HYDは、実験的なサウンドと印象的なビジュアル世界を融合させた、ダイナミックで魅惑的なポップミュージックを生み出している。アーティストのヘイデン・ダナムが率いるこのグループは、アート、音楽、パフォーマンスを大胆に融合させたデビューアルバム『Clearing』で瞬く間に注目を集めました。


ダナムは当初、QTや、ネット上で話題となったエナジードリンク「Hey QT」とのコラボレーションといった、既成概念を打ち破るアートプロジェクトや、ニューヨーク市各地に設置された大規模なパブリックアート作品で知られていました。批評家からも称賛を浴びており、『W Magazine』はダナムを「アート界の新たなイノセント」と評し、『ニューヨーク・タイムズ』は彼らの作品を「吸い込み、飲み干せるアート」と表現した。


HYDとして、ダナムはサウンド、ビジュアル、パフォーマンスを一体となった没入型体験として扱い、その多分野にわたるビジョンをポップシーンにもたらしている。HYDのセカンドアルバム『Hold Onto Me Infinity』は、きらめくポップな楽曲と自己革新の感覚を融合させ、この世界をさらに広げている。HYDのパフォーマンスは、高層ビルの屋上や洞窟、美術館、フェスティバルといった世界中の型破りな空間から、伝統的な会場に至るまで、多岐にわたる場所で披露されてきた。


その活動の中で、彼らはチャーリーXCX、ソフィー、A.G.クック、キャロライン・ポラチェック、セガ・ボデガらとステージを共にしてきた。HYDのビジュアルアートはCompany Galleryが担当しており、クールージュ、バレンシアガ、ディオール、ドーバー・ストリート・マーケット、ロゼッタ・ゲッティ、エックハウス・ラッタ、パペットス・アンド・パペットスといったブランドとのコラボレーションも実現している。


親密さと無限の間を行き来するアルバム『Hold Onto Me Infinity』は、この物理的な世界と、その先にある世界の狭間で踊りながら、時空や物理的な境界、人生の枠を超えていく音楽の力を力強く証明する。アルバムの主要なコラボレーターであるハドソン・モホークがプロデュースを手がけたオープニングトラック「Angel」は、ダナムとベニー・ロングによって書かれた楽曲で、亡き愛する人を守護天使として位置づけ、アルバム全体に響き渡る問いを提示している。



それは、「死者はどこへ行くのか、私たちは彼らを新たな形でどのように体験するのか」という問いである。『Hold Onto Me Infinity』には、ドラムを前面に押し出したサウンド・パレットに反映された身体性があり、その振動は聴こえるだけでなく、リスナーの身体で感じられるように設計されている。マイケル・ベイリー・ゲイツが撮影したアルバム・カバーは、実存的なものと根源的なものとの境界にある曖昧さを映し出している。人工的なエフェクトを一切使わず、ダナムによる制作のガラス彫刻、花火、鏡の反射、そして穴の開いた窓から差し込む夕日を駆使して、この物理的な現実と別世界の両方を内包する「入り口」を画像の中に創り出している。



このアナログなアプローチは、過去7年間にわたるダンハムの断続的な視力喪失から必然的に生まれたものであり、その経験により彼らは人工光に対して極めて敏感になっていた。この状態は今もなお彼らの感覚に深い影響を与え続けている。視力が低下した時には他の(超)感覚的な能力が芽生え、視力が戻った時には、自身の身体や「存在すること」の豊かさを、これまで以上に身体的に実感するようになった。


『Hold Onto Me Infinity』は、ヘイデンによる絶賛されたデビュー作『CLEARING』に続くアルバムである。ハイドの音楽は、その幅広い芸術的実践に裏打ちされ、内面への探求、コミュニティとの対話、そして素材への探求が織りなす広大な生態系を生み出している。ダナムは美術家としての活動においてカンパニー・ギャラリーに所属しており、その作品はMoMA PS1やニュー・ミュージアムなどの美術館で展示されている。



HYD 『Hold Onto Me Infinity』- Cascine


 

ニューヨークのポップミュージシャン、HYDのニューアルバムはハイパーポップの次世代を駆け巡る作品である。ダンスポップ、ニューディスコ、そしてテクノやグリッチの手法を織り交ぜ、新鮮なサウンドを追求している。すでに2022年のアルバム『CLEANING』で頭角を現しつつあったHYDは、ナイトクラブのサウンドの影響を織り交ぜ、まったく新しいサウンドを確立しました。マドンナに始まったディスコポップの2026年のスタイルがここに誕生したと言える。

 

