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 Shugo Tokumaru(トクマルシューゴ) - 『Song Symbiosis』

 


Label: Tonofon

Release: 2024年7月17日

 


Review


トクマル・シューゴの8年ぶりのニューアルバム『Song Symbiosis』は、今後開催される演奏イベントとトークショーでその全貌が明らかとなるということなので、詳細な楽曲の説明については御本人の解説を参考にしていただきたいと思います。

 

ということで、今回のレビューでは、全曲紹介は遠慮しておき、全18曲の大まかな概要と併せて注目曲をピックアップし、レビューをするに留めておきます。しかし、近年の日本のポップスとしての作風を踏襲しながらも、『L.S.T』の時代への原点回帰を図ったような作風であり、トクマルシューゴの代表作の一つに挙げられるに違いない。このアルバムでは、トクマルシューゴの代名詞であるアコースティックギター、バンジョー、トイピアノ、民族音楽の風変わりなパーカッションなど、お馴染みの多数の楽器を用い、バラエティに富んだ作品になっています。


以前から海外の珍しい楽器の収集に余念がなかったトクマルさんではありますが、単なる物珍しさでの楽器使用から、楽器の音響や音楽的な役割を活かした楽曲が際立つ。それが、この10年ほど、明和電機等のコラボレーション楽曲の制作を通して培ってきた日本のポピュラーミュージックとしてのソングライティングの構成の中にガッチリ組み込まれた作品となっています。

 

つい数年前、トクマルシューゴさんは日本のポップスについて松本隆氏の発言を引き合いに出して説明していました。


はっぴいえんどの松本隆氏の発言は、「人類の歴史的観点から考えると、まず思いがあり、思いに継ぐ言葉があり、それをメロディーに乗せてきた。そうやってポップスが生まれる歴史に繋がってきた」というもの。そして、松本さんは現代の日本の音楽に関して、次のように憂慮しているようです。


「日本は外国の真似をして、サウンド重視。かっこいいサウンドを真似して、それに合うメロディーをつけ、それから詩をつけるという逆の手順を踏んでいる。だから、日本の独自のものにならない」という。


私自身も身に覚えがあるため、耳の痛い話なのですが、トクマルさんはこの発言に関して次のように付け加えていました。「言葉に人の思いが乗っていないように感じるポップスの核心をついていると思う」


ただし、この発言は、トクマルさんが指摘するように、松本隆氏の言いたいことのすべてを表しているとは考えづらい。印象づけのための発言の切り抜きとも取れなくもないという。少なくとも前後の文脈を見ずに、結論付けるのは穏当とは言いがたい。そして、これが単なる批判的な意見かといえば、必ずしもそうではないように思われる。


トクマルシューゴさんも指摘するように、上記の発言には、「議論の余地が残されていて、そして、未来の日本の音楽に向けた建設的なメッセージになっている」というのです。


例えば、松本隆が在籍した''はっぴいえんど''ですら、必ずしも日本の音楽だけで成立していたものとはかぎらず、戦後、米国から輸入された洋楽文化の影響を受けつつも、その枠組みの中で日本独自の音楽的な表現や歌詞、音調といった表現性を探ってきました。そのため、いかなる地域の音楽であろうとも、その国の文化のみで成立するとは考えづらく、 完全な独自の音楽という概念が存在しえない。補足すると、単なる模倣のサウンドについて両者は指摘しているのが伺える。少なくとも、「日本語という言語が、どんなふうに音楽の中で響くのか?」 その答えらしきものを、両者ともに音楽活動を通じて探求してきたというイメージがある。そのため海外でも評価が高い。両者共に単なる海外音楽のイミテーションでは終わることがないのです。

 

かつて、トクマルシューゴは歌詞を書くときに、「時代や流行に左右される言葉を使用することを避けてきた」と語っていました。それは、いついかなる時代でも普遍的に受け入れられる言語性を組み込もうとしていることの証でもあり、それはこの8年ぶりの新作アルバムでも受け継がれています。

 

同じくTonofonに所属するフォークグループ”王舟”にも近い雰囲気を持つ牧歌的なフォークミュージック、民族音楽のリズム、そして従来から追求してきたトイトロニカの本来楽器としては使用されないマテリアルを活かし、音楽や作曲そのものに、これまで発見されてこなかった新鮮味とユニークな興趣をもたらす。そして、どの年代にも親しめ、また、いかなる場面でも楽しめるという音楽性に関しては、もはやこのアーティストの代名詞的なサウンドとも呼べる。そして、日本の民謡のような伝統的な音楽から、金管楽器のアレンジを用いた多幸的な雰囲気を擁するアンセミックなフレーズ、そして活動最初期からの特性であるインドやチベットの民族音楽に触発されたような瞑想的な響きを持つボーカルのフレーズ、それから音階進行に至るまで、従来培われてきた音楽的な蓄積を、アルバムの前半部において惜しみなく披露しています。

 

「Tolope」では、最初期のようなサイケデリック性は削ぎ落とされていますが、時を経て、それが簡潔なポップネスのストラクチャーの中に組み込まれたことが分かる。その一方、続く「Counting Dog」ではミニマルミュージックの要素を押し出し、それらに牧歌的なオルトフォークの要素を付け加え、そして時々、Bon IverやWilcoのサウンドに見いだせるようなコラージュのサウンドを取り入れている。また、Sigur Rosの名曲「Gobbledigook」からの影響も含まれている。


デビュー当初から、DIYやハンドクラフトの音楽にこだわってきたイメージもあるトクマルシューゴは、本作の序盤において、より編集的なサウンドのイメージを浮き立たせているように感じられる。そして一貫して、これまでと同様、キャッチーでポピュラーな音楽という要素が重要視されている。


そのことは、トイピアノの演奏を取り入れた「Hitofuki Sote」にも窺える。そして歌詞にもトクマルシューゴらしい特徴があり、文節として解釈したさいに、文脈をぼかすようなセンテンスを活用する。音楽的なニュアンスとして解釈した時、「音楽的な効果を及ぼす日本語」という、従来見過ごされてきたスペシャリティが明らかになる。彼はまた、この曲で、古典的な芸能に見出される「音調を持つ言語の特性」を蘇らせる。そして最終的には、洋楽の要素、民謡、他地域の民族音楽、普遍的な歌謡曲やポップスの要素を消化し、現代的なサウンドが構築される。これは音楽の探求者としてのアーティストの姿を浮かび上がらせるものとなっています。


「Abiyoyo」も民族音楽的な影響が反映されている。アフリカの儀式的な民族音楽の影響をうかがわせ、それらをヨーロッパの舞踏音楽のような形式と組み合わせ、ユニークな楽曲に昇華させている。こういった側面を見ると、海外の音楽の良さを取り入れながらも、日本的な詩情や表現性の理想的な側面を探求しようとしているのかもしれません。また、Gellersのドキュメンタリーフィルムを見ると、以前からビンテージピアノの音色の面白さに惹かれてきた印象もあるトクマルさんですが、それらの新しさとは対極にある古典的な音楽の影響が含まれているようです。


例えば、「Kotonohane」では、チューニングのずれたビンテージな雰囲気を持つピアノに、優しげで穏やかなボーカルのフレーズが加わる。


これはビートルズのような60年代のバロックポップを踏襲しているものと思われますが、「ことのはね/およぐなら」というフレーズを用い、童謡のようなノスタルジア溢れる音楽的な世界を作り出している。メインボーカルのバックグラウンドとなる、彼自身のコーラスワークも夢想的な雰囲気を作り出し、さらにアーティストの代名詞である温和な空気感を生み出している。これらの曲は、松本隆さんのご意見に賛同していたトクマルさんではありますが、現行の米国のクラシカルな音楽を探す、という現代的なテーマと連動した内容となっていることが分かる。

 

 

アルバムの序盤では、ポピュラーミュージックの中での音楽のバリエーションに焦点が置かれていますが、中盤ではフィールドレコーディングや民族音楽のテイストを押し出した楽曲が多い印象です。知る限りでは、最近の作品の中ではワールドミュージックの影響が色濃く反映された楽曲が収録されています。


「Resham Firiri」では、中近東やバリのような、世界的にあまり知られていない音楽を探索している。もちろん、これはバリ島の祭りや儀式的な文化など、日頃あまり知られていない音楽の魅力を堪能できるはずです。


本作のタイトル曲の代わりとなる「Bird Symbiosis」では、フィールドレコーディングを取り入れ、実験音楽に果敢に挑戦しています。


しかし、作曲については、それほどシリアスにならず、シンプルでユニーク、そして遊び心のある実験音楽の範囲にとどめられる。マリンバやシロフォンのような楽器の導入はオーケストラの影響も伺わせる。これらの作風が今後、どのような変遷を辿っていくのかを楽しみしていきたいところです。

 

アルバムの後半に差し掛かると、さらにユニークな音楽的な試みが登場します。「Atte Katte Nuwa」は、ビバップと民族音楽を掛け合わせ、レコードで素早く回転させたような一曲。この曲には、エキゾチズムとトロピカルの音楽的な背景にスポークンワードという現代的な音楽の要素が浮かび上がってくる。その他にも、70年代のコーラス・グループやドゥワップの影響を交え、それらをヒップホップのブレイクビーツのように組み合わせ、前衛的な試みが行われる。


その後、民族音楽の影響を活かした曲が続く。バンブーフルートを使用した「Bamboo Resonace」はドローンに挑戦し、タイトルの通り、レゾナンスの共振の変容とトーンの変容を活かし、モダンクラシカルやアヴァンギャルドの作風に繋げている。間奏曲のような意味を持つトラックのあと、「Mazume」では、最初期の『L.S.T』の時代の作風へと回帰しています。ギター・ソロやアメリカーナのスティール・ギターを導入したりというように、幾つか新しい試みを発見できる。変拍子のリズムを取り入れて、かなり複雑な曲の構造を作り上げていますが、ボーカルのメロディーのキャッチーさ、音楽の持つ親しみやすさという側面は変わらず。この曲にも、現代の洋楽、特に米国のオルトフォークと連動した音楽性を垣間見ることができる。

 

もし、『Song Symbiosis』の全体的なモチーフや何らかの一貫するテーマのようなものを挙げるとするなら、それは「音楽による世界旅行」と呼べるかもしれません。数知れない音楽の影響がある中、続く「Chanda Mama Door Me」では、インドのタブラやシタールの演奏を取り入れ、ベンガルの要素をポピュラー音楽に取り入れています。これらの飽くなき音楽に対する探究心は、ほとんど圧巻ともいうべき音楽的な知識や蓄積によってまとめ上げられている。そして最終的には、ベンガルの「バウル」のような大道芸人が道を流すときに奏でる音楽に直結する。そうかと思えば、「Oh Salvage!」では、ミュージカルのような音楽をベースにし、日本のポップスの形に昇華させる。音楽の持つエンターテイメントの要素はこの曲でハイライトを迎えます。

 

 

