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 Gwenno 『Utopia』


 

Label: Heavenly Recordings

Release:  2025年7月11日

 

 

Review

 

Gwenno(グウェンノ)はウェールズ圏ではミュージシャンとしての地位を確立している。前作アルバム『Tresor』ではマーキュリー賞にノミネートされ、より広い音楽ファンを獲得することになった。


前作はコーニッシュ語というウェールズ地方の古英語が詩に取り入れられていたが、今作では現代英語で歌われている。 音楽的には前作の延長線上にあるメロウで催眠的なバロックポップで、その音楽性の中には独特な陶酔感があり、魔術的な魅力により音楽リスナーを惹きつける。今回のアルバムは一度ラスベガスに向かったあと、ロンドンに帰るというサンダースの人生行路がムードたっぷりのドリーム・ポップソングの中に反映されている。まるでラスベガスでの日々を回想するような音楽的な視点ーーそれはどことなく幻想的な追憶を聞き手の脳裏にもよぎらせる。そして、それらは全般的に、サンダースの20代の頃までの記憶が含まれている。

 

ーー彼女がラスベガスからヨーロッパを経由してイギリスに戻った後、サウンダースはロンドンに移住した。「知り合いも何もいなかったから、ただ人々に頼み込んだり、『ザ・ステージ』誌の広告に応募したり、本当に馬鹿げたオーディションに行ったりしていた」と彼女は語ります。「一緒に過ごす人や音楽を作る人を探していた」 彼女は今、その時代——ボリウッド映画でのアイリッシュダンスや、テクノとケルト音楽を融合させたクラブヒットを作ろうとした試み——を、2000年代初頭の美学の重要な一部として振り返る。それは音楽のミックスとデジタル時代の未熟さが交錯する時代だった。バタフライトップスにキラキラしたローライズジーンズを合わせる奇妙なファッションスタイルだった。「本当にバラバラなものを、最も安っぽい方法で無理やり組み合わせた時代だった」と彼女は言う。一時期は魅力的だったが、2010年代末にはシーンが変化し始めた。「より洗練され、突然契約を結んだバンドが現れ、お金が溢れるようになった」とサンダースは回想する。「よりプロフェッショナルになり、その後は電子音楽になり、さらにブランド化され、その時『これはどこへ向かっているのか?』と感じた」ーー

 

これらの思い出は、つい十数年前にとどまらず、20代の頃だけではなく若い時代のカーディフにまで遡ることもある。それ記憶はバラ色に縁取られているとは言い難いかもしれない。その中にはほろ苦く、そして首尾よく行かなかった悲しみも刻印されている。おのずとそれらはサンダースが作り出す音楽、そして全般的な音楽のムードに乗り移り、哀感やペーソスを誘う。しかし、それは同時にまた、完全な悲しみで埋め尽くされているとも言いがたい。アルバムの冒頭を飾る「London 1757」は、60〜70年代のバロックポップの形式を踏襲し、その中で子供の声のサンプリングや落ち着いた歌謡的なボーカルの節回しの中で、癒しの瞬間を探ろうとしている。同時に、ファッション業界に関する僅かな憧憬は、フレンチ・ポップやイエイエのような音楽と結びつき、Melody's Echo Chamberのようなノスタルジックな音楽性やファッショナブルな感覚を呼び起こす。それらの感覚的な音楽性を拡張させ、そして押し広げるような役割を果たすのが、オーケストラ・ストリングである。これらのビートルズやゲンスブール的なアーティスティックな感性には瞠目すべき点があり、ミュージシャンの才能が必ずしも年齢に左右されないことを伺わせる。そして、結局のところ、それは、内的な自己を癒やす目的があるのと同時に、聴取する側の心を癒やす力がある。そして、アーティストの音楽が流行という概念を逆手に取り、それがいかに儚いものなのかを端的に表現する。流行など作られたもので、一過性のものに過ぎない。

 

音楽的にはきわめて幅広い。「Dancing On Volcanoes」では80年代後半のブリット・ポップの誕生前夜まで遡る。このトラックはジョニー・マーが参加しているのではと思わせるほどスミス的な音楽性を思い起こさせる。それらのブリット・ポップの最初期の音楽性に加えて、ディスコ風のサウンドを付け加えて、内的な熱狂性を湧き起こす。懐かしさと新しさが混在するディスコポップソングで、淡々としたアルトの音域にあるスポークワードの歌唱からソプラノの音域へと移り変わるサビの部分では目の覚めるような感覚を呼び覚ますことがある。続く「Utopia」はビリー・ジョエルやビートルズ風のピアノバラードで、転調や移調を交えた色彩的な和声の構成が普遍的な魅力を擁する。しかし、古典的なソングライティングもストリングスのシンセサイザーが入ると、独特なアトモスフェリックな効果が出現し、幻想的な雰囲気、そしてときにサイケデリアが打ち広がる。曲の後半でのシンセストリングとギターやベースのセッションは聞かせどころとなるだろう。

 

アルバムの中盤では、西ヨーロッパの音楽が優位になる。それはまた言い換えれば、ムービースターという概念を生んだパリの20世紀の映画シーンを音楽的な視点から回想している。これはジョイス的な文学の効果を与え、聞き手をフランスのモノクロ映画のような世界、あるいはヌーヴェル・ヴァーグの世界に誘う。映画の俳優のモノローグやナレーションのような形で入る語り、そしてモノクロ映画からそのまま出てきたようなピアノの断片的な演奏のコラージュなどがいたるところに配される。それらは結局、これらの20世紀のヨーロッパ社会の音楽的な反映を意味するにとどまらず、パトリック・モディアノが語った「父なき世界」の断片的な言及でもある。同時に、これらの脚色的でシネマティックなポピュラー音楽は、ヨーロッパ社会の光と闇を映写機のごとく映し出す。その光と闇とは華やかさ、その裏側にある退廃を。


音楽的には少し散漫に陥った印象もあるものの、ポスト・イエイエともいうべき音楽が顕著だ。そうした混沌たる音楽的な世界は、時々、現代性の戦争というテーマと関わりあいながら、その出口を探すかのようである。その出口の光が見えるのが、「73」である。ここではGwennoらしい音楽が繰り広げられる。それはやはりバロックポップとドリームポップの中間にあるどことなく夢想的で幻想的な音楽である。驚くべきことに、ヨーロッパという地理的に大きな隔たりがあるが、この曲の音楽性は、日本の歌謡曲やシティポップとも相通じるものがある。そして、変拍子を交えた巧みな楽曲の構造、さらには豪奢なオーケストラストリングスという、音階的な美しさやハーモニーの黄金的な輝きが混在し、聞き手を美麗な感覚へと引き連れていく。


アルバムからは、玉手箱のように次から次へと斬新な音楽が飛び出す。「The Devil」では70年代のジャクソン5のような音楽をベースに、このアーティストとしては意外にもファンクの影響を含めたポップソングに着手している。しかし、基底となる音楽が変わろうとも、その核心となる個性が揺らぐことはない。曲の中盤以降は、ファンシーかつドリーミーなポップスの雰囲気が優勢となり、これらのアトモスフェリックでアブストラクトな音楽が最高潮に達する。しかし、これらの音楽とて、一年や二年で獲得したものではなく、人生の経験やその考察により、自己のアンデンティティを確立していったことが伺える。シンガーソングライターというのは、不動の自己を獲得するための道しるべを、自らの力でその都度打ち立てる行為なのである。はたして人間の存在とは流行に左右されるものだろうか。また、それはどこかの時点で古びたり薄くなるものなのだろうか。そのことを考えあわせると、これらの音楽、そしてその制作を通して、Gwennoは誰にも模倣されぬ自立性を獲得し、自分という存在が何であるのかを知ったということになるだろう。

 

このアルバムは一般的なヒットアルバムと比べると、地味な印象があるため、真価を掴むためには、それ相応の時間を必要とするかもしれない。前作アルバム『Tresor』からより音楽的な見地を広め、そして人生を俯瞰で見るという視点が実際の音楽と結びつき、音楽の本質的な魅力として表出している。「Ghost of You」のような楽曲は、グウェンノがケイト・ル・ボンのようなミュージシャンと肩を並べた瞬間で、メロディーメイカーとしての才能、そして作曲における水準の高さが表面にはっきりと現れ出ることになった。この曲に現れるテンポの流動的な変化、巧みな変拍子、ピアノやシンセのアレンジを通じて出現する異質なLA風のサイケデリアに最大の真価が宿る。


アルバムの収録曲は、サンダースの人生とどこかで連動するかのように呼応する。そして、ウェールズ、ラスベガス、イギリスという3つの地理的な空間性を音楽から縁取り、まるでその3つの文化拠点の上に自己を横断させるような試みが取り入れられている。さらに、音楽全般としては、逆行する人生やその追憶が収録曲の流れと関連したり連動している。本作の最後は、最もイギリス的になり、シンガーソングライターのカーディフの原点に回帰していく。それらの不確かな追憶は、「St. Ives New School」、「Hireth」といった終盤の2曲に捉えることが出来るかもしれない。 クローズ曲ではチェンバロが登場する。この曲は、バロックポップの一つの完成形といえる。

 


 

