故ファラオ・サンダースとの共演でも知られるフランクリン・キアマイヤーが、ニュー・アルバムとシングル「One Is Love」のリリースを発表しました。


故ファラオ・サンダース(偉大なサックス奏者)との共演で最もよく知られるスピリチュアルなドラマー/作曲家のフランクリン・キアマイヤーが、11枚目のアルバム『スキャッター・ジ・アトムス・ザット・リメイン』をリリースをする。


最新アルバムには、アイザイア・コリアー、キーオン・ハロルド、ジャスビール・ジャッシ、アーロン・パークス、リンダ・シカハネ、カルロス・ニーニョ、ジェフ・バスカーなど、ジャズ界の異端児たちが多数参加。世界の現状や社会・地政学的な状況といったテーマに触れつつも、最終的には愛、優しさ、そして瞑想的な理解へと昇華されていく。


これまでのキャリアと今作を振り返って、フランクリン本人は次のように話している。「(ジョン・コルトレーンの)『トランジション』『サン・シップ』『ファースト・メディテーションズ』といった作品は、私に大きなインスピレーションを与えてくれた。それらは真の「スピリチュアル・ミュージック」――誠実さと信念をもって概念を超越し、物事の本質に迫ろうとする精神的な営み――のように感じられた。私自身、それらを単なる「ジャズ」とは捉えていなかった。そうした開放性、誠実さ、そして信念こそが、私の目指すものとなったのだ。自由、崇敬の念、そして畏敬の念が入り混じったあの感覚を分かち合うことができれば、それは価値ある活動になるだろうと感じたんだ。この道を進むには長い道のりが待っていると分かっていたが、それでも、これこそが自分のなすべきことだと確信していた。私は今もなお、あの境地の音楽体験に到達しようと努めている。もちろん、その過程では幾度となく落胆や疑念と闘ってきたが、そうした経験が私の心を強くしてくれたのだと思う」


早速、アルバムからシングル「One is Love」が配信スタートしている。


フランクリンが書いた詩を中心に据えた同楽曲では、彼とサックス奏者のアイザヤ・コリアーが互いの情熱的で爆発的なフレーズを奏で合い、デイビス・ホワイトフィールドとオットー・ガードナーのピアノとベースがドラマチックで心に響く感情を添えている。楽器は緊張と調和の間を縫うように演奏され、最後のセクションではすべての演奏者とテミトペ・モモレベ・ゴスペル・シンガーズが一体となって「One is Love」を歌っている。


このシングルについて、フランクリンは次のように語っている。「このアルバムの制作を始めて間もない頃、世界とより深くつながるために、シンプルな歌詞を書いてみようと決めたんだ。タイトル未定だったこの曲を録音した後、私はある詩を書き上げた。そして録音物のミックス作業を終えた際、その詩の言葉をこの曲に使おうと考えたのだ。ヴォーカルのアレンジについては様々な試行錯誤を重ねたが、最終的に、セッションに参加したミュージシャンたちとテミトペ・モモレベ・ゴスペル・シンガーズによる合唱を採用することにした。彼らは皆、詩の冒頭の一節である「One is Love - Love is One(一つは愛、愛は一つ)」という言葉だけを歌っている。この言葉が持つあらゆる解釈、そして詩全体が伝えるメッセージを、私は心から全面的に支持しているんだ」


アルバム『スキャッター・ジ・アトムス・ザット・リメイン』は9月16日(水)に日本リリース予定となっている。




【アルバム情報】



アーティスト名:Franklin Kiermyer(フランクリン・キアマイア)

タイトル名:Scatter The Atoms That Remain(スキャッター・ジ・アトムス・ザット・リメイン)

品番:GB4014CD (CD) / GB4014 (LP)

日本発売日:2026年9月16日(水)予定

レーベル:Gearbox Records

クレジット;

Franklin Kiermyer - drums percussion + software instruments + vocals

Keyon Harrold - trumpet

Isaiah Collier - tenor saxophone + vocals

Carlos Niño - percussion

Jeff Bhasker - singing the lyrics

Aaron Parks - piano

Jasbir Jassi - vocals

Linda Sikhakhane - soprano saxophone

Davis Whitfield - piano + vocals

Otto Gardner - bass + vocals

Melanie Charles - vocals

Temitope Momorebe Gospel Singers - vocals

Géraud Portal - bass

RaKalam Bob Moses - drums + percussion

Nate Mercereau - guitar synthesizer​

Cut & vinyl mastered by Caspar Sutton-Jones

at Gearbox Records

℗ & © 2026 Gearbox Records Limited​

<トラックリスト>

(CD)

1. Satin Doll

2. Wives & Lovers

3. Something To Live For

4. Let's Do It, Lets Fal In love

5. Sweet Georgia Brown

6. How High The Moon

7.Lover Man (Oh Where Can You Be?)

8. Só Danço Samba (Jazz 'n' Samba)

9. I'm Just A Lucky So-And-So

10. Mack The Knife

(LP)

Side-A


1. Satin Doll

2. Wives & Lovers

3. Something To Live For

4. Let's Do It, Lets Fal In love

5. Sweet Georgia Brown

Side-B


1. How High The Moon

2.Lover Man (Oh Where Can You Be?)

3. Só Danço Samba (Jazz 'n' Samba)

4. I'm Just A Lucky So-And-So

5. Mack The Knife

・シングルのストリーミング: 

https://bfan.link/one-is-love?_kx=qw1xQ2sZ4wscIoNrV90ls5rDak48LvABEdHoioOGW4BIaTGOjOgFFjwVm7yaBFCv.WwGS7e


フランクリン・キアマイヤー:


カナダ・モントリオールで生まれ育ち、ほぼ独学でドラムを学んだフランクリンは、ベイビー・ドッズ、シド・キャットレット、マイナー・ホール、ジーン・クルーパといったドラマーたちに強く惹かれた。1960年代から1970年代にかけては、ジミ・ヘンドリックスや同時代の即興演奏家たちによるサイケデリックで自由な音楽、そして彼らが提唱した社会・政治的な革命に多大な影響を受けた。


10代前半、兄からチベット仏教に関する本を贈られたことをきっかけに瞑想を一生の修行とし、その実践は年月を経るごとに深まっていく。同時期に親しい友人から、ドラマーのエルヴィン・ジョーンズを擁したジョン・コルトレーン・カルテットの1960年代半ばの音楽を紹介された。この音楽は即座に深く、そして永続的な影響を与え、彼の音楽的志向を形作る一助となった。1994年、テナー・サックス奏者であり、かつてジョン・コルトレーンのバンド・メイトでもあったファラオ・サンダースをフィーチャーしたアルバム『ソロモンズ・ドーター』を発表し、注目を集める。


特に広がりのあるドラム・スタイルと、音楽に込められた情熱的でスピリチュアルな姿勢で知られるフランクリンは、その後多くの著名なジャズ・ミュージシャンや他の文化圏のミュージシャンたちと共演やレコーディングを行なってきた。その後、自身の成長におけるターニング・ポイントに達した2001年から2010年にかけての大部分を、ネパールやインドのヒマラヤ奥地で、様々な単独の仏教瞑想リトリートに費やした。この期間中の彼の音楽的活動は最小限にとどまったが、この変容は不可欠なものであり、彼の精神的・音楽的な目標を達成する上で決定的な役割を果たした。2026年9月、11枚目のアルバム『スキャッター・ジ・アトムス・ザット・リメイン』のリリースが決定


Pain Gainは、クロエ・カウル(Kllo)、ハミッシュ・ルフェーブル(SWIM)、サミュエル・クック(CRUSH3d)による新たなコラボレーション・プロジェクト。彼らはよりセルフタイトルアルバムをPIASからリリースした。