アルバムの終盤では、最近の音楽的な蓄積を踏まえつつ、最初期への回帰というテーマも発見できる。「Hora」は、バンジョーの演奏を取り入れたアーティストらしさのあるアイルランドフォークで、やはり牧歌的な雰囲気と開放感のある音楽性に縁取られている。続く「Autumn Bells」では、フィールドレコーディングを取り入れ、忘れ去られた夏の思い出のような情景を蘇らせる。 

 

トクマルシューゴの音楽は、サイケロックバンド、Gellers(ゲラーズ)の活動もあってか、マニアックでサイケデリックになることもありますが、優しげなイメージを持ち、どこか情景的なシーンを脳裏に呼び覚ます。 


日本の音楽は、歴史やその成り立ちから見ても、必ずしも論理や思想と密接な関係を持つとはかぎらない。それは、能や田楽といった伝統音楽の始まりが、人間の情感から引き出されるものだからです。


そして、もしかりに、情感を元に制作されるものが日本的な音楽であるとするなら、これほど理想的な音楽は存在しません。少なくとも、トクマルさんは以前からそれらを何らかの形式にしようと探求してきましたし、一般的に楽しめる作品として磨き上げてきました。それはニューヨークのインディペンデント・レコードから出発した『Night Piece』の時代から不変のようです。


トクマルシューゴはこれまで、シンガーソングライターとして私生活を伺わせる歌詞を書くのを極力避けてきた印象もあるものの、本作のクローズ「Akogare」だけは、その例外となるでしょうか。そして、距離を置いて聴くと、現代的な日本人の悩みの代弁であるとも解釈できる。しかしながら、そういった外的な要因に左右される現代的な気忙しい暮らしの中で、一般的なものとは少し異なるユニークな見方があること、別の視点が用意されていることを、この作品は示唆している。何らかの癒やしをもたらすようなアルバムであることは間違いなしでしょう。


本作の楽曲が今年のフジロックフェスティバルのセットリストに組み込まれるかどうか非常に楽しみです。


 

84/100

 

 

 

Best Track-  「Counting Dog」 

 

 

トクマルシューゴの新作アルバム『Song Symbiosis』はTonofonから7月17日に発売されました。ストリーミングはこちら。Tonofonでのご購入はこちら


収録曲:


01. Toloope

02. Counting Dog

03. Frogs & Toads

04. Hitofuki Sōte

05. Abiyoyo

06. Kotohanose

07. Sakiyo No Furiko

08. Resham Firiri

09. Bird Symbiosis

10. Canaria

11. Atte Katte Nuwa

12. Bamboo Resonance

13. Mazume

14. Chanda Mama Door Ke

15. Oh Salvage!

16. Hora

17. Autumn Bells

18. Akogare


日本の古い文化をモチーフにした唯一無二のオリジナリティーで脚光を浴びるアーティスト・冥丁の『古風』編三部作の最終章となるアルバム『古風 Ⅲ』の発売を記念した国内ツアーが全国11都市で開催されます。


冥丁の急病のため、開催延期となっておりました『冥丁「古風」完結編TOUR〜瑪瑙〜』ですが、冥丁本人の体調も回復し、延期日程が決定致しました。


「失日本」(LOST JAPANESE MOOD) = “失われつつある日本の雰囲気”をテーマに、時とともに忘れ去られる日本の古い文化や心象風景をノスタルジックな音の情景に再構築した作品群が高い評価を得ている冥丁が、『古風』編三部作の完結を記念し、札幌、前橋、東京、名古屋、大阪、和歌山、京都、岡山、福岡、別府、熊本の全国11都市で国内ツアーを開催致します。
 



本ツアーでは『古風』編3部作の動のエネルギーを展開する『明』(あけ)、静のエネルギーを展開する『暮』(くれ)と題した2種類の特別セットをご用意し、各地会場の雰囲気によってセットを変えてお届け致します。


さらにヴァージョンアップしたライブセットをご期待ください。さらに、東京、京都公演には冥丁のライブでは初となるオーディオ・ヴィジュアルセットを披露します。(*東京、和歌山公演はすでに完売となっております。)


ぜひこの機会をお見逃しなく!


『冥丁「古風」完結編TOUR〜瑪瑙〜』




[ツアー日程]

8/2(金)熊本・tsukimi

8/3(土)福岡・UNION SODA

8/4(日)別府・竹瓦温泉

8/24(土)大阪・CIRCUS Osaka

8/25(日)和歌山・あしべ屋妹背別荘 <完売>

8/26(月)名古屋・新栄シャングリラ

8/30(金) 東京・OPRCT<完売>

8/31(土)前橋・臨江閣 別館

9/7(土)札幌・PROVO

9/16(月・祝)岡山・東山ビル ニカイ

9/29(日)京都・京都文化博物館別館ホール



[全公演詳細 HP] 

https://www.inpartmaint.com/site/38738/



冥丁


日本の文化から徐々に失われつつある、過去の時代の雰囲気を「失日本」と呼び、現代的なサウンドテクニックで日本古来の印象を融合させた私的でコンセプチャルな音楽を生み出す広島在住のアーティスト。エレクトロニック、アンビエント、ヒップホップ、エクスペリメンタルを融合させた音楽で、過去と現在の狭間にある音楽芸術を創作している。


これまでに「怪談」(Evening Chants)、「小町」(Métron Records)、「古風」(Part Ⅰ,Ⅱ&Ⅲ)(KITCHEN. LABEL) などによる、独自の音楽テーマとエネルギーを持った画期的な三部作シリーズを海外の様々なレーベルから発表し、冥丁は世界的にも急速に近年のアンビエント・ミュージックの特異点となった。


日本の文化と豊かな歴史の持つ多様性を音楽表現とした発信により、The Wire、Pitchforkから高い評価を受け、MUTEK Barcelona 2020、コロナ禍を経てSWEET LOVE SHOWER SPRING 2022、朝霧JAM 2023などの音楽フェスティバルに出演し、ヨーロッパ、シンガポール、台湾などを含む海外ツアーも成功させる。


ソロ活動の傍ら、Cartierや資生堂 IPSA、MERRELL、Nike Jordanなど世界的に信頼をおくブランドから依頼を受け、イベントやキャンペーンのためのオリジナル楽曲の制作も担当している。

 

©︎Space Shower Music

柴田聡子、初のライブ特番!即完したライブツアー追加公演の模様をスペシャにて独占オンエアされる。SPACE SHOWER TVで6月25日(火)の午後10時から一時間放映予定。ぜひ見逃さないようにしてもらいたい。


また、本日、新作アルバムの収録曲「素直」「Side Step」の2曲のミュージックビデオが午後6時に公開される。こちらの視聴は下記より。


最新アルバム「Your Favorite Things」を2月にリリースした柴田聡子。約3年ぶりとなるバンドセットでのライブツアー「Tour 2024 "Your Favorite Things"」の追加公演として、5月31日に東京・Spotify O-EASTで行われたライブの模様をスペースシャワーTVにて独占オンエアされる。

 

自身最大規模のライブハウスで行われた公演にもかかわらず、チケットは即完売。アルバムを共同プロデュースした岡田拓郎(G)に加え、まきやまはる菜(B)、浜公氣(Dr)、谷口雄(Key)、Dub Master X(FOH)からなるバンド編成で行われた。

 

柴田聡子は、ハンドマイクで軽やかに歌う姿、一人きりでの弾き語り、さらにアグレッシブなステップも披露し、様々なバリエーションでのパフォーマンスで大きな盛り上がりをみせたこの日のライブパフォーマンス。今最も勢いを見せつける彼女の初めてライブ特番をどうぞお楽しみに!

 

 

「Side Step」MV:  

 


 

 

「素直」 MV:

 

 

 




・スペースシャワーTV 「柴田聡子ツアー2024「あなたの好きなもの」追加公演 2024.05.31

 

放送日|2024.06.25(火)22:00~23:00

 

番組HP: https://tv.spaceshower.jp/p/00088344 


柴田聡子ツアー2024 "Your Favorite Things "追加公演 2024.05.31

 

Teaser「予告編」: 




・柴田聡子「Your Favorite Things」

 

CD/デジタル|DDCB-12121|2024.02.28発売|¥3,000+税|発売元:AWDR/LR2

 

配信リンク:   https://ssm.lnk.to/YFT 



・柴田聡子「ユア・フェイヴァリット・シングス」[LP]

LP|DDJB-91243|2024.05.25 リリース|¥4,000+税|発売元:AWDR/LR2


・柴田聡子「Reebok / リーボック(tofubeats remix) [7INCH]

7INCH|DDKB-91026|2024.08.21 Release|2,000円+税|AWDR/LR2よりリリース

 


東京のシンガーソングライター、柴田聡子は今年2月下旬に新作アルバム『Your Favorite Things』をリリースした。フルレングスはバンドセットで録音され、岡田拓郎、まきやまはる菜、浜公氣との共同制作。

 

プロデューサーには、Yves Tumor,Ariel Pink、Paramoreなどの作品を手掛けるDave Cooley(デイヴ・クーニー)を抜擢している。先月にはヴァイナル・ヴァージョンもリリース済み。

 

今回、最新アルバムの収録曲「Reebok」が7inchとしてシングルカットが決定。Aサイドにはオリジナルが収録され、Bサイドにはリミックスが収録される。本作はAWDR/LR2から8月21日に発売予定です。

 

2曲目のリミックスを手掛けたのは、キー局のテレビドラマの主題歌制作などでもお馴染みのtofubeats。両ミュージシャンからのコメントが到着しています。下記よりご覧下さい。

 

 

柴田聡子によるコメント:


もしシングルカット出来たら最高だと思っていた「Reebok」をほんとうに7inchにしていただき幸福すぎます!