 82/100

 

 

 

「73」 

 


Eliza McLamb(イライザ・マクラム)がセカンドアルバム『Good Story』を発表した。 2024年の素晴らしい『Going Through It』に続くアルバムで、10月24日にRoyal Mountainからリリースされる。 

 

彼女はilluminati hottiesのSarah Tudzinとレコーディングし、バンドにはギターのJacob Blizard、ベースのRyan Ficano、鍵盤のSarah Goldstone、ドラムのJason McGerrが参加している。 「個人的な物語を作り上げるという強迫観念から離れ、より新鮮に感じられ、アイデアを拾い上げることができるような、余地を切り開き、新しい曲を持ち込んだ」とマクラムは言う。 「でも、個人的な物語を作らなければならないという強迫観念について、これらの曲を書いたんだ」。


最初のシングルは「Like the Boys」で魅力的なインディー・ロック・トラックだ。 ライク・ザ・ボーイズ』は、男の子たちの中の女の子であることについて歌っている」とマクラムは言う。 「私は彼らの権威と大胆さを得たかった。 彼らがお互いに愛し合うように、私も愛されたかった。 そして今、振り返ってみると、私たちは皆、互いにふりをし合って遊んでいた。 遊びがいかに暴力的なものであるかもね」 彼女が監督を務めたミュージックビデオは以下からご覧ください。



Eliza McLamb 『Good Story』

Label: Royal Mountain

Release:  2025年10月24日 

 

Tracklist:

1. Better Song

2. Like the Boys

3. California

4. Suffering

5. Good Story

6. Promise

7. Water Inside the Fence

8. Talisman

9. Mausoleum

10. Forever, Like That

11. Every Year

12. Girls I Know

13. Getting 


シカゴのWhitneyは4thアルバム『Small Talk』を発表した。AWALからの最初のリリースとなる。ノスタルジックなソウル/フォークロックソングを落とし込むことにかけて、ホイットニーの右に出るグループは見当たらない。

 

全11曲を収録したホイットニーのニューアルバム「Small Talk」のゲスト・ヴォーカルはマディソン・カニンガムただ一人。

 

ニューシングル「Dandelions」は、ホイットニーの核となる価値観に立ち返ったもので、ジュリアン・エルリッヒのゴージャスなファルセット・ヴォーカル、アメリカーナ寄りのソングライティング、そしてマックス・カカチェクのスライド・ギターを伴う豪華なアレンジが特徴だ。

 

深い感銘を与える「Dandelions」は、青々とした、霞んだ夏の夜のような雰囲気を持っている。 ジュリアン・エルリッヒのコメントは以下の通り。

 

「数年前、マックスと私は、当時付き合っていた人たちの近くに引っ越す寸前だった。 数ヶ月の間に2人の関係は突然崩れ去り、私たちは混乱と悲しみに包まれた。 そのような出来事に触発され(そして中西部の誇りという気まぐれに)、私たちは『ダンデライオン』の物語を、大都会の希望に満ち溢れ、噛み砕かれてハートランドに吐き戻される男の物語に紡ぐことにした。

 

 

「Dandelions」



Whitney 『Small Talk』 


Label: AWAL

Release:  2025年11月7日

 

Tracklist:

 

1.Silent Exchange
2.Won’t You Speak Your Mind
3.The Thread
4.Damage
5.Dandelions
6.Islands (Really Something)
7.In The Saddle
8.Evangeline (Ft. Madison Cunningham)
9.Back To The Wind
10.Small Talk
11.Darling


 

Robert Plant(ロバート・プラント)がニューアルバム『Saving Grace』の詳細を明らかにした、音楽界の伝説であるLed Zeppelinのボーカリスト、ロバート・プラントは、1980年にバンドが解散するまでこのバンドを想像を絶する高みへと導いた。 以降は、ソロ・アルバムを通じてロックソングを追求してきた。彼のソロ・キャリアは、21世紀にナッシュビルに根ざした数々のセッションを含む、魅力的な作品に彩られている。最近では友人向けのパーティ等でしか歌わないと噂されていた御大であるが、ついにソロ・アルバムの制作を発表した。

 

ニューアルバム『Saving Grace』は全般的なアプローチにおいて深くイギリス的である。 新たなグループを結成し、このアルバムのためのセッションは、イギリスの田舎の片隅で6年かけて行われた。

 

ロバート・プラントは、セイヴィング・グレイス(ヴォーカリストのスージー・ディアン、ドラマーのオーリー・ジェファーソン、ギタリストのトニー・ケルシー、バンジョーと弦楽器奏者のマット・ウォーリー、チェリストのバーニー・モース・ブラウン)と共に、一から新しいものを作り上げた。ロバート・プラントのコメントは以下の通りです。

 

「僕らはよく笑うんだ。 それが自分に合っていると思う。  何事にも深刻になりすぎる理由が見つからないんだ。 色あせないんだ。 全体を通しての甘さ......、この人たちは優しい人たちで、今まで出せなかったものを全部出している。 彼らはユニークなスタイリストになり、一緒になって最も興味深い場所にたどり着いたようだ」

 

興味深いことにアルバムはLowの壮大な「Everybody's Song」のカバーでリードされている。 アメリカのグループは、ヴォーカリストにとって重要な試金石であり、この曲を魅力的な角度から捉え直している。ロバート・プラントの「Saving Grace」は9月26日にリリースされる。


ニューシングル「Everybody's Song」はLed Zeppelinの代名詞である民族音楽とロックのクロスオーバーである。しかし、やはりその音楽はより英国的で、アイルランド民謡やケルト音楽に傾倒している。自らの民族的なルーツの源泉を辿るような音楽性はロバート・プラントが音楽的な原点に回帰した証拠で深みがある。それは一つの魂が終着点を見出した瞬間でもある。



「Everybody's Song」


 

 

Robert Plant 『Saving Grace』


Tracklist:

 

1. Chevrolet

2. As I Roved Out

3. It’s A Beautiful Day Today

4. Soul Of A Man

5. Ticket Taker

6. I Never Will Marry

7. Higher Rock

8. Too Far From You

9. Everybody’s Song

10. Gospel Plough

 


ロサンゼルスを拠点に活動を行うScullcrusher(スカルクラッシャー)はリードシングル「Exhale」のリリースと合わせて近日発売予定のアルバム『And Your Song is Like a Circle』の詳細を明らかにした。さらに最新作は新契約を結んだレーベル、Dirty Hitから発売予定です。

 

「"Exhale "は、曲が最初に着想される瞬間に気づくことをテーマにしています。 私の中には、曲の構成が落ち着き、曲が進化する前に、そこで立ち止まって未完成のままにしておきたいと思う部分がある。 その代わりに、私は曲が形作られるのを許し、それが何になろうとも受け入れるのです」とヘレン・バレンタインは語る。


このプロセスは自然な感じで、息を吸いきったところで一呼吸おいてからすべてを吐き出すような感じ。 このプロセスを認識することで、私は変化全般に対して平穏を感じることができるのかもしれません。 思考、言葉、音がある特定の方法で相互作用するとき、それらは前進する道を明らかにすることができる。 時には、この道の手前で、隠れて安全だと感じられる空間でぐずぐずしていたいと思うこともあるでしょう。

 


バレンティンが新作を書き始めたのは、10年近く故郷と呼んでいたロサンゼルスを離れてから。 彼女は生まれ育ったニューヨークのハドソン・バレーに戻ることに。 以降、数年にわたる強烈な孤独が続き、バレンティンは国をまたいだ転居の断絶とその解離的な余震を反映した映画、本、アートに没頭した。 2022年のデビュー作『Quiet the Room』に続くリリースとなる。


「私は自分の作品をコレクションとして考えるのが好きで、それに作品を加えるたびに、私は岩を加えているのです」とバレンティンは言う。 「最終的には円形になるかもしれない。 何かを作るたびに、作品群の周りにまた線を引いていく。 生涯、それをなぞり続けるような気がする」

 

 

「Exhale」



Skullcrusher 「Exhale」


Label: Dirty Hit

Release:  2025年10月17日


Tracklist:

1.March

2.Dragon

3.Living

4.Maelstrom

5.Changes

6.Periphery

7.Red Car

8.Exhale

9.Vessel

10.The Emptying


Pre-order: https://skullcrusher.ffm.to/andyoursongislikeacircle


アトランタのパンクバンド、Upchuckがニューアルバム『I'm Nice Now』を10月3日にリリースする。ドミノ・レコードと契約したばかりのバンドは、新たな一歩を踏み出そうとしている。

 

ニューアルバム「I'm Nice Now」は同レーベルにとって初の作品となる。タイ・セガールがソニック・ランチ・スタジオでプロデュースとミックスを手がけた。10月3日にリリースされるアップチャックは、彼らのアートの様々な側面を見せる2曲の新曲でリリースを予告している。

 

フロントパーソンのKTがリードをとる「Forgotten Token」は、妹を突然亡くしたことを歌った曲だ。ビデオにはKTの母親、祖母、兄がカメオ出演している。

 

一方、「Un Momento」はドラマー/ヴォーカルのクリス・サラドに重点を置いた曲で、パンクの激しさと、彼が幼少期に耳にしたクンビアのリズムが融合している。

 





