STONE 『Fear Life For A Lifetime』

 


Label: Polydor

Release: 2024年7月12日

 

 

Review   


リバプールの四人組 STONEの鮮烈なデビューアルバム

 


リバプールの四人組、STONEは2022年頃からイギリス国内の注目のライブ・バンドとしてファンベースを着実に拡大させてきた。シングル「Money」 、デビューEP「Punkadonk」などバンドの最初期の必須アイテムはもちろん、OASIS、Verveの次世代のUKロックバンドとしての存在感を見せつけてきた。四人組は、記念すべきデビューアルバムをポリドールからリリースする。彼らのファンやイギリスの複数の音楽メディアにとっては、このアルバムがそれなりのスマッシュヒットを記録したとしても、さほど大きな驚きはないかもしれない。彼らは上記のシングルやEPで他のインディーロックバンドとは異なる力や影響力を対外的に示してきたのだから。


エネルギッシュで痛快なロックというのがリバプールのストーンの最大の持ち味である。青臭さや拙さは、実際的なライブアクトで培われた演奏技術、そして、ポリドールの高水準の録音技術によって弱点となるどころか、むしろエバーグリーンな感覚を引き立てている。ストーンのロックソングは、ポスト・ブリットポップに位置づけられるが、商業的な音楽性とベースメントのロックが混在している。このデビュー・アルバムは、"STONEとは何者か?"ということを対外的に示すにとどまらず、イギリス国外にも彼らの名を轟かせる機会になってもおかしくない。

 

 

曲は青春物語として展開され、若者時代の激動の経験を掘り下げている。リッチ・コスティのプロデュースによるこのアルバムは、愛、野心、自信喪失、帰属意識など、さまざまなテーマに取り組んでいる。いわば、ロイル・カーナーが持つテーマをオルタナティヴロックバンドとしてストーンは探求している。すでに言ったように、音楽をそれほど知り尽くしていないことは長所となる場合があり、まだ見ぬ地点に向けてストーンは肩を組みながら歩き始めたところだ。

  

デビュー当時のアークティック・モンキーズのように、ヒップホップやポストパンク、それからブリットポップ、それ以前のマンチェスターサウンドの影響を交えながら、彼らは挨拶代わりのタイトルトラック「Fear Life For A Lifetime」で壮大なSEを背景にスポークンワードを吐露する。内的な告白のようでいて、勇敢で自負がある。彼らは、この曲がデビューアルバムの始まりを飾ることを自覚している。それは稀に、実際的な音楽以上の迫力とダイナミックさをもたらす。無謀であること……、これはデビューを果たすバンドのみに許された特権でもあり、恐れ知らずが多くのオーディエンスの人気を獲得する場合がある。かつてのカサビアンのように。

 

もちろん、それはデビューバンドが陥りがちな罠、無謀さが傲慢さに繋がる恐れがあるが、少なくともストーンのファーストアルバムには、そういったものがほとんど感じられない。 彼らの音楽から読み取れるのは、実直さとひたむきさである。90年代のブリット・ポップの熱狂的な雰囲気を収めた「My Thoughts Go」は、確かにバンガー的なものを狙っているが、純粋なエネルギーが放出されている。これはライブ・バンドとして出発したストーンが地元のコミュニティやファンに支えられてきたことへの報恩、あるいは感謝を示しているのではないだろうか。


確かに、Smith,Stone Roses,OASIS、Verveといった80、90年代前後のUKロックの象徴的なサウンド、ボーカル、ギターを彼らは継承している。しかし、ステレオタイプのロックであろうとも形骸化せず、サビのコーラスに入ると、口ずさませるものがある。そして、サビに続いてドライブ感のある痛快なサウンドがUKロックらしい哀愁を漂わせる。デビュー当時のカサビアンのようなエキゾチックなシンセを交え、スタジアム級のアンセムナンバーを作り上げる。彼らにはすでに目に浮かんでいるのかもしれない。この曲で多くの観客がシンガロングする姿が。


「My Thoughts Go」- Best Track


「Roses」、「Train」を聴くと、ストーンがどれほどUKロックをこよなく愛しているのか手に取るように伝わってくる。しかし、スタンダードな2曲を挟んだ後、彼らはオルタナティヴなロックソングを選んでいる。


内省的な感覚を織り交ぜたギターロック「Say It Out Loud」はストーンのエネルギッシュなロックバンドとは異なるアンニュイでセンチメンタルな一面を示している。これらは、バンドとして手の内をすべて明かしておらず、曲の引き出しやバリエーションを持つことの証しとなるかもしれない。


丹念に作り込まれたローファイ寄りのギターロックは、80年代以降のブリット・ポップの潜在的な音楽性を暗示している。彼らはリバプールの現代的な若者の声や生き方を反映させ、それらを現代的なオルトロックに組み替える。同レーベルのサム・フェンダーのソングライティングに近い。つまりストーンは、この曲を通じて傷んだ若者の肩を支えるような共感性をもたらす。

 

少なくとも、ストーンは高い場所から歌をうたったりするのではなく、他の若者と同じ目線で歌をうたう。彼らは、国内のライブで人気を獲得しても自分たちを特別視したり神聖化することはない。それは地元のファンや近郊のファンに支えられていることを理解しているからなのか。

 

1970年から2020年の音楽シーンの流れを見ると、商業的に売れるロックアルバムを制作する上で重要なことは、バンガー的な理解しやすいアンセミックな曲と、バンドが心からやりたい曲を共存させることかもしれない。

 

アルバムの序盤でバンガーをバンドは提供した後、ストーンは、新人バンドとしてただならぬ才覚を見せつける。「Save Me」のハスキーなボーカルとガレージ・ロック/ストーナーロックの系譜にあるアグレッシヴなサウンドは、力感がありすぎたり気負いがあるけれど、デビューバンドとして絶妙な領域にとどまっている。オルタネイトなバンドであるべきか、それともメインストリームにあるバンドであるべきか? それらの戸惑いを示したロックソングと言える。これらの苦悩を元にした力強いパンキッシュなロックソングこそ、イギリスの音楽ファンの共感を誘うものとなるだろう。ストーンは、サム・フェンダーと同じように、若者の苦悩の代弁者となり、ヘヴィーなグルーヴを擁する痛快なビートに乗せ、丹念に歌をうたいこんでいる。この曲にはデビュー作に持ちうるすべてを詰め込もうというバンドの心意気が感じられる。 


それは最終的に現代のトレンドであるポスト・パンク、メタル、スクリーモ、エモ、ミクスチャーロックと、その時々に形を変えながら移ろい変わっていく。ヤングブラッドのような掴みがある素晴らしい一曲であるが、ストーンの武器はそれだけにとどまらない。英国のティーンネイジャーの多感さ、そして気持ちの移ろいの早さ、絶えず揺れ動く国内の政変の中、たくましく生きていこうとする若者の生き方が、この曲に体現されているとしてもふしぎではないのだ。

 


アルバムの後半でも聴き逃がせない曲がある。着目すべきは、曲のタイトルがそのままバンドからのメッセージとなっていて、シンプルでわかりやすい内容となっている。実際、タイトルと曲の雰囲気も合致していて、ストーンはファンの期待を裏切ることはない。オルタネイトなバンドでありながらバンガーも書けるという点では、要注目のバンドであることに疑いはない。

 

「Never Gonna Die」は、アンフィールドのアンセム「You'll Never Walk Alone」を思い起こさせ、FCリバプールに対する地元愛が示されているのかもしれない。実際的には、Underworld、New Orderの系譜、あるいは、Killersの次世代に位置づけられる痛快なダンスロックナンバーを提供している。この曲は、「My Thoughts Go」「Save Me」といったトラックと合わせてライブの定番になりそうだ。他にも現代的なスポークンワードとパンクの融合というトレンドの形を踏まえ、「Sold My Soul」というファイトスピリット満載のアンセムナンバーを作り上げている。そしてストーンは、他のバンドよりもライブスペースで映えるソングライティングを意識しているように思える。これらの曲がより大きめの会場でどのように聞こえるのか楽しみにしたい。

 

「Hotel」では、Bad Bunnyの系譜にあるプエルトリコのラップからの影響を活かしている。それが最終的にアートワークに象徴づけられるような癒やしと開放感を生み出す。やはり、ストーンは、同年代の若者に対して同じ目線で歌をうたい、「Save Yourself」ではラップを絡めたオルトフォーク風のサウンドで本作を締めくくっている。しかし、ストーンの歌詞はパワフルであり、言葉が上滑りしたりすることがない。彼らの曲は偽りがなくて、誠実な感覚を感じさせる。