そしてtofubeatsさんによる、このまま時を止めてこの音楽の中に居させておくれ……と願わずにはいられないすばらしいリミックスまでいただき幸福に幸福が重なり最高の気持ちです。そしてこの度のすばらしいアートワークは坂脇慶さんです。


アルバム「Your Favorite Things」から軽やかにするどく展開した先が超格好良くて最高です。皆さまに感謝しかありません。ありがとうございます!私もほんとうに楽しみです。ぜひお手にとってください!どうぞよろしくお願いいたします。



tofubeatsによるコメント:


当時面識の全く無かった柴田さんの「後悔」をTV番組で紹介してから早7年、当時も今も稀代のSSWであり続けている柴田さん。

そんな氏の楽曲をリミックスさせていただけて、仕事で関わらせていただけるなんて大変光栄なオファーでした。

最新作からどの楽曲が自分に届くんだろう…と思っていたところ届いたのは「Reebok」のステム・データでした。

この7インチのリリースタイミングは雨の多い季節ということで、そんな時期に合わせたリミックスになっております。

ぜひ家でゆっくりと針を落としてみてください。

 



Reebok / Reebok (tofubeats remix) [7INCH](リーボック リーボック トーフビーツ リミックス セヴンインチ)-NEW REMIX





■アーティスト|   柴田聡子(シバタサトコ)

■アルバムタイトル| Reebok / Reebok (tofubeats remix) [7INCH](リーボック リーボック トーフビーツ リミックス セヴンインチ)

■リリース日|    2024年8月21日(水)

■品番|       DDKB-91026

■販売価格|     2,000円+Tax

■仕様|       7INCH

■レーベル|     AWDR/LR2


A. Reebok

B. Reebok (tofubeats remix)



柴田 聡子 SATOKO SHIBATA:


シンガー・ソングライター/詩人。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。

2010年、大学時代の恩師の一言をきっかけに活動を始める。

2012年、三沢洋紀プロデュース多重録音による1stアルバム『しばたさとこ島』でアルバムデビュー。以来、演劇の祭典、フェスティバル/トーキョー13では1時間に及ぶ独白のような作品『たのもしいむすめ』を発表するなど、歌うことを中心に活動の幅を広げ、2022年、6枚目のオリジナルアルバム『ぼちぼち銀河』をリリース。

2016年には第一詩集『さばーく』を上梓。同年、第5回エルスール財団新人賞<現代詩部門>を受賞。詩やエッセイ、絵本の物語などの寄稿も多数。2023年、足掛け7年にわたる文芸誌『文學界』での連載をまとめたエッセイ集『きれぎれのダイアリー』を上梓。雑誌『ユリイカ』での特集も決定するなど、詩人としても注目を集めている。

自身の作品発表以外にも、楽曲提供、映画やドラマへの出演、ミュージックビデオの撮影・編集を含めた完全単独制作など、その表現は形態を選ばない。

2024年2月28日、最新アルバム『Your Favorite Things』をリリースした。



アメリカ生まれのバイリンガルMC【Joe Cupertino】の8曲収録の新作「RE:」が本日リリースされた。クペルチーノは日々積み重なる感情をライムで吐露しながら、破壊と再生という二つのシンプルなテーマを選び、J-POPの新たな境界線を切り拓く。


本作には、Lil' Leise But Gold、鈴木真海子(chelmico)、Ole、環ROYが参加している。クペルチーノらしい西海岸のくつろいだチルウェイブをベースにしたヒップホップは、2023年のシングルリリースの作風とは対象的だ。ボサノヴァ、J-POP、J-Rap、アーバンフラメンコなど複数のコラボレーターの参加ごとに異なるテイストが味わえる。主役を務めるジョー・クペルチーノが、部分的には脇役に徹することで、コラボレーターの持つキャラクターを引き出そうと試みた、かなりユニークなアルバムである。


アルバムはクペルチーノの持ち味であるアクの強いクラブミュージックを搭載し、実験的なチャレンジがしたたかに反映されている。昨年、アコースティックのドラムセットを複数組み、ボアダムズの系譜にあるリズムの革新性を追い求めていたクペルチーノの力みは、もはやどこにも見当たらない。


最新鋭のダンスミュージックに前のめりなラップを掛け合わせ、一貫して聴きやすく乗りやすいビートやウェイブを探求する。これはミュージッシャンとしてのプライドを維持した上で、気負いがなくなり、付き物が落ちたかのように、音楽がシンプルかつダイレクトになったことを示唆している。


今回の複数のコラボレーションは、アートワークに象徴されるように、彼のソングライティングや全体的なボーカルワークに多彩な印象をもたらす。少なくとも、そのバリエーションの豊かさという点では一聴に値するアルバムであり、現行の日本の形骸化しつつあるポピュラーシーンに新風を吹き込むような内容となっている。レーベルの公式の紹介文は以下の通りとなっている。


本作の幕あけとなる「Stars」は、「RE:」全体のテーマである【再生】にフォーカスした曲。


星が爆発を繰り返し、Joeの音楽も進化し続けることを表現。歌詞に出てくるドライフラワーでは一度枯れたはずの花が新たな姿となる様を一種の「再生」として表する。


2曲目の「Ruby」は、Lil' Leise But Goldをフィーチャーし、Ryuju Tanoue(w.a.u)をプロデューサーに迎え、CDプレーヤーなどで見る「再生」に焦点を当てている。


3曲目の「わがまま」は、chelmicoの鈴木真海子を迎え、楽曲そのものの軽やかさやポピュラリティに重きを置いている。ノスタルジックな雰囲気のトラックに乗る歌は、わがままという本来自分本位な感情が年を重ねるにつれて減っていくことなのだろう。


Oleを迎えた「Soup」は、「わがまま」の対に当たる内容になっており、わがままを押し殺すことに対する感情を暗示する力強い言葉とライムで繰り広げられる本楽曲は自己嫌悪を乗り越え再生するため、自分に檄を送るアンセムである。それに続く5曲目の「Benidorm」は、心の中がしだいにあらわに剥き出しになっていくような音楽だ。


環ROYを迎えた「再生」は、アルバムのテーマと日常の複製を表現している。日常的に見る光景は毎日どこか違って見えるところに「再生」を感じさせる。7曲目「sadjoeaido」は、ペットとの死別を経験したJoeがペットの死後の世界を彼なりの目線で想像した世界を音楽に載せて伝えている。


ラストの「Destroy」は、 大胆にも、本作のテーマとは真逆の言葉である破壊ーーディストラクションーーを曲名にした。再生の起点となる破壊にテーマを当てた楽曲。これは、破壊の先にある再生を明示せず、リスナーの想像に委ねる形で終わるり、2024年に発表予定の次回作への伏線となっている。



Joe Cupertino「RE:」




Digital | JCP-005 | 2024.06.19 Release

Released by AWDR/LR2

Pre-save/Pre-add(配信リンク):   https://ssm.lnk.to/RE_



1. Stars

Lyrics : Joe Cupertino / Music : T-Razor


2. Ruby feat. Lil' Leise But Gold

Lyrics : Joe Cupertino, Lil' Leise But Gold / Music : Ryuju Tanoue


3. わがまま feat. 鈴木真海子

Lyrics : Joe Cupertino, 鈴木真海子 / Music : T-Razor


4. Soup feat. Ole

Lyrics : Joe Cupertino, Ole / Music : Joe Cupertino


5. Benidorm

Lyrics : Joe Cupertino / Music : T-Razor, Seal Beats, Ganzy Beats


6. 再生 feat. 環ROY

Lyrics : Joe Cupertino, 環ROY / Music : T-Razor


7. sadjoeaido

Lyrics : Joe Cupertino / Music : Joe Cupertino


8. Destroy

Lyrics : Joe Cupertino / Music : Joe Cupertino


All Songs Mixed and Mastered by T-Razor

 

環ROY/ Joe Cupertino


アメリカ出身のバイリンガルMC、Joe Cupertino(ジョー・クペルティーノ)がニューシングル「再生  Feat. 環ROY」を配信した。

 

環ROYは、鎮座DOPENESSやU-Zahhnとのコラボレーターとしておなじみ。昨年、環ROYは「Furniture Comtemporary」のシリーズに取り組み、実験的なエレクトロニックを制作している。

 

「再生  Feat. 環ROY」は19日に発売される『RE:』の収録曲。Chelmicoの鈴木真海子をフィーチャーした「わがまま feat. 鈴木真海子」、 Lil' Leise But Goldとのコラボレーション「Ruby feat. Lil' Leise But Gold」に続くシングル。新作アルバムの情報と合わせて下記よりチェックしてみるべし。

 

毎回のように異なるボーカルのキャラクターを持つコラボレーターを録音に招き、違った風景を見せてくれるジョー・クペルティーノ。今回、環ROYを招聘したシングルは、チルウェイブを基にした西海岸風の爽快なラップナンバー。新作アルバムにバリエーション豊かなテイストを添える。

 

シングル「再生 feat. 環ROY」は、再生のテーマと日常の複製を表現している。日常的に見る光景が毎日どこか違って見えるところに「再生」というアルバムの主たるテーマが込められている。

 

 


Joe Cupertino「再生 feat. 環ROY」

 



Digital | JCP-004  | 2024.06.12 Release
Released by AWDR/LR2

Pre-Add/Pre-Save: https://ssm.lnk.to/Saisei


Lyrics : Joe Cupertino, 環ROY / Music : T-Razor
Mixed and Mastered by T-Razor




Joe Cupertino「RE:」

 


 

Digital | JCP-005 | 2024.06.19 Release
Released by AWDR/LR2

 

PRE-ADD/PRE-SAVE:  https://ssm.lnk.to/RE_


Joe Cupertino:

カリフォルニア州クパチーノ出身の日本人ラッパー/トラックメイカー。


2019年より活動を開始し、2021年には自身のファーストアルバム「CUPETOWN」、2022年にはセカンドアルバム「SAD JOE AID Ö」をリリース。


同作品の先行リリース楽曲である「DOOR」は楽曲のクオリティと共にジャケット・デザインを「ひゃくえむ。」、「チ。-地球の運動について-」などで知られる漫画家 魚豊が手掛け話題となる。


音楽番組での活躍を期待される注目ラッパーとして特集されるなど、その勢いは止まらず、2023年四ヶ月連続配信シングルをリリースしている。


幼い頃から音楽に対しての愛が深く、それを還元するために自ら制作を始めた。海外での生活の経験も経て、人一倍いろんな文化に触れている分、様々な観点から日本語と英語を駆使した独特なフロウでラップをする。

 

Luby Sparks

Luby Sparks(ルービー・スパークス)が本日(5月31日)、ミニアルバムをリリースした。4曲入りで、先行シングルとして公開された「Stayaway」「Maps」も併録されている。EPの収録曲「Somebody Else」のリリックビデオが公開されていますので、下記よりチェックしてみて下さい。


北米・中国と二度の海外ツアーを含む、ワールドワイドな活躍をする昨今のLuby Sparksの集大成をなすEP。ルーツであるシューゲイザー/インディ・サウンドに回帰した4曲入りEP「Songs for The Daydreamers」。


Luby Sparks(ルービー・スパークス)はアパレルブランド、homesiccによるスペースシャワーとのコラボ企画「homesiccc」にも出演予定です。イベントは7月8日に渋谷WWW/WWWβにて開催。イベントではアパレル商品が物販に並びます。その他、Aisho Nakajima, HIMAWARI, Joe Cupertino, Luby Sparks, N² (Kyundesu), OKAMOTOREIJI (OKAMOTO’S), (sic)boy, Yohji Igarashiが出演予定。
 
 
 
 
「Somebody Else」 (Lyric Video)
 





Luby Sparks 「Songs for The Daydreamers」EP  (ルービー・スパークス ソング・フォー・ザ・デイドリーマーズ) 



LSEP-4 | 2024.05.31 Release | Released by AWDR/LR2
 
 
 
Tracklist(収録曲):
 
 
1. Stayaway
2. Somebody Else
3. NOT Okay
4. Maps

 

Pre-save/Pre-add(配信リンク:  https://lubysparks.lnk.to/SfTD



Luby Sparks Live:



homesicc presents “homesicc”:


[ https://www-shibuya.jp/schedule/017917.php ]
Date : 2024.07.08 [mon]
Open/Start : 18:00/19:00

Venue : WWW/WWWβ (Shibuya, Tokyo) [ https://www-shibuya.jp ]

Act (A to Z) : Aisho Nakajima, HIMAWARI, Joe Cupertino, Luby Sparks, N² (Kyundesu), OKAMOTOREIJI (OKAMOTO’S), (sic)boy, Yohji Igarashi and more...

