二枚組を一枚のアルバムとして再構成したという次作アルバム『Crowd Can Talk + Dressed In Trenches』の収録曲です。この曲には、Electrical AudioでSteve Albini(スティーヴ・アルビニ)が制作プロデュースしたライブセッションでのバンドの映像が同時に公開されています。
「Alarm」はオルタナティブの雰囲気を漂わせていたリードシングルよりパンキッシュなナンバーです。アートワークについてはOff With Their Headsを思わせますが、他方、デビュー当時のNumber Girl(ナンバーガール)の音楽性を彷彿とさせるものがある。同レーベルに所属するシカゴのHorsegirlが好きな方にもおすすめしたいバンドです。
Lifeguardのニューアルバム『Crowd Can Talk + Dressed In Trenches』は7月7日にMatadorより発売されます。
01. cicciolina 02. dead pixels 03. cursed angel 04. picture party ft. Christeene 05. gothgirl1 06. pritney llc
cumgirl8 2023 Tour Dates:
06/09 — Hilvarenbeek, NL @ Best Kept Secret 06/17 — Kriens, CH @ B-Sides Festival 06/18 — Mannheim, DE @ Maifeld Derby 07/01 — Oakland, CA @ Mosswood Meltdown Festival 07/07 — Trenčín, SK @ Pohoda Festival 07/21 — Toronto, ON @ History * 07/22 — Montreal, QC @ L’Olympia * 07/24 — Boston, MA @ Royale * 08/18 — Wales, UK @ Greenman Festival 08/19 — Glasgow, UK @ Core Festival 08/30 — Berlin, DE @ Popkultur Festival 11/10 – 11/11 — Paris, FR @ Pitchfork Festival
ニューヨークを拠点とするキャメロン・メシローによるエレクトロニック・プロジェクト、Glasser(グラッサー)がおよそ10年ぶりのスタジオ・アルバム『Crux』を発表しました。新作アルバムは10月6日にOne Little Independentからリリースされます。リード・シングル「Vine」が同時に公開されています。下記よりMVを御覧下さい。
Dirty Hit所属の注目のイギリスの女性シンガーソングライター、The Japanese House(ザ・ジャパニーズ・ハウス)は、ニューアルバム「In the End It Always Does」のエンディングトラック「One for sorrow, two for Joni Jones」を公開しました。サックスとヴァイオリンの演奏に合わせてアンバー・ベインがピアノの演奏をしながら弾き語りをするしとやかなポップスナンバー。
フランスのポップ・スター、Christine And The Queensは今週金曜日に3部構成のアルバム『PARANOÏA, ANGELS, TRUE LOVE』をリリースし、ロンドンで開催される「Meltdown Festival」のエディションをスタートさせる予定です。クリスティーンはメガ・プロデューサーのマイク・ディーンと『PARANOÏA, ANGELS, TRUE LOVE』を録音し、マドンナも出演しています。
次いで、クリスティーンはアルバムから最終プレビュー「A Day in the Water」を公開しました。プレスリリースを通じて、「この曲は、世界がもう自分に触れられないと感じたとき、水の中に深く入っていく感覚について歌っている。自分のメランコリアというガラスの向こう側で、でもその深く潜った弱さの中に、うまくいけば光がやってくる。正直さという光だ」と説明しています。
この曲のスタジオバージョンと、Vevoのライブセッションを公開しています。どちらも下記よりご覧ください。ニューアルバム『PARANOÏA, ANGELS, TRUE LOVE』は、Because Musicより6月9日に発売されます。「True Love」、「To Be Honest」、「Tears Can Be So Soft」が先行シングルとして公開されています。発売日を前にチェックしてみて下さい。