軽快なディスコポップ/シンセポップ「Angel」で始まる。ニューヨークということで、どうしても、LCD Sound Systemを思い浮かべてしまうが、HYDのサウンドは飽くまでダンスポップ寄りである。清涼感と程よい軽さを兼ね備えたダンサンブルなポップビート、そしてスポークワードやシュプレヒサングの影響を取り入れたモダンなボーカルが組み合わされる。ディープ・ハウスをもとにした4つ打ちの打ち込みのドラムがベースシンセと融合し、ドライブ感に満ちたサウンドを作り出す。全体的には、80年代のディスコポップが楽曲のベースに通底しているが、アトモスフェリックなテクノ風のシークエンスなどを設け、音楽性に幅を持たせている。これが最終的にデペッシュ・モードを彷彿とさせるエレクトロ・ポップを醸成する。それらをHYDらしいスタイリッシュなサウンドの風味を付け加えている。完璧なオープナーである。

 

「Freak」は、軽やかな一曲目とは対象的なサウンドとなっている。重厚感のあるベースシンセで始まり、ピッチシフター、ボコーダーを用いながら、HYDは前衛的なボーカルの表現を探求する。エクスペリメンタルポップの範疇にあるHYDの楽曲であるが、同時に普遍的なポップソングの構成を重視している。ヴァースとサビ/コーラス、ブリッジという洋楽の基本的な構成を踏襲している。曲はどこまでもキャッチーでポップであり、サビやコーラスの部分でアンセミックな箇所を用意している。ミックス/マスターの側面でも創意工夫が凝らされ、フィルターで全体的な音の印象を暈したりしながら、サビやコーラスの部分への繋ぎの部分を作っている。そしてサビやコーラスでは、清涼感に満ちたボーカルで、クリアな印象を押し出していく。また、ボーカルをどのように聴かせるかに重点が置かれ、ユニゾンするスポークンワードなど、ヒップホップ的な要素を織り交ぜている。まるでデザインのようなカラフルなサウンドだ。

 

「Grounded」を聴けば、ダンス・ポップがまだ進化の余地が残されていることが分かるはず。おそらくベースラインの系譜にあるフューチャーステップのようなダンス・ミュージックを下地に、ハイパーポップの要素を付け加え、特異なダンスポップソングを制作している。背景となるリズムトラックにせよ、また、シンセやサンプラーの個別トラックにせよ、ゲインやスレッショルドを活用した音圧の高いサウンドを積極的に駆使しているが、不思議なほど耳に負担がかからない。音の要素が極限まで絞られ、また、聴かせたい内容を制作者が熟知しているので、リズム、ベース、メインのメロディーという三要素が独立し、互いに補完しあっているのである。もちろん、メインとなるボーカルのメロディーもさりげなく素晴らしく、HYDらしいスタイリッシュな雰囲気、そして全体的な楽曲に共通するエモーションを兼ね備えている。スポークンワードとポップボーカルの対比という、現代的なポップソングのテーマも見受けられる。それは言い換えれば、テクノロジーと人間的な感情のせめぎあいとも捉えられる。現代的なテクノロジーと人間的な感性における絶妙な音の均衡こそ、このアルバムのテーマである。

 

脆さとまでは行かないかもしれないが、センチメンタルな感覚が、このアルバムには漂っている。心なしかエモーショナル....。それは例えば、Pink Pantharessのようなポップシンガーとも共通するポイントとなるかもしれない。HYDのポップソングは、どこまでも感覚的であり、まるで感情的なゆらめきを、その音楽を通じて体感するようなものである。「Physical Stuff」は、先に挙げた、テクノロジーと人間性というテーマを拡張する。シンセとボーカルがユニゾンを描き、フィルターをかけた打ち込みのドラムがフェードインしてきて、音楽性にリズム性を付与する。そしてベースラインやフューチャーステップを思わせるダンス・ミュージックにボーカルが入る。そしてやはりメロディアスなボーカルとスポークワードやシュプレヒサングのような語りの箇所を対比させ、ハイパーポップとも共鳴するようなサウンドを作り出すのである。この曲は聴いていると、なにかさすがと唸りたくなるような素晴らしい出来となっている。

 

アルバムの最初の四曲は、ソングライティング、ミックス/マスター、音質いずれもパーフェクトで非の打ち所がない。しかし、『Hold Onto Me Infinity』の本領は、アルバムの曲ごとに徐々に音楽性に凄さが増していき、まるでタイトルを象徴付けるように、ゼロから無限(インフィニティ)へ向かってくかのような点にある。「Watch You Cry」は、テクノ/グリッチを用いたポップソングで、凄すぎる曲である。テクノサウンドのミニマルな要素の中に潜むメロディアスな要素、そしてヒップホップのボーカル(ボーカルと言っておきたい)が絶妙な雰囲気を作り出す。ボーカルのサンプルを組み合わせたイントロから、Tycho,Caribouを彷彿とさせるテクノサウンド、そして、ヒップホップのライムから、メロディアスなボーカルへ移行していき、最終的にはオートチューンなどを用いたハイパーポップソングに移行していく。曲の中で、音楽ジャンルがクルクル移り変わり、まるで定点を持たないかのような無限性が含まれる。また、サビの部分では、あえてリズムを削ぎ落とし、ボーカルの旋律性を際立たせている。素晴らしい音楽はデザインと一緒で、いつもどこを削るか、削ぎ落とすかで決定するのである。しかも、従来テクノポップなどでは、オートチューンは意図的に機械的なボーカルの印象を強調するために使用されることが多かったが、この曲では人間的な感情を強調するために使用されている。従来のオートチューンの使用法を反転させていることがとても画期的なのである。