Adv. : 4,000 Yen [+1D]
Ticket : LivePocket [ https://t.livepocket.jp/e/homesicc ]



PLAY VOL.143:


[ https://www.lamama.net/article/s-20240823 ]
Date : 2024.08.23 [fri]
Open/Start : 18:30/19:00

Venue : La.mama, Tokyo [ https://lamama.net ]


Act : Luby Sparks, Doul
Adv. : 3,500 Yen [+1D]
Ticket 2024.06.23 [Sun] 12:00~ [ https://eplus.jp/sf/detail/4110410001-P0030001 ]




Luby Sparks:


Natsuki (ba/vo)  Erika (vo)  Sunao (gt)  Tamio (gt)  Shin (dr)。

2016年3月結成。2018年1月、Max Bloom (Yuck) と全編ロンドンで制作したデビューアルバム「Luby Sparks」を発売。2019年9月に発表したシングル「Somewhere」では、Cocteau TwinsのRobin Guthrieによるリミックスもリリースされた。

2022年5月11日にMy Bloody Valentine、Rina Sawayamaなどのプロデュース/エンジニアを手掛けるAndy Savoursを共同プロデューサーに迎え、セカンド・アルバム「Search + Destroy」をリリース。同年6月には、初のワンマンライブ「Search + Destroy Live」(WWW X) も行い、ソールドアウトとなった。

10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」、9月には中国「Strawberry Music Festival 2023」を含む全7都市「China Tour 2023」、10月には韓国のストリートカルチャー・コンベンション「FLOPPY 1.0 - Let’s FLOPPY」、11月にはインドネシア「Joyland Festival」へ出演を行うなど海外での展開も積極的に行なっている。

現在の最新作は2024年5月にリリースする4曲入りEP「Songs for The Daydreamers」。

 

Joe Cupertino/ Lil' Leise But Gold : Press


古今東西、様々な音楽ジャンルを越境する、アメリカ生まれのバイリンガルMC、Joe Cupertiono(ジョー・クペルティーノ)の再生をテーマにした新作「RE:」が6月19日にリリース決定。「RE:」より、Lil' Leise But Goldをfeat.した「Ruby feat. Lil' Leise But Gold」が本日配信。下記よりテースターを確認してみてください。

 

5月15日にリリースにされた「わがまま feat. 鈴木真海子」に続き、Lil' Leise But Goldをfeat.した「Ruby feat. Lil' Leise But Gold」は本日配信。この2曲は新作アルバムに収録される。


「Ruby feat. Lil' Leise But Gold」は、Ryuju Tanoue(w.a.u)をプロデューサーに迎えた楽曲でCDプレーヤーなどで見る「再生」に焦点を当てている。
 

ミックス・マスタリングは、盟友T-Razor。アートワークは、Satoshi Hori。アーティスト写真は、Yohji Uchidaが担当した。


 



・Joe Cupertino「Ruby feat. Lil' Leise But Gold」-Second Single



Digital | JCP-003 | 2024.05.29 Release
Released by AWDR/LR2


Pre−save/ Pre−order(配信リンク);  https://ssm.lnk.to/Ruby 


Lyrics : Joe Cupertino, Lil' Leise But Gold / Music : Ryuju Tanoue
Mixed and Mastered by T-Razor



・Joe Cupertino「わがまま feat. 鈴木真海子」-First Single


Digital | JCP-002 | 2024.05.15 Release
Released by AWDR/LR2
Pre−save/ Pre−order(配信リンク); https://ssm.lnk.to/Wagamama

 
Lyrics : Joe Cupertino, 鈴木真海子(Chelmico) / Music : T-Razor
Mixed and Mastered by T-Razor





・Joe Cupertino「RE:」-New Album



Digital | JCP-005 | 2024.06.19 Release
Released by AWDR/LR2

Pre−save/ Pre−order(配信リンク):   https://ssm.lnk.to/RE_

 

 
Joe Cupertino Biography:



ジョー・クペルテイーノはカリフォルニア州クパチーノ出身の日本人ラッパー/トラックメイカー。
 

2019年より活動を開始し、2021年には自身のファーストアルバム「CUPETOWN」、2022年にはセカンドアルバム「SAD JOE AID Ö」をリリース。


同作品の先行リリース楽曲である「DOOR」は楽曲のクオリティと共にジャケット・デザインを「ひゃくえむ。」、「チ。-地球の運動について-」などで知られる漫画家 魚豊が手掛け話題となる。


音楽番組での活躍を期待される注目ラッパーとして特集されるなど、その勢いは止まらず、2023年四ヶ月連続配信シングルをリリースしている。


幼い頃から音楽に対しての愛が深く、それを還元するために自ら制作を始めた。海外での生活の経験も経て、人一倍いろんな文化に触れている分、様々な観点から日本語と英語を駆使した独特なフロウでラップをする。

 

 

Aru-2


日本のビートメイカー/プロデューサーのAru-2が最新アルバム『Anida』を6月4日(水)にリリースすることが決定しました。Aru-2の持つ繊細で陶酔感のあるヴォーカル、全編を通してメロウなグルーヴを感じる豊かな作品が完成した。

 

今作『Anida』は、前作『Little Heaven』以降の4年間を凝縮した作者の音楽体験をアーカイブしている。Green Assassin Dollar、Kzyboost、SBK、Asei Muraguchi、STUTSという全国各地のアーティストとセッションして生まれた楽曲や、Daichi Yamamoto、Campanella、JJJ、MUTA、NF Zessho、写楽、ISSUGIという日本の実力派ラッパーが勢ぞろいした楽曲を多数収録しています。


本日、5月29日(水)にアルバムからDaichi Yamamoto(ダイチ・ヤマモト)をコラボレーターに迎えた先行シングル「Ase」の配信がスタートしました。Kzyboostがリードシンセで参加し、Daichi Yamamotoによる巧みなラップスキルと遊び心が詰まった楽曲となっている。


アートワークは写真家のSaeka Shimadaが担当している、さらにミックス&マスタリングはAru-2自身が手掛けている。今年、秋頃には同作品のアナログ盤のリリースも予定しています。


 



・Aru-2『Anida』-New Album





発売日:2024年6月5日(水)

レーベル:Dogear Records / AWDR/LR2

フォーマット:DIGITAL


Tracklist:

01.Cannabis Jazz ft. Green Assassin Dollar

02.Naked Shaker

03.Ase ft. Daichi Yamamoto

04.Kali Tropico ft. MUTA & JJJ

05.Stnd Off ft. SBK

06.Hyper Bound ft. Campanella

07.Hazy Lappa ft. Asei Muraguchi

08.CU

09.Anida ft. NF Zessho & 写楽

10.Summertime Again ft. STUTS & Kzyboost

11.Bye My Bad Mind Pt.2 ft. ISSUGI

12.Easy Step

13.Private Space


All Tracks Produced By Aru-2

Mixed By Aru-2(Tr.02-03&Tr.05-13), Green Assassin Dollar(Tr.01), JJJ(Tr.04)

Mastered By Aru-2

Photography By Saeka Shimada

Special Artwork by UC EAST



・Aru-2『Ase ft. Daichi Yamamoto』-Single



発売日:2024年5月29日(水)

レーベル:Dogear Records / AWDR/LR2

フォーマット:DIGITAL

Pre-save/ Pre-add(配信リンク):https://ssm.lnk.to/Ase

 

Joe Cupertino
Joe Cupertino

古今東西、様々な音楽ジャンルを越境する、カルフォルニア出身のバイリンガルMC、Joe Cupertino(ジョー・クペルティーノ)が【再生】をテーマにした新作アルバム「RE:」を発表した。(昨年、ご本人から直接プレスリリースを送ってくれたことがありました。ありがとうございます!!)


昨年、Joe Cupertino(ジョー・クペルティーノ)はスタジオに複数のドラムをセットし、実験的なサウンドを実験的に試みていた。確かにそれらの先鋭的でアヴァンギャルドな作風も魅力ではあったが、最新のシングルでは音楽性に劇的な変化が見受けられる。

 

少なくとも、新作アルバムのリードシングルでは、西海岸のチルウェイヴの代表格、チャズ・ベアことToro y Moi(トロイ・モア)を思わせるチルウェイブを意識したライトな作風に転じている。そのことを象徴付けるのが、鈴木真海子(chelmico)をfeat.した先行シングル「わがまま feat. 鈴木真海子」となる。どことなくノスタルジックなトラックに乗るボーカルは、わがままという本来自分本位な感情が年を重ねるにつれて減っていくことを表現しているという。ある意味では、この曲は新しいJ-POPのスタイルが示唆されているようにも思える。


Joe Cupertionoの新作アルバム「RE:」は6月19日にAWDR/LR2から発売される。ミックス/マスタリングは、盟友T-Razorが担当している。アートワークは、Satoshi Hori。アーティスト写真は、Yohji Uchidaが手がけた。

 


鈴木真海子(chelmico)
鈴木真海子(chelmico)



・Joe Cupertino「わがまま feat. 鈴木真海子」ーNEW SINGLE


Joe Cupertino「わがまま feat. 鈴木真海子」


Digital | JCP-002 | 2024.05.15 Release

Released by AWDR/LR2

 

Pre-save/Pre-add (配信リンク): 

https://ssm.lnk.to/Wagamama


Lyrics : Joe Cupertino, 鈴木真海子 / Music : T-Razor

Mixed and Mastered by T-Razor


アメリカ生まれのバイリンガルMC【Joe Cupertino】の【再生】をテーマにした新作「RE:」が6月19日にリリース決定。

 


・Joe Cupertino「RE:」- NEW ALBUM


Joe Cupertino「RE:」- NEW ALBUM


Digital | JCP-005 | 2024.06.19 Release

Released by AWDR/LR2 


PRE-ADD/PRE-SAVE(配信リンク): 

https://ssm.lnk.to/RE_



Joe Cupertino Biography:


カリフォルニア州クパチーノ出身の日本人ラッパー/トラックメイカー。2019年より活動を開始し、2021年には自身のファーストアルバム「CUPETOWN」、2022年にはセカンドアルバム「SAD JOE AID Ö」をリリース。

同作品の先行リリース楽曲である「DOOR」は楽曲のクオリティと共にジャケット・デザインを「ひゃくえむ。」、「チ。-地球の運動について-」などで知られる漫画家 魚豊が手掛け話題となる。

