Gwenno 『Utopia』


 

Label: Heavenly Recordings

Release:  2025年7月11日

 

 

Review

 

Gwenno(グウェンノ)はウェールズ圏ではミュージシャンとしての地位を確立している。前作アルバム『Tresor』ではマーキュリー賞にノミネートされ、より広い音楽ファンを獲得することになった。


前作はコーニッシュ語というウェールズ地方の古英語が詩に取り入れられていたが、今作では現代英語で歌われている。 音楽的には前作の延長線上にあるメロウで催眠的なバロックポップで、その音楽性の中には独特な陶酔感があり、魔術的な魅力により音楽リスナーを引き付ける。今回のアルバムは一度ラスベガスに向かったあと、ロンドンに帰るというサンダースの人生行路がムードたっぷりのドリーム・ポップソングの中に反映されている。まるでラスベガスでの日々を回想するような音楽的な視点ーーそれはどことなく幻想的な追憶を聞き手の脳裏にもよぎらせる。そして、それらは全般的に、サンダースの20代の頃までの記憶が含まれている。

 

ーー彼女がラスベガスからヨーロッパを経由してイギリスに戻った後、サウンダースはロンドンに移住した。「知り合いも何もいなかったから、ただ人々に頼み込んだり、『ザ・ステージ』誌の広告に応募したり、本当に馬鹿げたオーディションに行ったりしていた」と彼女は語ります。「一緒に過ごす人や音楽を作る人を探していた」 彼女は今、その時代——ボリウッド映画でのアイリッシュダンスや、テクノとケルト音楽を融合させたクラブヒットを作ろうとした試み——を、2000年代初頭の美学の重要な一部として振り返る。それは音楽のミックスとデジタル時代の未熟さが交錯する時代だった。バタフライトップスにキラキラしたローライズジーンズを合わせる奇妙なファッションスタイルだった。「本当にバラバラなものを、最も安っぽい方法で無理やり組み合わせた時代だった」と彼女は言う。一時期は魅力的だったが、10年代末にはシーンが変化し始めた。「より洗練され、突然契約を結んだバンドが現れ、お金が溢れるようになった」とサンダースは回想する。「よりプロフェッショナルになり、その後電子音楽になり、さらにブランド化され、その時『これはどこへ向かっているのか?』と感じた」ーー

 

これらの思い出は、20代の頃だけではなく若い時代のカーディフにまで遡る。バラ色に縁取られているとは言い難いかもしれない。その中にはほろ苦く、そして首尾よく行かなかった悲しみが刻印されている。おのずとそれらはサンダースが作り出す音楽、そして全般的な音楽のムードに乗り移り、哀感やペーソスを誘う。しかし、それは同時にまた完全な悲しみで埋め尽くされているとも言いがたい。アルバムの冒頭を飾る「London 1757」は、60〜70年代のバロックポップの形式を踏襲し、その中で子供の声のサンプリングや落ち着いた歌謡的なボーカルの節回しの中で、癒しの瞬間を探ろうとしている。同時に、ファッション業界に関する僅かな憧憬は、フレンチ・ポップやイエイエのような音楽と結びつき、Melody's Echo Chamberのようなノスタルジックな音楽性やファッショナブルな感覚を呼び起こす。それらの感覚的な音楽性を拡張させ、そして押し広げるような役割を果たすのが、オーケストラ・ストリングである。これらのビートルズやゲンスブール的なアーティスティックな感性には瞠目すべき点があり、ミュージシャンの才能が必ずしも年齢に左右されないことを伺わせる。そして、結局のところ、それは、内的な自己を癒やす目的があるのと同時に、聴取する側の心を癒やす力がある。

 

音楽的には幅広く、「Dancing On Volcanoes」 では80年代後半のブリット・ポップの誕生前夜まで遡る。このトラックはジョニー・マーが参加しているのではと思わせるほどスミス的な音楽性を思い起こさせる。それらのブリット・ポップの最初期の音楽性に加えて、ディスコ風のサウンドを付け加えて、内的な熱狂性を湧き起こす。懐かしさと新しさが混在するディスコポップソングで、淡々としたスポークワード風の歌唱からソプラノの音域へと移り変わるサビの部分では目の覚めるような感覚を呼び覚ますことがある。続く「Utopia」はビリー・ジョエルやビートルズ風のピアノバラードで、転調や移調を交えた色彩的な和声の構成が普遍的な魅力を擁する。しかし、古典的なソングライティングもストリングスのシンセサイザーが入ると、独特なアトモスフェリックな効果が出現し、幻想的な雰囲気、そしてときにサイケデリアが打ち広がる。曲の後半でのシンセストリングとギターやベースのセッションは聞かせどころとなるだろう。

 