Pain Gainは、メンバーそれぞれの確立されたエレクトロニック・ミュージシャンとしてのアイデンティティから意図的に距離を置くことから始まった。彼らはギター、モジュラーシンセ、テープレコーダーを車に積み込み、オーストラリア南部の海辺の森へと籠もった。1週間にわたる隔離生活の中で、当初は単なる逃避だったものが、はるかに深遠なものへと変化していった。それは、サウンドと制作プロセスそのものを根本から再構築する体験だった。


痛みには教訓があり、さらには変容をもたらす力さえある――というこの哲学は、ペイン・ゲインの作品全体に貫かれている。触覚的で不完全な制作プロセスを積極的に取り入れ、バンドはワンテイク録音やアナログによる実験、そしてミスから生まれる偶然の美しさを重視した。楽曲は有機的に生まれ出た。キッチンでの会話の中に漂うメロディー、深夜の思索によって形作られる歌詞、そして生き生きとしたスタジオと化した家の中で部屋から部屋へと滲み出るアイデア。


インディー・ロックの激しさと壮大なポップ・バラードの間を自在に行き来するこのトリオは、ジャンルの枠に囚われることなく、感情の真実を追求している。本作全体を通じて、ボーカリストのクロエ・カウルは心に深く刺さる歌詞を歌い上げ、個人的な激動を揺るぎない誠実さで掘り下げている。一方、バンドの協働的なダイナミクスにより、特定の声が支配することはなく、各メンバーが同等の重みと意図を持って音楽を形作っている。それは、3つの異なる声が、脆弱さと共有された経験の中で一体感を見出している。


アルバムの注目のトラック『Turning Point』は、その形成期のセッションで最初に完成した楽曲であり、このプロジェクトの感情的かつ音響的な礎となっている。不気味で渦巻くようなシンセと、メトロノームのように安定したビートを基盤に、どん底と向き合うカウルの魅惑的なボーカルを際立たせている。この楽曲のミュージックビデオは、バンドによって2部構成として構想され、映画監督のジョーイ・クラフとアンジー・キルズビーが監督を務めた。これは、「戦うか、それとも逃げるか」という決断が分岐する二つの道を映し出している。オーストラリア南部で2日間にわたって撮影されたこのビデオは、ペイン・ゲインのビジュアル・ストーリーテリングを率直かつ生々しく初披露するものであり、このデビューシングルの幽玄で、ほとんど幽霊のようなサウンドを豊かに生き生きと表現している。この曲は断絶について歌ったものであると同時に、明快さについても歌っている。バンドは次のように説明している。


「『Turning Point』は、すべてが変化する瞬間に立ち向かうことについて歌った曲です。私たちにとって、それは新しい制作方法、新しいサウンド、そして新しい感覚の発見でした。この曲を初めて作った時、3人で何時間も繰り返し聴き続けました。これを世界への最初の贈り物にしたいと、ずっと前から決めていたのです」


Pain Gainのメンバーは、それぞれ個々としても世界的に確固たる評価を確立している。クロエ・カウルは、Klloの片割れとして世界的な称賛を獲得し、数百万回に及ぶストリーミング再生回数を記録、米国、英国、ヨーロッパ、アジアで大規模なツアーを行い、Pitchforkをはじめとするメディアから称賛を受け、BBC Radio 1のサポートも得ている。また、増え続けるソロ作品を通じて、自身の音楽世界を拡大し続けている。


ハミッシュ・ルフェーブルは、SWIMとして世界的な名声を築き上げてきた。エレクトロニック・ミュージック界の独立系アーティストとして、リリースはARIAダンス・チャートやビニール・チャートで1位を獲得し、メルボルンのフォーラム・シアターからロンドンのKOKOに至るまで、象徴的な会場を次々とソールドアウトさせ、絶え間ないツアー活動と豊富な作品群を通じて世界中に熱狂的なファン層を築き上げてきた。

 

サミュエル・クックは、CRUSH3dとして、オーストラリアのクラブミュージックの新潮流を代表する存在として台頭している。彼の特徴的なプロダクション、オーストラリア、アジア、ヨーロッパ各地での完売ツアー、そしてインパクトのあるリリースと予測不能で必見のライブセットによって築き上げられたカルト的な評判で知られている。

 


Pain Gain 『Pain Gain』- PIAS



オーストラリア出身のインディーポップグループ、Pain Gainの最新作は、一言ではいいあらわしがたい不思議な魅力を持つアルバムとなっている。そのサウンドは憂いや不安の領域から徐々に羽ばたいていき、より明るく晴れやかな領域へと向かうプロセスが描かれているかのようだ。このバンドの音楽は、2020年代のニューウェイブが現代的なアプローチで展開される。

 

アルバムはある種の憂鬱感を表すかのようなアコースティックギターとボーカルを中心とするオープナー「Only Nothing」で幕を開ける。全体的なサウンドのテイストとしてはドリームポップの雰囲気も感じられる。ペイン・ゲインは、コクトー・ツインズのようなサウンドを2020年代の現代的なポップソングの形に置き換え、このジャンルが決して古びたわけではなく、現代にも通じるなにかがあることを示す。しかし、オセアニア圏にちなんで言えば、Fazerdazeのようなドリームポップの範疇にあるサウンドは、いかにもインディーズな感じがするアコースティックギターのリズム的な影響を受けながら、ふんわりとして心地よいウンドを導き出す。

 

実際に聴いてみるとわかるように、全体的にはシューゲイズ風のサウンドの影響が捉えられる。しかし、旧来のドリームポップの形に現代的な印象を添えるのがエレクトロポップの打ち込みのビートであり、これが曲全体に迫力と脈動のような規則的なパルスを添えるのである。ボーカルのクロエ・カウルは、Klloというエレクトロ・ポップのデュオとして活動してきたことから分かる通り、これらのインディーポップのアプローチにどんな主旋律を歌えば良いのか経験則で把握している。まるで海の中を漂うかのようなアンニュイなボーカルは間違いなく、ペイン・ゲインというプロジェクトの重要なアクセントになっていることがわかるとおもう。曲の初めは落ち着いた静かなサウンドであるが、中盤からはロック寄りの激したサウンドへと移り変わっていく。これらのダイナミズムの変化についてもぜひ聴く上で確認してみてもらいたい。

 

オーストラリアのバンドは全般的にカルフォルニアのような雄大さを思わせるサウンドが滲み出てくることがある。「The Fame」は同じように現代的なインディーポップやドリームポップの普遍的なアプローチを通じて、どことなく雄大な感じを持つ楽曲に昇華されている。ペイン・ゲインの音楽は、どこかで聴いたことがあるような既視感もあるが、オートチューンなど現代的なプロデュース/マスターの手法を通じて、ボーカルのピッチや音階を暈しつつ、揺れ動くような流動的なボーカルの旋律を作り上げている。これらが楽曲全体に遊び心をもたらし、このトリオ特有の浮遊感のあるふんわりとしたサウンドにアクセントを付け加える。アルバムの冒頭は暗鬱とした感じで始まるが、少しずつ明るさが差し込んでくるような印象をもたらす。

 

「The Fame」 

 

 

 

これらの人間的な感覚を的確に音楽性に落とし込む力にも注目しておきたい。ボーカルのフレーズにも親しみやすさがあるほか、アコースティックギターによるリズム、そしてオーケストラヒットのような壮大なドラム、そしてダンスミュージックの範疇にあるエレクトロポップのビートと重なり合い、まさしくエレクトロポップトリオとしての協和的なサウンドが生み出される。これらの曲を聞く限り、このトリオはリズムやビートを最優先しながら、メロディーを乗せ、つかみどころのある、俗に言われるフックのあるインディーポップサウンドの醸成する。こういったサウンドは、例えば以前、MEWのようなグループが得意としていて、北欧のエレクトロ・ポップとして親しまれていたが、現在はまた少し違ったサウンドが台頭してきている。