 

ストーンの曲は生きているかのようにエネルギッシュに躍動することがある。もちろんボーカルにもリアルな言葉の力がある。それがポップソングそのものの説得力に加えて、彼らの年齢からは想像しえない渋く円熟味のある音楽性をもたらす場合がある。


現時点では、音楽のジャンルにこだわらず、その時々に音楽を選んでいるような感じがあるため、自由な気風に充ちたアルバムとして楽しめるはず。収録曲にはストーンの今後の飛躍のヒントになりそうな"ダイヤモンドの原石"が隠されている。それを見つけるという楽しみもありそうだ。

 


 

86/100

 

 

 

Best Track- 「Save Me」

*下記のMVにはセンシティブな表現が含まれています。ご視聴の際にはご注意下さい。

 

 

STONE-『Fear Life For A Lifetime』はポリドールから7月12日にリリース。ストリーミングはこちら

Weekly Music Feature-Kassandra Jenkins  ~Life and the music behind it~


冗談で言うのではなく、『My Light, My Destroyer』の世界は夜空そのもののように広がっている。聞けば聞くほど深さを増していく正真正銘のポピュラーアルバムがDead Oceansから登場する。


カサンドラ・ジェンキンスの3作目となるフルアルバムは、ギター主体のインディー・ロック、ニューエイジ、ソフィスティポップ(AOR)、ジャズなど、これまで以上に幅広いサウンドパレットを駆使し、新たな境地に到達することを約束する。その中心にあるのは、彼女の宇宙を構成するクオークやクェーサーに対するジェンキンスの好奇心であり、彼女はフィールド・レコーディングと、とらえどころのない、ユーモラスで、破滅的で、告白的な詩的リリシズムを融合させている。


ジェンキンスは『My Light, My Destroyer』を、ここまでの道のりに困難がなかったわけではないという単純な真実を裏切る、安易な自信で満たしている。2021年にブレイクした『An Overview on Phenomenal Nature』を "意図した白鳥の歌 "と呼ぶ彼女は、ツアーや自身の音楽をリリースすることになれば、それをやめる覚悟はできていたと説明する。


「その時私は、自分が知っていること、つまり迷いを感じていることにチャンネルを合わせていた」とジェンキンスは振り返る。


「そのレコードが発売され、私が書いたものに人々が反応し始めたとき、辞めようと思っていた私の計画は、予想外の、心温まる、寛大な方法で頓挫した。準備ができていようといまいと、私は元気を取り戻した」


『An Overview』の2年間のツアーを終えてすぐに、ジェンキンスは次の作品のレコーディングに取りかかった。


「私は燃え尽きて枯渇しているところから来ていて、セッションの後の数ヶ月は、作ったばかりのレコードが好きではないことを受け入れるのに苦労した。だからやり直すことにした」と彼女は告白している。

 

彼女の最も親しい音楽仲間たちが再び集まり、プロデューサー、エンジニア、ミキサーのアンドリュー・ラッピン(L'Rain、Slauson Malone 1)がボードの後ろにいたため、ジェンキンズは以前のセッションを脇に置き、その灰から『My Light, My Destroyer』を作り始めた」


「初日にコントロール・ルームで聴き返したとき、レコード棚のスペースが開き始めたのがわかった。その火花がアルバムの残りの部分の青写真になり、その完成は新たな勢いに後押しされた」



『My Light, My Destroyer』が1年かけて制作されたとしても、この13曲の中にはジェンキンスのノートブックの中で何年も潜伏していたものもある。例えば、「Delphinium Blue」の洞窟のようなニューエイジ・ポップの種は、2018年までさかのぼる。


トム・ペティの欺瞞的なまでに爽やかなフォーク・ロックの古典主義、アニー・レノックスやニール・ヤングのようなソングライターの作品、彼女の "高校時代のCD財布"(レディオヘッドのザ・ベンズ、ブリーダーズ、PJハーヴェイ、ペイヴメント)、デヴィッド・ボウイの最後のジェスチャー『ブラック・スター』、そしてアン・カーソン、マギー・ネルソン、レベッカ・ソルニットのような作家、そして故デヴィッド・バーマンの常に存在する作品から影響を受けた歌詞など。


しかし、何よりも、そしてこれまでと同様に、ジェンキンスは彼女の周りの世界のおしゃべりの刺激からインスピレーションを得ている。


「世の中に出て、いろいろなことが混ざり合っているときが、一番エネルギーが湧いてくるの」と彼女は言う。


「ニューヨークに帰ってきて、親しい友人やコミュニティと一緒に地下鉄に乗ったり、ライブに行ったりしていると、人がたくさんいる部屋に流れる電気を感じたくなる。ニューヨークは果てしなく刺激的で、私はとても感受性が豊かなんだ」


フィールド・レコーディング、ファウンド・サウンド、そして電車の音や客室乗務員の声などの付帯音を巧みに織り交ぜ、彼女は聴く者を引き込む。フィクションよりも奇妙な瞬間に注目させる。


この没入感に彼女と一緒に貢献したのは、モダン・インディー・ロックの枠を超えた友人達である。『My Light, My Destroyer』は、前作のような孤独な作品というよりは、グループとしての作品である。


PalehoundのEl Kempner、HandHabitsのMeg Duffy、Isaac Eiger(元Strange Ranger)、Katie Von Schleicher、Zoë Brecher(Hushpuppy)、Daniel McDowell(Amen Dunes)、プロデューサー兼楽器奏者のJoshKaufman(JenkinsのAn Overview)、また、ジェンキンスの友人である映画監督/俳優/ジャーナリストのヘイリー・ベントン・ゲイツは、ジェンキンスが『An Overview』の「Hailey」に続くタイトルを思いつかなかったとき、半ば冗談でアルバムの瞑想的なコーダ「Hailey」のタイトルを提案した。



タイトルである「光」と「破壊」という概念は、一見、観念的に相反するもののように思えるかもしれないが、『マイ・ライト、マイ・デストロイヤー』は、まさに循環する二元性のテーマに取り憑かれている。

 

時間的には、このレコードは夜明けに始まり夜明けに終わる。「Petco」では、ジェンキンスの "大家ピンク "の壁が陥没しそうになる中、彼女は窓越しに "不潔で真実の愛に包まれた2羽の鳩 "を見つめる。


「Aurora, IL」は、鏡のような視点という点で、より遠くにズームアウトしている。この曲は、ジェンキンスが空を見上げるところから始まり、"快楽旅行中の宇宙最年長の男 "と入れ替わる。ウィリアム・シャトナー(カーク船長)自身を指している。

 

ホテルの部屋に置き去りにされたジェンキンスは、「私は空回りしていて、あのキャラクターを利用することで、地上に戻ってくるために、彼が持っているもの、つまり『オーバービュー効果』を少し摂取することができた」と説明する。


しかし、このようなワイドスクリーンの驚異の中にあっても、苦難という地上の懸念は残っている。伝説のポップ・グループ、ブルー・ナイルのシティ・ストリートのテクスチャーを彷彿とさせるみずみずしい「Only One」では、ジェンキンスがシジフォス自身、あるいは少なくとも、永遠に重荷を背負わされる神話の人物の棒人間の絵と対面している。


「グラウンドホッグ・デイ(聖濁節)のようなもので、何度も同じ状況に置かれ、そのループから抜け出す方法がわからない」


 「マッサージ店の窓ガラスの向こうで」(ジェンキンスがヒーリングの方法を調べることに興味を持っていることへのウィンク)シジフォスと路上で出会った彼女は、神話上の人物にこう尋ねる。


この歌詞についてジェンキンスは、これは「失恋と、失恋の世界観-自分以外のものを見ることができないこと、永続性の幻想に浸る必要性-をからかう」方法だと説明している。

 

この歌は彼女自身の問いかけに答えることはないが、ジェンキンズはこう続ける。「窓に掲げられたあの看板を見たずっと後、シジフォスは、たとえ燃えているときでも、私たちにはいつも周りの世界に美しさを見る選択肢があることを思い出させてくれました」




『My Light, My Destroyer』- Dead Oceans  

 

このサイトを始める前に、個人的に注目していたのが、オーストラリアのHiatus Kaiyoteと、ニューヨークのKassandra Jenkinsだった。こういった音楽メディアを開始するときによくあることとして、どういうふうに紹介すれば良いのか考えあぐねていた。適当な紹介をするくらいなら何もしないほうがましなのではないかというように。