 アルバムの中盤では、西ヨーロッパの音楽が優位になる。それはまた言い換えれば、ムービースターという概念を生んだパリの20世紀の映画シーンを音楽的な視点から回想している。これはジョイス的な文学の効果を与え、聞き手をフランスのモノクロ映画のような世界、あるいはヌーヴェル・ヴァーグの世界に誘う。映画の俳優のモノローグやナレーションのような形で入る語り、そしてモノクロ映画からそのまま出てきたようなピアノの断片的な演奏のコラージュなどがいたるところに配される。それらは結局、これらの20世紀のヨーロッパ社会の音楽的な反映を意味するにとどまらず、パトリック・モディアノが語った「父なき世界」の断片的な言及でもある。同時に、これらの脚色的でシネマティックなポピュラー音楽は、ある意味ではヨーロッパ社会の光と闇を映写機のごとく映し出す。その光と闇とは華やかさ、その裏側にある退廃を。


音楽的には少し散漫に陥った印象もあるものの、ポスト・イエイエともいうべき音楽が顕著だ。そうした混沌たる音楽的な世界は、時々、現代性の戦争というテーマと関わりあいながら、その出口を探すかのようである。その出口の光が見えるのが、「73」である。ここではGwennoらしい音楽が繰り広げられる。それはやはりバロックポップとドリーム・ポップの中間にあるどことなく夢想的で幻想的な音楽である。驚くべきことに、この曲の音楽性はヨーロッパという地理的に大きな隔たりがあるが、日本の歌謡曲やシティポップとも近似性がある。そして、変拍子を交えた巧みな楽曲の構造、さらには豪奢なオーケストラストリングスという、音階的な美しさやハーモニーの黄金的な輝きが混在し、聞き手を美麗な感覚へと引き連れていく。


アルバムからはポピュラーミュージックの玉手箱のように次から次へと斬新な音楽が飛び出す。「The Devil」では70年代のジャクソン5のような音楽をベースに、このアーティストとしては意外にもファンクの影響を含めたポップソングに着手している。しかし、基底となる音楽が変わってもその革新となる個性が揺らぐことはない。曲の中盤以降は、ファンシーかつドリーミーなポップスの雰囲気が優勢となり、これらのアトモスフェリックでアブストラクトな音楽が最高潮に達する。しかし、これらの音楽とて、一年や二年で獲得したものではなく、人生の経験やその考察により、自己のアンデンティティを確立していったことが伺える。シンガーソングライターというのは、不動の自己を獲得するための道しるべを自らの力でその都度打ち立てる行為なのである。そのことを考えると、これらの音楽、そしてその制作を通して、Gwennoは誰にも模倣されぬ自立性を獲得し、自分というのが何であるのかを知ったということになろう。

 

このアルバムは一般的なヒットアルバムと比べると、地味な印象があるため、真価を掴むためには、それ相応の時間を擁するかもしれない。前作アルバム『Tresor』からより音楽的な見地を広め、そして人生を俯瞰で見るという視点が実際の音楽と結びつき、音楽の本質的な魅力として表出している。「Ghost of You」のような楽曲は、グウェンノがケイト・ル・ボンのようなミュージシャンと肩を並べた瞬間であり、メロディーメイカーとしての才能、そして作曲の水準の高さがはっきりと現れ出ることになった。この曲に中に現れるテンポの流動的な変化、変拍子、そして時折ピアノやシンセのアレンジを通じて出現するサイケデリアに最大の真価が宿る。


アルバムの収録曲は、サンダースの人生とどこかで連動するかのように呼応する。そして、ウェールズ、ラスベガス、イギリスという3つの地理的な空間性を音楽から縁取り、まるでその3つの文化拠点の上に自己を横断させるような試みが取り入れられている。さらに、音楽全般としては、逆行する人生や追憶が収録曲の流れと関連したり連動している。本作の最後は、最もイギリス的になり、シンガーソングライターのカーディフの原点に回帰していく。それらの不確かな追憶は「St. Ives New School」、「Hireth」といった終盤の2曲に捉えることが出来るかもしれない。 クローズ曲ではチェンバロが登場する。この曲はバロックポップの一つの完成形である。

 


 

 82/100

 

 

 

「73」 

 


Eliza McLamb(イライザ・マクラム)がセカンドアルバム『Good Story』を発表した。 2024年の素晴らしい『Going Through It』に続くアルバムで、10月24日にRoyal Mountainからリリースされる。 

 

彼女はilluminati hottiesのSarah Tudzinとレコーディングし、バンドにはギターのJacob Blizard、ベースのRyan Ficano、鍵盤のSarah Goldstone、ドラムのJason McGerrが参加している。 「個人的な物語を作り上げるという強迫観念から離れ、より新鮮に感じられ、アイデアを拾い上げることができるような、余地を切り開き、新しい曲を持ち込んだ」とマクラムは言う。 「でも、個人的な物語を作らなければならないという強迫観念について、これらの曲を書いたんだ」。