 

こういった中で、ペイン・ゲインに大きな可能性を感じさせるのが、目の覚めるような楽曲を書き上げる力量を持つという点である。「Turning Point」は、イントロから何かを感じさせ、興味をひきつける。イントロはシンセのアタックから音が引き伸ばされ、それが持続していく。一見すると、なんの変哲もないフレーズのように感じられるが、これらは続くボーカルの入る箇所の導入部となっているだけでなく、楽曲全体の構造を巧みに引き出すことに成功している。例えば、音楽的なアプローチとしては、Nation of Languageにも似ているが、ユーロビートやレイヴのようなヨーロッパのEDMのシンセサイザーのパッドの出力の影響を交えて、なにか賛美歌やコラールのような荘厳な趣を持つポップサウンドを導き出す。EDMというと、一般的にノイジーな印象を抱くかもしれないが、この音楽の持つ静けさという側面に焦点を当て、ボーカルメロディーを強調し、全体的に聞かせるポップソングを生み出しているのが見事である。

 

 「Turning Point」

 

 


ペイン・ゲインは、琴線に触れるような叙情的なメロディーを書く才能があり、それらがダンスミュージック的なアプローチと合致し、新しい時代のダンス・ポップ/エレクトロ・ポップの形が導き出されている。特に速いBPMを避けて、ゆったりとしたテンポを活かしながら、メロディーに配慮している。リズムの使い方も素晴らしい感じで、多次元的なリズムを打ち込みで織り交ぜながら、単調なサウンドを遠ざけ、メロディーと連動しながら飽きさせないサウンドを作り上げている。これらは以前のバンドでの経験が生きてきたという感じで、つまりこのグループのメンバーは、熟練した音楽家のように、出すべき音とそうでない音を熟知しているのである。結果、生み出されたインディーポップの黄金率はアルバムのハイライトを形作っている。

 

 

新旧問わず、全般的なポップグループやソロシンガーにとって、フルアルバムを制作する上で避けられないのがバラードソングを書く力量である。アップテンポな楽曲の間にある癒やしのようなポイントを作れるかが、ヒットアルバムの重要な指針であるように思われる。ペイン・ゲインはアルバムの中盤において、バラードを2つ(3つ)用意し、全体的なサウンドにアクセントを加える。しかし、その”聞かせるバラード”という点でも、音楽的なアプローチはそれぞれ異なる。「Idol」は、まるで映画のワンシーンで流れるような見事なバラードソングで、印象的なシークエンスを設ける。ピアノとシンセサイザーを中心とする良い旋律が満載で、スター歌手としてのオーラも漂う。現代的な2020年代のポップソングの基本形を踏まえながら、最適解というべきか、多くの音楽ファンに親しめるようなバラードソングを見事に制作している。

 

メインとなるボーカルに対して、ピアノの伴奏が出てくるとき、慈しみや優しさのような感情が溢れ出てくる。音楽が人間の感情やエネルギーを表すものという基本的な形を表している。一方で、「Prizefighter」はアンセミックな雰囲気があり、国家的な象徴性を持つバラードである。


一般的な歌手とクロエ・カウルという歌手の何が違うのかというのはわからない。しかし、ここでは、80年代以降からのR&Bの名歌手のような堂々たる雰囲気を持つ歌い方を用いて、背景となるエレクトロ・ポップやアンビエント・ポップのような抽象的な音楽の構成や枠組みを通し、見事なポップソングに昇華している。そして重要なのは、アルバムの冒頭から何らかの人生の流れのようなものが感じ取られ、憂いや不安やおそれのような領域を離れていき、より明るく清々しいような領域へと近づいていく。この曲を聴いていて感じるような雄大さや清涼感、広がっていく感覚、これこそ、現代的なポップソングに不可欠な内容になるかもしれない。何より、音楽的な効果として、聴いていると勇気付けられるような感覚があるに違いない。

 

 

「Kennety River」は一見して、ここ数年のポップアルバムのトレンドである普通のインタリュードや間奏のように思えるかもしれない。ところが、この曲はオーストラリアの自然や暮らしのような箇所を象徴する。それはまたPain Gainとしての符号や象徴にもなっていることがわかる。

 

短い会話のサンプリング、アンビエント風のアプローチを通して、オーストラリアの自然豊かな雰囲気を音楽的な記録として残そうとしているようにも思える。これらは実際聴いていると、清涼感があり、清々しい大気を感じるような雰囲気に満ちている。ロンドンともゆかりのあるペイン・ゲインは、ここでオーストラリアの空気感を上手く伝えている。また、それはボーカル/コーラスとピアノ、シンセというこのトリオらしいやり方で作り上げられる。その流れを引き継ぐような形で、「Got In My Way」が収録されている。この曲もまた、単に音楽を制作するという視点にとどまらず、人生の側面を何らかの形で反映させることに成功している。タイトルに象徴されるように、アンビエント・ポップやエレクトロ・ポップの形を通して、その人なりに掴んだものや手応えのようなものを音楽という無形の形で的確に落とし込んでいるのである。

 

再びインタリュードとして登場する「Every Other Step」は、オルガンの音色を用いた次の曲の呼び水。徐々に高揚するような感じで期待感を盛り上げ、次はどうなるという興味をもたらす。その期待に違わず、聴き応えのある2曲が続いている。「Something In The Air」はエレクトリック・ピアノを用いたポップソングで、ネオソウルのようなジャンルからの影響も捉えられる。ここでは、憂いのあるボーカルのメロディ、そしてテクノ的なリズムの効果、ゴスペルのようなR&Bのジャンルからの影響を織り交ぜて、このトリオにしかなしえない独創的な形を提示している。それはまたロンドンの音楽とも、ニューヨークの音楽とも、やはりアジアの音楽とも異なる''オセアニアのポップ''の形が確立された瞬間でもある。これらの主要な音楽地域の音楽を巧みに吸収しながら、新旧のポップソング、ダンス・ミュージック、R&Bなどを訪ねながら、2020年代後半にふさわしいポップソングの形が生み出された、といえるかもしれません。

 

ちょっと誇張的な表現になってしまったかもしれませんが、『Pain Gain』が何度も聴くに値する作品であることは最後の曲を見ると瞭然でしょう。「Dead Dog Dream」は、近未来的な趣を持つポップソングで臨場感を盛り上げている。ダンスミュージックをどのような形でポップソングに落とし込むかという、このバンドのおそらく、数年の試行錯誤の結果が滲み出た瞬間でもある。そして、それはアルバムの冒頭とは異なり、音楽的にとどまらず、人間的な前進を感じさせる。この曲にもまた、Pain Gainらしいかっこよさが所々に感じられる。デビューアルバムだと思いますが、セルフタイトルの印象に違わず、力感のある素晴らしい作品になっています。 

 

 

 86/100

 

 

 「Dead Dog Dream」

 

 

・Pain Gainによるセルフタイトルアルバムは本日PIASより発売。ストリーミングはこちらから。



 

南カリフォルニア出身のインディー・ポップとロックを融合させたシンガーソングライター、KiKi Holli & The Remedyによる新作EP『Something About You』が本日リリースとなった。名プロデューサー、イーサン・アレンがプロデュースを手がけた話題作。スター性と実力を兼ね備えたキキ・ホリイ。これからどのような活躍をしてくれるのだろう。