 

結局、ほとんど連続して上記のリリースが続いたのは何かしら驚異と感慨深さすら感じられる。先行シングルは、それほど派手な印象ではなかったものの、Dead Oceansに移籍して第一作となるカサンドラ・ジェンキンスのアルバムは正真正銘の録音作品で、単なる曲の寄せ集めではない。これらの13曲はアーカイブでもなければ、ディスコグラフィーでもなく、はたまたアンソロジーでもない。


ジェンキンスは、制作期間は一年であるとしても、アルバムをおよそ6年の月日を掛けて完成させたのだったが、結局のところ、手間暇掛けて制作された作品というのは、何らかの形で心に響いてくるし、即時性という一般的な言葉では言い表すことの出来ない音楽の醍醐味が内在する。これは何によるものなのか? それは制作の背景に流れる時間の濃密さにあるのかも知れない。

 

例えば、リョサ、マルケスと並んで、南米で最重要視される文学者、短編小説の名手でもあるフリオ・コルタサルは、ある著作の中で、架空のジャズプレイヤーを題材に選び、「音楽の中に異なる時間が流れているのではないか」と暗に指摘したことがあった。これは、シュールレアリズムの観点からリアリズムを鋭く抉った文学であり、つまり、コルタサルは「音楽の演奏家や制作の背後に表現者の人生が反映されているのでは」というジャーナリスティックな指摘を文学で行った。これをプルーストやジョイス的な効果を交えて、コルタサルは描いたのだった。

 

カサンドラ・ジェンキンスの新作アルバムも同じく、濃密なポピュラーミュージックの世界が広がり、プルースト的な効果が付与されている。


ジェンキンスは、このアルバムにおいてニューヨークを起点に「音楽」という得難い概念を探訪しているが、Farter John Misty(ジョシュア・ティルマン)の最新作と同じように、米国の歴史の根幹を形成する一世紀の音楽が通底している。ブロードウェイのミュージカル、ジャズ、カーペンターズのような古典的なバロックポップ、ヤングのフォーク、ノーザンソウルを中心とするR&B、さらには、ニューヨークのベースメントのプロトパンクを形成するThe Velvet Underground、ルー・リードの音楽、80年代のソフィスティ・ポップ、現代のスポークンワード、アンビエントをベースとするニューエイジ、ローファイまでを隈なくポップネスに取り込む。

 

ジェンキンスは、音楽のフィールドを気楽な感じでぶらりと歩きはじめたかと思うと、それらの流れを横目で見やるように、ハートウォーミングな歌をやさしげに、さらりとうたいあげる。それらの背景となるおよそ一世紀に及ぶ音楽を出発点とし、現代のモダンポップへと近づいたり、あるいは、遠ざかったりする。音楽的な遠慮はほとんどない。そこにはポップシンガーではありながら、90年代や00年代のオルタナティヴ・ロックに対する親和性も示唆される。

 

 

「Devotion」- Best Track

 

 

 

『My Light, My Destroyer』が何より素晴らしいのは、ミュージシャンの人生の流れが色濃く反映されていること。次いで、平均的な録音の水準を難なくクリアしているのみならず、良質なポップ、ロックを惜しみなくリスナーに提供していることである。もちろん、ジャンルを防御壁にすることなく、普遍的なメロディーを探求し、琴線に触れる音楽を把握し、プロフェッショナルなレコーディングとして完成させていることである。さらに、長所を挙げると、アルバムの13曲を聞き終えた時、また、もう一度聞き直したいという欲求を抱くかもしれない。音楽に対する欲求……、それはアルバムの持つ独自の世界に再び触れてみたいという思いでもある。

 

ジェンキンスは、ブロードウェイの通りを歩き出すように、フォークギターを背景に、カレン・カーペンターズの歌唱法を彷彿とさせる「1- Devotion」を歌い始める。ニューヨークらしい音楽的な手法が織り交ぜられ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの最初のアルバムのオープナー「Sunday Morning」で使用されたグロッケンシュピールのようなアレンジを取り入れ、良質なポップソングをハワイアン風のギターが取り巻く。さらに楽園的な雰囲気は、芳醇なホーンセクションにより高められて、完璧な瞬間を迎える。ジェンキンスは日の出の美しさをさらりと歌いながら音楽による小さく大きな「夢」を作り上げていく。

 

歌手は、たとえ、その背後に人生のほろ苦さがあるとしても、そのことを受け入れる懐深さを持っている。どのような人生もそうであるように、良い側面だけではなく、悪い側面を受け入れる勇気をシンガーは持っている。だから、ジェンキンスの歌声は円熟した精神性を感じさせる。ようするに、表現すべきものであったり、聞き手の感情へ訴えかける何かを持ち合わせているのだ。

 

 

「2- Clams Casino」は、ルー・リードの”Walk On The Wild Side"、あるいは「Pretty Woman」の主題歌を彷彿とさせるナンバーで、ジェンキンスは、ポピュラーシンガーの背後にあるロックシンガーとしての表情を伺わせる。


オープニングと同様にボーカルの叙情的で淡麗なメロディーを披露し、インディーロック風の親しみやすいギターが絡み、クランチな印象を持つギターソロも取り入れられ、聴き応えのあるオルタナティヴロックに昇華される。90年代の米国のオルトロックの音楽性を踏まえた上で、それらを聞きやすく艶気のあるポピュラーソングに落とし込むという点では、シャロン・ヴァン・エッテン/エンジェル・オルセンの系譜にあるトラックと言える。背後のギターロックに合わせて歌われるジェンキンスのボーカルは、感情的なゆらめきとウェイブの変化をもたらしている。

 

「3- Delphinium Blue」はソフィスティ・ポップ(AOR)の系譜にあるナンバーで、TOTO、Don Henleyの影響を元にし、それを現代的なエクスペリメンタル・ポップの形に組み替えている。ただ、実験的なポップとは言えども、構成は至ってシンプル、無駄な脚色が削ぎ落とされている。背景にはニューエイジ風のコーラスやシタールを彷彿とさせるシンセを取り入れ、部分的にスポークンワードを取り入れ、現行のポピュラーシーンに新たな表現性をもたらそうとしている。


ボーカル/スポークンワードの融合というスタイルは、ニューヨークのMaggie Rogers、ないしはTorresが先んじていることとはいえ、''新しいポピュラーミュージックの到来''を予感させる。そして、これらの多角的な要素は、情報過多にもならず、一つの枠組みの中に収まっている。つまり、良質なポピュラーソングの要素をしっかり兼ね備えているのである。


アルバムには幾つかのインタリュードが設けられ、それが言葉の持つ表現をマイルドにしている。言葉があまりにも過剰になると、音楽が過激になりすぎたり、飽和状態に至る場合がある。そういう時に必要となるのが、インストゥルメンタルやインタリュード、もしくは主張性を排した控えめな言葉、沈黙の瞬間で、音楽の印象を抽象化したり、弱めたり和らげる効果がある。これはアルバムの音楽の世界に奥行きを与えたり、広げたい時にも役立つかもしれない。

 

「4- Shatners Theme」では、エンリオ・モリコーネ風の口笛(Molly Lewisを思わせる)と虫の声のサンプリングを取り入れ、映像的な効果を及ぼし、言葉のシリアスさから開放する力を込める。それが次のボーカルトラックに繋がり、ジェンキンスのボーカルが耳に飛び込んでくる瞬間、対象的に強固なイメージを及ぼす。その印象的な効果が最大限に強められたところで、「5-Aurora IL」が続いている。イリノイの空にかかるオーロラを題材に選び、空想的な物語を描くこの曲では、神秘的な感覚と夢想的な感覚が綯い交ぜとなり、美しく陶然としたメロディーを描き出す。さらに曲の後半でギターソロが入ると、インディーロック風の言い知れない熱狂性を帯びてくる。これはおそらくキム・ディールのブリーダーズからの影響が色濃いのかもしれない。

 

続く「6- Betelgeuse」は、ブライアン・イーノとの共同制作で知られるハロルド・バッドのモダンクラシカルの影響を踏襲し、シネマティックな音楽効果で縁取っている。4曲目と同じように、ピアノのアルペジオ(分散和音)を中心に、スポークンワード、金管楽器のサンプリングを交え、ジャズ風の音楽に昇華させる。これらはアーティストのニューヨークの暮らしからもたらされる感覚だったり、日常的な会話からもたらされる空気感のようなものが反映されている。