最初のシングルは「Like the Boys」で魅力的なインディー・ロック・トラックだ。 ライク・ザ・ボーイズ』は、男の子たちの中の女の子であることについて歌っている」とマクラムは言う。 「私は彼らの権威と大胆さを得たかった。 彼らがお互いに愛し合うように、私も愛されたかった。 そして今、振り返ってみると、私たちは皆、互いにふりをし合って遊んでいた。 遊びがいかに暴力的なものであるかもね」 彼女が監督を務めたミュージックビデオは以下からご覧ください。



Eliza McLamb 『Good Story』

Label: Royal Mountain

Release:  2025年10月24日 

 

Tracklist:

1. Better Song

2. Like the Boys

3. California

4. Suffering

5. Good Story

6. Promise

7. Water Inside the Fence

8. Talisman

9. Mausoleum

10. Forever, Like That

11. Every Year

12. Girls I Know

13. Getting 


シカゴのWhitneyは4thアルバム『Small Talk』を発表した。AWALからの最初のリリースとなる。ノスタルジックなソウル/フォークロックソングを落とし込むことにかけて、ホイットニーの右に出るグループは見当たらない。

 

全11曲を収録したホイットニーのニューアルバム「Small Talk」のゲスト・ヴォーカルはマディソン・カニンガムただ一人。

 

ニューシングル「Dandelions」は、ホイットニーの核となる価値観に立ち返ったもので、ジュリアン・エルリッヒのゴージャスなファルセット・ヴォーカル、アメリカーナ寄りのソングライティング、そしてマックス・カカチェクのスライド・ギターを伴う豪華なアレンジが特徴だ。

 

深い感銘を与える「Dandelions」は、青々とした、霞んだ夏の夜のような雰囲気を持っている。 ジュリアン・エルリッヒのコメントは以下の通り。

 

「数年前、マックスと私は、当時付き合っていた人たちの近くに引っ越す寸前だった。 数ヶ月の間に2人の関係は突然崩れ去り、私たちは混乱と悲しみに包まれた。 そのような出来事に触発され(そして中西部の誇りという気まぐれに)、私たちは『ダンデライオン』の物語を、大都会の希望に満ち溢れ、噛み砕かれてハートランドに吐き戻される男の物語に紡ぐことにした。

 

 

「Dandelions」



Whitney 『Small Talk』 


Label: AWAL

Release:  2025年11月7日

 

Tracklist:

 

1.Silent Exchange
2.Won’t You Speak Your Mind
3.The Thread
4.Damage
5.Dandelions
6.Islands (Really Something)
7.In The Saddle
8.Evangeline (Ft. Madison Cunningham)
9.Back To The Wind
10.Small Talk
11.Darling


ミネアポリスのインディーシンセポップアーティスト、POLIÇAがニューアルバム『Dreams Go』の知らせを携えて戻ってきた。 

 

ニューアルバムはミネソタのパチダーム・スタジオでレコーディングされた。 ニルヴァーナが『In Utero』を制作した有名なスタジオだという。ポリサの共同設立者で長年のプロデューサーであるライアン・オルソンがレコーディングに参加し、スウェーデンのテクノ・プロデューサー、ペーダー・マンネルフェルトの協力も得た。 膠芽腫と診断され、演奏能力を失ったベーシスト、クリス・ビアデンとの最後のレコーディングとなった。


Dreams Go」は、オルソンがプロデュースし、ストックホルムを拠点とするテクノ・プロデューサーのペーダー・マンネルフェルトがゲスト・プロデュースした、ミネソタのパチダーム・スタジオでレコーディングされた8曲の新曲集である。 膠芽腫の診断によりベースを弾けなくなる前の、ビアデンとの最後のセッションとなった。


このアルバムは、深い転換期にあるバンドの姿をとらえている。 アルバムの公開とともに、ほろ苦いタイトル曲が生まれた。 この曲は、私たちが夢を飲み込んでしまい、その夢なしで人生が続いている間に葬り去ってしまうことへの賛歌なのです」と、チャニー・リーヌは語っている。


ビアデンがライヴ活動をできなくなった一方で、ポリサはアレックス・ナッターを新たに加え、新たなツアー・ラインナップで再び自分たちを再構築しながら前進している。

 

 

「Dreams Go」- Live Version

 

 

 

POLIÇA 『Dreams Go』 

Label: Memphis Industries

Release: 2025年10月17日 


Tracklist:

1. Carlines

2. Wound Up

3. Revival

4. Creeping

5. Wasted Me

6. Li5a

7. She Knows Me

8. Dreams 

 

Pre-order: https://polica.ffm.to/dreamsgo.OYD 


 