全5曲からなるこの音楽の旅は、雰囲気あふれるプロダクション、心揺さぶるメロディー、そして大胆かつ繊細なパフォーマンスに満ちています。このEPには、欲望への思索、至福の瞬間の凍結、憧れ、可能性といったテーマが盛り込まれています。


KiKiは、『Rolling Stone France』、『Billboard Argentina』、『Earmilk』、『Atwood Magazine』などから高い評価を受けている。


『Something About You』は、グラミー賞ノミネート経験のあるプロデューサー、イーサン・アレン(ベン・ハーパー、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ、トリッキー)がプロデュース、ミキシング、共同作曲を手掛け、グラミー賞受賞エンジニアのデイヴ・コリンズ(マドンナ、アリス・クーパー、サウンドガーデン)がマスタリングを担当した。 KiKi Holli + The Remedyは、ドリームポップの雰囲気とダークウェーブの強烈さが交差するサウンドを築き上げている。また、少しダブ風のサウンドとなっている

 

「Something About You」


・「キキ・ホリ…は本作で、極めて美しいパフォーマンスを披露している。」 – ローリング・ストーン


ロサンゼルスを拠点とするキキ・ホリ+ザ・レメディが、リピートしたくなる5曲を収録した『Something About You』でカムバックした。このEPは、1年間にわたる勢いを確固たるメッセージへと昇華させた作品である。

 

『Something About You』は、ブレイクへの勢いを背景にリリースされた。「WISH」は『Atwood Magazine』の「2025年ベストソング」に選出され、シングル「WIN U OVER」は『Billboard』から称賛を浴びた。また、『EARMILK』や『LADYGUNN』での特集記事は、その表現の幅が常に期待を上回り続けるアーティストの軌跡を追っている。

 

『Something About You』はその証明となる。雰囲気あふれるプロダクション、心揺さぶるメロディー、大胆かつ繊細なパフォーマンスが凝縮。プロジェクトの核心にあるのは、ホリーと2度のグラミー賞ノミネート歴を持つプロデューサー、イーサン・アレン(ベン・ハーパー、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ、トリッキー)とのクリエイティブなパートナーシップだ。


アレンは本作の制作、ミキシング、そして共同作曲を手掛けた。彼らのコラボレーションが、KiKi Holli + The Remedyを特徴づける親密さ、広がり、そして映画的な雰囲気を形作っている。このEPのマスタリングは、グラミー賞受賞エンジニアのデイヴ・コリンズ(マドンナ、アリス・クーパー、サウンドガーデン)が担当した。

 

スティーヴィー・ニックス、ボウイ、プリンス、ザ・キュアといったアーティストのシネマティックな伝統に根ざし、KiKi Holli + The Remedyは、ドリーム・ポップの雰囲気とダーク・ウェーブの強烈さが交差するサウンドを築き上げた。

 

5曲は次のように展開される。


「Something About You」: タイトルトラックであるこの曲は、つながりと欲望についての思索を綴り、リスナーを共鳴と憧れの世界へと誘い込みながらEPの幕を開ける。


『The Garden』:温もり、美しさ、そして可能性に満ちた、緑豊かな夏の逃避行。


『Don't Change』:INXSの名曲をKiKi Holli + The Remedyが再解釈し、このアンセムをより親密なものへと変容させ、優しさと切望の新たなニュアンスを浮き彫りにしている。


『So Far Away』:距離がもたらす痛み、つまり誰かが去った後も長く体に残るような切なさを描いている。


KiKi Holli:


ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のホリーは、声楽と演劇の美術学士号(BFA)を取得しており、オフ・ブロードウェイで初演され、『ニューヨーク・タイムズ』、『ヴィレッジ・ボイス』、『ロイター』、『アウト・マガジン』から絶賛を浴びたミュージカル『フォーエバー・ダスティ:ザ・ダスティ・スプリングフィールド・ミュージカル』の共同脚本・主演を務めたことで、初めて全米から注目を集めました。

その演劇的な基盤は今も彼女の作品に色濃く反映されており、各楽曲はまるで舞台の一場面のように展開し、歌唱パフォーマンスの一つひとつには意図と深みが込められています。「KiKi Holli & The Remedy」での活動において、ホリーは自分自身を再発明しているのではなく、その魅力をさらに引き出している。
 
 
 


Netflixの世界的大ヒットシリーズ『ストレンジャー・シングス』で主人公マイク・ウィーラー役を演じる俳優・ミュージシャン、フィン・ウルフハードが、待望のセカンド・アルバム『Fire From The Hip』を7月10日にリリース。


2025年に発表したソロ・デビューアルバム『Happy Birthday』は、ローファイなインディーロック・サウンドと等身大のソングライティングで高い評価を獲得。現在までに4,000万回以上のストリーミングを記録し、全米ツアーやロンドンでのヘッドライン公演を成功させるなど、ミュージシャンとしても着実に存在感を高めてきた。今年は『Saturday Night Live』のホストを務めたほか、LollapaloozaやOsheagaへの出演も決定し、俳優だけでなく音楽シーンでも世界的な注目を集めている。


そんなフィン・ウルフハードが完成させた最新アルバム『Fire From The Hip』は、前作『Happy Birthday』で描かれたノスタルジアや成長への戸惑いといったテーマを受け継ぎながら、より広い視点とスケール感を持ち合わせた作品となった。前作でツアーを共に回ったバックバンドとの強い結びつきから生まれた本作は、ライブでしか生まれない空気感や、友情から生まれるケミストリーを作品へと落とし込んでいる。


フィンは本作について、「前作のツアーでは、バックバンドでもある友人たちと演奏する時間が本当に最高だった。ライブで感じたエネルギーや友情から生まれる化学反応を、そのままアルバムに閉じ込めたいと思ったんだ。前作が16mmフィルムで撮られた映画だとしたら、今回は35mm。少しだけスケールが大きくなって、よりハイファイになった感覚なんだ」と語る。

その言葉どおり、本作はThe Rolling Stonesの『Exile on Main St.』『Beggars Banquet』といった名盤からインスピレーションを受け、前作以上にバンドアンサンブルを重視した作品へと進化。24トラックのアナログ・オープンリール・テープを用い、多くの楽曲をフルバンドによるライブテイクで録音することで、正確さよりもその場でしか生まれない空気感や熱量、そして演奏のわずかな揺らぎまでも作品の魅力として刻み込んでいる。


また、本作には『Happy Birthday』制作時に生まれながら収録を見送った楽曲と、新たに書き下ろした楽曲が共存しており、「変化」と「自己認識」を軸に一つのストーリーを紡いでいる。アルバムの核となる「Nice to Meet You Again」では、【人は常に変化し続ける存在であり、アルバムを作るたびに新しい自分を紹介しているようなもの】という本作のテーマが象徴的に描かれる。


先行シングル「I'll Let You Finish」「Tunnels」はすでに公開され、「Tunnels」のティーザー映像は公開から24時間でTikTokとInstagramを合わせて約200万回再生を記録。Pavement、Pixies、Elliott Smithらをルーツに持つフィンらしい90年代インディーロックへの愛情を感じさせながらも、これまで以上にダイナミックでスケール感のあるサウンドへと進化を遂げている。


『Happy Birthday』が"自己紹介"だったとすれば、『Fire From The Hip』は"進化"そのもの。作品を発表するたびに、その瞬間の自分自身を写し出す"スナップショット"だと語るフィン・ウルフハード。本作は、ミュージシャンとして進化を続ける彼の"現在地"を刻み込んだ一枚となっている。



【アルバム概要】



■ リリース日:2026/7/10(金)

■ アーティスト名:Finn Wolfhard(フィン・ウルフハード)