 

日本語をタイトルに選んだ「7- Omakase(おまかせ)」では、モダンなインディーポップを楽しむことができる。しかし、マギー・ロジャースやトーレスのような現代的なニューヨークのポップスシンガーと同様に、ジャズ/クラシック風のアレンジを取り入れた涼やかなポピュラーソングの中で、ボーカルとスポークンワードを織り交ぜつつ、多彩なボーカル表現を探っている。現代のポピュラーシンガーは、歌だけではなく、スポークンワード(語り)を披露するのが主流となりつつある。いずれにせよ、この曲では前衛的な手法も取り入れられていて、聞きやすくて、良質なメロディーに焦点が絞られている。これはアルバムの全体に通底するテーマでもある。

 

 

わずか18秒のインタリュード「8- Music?」を挟んだ後、再び「9-Petco」でインディーロック/オルトロックのアプローチに回帰する。この曲は、Waxahatchee、Soccer Mommyのソングライティングを思わせるが、ジェンキンスは、それらを自らの独自のカラーで上手く染め上げている。取り立てて、上記のシンガーと大きく変わらないような曲のように思えるが、ときにオルタナティヴの巧みな旋律を描くギターや、夢想的なジェンキンスのボーカルが最初期のSnail Mailのようなローファイな感覚のある絶妙なインディーロックソングのハイライトを作り出す。つまり、論理的には言い表しづらいが、良い感じのウェイブを作り上げている。日常のありふれた感情を捉え、バンガー風のロックソングに仕上げたのは、バックバンドの貢献や彼女が親交を持つミュージシャンとの交流やアドヴァイス、そして会話からもたらされたものなのかもしれない。少なくとも、今年の米国のオルトロックソングの中では傑出した印象を受ける。

 

 

「Petco」- Best Track

 

 

 

アルバムのいくつかの収録曲では、ニューヨークだけではなく、西海岸や中西部の文化を反映させた音楽をアルバムの中で体現させているが、ジェンキンスはアメリカの人物であるにとどまらず、コスモポリタニズムを反映させ、音楽による旅程の範囲をヨーロッパまで広げることがある。

 

「10- Attente Telephonique」ではフレンチ・ポップの影響を織り交ぜ、モダンなエクスペリメンタルポップへと昇華させている。音楽の映像的な効果という側面は、セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキンが最初にもたらしたもの。映画文化が最も華やりし20世紀のパリの街角の気風を反映させた音響効果は、最も現代的でスタイリッシュなポップスという形に繋がっている。


従来、ケイト・ル・ボンの系譜に位置づけられる実験的なポップスを制作し、その内奥を探求してきたジェンキンスであるが、一度複雑化したものを徹底的に簡素化する過程を、おそらくアルバムの制作で経ているに違いない。「Attente Telephonique」では、一度大掛かりになりすぎたものを小さくしたり縮小するというプロセスが反映されている。


しかし、興味深いことに、簡素化というのは、複雑化した後でなければ、到達しえない地点である。 すくなくとも、この曲では、フランス語のスポークンワードのサンプリングを織り交ぜ、ヨーロッパのテイストを漂わせる。なぜかはわからないが、これらの実験的な試みは、意外に他のボーカル曲と上手い具合に合致しており、アルバムの流れを阻害しないのである。驚くべきことに、ジェンキンスは、ニューヨークにいたかと思えば、次の瞬間にはパリにいる。ありえないことであるが、そういったプルーストやジョイス的な移動を音楽により体現させている。

 

 

アーティストが”VOGUE”に憧れているかどうかはわからない。ジェンキンスはファッション誌の表紙を飾ることを期待しているのだろうか。しかしアルバムの最後を聴くと、さもありなんといった感じだ。アルバムの最後は、ファッショナブルな印象を与えるポピュラーソングが続いている。

 

「11- Tape and Tissue」は、ウッドベースの演奏を取り入れて、ジャズポップを現代的な形に置き換えている。古典的な音楽の手法を踏まえようとも、音楽そのものがなぜか古臭くならない。それはアーティストがニューヨークの現代的な暮らしに順応しているからなのかもしれない。

 

また、音楽的にも、エクスペリメンタルポップの要素が取り入れられているが、その後すぐに古典的なポピュラーミュージックに回帰する。柔軟性があり、枠組みやジャンルを決めず、曲の中で臨機応変にふさわしい歌い方や音楽を選んでいる。このことが開放的な印象を及ぼす。聞いていて、緊張した感じとか、差し迫ったものはほとんどなく、安らぎすら覚えるのはふしぎである。


たぶん、これも先に言ったように、良いことも悪いことも引っくるめて受け入れるような、物事や出来事に対して少し距離を置いているような感じを覚える。これが歌にも説得力を付与する。ジェンキンスは自分自身の最良の側面だけではなく、それとは対象的に、着崩したようなルーズな弱点を示す。それが聞き手に親近感を与え、音楽そのものにもリアリティを及ぼすのだろう。

 

アルバムの三曲目に登場したソフィスティ・ポップ(AOR)は、続く「12- Only One」にも再登場する。この曲は、アルバムの中では唯一、R&Bの影響がわずかに感じられ、清涼感があり聞きやすい2020年代らしいポピュラーソングに昇華されている。ダンサンブルな側面はもちろんのこと、ソフィスティ・ポップの次世代の象徴であるThe 1975、Japanese Houseの系譜にあるポップソングは、あまり音楽に詳しくないリスナーにもカタルシスをもたらす可能性が高い。


この曲において、カサンドラ・ジェンキンスは、ロンドンのレーベル、Dirty Hitの代名詞ともいえる清涼感のあるポップスの文脈を、アメリカに最初に持ち込んだと言える。しかし、この曲はやはり「複雑化を経た後の簡素化」というジェンキンスの独自の音楽的な解釈が付け加えられている。そして、それは最初からシンプルであったものよりも深みを持ち合わせているのである。

 

最後の曲「13- Hayley」では、オーケストラストリングのアコースティックの演奏を交え、気品に満ちあふれた感覚をもって終了する。チェロの奥行きのあるレガートを中心とする演奏は、 高い旋律を描きながら、クライマックスで精妙でクリアな感覚を作り上げる。チェロにバイオリン/ヴィオラの演奏が組み合わされて、美麗なハーモニクスを描き、アルバムはあっけなく終わる。


"後腐れなく、シンプルに"というジェンキンスの生き方が『My Light, My Destroyer』には力強く反映されている気がする。そして、それは、アーティスト自身の他者には持ち得ない独自の流儀--スタイル--を意味する。こういった恬淡なアルバムの終わり方は、すごく爽やかな印象を残す。

 

 

 

95/100

 

 

「Tape and Tissue」 -  Best Track

 

 

 

*Kassandra Jenkins(カサンドラ・ジェンキンス)による新作アルバム『My Light, My Destroyer Destroyer』はDead Oceansから本日(7月12日)発売。


各種ストリーミングの視聴や商品のご購入はこちら(国内ではTower Records、HMV、Disc Union、Ultra Shibuyaなど) 又は全国のレコードショップの実店舗にてよろしくお願い申し上げます。


オークランドのハンナ・ヴァン・ルーンによるソロ・プロジェクト、Tanukicyan(タヌキチャン)が、昨年の『GIZMO』に続く新作EPをリリースする。『Circles』はCarparkから9月20日にリリース予定で、リード・シングル「City Bus」を下記より視聴できる。

 

従来、ヴァン・ルーンの作品はToro y Moiのチャズ・ベアがプロデュースしてきたが、新作EPでは代わりにフランコ・リードと組んでいる。

 

10月までに、彼らはシングル「NPC」でタッグを組んだ。そして今回、彼らのコラボレーションにより、タヌキチャンのドリーミーでファズアウトなサウンドのダークな側面を追求した5曲入りのEPが完成した。このEPには、TikTokのシューゲイザー・スター、ウィスプが参加している。


ハンナ・ヴァン・ルーンは "City Bus "について次のように語っています。

 

「この曲は、少しバラバラで、意識の流れのようなもので、記憶と現在から作られています。アイデンティティのアイデアや、世界や社会における自分の居場所を扱っている。フランコが送ってくれた最初のデモを聴いて、それをもとに曲を書き始めたとき、SFでバスに乗って街中を走り回っていた子供時代に戻った気がした。SFの様々な人々、音、匂いに囲まれながら、街を通り過ぎるのを眺めながら、たえず発進と停止を繰り返す動きに揺さぶられ、バランスを保っていました」