Robert Plant(ロバート・プラント)がニューアルバム『Saving Grace』の詳細を明らかにした、音楽界の伝説であるLed Zeppelinのボーカリスト、ロバート・プラントは、1980年にバンドが解散するまでこのバンドを想像を絶する高みへと導いた。 以降は、ソロ・アルバムを通じてロックソングを追求してきた。彼のソロ・キャリアは、21世紀にナッシュビルに根ざした数々のセッションを含む、魅力的な作品に彩られている。最近では友人向けのパーティ等でしか歌わないと噂されていた御大であるが、ついにソロ・アルバムの制作を発表した。

 

ニューアルバム『Saving Grace』は全般的なアプローチにおいて深くイギリス的である。 新たなグループを結成し、このアルバムのためのセッションは、イギリスの田舎の片隅で6年かけて行われた。

 

ロバート・プラントは、セイヴィング・グレイス(ヴォーカリストのスージー・ディアン、ドラマーのオーリー・ジェファーソン、ギタリストのトニー・ケルシー、バンジョーと弦楽器奏者のマット・ウォーリー、チェリストのバーニー・モース・ブラウン)と共に、一から新しいものを作り上げた。ロバート・プラントのコメントは以下の通りです。

 

「僕らはよく笑うんだ。 それが自分に合っていると思う。  何事にも深刻になりすぎる理由が見つからないんだ。 色あせないんだ。 全体を通しての甘さ......、この人たちは優しい人たちで、今まで出せなかったものを全部出している。 彼らはユニークなスタイリストになり、一緒になって最も興味深い場所にたどり着いたようだ」

 

興味深いことにアルバムはLowの壮大な「Everybody's Song」のカバーでリードされている。 アメリカのグループは、ヴォーカリストにとって重要な試金石であり、この曲を魅力的な角度から捉え直している。ロバート・プラントの「Saving Grace」は9月26日にリリースされる。


ニューシングル「Everybody's Song」はLed Zeppelinの代名詞である民族音楽とロックのクロスオーバーである。しかし、やはりその音楽はより英国的で、アイルランド民謡やケルト音楽に傾倒している。自らの民族的なルーツの源泉を辿るような音楽性はロバート・プラントが音楽的な原点に回帰した証拠で深みがある。それは一つの魂が終着点を見出した瞬間でもある。



「Everybody's Song」


 

 

Robert Plant 『Saving Grace』


Tracklist:

 

1. Chevrolet

2. As I Roved Out

3. It’s A Beautiful Day Today

4. Soul Of A Man

5. Ticket Taker

6. I Never Will Marry

7. Higher Rock

8. Too Far From You

9. Everybody’s Song

10. Gospel Plough

 


Taking Headsのデヴィッド・バーンは、7年ぶりのソロアルバム『Who Is The Sky?』の最新プレビューとして「She Explains Things to Me」を発表した。この新曲は華々しいホーンがファンファーレのように鳴り響く祝福的なポップソング。ブリット・ポップにも近いテイストがある。

 

「She Explains Things to Me」は、レベッカ・ソルニットの著書『Men Explain Things to Me』に部分的にインスパイアされたという。『Who Is the Sky? 語り手の不思議な内的独白を通して、バーンはここで、男性が女性の考えや視点を否定する方法について考察している。


「友人(たいていは女性の友人)が、映画の中で登場人物の間で起こっていることを、私よりもずっと早く察知しているような様子に何度も驚嘆したものだ。 詩を理解することもあるけれど、助けが必要なこともある。 ソルニットの『男は私に説明する』という本にインスパイアされたとはいえ、大きな違いがある」


後にブロードウェイ・ミュージカルやHBO映画としてヒットした、バーン絶賛の2018年アルバム『アメリカン・ユートピア』の続編となる『フー・イズ・ザ・スカイ?』は、ニューヨークを拠点とする室内アンサンブル、ゴースト・トレイン・オーケストラのメンバーによって12曲がアレンジされ、パラモアのヘイリー・ウィリアムス、セント・ヴィンセント、ザ・スマイルのドラマー、トム・スキナーらが特別ゲストとして参加している。


デヴィッド・バーンは2025年から2026年にかけて世界ツアーを行う予定で、3月にはパリ、ベルリン、アムステルダム、ロンドン、カーディフ、グラスゴー、ダブリンなどでイギリス公演が予定されている。


デヴィッド・バーンの新作アルバム『Who Is The Sky?』はマタドール・レコードより9月5日にリリースされる。

 


「She Explains Things to Me」

 


ロサンゼルスを拠点に活動を行うScullcrusher(スカルクラッシャー)はリードシングル「Exhale」のリリースと合わせて近日発売予定のアルバム『And Your Song is Like a Circle』の詳細を明らかにした。さらに最新作は新契約を結んだレーベル、Dirty Hitから発売予定です。

 

「"Exhale "は、曲が最初に着想される瞬間に気づくことをテーマにしています。 私の中には、曲の構成が落ち着き、曲が進化する前に、そこで立ち止まって未完成のままにしておきたいと思う部分がある。 その代わりに、私は曲が形作られるのを許し、それが何になろうとも受け入れるのです」とヘレン・バレンタインは語る。


