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アイルランド・ダブリン出身のシンガーソングライター、Lucy Blue(ルーシー・ブルー)は昨年末デビューアルバム『Unsent Letters- (送られなかった手紙)』をリリースし、同地のミュージック・シーンにその名を知らしめることになった。ミュージシャンの音楽はその時時の感情をシンプルにポップスに込めるというもの。純粋な感覚であるため、琴線に触れるものがある。

 

今年始めに発表されたシングル「The End Of The World」に続く「home」は3年以上前に書き下ろされた曲であるという。心のこもった優しい曲で、クリエイティブな結実を果たしている。ノスタルジックなインディーフォークトラックについて、ルーシー・ブルーはこう語っている。

 

「この曲を書いてから、家についていろいろなバージョンを見つけました。いつも住んでいた家ではなくて、出会った人々だったこともある。このところ、私は3年間家を離れて暮らしていたんだけれど、これほどまでに家とのつながりを感じたことはありませんでした。この家は私のことをよく分かってくれているし、この家を”私の家”と呼べることを幸運に思っています」

 

ルーシー・ブルーはニューシングル「Home」の発売を記念するリリースパーティーをロンドンの"Jazz After Dark"で5月21日に開催します。

 


「home」



TikTokのカバー動画が瞬く間に話題となり、弱冠18歳にして今や世界中に100万人以上のフォロワーを誇る日系アメリカ人シンガーソングライター、Hana Effron(ハナ・エフロン)は”アデルの再来”とも称されている。本日、アーティストは先月公開された「Let's Talk」のオリジナルバージョンに続いて、日本語のテイクを配信した。正統派シンガーの伸びやかなビブラートは感動的で、言葉の節々には温かな感情と普遍的な愛情が示唆されている。先月のオリジナル・バージョンのレコーディング映像と合わせて、日本語バージョンのテースターもチェックしてみよう。


アメリカで育ち英語ネイティブな生活を送りつつも自宅では母と日本語で話したり、祖父母に会うために毎年日本を訪れるなど、日本は彼女にとって第二の母国。自身のアイデンティティや思いを込めて歌う日本語ver.は、芯があり力強くその中に豊かさを感じられるハナの歌声の魅力を存分に引き出している。ジャケットにはアーティスト名が日本語で記載されたスペシャル仕様となっている。


本作は「決して恋愛に限った話ではなくて、自分の人生の中に当たり前に存在していた人と疎遠になってしまうことへの寂しさだったり、親しかった頃を思い出してもう一度話したいと思うような、そんな言葉にならない感情を歌にした。」とハナが語るように、現代人がオンラインとオフラインの乖離から抱える寂しさとも重なり、多くのリスナーが共感できる内容を歌っている。


ルーツにある日本と、生まれ育った南カリフォルニアのカルチャーが融合され、唯一無二の感性を持ったシンガーソングライター ハナ・エフロン。日を追うごとに要注目人物として世界中から注目を集めるハナの飛躍する姿をお見逃しなく!

 

 

「Let's Talk」- Original Version

 

 

「Let's Talk」- Japanese Version (Best New Tracks)

 

 


Hana Effron(ハナ・エフロン)  -  「Let's Talk」  NEW SINGLE




レーベル(国内):ASTERI ENTERTAINMENT (アステリ・エンタテインメント) 

形態:ストリーミング&ダウンロード 

 

Pre-save/Pre-add(配信リンク):https://asteri.lnk.to/HE_letstalk_JP



Hana Effron Biography:


日本にもルーツを持ち、南カルフォルニアで生まれ育った弱冠18歳のシンガーソングライター、ハナ・エフロン。

5歳のころにピアノを習い始めステージで演奏するようになったことがきっかけで、音楽活動に興味を持つ。

最初は趣味で投稿していたTikTokのカバー動画だったが、2020年にアップした動画が瞬く間に注目を集め、現在では約100万人のフォロワーと2000万以上の “いいね” を獲得。

高校卒業後はアーティストとしての自身の音楽とアイデンティティを追求する道に進むことを決める。

自身が好きなアーティストとして名を挙げるアデルやビリー・ジョエルといったアーティストから音楽的なインスピレーションを得て、それに《耳から入る音を元に作曲する能力》を組み合わせることで、ハナは唯一無二のスタイルを確立した。

フルートやギター、ピアノなどを演奏するマルチ・インストゥルメンタリストとしての一面も。

現在、BTS, Jung Kook, Jonas Brothersらのプロデュースで知られる超一流プロデューサー、デヴィッド・スチュワートとデビュー・アルバムの制作に取り組んでいる。


2023年、英国のアートパンクグループ、Benefits(ベネフィッツ)は、Portishead(ポーティスヘッド)の中心人物、Jeff Barlow(ジェフ・バーロウ)の主宰するレーベル、Invada Records(インヴァダ・レコーズ)から鮮烈なデビューを果たした。


ベネフィッツは、ミドルスブラで結成され、ボーカル/フロントマンのキングズレー・ホールは大学卒業後、美術館に勤務したのち、ベネフィッツを立ち上げる。当初、彼等は、ジェフ・バーロウに才能を見出してもらいたく、Invadaの本拠であるブリストルから車で数時間をかけてギグを見に来てもらったというエピソードもある。キングスレーは当時のことについて、自分たちのアピールは多少、誇張的であったかもしれないと回想している。しかし、少なくとも、彼等はシングルのリリースを一つずつ積み重ねながら、着実にステップアップを図ってきたイメージがある。Invada Recordsとの契約は彼らが積み重ねきたものの先に訪れた当然の帰結でもあった。