音楽番組での活躍を期待される注目ラッパーとして特集されるなど、その勢いは止まらず、2023年四ヶ月連続配信シングルをリリースしている。

幼い頃から音楽に対しての愛が深く、それを還元するために自ら制作を始めた。海外での生活の経験も経て、人一倍いろんな文化に触れている分、様々な観点から日本語と英語を駆使した独特なフロウでラップをする。


Le Makupは5月15日に発売予定のニューアルバム”予感”の収録曲「なんで」を先行リリースした。K-POPを思わせるモダンなポップソング、ヒップホップをベースにしたローファイなど、多角的な音楽を取り入れるシンガー/プロデューサー。以前、Pitchforkがレビューで取り上げている。

 

シンガーソングライターは関西学院大学の出身であり、ニューシングル「なんで」は大阪の街をセンチメンタルに歌っている。ミュージシャンはこの曲に関して次のように説明しています。

 

見えないとこに傷を隠す。誰にも触れられないように、それでも恥じずに。
大阪の南、太陽の西を見つめる。目には見えないすべてを真実として。


大阪の郊外。ひとりで歩く自分のための歌、ずっと話してる頭の中。よく泣いてるけど別に、涙もろいだけで。気に入った人がいたら話してみたい。あんまり目見て話せないけど。

 

また、アーティストは、ニューアルバム”予感”のリリースを記念し、5月21日に渋谷WWWでのワンマンライブを予定してます。 こちらの詳細についても下記よりチェックしてみて下さい。

 

 

Le Makeup 「なんで」 ーNew Single

 

Digital | PURE009  | 2024.05.08 Release
Released by AWDR/LR2

PRE-ADD/PRE-SAVE:https://ssm.lnk.to/Nande

 

 

Le Makeup「予感」ー New Album

 



Digital | PURE010  | 2024.05.15 Release

Released by AWDR/LR2

 

PRE-ADD/PRE-SAVE: https://ssm.lnk.to/Yokan_

 

 

 
Le Makeup One-Man Live "予感"


Date| 2024.05.21 [Tue] Open/Start 19:00/20:00
Venue| WWW (Shibuya, Tokyo)
Act| Le Makeup (Oneman Show)
Adv.| 3,000 Yen (Tax in) +1D
Door| 3,500 Yen (Tax in) +1D
Ticket| LivePocket [ https://t.livepocket.jp/e/lemakeup ]


Information| WWW [03-5458-7685]



ソロとバンドセットで2020年に出した「微熱」というアルバムの曲から新しく出すアルバムの曲まで。もっと前の曲もやるかもしれないです。

 

知ってる人も知らない人も、この日聞いてもらえたら自分がどんなこと考えてる(考えてた)のかわかってもらえる気がする。わかる必要が皆さんにあるのかは置いといて。

 

絶対なにかを起こすとか、だれか救うとかそんなこと言う気ないけど、5月21日WWWに来てくれたら僕がパフォーマンスしてると思う。それだけは約束できそう。こんな機会待ってたから嬉しいし、楽しみです。ーLe Makeup


Le Makeup:

シンガー/プロデューサー。関西学院大学在学中に作曲へと本格的に取り組みはじめ、以降国内外の様々なレーベルから作品を発表する。

2020年にアルバム「微熱」をリリース。中国・韓国・オランダ・デンマーク・ドイツでもパフォーマンスを行う。

2023年2月にDove、gummyboy、JUMADIBA、Tohji、環Royが参加したアルバム「Odorata」をリリース。このアルバムはPitchforkでレビューで取り上げられ話題となった。

2024年5月15日にニューアルバム「予感」のリリースと5月21日にWWWにて初のワンマン「予感」を開催が決定している。

 


 

東京のLuby Sparksは、このところコンスタントに良作を発表している。今回、彼らは、Yeah Yeah Yeah’sのカバーソング「Maps」に続いて、シングル「Somebody Else」をリリース。春や初夏にふさわしい清涼感のあるインディーポップナンバーとなっています。配信リンクは下記より。

 

英語による歌詞ではあるが、エリカ・マーフィーの甘酸っぱいフレーズは往年のスピッツのヒットソングを彷彿とさせる。マフィーは英語を通じて日本語のようなニュアンスと響きを重視しているらしいことがわかる。「Somebody Else」は全体的には、ギターラインとシンセと心地よい、ベース、ドラムがのシンプルな構成を通してこの曲の支柱を形成するが、アウトロにかけてベース/シンセのカトウ・ナツキのコーラスが入ると、イントロや中盤とは異なる色彩的な印象をもたらす。この曲には、ルービー・スパークスの着実な成長とステップアップが感じられる。

 


ルービー・スパークスは2月下旬にオリジナル・シングル「Stayaway」をリリースしている。


 

 「Somebody Else」

 

 


Luby Sparks 「Somebody Else」‐ New Single


Luby Sparks「Somebody Else」
LSEP-3 | 2024.04.26 Release
Released by AWDR/LR2


配信リンク:  https://lubysparks.lnk.to/SomebodyElse

 

 
Lyrics : Natsuki Kato
Music :  Natsuki Kato

Vocal : Erika Murphy
Backing Vocal, Bass & Synthesizers : Natsuki Kato
Electric Guitar & Acoustic Guitar : Tamio Sakuma
Electric Guitar & Wind Chimes : Sunao Hiwatari
Drums : Shin Hasegawa
Triangle & Tambourine : Genya Ishizaki
Shaker : Ryu Kawashima

Arranged by Erika Murphy, Natsuki Kato, Taimo Sakuma, Sunao Hiwatari & Shin Hasegawa

Recorded by Ryu Kawashima at Red Bull Studios Tokyo
Mixed by Zin Yoshida at Garden Wall
Mastered by Kentaro Kimura at Kimken Studio

Produced by Luby Sparks & Zin Yoshida

Cover Photography : Annika White

 

 

 

Luby Sparks Bio:

 

 
Natsuki (ba/vo)  Erika (vo)  Sunao (gt)  Tamio (gt)  Shin (dr)。


2016年3月結成。2018年1月、Max Bloom (Yuck) と全編ロンドンで制作したデビューアルバム「Luby Sparks」を発売。2019年9月に発表したシングル「Somewhere」では、Cocteau TwinsのRobin Guthrieによるリミックスもリリースされた。

 

2022年5月11日にMy Bloody Valentine、Rina Sawayamaなどのプロデュース/エンジニアを手掛けるAndy Savoursを共同プロデューサーに迎え、セカンド・アルバム「Search + Destroy」をリリース。

 

同年6月には、ワンマンライブ「Search + Destroy Live」(WWW X) も行い、ソールドアウト。10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」、9月には中国「Strawberry Music Festival 2023」を含む全7都市「China Tour 2023」、10月には韓国のストリートカルチャーコンベンション「FLOPPY 1.0 - Let’s FLOPPY」、11月にはインドネシア「Joyland Festival」に出演するなど海外展開も積極的に行う。

 カジヒデキ 『Being Pure At Heart』

 

Label: Blue Boys Club/AWDR/LR2

Relase: 2024/04/24

 

 

Review

 

渋谷系の代表的なシンガーソングライター、カジヒデキは「Being Pure At Heart」で明確に「ネオ・アコースティックに回帰してみようとした」と話している。ネオ・アコースティックとは1980年代のスコットランドで隆盛をきわめたウェイブだ。このウェイブからは、ベル・アンド・セバスチャンという後の同地の象徴的なロックバンドを生み出したにとどまらず、Jesus And Mary Chain、Primal Scream等、その後のUKロックの10年を占うバンドが多数登場したのだった。

 

渋谷系は2010年代頃に、海外でもストリーミングでカルト的な人気を獲得したことがある。この渋谷系とは、複数のジャンルのクロスオーバーで、ギターロックはもちろん、小野リサのボサノバ、ラウンジジャズ、チルアウト、そして平成時代のJ-POP等、多数のジャンルがごちゃまぜになり、スタイリッシュでアーバンな雰囲気を持つ独自のサウンドとして確立された。現在のクロスオーバーやハイブリットという時代を先取りするような音楽であったことは疑いを入れる余地がない。渋谷系はかなり広汎なグループに適応され、その象徴的な存在であるサニーデイ・サービス、小沢健二、カジヒデキがこのジャンルをリードした。当時の日本国内でのヒットチャートでも宇多田ヒカルや椎名林檎といったヒップな存在に紛れるようにしてカジヒデキの楽曲も必ず上位にランクインしていたのだった。

 

『Being Pure At Heart』はシンプルにいえば、渋谷系という固有のジャンルを総ざらいするようなアルバムである。そして少なくとも、忙しない日常にゆるさをもたらす作品となっている。北欧でレコーディングされたアルバムであるが、全般的に南国の雰囲気が漂い、トロピカルな空気感を持つ複数のトラックがダイヤモンドのような輝きを放つ。オアシスの「Be Here Now」に呼応したようなタイトル「Being Pure At Heart」は忙しない現代社会へのメッセージなのか。 


アルバムの冒頭を飾るタイトル曲はまさしくネオ・アコースティック/ギター・ポップの王道を行くナンバーといえる。エレアコのイントロに続いて、1990年代と変わらず、カジヒデキは快活なボーカルを披露する。そして、小山田圭吾やスカートの澤部渡のような軽快なカッティングギターを元にして、精細感のあるボーカルを披露する。ギターサウンドは、お世辞にもあたらしくはないけれど、逆に核心を付く音楽的なアプローチの中に迷いがないため、ことさら爽快なイメージを作り出す。そしてThe Pastelsを思わせるメロディーを込め、聞き手を平成時代のノスタルジアの中に誘う。カジヒデキは口ずさめるシンプルなメロディーの流れを意識し、それらを誰よりも軽快に歌う。それにカラフルな印象を付加しているのが、女性ボーカルによるコーラス。

 

続く、「We Are The Border」はコーネリアスのマタドール在籍時代の『Fantasma』のダンサンブルでアップテンポなナンバーを継承し、それにカジヒデキらしいユニークな色合いを加えている。この曲もまた渋谷系のスタンダードな作風となっているが、そこに恋愛の歌詞を散りばめ、曽我部恵一のような雰囲気を加えている。サニー・デイ・サービスと同様にカジヒデキも甘酸っぱいメロディーを書くことに関しては傑出したものがある。それはアルバムのタイトルにあるように、純粋な気持ちやエモーションから作り出される。歌詞の中では、クリスマスや賛美歌について言及されるが、それらが楽曲が持つ楽しげなイメージと見事な合致を果たしている。つまり、カジヒデキのソングライティングの秀逸さがサウンドプロデュースとぴたりと一致している。


「April Fool」ではオープナーと同様に牧歌的なスコットランドのギター・ポップへと回帰している。これらのおおらかな気風はこのアーティストにしか作り出せないもので、甘いメロディーと融合する。手拍子や変拍子のリズムの工夫や移調の工夫を随所に散りばめながら、カラフルなサウンドを作り出す。ギターのカッティングの決めの箇所をリズム的に解釈しながら、最終的にタイトルのサビへ移行する。この瞬間には奇妙な爽快感があり、開放的な雰囲気もある。