このプロセスは自然な感じで、息を吸いきったところで一呼吸おいてからすべてを吐き出すような感じ。 このプロセスを認識することで、私は変化全般に対して平穏を感じることができるのかもしれません。 思考、言葉、音がある特定の方法で相互作用するとき、それらは前進する道を明らかにすることができる。 時には、この道の手前で、隠れて安全だと感じられる空間でぐずぐずしていたいと思うこともあるでしょう。

 


バレンティンが新作を書き始めたのは、10年近く故郷と呼んでいたロサンゼルスを離れてから。 彼女は生まれ育ったニューヨークのハドソン・バレーに戻ることに。 以降、数年にわたる強烈な孤独が続き、バレンティンは国をまたいだ転居の断絶とその解離的な余震を反映した映画、本、アートに没頭した。 2022年のデビュー作『Quiet the Room』に続くリリースとなる。


「私は自分の作品をコレクションとして考えるのが好きで、それに作品を加えるたびに、私は岩を加えているのです」とバレンティンは言う。 「最終的には円形になるかもしれない。 何かを作るたびに、作品群の周りにまた線を引いていく。 生涯、それをなぞり続けるような気がする」

 

 

「Exhale」



Skullcrusher 「Exhale」


Label: Dirty Hit

Release:  2025年10月17日


Tracklist:

1.March

2.Dragon

3.Living

4.Maelstrom

5.Changes

6.Periphery

7.Red Car

8.Exhale

9.Vessel

10.The Emptying


Pre-order: https://skullcrusher.ffm.to/andyoursongislikeacircle

 


ロサンゼルスを拠点に活動するロック界の破壊者、Jane Doeが新しいミュージック・ビデオ『Menu』をリリースした。このハードなトラックは、バンドの2ndアルバム『Found』に収録されており、過去から脱却し、弱さを揺るぎない強さへと鍛え上げ、力強く象徴的な内容となっている。 


エヴァ・タレウレが監督したこのミュージック・ビデオは、混沌と静寂の間でダイナミックなバランスを保っている。


冒頭は、溶けるようなギター・リフと塩辛い反抗的な歌詞で始まり、カメラはリード・シンガーのイジーの横顔をとらえる。 曲が進むにつれ、ド迫力のベース、躍動的なドラム、魂を揺さぶるボーカルが炸裂する。 イジーの手がフレームに入り、髪を切り落とし、電気カミソリを渡されて残りの頭を剃る。


「私は自分のエージェンシーを取り戻し、新しい章をスタートさせた。 再出発の必要性には、多くの人が共感してくれると感じています。 カメラに向かって頭を剃ることは、本当に自由なことでした。 誰も "伝統的な "美やイメージの概念に合わせる必要はありません。 この曲は、そんな古臭い思考回路と闘うことを歌っているんだ」


ジェーン・ドゥは普通のバンドではない。 ロックンロールのマイルームから織り成された本物のサウンドで、西海岸を拠点とするジェーン・ドウは、反抗的で意見も強いが、信じられないほど賢く思いやりのある女性がフロントマンを務め、歌い、叫び、そして彼女とつながりのある全世代にメッセージを送っている。 

 

Jane Doeの全米(US/CDN)キャンペーンは、2019年1月のデビュー・アルバム『Identified』とともに開始され、伝説的なハウィー・ワインバーグがマスタリングを担当した。 残酷なまでに正直な「Final Line」、「This is a Rock Song」のような壮大なスローバックやオマージュ・トラック、そして力を与えてくれる「Scab」や心を揺さぶる「Scar Territory」などの曲で、Jane Doeの音楽は新たな多世代のサウンドトラックの一部となった。


2ndアルバム『Found』は2024年夏にリリースされ、多くの批評家から絶賛された。 ギター・ガール・マガジンは「ジェーン・ドゥは新世代のバンドの中でも際立っており、心を揺さぶるグランジのモンスター・ウェーブを送り出している」と絶賛し、ルナ・コレクティヴは「期待を裏切る」と称賛している。 


彼らのシングル "The Menu "は、力強く象徴的な過去を捨て去り、傷つきやすさを揺るぎない強さへと鍛え上げる、魅惑的な一曲だ。 エヴァ・タレウレが監督したミュージック・ビデオは、混沌と静寂の間のダイナミックなバランスを保っている。 冒頭は、顔を溶かすようなギター・リフと塩辛く反抗的な歌詞で始まり、カメラはリード・シンガーのイジーの横顔をとらえる。 曲が進むにつれ、ド迫力のベース、躍動的なドラム、魂を揺さぶるボーカルが炸裂する。 イジーの手がフレームに入り、髪を切り落とし、電気カミソリを渡されて残りの頭を剃るまで。