Upchuck 『I’m Nice Now』


Label: Domino

Release: 2025年10月3日

 

Tracklist: 

  

1. Tired 

2. Plastic 

3. New Case 

4. Fried 

5. Homenaje 

6. Kept Inside 

7. Pressure 

8. Un Momento 

9. Forgotten Token 

10. Kin 

11. Lost One 

12. Slow Down 

13. Nowhere



Upchuck:

 

アップチャックは、2018年にアトランタの20代前半のスケーターからなるバンドとして誕生し、魅力的なパフォーマーKTを前面に押し出した。 

 

2022年にはブルックリンのFamous Class Recordsからデビューアルバム『Sense Yourself』をリリースし、その後すぐにタイ・セガールがプロデュースした2023年の『Bite The Hand That Feeds』がリリースされた。 Freaky "や "Facecard "といった初期のシングルは、イギー・ポップやヘンリー・ロリンズから支持を受け、彼らのラジオ番組で演奏された。 


急成長するアップチャックのライヴ・ショーの伝説は国際的に広がり続け、同じアトランタ出身のフェイ・ウェブスター(アップチャックをお気に入りのバンドと呼ぶ)は、アミル&ザ・スニファーズ、ソウル・グロー、OSEES、キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザードのサポート・ツアーに参加し、コーチェラ2024では注目を集めた。 「XSWで彼らを観たローリング・ストーン誌は、「すべてが爆発する。クラブは音の大砲と化し、最大限の破壊をもたらす。 どの曲もこれでもかというほどヒットする」と評している。 

 


ウィルコのソングライター、ジェフ・トゥイーディーが4曲の新曲「One Tiny Flower」、「Out In The Dark」、「Stray Cats in Spain」、「Enough」のリリースと同時に、ニューアルバム『Twilight Override』を発表した。本作はジェフ・トゥイーディーにとって従来で最も壮大な音楽的な冒険となり、三枚組の圧倒的なボリュームを持つ作品としてリリースされる。また、このアルバムはミュージシャンにとって創造が何かを徹底的に追求したものである。

 

「創造的なことをすることを選択するとき、あなたは他の人々が神と呼ぶ何かと自分を一致させる。 そして、創造と手を組むということは、本質的に破壊に反対する側に立つということだ。 あなたは創造の側にいる。 そうすれば、破壊への衝動を抑えることができる。 創造性は暗闇を食べるんだ」とトゥイーディーは説明する。


「黄昏という言葉は確かにきれいだけどね.......。 それに、世界はかつての帝国の幸せな人々で溢れているから、この不協和音の原因はそれだけではないのかもしれない。 それが何であれ(あるいはその中にあるにせよ)、このアンニュイな日々を圧迫しているのは事実なんだ。 無視するのはとても難しいよ。 Twilight Override』は、それを圧倒してやり返すための私の努力だ。 この歌と音と声とギターと言葉は、重苦しさを手放し、私自身の光のワット数を上げるための努力なのだ。 迫り来る魂の夜(悪夢)を飲み込もうとする私の努力なんだ」 

 

ご存知の通り、ジェフ・トゥイーディーはWILCOのフロントマンとして活躍するほか、音楽雑誌に関わったり、音楽フェスを主催し、様々な形で音楽シーンに関わってきた。次作のソロアルバムはアーティストにとって象徴的な作品となりそうだ。また、シカゴの音楽シーンのミュージシャン、そして彼の息子などを作品に登場させ、音楽の理想的な形を探ろうとしている。

 

2020年のパンデミック時代を反映した『Love Is The King』から5年後にリリースされる3枚組アルバム『Twilight Override』は、トゥイーディーがシカゴのスタジオ、ザ・ロフトでレコーディングとセルフ・プロデュースを行い、シカゴを拠点とする友人や家族が参加している。 ジェイムズ・エルキントン、シマ・カニンガム、マシー・スチュワート、リアム・カザー、そしてトゥイーディーの子供スペンサーとサミーが参加している。



 

 

 

Jeff Tweedy 『Twilight Override』

Label: dBpm

Release; 2025年9月26日

 

Disc 1:

One Tiny Flower

Caught Up in the Past

Parking Lot

Forever Never Ends

Love Is for Love

Mirror

Secret Door

Betrayed

Sign of Life

Throwaway Lines

 

Disc 2:

KC Rain (No Wonder)

Out in the Dark

Better Song

New Orleans

Over My Head (Everything Goes)

Western Clear Skies

Blank Baby

No One’s Moving On

Feel Free

 

Disc 3:

Lou Reed Was My Babysitter

Amar Bharati

Wedding Cake

Stray Cats in Spain

Ain’t It a Shame

Twilight Override

Too Real

This Is How It Ends

Saddest Eyes

Cry Baby Cry

Enough

オークランド発のソウル・エレクトロニック・コレクティブ-LEISURE(レジャー)による新作が登場!!   感情の機微とグルーヴで魅せる、バンドが切り拓く新章



オークランドのソウル・エレクトロニック・コレクティヴ、LEISURE(レジャー)が新作アルバム『Welcome To The Mood』のリリースを発表した。ジャズ、ソウル/ファンクをベースに、ベイエリアのヨットロックのようにゆったりとしたリラックス感溢れる音楽性を展開する。テキサスのKhruangbinを彷彿とさせる親密なスタジオセッションが魅力である。レジャーの楽曲は、家でのまったりとした視聴に向いているのはもちろん、ドライブのBGMにも最適です。

 

ニューアルバム『Welcome To The Mood』は、ソウルフルでスロウバーニングな彼らの美学をさらに研ぎ澄まし、「共にあること」「創造の自由」、「バンドとして本質的に進化するという生きた実感」を軸に、よりオーガニックでライブ感のある録音手法を取り入れて制作された。

 

「前作のツアーでは過去最多のライブを行い、よりライブ感を制作に反映させたくなったんです。だから今回は、これまでのようにドラムブレイクやループを多用せず、ライブ録音を中心に進めました」

 

さらに、アレンジメントの面でも力が入っている。弦楽器やブラス、ピアノ、バックボーカルといったスペシャリストを迎え入れ、各メンバーのスキルを超えた音の可能性を追求した。テーマ的として"本物らしさ"、"人間味"、そして"創造を祝う喜び"といった要素を織り込んだ、豊かな音のタペストリー。

 

歌詞では、愛や喪失、つながり、希望、そして人生の目的といった普遍的なテーマを取り上げつつ、それをLEISUREならではのリッチな音色とゆったりとしたグルーヴで描きだす。現実に根ざしつつも、どこか懐かしく、同時に未来的なサウンドは、アルバムのビジュアル面でインスピレーションとなったフランク・ロイド・ライトの建築「タリアセン・ウエスト」の精神とも共鳴する。

 

アルバムから2曲の先行シングル「Welcome to the Mood」、そして「Missing You」のMVが公開されている。下記よりご覧ください。 

 

 

「Welcome to the Mood」

 

 



「Missing You」


 

アーティスト : LEISURE(レジャー)

タイトル : Welcome To The Mood (ウェルカム・トゥー・ザ・ムード)

発売日 : 2025年9月12日(金)

 

<国内盤CD>




品番 : IPM-8148

バーコード : 4532813731483

価格 : 2,500円(税抜)/2,750円(税込)

レーベル : インパートメント

*日本のみCDリリース

 

<国内流通盤LP>




品番 : AMIP-0384LP

バーコード : 4532813343846

価格 : 6,300円(税抜)/6,930円(税込)

レーベル : Nettwerk Records

*Orange Vinyl/180g

 

<輸入盤LP>

品番 : NTW317721.1

バーコード : 067003177214

卸価格 : 4,240円(税抜)

レーベル : Nettwerk Records

*Orange Vinyl/180g

 

<CD track list>

1. Welcome to the Mood 

2. Sundown 

3. Diamonds 

4. Missing You 

5. The Colour of the Sound 

6. Dominoes 

7. Beach House 

8. Tenderness 

9. Desert Moon Sky 

10.One in a Million

 

<LP track list>

Side A 

1. Welcome to the Mood 

2. Sundown 

3. Diamonds 

4. Missing You 

5. The Colour of the Sound 

 

Side B 

6. Dominoes 

7. Beach House 

8. Tenderness 

9. Desert Moon Sky 

10.One in a Million

 

<プロフィール>

 

2015年にニュージーランドの西海岸への旅をきっかけとして6人のメンバーによって結成。それぞれ長年、音楽業界の厳しさを経験してきた受賞歴あるソングライター/プロデューサー/クリエイターたちだったが、「無駄を削ぎ落とし、旅を楽しみ、何より“LEISURE(余暇)”を大切にする」新たな音楽の在り方をバンドのテーマに掲げている。2023年作『Leisurevision』はBBC、Rolling Stone、KCRWなどからも称賛され、5億3,000万回を超えるストリーミング再生数を記録し、Lollapalooza、M3F、そして今後のACLなどのフェス出演に加え、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、ヨーロッパ、アメリカでの公演がソールドアウトするなど、確実に世界で共鳴を生んでいる。

 