今、考えると、ベネフィッツはどこにでもいるありきたりのパンクバンドではなかった。彼等は、デビュー当時から荒削りなポストパンクを発表してきた。英国の古典的な印象を込めたシングルのアートワークも、バンドの存在感を示すのに一役買った。彼等は徐々にポストパンクの中にノイズを追加するようになり、ミドルスブラの都市生活に見出されるインダストリアルノイズに触発され、ライフスタイルやカルチャーという観点から独自の音楽体系を構築するに至った。


デビューアルバムのリリースが発表された時、キングズレーさんはベネフィッツの音楽が”パンクではない”とファンに言われたことに対して不満を露わにしていた。しかし、おそらく彼等の考えるパンクとは、判で押したような形式にあるわけではない。時には、エレクトリックの中にも、スポークンワードの中にも、アンビエントの中にもパンクスピリットは偏在している。要するにパンクという性質は、ファッションに求められるのではなく、スタンスやアティテュードの中に内在する。彼はそれをみずからの経験を活かし、ニューヨークの現代美術家であるジャクソン・ポロックのアクション・ペインティングさながらに、スポークンワードを画材とし、音楽という無形のキャンバスに打ち付ける。彼のリリックの中に整合性を求めるのは野暮である。それはポロックの絵画に''どのような意味があるか''という無益な問いを投げかけるようなもの。キングスレーは、その時々、ふさわしい言葉を駆使し、効果的なフロウを構築してゆく。喩えるなら、それは古典的な英国の詩人が時代を経て、相異なる表現者として生まれ変わったかのようだ。


『Nails』は、当サイトの週末のアルバムとしてご紹介しましたが、コアな音楽ファンの間で話題沸騰となり、ベネフィッツはClashが主催する教会でのギグへの出演したほか、結果的には、英国最大級の音楽フェス、グラストンベリーにも出演を果たし、バンドとしての影響力を強める要因となった。ちょうど一年前、『Nails』を最初に聴いたときの衝撃を未だに忘れることが出来ない。そして、実際、今聞いても、あのときの最初の鮮烈かつ衝撃的なイメージがよみがえるかのようだ。


デビューアルバム『Nails』は以前に発表された単独のシングルをあらためてフルレングスのアルバムとして録音しなおし、複数の新曲を追加録音。この録音は、ベネフィッツの出発となった「Warhouse」、「Shit Britain」、「Empire」、「Traitors」を中心に、全収録曲がシングル曲のようなクオリティーを誇り、スタジオの鬼気迫る雰囲気をレコーディングという形で収録している。


一触即発の雰囲気があり、次に何が起こるかわからない、驚きに充ちた実験音楽が最初から最高まで続く。取り分け、圧巻なのはクローズ「Counsil Rust」であり、ベネフィッツはノイズアンビエントとスポークンワードを鋭く融合させ、未曾有のアヴァンギャルド音楽を生み落とした。キングスレーの怒りに充ちたボーカルは、ドラムフィルを集めたクラスターの録音、スポークンワードスタイルのラップ、エフェクターとモジュラーシンセの複合からもたらされる無尽蔵のインダストリアルノイズの応酬、さらには、New Order、Portisheadの次世代のバンドとしてのエレクトロニック等と掛け合わされて、孤高と言うべき唯一無二のサウンドを作り上げる。

 

春先にデビューアルバムをリリースしたあとも、ベネフィッツは順調に活躍しており、国内やヨーロッパでのギグを行いながら、忙しない日々を送っている。昨年10月には、元Pulled Apart By Horsesのギタリストでエレクトロニック・ミュージシャンに転身したJames Adrian Brown(ジェームス・エイドリアン・ブラウン)との共同名義でのリミックス「Council Rust」 を発表した。


2024年最初のリリースは、音楽界の巨匠であり、アーティスト、エンジニアでもあるスティーヴ・アルビニへの追悼曲である。先日のシカゴの名物エンジニアが死去したという訃報を受けてから数時間のうちに、ベネフィッツのキングスレーは、James Adrian Brownとのコラボレーションを行うことを決めた。両者が計画したのは、アルビニの楽曲を自分たちのテイクで再録音するものであり、キングズレーとジェイムズによるShellacの名曲「The End of Radio」の新しい解釈は、ホールの挑発的で感動的なヴォーカルとブラウンのサウンドスケープを劇的に融合させたものである。ここには『Nails』を”fuckin cool"と絶賛したアルビニに対するリスペクトが凝縮されている。


このニュースとコラボレーションを振り返り、ジェームス・エイドリアン・ブラウンは次のように語っている。


「アルビニは10代の僕に道を切り開いてくれました。これほどサウンド的に心地よく、興味をそそるものを聴いたことがなかった。初めてShellacを聴いたときのことは忘れられません。キングズレーとカヴァーをするというアイデアは、基本的にセラピーのようなもの。彼の作品に万歳!! RIP、アルビニ」


一方、ベネフィッツのキングスレー・ホールはアルビニの死去について次のように回想している。


「彼の芸術性、エンジニアリング、音楽業界内外のナビゲートという点で、計り知れないインスピレーションを与えてくれた。彼がツイッターのいくつかの騒々しいビデオを通じて、ベネフィットを支え、励ます存在になったことは、予想外であったと同時に驚きだった。真の天才でした」


このカバーシングルのダウンロード・セールスの全収益は、スティーヴ・アルビニの妻の慈善団体である'Letters to Santa'に寄付されます。ぜひ、Bandcampでその詳細を確認してみて下さい。