続いてカジヒデキは、そらとぼけるように、「エイプリル・フール」と歌った後、「君が好きだよ、それもうそのはずだった」と カジヒデキ節を込め、続くヴィネットへと移行していき、「人生は夏草のように」と松本隆を思わせる抒情を重視した淡麗な歌詞を軽やかに歌いこむ。メロディーやリズム、実際の歌が歌詞の流れとともに音に拠る情景を呼び覚ます。これこそJ-POPにしか求められない要素で、アーティストはそれを誰よりもシンプルにやってのける。

 

「Peppy Peach」はチルアウト/チルウェイヴに舵をとっている。 シンセを中心に作り出したリズムに同じくシンセのテクスチャーでトロピカルな雰囲気を生み出しているが、これは細野晴臣の1973年の「Hosono House」の日本の音楽が未だ歌謡曲とポップスの中間にあった時代の作風を思わせる。


歌詞も面白く、ちょっとおどけたようなアーティストの文学性が堪能出来る。他の曲と同じように、''アイスクリーム''等のワードを織り交ぜながら、甘酸っぱい感覚のメロディーを作り出す。その中に、ボサノヴァのリズムを配しながら、コーラスの導入を通じて、多彩なハーモニーを作り出す。「いつもそばで、I Love You、触れた〜」と歌う時、おそらくJ-POPの言葉運びの面白さの真髄とも言うべき瞬間が立ち表れる。”英語を通過した上での日本語の魅力”がこの曲に通底している。ある意味でそれは日本のヒストリアのいち部分を見事に体現させていると言える。

 

「NAKED COFFE AFFOGATO」はYMOのレトロなシンセポップを思わせ、カッティングギターを加え、ダンサンブルなビートを強調させ、モダンな風味のエレクトロに代わる。前曲に続きアーティストしか生み出せないバブリーな感覚は、今の時代ではひときわ貴重なものとなっている。そこにお馴染みの小山田圭吾を思わせるキャッチーなボーカルが加わり、楽しげな雰囲気を生み出す。続く「Looking For A Girl Like You」はギター・ポップとネオ・アコースティックというスタイルを通じて、高らかで祝福的な感覚を持つポップソングを書き上げている。アレンジに加わるホーンセクションは北欧でのレコーディングという特殊性を何よりも巧みに体現している。


 

プレスリリースにおいて、カジヒデキはネオ・アコースティックを重要なファクターとして挙げていた。でも、今作の魅力はそれだけにとどまらない。例えば、「Don' Wanna Wake Up!」では平成時代に埋もれかけたニューソウルやR&Bの魅力を再訪し、マリンバのような音色を配し、トロピカルな雰囲気を作り出す。R&Bとチルウェイブの中間にあるようなモダンな空気感を擁するサウンドは、アメリカのPoolside、Toro Y Moi、Khruangbinと比べても何ら遜色がない。そこにいかにもカジヒデキらしいバブリーな歌詞とボーカルはほんのりと温かな気風を生み出すのである。


以後の収録曲「Summer Sunday Smile」と「クレールの膝」は渋谷系のお手本のような曲である。少なくともダンスビートを重視した上で、メロディ性を生かした曲は現在のミュージックシーンの最中にあり新鮮な印象を覚える。それはまたプリクラやビートマニアのような平成時代のゲームセンター文化を端的に反映させたようなエンターテイメント性を重んじたサウンドなのである。 


もうひとつ注目しておきたいのは、このアルバムにおいてアーティストはチェンバーポップやバロックポップの魅力をJ-POPという観点から見直していることだろうか。例えば「Walking After Dinner」がその好例となり、段階的に一音(半音)ずつ下がるスケールや反復的なリズム等を配し、みずからの思い出をその中に織り交ぜる。そして、カジヒデキの場合、過去を振り返る時に何らかの温かい受容がある。それが親しみやすいメロディーと歌手のボーカルと合致したとき、この歌手しか持ちえないスペシャリティーが出現する。それはサビに表れるときもあれば、あるいはブリッジで出現するときもある。これらの幸福感は曲ごとに変化し、ハイライトも同じ箇所に表れることはない。人生にせよ、世界にせよ、社会情勢にせよ、いつもたえず移り変わるものだという思い。おそらくここに歌手の人生観が反映されているような気がする。そしてまた、この点に歌手の詩情やアーティストとしての感覚が見事に体現されているのだ。


カジヒデキの音楽を最初に聴いたのは小学生の頃だった覚えがある。当時はオリコンチャートやカウントダウンTVのような日本のヒットチャートの一角を担うミュージシャンという印象しかなかったが、今になってアーティストの重要性に気がついた。カジヒデキは、誰よりも親しみやすいメロディーを書いてきた。そして、子供でも口ずさめる音楽を制作してきたのだった。そして、このアルバムでも、それは不変の事実である。これらのソングライターとしての硬派な性質は、むしろ実際の柔らかいイメージのある音楽と鋭いコントラストをなしている。

 

アルバムの終盤でもシンガーソングライターが伝えたいことに変わりはない。それは世界がどのように移り変わっていこうとも、人としての純粋さを心のどこかに留めておきたいということなのだ。「君のいない部屋」では、切ないメロディーを書き、AIやデジタルが主流となった世界でも人間性を大切にすることの重要性を伝える。本作のクローズを飾る「Dream Never End」は日常的な出来事を詩に織り交ぜながら、シンプルで琴線に触れるメロディーを書いている。



85/100
 
 
 
Best Trackー「Dream Never End」 
 

副都心ポップを標榜するニューシングル「One More Chance」を本日4/24にリリースします。

海外でカルト的な人気を誇るCRYSTALが、副都心ポップを標榜する新曲「One More Chance」を本日(4/24)にデジタルリリースします。同時公開されたCM動画を下記よりチェックしてみて下さい。

 

三宅亮太と丸山素直によるシンセ・デュオ”CRYSTAL”は、日本ではそこまでではないが、世界的に知る人ぞ知るデュオだ。フランスの高名なエレクトロデュオ”JUSTICE”にその才能を見初められ、Thundercatの全米ツアーの帯同の他、ブレイン・フィーダーのFlying Lotusの主催するオンラインライブ企画”Brainfeeder THE HIT”に長谷川白紙とともに出演を果たした。

 

ニューシングル「One More Chance」は副都心ポップを掲げるシンセデュオらしく、80sシティーポップをベースに、TRFとNew Orderのシンセポップサウンドを変幻自在にクロスオーバーする。



前作アルバム『Reflection Overdrive』で注目を浴びたCRYSTAL。「AUTUMN STORY 秋物語」のフォローアップとなる「One More Chance」は、過去の想い出にヒントを得て制作されたタイムリープもの。

 

楽曲は、Ikonikaとのコラボで披露されたピアノ・ハウスを進化させ、80年代のイタロハウスやエレポップ、ユーロビートのエッセンスを起点としつつ、アシッドなベース、そして大胆に使用された”Prophet-6”のシンセサウンドが世代を飛び越え90年代のバブリーな空気感を醸し出す。

 

運命や過去の想い出に焦点を当てた情感豊かな歌詞、ダンサブルで刺激的なメロディー、もはや副都心かさえもつかない大橋ジャンクション・・・。ストーリーテリング風の語りに、遂に全貌を現した丸山素直のクリアーなボーカル。新しい挑戦もほどほどに、未来へのサプライズとポジティブなエネルギーが余すところなく凝縮されたクリスタルらしい素敵なトラックに仕上がった。

 

 

 「One More Chance」

 

 

 

CRYSTAL - One More Chance- New Single



 



Label: FLAU
DIGITAL発売日:2024年4月24日



Tracklist:

1. One More Chance

 

 

配信リンク: https://flau.lnk.to/CRYSTAL-OneMoreChance 

 



CRYSTAL:



三宅亮太と丸山素直によるシンセサイザーデュオ。JUSTICEのGaspard Auge、Surkinにより見出され、Ed Bangerと共にフレンチ・エレクトロを牽引した伝説的レーベル”Institubes”からデビュー。

70年代後半から80年代のニューウェーブ、インダストリアル、テクノ、エレ・ポップ、ゲームミュージックに影響を受けたサウンドで注目される。

Teki Latex、Ikonikaとのコラボレーションを経て、2015年には日本の”FLAU”よりファーストアルバム「Crystal Station 64」を発表。

その名の通りクリスタル・カラーな抜群のポップセンス、ジャン・ミッシェル・ジャール、トーキング・ヘッズらへの捻じれたオマージュ満載のシンセサイザー・サウンドが好評を得ている。

過去3度のパリ公演では、Para One、Chateau Marmont、Boys Noizeらと共演、近年はThundercatの全米ツアー、Sonar Festival、Taico Club、Rainbow Disco Clubに出演。Flying Lotus presentsのtwitchプログラム「Brainfeeder The Hit」にスペシャルゲストとして登場。Jessy LanzaのDJ Kicksに楽曲がフィーチャーされ注目が上昇中。一方、三宅亮太はSparrowsとしても活躍し、Fazerdaze、Casey MQらをフィーチャーしたアルバム「Berries」を発表している。

 

©Daisuke Murakami

 

日本人シンガーソングライター/クリエイター、Ai Kahiharaが二部作の第一弾となるEP『IN』のリリースを発表した。このEPは5月17日にGeabox Recordsから発売され、全世界で配信予定。

 

この発表と同時に、4月20日(土)、24日(水)、及び、『IN』のリリース記念パーティー、5月26日(日)のライブスケジュールの詳細が発表された。アーティストは続いて、6月9日に”Wax Works”にも出演する予定だ。イベントの詳細についても下記よりご覧下さい。

 

 Ai Kakihiraのサウンドは、チル・ウェイヴ、ディスコ、ソウル、テクノ、グローバル・ミュージック、ドリーム・ポップなどの要素を巧みに取り入れたユニークなサイケデリック・ブレンド。

 

彼女が生み出す繊細なヴォーカルとメロディは、濃密でありながら複雑でダイナミックなアレ
ンジに満ちている。

 

「私は音楽制作において、古いものと新しいもの、自然と人為など、異質性が高い要素や対照的なものを混ぜ合わせ、なおかつポップに鳴らすことをとても大事にしています。その過程で感じる魔法のような感覚は、私を常に新たなる音楽の探求へと駆り立て、未来の音楽シーンに向けて前進する原動力となっています。新しい日本の響きを楽しんでいただけたら何よりです」と本人は話す。
 

 

日本から多くの先駆的なアーティストが世界へと羽ばたいている昨今、Ai Kakihiraが多くのジャンルや境界を越えざるを得ないのも不思議ではない。

 

今作『IN』では、彼女がリスナーを魅了し続ける一方で、自身のサウンドをシュールで独特なテンションで新たな音楽領域へと導いている。なお、『IN』は5月17日にデジタル・リリースされ、今年後半(秋頃)にはセカンド・デジタルEPのリリースも予定されている。こちらも乞うご期待。