ロンドンを拠点とするプロデューサーでシンガー・ソングライターのLiza Lo(リザ・ロー)が、新ライヴEP『Familiar: LIve At Gearbox(ファミリア:ライヴ・アット・ギアボックス)』を8月1日(金)にデジタル・リリースすることがわかった。今年1月に待望のデビューアルバム『Familiar(ファミリア)』に続く作品で、デビュー・アルバムのライブバージョンを収録している。

 

自身のUKツアーや、ハリソン・ストーム、ヴレル、ステフ・ストリングスのサポート・ツアーなど、1年にわたるツアーの後、リザはロンドンにあるギアボックスのスタジオに戻り、デビュー・アルバム『ファミリア』をレコーディングした。

 

今回配信リリースされるEP『ファミリア:ライヴ・アット・ギアボックス』は、彼女のデビュー・アルバムからの選りすぐりの楽曲を完全アナログで再解釈したもの。

 

これらの親密なワンテイク録音は、ギアボックスの1965年製ヴィンテージのC37テープ・マシーンとデッカ・ツリーのマイク・セットアップを使って1/4インチ・テープに直接キャプチャーされた。リザの曲が路上で進化していく様子、特にギタリストのショーン・ローガン、ベーシストのクリス・ラビッツとの親密なデュオやトリオのライヴ・パフォーマンスを通して、生の感情的なハートを捉えている。

 

その結果、完璧さよりもフィーリングを優先した、温かく、即効性のあるサウンドが生まれた。このプロジェクトは、リザの音楽の本質への回帰であると同時に、彼女のサウンドの次の章への一歩でもある。


今EPについて、リザは次のように語っています。「この1年間、これらの曲をライヴで演奏してきたことで、まったく新しい命が吹き込まれたわ。ステフのUKツアーでオープニングを務めたとき、ギター2本に絞ったライヴ・セットが、レコーディングされたアルバムとどれだけ違っていたかを覚えている。多くの人たちから、この曲のライヴ・バージョンやもっと親密なバージョンはないかと聞かれたわ。この1年間、ライヴで演奏することで多くのことを学んだし、自分の音楽を今後どのように聴かせたいかについて、まったく新しい見通しを持つことができたの」



EPの発表と同時に、リザは収録曲から「A Messenger (Live at Gearbox) 」をミュージックビデオとして公開した。同楽曲は、友人を失ったときの心の傷について歌ったもので、リザの切ない歌詞が繊細なストリングス・アレンジとゴッサムのようなギター・ワークの上で踊り、EPのライヴ・セッティングとアナログ・レコーディングによって、新たな親密さを与えている。

 

 

 「A Messenger (Live at Gearbox) 」

 



▪Liza Lo   EP『Familiar: LIve At Gearbox(ファミリア:ライヴ・アット・ギアボックス)』

 

Label: Gearbox

Release: 2025年8月1日

 

Tracklist: 

1. A Messenger (Live At Gearbox)
2. Confiarme (Live at Gearbox)
3. What I Used To Do (Live At Gearbox)

 

・シングル「A Messenger (Live At Gearbox) 配信:

https://bfan.link/a-messenger-1 


・EP 『ファミリア:ライヴ・アット・ギアボックス』 予約:

 https://bfan.link/familiar-4



【アルバム情報】


アーティスト名:Liza Lo(リザ・ロー)
タイトル名:Familiar(ファミリア)
品番:GB1598CD (CD) / GB1598 (LP)
発売日:発売中!
レーベル:Gearbox Records



<トラックリスト>


(CD)


1. Gipsy Hill
2. Morning Call
3. Darling
4. Catch The Door
5. A Messenger
6. As I Listen
7. Open Eyes
8. Anything Like Love
9. What I Used To Do
10. Confiarme
11. Show Me



(LP)


Side-A

1. Gipsy Hill
2. Morning Call
3. Darling
4. Catch The Door
5. A Messenger
6. As I Listen
Side-B

1. Open Eyes
2. Anything Like Love
3. What I Used To Do
4. Confiarme
5. Show Me

 

・アルバム『ファミリア』配信中! 


https://bfan.link/familiar-3


Credits:


Liza Lo - Vocals, Acoustic Guitar, Piano, Backing Vocals, Synthesisers Sean Rogan - Piano, Backing Vocals, Acoustic & Baritone Guitar Maarten Cima - Electric, Rubber Bridge & Baritone Guitar
Tom Blunt - Drums 
Freek Mulder - Bass
Ben Trigg - Cello & String Arrangements (Gipsy Hill, Open Eyes & A Messenger) Emre Ramazanoglu - Percussion (Catch The Door & Anything Like Love)
Chris Hyson - Synthesisers & Programming (Confiarme)
Wouter Vingerhoed - Prophet (What I Used To Do) 

 

Recorded at Studio 13 and Tileyard Studios in London
Produced by Jon Kelly and Liza Lo
Additional and co-production by Wouter Vingerhoed (What I Used To Do), Topi Killipen
(Morning Call), Sean Rogan (Confiarme) and Chris Hyson (Confiarme)
Written by Liza Lo together with Topi Killipen (Morning Call), Emilio Maestre Rico (Darling),
Peter Nyitrai (Open Eyes), Melle Boddaert (Gipsy Hill), Hebe Vrijhof (What I Used To Do) &
Wouter Vingerhoed (What I Used To Do)
Mixed by Jon Kelly
Mastered by Caspar Sutton-Jones & Darrel Sheinman
Engineered by Giacomo Vianello and Ishaan Nimkar at Studio 13 and Ned Roberts at Tileyard Studios Released by Gearbox Records

 

 
バイオグラフィー:

 
スペインとオランダで育ち、現在はロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター/プロデューサー/ミュージシャン。優しくも力強い歌声で愛、喪失、成長の物語を紡ぐことを特徴とし、ビッグ・シーフ、キャロル・キング、ドーターやローラ・マーリングなどからインスピレーションを受けながら、独自の親密で詩的な音楽世界を創り出している。


EP『Flourish』はSpotifyの 「New Music Friday UK/NL/BE 」に選出され、「The Most Beautiful Songs in the World 」プレイリストでも紹介された。

 

2024年5月、Gearbox Recordsと契約。自身のUKヘッドライン・ツアー、ステフ・ストリングスやVraellのオープニングをUK各地で務めたほか、ハリソン・ストームとのEU/UKツアーもソールドアウトさせた。2025年1月、ジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とバンドと共に制作したアルバム『ファミリア』をリリース。2025年8月、新ライヴEP『ファミリア:ライヴ・アット・ギアボックス』をデジタル・リリースすることが決定した。


ロサンゼルスの四人組ロックバンド、Rocketが待望のデビューアルバム『R is for Rocket』を発表した。本作は10月3日にTransgressive Records / Canvasbackからリリースされる。


この発表と合わせて公開されたリード・シングル "Wide Awake "は、ギザギザでファズの効いた、バンドのレベルアップしたサウンドを紹介する曲で、ヴォーカルのアリシア・タトルの甘くヒプノティックなヴォーカルがバランスをとっている。ミュージックビデオも非常にユニークだ。


「"R is for Rocket"は、人生で最も重要な人間関係について歌っている。友人、両親、ガールフレンドやボーイフレンドとの関係、そして最も重要なのは自分自身との関係だ」


「Wide Awakeは、このアルバムのすべての要素の完璧なバランスであり、何年もの制作期間と数え切れないほどのバージョンを経て、ついに共有できることに興奮しています」


デビューアルバムについての詳細はローリング・ストーン誌に掲載されている。同誌は、このアルバムを "爆発的なイントロダクション "、"彼らのダイナミックで90年代風のロック・サウンドをレベルアップさせている "と称している。


Tuttle(ヴォーカル、ベース)、Baron Rinzler(ギター)、Cooper Ladomade(ドラムス)、Desi Scaglione(ギター)からなるRocketは、ここ数年多忙な日々を送っている。 


幼少期からの友情を持つロサンゼルスのクルーは、2021年に結成され、無名の小屋でデビューEPを録音した。 彼らの誰もが「バンド」というアイデアに真剣に取り組んだのは初めてのことだった。にもかかわらず、燃え上がるような気密性の高い曲で完全な形になった。


この4人組の注目すべきデビュー・アルバム『R is for Rocket』は、華やかでラウド、アンセミック、爆音、美しいサウンドの地形を駆け抜ける歓喜の旅である。まったく新しいサウンドでありながらノスタルジーを呼び起こすという稀有な偉業を達成しており、一瞬で人を魅了する曲で構成されている。 


バンドのギザギザでファジーなサウンドは、ソニック・ユースやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのような90年代のギター・バンドを先祖に持っているが、ロケットはそれらの試金石を使って彼ら独自のサウンドを打ち立てようとする。 彼らが同世代で最も有望なギター・バンドのひとつと広く認められているのも不思議ではない。


このアルバムは、絶賛された『Versions of You EP』のエネルギーをベースにしていたが、『R is for Rocket』ではバンドの技術が目覚ましく進化している。2024年初頭にアルバムの制作を開始するまでに、彼らはほぼ絶え間ないツアースケジュールをこなしてきた。彼らのヒーローであるライド、サニー・デイ・リアル・エステート、シルヴァーサン・ピックアップスの前座として数え切れないほどの時間をストリートで過ごす中、四人組はデビュー・アルバムを制作に取り組み、ドラムのクーパー・ラドマデの実家の庭にあるささやかなスタジオで作曲を行った。