■ アルバム名:Fire From The Hip(ファイヤー・フロム・ザ・ヒップ)

■ レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT

■ 形態:ストリーミング&ダウンロード

■ URL:https://asteri.lnk.to/finn_fire


■トラックリスト

1. I’ll Let You Finish 

2. Common Side EffectsLights Go Down

3. Lights Go Down

4. Follow 

5. Tunnels 

6. Trail

7. Crater

8. Oscilloscope

9. Maggie

10. Nice To Meet You Again

11. Good Morning

12. The Climb (Not That One)



Finn Wolfhard(フィン・ウルフハード):


カナダ出身の俳優・ミュージシャン・映画監督。

Netflixドラマ 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のマイク・ウィーラー役で世界的な注目を集め、その後も「IT」シリーズや 「ゴーストバスターズ」シリーズなど話題作に出演。俳優業と並行して音楽活動も続けており、インディーロックバンド Calpurnia、The Aubreys を経て、2025年に 『Happy Birthday』でソロデビュー。90年代オルタナティヴロックやローファイ・インディーに影響を受けた、DIY精神あふれる音楽性で高い評価を集めている。



この度、daisuke tanabe(ダイスケ タナベ)は、6作目となる2027年春夏コレクション season 05 “blank slate”を発表いたしました。


season 00 から数えて6シーズン目となる本コレクションは、「白紙」という言葉を、無垢な始まりや単純なリセットとしてではなく、すでにある記憶や痕跡を前提に、別の表面を立ち上げるためのものとして捉えています。


タイトルは、John Locke による「白い紙」としての心の比喩、そして Steven Pinker の著書『The Blank Slate』から着想を得ています。白は、何もない状態を示す色ではなく、そこに残るものを見つめ直すための面として扱われています。



“Let us then suppose the mind to be … white paper, void of all characters, without any ideas.”

— John Locke


“Blank slates don’t do anything.”

— Steven Pinker


最初は、すべてを白紙に戻してしまいたいと思っていました。あるいは、平和の象徴として、白を際立たせるコレクションを作ろうとしていました。しかし、制作を進めるうちに、その考えは少しずつ変わっていきました。人間は本質的に白い紙ではあり得ない。何かを完全に消して、まっさらな状態に戻ることはできない。このコレクションは、その違和感と小さな反抗心から生まれました。






Photographed by Taro Mizutani


今季の素材には、対になる二つの色で構成されながら、同じ色や構造を内側に持つものが多く用いられています。

イタリア・トスカーナで仕上げたゴートスエードは、ベージュに芯通しした後、表面を黒と白の顔料でそれぞれ丘染めしています。エッジやステッチ周辺には内側のベージュが浮かび上がり、異なる表面の奥に共通する色を残します。


京都・丹後で織り上げたダブルフェイス生地は、同じ絹糸の経糸を共有し、緯糸の違いによって明暗の異なる二つの表情を生み出しています。

また、紋紗織、絹紬糸を用いたニットウェア、ベビーカーフレザー、ソフトラムスエードなど、複数の素材を通して、表面と内側、近さと違いの関係を探っています。


カフェレーサージャケット、キルティングベスト、ショルダーバッグ、シューズ、ベルトバックル、トートバッグ、シルクスカーフなど、ワークウェアやユニフォームの機能的な要素をもとにしながら、白、オフホワイト、グレー、チャコール、ペールブルーの静かな色調で再構成しています。


season 05 “blank slate” では、「白紙」という言葉を通して、現代にある不確かさや違和感を、直接的なメッセージではなく、素材・色・構造へと置き換えています。本コレクションは、daisuke tanabe にとっての同時代性を、服の表面、内側、そして身体との関係の中で探る試みです。

今シーズンは、自分の心に生まれる考えや感情を見つめ直し、それを表現に置き換えることで、今世の中で起きていることを理解しようと試みました。


ブランドは、season 00 から数えて、このコレクションで6シーズン目を迎えます。これまで私に協力し、支えてくださったすべての方に感謝いたします。— 田邉大祐

 

about daisuke tanabe

2024年に設立されたウィメンズ・メンズウェアブランド。

映画や小説、写真を元に創作したフィクションをベースに、世界各地の伝統的な職人技術と、前衛的なテクノロジーをミックスしたコレクションを展開する。実験的なクリエイションはファッションという概念の軽やかさと、ものづくりの厳かさの両面性を表現し、ハイエンドな素材と独創的なパターンを織り交ぜて体現する。


about designer

田邉大祐(Daisuke Tanabe)

2021年に京都大学経済学部を卒業後、株式会社細尾に入社。

2023年に独立し、ファッションブランド「daisuke tanabe」を立ち上げる。

2024年2月にファーストコレクションを発表し、国内外での展開を始める。


ロサンゼルス出身の新進気鋭のバンド、Jawdroppedが、9月18日にTransgressive Records / Canvasbackよりデビューアルバム『Secret To Spare』をリリースすることを発表した。ロマン・ザンガリ、カイラ・モーリング、ショーン・エドワーズ、クック・リー=チョバニアンからなる。


『Secret To Spare』は、クラシックでありながらも現代的な新鮮さを兼ね備えた作品であり、心温まるインディー・ロック、90年代のオルタナティブ・ラジオを彷彿とさせる甘酸っぱいサウンド、そしてアルト・カントリー特有の無造作で荒削りなサウンドが見事に融合している。


本日、ロブ・フレイベル監督による夏らしいミュージックビデオと共にリリースされた、アルバムのリードシングル「Split Lip」のアンセム的なジャングルサウンドは、バンド活動に伴う感情的な葛藤や、成功を掴みつつもその過程で自分自身を壊さないように努める感覚を捉えている。「バンド活動の中で、自分の感情をコントロールするのに苦労する様子を描いた曲なんだ」と、ローマン・ザンガリは説明する。


「ミュージシャンとしての人生を費やし、成功を目指して努力し、僕たち4人が初めて経験したようなあらゆることを体験したいと願うものだ。この曲は、その興奮と、期待外れの現実とのバランスを秤にかけている。僕たちはまだ金欠だし、これが何かにつながる保証なんてない。自分が下した決断が将来うまくいくかどうか、どうやって分かるんだ?」


全体として、『Secret To Spare』の歌詞は、ザンガリが「バー通として耳にした話」と定義するものに牽引されている。「僕はいつも、耳にした話や、友人に起きた出来事を基に曲を書いているんだ」と、モーリングは、この二人の作詞家が持つ、語り部のような性質と内面への覗き見的な視点を融合させた視点について説明する。


「L.A.は、芸術の世界で刺激的な人生を送るという夢を抱いて、多くの人が移り住んでくる場所なんだ」とザンガリは付け加える。「成功から失敗に至るまでのあらゆる局面で、本当に多くのクレイジーな人々に出会う。私はそうした物語に強く惹かれるんだ。でも、そこには自己省察的な側面もある。だって、私たちも同じゲームに参加しているから。バーで働いている落ち目の俳優と、私たちに何の違いもないんだ」


先月、バンドはメロディ豊かなアルバム収録曲「Monday」を公開し、Pitchfork、So Young、Stereogum、The Line Of Best Fit、Alternative Press、Brooklyn Vegan、そしてCLASHから注目を集めた。CLASHはこのシングルを「緊迫感あふれるパワフルなポップ・ナンバー」であり、「信じられないほど中毒性のあるトラック」と評している。


また、バンドは初めて英国を訪れ、ブライトンの『The Great Escape』に出演したほか、一連の初ヘッドライナー公演も行った。Jawdroppedは11月に『Pitchfork London』に出演するため再び英国を訪れる予定で、さらに追加公演も予定されている。