 

EPの収録曲「懲りずに信じていいですか」のオーディオ・ビデオが公開されている。下記よりチェックしてみよう。

 

 

 

アーティスト名: Ai Kakihira(カキヒラ・アイ) 

タイトル名: IN(イン)


配信開始日: 2024年5月17日(金) 



レーベル: Gearbox Records

 



<トラックリスト> 

1. INTRO 

2.懲りずに信じていいですか
 

3.ご自愛ください 

4.キテレツ 

5.エンジョイサマー 

 

配信リンク: https://bfan.link/in 



ライブ情報:

 

・2024年4月20日(土) 


~7th floor anniversary party~ 


Open/Start 18:00 at 渋谷7thFLOOR 


ACT:


HUGEN


Ai Kakihira


Saboten

Neon House

mizunotabibito 


TICKET
¥2000+1D 

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・2024年4月24日(水) 

 
~名月や~ 

 
Open 18:40 / Start 19:00 at 下北沢LIVE HAUS 

 

ACT:

Living Rita 

Ai Kakihira 

Wuinguin 


TICKET
Adv ¥2400+1D / Door ¥2900+1D Student ¥1900+1D 

 

イベントの詳細: https://shorturl.at/gvAO8

 

・2024年5月26日(日)


~Ai Kakihira “IN”release party~ 

 
Open/Start 18:00 at 渋谷7th FLOOR 


Live


・Ai Kakihira
・yobai suspects 

・Low fu(DJ set) 


DJ 

カルロスまーちゃん
FOOD
チキン野郎
Adv ¥2900+1D / Door ¥3400+1D 

 

イベントの詳細: https://tiget.net/events/308526 

 

 

 
※イベント当日、受付にてチケットを提示して 料金をお支払いください 

 

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2024年6月9日(日) ~WAX WORKS~ 

 
at 京都Ace Hotel

 

詳細: TBC

 


Ai Kakihara:


Ai Kakihira。長崎県出身、東京在住の音楽家。ハウスやテクノ、民族音楽、チル・ウェイヴ、ディ スコ、ソウル、ドリーム・ポップなどの要素を巧みに取り入れたサイケデリックな独自のサウンド、 日本語の響きを生かしたメロディと繊細な歌声は耳に残りやすく、豊かな音のレイヤーと緻密な 編曲によって、幻想的な世界へと誘う。プロデューサーやリミキサーとしても活動しており、他の アーティストのサポートやドキュメンタリー、広告などの映像作品にも音楽を提供している。 2024年5月、UKのギアボックス・レコーズから初となるEP『IN』をリリース。

©NPR/NHK MUSIC

NHK紅白に出場経験のある岡山県出身のシンガーソングライター、藤井風がNPRのTiny Desk Concertに出演した。藤井風は以前、ニューヨークで撮影を行い、ドキュメンタリー番組がNHKでも放映されている。今回のタイニー・デイスクの出演は、NHK Musicとのコラボレーションの一環として実施。詳細は以下の通り。


ーー東京・渋谷にあるNHK放送センターの忙しいオフィスの片隅で、スタッフが真っ赤な棚に本やレコード、小物を並べ直していたーー

 

ーー制作スタッフは機材設定を再チェックし、照明の微調整を行った。別のスタッフは、背の高い白いファイルキャビネットにポスターを追加した。藤井風と彼のバンドは前夜リハーサルをしたばかりだったので、カメラはセットされ、マイクも準備されていた。タイニー・デスク・コンサート・ジャパンの初公演の始まりであるーー



ーー才能豊かな藤井風(Fujii Kaze)は、世界中で人気のある日本のシンガーでありピアニストで、スルメのようなR&Bのグルーヴとキャッチーなソングライティングで知られている。リバーブやエフェクト、インイヤーモニターやウェッジを使わずに、親密でアコースティックなコンサートを録音するタイニーデスク流に落ち着いた彼の冒険心は強かった。リハーサルの間、バンドはすぐ環境に慣れ、互いの音がよく聞きとれるように楽器の音量を調整した。その結果、間髪入れず、ストップもリスタートもリテイクもなく、美しい30分のセットが収録されたーー


昨年4月、藤井風はアメリカの超人気ソングライター、JVKEとのコラボレーションシングル「Golden Hour」をリリースした。

 

 

Tiny Desk Concert 

 

 


SET LIST

    "Matsuri"
    "Garden"
    "damn"
    "Kirari"
    "Michi Teyu Ku (Overflowing)"
    "Shinunoga E-Wa"

MUSICIANS

    Fujii Kaze: lead vocals, keys
    Yaffle: keys
    DURAN: guitar
    Katsuya Takumi: bass
    Kudo Seiya: drums
    Yo-Sea: vocals
    nishina: vocals

CREDITS

NHK / NHK ENTERPRISES:

    Executive Producer: Shibasaki Tetsuya, Kamano Mizuho
    Producer: Ozawa Hiroshi
    Director: Ito Misato, Kikuchi Minako
    Camera: Ishigaki Motomu
    Lighting: Ichikawa Takaho
    Sound: Sato Yosuke
    Designer: Yamaguchi Takashi
    Editor: Morozumi Yuka

NPR Music:


    Audio Technical Director: Neil Tevault
    Lead Video Producer: Maia Stern
    Host/Series Producer: Bobby Carter
    Tiny Desk Team: Joshua Bryant, Kara Frame, Ashley Pointer, Hazel Cills
    Senior Director of Partnership Development: Gordon Synn
    Executive Producer: Suraya Mohamed
    Series Creators: Bob Boilen, Stephen Thompson
    VP, Visuals and Music: Keith Jenkins


リナ・サワヤマが最新アルバム『Hold The Girl』の収録曲「This Hell」のリミックスとなる、ミレニアル世代を代表するトリリンガルラッパー/シンガー、ちゃんみなをフィーチャリングに迎えた「This Hell (feat. CHANMINA - Gyarupi Remix - Spotify Singles)」をSpotify Singlesとしてリリースした。


これは、Spotifyが世界各地で展開する、LGBTQ+コミュニティのアーティストやクリエイターたちのクリエイティブな魅力や視点を彼らの作品を通じて広くリスナーに紹介するプログラム「GLOW」の日本における取り組みの一環としてSpotifyで独占リリースされたもので、世界のSpotifyユーザーが聴くことができる。


「This Hell」は、リナがLGBTQ+コミュニティから奪われている権利について歌った楽曲で、今回ちゃんみなが新たにリリックを書き下ろして、「This Hell (feat. CHANMINA - Gyarupi Remix - Spotify Singles)」が誕生した。


リナ・サワヤマのコメントは以下の通り。


「愛。信念。情熱。勇気。セクシャリティを理由に奪われている権利を取り戻すために闘ってきた人々の想いが積み重なって今のLGBTQ+コミュニティの力となっています。しかし、悲しいことに日本はまだ発展途上です。世界は変わりつつあるのに。同性婚。差別禁止法。山積する課題に対し、変わるまで、あきらめず、声をあげ続けましょう。こんな世界もあなたとなら変えられる。より良い世界を目指し、一緒に闘ってください。」


ちゃんみなのコメントは以下の通り。


「愛されるべき人が溢れている中、愛さないという選択肢を取れるはずがない。こんな当たり前な事、いつまでもああでもないこうでもないとなる時代が早く終わるといいな。でももしかしたらあとちょっとなのかも、こんな地獄を変えられるなら、いつまでも声をあげます。」


リナ・サワヤマの最新作『Hold The Girl』は2022年9月にDirty Hitから発売された。本作は日本人アーティストとしてUKチャートの歴代最高位を記録した。


「This Hell (feat. CHANMINA - Gyarupi Remix - Spotify Singles)」

 

 

Le Makeupがニューアルバム「予感」のリリースを発表。このアルバムはAWDR/LRから5月に発売される。現時点では収録曲、アートワーク共に未公開。

 

このリリースを記念して、 初のワンマンライブ「予感」5月21日(火)渋谷・WWWにて開催決定。チケット販売中。Le Makeupのリリース・コメントは以下のような内容となっている。

 

この傷は隠してもいい。


誰にも触れられないように、それでも恥じずに。
大阪の南、太陽の西を見つめる。

目には見えないすべてを真実として。


大阪の郊外。何もない場所をひとりで歩く自分のための歌、ずっと話してる頭の中。よく泣いてるけど別に、涙もろいだけで。


このアルバムを気に入った人がいたら話してみたい。あんまり目見て話せないけど。

 

ーLe Makeup

 



Le Makeup「予感」
2024.05 Release | Released by AWDR/LR2






Le Makeup One-Man Live "予感"



イベントの詳細:

[ https://www-shibuya.jp/schedule/017612.php ]



Date| 2024.05.21 [Tue] Open/Start 19:00/20:00
Venue| WWW (Shibuya, Tokyo)
Act| Le Makeup (Oneman Show)
Adv.| 3,000 Yen (Tax in) +1D
Door| 3,500 Yen (Tax in) +1D


Ticket| LivePocket [ https://t.livepocket.jp/e/lemakeup ]


Information| WWW [03-5458-7685]



ソロとバンドセットで2020年に出した「微熱」というアルバムの曲から新しく出すアルバムの曲まで。もっと前の曲もやるかもしれないです。


知ってる人も知らない人も、この日聞いてもらえたら自分がどんなこと考えてる(考えてた)のかわかってもらえる気がする。わかる必要が皆さんにあるのかは置いといて。
絶対なにかを起こすとか、だれか救うとかそんなこと言う気ないけど、5月21日WWWに来てくれたら僕がパフォーマンスしてると思う。それだけは約束できそう。こんな機会待ってたから嬉しいし、楽しみです。


Le Makeup:


シンガー/プロデューサー。

関西学院大学在学中に作曲へと本格的に取り組みはじめ、以降国内外の様々なレーベルから作品を発表する。2020年にアルバム「微熱」をリリース。


中国・韓国・オランダ・デンマーク・ドイツでもパフォーマンスを行う。
2023年2月にDove、gummyboy、Tohji、環Royが参加したアルバム「Odorata」をリリース。Pitchforkで取り上げるられるなど話題となった。


2024年5月にニューアルバム「予感」のリリースと5月21日にWWWにて初のワンマン「予感」を開催予定。

 

 

2023年に日本コロムビアよりCDおよびデジタルでリリースされた、クニモンド瀧口(流線形)が選ぶシティーミュージック・コンピレーション『CITY MUSIC TOKYO multiple』のリマスター盤が、この度初めてレコード盤で登場する。リリース詳細については下記よりご覧下さい。レーベルによるアルバムのサンプル音源が公開されているので、こちらも下記よりご視聴ください。

 

同コンピレーションは、日本コロムビアが所有する膨大なカタログから、日本のルネッサンス・マンである''クニモンド瀧口''(流線型/シティ・ミュージック東京)が専門的にキュレーションしたもので、シティ・ポップというジャンルの最もエキサイティングで革新的なオリジネーターや主要アーティストの年代記である。

 

そんな同作品を、ロンドンの先駆的レーベルで、アナログのスペシャリストでもあるGear Box Records(ギアボックス・レコーズ)のエンジニアがリマスターし、レコード盤として再登場することが決定。


収録内容は、1990年代R&Bのパンチの効いたバッキングに乗せたアレンジが見事な猫沢エミの「目に見えないもの」や、2005年にリリースされた堀込高樹の「冬きたりなば」など、シティ・ポップ・サウンドを1990年代から2000年代初頭まで継承した曲など全16曲。

 

シティ・ポップを知っている人ならば、美しく収録されたこのコレクションを心ゆくまで楽しめるに違いない。もちろん、この音楽が初めての人には、ノスタルジック、モダン、メランコリック、そして優しく高揚する音楽の世界への旅立ちに最適な一枚となること間違いないだろう。

 

 

 

シティ・ポップ・ジャンルのハイライトを多数収録した『CITY MUSIC TOKYO multiple』のリマスター・レコード盤!