 

 


James Adrian Brown featuring Benefits 「The End of The Radio」

 

 

 



Cassandra Jenkins

Dead Oceansとの契約を発表したばかりのCassandra Jenkins(カサンドラ・ジェンキンス)はこのレーベルの新たな看板アーティストに目され、エレクトロニックとポップスを融合させ、新しいフェーズへと進めるシンガーである。カサンドラ・ジェンキンスの楽曲は、エクスペリメンタルポップやアヴァン・ポップ、あるいはアートポップに該当すると思われるが、実際のトラックを聴くとわかるように、ジャンルという概念を超越した音楽的な表現性が含まれている。

 

カサンドラ・ジェンキンスの「Delphinium Blue」は、ダイナミックなスケールを持つアートポップソングである。シンセサイザーのシネマティックな背景を駆使し、ジェンキンスはそれを舞台の書き割りのように見立て、フローレンス・ウェルチのような壮大なスケールを持つポップネスを体現させる。その合間にスポークンワードも織り交ぜられている点を見るかぎり、ジェンキンスは現代のポップソングの最前線に歩み出ようとしている。シンガーは言語と花という二つの得難い概念を基に、最終的にそれを音楽というもう一つの語法として昇華させる。驚くべきことに、それは、フラワーショップの店員という個性的な仕事から得られた産物であった。


ソングライターが2021年に発表したブレイク・アルバム「An Overview On Phenomenal Nature」に続き、以後2年間にわたる大規模なツアーが開催された。スタジオに戻ったジェンキンスは、事実上、彼女を蝕んだアルバムの後を追う仕事を任された。この期間、ジェンキンスは精神的な疲弊を感じていた。しかし、傑出したアーティストにとって活力を取り戻す方法は、因果なことに、以前よりも良い曲を書き、みずからを納得させるということだった。


「デルフィニウム・ブルー」はカサンドラ・ジェンキンスを世界の構築者として包み込んでいる。この曲の制作についてのメモの中で、彼女はこう語っている。


「どこに向かえばいいのかわからなくなったとき、確実に美しいものを探すことがある。地元のフラワーショップの仕事に応募したとき、生存本能が働いたような気がした。その仕事は、私の人生で最も青かった時期を乗り切らせてくれた。花に囲まれていると、その重みに耐えるのが楽になるだけでなく、花と自分自身を十全に理解できた。花は私の潜在意識の言語となった。花々は、私が耳を傾けようと思えば鍵を握っているような、私の悲しみを運ぶポーターであり、気づきへの繊細なポータルであるような、すべてを知り尽くしているような質を帯びていた。

 

カサンドラ・ジェンキンスのアルバム「My Light, My Destroyer」は7月12日にリリースが予定されている。プロデューサー、エンジニア、ミキサーのアンドリュー・ラッピン(L'Rain, Slauson Malone 1)を含む、親密なコラボレーターと共に制作された。スラウソン・マローンはWarpに所属するエレクトロニック・プロデューサーで、最も先鋭的な作風で知られている。



「Delphinium Blue」

Wishy

 

ニューヨークシティのWinspearは、Fire Talkと並んで注目すべきインディペンデント・レーベル。ベッドルームポップシンガーからポピュラーシンガー、オルタナティヴロックアーティストまで豊富なルースターを誇る。複数のニューヨークの注目のミュージシャンが在籍しており、Lutalo,Daneshevskaya、先日アルバムを発売したAmy Oなど少数精鋭のラインアップを擁する。ウィンスピアは、The Lemon Twigs、Slow Pulpなどの有名バンドを過去に輩出した実績があり、若いミュージシャンやバンドの潜在的なポテンシャルを見出すことに定評がある。

 

レーベルが送り出すインディアナポリスのオルタナティヴロックバンド、Wishyに注目しておきたい。ロンドンのWhitelandsと並んで、要チェックの五人組グループ。彼らはシューゲイズギターとネオ・アコースティックの要素を織り交ぜて、ハートフルなギターロックワールドを提供する。

 

今年8月16日に発売予定のデビューアルバム『Triple Seven』はインディーロックファンにとって楽しみなリリースになりそうだ。リッチ・スミスが監督したミュージックビデオと共に公開された最初のシングル「Love On The Outside」は昨年のEPのギターポップやシューゲイズの色合いの残しながらも、Saves The Dayの「Anywhere With You」を思わせる軽快なナンバーとなっている。このニューシングルの由来について、ケヴィン・クラウターは以下のように説明している。

 

「この曲は、物事の行く末が不確かな恋愛の、エキサイティングでもどかしい初期段階について歌っています 。天秤はどちらの方向にも傾く可能性があり、しばしば忍耐は薄れ始めることがある。時には誰かの肩を掴んで、"なあ、どうしたんだ、マジで!!"って言いたくなることもある。そういうメロドラマ的な軽い感じのエネルギーを曲に持ち込むのはとても楽しかったよ」

 


「Love On The Outside」
 



Wishyは、昨年末、EP『Paradise』をリリースし、徐々にコアなインディーロックファンの間で支持を獲得しつつある。インディアナポリスのハイスクールで出会ったケヴィン・クラウターとニーナ・ピッチカイツの書くロックソングは、アイルランドのMy Bloody Valentineのギタリスト、ケヴィン・シールズの繊細かつ大胆なギターロックの系譜に位置する。