 

 「Makeover」はセイント・ヴィンセントの最初期の音楽性を彷彿とさせ、マドンナやビョークの次世代の音楽をロック的な解釈を付け加えた趣旨である。この曲の場合は、ディスコポップやニューディスコのサウンドを踏襲したうえで、聴きやすく乗りやすい素晴らしいダンス・ポップに仕上げている。反復するビート、そして同じ言葉やセンテンスを効果的に用いながら、リズミカルで歌いやすい、アンセミックなポップサウンドを確立している。そして、ここでも、80年代以降のポピュラーソングとしては、それほど珍しい内容ではないと思うが、スポークンワードのボーカルを交えて、クールな印象を持つダンスポップソングを作り出している。最近聴いた中ではポップソングとして最高峰に位置する。何よりかっこいいのが美点でしょう。

 

「Makeover」

 

 

 

「Looking Up I See a Cloud」は内省的な雰囲気を持つポップソングで、アトモスフェリックな印象からアンビエントポップとも称すべき一曲である。また、ソウルやジャズの音楽性を暈したようなサウンドが特徴である。一貫して中音域から高音域までのボーカルを披露してきたHYDであったが、この曲では、ネオソウル風の低音域から中音域の渋いボーカルを披露している。ボーカリストとしての音域の広さは、ソロシンガーとしての才質をはっきりと感じさせる。アルバムの中では、最終盤のベストトラックと並び、最もセンチメンタルな楽曲である。『Hold Onto Me Infinity』は、明確なコンセプト・アルバムではないものの、ある種の音楽的なストーリーが紡がれ、音のながれとともに、徐々に物語性のようななにかが作り上げられていく。

 

その後、音楽的な物語性が強まり、「Take Care of Me」では、アルバムの冒頭曲「Angel」のような清涼感のあるダンスポップに回帰する。これはまた、2022年のアルバムからHYDが一貫して追求してきた音楽性であると推測される。しかし、その実際の音楽の持つ洗練度や完成度は段違いに高くなっている。より音楽的なコンセプトが強調付けられ、どこのメロディーやボーカルを聴かせたいのか、あるいはどの器楽的なシークエンスを印象づけたいのかに細心の注意が向けられ、隙のないパーフェクトなサウンドが構築される。

 

 トランスやアシッド・ハウスを範疇にあるEDMのサウンドを彼女持ち前のディスコポップやシンセポップのセンスと結びつけ、それらをやはりキャッチーなサウンドに仕上げている。また、激しい箇所と静かな箇所を対比させるという、おなじみのポップやロックの基本的なスタイルを踏襲し、多くのリスナーの心に共鳴するようなサウンドを見事に作り上げている。

 

続いて、「Light Span」は、さらに実験的なハイパーポップに傾倒し、アートポップに接近する。この曲に見いだせるメタリックな重厚感とシンセのうねるようなドローンが組み合わされ、未曾有のアートポップが生み出された瞬間を捉えられる。また、ボーカルの側面でも、短いセンテンスを組み合わせ、テクノロジーやAIのような現代的な主題を巧みに織り交ぜている。

 

「Make Believe」は、このアルバムの副次的な主題である、ディスコポップの2020年代バージョンを象徴付ける。マイケル・ジャクソン? マドンナ? そんなことはどうでもよく、現代的なハイパーポップの要素を通過した、問答無用に素晴らしいダンス・ポップを聞くことが出来るはずです。この曲には、人種や国境を超える要素があり、すべてがどこかで一つに繋がっていることを思いこさせてくる。音楽の持つ楽しさ、そしてファンネスを凝縮した素晴らしい楽曲である。この曲にほとばしる弾けるような楽しい感覚は、アルバムのハイライトになるに違いない。対象的に、弦楽器のサンプリングで始まる「Never It Over」は、アルバムの感情的な起伏を象徴付ける。ネオクラシカルを通過した悲哀に満ちたピアノバラードで、最上のポップソング。『Hold Onto Me Infinity』の全体の中でも最も切ない繊細な歌声をHYDは披露している。

 

