2022年より活動開始。2024年3月、アルバム「soraya」をリリース。リード曲「風の中で」がJ-WAVE TOKIO HOT 100で6位にランクイン。同年7月にはFUJI ROCK FES'24へも出演。今年1月にシングル「言葉の庭」リリース、4月にはトリプルファイヤーを迎えた対バン企画をVeats Shibuyaにて開催し好評を博す。
ダンガンは、ドイツの首都ベルリンでのツアー滞在中に、豊かなツィターのリフと長いリバーブの余韻が、テキサスの起伏に富んだ丘陵地帯への広大な深夜の賛歌を織り成す映画的な『Berlin』を執筆しました。ジェイソンの親密で情感豊かな作風は、『Flowers for David』で感じられます。この心温まるフォーク調のトリビュート曲では、高揚感のあるフィンガーピッキングのギターが、友人の死への温かい別れのメッセージを伝えています。
アルバムのハイライト曲「Flower For David」は、アコースティックギター、ツィターを中心に演奏され、カントリーの空気感に満ちている。ミニマル・ミュージックをヒントにした独創的なカントリーミュージックとも言えますが、その中にはやはり様々な文化や民俗が入り混じるように混在している。南欧の古学、あるいはイスラム圏の古楽の影響が折り重なり、これらの表層のヨーロッパ的なフォークミュージックを支えていると言える。しかし、この曲は現代的な音楽として出力されているのは間違いなく、それらがスタイリッシュな印象を及ぼすことがあります。
・“A pastoral gem..painting a gorgeous vista of experimental Americana, country music for someone who is far from home(牧歌的な宝石…実験的なアメリカーナ音楽の壮麗な風景を描き出す、故郷から遠く離れた人に向けたカントリー音楽)” - Beats Per Minute
・“Gentility and grace.. lowered my blood pressure about 10 points(優美さと優雅さ…血圧を10ポイントほど下げてくれる)” - NPR All Song Considered
その後、メンバーはプロデューサー、ソングライター、ミュージシャンとして、それぞれのキャリアを広げ、ソウル/R&B、ジャズ、ヒップホップシーンで活躍。Lauryn Hill、Nas、Anderson .Paak、Solange、Corey Henryなどのビッグネームから、Amber Mark、Poppy Ajudha、Standing on the Cornerなどの新進気鋭のアーティストまで、幅広くコラボレーションを重ねてきた。
NYを拠点に活動するフューチャーソウルバンド/コレクティブ、The Love Experiment(ラブ・エクスペリメント、以下LEX)。チャールス・バーチェル(ドラム)、パーカー・マクアリスター(ベース)、アンドリュー・バーグラス(ギター)、デヴォン・ディクソン Jr.(キーボード)、シル・デュベニオン(サクスフォン/ボーカル)、キム・マヨ(ボーカル)で構成される。
2 0 1 7 年から2 0 1 8 年にか けて、東 京を拠 点に活 動 するエクスペリメンタル・ソウルバンド、WONKとのコラボアルバム『BINARY』をリリースし、東京・大阪・名古屋でツーマンツアーも成功させた。その後、個々のメンバーはプロデューサー、ソングライター、ミュージシャンとしてソウル/ R & B 、ジャズ、ヒップホップの 各シーンで活躍。
L a u r y n H i l l 、N a s 、Anderson .Paak、Solange、Corey Henryなどのビッグネームから、Amber MarkやPoppy Ajudhaといった新進気鋭のアーティストまで、幅広い共演歴を誇る。
コレクティブとしての側面も強いLEXは、新たにニューヨークのアヴァンギャルド・ジャズ~ヒップホップコレクティブ、Standing on the CornerのメンバーでもあるSyl DuBenion(サックス&ヴォーカル)をローテーションに加え、Kim Mayo(ヴォーカル)とのツインヴォーカルスタイルを採用。新たな編成で、LEXの可能性を広げている。ソングライティングやプロダクションにおいて、各メンバーが変幻自在に役割を変えながら、多彩なフィーチャリングアーティストをクルーに迎え、LEXが見上げる宇宙へとスペースシップが飛び立つ。
オークランドのソウル・エレクトロニック・コレクティヴ、LEISURE(レジャー)が新作アルバム『Welcome To The Mood』のリリースを発表した。ジャズ、ソウル/ファンクをベースに、ベイエリアのヨットロックのようにゆったりとしたリラックス感溢れる音楽性を展開する。テキサスのKhruangbinを彷彿とさせる親密なスタジオセッションが魅力である。レジャーの楽曲は、家でのまったりとした視聴に向いているのはもちろん、ドライブのBGMにも最適です。
ニューアルバム『Welcome To The Mood』は、ソウルフルでスロウバーニングな彼らの美学をさらに研ぎ澄まし、「共にあること」「創造の自由」、「バンドとして本質的に進化するという生きた実感」を軸に、よりオーガニックでライブ感のある録音手法を取り入れて制作された。
〈Beams Plus〉とロンドン発のスケートブランド〈PALACE SKATEBOARDS〉との初コラボレーション・ラインの広告に楽曲「Tortuga (For Me Mam) 」が使用された若手5人組、ナッツ(Knats)。今春、待望のデビューアルバムをリリースしたばかりの彼らが、早速新曲をデジタル配信しました。
「Beauty & The Beast (Peace)」と題された今回のシングルでは、キューバン・ジャズとソウル/ファンク・ミュージックの絶妙な融合を堪能出来ます。今回のコラボレーターのマイクは、ボーカルの側面で同楽曲に情熱的な空気感をもたらしている。本作はマイク・キート(キューバン・ブラザーズ)とサイモン・バーソロミュー(ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ)とのコラボレーション楽曲だ。昨年レコーディングされたもので、タイトなジャズ・サウンド、マイクのパワフルなソウル・ヴォーカルとサイモンのファンクに傾倒したギターが混ざり合っている。
同楽曲についてマイク・キートは次のようにコメントを寄せています。
僕個人としての過去数作のリリースは、例えば「I'll Keep My Light In My Window」のような、ソウルフルなプロテスト・ソングに少し踏み込んだものだったけど、今回のリリースでは、世界中で虐げられている人々についてもっと語りたかったし、過度に政治的でなくても、連帯のメッセージを伝えたかったんだ。
For generations, 20th century Black American artists have ventured from home to find new self-expression among Nordic creative communities in Sweden, Norway, Finland and Denmark. Here they found "hipper" intellectual spaces for bringing all people together through music. In this spirit, vocalist Candice Hoyes releases a unique arrangement of the Swedish traditional song that was notably recorded by Duke Ellington and his Orchestra with vocalist Alice Babs, released in 1978.