トレモロアームを駆使したディストーションギターのトーンのゆらめきが、リスナーを夢見心地の世界へと導く。曲のアウトプットには、ネオ・アコースティック/ギター・ポップの影響があるらしく、Cocteau Twins、Pale Saintsに象徴されるドリーム・ポップのニュアンスも含まれているのに注目。また、The Go Betweensを彷彿とさせるキャッチーなポップネスも彼らの魅力の一つ。

 

 

Winspear 『Triple Seve』

Label: Winspear

Release: 2024/08/16


Tracklist:


1. Sick Sweet

2. Triple Seven

3. Persuasion

4. Game

5. Love On The Outside

6. Little While

7. Busted

8. Just Like Sunday

9. Honey

10. Spit

Yonaka


YONAKAに起きた異変……。2014年にブライトンで結成されたYONAKAは当初、ロックバンドという触れ込みで活動していたが、四人組からトリオ編成になるにつれ、ドラスティックな音楽性の転換を図ろうとしている。YONAKAはライブを活動のベースに置き、いつも観客にどのような影響を与えられるかを考えてきた。もちろん、ライブ・パフォーマンスを通してである。

 

テレサ・ジャーヴィス(ヴォーカル)、アレックス・クロスビー(ベース)、ジョージ・ウェルブルック・エドワーズ(ギター)の3人組は、ポップ、パンク、ヒップホップを融合させ、ヒプノティックなオルタナティヴ・ロックのハイブリッドに仕上げた。このグループは、明確な意図と広大なビジョンを持ち、メンタルヘルス、エンパワーメント、そして「今、ここ」のテーマを深く掘り下げようとしている。1億5,000万回以上のストリーミングを記録し、幅広い賞賛を得たYONAKAは、LAVA/Republic Recordsからリリース予定のEPで次の章をスタートさせることになった。

 

テレサ・ジャービスは不安や抑うつ状態など、自身のメンタルヘルスの問題から、 それらをモチーフにしたロックソングを書いてきた。YONAKAは他のロックバンドと同じように、問題を抱える人の心を鼓舞し、最も暗い場所から立ち上がる手がかりを与える。そしてジャービスは自分と同じような問題を抱えるリスナーに”孤独ではないこと”を伝えようとしてきた。それらのメッセージがひとつの集大成となったのが昨年に発表された『Welcome To My House』だった。


2024年に入って、YONAKAは劇的な変化を遂げた。テレサ・ジャービスのソングライティングは昨年まではまだクリーンな曲が中心だったが、年明けすぐに発表された「Predator」ではホラーパンクともSFチックなニューメタルともつかない最もヘヴィーなロックバンドへと変身を果たした。昨年まではスクリームやシャウトをすることに関してためらいを持っていたテレサ・ジャーヴィスのボーカルには、なんの迷いもなくなり、SlipknotやArch Enemyに匹敵するエクストリームなボーカルを披露するようになっている。バンドサウンドに重要なエフェクトを及ぼすのが、ニューメタルに触発された考えられるかぎりにおいて最もヘヴィーなギターである。昨年まではロックバンドとしての印象を大切にしていたため、ギター・ソロを披露することに遠慮があった。しかし、今年に入ってから何が起きたのか、ジョージ・エドワーズのダイナミックなギターが曲の中を縦横無尽に駆け回り、およそミクスチャー以降のニューメタルの系譜にある迫力のあるギターソロが稲妻のように駆けめぐり、そしてエナジーを極限まで引き上げる。それはスリーピースのバンドとは思えぬほどのヘヴィネスであり、そして激しさなのである。


今週末、LAVAからリリースされた「Fight For Right「権利のために闘う」)では、ボーカリストのテレサ・ジャーヴィスはシンプルに自分たちの権利を守るために歌を歌っている。ここには主張性を削ぎ落とした結果、ニュートラルになったバンドとは全く異なる何かが含まれている。彼らは口をつぐむことをやめ、叫ぶことを是としたのだ。

 

トリオは昨年までのロックバンドとしての姿を留めていたが、年明けのシングル「Predator」と合わせて聴くと、全然異なるバンドへと変貌を遂げたことがわかる。ライブイベントやファンとの交流の中で、”ファンの声を聞き、それを自分たちの音楽に取り入れることが出来た”と話すテレサ・ジャービスが導き出した答えは、YONAKAがニューメタルバンドとしての道を歩みだすことだったのだろうか。「Fight For Right」は彼らが書いてきた中で、最もグルーヴィな一曲。彼らはトレンドから完全に背を向けているが、その一方、最もサプライズなナンバーだった。誰にでも幸福になる権利があり、そしてそれは時に戦うことにより獲得せねばならない。

 

 

 「Fight For Right」



ブリストル出身のパンクトリオ、Mould(モールド)は2023年にデビューシングル「Birdsong」を引っ提げて登場し、パンクシーンの新星と目されるようになった。


モールドは今回、イギリスのインディペンデントレーベル、Nice Swan Recordingsと新しい契約を結び、2ndシングル「Cables」を発表した。(曲のストリーミングはこちら)


「"Cables "は、何の計画もなくブリストルからロンドンに引っ越してきて、一体何をすればいいんだろうと思った後に書いた。この曲は、方向性がなく、目的もない。しかし、方向性がなく、目的もないことがどれほどエキサイティングだったかを歌ってる。ケーブルの話でもあるんだ」

 


「Cables」

 

Luis Vidal
 

ロンドンを拠点に活動するプロデューサー/シンガー・ソングライターのLiza Lo(リザ・ロー)が、ニュー・シングル「A Messenger」をGear Box Recordsから発表しました。