自らを、もしくは、世界を輝かせるかのような程よく明るい印象を持つクローズ「Shine It」。やはり重厚感のあるベースシンセを中心とするポップソングだ。 やはり、清涼感のあるボーカルとシンセポップの要素、ディープハウスのようなダンスミュージックの要素が組み合わされ、良質な楽曲に仕上がっている。アルバム全体に、完成度のむらがなく、どの楽曲もクオリティが極めて高い。これが、2020年代後半のポップスの新しい水準となるのでしょうか。それはおそらく、オーディオやストリーミングの音楽ファンにより決定されることになるでしょう。果たして、ダンスミュージックの時代は終わったのか? いや、まだ全然始まってもいないようです。

 

 

「Make Me Believe」

 

 

95/100

 

 

HYDによるニューアルバム『Hold Onto Me Infinity』は本日発売されました。 ストリーミングはこちらから。


Sweeping Promises(スウィーピング・プロミセズ)の待望の新作アルバム『You Say I Romanticize』を8月14日にサブポップからリリースする。18ヶ月をかけてレコーディングされた『You Say I Romanticize』は、刻々と変化する状況下での創作とコラボレーションの混沌へのオマージュである。


ギタリストのコーフィールド・シュヌグとベーシスト兼ボーカリストのリラ・モンダルは、カンザス州にあるツアーハウス兼レコーディングスタジオで自分たちを見出し、試行錯誤を重ねてきた。


彼らは毎年、他のバンドのアルバムを数十枚手掛け、ツアーの拠点を提供し、ライブを企画するなど、多岐にわたる活動を行ってきた。『You Say I Romanticize』のデモ音源を徹底的に録音・精選し、意図的に作り出した「ウォール・オブ・サウンド」を実現するための独自の室内録音手法を確立した後、デュオはツアー・ドラマーのスペンサー・グララを招き入れ、バンドがステージで演奏するのと同じスタイルで楽曲を演奏させた。 

 

バンドの定評あるライブパフォーマンスを彷彿とさせるこのアルバムの熱狂的な演奏は、とりわけモンダルの爽快なボーカルに顕著に表れている。


以前の『Sweeping Promises』の楽曲では所々で唸り声が聴かれた程度だったが、今作ではこの圧倒的なボーカリストが叫び、咆哮し、あらゆる難解な音程をこなし、アルバム全体を通して喉を張り裂くような歌声を披露している。


デビューシングルであり、オープニングを飾る「Shooting Shadows」はガレージロックのような荒削りな魅力を持つサプポップのレーベルカラーを象徴するロック/パンクソングとなっている。


「Shooting Shadows」




Sweeping Promises  『You Say I Romanticize』



Label: Sub Pop

Release: 2026年8月10日


Tracklisting:

1. Shooting Shadows

2. My Friend’s An Entomologist

3. Last Man

4. Rapture, Or…

5. Abduction On Camera

6. My Anchoress

7. Cocoon

8. Accent

9. Does He Want To Be The Weatherman?

10. Write Lightly



ブリストルのポストパンクバンド、Mouldがデビューアルバムを5bBから7月10日にリリースする。すでに「Float」をはじめアルバムの先行シングルが公開済みだが、続いて新曲「Lucid」も公開された。


故郷ブリストルでの合間を縫って作曲され、ロンドンの5dBスタジオでレコーディングされた本作『Hoping as a Coping Mechanism』は、このプロジェクトのためにLAから特別に駆けつけたショーン・オークリー(Georgia、Scaler、Sorry)がプロデュースを手掛け、MOULDの才能をこれまでで最も力強く示す作品となっている。


本作はより焦点が絞られ、テンポが良く、熟考された」作品だ。外界の恐怖や脳内の地雷原を探求する。全13曲にわたり、MOULDのデビュー作は、そのエネルギーをテープに凝縮した、卓越したライブバンドならではのスリルも放っている。

 

タイトルは、拍子を変容させる『Emotive Language』の一節に由来しており、2026年にバンドであることの意義を、一つの簡潔な感情へと凝縮している。


「仲間と演奏し、良い曲を作り、ツアーに出てレコードをリリースする――これこそがずっと夢だった」とケインは語る。「でも、30歳になって他の目標も抱えながら今バンドを始めようとする現実の厳しさは、本当にきつい。それでも僕たちはやるつもりだけど、学ぶべきことは山ほどあるんだ」 

 

この二面性はアルバム全体に貫かれており、リードシングル『Float』のような楽曲では、ソーシャルメディアという「地獄のような風景を散策する」様子が描かれている一方で、その苛立ちを、まるでインターポールが陰鬱で雨に濡れた英国で育ったかのような、棘があり、本能的な音楽性で包み込んでいる。


「延々と『ドゥームスクロール』して、ソーセージの面白い動画の横を通り過ぎると、次はファラージ(英国の政治家)が出てきて、その次は何かの広告が出てくるんだ」とジョーはこの曲について語る。「そんな頭が麻痺するような派手な気晴らしは、人を馬鹿にしてしまうんだ」 