 


アーティスト名:Various Artists(ヴァリアス・アーティスツ)
タイトル名:CITY MUSIC TOKYO multiple(シティ・ミュージック・トウキョウ・マルチプル)

発売日:2024年3月27日(水)(現在発売中)
品番:GB1593
形態:2LP/140g盤/33 ⅓ RPM
※日本先行発売、帯、ライナー 付き予定
レーベル:Gearbox Records

 

 

Tracklist(収録曲):

 


Side-A:

 
1.Edo River/カーネーション 

2. 二人ぶんの熱い夢/中西保志 

3. STARDUST NIGHT/
JADOES 

4. 電話しないで/木村恵子


Side-B:

 
1. 寒がり/菊地朋貴 

2. 真夜中の電話/清野由美

 3. 冬来たりなば/堀込高樹 

4. 宇宙空間遊泳/原みどり


Side-C:

 
1. 目に見えないもの/猫沢エミ 

2. 海にうかぶピアノ/佐藤奈々子 

3. 晴海埠頭/古家杏子

 4.Fly High/エスカレーターズ


Side-D:

 
1. ウィークエンド・ナイト/堀江美都子 

2. ムーンライト,スターライト/大村波彦 

3. ノスタ
ルジック・スペースマン/上野千佳子

 4. F.W.Y./佐藤博



TRENDSは、提携レーベルからご提供いただいたリリース情報を中心に、J-POPの注目のシングルをジャンルレスに紹介するというコーナーです。

 

3月は渋谷系の伝説的なソングライター、カジヒデキの新作アルバム『Being Pure At Heart−ありのままでいいんじゃない』のリリースが発表され、タイトル曲が公開されたほか、Luby SparksのYeah Yeah Yeahsのカバーソングもリリース。注目は、Space Showerの新星、tiger bae。”FLAU”からミステリアスなエクスペリメンタルポップアーティストも登場しています。アルバムのシングルカットも含めて、下記よりJ-POPの注目曲を改めてチェックしてみて下さい。

 

 

 

カジヒデキ 「Being Pure Heart -ありのままでいいんじゃない」

 

 

平成時代の渋谷系の伝説的なシンガーソングライターに挙げられるカジヒデキ。

 

5年ぶりとなるアルバム「Being Pure Heart -ありのままでいいんじゃない」のリリースを発表した。アルバムは今月24日に発売予定。アルバムに関しては、北欧で録音され、渋谷系の重要な音楽性を司るギターポップやネオアコースティックへの原点回帰を果たした作品となる。

 

先行公開されたタイトル曲は、アーティストのプレスリリースのときに言葉に違わず、平成時代のJ-Popの核心を捉え、渋谷系の重要な特徴である親しみやすいメロディラインが展開される。シングルを聴くと、平成時代の音楽がどのようなものであったのか、その魅力の一端にふれることができる。今聴くと、現代のソフト・ロックやAORにも近い音楽性があることがわかる。

 

 

 

配信リンク:

https://ssm.lnk.to/BPAH 

 

 

Luby Sparks 「Maps」




洋楽としても聴くことが出来るし、邦楽としても結構楽しめるのがLuby Sparksの最大の魅力である。バンドは、2ndアルバム発表後の2023年からアジアやUSツアーを行い、徐々にその活躍のフィールドを広げつつある。年明けに2024年最初のシングル「Stayaway」を発表したバンドは、今回、数年前から恒例となっているカバーリリースに挑んでいる。「Maps」の原曲はニューヨークのYeah Yeah Yeahsで、2003年のアルバム『Fever To Tell』に収録されている。


原曲はYYY’Sの最初期からのガレージ・ロックの色合いをポップソングの中にとどめているが、Sparksのカバーはそれよりもさらにポップソング寄りである。アレンジも含め、ファンシーなイメージが加えられるが、アウトロのギターリフがロックソングのテイストの余韻を残す。シンプルなカバーではありながら、原曲とは異なる雰囲気が味わえるナイスなカヴァーソングとなっている。

 

 

 

配信リンク:

https://lubysparks.lnk.to/Maps 

 

 

soraya 「ひとり」

 


先月はじめにセルフタイトルのデビュー・アルバムを発表した壺阪健登と石川紅奈によるユニット、Soraya。日本のジャズポップスシーンを担う期待のユニット。

 

セルフタイトルアルバムに収録される「ひとり」は、壺阪健登のジャズ・ピアノと石川紅奈のふんわりとしたボーカルが巧みにマッチし、親しみやすいポップソングとして昇華されている。sorayaとしてはじめて作った星座にまつわる内容でsorayaのテーマ曲とも言える内容であり、同時にリリースされた「ちいさくさよならを」は、ピアノ、パーカッション、フルートによるアンサンブルが心地よい雰囲気を醸し出す。童謡のように誰でも親しめるメロディが魅力。

 

 

 

配信リンク:

https://ssm.lnk.to/soraya 

 

 Drawgss 「Black Rain」

 


ベース・ヴォーカル森光奏太とドラムの上原俊亮によるR&Bユニット、 Drawgss(ドーグス)。2022年のデビューシングル「ORANGE」を筆頭に、MELRAWがホーンアレンジにて参加した「FINALE」、ゲスト・ヴォーカルに”さらさ”を迎えた「祈り」といった楽曲を次々とリリースした。

 

ソウルを軸にしたグルーヴ感とメロウネス、ベースとドラムを中心とした抜群のバンドアンサンブルも高評価を受けた。同年6月に開催した初のワンマン・ライブはソールドアウト。VIVA LA ROCK、Fuji Rock Festival、Local Green Festivalといった大型フェスの出演経験がある。

 

「Black Rain」は4月3日に発売された同名のEPのオープナー。他の曲に関してはファンク、ソウル、アフロジャズ的なニュアンスが含まれているが、このシングルは、ユニットのJ-POPに近い要素と甘酸っぱいメロディーが融合している。森光のボーカルには、少し渋谷系やAORに近いニュアンスがある。少なくとも、日曜の午後に鼻歌で口ずさみたくなるような爽快なナンバー。


 

 

 

配信リンク:

https://ssm.lnk.to/Tenderness_


 

 

tiger bae  ー 「Distant Calls」 ー Best New Tracks(J-POP) 

 


2021年東京で結成されたシンセポップ・バンド、tiger bae。

 

Pitchfork、FADER等でも高評価を受け世界的な活動を展開しながら2013年突如解散した”HOTEL MEXICO”のメンバー2人にヴォーカリスト”Yuco”を加え、2021年に結成された3ピースバンド。

 

率直に言うと、素晴らしいバンド。西海岸のチルアウト、ローファイの雰囲気を漂わせながらも、それをJ-POPの文脈に置き換えるセンスには脱帽するしかない。今後急上昇が予想され、当サイトでもイチオシしたいシンセ・ポップバンドとなる。ロンドンのbeabadoobee、Mui Zyu、あるいはニューヨークのマーガレット・ソーンなど、注目のアジア系シンガーが台頭しており、その一角に入ったとしても違和感がない。海外でも活躍しそうな気配。

 


 

 

配信リンク:

 https://ssm.lnk.to/DistantCalls

 

 

marucoporoporo 「Cycle of Love」


 

デビューEP「In Her Dream」が「ファナ・モリーナやアントニオ・ロウレイロを想起させる」と評されるなど注目を集めた''marucoporoporo''。アコースティックギターの弾き語りのスタイルで活動することが多い。数年間の沈黙を経て、ついにファーストアルバムをFLAUから5月15日にリリースする。


アルバムの最初の先行シングル「Cycle of Love」は、命の循環をテーマにした新作の幹となる、メロディアスなエスノ・アンビエント・フォークともいえる楽曲。日本人ばなれした歌唱力と抽象的な音像の中にじんわり溶け込むハートフルなボーカルが神秘的な雰囲気を生み出す。その歌唱力の透明感美麗なナチュラルさは北欧のアイスランドのシンガーに比するものがある。


独自の変則チューニングから繰り出されるアコースティック・ギター、そして唸るような低音から透き通るハイトーンまでを行き来する美しい歌声、深遠な水の底まで落ちていくかのようなドリーミーなアンビエンスが、唯一無二の世界を形作っている。

 

 

 

 

 

配信リンク:

https://marucoporoporo.lnk.to/ConceivetheSea 

 

 

柴田聡子 「Movie Light」

 

アルバムのジャケット

2月下旬に待望のニューアルバム『Your Favorite Thing』をリリースしたシンガーソングライター、柴田さん。本作のオープナーとして収録されている「Movie Light」は、日本語歌詞によるドリーム・ポップ風の淡いエモーションが漂う。


シンガーの日本の昭和時代の歌謡曲に軸をおいたノスタルジア満点のボーカルは、何か古き時代へといざなわれそうな雰囲気。細野晴臣の「ハネムーン」に見られるヨットロック風の安らかなギター、ボンゴのような民族的なパーカッションの導入も◎。曲を聞き終えた時、メロウな気分に浸れるはずだ。

 

MVの映像を手掛けたのは、林響太朗さん。インスタレーション、パフォーミングアーツ、プロジェクトマッピングを用いた映像作品を手掛ける。2016年のヴェネチア・ヴィエンナーレの日本館、上海ワールド・フィナンシャル・センターの8周年を記念するプロモーションを監修した。

 

星野源、スピッツ、Mr.Children、Bump Of Chicken、米津玄師、あいみょん、菅田将暉、緑黄色社会、秦基博のミュージックビデオを手掛けている。J-POPシーンでは著名な敏腕クリエイターである。TVのCM関連では、資生堂、ソニー、トヨタ、ホンダの映像も手掛けている。

 

映像については、春めいた穏やかさ、ファンシー&ドリーミーな空気感が絶妙にマッチしている。

 

 

 

 ・前回のJ-Pop Trends(2月号)はこちらからお読み下さい。