オーストラリアのインディー・フォーク・ソングライター、ハリソン・ストームとのEU/UKツアーを完売させたばかりのリザは、ロンドンと故郷アムステルダムで公演を行ない、口コミで急速に知名度を上げています。このニュー・シングルは、彼女がセルフ・リリースした『flourish』EPに続くもので、インディー・フォークに優しく瞑想的なテイストを取り入れたこのEPは、幅広いプレイリストの支持を集め、プレスやラジオでも早くから高い評価を得ました。


ドーター、マロ、ビリー・マーティンなどからインスピレーションを得たリザ・ローのサウンドは、穏やかなフォーク風のインストゥルメンテーションとインディー・ポップが交差する。ジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とスタジオ13でレコーディングされた彼女の内省的な「A Messenger」は、繊細なストリングス・アレンジとゴッサムのようなギター・ワークが組み合わされ、リザの親密で詩的なヴォーカルを中心にうねり、花開いています。  



同楽曲についてリザ・ローは、「友人を失ったときの心の傷について書いたものなの。人は時に小さなメッセンジャーのようにやってきては、思いがけない足跡を残して去っていく。友情の突然の終焉に伴う痛みは誰もが知っていることだけど、このトピックはあまり語られることがないのよね。これは私がとある親友との会話の後に書きあげた曲なの」というように話しています。

 

 

 「A Messenger」

 

 

 


「A Messenger」ーNew Single

 

ダウンロード/試聴はこちら: https://bfan.link/a-messenger

 

 

Liza Lo Biography: 

 

スペインとオランダで育ち、現在はロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン。親密で詩的な独自の音楽世界を創り出す彼女は、ドーター、マロ、ビリー・マーティンなどからインスピレーションを受け、生々しいヴォーカルと誠実なソングライティングで聴く者を内省と静寂の世界へと誘う。最新EP『flourish』は、Spotifyの「New Music Friday UK」、「NL」、「BE」にセレクトされ、「the most beautiful songs in the world」プレイリストでも紹介された。2024年5月1日、最新デジタル・シングル「A Messenger」をリリース。現在は、西ロンドンのスタジオ13で、ジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とバンドと共に新曲のレコーディングに取り組んでいる。

 

 


トロントのローファイ・アーティスト、HOMESHAKEが早くもセカンドアルバムの構想を打ち出した。HOMESHAKEことピーター・サガーは、ローファイを制作することで知られています。オルタナティヴロックにとどまらず、エレクトロニックへの造形も深いミュージシャンであるという。

 

ピーター・サガーは今年初めにアルバム「CD Wallet」を発表した。このアルバムは週末の特集として紹介しています。ボリュームがあり、聴き応えのある素晴らしい作品でしたが、彼の才気煥発なクリエイティビティは前作だけでは終わらかった。HOMESHAKEは、わずか半年足らずで2枚目となる新作をリリースする。

 

『Horsie』は6月28日にSHHOAMKKE / Dine Alone Recordsから発売される。シンガー・ソングライターがライブ・パフォーマンスの世界に戻ることへの複雑な心境を探求し、旅先での不安や孤独というテーマをさらに検証している。この秋、彼は北米ツアーでその感情と正面から向き合う。


サウンドは、サガーの最新作と比べて、大きく変化していないようです。ホーシーは、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、フォー・テット、ディアンジェロ、セード、ライ・クーダーの影響を受けたテクスチャーとリズムのメドレーを採用している。エンソニックのEPSとローランドのジュノ60が、自宅スタジオでレコードをレコーディングする際のサガーの重要な機材だった。


リードシングル「Nothing 2 See」は、ジム・ラーソンが監督したミュージック・ビデオと共に発表された。このビデオでは、ビバリーヒルズの邸宅に集まった小さなカルト集団を通して、見え隠れするアーティストの白昼夢が描かれている。 

 

 

 「Nothing 2 See」



HOMESHAKE 『Horsie』



Tracklist:

 

1. Ravioli

2. Horsie

3. Dinner Plate

4. Blunt Talk

5. On A Roll

6. Smiling

7. Nothing 2 See

8. Simple

9. Easier Now

10. Believe

11. Empty Lot

12. Ice Tea

 


カナダ/トロントのR&Bシンガーソングライター、Charlotte Day Wilson(シャーロット・デイ・ウィルソン)が今週末に発売されるニューアルバム『Cyan Blue』から一挙に2曲の先行シングルを公開しました。

 

『シアン・ブルー』からの最新曲は「My Way」とLPのタイトル・トラック。どちらもセード全盛期の洗練された親密さを思い起こさせる、雰囲気のあるR&Bの没入感のある作品となっています。

 

シャーロット・デイ・ウィルソンはジャック・ロションと両曲を共同プロデュースし、レオン・トーマスもマックスウェルを取り入れた渦巻くネオ・ソウル・ジャム「My Way」を手がけた。「Cyan Blue」は比較的短く、控えめで、ウィルソンのささやくようなアルトボーカル、繊細なピアノ、スタンドアップ・ベースを中心に構成されている。2曲とも以下よりチェックしてみて下さい。

 


「My Way」
 

 

 「Cyan Blue」

 


ニューヨークのアンビエント・プロデューサー、Rafael Anton Irissari(ラファエル・イリサリ)がセルビア在住の音楽家、Abul Mogardとのコラボレーション作品を発表した。アブル・モガードの経歴はほとんど知られておらず、ベルグラードの工場を2012年に退職した後、音楽活動を行うようになった。 