「Lucid」


Mould  『Hoping as a Coping Mechanism』


Label: 5dB

Release: 2026年7月10日


Tracklist:


1.Misanthrope

2.Float 

3.Emotive Language

4.Tapes

5.Lucid

6.Hatching

7.///

8.Superseded

9.Falling Posture 

10.Reshaping Nothing

11.Lists 

12.Decades

13.Humm


Cigarettes After Sexが新曲「Twizzler」でカムバックを果たした。グレッグ・ゴンザレスの繊細なボーカルとベース、そしてアトモスフェリックなギターが魅惑的なドリームポップワールドを形成する。ボーカリスト兼ソングライターのグレッグ・ゴンザレスは先日、ラテン・スターのカロル・Gと共にコーチェラ・フェスティバルに登場し、2人は新曲『Después de ti』を披露した。


新曲『Twizzler』もその勢いを維持している。彼ららしい夢幻的な雰囲気の中、形のないサウンドと、その下にあるきっちりと定義された楽曲構造との間に緊張感が漂っている。その引き合いが、情感あふれるフィナーレへと導いていく。『Twizzler』をぜひチェックしてみてほしい。


同プロジェクトは記録を更新し続けており、Cigarettes After Sexは最近、Spotifyの「最も再生されたアーティスト」トップ200入りを果たした。同グループの楽曲『Apocalypse』は、同プラットフォームで20億回以上の再生回数を記録したわずか200曲近くの1つである。実際、Cigarettes After Sexは記録を更新し続けており、最近、Spotifyの「最も再生されたアーティスト」トップ200入りを果たした。


彼らの楽曲『Apocalypse』は、同プラットフォームで20億回再生を突破したわずか200曲弱のうちの1曲だ。さらに、Cigarettes After Sexは、フリートウッド・マック、AC/DC、クイーンなどを含む、10億回以上の再生回数を記録した楽曲を4曲以上持つわずか11組のバンドの一つでもある。


「Twizzler」

 

 

ニューヨーク/ノースポートのインディーロックバンド、Arcy Drive(アーシー・ドライヴ)による「one'n a million」は、アトランティック・レコードからのレーベルデビュー曲である。

 

近年のロック・バンドの中では最も期待値を感じさせる。メジャーレーベルの典型的なインディーロックソングというのも異色のスタイルだ。The Strokes、Arctic Monkeysのポスト的な存在が登場。



暇を持て余し、詰め込む場所として屋根裏部屋があったことから、ニューヨーク州ノースポート出身の4人の親友からなるバンド「アーシー・ドライブ」は、荒削りながらも情熱あふれるサウンドを作り上げ始めた。



1989年式のトヨタのバンを乗り回し、彼らは「アティック・ロック(屋根裏ロック)」と名付けた独自の音楽を地元で披露した。ライブ演奏への新たな情熱に燃えた4人は、古いスクールバスを改装し、初の公式リリースに先駆けて全米ツアーを開始した。同楽曲は、2025年のデビュー・アルバム『The Pit』以来となるリリースで、彼らはこの楽曲をじっくり温めてきた。

 

「この曲は1年ちょっと前に作ったんだ」とバンドは語る。「プロデューサーとの打ち合わせでLAに滞在していた時のこと。ある日のこと、ニックが後に『one’n a million』となる曲を披露してくれたんだ。普段、プロデューサーやエンジニアとスタジオに入る時は、各パートの構成も決まっていて、曲のあらゆる方向性を検討し尽くしている。

 

「でも、今回は少し違ったんだ。セッションの前まで、バンドの誰もこの曲を聴いたことがなかったん。純粋な直感だけで演奏したんですが、それがうまくいった。4時間でかなりしっかりした曲が完成し、正直なところ、その後はすっかり忘れていた。もう次の曲に取り掛かっていた」

 

「この曲が再び私たちの生活に戻ってきたのは、ほんの数ヶ月前のことでした。久しぶりに聴いた時、私たちは『これはマジでヤバい曲だ』と思ったんです。制作に没頭していると、自分の作品から客観的に距離を置くことが本当にできないものなんだ。でも、その曲から1年間離れていたおかげで、また新鮮な気分になれた。まるで初めて聴くかのような感覚だった」

 

「これはまだ見せていないバンドのもう一つの側面だと思いたい。もっとリラックスした夏の雰囲気だけど、最後にはやっぱりパンクな要素を盛り込んでいて、それがまさに僕らならではのオリジナルな曲に仕上がっている」 


「one'n a million」

▪INDIE ASIA presents Son Lux Japan Tour 2027


ライアン・ロットを中心とするニューヨークの新感覚の音楽プロジェクト、Son Luxのジャパン・ツアーがアナウンスされました。Indie Asiaによる主催で、2027年1月20日(東京)、1月21日(大阪)の二箇所で開催されます。


オーケストラと電子音響を横断するシネマティック・プロデューサー、Ryan Lott。彼のソロプロジェクトからスタートし、現在トリオとして活動するUSオルタナティブ・エクスペリメンタル・バンド、『Son Lux』による待望の来日公演決定!!