Secret To Spareは、2025年を通じて、Jawdroppedのますます多忙になるツアースケジュール(レーベルメイトのGreg FreemanやRocketとのツアーを含む)の合間や、メンバーそれぞれの本業を両立させながら、空き日や週末を利用して正式に制作された。「このEPに収録された曲は、ほぼすでに存在していたものだった」とカイラ・モーリングは説明する。「このレコードは、私たちが同じ部屋で一緒に曲を組み立てていった初めての経験だった」


4人は、互いに通じ合うインスピレーション――レモンヘッズの美しく混沌としたカントリー・ポップの広がり、ポール・ウェスターバーグの老練な荒々しさ、そしてティーンエイジ・ファンクラブやダイナソー・ジュニアといった90年代の偉大なバンドたちの歯ごたえのあるフック――を融合させ、このレコードを構成する10曲の珠玉の楽曲を生み出した。


「Split Lip」




・Tour Dates:

09/07 - Denver, CO @ Denver Botanic Gardens *w/ Soccer Mommy
22/09 - Columbus, OH - Ace of Cups *w/ This Is Lorelei
23/09 - Indianapolis, IN - Turntable*w/ This Is Lorelei
02/10 - Los Angeles, CA - The Echo
08/10 - New York, NY - Night Club 101
22/10 - Rotterdam, NL - Left of the Dial Festival
23/10 - Rotterdam, NL - Left of the Dial Festival
25/10 - Berlin, DE - Urban Spree
27/10 - Amsterdam, NL - Paradiso
28/10 - Gent, BE - Ringo
30/10 - Sheffield, UK - Alde
02/11 - London, UK @ Pitchfork Festival London (MOTH Club)
03/11 - Southampton, UK - Joiners
04/11 - Bristol, UK - Rough Trade
06/11 - Nantes, FR - Catapult Festival
07/11 - Paris, FR - Pitchfork Paris

Jawdropped 『Secret to Spare』




Label: Transgressive
Release: 2026年9月18日

Tracklist:

1. The Line
2. Monday
3. Split Lip
4. Cellulite
5. High Beams
6. Cup
7. Smoglight
8. Pitch Black
9. Whiplash
10. Two



この度、Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)はクアラルンプールの活気あふれるゴールデン・トライアングルショッピング&エンターテインメント地区の中心に位置する「パビリオン・クアラルンプール」に、新店舗をオープンいたしました。


今回の出店は、東南アジアへの展開をさらに広げる新たな節目となり、マレーシアへの初進出を記念するものです。彫刻作品のような造形美と洗練された佇まいを兼ね備えた店内には、Acne Studiosを象徴するカラーへのオマージュとして、ピンクの花崗岩が随所に用いられています。

 

店舗デザインは、Acne Studiosのクリエイティブ・ディレクター Jonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン) と、スウェーデンの建築スタジオHalleroed(ハレロード) による継続的なコラボレーションによって設計されました。


このパートナーシップは、世界各地のAcne Studiosの店舗デザインを特徴づけています。クアラルンプール店では、ファサードや床、石張りの柱にピンクの花崗岩を用いることでシャープでグラフィカルな印象を演出する一方、空間中央には、長年コラボレーションを続ける家具デザイナー Max Lamb(マックス・ラム) による有機的な曲線を描くシーティングを配し、硬質な素材との美しいコントラストを生み出しています。


幾何学的なフォルムのステンレス製什器が空間にインダストリアルな緊張感をもたらし、フランス人デザイナー Benoît Lalloz(ブノワ・ラロズ) との継続的なコラボレーションによるストリップ照明が、花崗岩の奥行きや色彩を美しく引き立てます。空間全体は、シャープさと温かみが調和するよう設計されています。


素材、家具、照明が織りなす対話は、Jonny Johanssonと Halleroedが「思いがけない調和」と表現する空間を生み出しています。それは、異なる要素の組み合わせや創造性、遊び心を大切にするAcne Studiosのコレクションの世界観を映し出しています。


クアラルンプール店は2026年7月1日(水)にオープンし、2026年秋冬コレクションのメンズ・ウィメンズウェアをはじめ、シューズやアクセサリー、ブランドの新たなアイコンバッグ「Camero」などを展開します。




アメリカの伝説的なジャズシンガー、エラ・フィッツジェラルドの未発表ライブ音源が8月5日にリリースされる運びとなった。フィッツジェラルドはビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーンと並び、米国史上最高の歌手である。あたたかく包み込むような慈愛的な今も多くのファンを惹きつけている。未発表ライブ音源はコペンハーゲンで1966年に収録。ジャズファン必聴の音源となるでしょう。本日、先行シングル「How High The Moon」が配信リリースされました。下記よりチェックしてみよう。


ギアボックス・レコードとエラ・フィッツジェラルド慈善財団は共同で、シンガー・ソングライター、作曲家、そして人道主義者であるエラ・フィッツジェラルドの未発表ライヴ音源『ライヴ・アット・ファルコナー・シアター・コペンハーゲン・6th・フェブラリー・1966』を、全世界リリースする。


これまでに200枚を超えるアルバムを録音し、グラミー賞を13回、生涯功労賞も受賞したエラ・フィッツジェラルドは、音楽史において最も影響力のある歌声の持ち主の一人であり続けているが、その遺産は過去に留まるものではない。それは今なお生き続けており、絶えず再発見されている。彼女の驚くほど自然な音域の広さ、即興演奏、そして象徴的なスキャット・スタイルは、何世代にもわたるアーティストたちに影響を与えてきた。


1967年の2月6日にデンマークはコペンハーゲンのファルコナー劇場で録音された今作は、ラジオ局デンマーク放送用のモノラル音源であり、あるデンマーク人プロデューサーの個人アーカイヴに保管されていたもの。何十年もの間忘れ去られたまま廃棄処分される運命にあったが、この希少なアーカイヴ音源のリリースは、エラのキャリアにおけるありのままの瞬間をファンが探求し、その世界に浸るまたとない機会となるだろう。


出演は、デューク・エリントン・オーケストラ。ピアノを担当していたのは、編曲家兼音楽監督としての役割に加え、ジミー・ジョーンズ。そして彼と共に演奏していたのは、ベースのジョー・コンフォートとドラムのガス・ジョンソンだった。ライヴを鑑賞した今作のプロデューサーのボーエ・ロジャー・ヘンリクセンはこの日のエラについて「ここ数年のコペンハーゲンでのトリオだけのコンサートに比べ、より生き生きとしており、機械的な印象が薄れていた」と話している。


エラは1952年からコペンハーゲンで演奏活動を続けており、その後10年間にわたり定期的に訪れ、1961年には現地でアルバムも録音していた。また、市街地の北、海岸沿いのクランプンボーグにはアパートも所有しており、デンマークは彼女にとって第二の故郷のような場所だった。そんなことから、今回の公演のステージに上がった彼女が、いかにリラックスしていたかは、一目瞭然だったようだ。


アルバム『ライヴ・アット・ファルコナー・シアター・コペンハーゲン・6th・フェブラリー・1966』は8月4日(水)に日本ではフィジカル盤がリリースに。デジタル配信は8月14日(金)からとなっている。そして本日、アルバムからシングル「How High The Moon」が配信スタート。観客とのやりとりなど当時のライブの熱狂が余さず凝縮されている.ストリーミングはこちらから。



「How High The Moon」

【アルバム情報】



アーティスト名:Ela Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)

タイトル名:Live At Falkoner Theatre Copenhagen 6th February 1966(ライヴ・アット・ファルコナー・シアター・コペンハーゲン・6th・フェブラリー・1966)

品番:GB4003CD (CD) / GB4002 (LP)

発売日:2026年8月5日(水)

配信開始日:2026年8月14日(金)

レーベル:Gearbox Records

クレジット;

Recorded at Falkoner Centre,

Copenhagen, 6th February 1966

Originally produced by Per Møller Hansen and Børge Roger Henrichsen for Danmarks Radio.