何よりも、ジェーン・ドウは特定の型にはまらない世代だ。 ジェーン・ドウは丸い穴に四角い釘なのだ。 ジェーン・ドウは、過去に共感しながらも未来を切り開く人々の波なのだ。


「Menu」

 

 

Jane Doe is not your average band – not by a long shot. With an authentic sound woven from the milieu of rock and roll, the West Coast based Jane Doe is fronted by a defiant, opinionated but incredibly smart and compassionate woman, singing, screaming and messaging an entire generation of whom she’s connected to. Jane Doe’s National (US/CDN) campaign launched along with their debut album "Identified", January 2019 and was mastered by none other than the legendary Howie Weinberg. With tunes like the brutally honest ‘Final Line’, epic throwbacks and homage tracks like ‘This is a Rock Song’, as well as the empowering ‘Scab’ and haunting ‘Scar Territory’, Jane Doe’s music has become part of a new multi-generational soundtrack.


Their sophomore album Found was released in the summer of 2024 and received much critical acclaim. Guitar Girl Magazine proclaimed, "Jane Doe stands out in the new generation of bands, pumping out monster waves of mind-blowing grunge", while Luna Collective praises the band as "defying expectations". 


Their single "The Menu” is an enthralling listen that encompasses a powerful and symbolic shedding of the past, where vulnerability is forged into unshakable strength. The music video directed by Ava Taleure strikes a dynamic balance between moments of chaos and calm. It opens with a face-melting guitar riff and salty, defiant lyrics, as the camera locks on the poised profile of lead singer Izzy -  still, focused, and poised. As the song progresses, the track explodes with thumping bass, kinetic drums, and soul-shaking vocals. Izzy’s hands come into frame, chopping her hair off until she’s handed an electric razor and shaves the rest of her head.


Above all else, Jane Doe is the generation that doesn’t fit a specific mold. Jane Doe is a square peg in a round hole. Jane Doe is the wave of people who identify with the past but shape the future.

 


アトランタのパンクバンド、Upchuckがニューアルバム『I'm Nice Now』を10月3日にリリースする。ドミノ・レコードと契約したばかりのバンドは、新たな一歩を踏み出そうとしている。

 

ニューアルバム「I'm Nice Now」は同レーベルにとって初の作品となる。タイ・セガールがソニック・ランチ・スタジオでプロデュースとミックスを手がけた。10月3日にリリースされるアップチャックは、彼らのアートの様々な側面を見せる2曲の新曲でリリースを予告している。

 

フロントパーソンのKTがリードをとる「Forgotten Token」は、妹を突然亡くしたことを歌った曲だ。ビデオにはKTの母親、祖母、兄がカメオ出演している。

 

一方、「Un Momento」はドラマー/ヴォーカルのクリス・サラドに重点を置いた曲で、パンクの激しさと、彼が幼少期に耳にしたクンビアのリズムが融合している。

 





Upchuck 『I’m Nice Now』


Label: Domino

Release: 2025年10月3日

 

Tracklist: 

  

1. Tired 

2. Plastic 

3. New Case 

4. Fried 

5. Homenaje 

6. Kept Inside 

7. Pressure 

8. Un Momento 

9. Forgotten Token 

10. Kin 

11. Lost One 

12. Slow Down 

13. Nowhere



Upchuck:

 

アップチャックは、2018年にアトランタの20代前半のスケーターからなるバンドとして誕生し、魅力的なパフォーマーKTを前面に押し出した。 

 

2022年にはブルックリンのFamous Class Recordsからデビューアルバム『Sense Yourself』をリリースし、その後すぐにタイ・セガールがプロデュースした2023年の『Bite The Hand That Feeds』がリリースされた。 Freaky "や "Facecard "といった初期のシングルは、イギー・ポップやヘンリー・ロリンズから支持を受け、彼らのラジオ番組で演奏された。 


急成長するアップチャックのライヴ・ショーの伝説は国際的に広がり続け、同じアトランタ出身のフェイ・ウェブスター(アップチャックをお気に入りのバンドと呼ぶ)は、アミル&ザ・スニファーズ、ソウル・グロー、OSEES、キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザードのサポート・ツアーに参加し、コーチェラ2024では注目を集めた。 「XSWで彼らを観たローリング・ストーン誌は、「すべてが爆発する。クラブは音の大砲と化し、最大限の破壊をもたらす。 どの曲もこれでもかというほどヒットする」と評している。 

  Wet Leg 『Moisturizer』


Label: Domino

Release: 2025年7月11日

 


Review

 

ワイト島のリアン・ティースデールとヘスター・チェンバーズが結成したウェット・レッグのは、この数年、大型のフェスを始めとするライブツアーを行う中、エリス・デュラン、ヘンリー・ホームズ、ジョシュア・モバラギの五人編成にバンドに成長した。

 