 

今年の秋、ロケットはデビュー・アメリカ・ヘッドライン・ツアーに乗り出す。8月にイギリス全土でスマッシング・パンプキンズをサポートした後、全米ツアーが10月にスタートする。このサポートツアーが決まったとき、ロケットにとって奇跡のように思えた。その知らせを受けたバンド・メンバーは泣いたという。 


ギタリストのデジー・スカリオーネが最初にこの知らせを聞いてリード・シンガーでベーシストのアリシア・タトルに伝え、彼らのマネージャーはドラマーのクーパー・ラドマデに何度かヒントを与えたあと、最終的に打ち明けた。 RSの特集において、タトルは次のように語った。「彼らは僕らにとって本当に大きなバンドなんだ。 「僕らの音楽を聴けば、それは明らかだよ」


「絶対に不可能なことのように感じる」とタトルは続けた。 「レコードを出す前にスマッシング・パンプキンズとショーをやったんだ。 彼らは『もちろん』って感じだった。 私の頭の中では、それは本当に計算できない」 


ここ数年(正確には10年)の総決算が『R is for Rocket』である。しかし、同時にこれはロケットの伝説の始まりに過ぎない。

 

 「Wide Away」






Rocket  『R is for Rocket』

Label: Transgressive/ Canvas

Relea[e: 2025年10月3日


Tracklist

 

1. The Choice

2. Act Like Your Title

3. Crossing Fingers

4. One Million

5. Another Second Chance          

6. Pretending

7. Crazy

8. Number One Fan

9. Wide Awake  

10. R is For Rocket




EU DATES: 

 

August 8th - Gothenburg, Sweden @ Way Out West Festival

August 10th - London, UK @ Gunnersbury Park ^

August 11th - London, UK @ Windmill Brixton SOLD OUT

August 12th - Halifax, UK @ The Piece Hall ^

August 13th - Scarborough, UK @ Scarborough Open Air Theatre ^

August 14th - Colchester, UK @ Colchester Castle Park ^

August 16th - Wales, UK @ Greenman Festival

^ w/ Smashing Pumpkins


US DATES:

 

Oct 27th - Phoenix, AZ @ Rebel Lounge

Oct 30th - Denton, TX @ Rubber Gloves

Oct 31st - Austin, TX @ Mohawk (Indoors)

Nov 3rd - Nashville, TN @ drkmttr

Nov 4th - Atlanta, GA @ Aisle 5

Nov 6th - Washington, DC @ DC9

Nov 7th - Philadelphia, PA @ Warehouse on Watts

Nov 8th - New York, NY @ Baby's All Right

Nov 11th - Toronto, ON @ The Garrison

Nov 13th - Columbus, OH @ Ace of Cups

Nov 14th - Chicago, IL @ Schubas Tavern

Nov 15th - Minneapolis, MN @ 7th St Entry

Nov 18th - Seattle, WA @ Barboza

Nov 19th - Portland, OR @ Polaris Hall

Nov 21st - San Francisco, CA @ Bottom of the Hill

Nov 22nd - Los Angeles, CA @ The Roxy



 Pre-save: https://transgressive.lnk.to/risforrocket

 

 

Rocket Biography: 

 

ロサンゼルスのRocketは、Tuttle(ヴォーカル、ベース)、Baron Rinzler(ギター)、Cooper Ladomade(ドラムス)、Desi Scaglione(ギター)からなる。2021年頃から公式のリリースを続けているが、高校時代の同級生や幼馴染を中心に2015年頃からインディペンデントな活動を続けている。2025年に入り、バンドはTransgressiveと契約を結び、スマッシング・パンプキンズのツアーサポートを務め、一躍西海岸の注目のロックバンドとみなされるようになった。

 

ロケットの2023年のデビューEPは、Pitchfork、Rolling Stone、Stereogum、Brooklyn Vegan、Paste、Consequenceなどに賞賛され、バンドはNMEで初のカバーストーリーを獲得した。 

 

その勢いのまま、バンドは2024年のほとんどをツアーで回り、ピクシーズのフランク・ブラック、ライド、サニー・デイ・リアル・エステート、シルヴァーサン・ピックアップスなどの代表的なバンドや、ジュリー、バー・イタリア、ホットラインTNTなどの同業者たちのオープニングを務めた。 バンドは、Pitchfork London & Paris、Bumbershoot、Best Friends Foreverなど、世界中のフェスティバルのステージに登場している。2025年にはEU/USツアーを開催し、デビュー・アルバム『R is for Rocket』とトランスグレッシヴからリリースする。 

©Daniel Topete

 

ロサンゼルスを拠点に活動するシンガーソングライター/プロデューサーのメリーナ・ドゥテルテのプロジェクト、Jay Somが6年ぶりとなるアルバム『Belong』を発表した。 10月10日にラッキー・ナンバー/ポリビニールからリリースされる。 

 

パラモアのヘイリー・ウィリアムス、ジミー・イート・ワールドのジム・アドキンス、ミニ・トゥリーズのレクシー・ヴェガなど、ドゥテルテはソロ・アルバムで初めてゲスト・ヴォーカリストを迎えている。 アドキンスは瞑想的な「A Million Reasons Why」と共に本日リリースされる高揚感溢れるニューシングル「Float」に参加している。

 

この曲は、自己防衛のために過去の自分にしがみつこうと必死になっていることを歌っている」とドゥテルテは「Float」について語った。 「未知なるものへの恐怖は圧倒的なもので、それと戦ったり逃げたりするのではなく、それと向き合うことが最善の解決策になることもある。


アドキンスは、「メリーナは音楽制作のあらゆる面で絶対的なプロフェッショナルだ。 彼女のビジョンの中に、私が貢献できるスペースがあったことを光栄に思う。 それに、とても楽しい仕事だった。 素晴らしい曲だ!」


ドゥテルテが作詞、作曲、演奏、プロデュース、エンジニアリング、ミキシングを手がけたBelongには、ソフト・グラスのジョアン・ゴンザレス、マル・ハウザー、ステフ・マルツィアーノも参加している。 

 

「初めて何かに挑戦する時、ある種の恐れを抱くものだが、私はコントロールを手放さなければならないという事実を受け入れなければならなかった」とドゥテルテは説明した。 "このレコードは本質的にまだ私自身であるが、多くの選択は、私を助けてくれた友人たちによってなされた。


『Anak Ko』をリリースして以来、ドゥテルテはバチェラーとしてPalehoundから音楽をリリースし、ツアー・バンド・メンバーとしてboygeniusに参加し、Troye Sivan、Living Hour、Fashion Club等とコラボレーションしている。



「Float」

 

 

 

 

Jay Som  『Belong』

 



Label: Lucky Number/ Polyvinyl

Release: 2025年10月10日 

 

 

Tracklist:


1. Cards On The Table

2. Float [feat. Jim Adkins]

3. What You Need

4. Appointments

5. Drop A

6. Past Lives [feat. Hayley Williams]

7. D.H.

8. Casino Stars

9. Meander/Sprouting Wings

10. A Million Reasons Why

11. Want It All

 

 

 

このアルバムでドゥテルテは、ジェイ・ソムが過去6年間遠ざかっていたインディー・ロックのエコシステムの中で、自分の居場所、あるいは自分の居場所を探している。

 

その結果、これまでのジェイ・ソムのアルバムとは一線を画す作品に仕上がった。このアルバムは、自己定義について歌った11曲入りで、スーパーチャージされたパワー・ポップのヒット曲とぼんやりしたバラード、エレクトロニックな珍曲と軽快なアンセムの間を浮遊している。


ジェイ・ソムの絶賛された2ndアルバム『Anak Ko』が2019年にリリースされて以来、ドゥテルテはここ数年間、プロダクションとオーディオ・エンジニアリングへの情熱を培ってきた。その結果、グラミー賞を受賞したboygeniusのアルバム『the record』、ルーシー・デイカスの最新作『Forever Is A Feeling』、そして数え切れないほどの愛されるインディー・レコードのプロデュースを手がけることになった。

 

また、ボーイジーニアスのツアー・バンド・メンバーとして参加したり、トロイ・シヴァンやビーバドビーらと『No Rome』でコラボしたり、『I Saw the TV Glow』のサウンドトラックに参加したりと、その活動は多岐にわたる。しかし、ドゥテルテはこれまで以上に多忙を極めている。


ジェイ・ソムは常にドゥテルテのソロ・プロジェクトであったが、このアルバムでは外部のミュージシャン、作家、プロデューサーとコラボレーションすることで、彼女の世界を広げている。ドゥテルテは、ジョアン・ゴンザレス(ソフト・グラスのメンバー)、マル・ハウザー(Mk.geeやイルミナティ・ホティーズのコラボレーター)、ステフ・マルツィアーノ(ヴンダバー、ホット・ワックス、サー・クロエのプロデューサー)、カイル・プリーの参加を得て、作詞、作曲、演奏、プロデュース、エンジニアリング、ミキシングを行った。

 