 

アブール・モガードとラファエル・イリサリのパートナーシップは、2023年にマドリードの文化センター、コンデドゥケで開催されたサウンドセット・シリーズのソールドアウトのオープニングでセレンディピティに展開した。その晩、スペインのラジオ3で録音されたこのデュオのアンコールは、聴衆の心に深く響いた。


彼らのコラボ制作の中心には、抑制と革新の微妙なバランスがある。それはライブ・コンサート曲の "Waking Up Dizzy on a Bastion "に表れている。

 

彼らの音楽的感性にインスパイアされたこの曲は、彼らが共有するビジョンと相互尊重の証となっている。パラレル・コード進行を用いたこの曲は、シンセで生演奏されるシンプルなメロディ・モチーフから始まり、モガードのシンセ・ラインとイリサリの弓弾きギター・ループのコール・アンド・レスポンスに変化し、ミュージシャン同士の対話のような相互作用を生み出す。


ライブのエネルギーを基に、モガードとイリサリは、モガードのファルフィサ・オルガンとモジュラー・シンセサイザーとイリサリのシンセサイザーを組み合わせた「Place of Forever」を制作した。


現在、Bandcamp限定で、40分近い2曲のシングルがストリーミング未公開で発売されている。(限定10枚。購入はこちら)他のストリーミングでは、一曲目に収録されている「Place of Forever」のエディットバージョンが配信されている。

 


「Place of Forever」ーAM Radio Edit


Rafael Anton Irissariの音楽は「ノイズ音やドローンがモルタルのように深く塗りたくられるテクスチャー」、「美しくも荒涼とした」、「変幻自在の暗闇に包まれる」というよう表現される。


最初期には悲哀に充ちたピアノとシンセテクスチャーを組み合わせた作風で知られていたが、『Peripeteia』などに代表されるように、ノイズ/ドローンの果てなき音楽世界ののめり込んでいった。最近では、『Midnight Colours』をはじめ、コンセプチュアルな作風にも取り組んでおり、制作者としてのイデアをエレクトロニックに取り入れるようになっている。


ドイツのソフトウェア会社、KONTAKT等を使いこなすイリサリにとってのアンビエントは、ブライアン・イーノの『Ambient』(1978)に出発点があり、ブライアン・イーノによる「アンビエント・ミュージックは面白く聞き流せるものではなければいかない」という言葉を大切にしているという。


ラファエル・イリサリにとって、アンビエントの価値は、普遍的なクオリティーの高さに求められるという。イーノはもちろん、ハロルド・バッド、クラスターなどの音楽はいまでも聴く度に新鮮な面白さがあるという。また、Native Instrumentsのインタビューで彼は次のように話している。


「それらの作品はすべて何らかのストーリーを伝えようとしていたんだ。完璧な音質であったとしても、作品が何も語りかけてこなければそこに意味があるのだろうか? 私のお気に入りの作品のなかには、技術的には完璧ではないとしても、美学を持っているものがある。究極的に言えば、私にとっての良い音とは別の人にとって恐ろしい音に聞こえる場合もあるかもしれない」


 


アンビエント/ドローンは数あるうちの音楽でも最も機械的な音楽である。しかし、それを手作りのハンドクラフトのように緻密に作り上げ、そこにその制作者にしか作り出せないようなスペシャリティーが宿る。現代の文明が全てオートメーション化される中で、”人間”であることは愚かなようにも思えるかもしれない。


しかし、そんな風潮のなかで、どのようにして人間的な感性を示せるのだろうか。人間として生きることとは? 人類としての未来が示せるのか。AIや機械は、人間の文明を凌駕しつつあり、ロボットが人間に取って代わられる日は、もうまもなく近い将来にやってくる。そこで、人間として出来ることは何なのだろう? 


イリサリはまた、音楽が制作者の強固な美学を反映させる鏡のようなものであるとした上で、次のように情感と思考を大切にすべきと述べている。


「私にとってのアンビエントサウンドとは、特定のツールや技術、プロセスではなく、その音が呼び起こす感覚や、特定の音で何を創造的に実現しえるのか、音楽作品でどのように使うのか、またライブパフォーマンスにどのような形で組み込むのか、ということの方がは重要だと思う」


また、イリサリにとって、アンビエントを制作することは、彫刻や造形芸術に近い意味があるという。彼はウィリアム・バシンスキーが『The Disintegration Loops』の中で、アーティストが古いリールを誤って破壊したときに生じたアクシデントを引き合いに出し、特定の瞬間に起きた数値化できぬ決定的な要素が重要だとしている。これは”チャンス・オペレーション”が制作段階で偶発的に発生したもので、それらは音の破壊やマニュピレーションとしての音の減退や増幅なのである。その手法がAMの電波やアナログ信号のように、人間の手で完全には制御しきれきないものであるがゆえ、イリサリはアンビエントが最も面白いと考えているのかもしれない。



イリサリの制作は、自作の音源のループを重ねる場合もあり、なんらかの音源をサンプリングのように使用するケースもあるという。アーティストにとっては、周囲の環境からなんらかのインスピレーションを得る場合もあり、またイリサリは十代の頃からギターを演奏していたため、楽器の演奏から楽曲のヒントを得る場合も。例えば、ギターを録音した上で、原型がなくなるまで複雑なエフェクト加工を施すこともある。そしてイリサリにとって、最も大切なことは、それがフィールドレコーディングであれ、シンセサイザーの音源であれ、ユニークなものを追い求め、”そして自分がどのような人間であるかを示す”ということなのだ。イリサリは述べている。