デビューアルバム『We Leg』では、ライトな風味を持つポスト・パンク、そしてシンガロングを誘発する独特なコーラスを特徴とし、世界的に人気を博してきた。その音楽性の最たる特徴は、パーティロックのような外向きのエナジー、そして内向きのエナジーを持つエモーションの混在にある。痛撃なデビューアルバム『Wet  Leg』は、その唯一無二の個性が多くのリスナーを魅了し、また、ウェット・レッグをヘッドライナー級のアクトとして成長させた要因ともなった。デビュー当時は、ギターを抱えてパフォーマンスをするのが一般的であったが、最近ではリアン・ティースデールはフロントパーソンとしてボーカルに集中するようになった。

 

2作目『Moisturizer』にはデビューアルバムの頃の内省的な音楽性の面影は薄れている。むしろそれとは対極に位置するヘヴィネスを強調したオープニングナンバー「CPR」は、そのシンボルでもあろう。オーバードライブをかけたベースやシンプルなビートを刻むドラムから繰り出されるポスト・グランジのサウンドからアンニュイなボーカルが、スポークンワードのように続き、サビでは、フランツ・フェルディナンド風のダンスロックやガレージロックの簡素で荒削りなギターリフが折り重なり、パンチの効いたサビへと移行していく。スペーシーなシンセ、そして、ポスト・パンク風のヴォーカルとフレーズ、そのすべてがライブで観衆を踊らせるために生み出された''新時代を象徴付けるパンクアンセム''である。その一方、二曲目では大衆的なロックのテクニックを巧みに身につけ、アコースティックギターからストロークス風のミニマルなロックソングへと変遷していく。上記二曲はライブシーンで映えるタイプの曲だろう。

 

数年間の忙しないライブツアーの生々しい痕跡は続く「Catch These Fists」に反映されている。すでにライブではアンセム曲であり、また、ライブパフォーマンスにおいても個性的な演出が行われる。狂乱的なギターのイントロに続いて分厚いベースラインが繋がり、そしてやはり、Wet Legの代名詞的なロックのイディオムである''囁くようなスポークンワード''が絶妙な対比をつくり、ブリッジでは例のセクシャルなダンスパフォーマンスが脳裏をよぎる。しかし、サビではイントロのモチーフを生かしたダンスロックやガレージロックへと変わる。この瞬間に奇妙なカタルシスのようなものを覚える。いわばロックナンバーとしては申し分のない楽曲なのだ。

 

以降の三曲は、五人編成によるデビューアルバムとは対象的な重厚なサウンドを楽しめる。ダンスパンクやガレージ・ロック、グランジなどを下地に、ヘヴィーなロックソングを追求している。しかし、その中には、やはりWet Legらしさがある。「Pond Song」にはスペーシーな世界観やスチームパンクのようなSFの感覚というように、スタンダードなロックソングの枠組みの中にバンドらしさを感じ取ることもできる。しかし、同時にヘヴィネスが加わったことにより、デビューアルバムには確かに存在した唯一無二の魅力も薄れてしまったのも事実だろう。言葉には尽くせないが、このアルバムのパワフルな感覚は大きな魅力なのだが、何かを見失っているという印象も覚える。ここにはヒットソングを書かねばという強いプレッシャーを読み解くことが出来た。しかし、いずれにせよ、アンセミックな曲を制作しようというバンドの心意気のようなものは明瞭に伝わってくる。そのチャレンジに関しては大きな称賛を送るべきだろう。

 

意外なことに、Wet Legの魅力が出てくるのは、一般性ではなく、個人的な趣味や特性が表れ出る瞬間にある。 例えば、デビュー・アルバムの延長線上にある少し軽めのポスト・パンクとドリーム・ポップが融合したような楽曲「Pokemon」は、むしろそういったプレッシャーや重圧から開放された瞬間ではないか。この曲は、売れる売れないは関係なく、バンドのソングライターが最も書きたかったタイプの曲ではないかと推測される。密かに東京のカルチャーへの言及がある。近未来的な雰囲気を持つモダンなロックナンバーで、素晴らしい一曲である。それとは対象的に、ノイジーなパンクナンバー「Pillow Talk」は、バンドの抱える不協和音のような感覚が表れ出ている。それは内在的なものなのか、Iggy Pop & The Stoogesのようなプロトパンクの形式のロックソングを通じて、内在的な歪みや奇妙な軋轢のようなものが反映されている。

 

このアルバムは、サイレンスとラウドを行き来するグランジの形式で行われるロック、従来のスポークンワードを活用したポストパンク、さらにはガレージ・ロック等、ロックの教科書のような内容となっている。さらに、従来にはない試みが取り入れられた曲も収録されているのに注目。「11:21」はストロークスへのオマージュだろうか? 少なくとも、バンドが最初にバラードに取り組んだ瞬間だろう。それはまだ完成されていないが、未知なる音楽性への期待が高まる。 リアンのボーカルはまるでステージとは別人のような繊細さと女優性を併せ持つ。