Mastered by Caspar Sutton-Jones at Gearbox Productions

Front cover photograph (c) Jan

Persson/CTSIMAGES

© 2026 Gearbox Records

℗ 2026 Ella Fitzgerald Charitable Foundation

All Rights Reserved. Unauthorised duplication is a violation of applicable laws. Manufactured and distributed under license by Gearbox Records Ltd.

<トラックリスト>

(CD)

1. Satin Doll

2. Wives & Lovers

3. Something To Live For

4. Let's Do It, Lets Fal In love

5. Sweet Georgia Brown

6. How High The Moon

7.Lover Man (Oh Where Can You Be?)

8. Só Danço Samba (Jazz 'n' Samba)

9. I'm Just A Lucky So-And-So

10. Mack The Knife

(LP)

Side-A


1. Satin Doll

2. Wives & Lovers

3. Something To Live For

4. Let's Do It, Lets Fal In love

5. Sweet Georgia Brown

Side-B


1. How High The Moon

2.Lover Man (Oh Where Can You Be?)

3. Só Danço Samba (Jazz 'n' Samba)

4. I'm Just A Lucky So-And-So

5. Mack The Knife


アルバム配信予約受付中

エラ・フィッツジェラルド:


1917年4月25日、ヴァージニア州ニューポート・ニュース生まれ。ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーンと並び称される20世紀の女性トップ・ジャズ・ヴォーカリストの1人で、器楽奏者顔負けの凄まじいスキャット唱法が特徴。16歳の時に、今や「ニューヨークの音楽と芸能の登竜門」と言われているアポロ・シアターのコンテストに出演し優勝。


続いて出場した“ハーレム・オペラ・ハウス”のコンテストでも優勝し、その後紆余曲折を経てチック・ウェッブのバンドに雇われる。このバンドと共に、当時のヒット曲を納めた数枚のレコードを作成。中でも楽曲「A Tisket, A Tasket」は17週間にわたりチャート・トップを記録し、アルバムは100万枚のセールスをあげた。1941年からはソロでの活動を開始。1946年、輝かしい未来を決定付ける事となる名プロデューサー、ノーマン・グランツと出会い、レコーディング・アーティストとして更に飛躍する。


1956年から64年にかけて発表したアルバム、コール・ポーターやロジャーズ&ハートなどの名作曲家たちのソング・ブック・シリーズが大当たり。ジャズ作品にしてポピュラー・ソングを扱い、彼女の粋なセンスで歌われる耳慣れたヒット曲は一般大衆の興味を誘い、その名を広め人気を不動のものとした。1990年までに200枚を超えるアルバムを録音、グラミー賞を13回、生涯功労賞も受賞した。


世界で活躍するソウルシンガーNao Yoshiokaが、UK現代ソウルシーンを代表するSam Willsとのニューシングル「Shelter」を、2026年7月10日(金)にリリースします。


コラボレーターはイギリス南部を拠点に活動するシンガーソングライターSam Willsは、UK現代ソウルシーンを代表するアーティストの一人。Tom MischやJorja Smithとの共作で知られ、Lucky Dayeのアルバムへの参加ではグラミー賞ノミネートも果たしている。


Nao Yoshiokaはアルバムツアーでイギリスを訪れた際、彼のスタジオを訪問。「Samの音楽には癒しのエネルギーがある。彼とは癒しの曲を作りたい」そんな直感から、二人のセッションはスタートした。

 

Sam Wills

 

「Change」という言葉は、Nao Yoshiokaのキャリアを象徴するキーワードでもある。ソウルミュージックへ導いたSam Cookeの「A Change Is Gonna Come」、デビューシングル「Make the Change」、そして今作「Changes」へ。その言葉とともに、Naoは変化を受け入れながら、自分自身の本質と向き合い続けてきた。


「Changes」が描くのは、“変わり続けること”と“変わらないこと”の間で揺れ動きながらも、自分らしさを見失わずに進んでいく姿。環境や価値観が移り変わっていく中でも、自分の内側にある声だけは手放さないこと。この楽曲は、そんな静かで力強い意志を、柔らかなグルーヴの中に映し出した作品となっている。


 

・Nao Yoshiokaメッセージ



「Shelter」は、このアルバムの最後に書き上げた楽曲です。さまざまな感情と向き合いながら制作を進めてきた中で、最後にたどり着いたのは、一番素直な自分の気持ちでした。だからこそ、このアルバムの中で最も優しく、温かい楽曲になったと思っています。

イギリスのSam Willsとのセッションで、Samの音楽には癒しのエネルギーがあるから癒しの曲を彼とは作りたいという想いがありました。この歌詞を書きながら、自分自身「私は守られ、愛されている存在なんだ」と認めたい、実感したいという気持ちが自然と溢れてきたことが、自分でもとても印象的だったのを覚えています。

この曲が、聴いてくれた誰かにとって心を休められる場所となり、「自分は守られ、愛されている存在なんだ」と感じられるきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。

 

Shelter



 

[ 作品情報 ]

アーティスト:Nao Yoshioka

タイトル:Shelter feat. Sam Wills

ジャンル:R&B, Alternative-R&B

配信開始日:2026年7月10日(金)

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS 

ストリーミングURL:https://naoyoshioka.lnk.to/shelter


演出家・脚本家の源孝志が手掛けたドラマのサウンドトラックを『Musical Portrait of Takashi Minamoto』として配信リリースした阿部海太郎。その全楽曲から厳選したピアノ曲を収録した集大成のアルバム。作曲・演奏ともに阿部自身によるピアノソロは、繊細な人間模様と美しい情景に呼応するメロディを際立たせ、独自の音色の連なりが自由な世界を形成する。


「もし音だけで真に思想を伝え合えるとしたら――ピアノは、現代人に残された数少ない『野生』なのだ。」(阿部海太郎によるライナーノーツより)


第42回向田邦子賞を受賞した『グレースの履歴』(2023年)、今年1月から放送された『京都人の密かな愉しみ Rouge ―継承―』(2026年)など、源孝志演出による数々のドラマ音楽を9ヶ月連続で毎月配信リリースした阿部海太郎のサウンドトラックシリーズ 『Musical Portrait of Takashi Minamoto』。


ドラマの放送ごとに寄せられていた音源化を望む多くの声に応えたサウンドトラックシリーズから、厳選されたピアノソロ曲に未発表曲2曲を加えた集大成的なアルバム。作曲のみならず演奏もすべて阿部自身による。


源作品を貫く、登場人物一人ひとりの人間味が絡み合う繊細な人間模様。その繊細な描写と、物語の舞台となる風景を捉えた映像美と呼応するメロディーが、ピアノソロによって一層際立つ。独自の色彩を帯びた音が有機的に連なる自由な世界を、画家・中島あかねによるジャケットのアートワークが彩る。


『Musical Portrait of Takashi Minamoto』


<収録曲>


1: Tears  [ https://youtu.be/HRhaLqhlnCM?si=v2HC_H49jAYMsdqP ]

2: Un sac en bandoulière  [ https://youtu.be/wmp3uEQVQOE?si=h_Y2a166SesSEvdo ]

3: Blanc lunaire  [ https://youtu.be/cNpJfedUSaM?si=eSZ0imQIe2FcyfJJ ]