オープニング曲「All I Do」では、ロックスピリット全開のナンバーが展開される。そこにはSub Popの最初期のハードロックに根ざしたスタンダードなアメリカンロックや、ブリーダーズのようなオルタナティヴ寄りのロックまで、アーティストは様々な形を取り入れようとしている。ハスキーでパンキッシュなボグニャンノのボーカルは心地よく、シンガロングを誘い、楽しい気分を授けてくれる。音楽性はアーティストの出身地、テネシーとも無縁ではなく、妙にワイルドな雰囲気に充ちている。これがパンキッシュなロックソングという形で展開されるのだ。
アルバムはアリーナ級のスタジアムに相応しいロックバンガーもいくつか収録されている。「Change Your Mind」はソングライターとしての大きな成長を感じさせる一曲で、ストレートな感情を込めて、フックの聴いたロックアンセムとして仕上げている。このナンバーには直情的な表現性も含まれているが、同時にスカッとした爽快な気分を聞き手にもたらすのではないか。それはおそらくアーティストが前向きなロックソングを書くことをためらわないからでもある。またそれは現状がすべて万全ではないからこそ、勇ましく前に進む必要があるのであろう。
序盤はスタンダードな感じのお約束のアメリカン・ロックが続くが、「A Love Profound」ではシューゲイズ/ドリーム・ポップに近い音楽性に挑戦している。どちからといえば、それは古びたスタイルのようにも思えるが、しかしボグニャンノのボーカルはリスナーを惹きつける何かを持ち合わせていることも確かなのだ。この曲にはアーティストの純粋な内的な叫びが込められており、それは確かに正直な気持ちで歌われているので、その歌声には聞き手の心をしっかりと捉える。エフェクターの Big Muffを思わせる骨太で強烈なファズサウンドは、時に叙情的な雰囲気で歌われるボーカルと鋭いコントラストを作り、その歌や音楽の持つ世界へと導き入れる。これは以前は少しだけ弱い印象もあったシンガーの成長を証だてるものとなっているのかもしれない。実際、そのパワフルな印象は、楽曲そのものに力強さと迫力をもたらしている。
アルバムの後半部では、シンガーの無類のロックフリークとしての表情も伺える。「Ms .America」では、Husker Duの「It's Not Funny Any More」を彷彿とさせるオーバードライブを掛けたベースラインがパワフルな印象を持って聞き手の耳に迫ってくる。曲自体はそれ以降に、性急なパンクとして展開するのではなく、どっしり、ゆったりとしたオルト・ロックへと移行していくが、ギターラインに加わるシンセのフレーズには一瞬の閃きのようなものが感じられる。後半部でようやくバリーのボーカルがギターラインと絡みつくようにして加わるが、少しロマンチックな雰囲気が醸し出されているように感じられる。これはアーティストにとってのアメリカの憧れの理想的な女性に対する憧憬なのか、それとも、自らがその理想像となるという強い意志や決意が示されているのか、そこまでは分からないことではあるが、何かこの段階に来て、このシンガーに対する期待はいや増す一方で、そこには頼もしさすら感じられるようだ。
アルバムの最後を飾る「All This Noise」は、文字通りノイズを突き出した痛快なロックナンバーである。ラストでボグニャンノはパワーを持て余したかのように全力で最後の曲にパワーを注入している。音楽自体は、ノイズにまみれ、ギザギザしてはいるけれど、そこには微笑ましさすら感じられる。結局のところ、一生懸命な制作者に叶うものはなく、体裁とか見栄とかにこだわらず、純粋にロックを奏でようすゆ勇敢な姿に多くの人は大きな共感を覚える。バリーのロックミュージックは、少し人生に落胆している人々、うちしおれている人々に前向きなパワーを授けてくれる。そう、今やBullyは期待すべきロックシンガーのひとりとなったのである。
バーンのささやくようなウィスパー・ヴォイスと、それと対極にあるダイナミックな高音の伸びやかなビブラートのコントラストは一聴の価値あり。バックトラックのオーケストラ・ストリングスのハーモニーは、バーンの繊細な歌声の情感を引き立て、この曲のテーマである海岸の広々とした風景を目に浮かばせるような換気力に満ちている。聴いていて、うっとりするような美しいバラード・ソングです。途中、カモメの鳴き声が入っているのにも注目です。今週のWeekly Hot New Singleとして皆様にご紹介します。下記よりリリックビデオをご覧ください。
そういった忙しない日常の合間を縫って制作されたアルバムではあるものの、それほど音楽自体は気忙しいわけではない。むしろ、どっしりと腰を据えたような音楽性が貫かれている。アルバムのオープニングを飾る「Sleeping On My Own」は旧来のフォッシルズのファンで嫌いという人を見つけるのは難しいだろう。これまで彼らがニューヨークのミュージック・シーンに何をもたらしてきたのか、そのことが顕著にうかがえるようである。Real Estateを彷彿とさせるディレイ/リバーヴを掛けたギターラインに、以前と同じように浮遊感のある抽象的なジャスティン・ペイザーのヴォーカルが搭載される。ここに旧来のファンは2011年の頃からビーチ・フォッシルズはメンバーを入れ変えようとも、音楽性の核心については大きな変更を加えなかったこと、あるいは、以前から同じバンドでありつづけたという事実の一端を発見することになる。そこには以前と同じように、ローファイの影響を突き出し、完璧主義を廃した少し気の抜けたようなオルタナティヴロックサウンドの幻影を捉えることも出来る。