 

「City Bus」

 

 

*動画を貼り間違えていました。訂正とお詫び申し上げます。



Tanukicyan 『Circles』 EP

 

Label: Carpark

Release: 2024年9月20日
 

Tracklist:
 

1. City Bus
2. Circles
3. It Gets Easier
4. Low
5. In A Dream

 

Pre-order:

https://found.ee/tanukichan_circles 


Sleaford Mods

ノッティンガムのポストパンクデュオ、Sleaford Mods(スリーフォード・モッズ)がレア音源ボックスから2曲の未発表曲を探し出した。

 

ジェイソン・ウィリアムソンとアンドリュー・ファーンによるデュオは、当初、ウィリアムソンのソロ・プロジェクトだったが、後にファーンが合流し、ユニットの形になった。

 

ブレイクの瞬間であった「Divide And Exit」をリリースしてから10年が経った。スリーフォード・モッズは、スカ・パンクの伝説であるザ・スペシャルズとの共演を期に、プロミュージシャンとしての道を歩み始めた。それ以来、スリーフォード・モッズは上昇の一途をたどり、近年では、『Spare Ribs』『UK Grim』といった象徴的なカタログをラフ・トレードにもたらした。ライブ活動も順調であり、最近ではグラストンベリーで素晴らしいセットを披露している。

 

10周年を記念して、「Divide And Exit」の拡張版がRough Tradeから7月26日に CD/LPでリリースされる。この拡張版には、二作の未発表曲「Git Some Balls」と「Air Con」(アルバムカット「Air Conditioning」のリワーク)が収録されている。これらの2曲を彼らは気に入ってはいるものの、アルバムの収録曲としては相応しくないと考えていたようだ。

 

「"Git Some Balls "は、スタジオのフロアの切り抜きのひとつで、当時はあまりピンと来なかったけれど、今では素晴らしいサウンドになっている」とヴォーカルのジェイソン・ウィリアムソンは言う。

 

「私たちはアルバムに何を求めているかわかっていたし、これが『Divide and Exit』にふさわしいとは感じていなかった」

 

「不思議なのは、ボツになった曲は、アルバムに収録された曲と同じくらい、聴き直すといつも良い音に聞こえるんだ。あの時点で僕らがやっていたことをやってる人は、この国には誰もいなかったはずだよ。30年前のことのように感じるけど、まだ10年しか経っていないなんて、本当に狂気の沙汰だよね」

 

 

 

 



日系アメリカ人のシンガー、Hana Effron(ハナ・エフロン)が本日、デビュー・アルバム『Let's Talk』をリリースする。アデルの再来と称されるポップシンガーのビタースウィートな歌声に注目したい。

 

日本にもルーツを持ち、南カルフォルニアで生まれ育った弱冠18歳のシンガーソングライター、ハナ・エフロン。ソフトで繊細ながらハスキーで芯のある歌声が老若男女を問わず幅広い層のリスナーの心を掴み、TikTokでは110万人以上のフォロワー数を誇る。


デビューアルバムとなる本作では、フォーカストラックである壮大なバラード「A Hollywood Sign」をはじめ、全ての楽曲においてピュアで嘘のないハナの歌声が堪能できる。


さらに、ハナならではの独自の視点で書かれた歌詞にも注目。”大好きな人ときっぱり別れられるほど大人じゃない切実な気持ち” 、“二度と同じ過ちを繰り返さないと心に誓って人間として成長していく過程”など、等身大で赤裸々な体験を綴った言葉の数々は、Z世代の代弁者として多くのリスナーの共感を呼び、卓越したソングライティング能力を発揮している。

 

先行シングルとして「Every Time You Call Me」、日本語バージョン「Let's Talk」が先行公開されている。 


 

「Every Time You Call Me」

 

 

Hanna Effron(ハナ・エフロン)  『Let’s Talk』


そして本作は、BTS, Jung Kook, Jonas Brothersらのプロデュースで知られる超一流プロデューサー デヴィッド・スチュワートが全曲をプロデュース。洗練された9曲9色、粒揃いのサウンドを楽しんでほしい。

ルーツにある日本と、生まれ育った南カリフォルニアのカルチャーが融合され、唯一無二の感性を持ったシンガーソングライター ハナ・エフロン。世界中から注目を集めるハナの飛躍する姿をお見逃しなく!

 

アーティスト名:Hana Effron(ハナ・エフロン)

アルバム名:Let's Talk(レッツ・トーク)

国内レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT (アステリ・エンタテインメント) 

形態:ストリーミング&ダウンロード 

 

Add/Save(配信リンク):http://asteri.lnk.to/HE_letstalk_AL

 

Track List:

 
1. Everytime You Call Me
2. Let's Talk
3. Heartbreak Highway
4. Someone’s Daughter
5. The Earth Has Won
6. A Hollywood Sign 
7. Un-Break My Heart
8. Without You There
9. Every Love Song 

 


Hana Effron:

日本にもルーツを持ち、南カルフォルニアで生まれ育った弱冠18歳のシンガーソングライター、ハナ・エフロン。
5歳のころにピアノを習い始めステージで演奏するようになったことがきっかけで、音楽活動に興味を持つ。
最初は趣味で投稿していたTikTokのカバー動画だったが、2020年にアップした動画が瞬く間に注目を集め、現在では約100万人のフォロワーと2000万以上の “いいね” を獲得。
高校卒業後はアーティストとしての自身の音楽とアイデンティティを追求する道に進むことを決める。
自身が好きなアーティストとして名を挙げるアデルやビリー・ジョエルといったアーティストから音楽的なインスピレーションを得て、それに《耳から入る音を元に作曲する能力》を組み合わせることで、ハナは唯一無二のスタイルを確立した。
フルートやギター、ピアノなどを演奏するマルチ・インストゥルメンタリストとしての一面も。

©︎ Nikolas Soelter

 

ニューヨークのWater From Your Eyes(ウォーター・フロム・ユア・アイズ)がカバーEP『MP3 Player 1』を発表した。このEPには、アデル、アル・グリーン、サード・アイ・ブラインド、そして、チュンバワンバの楽曲のカヴァーが収録されている。彼らはチュンバワンバの1997年のトラック「The Good Ship Lifestyle」のカヴァーを発表した。以下よりお聴きください。


レイチェル・ブラウンとネイト・エイモスは、デビュー作『Everyone's Crushed』のレコーディングと同時期に『MP3 Player 1』を制作した。この曲は、デュオが2021年にリリースしたカヴァーLP『Somebody Else's Songs』で確立した伝統を引き継いでいる。

 

「これらは、『Everyone's Crushed』を完成させるのと同時に作ったカヴァーなんだ。ネイトが『Good Ship Lifestyle』を選び、レイチェルが他の3曲を選んだ」


「Chumbawambaは、明らかに僕らのお気に入りだけど、The Cure風のAdeleとAl Greenの中間のような、僕らが選べる中で最も畑違いのカヴァーなんだ。かなり面白いし、いい曲だと思うけど、最終的にはリスナーが自分で決めることになるだろうね」

 


MP3 Player 1 



Tracklist:


1. The Good Ship Lifestyle (Chumbawamba)

2. Someone Like You (Adele)

3. Tired of Being Alone (Al Green)

4. Motorcycle Drive By (Third Eye Blind)



The Good Ship Lifestyle (Chumbawamba)

 

ヴェリティ・サスマン(Electrelane)とマシュー・シムズ(It Hugs Back/Wire)によるデュオ、MEMORIALSがデビューアルバム『Memorial Waterslides』を発表した。このアルバムは10月4日にファイヤー・レコードからリリースされる。

 

このアルバムには、最近リリースされたシングル「Acceptable Experience」と新曲「Cut Like a Diamond」が収録されている。下記をチェックしよう。


「Cut It Like A Diamond」は、フォーク・ハーモニー、移り変わるドラムのグルーヴ、そして怒りに満ちたサックスのスコールが執拗にその上を移動する中、終始変わらぬベース・ラインを中心に書いた曲だ。「この曲には暗い絶望感が強調されている。孤独に終わりはあるのだろうか』という暗い絶望感が強調されており、ライブで演奏する際のハイライトとなっている。


『Memorial Waterslides』は、昨年リリースされたMEMORIALSの2つのドキュメンタリー・サウンドトラック『Women Against the Bomb』と『Tramps!』に続く作品となる。