アバンギャルドなポスト・ロックファンから映画/ゲーム音楽ファンまで必見のライブが、東京・大阪の2会場にて開催。世界を魅了する現代最高峰のサウンドスケープを、ライブ会場で体感して欲しい。


 

・東京・渋谷WWW X

2027年1月20日(水) 開場19:00/開演19:30

・大阪・大阪Conpass

2027年1月21日(木) 開場19:00/開演19:30


オールスタンディング  adv¥7,500(税込)※ドリンク代別途必要


◎オフィシャル先行

受付期間:5月21日(木)18:00〜5月22日(金)17:00 ※先着

受付URL:https://eplus.jp/sonlux/


◎チケット一般発売:2026年5月22日(金)18:00〜


TOTAL INFO:INDIE ASIA https://indie-asia.com


「Endlessly」


【Son Lux(サン・ラックス)プロフィール】

音楽制作の既成概念を覆し、分子レベルから独自のサウンドを構築するUS/NYのプロジェクト、Son Lux(サン・ラックス)。彼らは好奇心に根ざした音楽言語を育みながら、相反する要素が共存する絶妙なバランスを追求し続けている。

 

20年以上のキャリアにおいて、生々しい感情の親密さと緻密なエレクトロニック・サウンドが融合した作品を数多く発表。その唯一無二の表現力で、世界各地の主要な会場やフェスティバルのステージを沸かせてきた。

 

近年は映画音楽の世界でも圧倒的な存在感を放っており、A24製作のアカデミー作品賞受賞作『Everything Everywhere All at Once』の劇伴を担当。アカデミー賞2部門と英国アカデミー賞へのノミネートを果たし、世界的な注目を集めた。その勢いは留まることなく、マーベル・スタジオの『Thunderbolts*』(2025年)や今年公開予定の映画、『Your Mother Your Mother Your Mother』(2026年)の音楽も手掛けている。

 

そして2026年秋、通算9枚目となるスタジオ・アルバム『Out Into』を満を持して発表。本作のリリースに伴い大規模なワールドツアーを敢行する彼らは、2027年、ついに待望の初来日を果たす!


 

この夏、ロサンゼルスを拠点とするシンガーソングライター、Shannon Lay(シャノン・レイ)が5枚目のアルバム『Past the Veil』で復帰する。7月28日にAll the Bestよりリリースされる。シャノン・レイは涼しげなフォークミュージックを提供する良質なシンガーソングライターである。

 

「持ち込んだアイデアは1つか2つ程度でしたが、ほとんどの曲はスタジオでその日に作り上げられました」と彼女はアルバムについて語り、その自由さのおかげで歌詞の趣向に集中できたと付け加える。


「特にトランプが再選された時、メッセージは明確になりました。それは『喜びを育む』ということです。「人々に成長し、変化し、親切になるよう励ましたかった。なぜなら、今の世の中の共通認識は『人格なんてどうでもいい』とか『みんなが互いに敵対している』というものだから」

 

特にタイトル曲について、レイはこのアルバムのサウンドとメッセージの源泉となった「変化」という感覚を掘り下げる。

 

「変化の道を歩むことに伴う困難を認めたくて」と、ステレオラブをラウンジ風にアレンジしたような新曲について彼女は語る。「それは勇気の具現化です。だから、避けられない激動の中でも、私たちは勝利を祝い、踊り、記念する必要がある。すべてを抱え込むだけでなく、バランスを取らなければならない。それが私たちにとって自然なことだと気づくまでは、ほぼ不可能な課題です。

 

私たちは単に、自分たちの超能力が何なのかを忘れてしまっただけ。そして、アートやコミュニティ、あるいはあなたを輝かせるあらゆるものが、それを思い出させてくれるのです。その間ずっと、私たちは互いを強く抱きしめつつも、決して掴み続けたりはしない。それが潮の満ち引きのようなもの。

 

『Past the Veil』はそうした満ち引きに満ちています。曲の展開ごとに軽やかになったり深みを増したりし、最終的には、私たちが本当に必要なのはただ踊り、水分を補給し続けることだと気づかせてくれるのです」


『Past the Veil』の構想は2024年、レイがプロデューサーのシェルトンがアルハンブラにある自身のスタジオ「アルタミラ・サウンド」で出会ったことに端を発する。シェルトンは、このソングライターが過去の音楽的アイデンティティを脱ぎ捨て、新たなスタイルへとスムーズに移行できるよう手助けした。「このアルバム制作において、新しい視点を得られたことはとても新鮮でした」と彼女は語る。