「自分にとっては音で何かユニークなものを作り、音でどのような人間で、どういった人間になろうとしているかを示すことがとても大切なんだ。音が換気する感情や感性は、制作プロセスを通じて重大であり、それらがなんであるかを認識することが欠かせない。言うまでもなく、”汝、自身を知れ”という古い格言があるけれども、まさにその通りだと思う。”汝の音を知れ”。つまり、自分なりの道を見つけるということなんだ」



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アンビエントの名盤 黎明期から現代まで

 

©Kaylene Widdoes


カナダのシューゲイズ・デュオ、Softcultは、5月24日にリリースされるEP『Heaven』からのニューシングル「One of the Pack」を発表した。このシングルは、前作「Shortest Fuse」「Haunt You Still」「Spiralling Out」、そしてタイトル曲に続く。以下からチェックしてほしい。


「この曲を書いたとき、私たちは女性をサポートする女性を大いに称えたかった。もちろん、そこには、POCやトランスジェンダーの女性も含まれている。しかし、フェミニズムや "女性 "という言葉から特定のコミュニティを排除しようとする”TERF”がいるのも事実。私たちは、私たちのやり方で、シューゲイザー・コミュニティにライオット・グラール・フェミニズムとアクティヴィズムを紹介したこともあり、交差するフェミニストであることに誇りを持っています。私たちの音楽を聴いている人々には、POC、トランス女性、ノンバイナリー・ピープルは、常に私たちのグラール・ギャングの歓迎すべき重要な一部であることを知っていてほしいです」



「One of the Pack」

 

ロンドンのシンガーソングライターNilüfer Yanya(ニルファー・ヤーニャ)がイギリスのレーベル、Ninja Tuneとの契約を結んだ。このニュースとともにアーティストは新曲「Like I Say (I runaway)」を発表した。

 

この新曲は、2022年リリースのアルバム『PAINLESS』以来となる。「Like I Say (I runaway)」は、ヤーニャの妹モリー・ダニエルが監督したミュージック・ビデオと共に発表された。

 

ニリュファーが家出した花嫁に扮しているこの曲は歪んだディストーションギターが特徴的。 90年代のオルタナティヴ・ラジオを彷彿とさせるゆるやかなコーラスの下で歪んだギターのクランチが強調されている。

 

シングルのテーマについて、ニリュファーは次のように語っている。


「時間は通貨のようなもの。二度と取り戻せない。それに気づくのはとても大変なこと」


このニューシングルは、ヤンヤのクリエイティブ・パートナーであるウィルマ・アーチャー(スーダン・アーカイブス、MFドゥーム、セレステ)との共同作業で書かれた。彼女とは過去に『PAINLESS』やデビューアルバム『Miss Universe』でコラボレーションしている。

 

 

「Like I Say (I runaway)」

 



St. Vincentがニューアルバム『All Born Screaming』の最終シングル「Big Time Nothing」を配信した。ムーグ・シンセを導入したダンサンブルなポップナンバーだ。

 

マイケル・ジャクスンの『Thriller』のサウンドに対するオマージュが示されている。勢いを失った商業音楽にもう一度、MTVの全盛期の繁栄を取り戻すべく、クラークは奔走する。一つの反復的なベースラインを元にして、渦巻くようなファンクソウルがエナジーを上昇させ、無から炎を作り出す。それはアーティスト自身の存在性を焦がすような強烈な熱量を包含しているのである。

 

セント・ヴィンセントはファーストシングル「Broken Man」、デイヴ・グロールをドラムに、ジャスティン・メルダル=ジョンセンをベースに迎えたセカンド・シングル「Flea」を公開した。


アニー・クラークはこのアルバムをセルフ・プロデュースし、ミックスはシアン・リオーダンが担当した。このアルバムには、ケイト・ル・ボン、レイチェル・エクロース、ジョシュ・フリース、マーク・ギリアナ、ステラ・モグザワ、デヴィッド・ラリッケも参加している。


クラークは以前のプレスリリースで、アルバムについてややミステリアスに語っている。「感情的には、自分の心が本当は何を言っているのかを知るために、一人で森の中を長く歩かなければ辿り着けない場所がある。このアルバムがリアルに聞こえるのは、それがリアルだからなの」

 

St.Vincentの新作アルバム『All Born Screaming』は今週末、4月26日にVirgin Musicからオンセール。


 

「Big Time Nothing」-Best New Tracks



St.Vincent    『All Born Screaming』


Label: Virgin Music

Release:  2024/04/26


Tracklist:

1. Hell is Near
2. Reckless
3. Broken Man
4. Flea
5. Big Time Nothing
6. Violent Times
7. The Power’s Out
8. Sweetest Fruit
9. So Many Planets
10. All Born Screaming [feat. Cate Le Bon]


Pre-order(INT)

https://link.fans/st-vincent



シカゴのエモコアバンド、Into It. Over It. は新作アルバム『Interesting Decisions: Into It. Over It. Songs 』を発表した。2007年にエヴァン・ワイスを中心に結成され、エモ/インディーロックバンドとして日本でも根強い人気を誇る。昨年、バンドは大阪と東京で来日公演を行った。

 

このアンソロジーには、彼らがスプリットや単発リリースで発表した曲に加え、3曲の新曲を収録している。発表と合わせてシングル「Bandelier」を含む三作のシングルがリリースされた。以下からチェックしてみよう。