MEMORIALS 『Memorial Waterslides』

Label: Fire

Release: 2024年10月4日

 

Tracklist:


1. Acceptable Experience

2. Lamplighter

3. Cut It Like A Diamond

4. Name Me

5. Memorial Waterslide II

6. Book Stall

7. False Landing

8. Horse Head Pencil

9. I Have Been Alive

10. The Politics of Whatever


 

Joshua Black Wilkins

 

テキサス/オースティン出身のヘヴィロックバンド、The Jesus LIzard(ザ・ジーザス・リザード)は、''Touch and Go''から初期のキャリアを出発させ、グランジやオルタナティヴのもう一つの流れを形作った。ある意味では、アバディーンのMelvinsとともに最重要視すべき存在である。

 

ジーザス・リザードの代表作は1990年代に集中しており、「Shot」、「Down」、「Liar」等があり、狂気的なボーカル、Drive Like Jehuを思わせるサイケデリック性とドライブ感のあるハードコアパンクを劇的に融合させる。同レーベルでは、スティーヴ・アルビニのバンド、Big Blackが有名だが、音楽そのものの苛烈性という面では、The Jesus Lizardも引けを取らない。

 

1998年の『Blue』以来となるアルバム『Rack』を発表した。このアルバムはIpecacから9月13日にリリースされ、本日の発表ではニューシングル「Hide & Seek」がリリースされた。オースティンのノイズ・ロック・バンドが発表したばかりのツアー日程と共にチェックしてみよう。


プレスリリースの中で、ヴォーカルのデヴィッド・ヨウは「Hide & Seek」について「お行儀の悪い魔女の小唄で、マイク・タイソンの試合と同じくらいフックがある」と評している。ギタリストのデュアン・デニソンは、「過去への言及は確かにあるが、それは出発点としての意味合いが強い。そこに留まることはない」と語る。


ジーザス・リザードは2009年、少数のライヴのために再結成された。「文字通り、レコードを作ったら楽しいと思ったから作っただけなんだ」とベーシストのデイヴィッド・WMはコメントし、ドラマーのマック・マクナイリーも「僕たちは作る音楽によって、また互いへの尊敬によって結ばれているんだ」と語った。

 

 

 「Hide & Seek」



2nd Single 「Alexis Feels Sick」

©Joshua Black Wilkins

ジーザス・リザードが、26年ぶりのアルバム『ラック』から新曲を発表した。リード・シングル「Hide & Seek」に続くセカンドシングル「Alexis Feels Sick」は、ボーイズ/ソウルサイドのドラマー、アレクシス・フライシグにインスパイアされた曲だ。

 

ヴォーカルのデイヴィッド・ヨウは、「アメリカの後期資本主義を嫌らしくコミカルに印象派的に描いた...犬も出てくる」と表現したビデオを制作した。

 

ギタリストのデュアン・デニソンは、この曲を "貪欲、大食、そして...犬の研究 "と呼んでいる。以下からチェックしてほしい。

 

「Alexis Feels Sick」


 

 

Jesus Lizardのニューアルバム『Rack』は9月13日にIpecacからリリースされる。



The Jesus Lizard 『Rack』


 

Label: Ipecac

Reelase: 2024/09/13

 

Tracklist:


1. Hide & Seek

2. Armistice Day

3. Grind

4. .What If?

5. Lord Godiva

6. Alexis Feels Sick

7. Falling Down

8. Dunning Kruger

9. Moto(R)

10. Is That Your Hand?

11. Swan the Dog

 




Moses Sumney(モーゼス・サムニー)が新作EP『Sophcore』を正式に発表し、その中から新曲「Gold Coast」をリリックビデオで公開した。EPはサムニー自身のレーベル"Tuntum"から8月2日にリリースされる。


『Sophcore』には、サムニーが6月に自ら監督したミュージックビデオで公開した新曲「Vintage」が収録されている。この曲は私たちの「今週の1曲」にも選ばれている。


サムニーはプレスリリースで次のように語っている。 「ソフコアは、官能と直感...難解さと大衆性...深い感情と楽しさの間の出会いを探求している。地下のリズム、ベース、ドラムに飛び込み、心だけでなく背骨のための音楽を作る」


2022年、サムニーはライブ・コンサート映像作品『A Performance in V Acts』を発表した。

 

2021年、サムニーは自身のレーベルTUNTUMからライブ・アルバム『Blackalachia』とそれに付随するフィルムをリリースした。最新のスタジオ・アルバム『græ』は2020年にジャグジャグワーからリリースされ、本誌の表紙を飾った。


サムニーは最近俳優としても活動しており、現在A24のティ・ウェスト監督作品『MaXXXine』に出演中で、ミア・ゴス、ホルシー、ケヴィン・ベーコンらと共演している。

 


「Gold Coast」



Moses Sumney 『Sophcore』 EP

 

Label: Tuntum

Release: 2024年8月2日 


Tracklist:


1. I’m Better (I’m Bad)

2. Vintage

3. Whippedlashed

4. Gold Coast

5. Hey Girl

6. Love’s Refrain


・Nilüfer Yanya Announces New Album "My Method Actor”   Will the age of the Ninja Tune arrive??




  ロンドンのNilüfer Yanya(ニルファー・ヤーニャ)はクラブビートからネオソウル、ラテンミュージック、ヒップホップ、グランジをはじめとするオルタナティヴロックまでセンス良く吸収、2020年代のニュー・ミュージックの境地を切り拓く。ステージでの佇まいからは偉大なロックスターの雰囲気が醸し出されている。

 

すでに前作アルバム『Painless』はピッチフォークのBest New Albumに選ばれているが、ピッチによる見立ては的中だったかもしれない。ともあれ、次のアルバムでロンドンのアーティスト、ニルファーヤーニャは、ほぼ確実に世界的なロックシンガーとして目されるようになるだろう。

 

ロンドンのシンガーソングライターNilüfer Yanya(ニルファー・ヤーニャ)は2024年4月下旬に、イギリスのレーベル、Ninja Tuneとの契約を結んだ。この契約ははっきりいうと、晴天の霹靂である。なぜならブレインフィーダーのような傘下からの昇格ではなく、横のスライドのような意味を持つからだ。もっと言えば、ロンドンのダンスミュージックの老舗への浮気とも言える。もしかすると、ニルファーによる”オルタナティヴ宣言”と言っても差し支えないかもしれない。

 

『Painless』まではATO/PIASに所属していたシンガーの新契約は、アーティストにとって新しい旅の始まりを意味する。このニュースとともに新曲「Like I Say (I runaway)」を発表した。

 

この新曲は、2022年リリースのアルバム『PAINLESS』以来の作品である。「Like I Say (I runaway)」は、ヤーニャの妹モリー・ダニエルが監督したミュージック・ビデオと共に発表された。ニルファーが家出した花嫁に扮するこの曲は歪んだディストーションギターが特徴的。 90年代のオルタナティヴ・ラジオを彷彿とさせるコーラスの下で歪んだギターのクランチが強調されている。

 

シングルのテーマについて、ニルファーは次のように語っている。


「時間は通貨のようなもの。二度と取り戻せない。それに気づくのはとても大変なことなの」


ニューシングルは、ヤンヤのクリエイティブ・パートナーであるウィルマ・アーチャー(スーダン・アーカイブス、MFドゥーム、セレステ)との共同作業で書かれた。これらのミュージシャンは過去に『PAINLESS』やデビューアルバム『Miss Universe』でコラボレーションしている。

 

 

「Like I Say (I runaway)」- Best New Tracks

 

 

2nd Single- 「Method  Actor」

 

  ニルファー・ヤーニャは「Method Actor」の発表とともに『My Method Actor』を正式に発表した。ニューヨーク・タイムズ紙が「対照的なテクスチャーを楽しむ」と評したほか、ザ・フェイダー紙が "衝撃的な復活 "と評した最近のシングル「Like I Say (I runaway)」に続くものだ。


ヤーニャはクラブビートからネオソウル、オルタナまでをセンス良く吸収し、2020年代のニューミュージックの境地を切り拓く。簡潔性に焦点を当てたソングライティングを行う彼女だが、そのなかにはスタイリッシュな響きがある。そして音楽そのものにウィットに富んだ温かさがある。それは、シニカルでやや刺々しい表現の中に含まれる奥深いハートウォーミングな感覚でもある。これはアルバムの前に発表された「Like I Say(I Runaway)」によく表れている。