 

彼女は2024年、古い固定観念を振り払うようなリードシングル「Mirrors」を先行リリースし、すでにこの新時代の幕開けを告げていた。「ロブは素晴らしい友人であり、私はいつも彼の音楽的直感を尊敬してきました。[アルタミラ]は、まるでバンドの一員のような、それ自体がひとつの存在であるかのような場所です。LAのシーンで共に成長してきた人々や、新しい友人たちに身を委ねることができたのは、本当に特別な体験でした。今こそ、コミュニティこそが道なのです。私たちは互いに支え合い、共に才能を育んでいく必要があります。」


その後1年間、レイはシェルトンの助言を受け入れ、これまでのミニマリスト的な作風から脱却し、ドラムマシンからストリングス・アレンジ、ペダル・スティール・ギターに至るまで、あらゆる要素を取り入れた楽曲群を生み出した。また、レイは全音域を駆使して歌い上げ、これまで以上に大胆かつ力強い歌声を披露しつつも、彼女特有の優しい心遣いは失っていない。


『Past the Veil』は、レイにとってこれまでで最も広がりのあるアルバムであり、大きな変化を乗り越える中で彼女が自ら選んだ「豊かさへのマインドセット」の延長線上にある作品だ。文字通り、そして比喩的な「地獄の炎」(2025年1月のアルタデナとパシフィック・パリセーズでの山火事、トランプ大統領の2期目の任期全体)に加え、レイは以前のレコードレーベルとも決別し、それによって自分自身とコミュニティを信じる姿勢を強めるきっかけとなった。『Past the Veil』は、彼女が自ら運営する新レーベル「All The Best」からの初リリースであり、ここでは自身の音楽だけでなく、友人たちの作品も発表していく予定だ。


この新作アルバムで、レイはアラン・ワッツの「変化を理解する唯一の方法は、その中に飛び込み、流れに乗り、そのダンスに加わることだ」という思想を受け入れている。もし前進する唯一の道が「その中を通り抜けること」であるなら、私たち全員が『Past the Veil』を越えていかなければならないということになる。


「Mirrors」



ロサンゼルスのシンガーソングライター、Blondshellが新曲「Heart Has To Work So Hard」をリリースした。ポップとロックの中間にあるキャッチーな一曲で、よりメインストリームの音楽へと傾倒している。


彼女特有のモノトーンな歌声と心に響く歌詞を駆使したこの曲は、過労状態の心臓の音を模倣し、ほころび始めた友情の余波を描いている。「あなたは私に足かせを嵌める/見知らぬ人を怖がらせる/批判的にさせる/まるで重労働のように感じさせる/あなたがそばにいると、私の心臓は必死に働かざるを得ない」


タイテルバウムは、この曲が裏切りによって彩られた「ある関係性に囚われてしまうこと」について歌ったものだと説明している。

 

「痛みと混乱についての曲です」と彼女は説明した。「二人の女性の間にある友情の浮き沈みについて、誰も教えてはくれません。でも、どんなことがあっても思いやりを見出せるほど、不変の愛についても歌っています」

 

ロサンゼルス出身のミュージシャン、サブリナ・タイテルバウムは、この曲を近々リリース予定のアルバムの先行シングルとして公開した。まだ詳細は明らかになっていない。 

 

 

「Heart Has To Work So Hard」


反逆的なレーベル「Breathing Records」より、エレクトロニック・デュオUNTER STRØMのデビューシングル「Orynth」。

 

Alex Gonzales(Matte Blvck)とJohn Kunkel(The New Division、John Grand)が率いるUNTER STRØMは、テクノ、メロディック・ハウス、そしてインダストリアル・サウンドの境界を未知の領域へと押し広げたいという共通の情熱から生まれました。 その結果生まれたのは、陰鬱な緊張感と陶酔的な解放感の間を行き来する、映画的で本能に訴えかけるサウンド。倉庫のような閉ざされた空間と、ワイドスクリーンのような広大な空間を等しく感じさせる作品です。


「Orynth」は、その瞬間の強烈な創造性を捉えています。このシングルは、アーロン・ショート(Madison Beer、The Naked and Famous、So Below)がミックスを担当し、すでに没入感のあるサウンドに、洗練された広がりのある仕上げを加えています。ありがとうございます



UNTER STRØMは、ロサンゼルスとサンディエゴの陰で結成されたエレクトロニック・ミュージック・デュオであり、生々しいインダストリアル・サウンドとメロディックな洗練さを融合させている。

 

アレックス・ゴンザレス(Matte Blvck)とジョン・クンケル(The New Division、John Grand)が率いるこのプロジェクトは、エレクトロニック・ミュージックやオルタナティブ・ミュージックの暗黒面に深く根ざした、多作なクリエイターであり長年のコラボレーターである二人の衝突から生まれたものだ。ゴンザレスはMatte Blvckとして急成長を遂げ、絶え間ないツアーと全米各地での連続ソールドアウト公演を通じて世界的なファンベースを築き上げてきた。