『Somersault』を含め、従来のビーチフォッシルズの最大の魅力としては、メロディーラインの淡い叙情性があった。そしてそれはとりも直さず、2010年からこのバンドの重要な骨格を形成していたのだったが、その点は今作にもしたたかに受け継がれており、オープニングトラックや「Don't Fade Away」にその魅力の一端を見出すことが出来るはずである。そして、そういった旧来のオルタナティヴ・ロックの方向性に加え、カントリー調のアプローチが見られ、二曲目の「Run To The Moon」では、ニール・ヤングの「Harvest Moon」の時代の古典的なフォークミュージックをバンドサウンドの中に取り入れようとしている。これは、旧来のファンとしては目から鱗ともいうべき新鮮な印象を受けるであろうし、ビーチ・フォッシルズの音楽が円熟味を増したことの証左ともなりえるのではないか。そしてそこにはジャスティン・ペイザーのロマンチストとしての視点がわずかながら伺える気がする。リスナーは1970年代のサウンドと2020年代のサウンドとも付かない時代を超えたアメリカン・ロックの真骨頂を、この曲の中に見出すことだろう。
そういった新旧の米国のロック・ミュージックの影響を織り交ぜながら、「(Just Like The)Setting Sun」では、盟友であるWild Nothingの稀代の傑作「Gemini」への親和性を示している。そして以前のように、適度に力の抜けたゆるいインディーロックソングを提示し、季節外れのビーチの海辺を当てもなく彷徨うような、このバンドの代名詞となるサウンドの真骨頂へと迫っていく。サウンドのアプローチとしては、現代の米国のオルタナティヴ・ロックと乖離しているというわけではないが、この曲に象徴されるように、ビーチフォッシルズの志向するサウンドはデビュー時から一貫しており、チェンバー・ポップ/バロック・ポップに象徴される60~70年代のノスタルジックなロックサウンドをいかなる形で現代に復刻させ、それを彼らの理想とする音楽として組み上げるのかということに尽きる。そして、そのサウンドの風味は、現代のミュージックファンのみならず、旧来のビートルズ・ファンをも懐かしい気持ちにさせ、時間性を亡失したかのような陶酔的な甘美さの中に聞き手を招き入れるとともに、しばし、その緩やかで穏やかな時間の最中に留まらせることを促すのである。
アップテンポのナンバーはそれほど多くないが、旧来のようなドライブ感のある楽曲「Tough Love」がアルバムの中で強い印象を放つ。これは「Clash The Truth」とともに彼らの代表的な作品として名高い「Somersault」において若干の音楽性の変更を試みたバンドの次なる挑戦となり、まったりとしたサウンドの妙味に加え、 繊細なエモーションを織り交ぜた彼ららしいサウンドがドライブ感のあるリズムに支えられ、ライブ感のあるサウンドへと昇華されている。これまでフォッシルズはレコーディングバンドであるとともに、ライブバンドとしても活躍してきたわけで、実際のライブセットに取り入れることを想定した一曲とも言えるのではないか。ファンとしては、ぜひこの曲を実際のステージで聞いてみたいという欲求に駆られることだろう。
ラフ・トレードから今週金曜日に新作アルバム『Careful Of Your Keepers』をリリースする予定のフランスのシンガーソングライター、This Is The Kitが最新シングル「Stuck In A Room」を公開しました。リリックビデオが同時公開となっていますので、下記よりご視聴下さい。以前、アルバムの先行シングルとして、「Inside Outside」、「More Change」が以前リリースされています。
新作は、その特異なカタログがインディーフォーク、ポップ、そしてその先の境界線を曖昧にする、進化し続けるプロジェクトに再挑戦する。2020年の「Off
Off On」以来となるThis Is The Kitの新作アルバムは、バンドリーダーのKate
Stablesがパリにしっかりと根を張っている。
スタジオには、お馴染みの顔ぶれがThis Is The Kitに加わった。Super Furry Animalsのヘッドホンを務めるGruff Rhysがプロデューサーを務め、Kateの言うところの「トーンセッター」の役割を担った。
ニューアルバム「Careful Of Your Keepers」は6月9日にRough Tradeからリリースされる。Kate Stablesはこのプロジェクトを次のようにいくつかの疑問を投げかけつつ紹介しています。