グラミー賞ノミネート経験もあるNeko Caseの9枚目のアルバム『Neon Grey Midnight Green』は、セルフ・プロデュースで制作され、従来における最大のサウンドと親密さを感じさせるアルバムである。

 

彼女の10年ぶりの新曲「Neon Grey Midnight Green」は、ガーディアン紙が 「女性の反抗の完璧な咆哮 」と評した2018年の「Hell-On」に続く作品だ。彼女の最新作もそれに劣らず切迫した作品だが、その白熱した炎には感傷の深い青筋が浮かぶ。このアルバムは、近年他界したミュージシャン、プロデューサー、活動家へのオマージュである。彼女は音楽的ヒーローたちの肩の上に立ち、彼らが貸してくれた道具を使い、最もインスピレーションに満ちた作品を作り上げた。

 

リグビーとのコラボレーション「Wreck」はアルバムのファースト・シングルであり、他の誤りやすい人間との愛を見つけるという、魂を打ち砕かれるような感覚を探求している。「わがままなのはわかってる/でも今は君が太陽なんだ!/ そしてそれは大きな仕事だ。/ でも、あなたも望んでいるのでは?/ 私は太陽に見える?」と彼女は問いかけ、音楽は空へと昇っていく。


過去のどのアルバムよりも、「Neon Grey Midnight Green」はフルバンドによるライヴ・レコーディングである。「人間がここにいた 」ことを思い出させるため、息遣いやシャツの袖のざわめきさえも最終ミックスに残された。

 

レコーディングは主にケース自身のバーモント州のスタジオ、カーナシアル・サウンドで行われ、コロラド州デンバーでプレインズ・ソング・チェンバー・オーケストラと、オレゴン州ポートランドでタッカー・マーティンと追加セッションを行った。

 

「女性、ノンバイナリー、トランスのプロデューサーはとても少ない。人々は私たちを選択肢の1つとして考えていません。このレコードをプロデュースしたことを誇りに思う。これは私のビジョン。私の拒否権だ。私のセンスです」


 

 「Wreck」

 

 

 

Neko Case 『Neon Grey Midnight Green』


Label: Anti-

Release: 2025年9月26日

 

Tracklist:  

 
1. Destination 
2. Tomboy Gold 
3. Wreck 
4. Winchester Mansion of Sound 
5. An Ice Age 
6. Neon Grey Midnight Green 
7. Oh, Neglect... 
8. Louise 
9. Rusty Mountain 
10. Little Gears 
11. Baby, I’m Not (A Werewolf) 
12. Match-Lit 

 


ニューヨークのロックバンド、Geeseは地下室のライブセッションから始まり、作品の発表ごとに大きく成長してきた。彼らはサイケデリックなロックサウンドから60、70年代のクラシックロックなどを起用にこなす。アルバムごとに作風を変え、フロントマンのキャメロン・ウインターもまたソロ活動を並行してこなしている。

 

前作『3D Country』に続く、ギースの待望のニューアルバムがアナウンスされた。本作は、Partisan Recordsから9月26日にリリースされる。 


幼なじみのDominic DiGesu、Max Bassin、Emily Greenと共に、Geeseはずっと作りたかったアルバムを作った。『Getting Killed』は、混沌とした神聖な喜劇のようなアルバムだ。3Dカントリー』の皮肉に満ちたコスチュームを脱ぎ捨て、睥睨するような、黄金色の、手の届かないところにあるものを目指した。

 

音楽祭でケネス・ブルームに声をかけられたギースは、彼のロサンゼルスのスタジオで10日間というハイペースでアルバムを制作した。オーヴァーダビングの時間はほとんどなく、完成したプロジェクトは、混沌とした喜劇のようなものとして現れ出ている。ウクライナの聖歌隊のサンプルの上に、ガレージのリフが重なり、金切り声のギターの後ろでヒスノイズのようなドラムマシンが静かに鼓動し、奇妙な子守唄のような曲の中に激しく反復する実験が散りばめられている。『Getting Killed』でGeeseは、魅惑的な新しい優しさと激しさを増した怒りのバランスをとり、クラシック・ロックへの愛情を音楽そのものへの軽蔑と引き換えにしたかのようだ。

 

アルバムの最初の先行シングル「Taxes」がミュージックビデオと合わせて公開された。 地下のライブスペースで映像するバンドのライブが収録され、デモ風のガレージ・ロックのイントロからアンセミックな力強いロックソングへと変身する。ギースの歴代の曲でもベストトラックに挙げられる。

 

 「Taxes」

 

 

 

Geese   『Getting Killed』 

Label: Partisan

Release: 2025年9月26日

 

Tracklist:

 

1 Trinidad 
2 Cobra 
3 Husbands
4 Getting Killed 
5 Islands of Men
6 100 Horses
7 Half Real 
8 Au Pays du Cocaine 
9 Bow Down 
10 Taxes 
11 Long Island City Here I Come

 


元The Verveのリチャード・アシュクロフトが、ソロアルバム『Lovin' You』を発表した。このアルバムには最近のシングル「Lover」が収録され、10月3日にVirgin Musicからリリースされる予定だ。彼は、今週金曜日から英国で行われるオアシスの大規模な再結成公演のオープニングを務める。


このアルバムからの新曲はまだ発表されておらず、トラックリストも未定。先行シングル「Lover」はアシュクロフトにとって7年ぶりのオリジナル曲である。


クリス・ポッターとエムレ・ラマザノグルは『Lovin' You』を共同プロデュースしており、"I'm a Rebel "ではマドンナとのコラボレーターであるミルウェイスがプロデュースを担当している。


アシュクロフトのオリジナル曲による最後のソロ・アルバム『Natural Rebel』は2018年にリリースされた。2021年には『Acoustic Hymns Vol.1』をリリースしているが、このアルバムは過去の曲の一部をストリップダウンしたものである。


アシュクロフトは「Lover」を書き、ラマザノグルと共同プロデュースした。この曲には、アシュクロフトが大好きなジョーン・アーマトレーディングの「Love and Affection」の要素が取り入れられている。

 

彼はこの曲をレコーディングする前に、アーマトレーディングの了解を得ている。アーマトレーディングはプレスリリースで「(リチャードが)私の曲を使ってくれたことも、彼の曲も大好きです」と語っている。


Acoustic Hymns Vol.1』には、彼の最も象徴的な曲である "Bittersweet Symphony "の7分間のアコースティック・ヴァージョンが収録されていた。2019年、アシュクロフトはザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズから "Bittersweet Symphony "の出版権を取り戻し、この曲の新バージョンはより勝利的なものとなった。


「Lover」



Richard Ashcroft 『Lovin’ You』



 

ニューヨークのブルックリンを拠点とするガールズバンド、Say She Sheは、ピヤ・マリク、サブリナ・ミレオ・カニンガム、ニャ・ガゼル・ブラウンによって率いられている。そのサウンドはナイル・ロジャースやシックと比較されることもある。

 

トリオは三作目のアルバム『Cut & Rewind』を発表した。本作は10月3日にdrink sum wtrから発売され、同時に国内盤も発売される。セイ・シー・シーの象徴的なサウンドであるディスコソウル、ファンク、社会意識が融合したサウンドを楽しめる。アルバムのタイトル曲のミュージックビデオは下記よりご覧ください。

 

70~80年代の音楽に深く影響を受けたセイ・シー・シーのサウンドは、ミニー・リパートン、ロータリー・コネクション、リキッド・リキッド、ESGなどを引用してきたが、今作ではそのスケールをさらに拡大させた楽曲を制作している。

 

ロニー・リストン・スミスやリジャドゥ・シスタ ーズの要素を取り入れつつ、ランブリーニ・ガールズ(ロンドンのポスト・パンクデュオ シティ・スラングに所属)やアミル・アンド・ザ・スニッファーズ(オーストラリアの四人組パンクバンド ラフ・トレードに所属)といった同時代的なパンクスピリットも楽曲に投影させている。

 

脈打つディスコビート/スペイシーなホイッスルトーン/耳に残るメロディが融合するサイケデリックな音世界。 The Meters風のジャムや、Booker T. & The M.G.’sのスタジオでの規律のある行動、さらにリキッド・リキッドのSal Principatoとのポストパンク即興バンド経験を持つマリクの影響が感じられる。

 

 

「Cut & Rewind」

 

 

 

Say She She 『Cut & Rewind』  


 

 
アーティスト : Say She She (セイ・シー・シー)
タイトル : Cut & Rewind  (カット・アンド・リウィンド)
レーベル : drink sum wtr
発売日 : 2025年10月3日(金)
ジャンル : SOUL

 

Tracklist: 

 

1. Cut & Rewind 
2. Under the Sun 
3. Disco Life
4. Chapters 
5. Possibilities 
6. Take It All 
7. She Who Dares 
8. Shop Boy 
9. Bandit 
10. Little Kisses
11. Do All Things With Love 
12. Make It Known

 


▪️国内流通盤CD


品番 : AMIP-0382
店頭価格 : 2,500円(税抜)/2,750円(税込)
バーコード : 4532813343822
 
▪️輸入盤CD


品番 : DSW025
卸価格 : 1,540円(税抜)
バーコード : 617308101614
 
▪️輸入盤LP


品番 : DSW025LP
卸価格 : 2,940円(税抜)
バーコード : 617308103489
 
▪️輸入盤LP(限定Lilac Vinyl)


