEAD MAN” is a new title from GRASSHOPPER MANUFACTURE INC., led by game director Goichi Suda, who has a passionate global fanbase. Luby Sparks contributed four songs for the opening, in-game, and ending sequences.

Following the opening track “Liar,” released on February 13, “nothing left, we don’t know why” will be released on March 6. This track plays at the end of each chapter within the game and is a dreamy indie pop song, contrasting sharply with “Liar.”