アルバムのリードカットでタイトル曲でもある「メソッド・アクター」は、イントロから次に何が起きるのかとワクワクさせるものがある。やがてオルタナティブロックから多角的なサウンドへとつながり、先が読めない。アウトロでは予想外の展開が待ち受けている。それはたとえば、ショートストーリーのフィルムの流れをぼんやりと眺めるかのような不可思議な感覚に満ちている。


このシングルではアーティストが無名の登場人物の立場になって、4分弱のミニ・ライフ・ストーリーを描いている。付属のビジュアライザーは、スペインのベニドームにある古いホテルで撮影され、ニルファーが曲のストーリーを共有するために座っている様子を捉えたワンテイクのビデオである。このビデオは下記よりご覧いただける。

 


「Method  Actor」- Best New Tracks


 

3rd Single -  「Call It Love」

©︎Molly Daniel


  ニルファー・ヤーニャがニューアルバム『My Method Actor』の第3弾シングル「Call It Love」を公開した。この曲は先行シングル2曲とは異なり、R&Bテイストのアプローチが組み入れられ、涼し気な印象を放つ。ギターやシンセ、ストリングス、スティールパンなどを導入し、オルトフォークにトロピカルなイメージを添えている。しかし、こういったゴージャスなアレンジは旧来にはそれほど多くなかった。以前よりも遥かにトラック自体が作り込まれている印象を受ける。

 

ヤンヤはプレスリリースでこの曲についてこう語っている。

 

「自分の直感を完全に信じるには、ある種の勇気が必要だ。この曲は、自分の天職に身を任せ、その天職が自分をどこかに導いてくれる。それがあなたを蝕み、破滅させるのです」


ヤンヤは、いつものクリエイティブ・パートナーであるウィルマ・アーチャーと二人きりでこのアルバムに取り組んだ。ヤンヤは以前のプレスリリースで、「このアルバムは、その点で最も強烈なアルバムです。なぜなら、私たち2人だけだから。私たちは誰もバブルの中に入れなかった」と説明する。


このアルバムを書いているとき、ヤンヤは20代後半にさしかかり、ミュージシャンとしてのプレッシャーと格闘していた。

 

「夢見ることは問題解決に似ていると言われるようにね。ああ、いい感じ。いい感じ。理にかなっている。でも、なぜそうなのかはわからない。これは創造的な脳の一部を使っているようなもの」

 

  「Call It Love」

 




『My Method Actor』は9月13日にニンジャ・チューンからリリースされる。



『My Method Actor』



Label: Ninja Tune

Release: 2024/09/13


Tracklist:


Keep On Dancing

Like I Say(I Runaway)

Method Actor

Binging

Mutaitions

Ready For Sun(touch)

Call It Love

Faith's Late

Made Out Of Memory

Just A Western

Wingspan

 

 

 

Nilüfer Yanya 2024 Tour Dates:


North American Tour Dates:


9/28 - Philadelphia, PA @ Underground Arts*


9/30 - Washington, DC @ Black Cat*


10/1 - New York, NY @ Brooklyn Steel*


10/2 - Boston, MA @ Royale*


10/4 - Montreal, QC @ La Tulipe*


10/5 - Toronto, ON @ Phoenix Concert Theatre*


10/6 - Cleveland, OH @ Grog Shop+


10/7 - Chicago, IL @ Metro+


10/9 - Nashville, TN @ Basement East+


10/10 - Carrboro, NC @ Cat’s Cradle+


10/11 - Atlanta, GA @ Terminal West+


10/13 - Lawrence, KS @ Bottleneck+


10/15 - Denver, CO @ Meow Wolf+


10/18 - Vancouver, BC @ Hollywood Theatre+


10/19 - Seattle, WA @ The Crocodile+


10/20 - Portland, OR @ Wonder Ballroom+


10/22 - San Francisco, CA @ August Hall+


10/24 - Los Angeles, CA @ Fonda Theatre+

 


supported by:


Lutalo & Eliza McLamb = *


Angélica Garcia & Lutalo = +


EU & UK Tour Dates:


11/24 - Brussels, BE @ Botanique Orangerie


11/25 - Amsterdam, NE @ Melkweg Old Hall


11/26 - Berlin, GE @ Kesselhaus


11/28 - Paris, FR @ La Bellevilloise


11/30 - Brighton, UK @ Concorde 2


12/2 - Bristol, UK @ Fleece


12/3 - London, UK @ HERE at Outernet


12/4 - Nottingham, UK @ Rescue Rooms


12/5 - Manchester, UK @ Academy 2

 


J マシスとルー・バーロウ擁するダイナソーJr.が2009年にリリースしたアルバム『Farm』の15周年記念エクスパンデッド・リイシューを発表した。海外盤が8月16日にjagujaguwarからリリースされる。

 

ダイナソーJr.が再結成されたとき、その結成と伝説的な解散から20年以上を経て、心配されたのは、彼らがバック・カタログを売りさばき、昔のショーをマーケティングの仕掛けとしてツアーに連れ出しているだけではないかということだった。

 

しかし、2007年にリリースされた『Beyond』は、そのような詮索好きなファンに対して、マーシャル主導の「F**K YOU!」という心のこもった答えを与えてくれた。

 

続いて発表された『Farm』は、J・マスシス、ルー・バーロウ、マーフのオリジナル・ラインナップによる9枚目のフルレングス・アルバムで、2007年にリリースされた『Beyond』に続く作品。『Dinosaur』、『You're Living All Over Me』、『Bug』という最初の3枚の傑作アルバムで確立された刺激的なサウンドを取り戻し、バンドは偉大なロックバンドの地位を不動のものにした。

 

『Farm』は、ダイナソーJr.が時代を超越した爽快なロックミュージックを奏でることができると対外的に示したものである。実際的にこのアルバムはダイナソーJr.の特徴的なパレットを包括している。

 

歪んだギター、揺るぎないフック、蜂蜜のように豊かなメロディー。ある時は70年代のギター・エピック、また、ある時は、ジョニやニールとともに小川のせせらぎを聴くのに最適な収録曲。頭の中にすっと入ってきて、そこに留まり、楽しく跳ねまわる。耳を引く「Plans」は7分近いクラシック・ロック。さらに「I Don't Wanna Go There」はジェイムス・ギャングやハンブル・パイのようなストレートアヘッドな歌声、無愛想なリード・ギターがミックスされている。

 

『Farm』の拡張デラックス・エディションには、「Houses」、「Whenever You're Ready(The Zombies Cover)」、「Creepies" (Instrumental)」、「Show」が収録されている。これまでヴァイナルにプレスされることもなく、世界中でリリースされることもなかった幻の未発表曲。新たな拡張版のデラックスエディションは、ヘヴィーなマシスのファンにとって垂涎の的となるだろう。

 

Tasha
©Alexa Viscius


シカゴ出身のアーティスト、Tasha(ターシャ)が新作アルバム『All This and So Much More』を発表した。2021年の『Tell Me What You Miss the Most』に続くこのアルバムは、9月20日にBayonet Recordsからリリースされる。

 

先にリリースされた「Michigan」に加え、新曲「The Beginning」が収録されている。LPのカバー・アートとトラックリストは下記より。


「このアルバムのために最初に書いた曲のひとつである'The Beginning'は、この1年を通して自分自身を発見する旅(そして、そこから生まれた曲)の序章のような感じがする」とターシャは声明で説明している。

 

「この曲は、不確かさ、悲しみ、つながりを求める気持ちに触れている一方で、最初の一行、"これは終わりではない、始まりに過ぎない "という言葉には、私がすべてを乗り越えて辿り着いた希望と可能性の感覚が凝縮されている。私にとっては、グレッグ・ウルマンの紡ぎ出すギター・ソロのアウトロの終わりに興奮の余韻がある。その場ではわかりにくいかもしれないが、大きな結末は、想像もしなかった冒険への幕開けであることがとても多い」



「The Beginning」





Tasha 『All This and So Much More』


Label: Bayonet

Release: 2024年9月20日


Tracklist:


1. Pretend

2. The Beginning

3. Be Better

4. Good Song

5. Michigan

6. Party

7. Nina

8. Eric Song

9. So Much More

10. Love’s Changing

 

 