品番 : DSW025LP-C1
卸価格 : 3,190円(税抜)
バーコード : 617308103496

 

 

Say She She: 

 

 ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する女性ボーカル中心のグループ。メンバーは、El Michels Affair/Chicano Batmanの元メンバー、ピヤ・マリク(Piya Malik)、サブリナ・ミレオ・カニンガム(Sabrina Mileo Cunningham)、 ナヤ・ガゼル・ブラウン(Nya Gazelle Brown)の3人で、いずれもクラシック音楽教育を受けたシンガー。

 

彼女たちは自らの音楽を「ディスコデリック・ソウル(discodelic soul)」と呼び、”ドリーミーなハーモニー”を特徴としたサウンドを制作している。ディスコや70年代ファンクを中心にさまざまな影響を融合させた サウンドで、グループ名がナイル・ロジャースへのオマージュでもあり、Chicを主要なインスピレーションとして挙げている。

 

2022年にColemine Records傘下のKarma Chiefからデビューアルバム『Prism』をリリース。英ガ ーディアン紙から5つ星を獲得し高評価を得た。2023年には2ndアルバム
『Silver』をリリース。

 

公共ラジオ局KCRWでは、その年のNo.1アルバム、WXPNでは、10月の「注目すべきアーティスト」、KEXPの年間アルバムランキングでもトップ20にランクイン。ヨーロッパやアメリカでツアーを行い、グラストンベリー・フェスティバルやハリウッド・ボウルなど、大舞台にも出演している。


1990~2000年代以降のエレクトロニカの文脈を普及させた最重要グループ、アイスランドのmúmが12年ぶりのニューアルバム「History of Silence(ヒストリー・オブ・サイレンス)』を発表した。原盤は、CD/LPの二形式でMorr Musicから9月19日に発売。CD国内盤がImpartmentからリリースされることが明らかになった。

 

ニューアルバムには、電子音楽的なサウンドアプローチの他、弦楽を中心とするオーケストレーション、ボーカル、アンティークな質感を持つアコースティックピアノなど、ムームらしさが余すところなく凝縮されている。12年ぶりのニューアルバムは力作となりそうな予感である。

 

2013年の『スマイルワウンド』以来となるアイスランド人グループによるフルアルバムであり、2年の歳月をかけて録音、解体、再構築、洗練、完成された7枚目のスタジオ・アルバムである。エレクトロニック・サウンドとアナログ・サウンドの厳選されたパレットを中心に生き生きと揺れ動く8曲の新曲は、繊細で心をつかむソングライティングを通して音空間を探求し続けるグループの努力を反映している。

 

長い間、ムームは音楽における距離のアイデアを探求してきた。当初、これは純粋に必要性から生まれたものだった。1990年代後半にアイスランドで結成されたメンバーは、すぐに世界中を旅するようになった。定住し、移動し、追いつく。距離という概念は、やがて集団のプロセスに不可欠な要素となった。「ヒストリー・オブ・サイレンス』は、この考え方に傾倒し、空間と時間がアレンジメントの不可欠な柱となっている。首尾一貫した構成でありながら、それらは異なる季節、都市、空間から生まれたものであり、比類のない職人技できれいに縫い合わされている。全体的に風通しがよく、親密な雰囲気を漂わせ、時間の構造的な重さを感じさせる。

  
制作はイタリア南部のSudestudioで始まり、レイキャビク、ベルリン、アテネ、ヘルシンキ、ニューヨーク、プラハなど世界各地でレコーディングが行われた。

 

弦楽パートは、アイスランド北部のアークレイリにあるHofコンサートホールでSinfonia Nordによって演奏され、長年のコラボレーターであるインギ・ガルザル・エルレンドソンが編曲と指揮を担当。オーケストラは楽曲に自然と溶け込み、静けさを保ちながらも深みを与えている。


『ヒストリー・オブ・サイレンス』では、時間は予期せぬ、解放的で魅惑的な方法で現れる。それは確実に前進するのではなく、漂い、紆余曲折する。

 

 

「Mild At Heart」 

 



múm 『History of Silence』 


 Label: Morr Music

Release: 2025年9月19日

 

Tracklist:

 

1. Miss You Dance

2. Kill the Light

3. Mild at Heart

4. Avignon

5. Only Songbirds Have a Sweet Tooth

6. Our Love is Distorting

7. A Dry Heart Needs no Winding

8. I Like to Shake


 プロフィール:


 1997年にグンナル・オルン・ティーネスとオルヴァ ル・ソーレヤルソン・スマウラソンによってレイキャ ヴィックにて結成。その後、双子姉妹のギーザとクリ スティン・アンナ・ヴァルティスドッティルが参加。 1999年にTMT Entertainmentにデビュー・アルバム 『Yesterday Was Dramatic – Today Is OK』をリリース以 降、アイスランドを代表するバンドとして活躍しつづ けている。2025年、Morr Musicより12年ぶり7作目とな るアルバム『History of Silence』をリリース。


メンバー:


Gunnar Örn Tynes(グンナル・オルン・ティーネス): ピアノ、エレクトロニクス他

Örvar Þóreyjarson Smárason(オルヴァル・ソーレヤル ソン・スマウラソン):ギター、ヴォーカル他

Gyða Valtýsdóttir(ギーザ・ヴァルティスドッティ ル):チェロ、ヴォーカル

Samuli Kosminen  (サムリ・コスミネン):ドラム

 Róberta Andersen(ロベルタ・アンデルセン):ギター

 Sigurlaug Gísladóttir(シグルラウグ・ギースラドッ ティル):ヴォーカル


 

リリース詳細:

 

 アーティスト : múm (ムーム)
タイトル : History of Silence  (ヒストリー・オブ・サイレンス)
レーベル : Morr Music
発売日 : 2025年9月19日(金)
ジャンル : ROCK
 
▪️国内流通盤CD
品番 : AMIP-0383
店頭価格 : 3,000円(税抜)/3,300円(税込)
バーコード : 4532813343839
 
▪️輸入盤CD
品番 : morr206-cd
卸価格 : 2,170円(税抜)
バーコード : 0880918820620
 
▪️輸入盤LP
品番 : morr206-lp
卸価格 : 4,040円(税抜)
バーコード : 0880918820613



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Eiko Ishibashi & Jim O'Rouke 

 

8月29日、石橋英子とジム・オルークはコラボレーションアルバム『Pareidolia』をリリースする。 タイトルは、"ランダムまたは曖昧な視覚的パターンの中に、特定の、しばしば意味のあるイメージを知覚する傾向 "という意味だそうだ。本作はアンビエント的なサウンドアプローチが敷かれている。アルバムの発表に合わせて、タイトル曲がビジュアライザーと同時にリリースされた。

 

ソニック・ユースの活動終了後、偉大なる異端音楽作家ジム・オルークは日本に移住した。 彼は長年、濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当した日本人作曲家、石橋英子と仕事をしている。


石橋英子とジム・オルークは何年も仕事をしている。 最近、オルークと石橋は、3人目のメンバーである山本達久と「カフカの鼾」というグループを結成し、昨年、アルバム『市民会』をリリースした。 数ヶ月前、石橋は自身のアルバム『Antigone』を、オルークをバンドの一員としてリリースした。 そして今、オルークと石橋は新たなコラボレーションアルバムを発表する。


2人のミュージシャンは2023年にヨーロッパ各地で一連のライヴを一緒に行ったが、LPはその時の演奏をリミックス、編集したものを使用している。 彼らの新曲 "Pareidolia (Single Edit) "は、おそらく本作の簡単な抜粋に過ぎない。 トラックリストから判断すると、全体は1枚の音楽としてまとまる。 いずれにせよ、このエディットは素敵で優しいアンビエント・ミュージック。

 

 

「Pareidolia」
 

 

 

Eiko Ishibashi &  Jim O'Rouke 『Pareidolia』


Label: Drag City

Release: 2025年8月29日

 

Tracklist:

 

1.Par

2.ei

3.lia

4.Pareidolia

 

 
2023年の2週間、石橋英子とジム・オルークは、フランス、スイス、イタリア、アイルランドを巡る素晴らしいヨーロッパ・ツアーを行った。『Pareiddolia(パレイドリア)』は、それらの夜から得た最高の共鳴と関係から理想的なコラージュを形作っている。



インプロバイゼーションは、エイコとジムが好むコラボレーション・モードだ。二人は事前に何も話し合うことなく、別々に準備をする。その場その場の対話が演奏を決定し、毎回ユニークな体験をすることができる。前述の2023年のライヴは、ジムとエイコが日本以外で一緒に演奏する初めての機会となった。各公演で、彼らのライヴ・シグナル(エイコがフルートを少し吹き、2人ともハーモニカを少し断続的に演奏しているラップトップからの音)は、翌日の夜にさらなる実験をするための素材を提供するために、ハードディスクにルーティングバックされた。

 