 

セカンドアルバムの全般的なレコーディングでは、むしろ相方のヘスター・チェンバースのギターが大活躍しているという印象で、実際的に職人的なプレイの領域まで到達しているのではないだろうか。どうやら察するに、ウェット・レッグはしんみりした形でこのアルバムを終わりたくなかったみたいだ。デビューアルバムと地続きにあるクローズ曲「u and me at home」で終了する。この曲にはデビュー当時のファンシーな音楽のテイストがどこかにのこされている。それがライブアクトで培われたアンセミックでシンガロングを誘発するフレーズと融合している。


ヤードアクトと同様、ウェットレッグは2ndアルバムの難しさに突き当たった。完全な録音作品にするのか、それとも、ライブの延長線上にあるロックアルバムにするのか、思い悩んだ形跡が残されているという気がする。しかし、同時に、過密なライブスケジュールを縫って制作された作品であることを考えると、ウェット・レッグの奮闘は大いに称賛されて然るべきだろう。

 

 

 

82/100

 

 

 

Best Track- 「Pokemon」

Brett Warre

Amanda Shires(アマンダ・シャイアーズ)が新作アルバム『ノーバディーズ・ガール(Nobody's Girl)』を発表した。 2022年の『Take It Like a Man』に続くこのアルバムは、9月26日にATOからリリースされる。 

 

リードシングルとして最初に先行リリースされた「A Way It Goes」は、ダイナミックなパーカッションを活かしたポピュラー・ソングで、映像からも分かる通り、シネマティックな印象を帯びている。"I can show you how he left me/ Paint a picture, growing flowers for nobody/ But I'd rather you see me thriving. "という歌詞で始まる。 以下からチェックみよう。


『Nobody's Girl』はローレンス・ロスマンがプロデュースし、シャイアーズとロスマンが共作を行った。 シャイアーズにとって、ジェイソン・イズベルとの離婚後初のアルバムとなる。 『「ノーバディ・ガール」は、その残骸、沈黙、再構築の後に生まれたものです」と彼女はプレスリリースで語っている。 「永遠に続くと思っていた人生の後遺症に立ち向かい、誰もあなたを救いに来てくれないことに気づくという内容です」と彼女はプレスリリースで語っている。


ナッシュヴィルのサウンド・エンポリアム・スタジオで録音されたこのアルバムには、フレッド・エルトリンガムとジュリアン・ドリオがドラム、ドミニク・デイヴィスがベース、ピーター・レヴィンが鍵盤、ザック・セッチフィールドがギター、ロスマンがギターを担当している。 フリードマンはまた、カリフォルニア州ロサンゼルスのロスマン・レコーダーズでも録音し、ジェイ・ベレローズがドラム、ピノ・パラディーノとジンボ・ハートがベース、ジョー・ケネディがピアノとギター、ロスマンが再びギターを担当した。

 

 

「A Way It Goes」




Amanda Shires 『Nobody's Girl』

Label: ATO

Release: 2025年9月26日

 

Tracklist:


1. A Way It Goes

2. Maybe I

3. The Details

4. Living

5. Lose It For A While

6. Piece of Mind

7. Streetlights and Stars

8. Lately

9. Friend Zone

10. Strange Dreams

11. Can’t Hold Your Breath

12.Not Feeling Anything

 


マーゴ・プライスが新曲「Don't Wake Me Up」をリリースした。プライスはジェシー・ウェルズと組んでニューシングルを制作。8月29日にロマ・ヴィスタ・レコーディングスからリリースされる彼女のアルバム『Hard Headed Woman』から2曲目のシングルとなる。 この曲には、ボブ・ディランの "Subterranean Homesick Blues "にオマージュを捧げた、楽しく自由奔放なハンナ・グレイ・ホール監督の新しいミュージック・ビデオが付属している。 以下より。


「この曲は数年前に詩として始まり、最初は詩人のフランク・スタンフォードにインスパイアされました」とプライスはプレス声明で説明している。 「私の夫で共同作曲家のジェレミー・アイヴィーが、私が書き捨てたノートのアイデアを見つけ、メロディーをつけて復活させた。 自分自身よりも大きな何かに触れるような、そんな稲妻のような瞬間に、10分で全体がまとまったんだ。 外の世界が悪夢のように思えても、私たちにはまだ夢を見ることが許されている場所や方法があることを、人々に思い出させたかった。


「ジェシー・ウェルズは、私のお気に入りの新人ソングライターの一人で、本当に言いたいことを持っている稀有な多作アーティストです。 「ファーム・エイドで彼に出会って、彼の歌詞と声の大ファンになった。 彼がこの曲で一緒に歌ってくれたことにとても感謝しているわ」



「Don't Wake Me Up」