 

一方、クンケルはJohn Grandとしての活動で、『A State of Trance』のアーミン・ヴァン・ブーレンをはじめとするトレンドセッターからの支持を獲得し、Group Therapy Radioでのゲストミックスも担当している。二人は、アンダーグラウンドの激しさと、メロディックでダークなエレクトロニック・サウンドの洗練さが交差する地点で出会った。

  

様々なバンドやスタジオでの長年の共同作業を経て誕生したUNTER STRØMは、テクノ、メロディック・ハウス、インダストリアル・サウンドの境界を未踏の領域へと押し広げたいという共通の執念から生まれた。その結果生まれたのは、陰鬱な激しさと陶酔的な解放感の間を行き来する、映画的で本能に訴えかけるサウンドであり、倉庫のような荒々しさとワイドスクリーンのような広がりを等分に兼ね備えている。

 


反逆的なレーベルBreathing Recordsからリリースされた彼らの初の公式作品「Orynth」は、UNTER STRØMのサウンドを決定づける導入曲となっている。

 

流動的で高度に協働的なプロセスを通じて構築されたこのトラックは、ゴンザレスが冒頭のフレーズをスケッチしたことから始まり、クンケルがタイムストレッチされた雰囲気と複雑なメロディックなディテールを重ね合わせ、完成された楽曲へと発展させた。その結果生まれたのは、緊張と解放の間を行き来し、疾走感あふれるリズムのエネルギーと映画的な深みを併せ持つトラックだ。


短期間で膨大な作品を生み出した、デュオの創作意欲が最高潮に達していた時期に制作された「Orynth」は、このプロジェクトの持つ即効性と化学反応を捉えている。このシングルはアーロン・ショート(Madison Beer、The Naked and Famous、So Below)がミックスを担当し、すでに没入感のあるサウンドに、洗練された広がりのある仕上げを加えている。


「Orynth」は、現実世界の勢いと芸術的進化に根ざし、確立された成功と先を見据えたビジョンを結びつけるプロジェクト、UNTER STRØMの今後の展開を予感させる作品となっている。


数十年に及ぶ豊富な経験を持つゴンザレスとクンケルは、洗練されながらも妥協のないアプローチでダンスミュージックに挑んでいる。それは彼らの芸術的経歴を反映しつつ、全く新しいものを切り拓くものである。


 

ロサンゼルスを拠点に活動するポップ・シンガーソングライター兼レコーディング・アーティスト、Copper Phillip(クーパー・フィリップ)の新曲「Love Me Not」を通じて、クーパーはアーティストとしての新たな章へと踏み出しています。


クーパー・フィリップは、ロサンゼルスを拠点とするレコーディング・アーティストであり、感情のコントラスト、モダンなミニマリズム、そして独特なコンテンポラリー・ポップとR&Bのサウンドが特徴だ。彼女の作品は親密さと抑制を融合させ、直接的で、抑制が効いており、感情がリアルに感じられる音楽を生み出している。

 

彼女の芸術性は、変容と内面的な視点を中心に据えている――移り変わる感情の状態、複雑さの中にある明快さ、そして柔らかさと激しさの間の緊張を探求している。 彼女の音楽は、伝統的な物語構造に従うのではなく、ムード、雰囲気、そして感情の正確さによって構築されています。

 

クーパーのサウンドは対比の中に存在します。それは、脆弱さと自制、静寂と動き、明快さと曖昧さといった対比です。この二面性は、彼女の芸術的アイデンティティとサウンドの方向性の両方を形作り、過剰さのない強い存在感を作品に与えています。

 

クーパー・フィリップは、対比、感情の深み、洗練された表現に根ざした明確な芸術的アイデンティティを形作り、現代音楽における独自の存在感を確立し続けている。

 

新作シングル「Love Me Not」で、この高評価を受けるシンガーソングライターは、自身の芸術活動の新たな章へと踏み出している。彼女はこう語る。

 

「私はある特定の感情的な空間を探求したかったのです。現実の世界で実際に何かが起こる前に、心の中で誰かとつながっているという感覚。それは、惹かれ合い、想像力、そして可能性が、まだ完全には存在しない物語を紡ぎ始めようとする、その『中間』の状態なのです。そこには柔らかさと不確かさがあります」

 

「定義されていない何かから思考が意味を生み出し始め、実際の関係が形になる前であっても、感情が現実のもののように感じられる瞬間です。私にとって、この曲は想像と現実の狭間に存在しています。そこでは、何も確定したり知られたりしていない段階であっても、感情が激しく感じられるのです」 

 

「Love Me Not」