『パレイドリア』の最終的なミックスは、これらの要素にさらに追加のアレンジメントをつけくわえた。例えば、パリにいるジムとダブリンにいる英子を少し対比させ、その後、2人を同じ部屋に戻して、しばらく聞かせる。ここで表現される選択と編集は、また別のユニークな対話を作り、ツアーでやっていたことのある種の「ベスト」バージョンを制作した。



「失日本」シリーズで知られる冥丁は、忘れ去られた日本の時代や風景を音として再構築する表現で注目を集める音楽家。


2024年11月末、彼は、別府市制100周年記念事業 の一環として、温泉文化をテーマにした滞在制作に招かれ、別府を訪れた。


今回の制作では、海辺に佇む築100年の旅館「山田別荘」の蔵に約1週間半滞在し、雨水が火山岩 に染み込み、癒しの湯となって地上に戻る循環に耳を澄ませた。その結果生まれた作品 『泉涌』は、温泉文化の内なる精神をたどるものである。


冥丁は竹瓦温泉、坊主地獄、へびん湯、そして山田別荘の内湯や貸切湯など別府の象徴的な温泉地を訪れ、泉源の音、泥の泡立ち、噴気孔の響き、竹林を渡る風、湯を楽しむ 人々の会話などの環境音を丁寧に録音した。これらのフィールドレコーディングとその深い聴取体験を楽曲の音の土台とし、立ちのぼる湯気や体感した湯加減の塩梅までも音と して描き出そうと試みている。


この作品は、一連の楽曲として展開し、硫⻩と火山岩の風景の中を湯気のように漂っていく。坊主地獄に潜む狂気、山田別荘の内湯に響く幽玄な残響、苔むした竹瓦温泉の風 情の中で交わされる日常の語らい。そうした断片が静かに織り込まれている。そこには 水の静けさや土地に宿る記憶、そして代々ここで湯に親しんできた人々への深い敬意が込められている。


『泉涌』は、失われた日本の記憶を主題とする冥丁の探求を継承しつつ、新たな領域に 踏み込んでいる。別府の風土や記憶を音で巡礼するかのように、リスナーを深い没入体 験へと誘う。マスタリングはStephan Mathieuが担当した。


また、本作は「失日本」プロジェクトの新章『失日本百景』の幕開けを飾る作品。このシリーズでは、現代の生活の 中でひっそりと息づく「憧憬の残る場」を探求していく。さらに、本作品の制作過程や別府での滞在を記録した、冥丁初の写真集も同時リリース。これまで音のみで紡がれてきた冥丁の世界に、視覚という新たな次元が加わる。



冥丁『泉涌』(CD / LP / デジタル / 写真集)




8/8(金)リリース

別府の湯けむりに導かれる音の巡礼 ー 冥丁の新作『泉涌』が完成。

新章「失日本百景」始動。


<商品情報>

発売日 : 2025年8月8日(金)

アーティスト : 冥丁

タイトル : 泉涌(読み仮名:センニュウ)

レーベル : KITCHEN. LABEL

流通 : Inpartmaint Inc. / p*dis


フォーマット① : CD(国内流通盤)

品番 : AMIP-0380

本体価格 : ¥3,300(税込)


フォーマット② : LP(国内流通盤)

品番 : AMIP-0381LP

本体価格 : 5,500円 (税込)

*180g 重量盤


フォーマット③ : デジタル配信


フォーマット④ : 写真集(輸入BOOK)

品番 : KI-047BK

本体価格 : オープン価格

*サイズ: 21×15cm / 104ページ / 重量: 約450g / ハードカバー / 限定300冊


TRACK LIST

1. 泉涌 - 壱湯

2. 泉涌 - 弍湯

3. 泉涌 - 参湯

4. 泉涌 - 四湯

5. 泉涌 - お湯

6. 泉涌 - 伍湯


<冥丁・プロフィール>

 

本の文化から徐々に失われつつある、過去の時代の雰囲気を「失日本」と呼び、現代的なサウンドテクニックで日本古来の印象を融合させた私的でコンセプチャルな音楽を生み出す広島在住の作曲家。エレクトロニック、アンビエント、ヒップホップ、エクスペリメンタルを融合させた音楽で、過去と現在の狭間にある音楽芸術を創作している。

 

これまでに「怪談」(Evening Chants)、「小町」(Métron Records)、「古風」(Part Ⅰ,Ⅱ&Ⅲ)(KITCHEN.LABEL) など、独自の音楽テーマとエネルギーを持った画期的な三部作シリーズを海外の様々なレーベルから発表し、冥丁は世界的にも急速に近年のアンビエント・ミュージックの特異点となった。

 

日本の文化と豊かな歴史の持つ多様性を音楽表現とした発信により、The Wire、Pitchforkから高い評価を受け、MUTEK Barcelona 2020、コロナ禍を経てSWEET LOVE SHOWER SPRING 2022、朝霧JAM 2023などの音楽フェスティバルに出演し、ヨーロッパ、シンガポール、台湾などを含む海外ツアーも成功させる。

 

ソロ活動の傍ら、Cartierや資生堂IPSA、MERRELL、Nike Jordan、HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEなど世界的なブランドからの依頼を受け、イベントやキャンペーンのためのオリジナル楽曲の制作も担当している。


ペンシルベニアのパンクロックバンド、The World Is A Beautiful Place & I Am No Longer Afraid To Dieはアルバム『Dreams Of Being Dust』を発表した。エピタフから8月22日にリリースされる。


TWIABPのフロントマンであるクリス・テティは、Illusory Wallsのコラボレーターであり、Misery SignalsやENDといったヘヴィなバンドのメンバーであるグレッグ・トーマスと新作を共同プロデュースした。 


ニューシングル「Se Sufre Pero Se Goza」はスクリーモ寄りのサウンドで、叫ぶことを厭わない。The World Is A Beautiful Placeは、これまでハードなサウンドを控えめにしてきたが、この新曲についてはメタリックなエッジが効いている。アンサンブルが激烈な印象をもたらす。

 

タイトルはスペイン語。 "You Suffer But You Enjoy(苦しい中でも楽しみを見つける)"の意味がある。このリードカットについて、シンガーのデヴィッド・F・ベロは次のように語っている。


「僕の父は死んだ。 アンソニーのママも死んでしまった。 世界は美しいけど、人生はクソみたいなことばかり。 曲を書いたり演奏したりすることで、最悪の瞬間に対処することができる。 もし、あなたが病院や葬式に行くなら、この曲を聴いてほしいと思う。 私たちの歌が、その道すがら、あなたのために何分か喜びを刻むことができればと願っています。 苦しみながらも楽しむ」

 


そして、アルバムについてクリス・テティは以下のように語っている。


「スティーヴと最初に意気投合したバンドのひとつが”Snapcase”だったんだけど、それは2011年のことで、当時は軽めのインディー、ポストロック寄りのバンドだったんだ。 でも、この5枚目のアルバムでは、"もういいや "ってなってしまった部分もある。 自分たちは、何枚ものアルバムでポストロック的なことをやってきたし、それはそれでクールなんだけど、ライブではもうちょっとアグレッシブにシフトしていた気がする。決して落ち着きたくないと思うんだ」






The World is a Beautiful Place & I Am No Longer Afraid To Die 『Dreams Of Being Dust』


Label: Epitaph

Release: 2025年8月22日

 

Tracklist

 

1.Dimmed Sun

2.Se Sufre Pero Se Goza

3.No Pilgrim

4.Beware The Centrist

5.Oubliette

6.Captagon

7.Dissolving

8.Reject All And Submit

9.December 4th, 2024

10.Auguries of Guilt

11.For Those Who Will Outlive Us



アイルランドのポスト・パンク、SPRINTSがSub Pop(アメリカ)と契約し、2ndアルバム『All That Is Over』を北米では同レーベルから、その他の地域ではCity Slang(ドイツ)から9月26日にリリースする。


このアルバムはダニエル・フォックスがプロデュースし、混沌の中から生まれた。 「このアルバムは、ダニエル・フォックスのプロデュースのもと、混沌とした状況から生まれた。 「コルムはバンドを脱退し、私たちはプロのミュージシャンとして本格的に活動を始めた。 でも、ふと外を見ると、世界はかつてないほど醜かった。 いろんなことがあったから、毎日書いていたよ」


ファースト・シングルは、レイチェル・カスクの小説『アウトライン』の一節にインスパイアされた "Descartes "である。 「虚栄心は私たちの文化の呪いである。 カーラは言う。世の中に見られる否定的なことの多くは、虚栄心や、自分の信念やアイデンティティが他の誰かよりも重要というエゴに根ざしている。 デカルトは、私にとって書くことは、音楽を作るためだけの道具ではなく、世界を処理するための道具なのだという考えを探求している」 ビデオは以下から。


SPRINTSはこの夏から秋にかけて、Fontaines D.C.との日程を含むツアーを予定しており、2026年初頭の日程も発表している。

 

 

 「Descartes」

 

 

 

 

Sprints 『All That Over』



Label: Sub Pop/ City Slang

Release: 2025年9月26日


Tracklist:


1. Abandon

2. To The Bone

3. Descartes

4. Need

5. Beg

6. Rage

7. Something’s Gonna Happen

8. Pieces

9. Better

10. Coming Alive

11. Desire