Hoyes’s version is arranged for soprano and jazz octet by GRAMMY-winner Ted Nash and features lyrics Hoyes wrote reflecting on the pivotal importance of Black ancestral history in 2025. Hoyes remarks, ‘My single "Far Away Star’ is a tribute to Ellington, and it is a tribute to free expression and justice that is as eternal as the North Star."
Hoyes was awarded a 2025 Du Bois Fellowship, and has researched music forged by Josephine Baker, Abbey Lincoln, Lena Horne, Ella Fitzgerald and more. Hoyes's recent performances include Jazz at Lincoln Center, Carnegie Hall (NYC), the Kennedy Center (DC), La Petite Halle (Paris), Boisdale of Canary Wharf (London), Detroit Symphony, and Millenium Park (Chicago).
テキサス生まれでオクラホマシティ在住のフィンガースタイル・ギタリスト、Hayden Pedigo(ヘイデン・ペディゴ)が、ジャンルを超えた注目のニューアルバム『I'll Be Waving As You Drive Away』をメキシカン・サマーから6月6日にリリースすると発表した。
2016年の『A Cosmic Rhythm With Each Stroke』に続く、ヴィジャイ・アイヤーとワダダ・レオ・スミスのECMへの2作目のデュオ形式のレコードとなる『Defiant Life』は、人間の条件についての深い瞑想であり、それが伴う苦難と回復の行為の両方を反映している。しかし同時に、このデュオのユニークな芸術的関係と、それが生み出す音楽表現の無限の形を証明するものでもある。ヴィジャイとワダダが音楽で出会うとき、彼らは同時に複数のレベルでつながるからだ。
ヴィジャイのECMでの活動は急速に拡大しており、リンダ・メイ・ハン・オー、タイショーン・ソーリーとの現在のトリオ(2021年『Uneasy』、2024年『Compassion』)、ステファン・クランプ、マーカス・ギルモアとの以前のトリオ(2015年『Break Stuff』)、そして好評を博したセクステット・プロジェクト『Far From Over』(2017年)などがある。
ピアニストは、2014年に弦楽四重奏、ピアノ、エレクトロニクスのための音楽で高い評価を得た録音『Mutations』をリリースし、ロスコー・ミッチェルの2010年のアルバム『Far Side』、すなわちクレイグ・タブーンとのデュオで『Transitory Poems』(2019年)に参加している。そのほかにも2014年にDVDとブルーレイでリリースされた、ヴィジャイと映像作家プラシャント・バルガヴァの鮮やかなマルチメディア・コラボレーション『Rites of Holi』も忘れてはならない。
「私たちは、それぞれの言語と素材を使って仕事をしている」とヴィジェイは広範なライナーノートに記しています。共同制作の必然性というのは、楽曲ごとに異なる形で体現される。「Sumud」では不吉なことを言い、「Floating River Requiem」では祝祭的なオーラを放ち、「Elegy」では疑念を抱きながらも明るい兆しが見える。そして終結の「行列」では破滅的に美しい。
こうした音楽の中で都会的なジャズの趣を持つ曲が「Floating River Requiem」である。この曲は、変拍子を駆使した前衛的な音楽。アルバムの中では、ピアノとトランペットによる二重奏の形式が顕著で、聴きやすさがあります。この曲では、アコースティック・ピアノが用いられ、Jon Balkeの系譜にある実験音楽とモダンジャズの中間にある演奏法が取り入れられています。アイヤーはこの曲でオクターブやスタッカートを多用し、洗練された響きをもたらしている。対するレオ・スミスも、前衛的な演奏という側面においてアイヤーに引けを取らない。長いサステインを用いた息の長いトランペット、それを伴奏として支えるピアノという形式が用いられる。
この曲は表面的に見ると、前衛的に聞こえるかもしれませんが、コールアンドレスポンスの形式、そして、マイルス・デイヴィスとビル・エヴァンスによる名曲「Flamenco Sketches」のように、モーダルの形式を受け継ぐ、古典的なジャズの作曲法が取り入れられています。結局のところ、マイルス・デイヴィスは、ストラヴィンスキーのリズム的な革新性というのに触発され、そしてビーバップ、ハード・バップの先にある「モード奏法」という形式を思いついた。それはまた、ジャズのすべてがクラシックから始まったことへの原点回帰のようでもあり、バロック音楽以降のロマン派の時代に忘れ去られていた教会旋法やパレストリーナ旋法のような、横の音階(スケール/旋法という)の連なりを強調することを意味していた。これらを、JSバッハによる対旋律の音楽形式を用い、復刻したのがマイルス・デイヴィスであったわけです。「Floating River Requiem」はそういったジャズとクラシックの同根のルーツに回帰しています。