「Michigan」


バーティーズ・ストレンジがニューシングル「Lie 95」をリリースした。ストレンジとノッチャールズの共同プロデュースで、コラボレーターとしてお馴染みのグラハム・リッチマンがプロデュースを担当、ケイシー・ヒルとシャーリーン・ギブスがヴォーカルをとっている。VAM STUDIOのヴィンセント・マーテルとジョーダン・フェルプスが監督したビデオは以下から。


「この曲は、北東部の回廊(I-95)、つまり私の宇宙で愛を探すことについて歌っている」とストレンジはプレスリリースで語っている。

 

「パートナー、友人、コミュニティなど、広い意味での "愛 "を考えている。この曲はハイウェイに捧げる......そしてハイウェイで出会うすべての人たちに捧げるんだ」


ストレンジは2022年6月に2ndアルバム『Farm to Table』をリリースした。最近では、アップルTVの『The New Look』とA24の『I Saw the TV Glow』の豪華なサウンドトラックに参加している。

 


「Lie 95」

Toro y Moi announces new album "Hole Erth"

Toro Y Moi(チャズ・ベア)がニューアルバム『Hole Erth』で帰ってくる。このアルバムは9月8日にDead Oceansから発売される。『Mahal』に続く8作目のフルアルバム。

 

このアルバムは、アンセミックなポップ・パンクとオートチューニングのメランコリックなラップをクロスオーバーし、彼の多彩な音楽の趣味を反映させている。、チャズ・ベアの音楽史-パンクやエモに没頭した幼少期、現代ラップ界の大物たちのプロデュースを手がけた過去を網羅している。



ベン・ギバード、ポーチズ、ケヴィン・アブストラクト、グレイヴ、ケニー・メイスン、ドン・トリヴァー、ダックワース、イライジャ・ケスラー、レフなど、豪華なゲストが参加している。


リード・シングルの「Tuesday」は西海岸のポップ・パンクをラップ側から解釈したようなナンバー。この曲についてチャズ・ベアは次のように説明している。


「この郊外のアンセムを楽しんでもらいたい。大人になってからは、メインストリームとアンダーグラウンドのアーティストの境界線はしばしば物議をかもしたが、今ではその境界線は曖昧になり、何が好きなのかさえわからなくなってしまった...ときもある」

 

 

 「Tuesday」- Best New Tracks



アルバムの発表に合わせて、トロ・イ・モイはロサンゼルスのハリウッド・フォーエヴァー墓地でのヘッドライン公演とザック・フォックスのサポートDJセット、翌月のニューヨークのノックダウン・センターでの公演を発表した。

 

これらの公演は、8月にカリフォルニア州バークレーのグリーク・シアターで行われるヘッドライン公演の発表に続くものである。彼にとってこれまでで最大の公演であり、2019年にサンフランシスコのThe Fillmoreで2晩を完売させて以来、この地域では初のヘッドライナー公演となる。



2nd single- 「Heaven」



トロ・イ・モイはケヴィン・アブストラクトとレヴとタッグを組み、ブロークン・ソーシャル・シーンの「Anthems for a Seventeen Year-Old Girl」のサンプルを挿入した新曲「Heaven」を発表した。この曲はリードシングル「Tuesday」に続く、Toro y Moiの次のアルバム『Hole Erth』のプレビュー第2弾となる。インディア・スリーム監督によるビデオは以下より。


トロ・イ・モイはこのニューシングルについて次のように語っている。


「ミュージシャンとして、ソングライターが...何もないところから出てきた。あるいは、数分から数時間のうちに書かれた曲で、淡々とした魔法がかかっている。『Heaven』はまさにそれだ。サンフランシスコのディファレント・ファーでの『ホール・アース』セッションの初日に書かれた」


「私はエンジニアのグレース・コールマンに、私のスタジオのデモの中からランダムにセッションを開いてくれるように頼んだ。セッションを始めてから1時間も経たないうち、私は2番目のヴァースをラップしている自分に気づき、完成させる価値のある曲ができたかもしれないと思った」


「プロダクションやミックスについてそれほど難しく考えないで、ただ、自分の考えに耳を傾ける。私は、最終的に、処理する瞬間について書き、ミュージシャンの旅は絶え間ない修行であり、ある側面に注意を払うだけで、何かが抜け落ちてしまう余地があることに気づいたんだ。提示された選択肢がすべて詩的に両極端であるとき、人はどのように決断を下すのだろうか?」

 

 

「Heaven」



Toro Y Moi による『Hole Erth』は9月6日にDead Oceansからリリースされる。



Toro Y Moi Tour Date:


8/9 – Vancouver, BC @ Vogue Theatre
8/10 – Seattle, WA @ Thing Fest
8/11 – Portland, OR @ The Best Day Ever Festival
8/13 – Berkeley, CA @ Greek Theatre (with Aminé)
9/20 – Los Angeles, CA @ Hollywood Forever with Zack Fox (DJ Set)
10/3 – Queens, NY @ The Knockdown Center
10/18 – 10/19 – Miami, FL @ III Points Festival




Toro Y Moi 『Hole Erth』

Label: Dead Oceans

Release: 2024年9月8日


Tracklist:

1. Walking In The Rain

2. CD-R

3. HOV

4. Tuesday

5. Hollywood (Feat. Benjamin Gibbard)

6. Reseda (Feat. Duckwrth & Elijah Kessler)

7. Babydaddy

8. Madonna (Feat. Don Toliver)

9. Undercurrent (Feat. Don Toliver & Porches)

10. Off Road

11. Smoke (Feat. Kenny Mason)

12. Heaven (Feat. Kevin Abstract & Lev)

13. Starlink (Feat. Glaive)

 

 

 

Toro Y Moi:

 

トロ・イ・モワは、サウスカロライナ出身でベイエリアを拠点とするチャズ・ベアによる12年以上にわたるプロジェクトである。

 

2008年の世界的な経済破綻をきっかけに、Toro y Moiはチルウェイヴとして広く知られるサブジャンルの旗手として頭角を現した。その後10年間、彼の音楽とグラフィック・デザインは、その特別な呼称をはるかに、はるかに凌駕してきた。偉大なレーベル、Carparkとの9枚のアルバムを通して、彼はサイケ・ロック、ディープ・ハウス、UKヒップホップ、R&B、そしてその枠を超え、むしろ象徴的で明るくきらめくToro y Moiの指紋を失うことなく探求してきた。

 

ベアーはグラフィックデザイナーとしても活動している。ナイキ、ダブラブ、ヴァンズなどのブランドとコラボレートしてきた。ソングライター、プロデューサーとしても、タイラー、ザ・クリエイター、フルーム、トラヴィス・スコット、HAIM、ティーガン&サラといったアーティストとコラボしている。

Dora Jar
©︎Harley Appell

カルフォルニアのベッドルームポップシンガー、ドーラ・ジャコウスキーによるソロ・プロジェクト、Dora Jar(ドーラ・ジャー)は近日発売予定のデビューアルバムの詳細を明らかにした。

 

「誰もが自分自身や他人を識別することを考えると、それは私の中の逆張りかもしれない。でも、私はひとつのことに固執しない性質なの」


「No Way To Relax When You Are On Fire」は、最近のシングル「Timelapse」、「She Loves Me」、2023年の「Puppet」で予告されていた。今年初め、アシュニッコは2023年のシングル「You Make Me Sick!」のリミックスにドーラを起用した。先行公開されたトラックの視聴は下記より。


『No Way To Relax When You Are On Fire』は9月13日にアイランド・レコードからリリースされる。

 


 

  

 

 



Dora Jar  『No Way To Relax When You Are On Fire』


©︎ Braedon Long

 

マタドールに所属する新進気鋭のシカゴのインディーロックバンド、Lifeguard(ライフガード)は、これからが楽しみな三人組だ。荒削りでプリミティブなオルトロックでファンを魅了している。


ライフガードは2曲のニューシングル「Ministry / Energie」、及び、グレッグ・セイジ率いるアメリカの最初のパンクバンド、Wipersの「Telepathic Love」のカヴァーを同時にリリースした。

 

Wipersは、Middle Classと並び、USパンクの祖であるだけではなく、代表作『Is This Real?』は以降のパンクシーンのお手本になり、さらにはニルヴァーナのカートにも影響を及ぼしている。

 

ライフガードによる新曲は、マタドールのデビュー作「Crowd Can Talk」+「Dressed in Trenches」(2023年)以来の作品となる。この曲はデジタルで先行発売され、次いで10月にはフィジカル7インチがリリースされる。デジタルでのシングル購入者のみWipersのカバーを視聴できる。