4: Céramiste  [ https://youtu.be/QdNW-xpQAC8?si=6GYYkxrBuN9FK7Ra ]

5: Rooster and Hen  [ https://youtu.be/aZQ7pC_1RZI?si=eqiKsPFBnhZQjqEh ]

6: Classe d'anthropologie culturelle

7: Rose dragée  [ https://youtu.be/xXPhNPOsulE?si=oqS_nz0x_ARAkTds ]

8: La vieille dance que personne ne sait dancer I  [ https://youtu.be/A--wSkR9RMA?si=5cP0CN98hVch8h8H ]

9: Classe de cuisine Kyoto I  [ https://youtu.be/4bMD1Wr7r18?si=DgQGP67sYIm0eTdR ]

10: Règle sous-entendue de Kyoto C  [ https://youtu.be/a97WQ1RNgDQ?si=0ZH09Y4DFZuCKpfi ]

11: Theme of The Peony Lantern for Piano Solo  [ https://youtu.be/2VP9ROVZxt0?si=vfLk9afK1yJjBFHy ]

12: Interlude of The Peony Lantern  [ https://youtu.be/X1aqW4F-x6c?si=4hbstErrijXCp_CD ]

13: Ballade de Kyoto III

14: Classe d'esthétique d’art  [ https://youtu.be/Z3GfoyW_b_0?si=dTsXLC3fOYfGUEuQ ]

15: La Kamo  [ https://youtu.be/m6DEbrcC0bE?si=xK7hDUmgC0P9Lqqx ]

16: Keepsake  [ https://youtu.be/yo82JF3-0Y0?si=yRYxinkPVgOQ0crJ ]

17: Bird’s-Eye View Map  [ https://youtu.be/Ezm_9J8od_4?si=mGJn7bie_rCFvJ7n ]

18: Forgotten Map  [ https://youtu.be/GP2HArbQqfE?si=of-QPvs0FNeU58T0 ]

19: Allusion discrète  [ https://youtu.be/_wi2ZgNen-A?si=mL6KH5rlYJi2AJ9T ]

20: Deux exercices de piano I  [ https://youtu.be/-xQmQGs72Kw?si=i_olGoHkocUrV0ua ]

21: Jardinier  [ https://youtu.be/iP_4SFWekhY?si=HuDwl-rM329TKTOc ]

22: Glauque d'Abiès  [ https://youtu.be/07XhraCqnTA?si=3lqdUpqksxFzQ1NR ]



武田カオリ(阿部海太郎)「京都慕情 / Mal Také Ebisu」



[7INCH] 2026年07月22日(水)|DDKM-98001|2,300円+Tax

Released by THEATRE MUSICA | Distributed by SPACE SHOWER MUSIC


歌手・武田カオリが歌う、ドラマ『京都人の密かな愉しみ』と続編『京都人の密かな愉しみ Rouge ―継承―』のエンディング曲を収録。ザ・ベンチャーズの名曲を渚ゆう子が歌って大ヒットした「京都慕情」の普遍性に敬意を表し、京都で歌い継がれる童歌をアレンジした、懐かしくも新しい京都のレパートリー「Mal Také Ebisu」誕生を記念するアナログEP盤。


歌手・武田カオリが歌う、ドラマ『京都人の密かな愉しみ』と続編『京都人の密かな愉しみ Rouge ―継承―』のエンディング曲を収録したアナログEP盤。両曲とも、両ドラマ作品の音楽を手掛けた阿部海太郎による編曲。


ザ・ベンチャーズの名曲をカバーした「京都慕情」は、2015年の『京都人の密かな愉しみ』初回放送以来、評判を呼んできた。京都の情景に重ね合わさる感情の機微を、武田が風情を湛えて表現し、心地よい余韻をもたらす。シリーズ第3作『京都人の密かな愉しみ Rouge ―継承―』のエンディング曲は、京都の通り名を覚える童歌「丸竹夷」「寺御幸」をもとに、ドラマのストーリーに因んで、演出・脚本の源孝志と阿部海太郎がフランス語の歌詞を綴り、一つの楽曲として再構築した「Mal Také Ebisu」。


懐かしさを感じさせる旋律、通り名が生み出す軽やかなリズム、フランス語の優美な響き。それらを武田のボーカルが淡々と纏め上げ、懐かしくも新しい京都のレパートリーとして愛される一曲となった。「京都慕情」の普遍性への敬意と、「Mal Také Ebisu」の誕生への祝福を込めた、アナログEP盤。ジャケットのアートワークはミュージシャン/画家の西脇一弘による。


<収録曲>


[Side A] 京都慕情 Reflections in a palace lake

[ https://youtu.be/h9XNssqVmXs?si=PnRVlmUUyWgww4Zq ]



Vocal:武田カオリ

Piano:阿部海太郎

1st Violin:小寺里枝、佐藤絵梨奈

2nd Violin:前原千里、春日井恵

Viola:三谷陽子、橋本恵美

Cello:越川和音、林はるか

Contrabass:木幡奈緒美


[Side B] Mal Také Ebisu

[ https://youtu.be/-ZvJn6En9Qw?si=uLOjpDMGivcEnG41 ]


Vocal:武田カオリ

Flute:梶川真歩

Oboe:小山祐生

Clarinet:前田優紀

Harp:堀米綾

Piano:阿部海太郎

1st Violin:小寺里枝、佐藤絵梨奈、高橋和葉、佐藤麻衣

2nd Violin:大河内涼子、水野紗希

Viola:三谷陽子、飯野和英

Cello:奥田日和, 越川和音

Contrabass:木幡奈緒美


All tracks are arranged and produced by Umitaro Abe



SOLD OUT!!!


阿部海太郎『Piano Portrait of Takashi Minamoto』リリース記念ライブ『わたしは迷わずピアノを選ぶだろう』

[ https://www-shibuya.jp/schedule/019770.php ]

日程| 2026年7月02日(木)

会場| WWW

時間| OPEN / START 18:00 / 19:00

料金| 着席 ¥7,000 / スタンディング ¥5,000 (税込 / ドリンク代別) Ticket(e+)[ https://eplus.jp/umitaro ]

問合| WWW 03-5458-7685



阿部海太郎:

作曲家。1978年生まれ。東京藝術大学と同大学院、パリ第八大学第三課程にて音楽学を専攻。クラシック音楽をはじめ世界の伝統的器楽への造詣をベースに、巧妙な編成による音色と独創的な旋律で詩的な世界を浮かび上がらせる。舞台、ドラマ、映画、さまざまなクリエイターとの作品制作などで作曲を手掛けるほか、コンサート企画やアルバム制作も行う。音楽を手掛けた主な仕事に、蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品、舞台『未来少年コナン』(2024)『チ。ー地球の運動についてー』(2025)『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(2026)、映画『碁盤斬り』(2025)『木挽町のあだ討ち』(2026)、ドラマ『京都人の密かな愉しみ』シリーズ(2015~)NHK連続テレビ小説『らんまん』(2023)『グレースの履歴』(2023)など。近年は、音楽を通して社会と文化の関わりを問い直す取り組みも積極的に行っている。



武田カオリ:

ボーカリスト。1999年にギタリスト石井マサユキとのユニット「TICA」を結成。以降、TICAとして多数のアルバムを発表する他、ソロ名義での客演も多数。2019年にはPepe California+TAKEDA KAORIとして5曲入りミニアルバム「Take Me Down」、2023年には阿部海太郎との共作アルバム「HOUSE」をリリース。阿部海太郎が音楽を手掛けたドラマ『京都人の密かな愉しみ』『グレースの履歴』『京都人の密かな愉しみ Rougeー継承ー』ではエンディング曲を歌った。