「'Bandelier'はニューメキシコにあるバンドリエ国立州立公園を訪れたことを歌っている」エヴァン・ワイスは声明の中で述べている。

 

「失われた古代文明の中をハイキングできる。かつて人々の住居だった岩の中を這うことができるんだ。風と水によって削られた空間は、何千年もの間、この土地に住む先住民の住居として生き続けてきた。それは美しい。歩いたり探検したりするいたるところで、気配を感じられた」

 

「私たちはマイホームを購入して間もなく、ここで新しい年を迎えた。私たちがいなくなった後、どんな人たちが私たちの家を通るのだろうと考えていた。私たちのことをどう思うか? 私たちの存在を感じるだろうか? そう思ううちに時間はどんどん過ぎていった」

 

ニューアルバムについて、エヴァン・ワイスは次のように説明している。


「フィギュアの作曲とリリースを終えて、アダムと私はIOIの現在のラインナップ(私、アダム、ジョー・ジョージ、マット・フランク)を固めることができた」

 

「ケミストリー、信頼、創造性は、これまでのどのラインナップでもこれほど自然でポジティブなものはなかったんだ。自分とドラマーだけでなく、グループでクリエイティブなプロセスがどのように機能するかを確かめるには、今がベストなタイミングじゃないかと考えていた。フィギュアの作曲セッションで書き留めたアイデアや断片から曲を作り始めたんだ。1曲が2曲になり、2曲が4曲になった。やがて私たちのプロセスはダイヤル式になっていった」


「アダムと私はIOIとのクリエイティブな関係を定義していたけれど、マットとジョーは、IOIの作曲にはなかったスタイルと視点を音楽にもたらしてくれた。これらのレコーディングで、私たちがどれだけ楽しんでいるか分かってもらえると思う。それぞれのテイストが曲に反映されているのが。そして私たち全員が実験しているのがね。自分らしくアイディアを試す。IIOIの寿命が尽きようとする今の時点で、作家としてミュージシャンとして自分たちをプッシュし続けながら、最も純粋な自分たちでいることほど、クリエイティブで楽しいことはないと思うんだ」

 

 

 

 

『Interesting Decisions: Into It. Over It. Songs』 (2020 – 2023) 



Label:  Storm Chasers LTD/Big Scary Monsters

Release: 2024年5月3日

 

 

Tracklist:


1. A Trip Around The Sun

2. My Goddamn Subconscious

3. The Focus. The Compass. The Contract In Hand.

4. Akron, OH

5. The Car’s Still Running Out Front

6. Home Is The Gift

7. New Addictions

8. The Designated Place At The Designated Time

9. Miyajima, JP

10. The Captain Setting Course From Where We Met

11. Bandelier

 

 

ロンドンを拠点に活動する シンガーソングライター、マルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、Alfie Templeman(アルフィー・テンプルマン)が、6月にリリースを控える最新アルバム『Radiosoul』より3曲目となる先行シングル「Hello Lonely」をリリースした。先行公開された「Eyes Wide Shut」「Radiosoul」に続く三作目のシングル。MVと配信リンクを下記よりチェックしてみよう。

 

ーーこの曲は、コロナ禍、そしてコロナが明けてからもみんなが抱えたあの混乱の様子を捉えていると思います。


みんなが『これからどうなるの?』と考えた時期です。いつも社交性の面で少し苦手と感じていて、時々SNSやツアーで苦労することがあります。1年に100回もステージに上がり、さまざまな人と会話を続けることがエネルギーを必要とするからです。仕事と家庭の生活がまったく異なる場合、静寂はかなり耳障りで非常に強烈に感じられます。「ハロー・ロンリー」は、それらの耳障りで大きな”静寂の瞬間”を乗り越え、自分の正気を確認することについて表現した曲です。  ーー Alfie Templeman


 

NMEやBBC Radioなど、楽曲をリリースするたび、さまざまなメディアから称賛を集めるアルフィー・テンプルマン。今回の楽曲は仕事とプライベートを両立することの難しさをテーマに、自身が抱える苦悩や葛藤をストレートかつ独特な視点で歌っている。



しかしサウンド面は内省的な内容と相反して、アルフィーの楽曲の中でも一際目立つダンサブルな1曲に。これまでにリリースした2曲「Eyes Wide Shut」、「Radiosoul」とのサウンドの一貫性を保ちつつも、苦悩や葛藤を吹き飛ばしてしまうほどの勢いや疾走感を感じさせるトラックに仕上がった。


プリンスからミネアポリス・サウンドを、トーキング・ヘッズからはポスト・パンクの精神を、そしてテーム・インパラが持つサイケデリック性とスティーヴ・レイシーに代表されるオルタナティブR&Bサウンドを、アルフィーがもつ奇跡的なバランス感覚で混ぜ合わせ、他にはない正真正銘の”アルフィー・サウンド”を確立。



6月のアルバムリリースに向かって、リリースする度に音楽家としてのさまざまな表情を見せるアルフィーの進化の過程を見逃すな!



「Hello Lonely」-Best New Tracks

 

 

 

Alfie Templeman(アルフィー・テンプルマン) 「Hello Lonely (ハロー・ロンリー)」 ーNew Single



レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT

形態:ストリーミング&ダウンロード

配信リンク: https://asteri.lnk.to/ATHelloLonely

 

 

Alfie Templeman:

 

イングランド、ベッドフォードシャー出身のシンガーソングライター / マルチインストゥルメンタリスト / プロデューサー。 8歳の時にRushのライブに魅せられ、曲づくりを始める。ドラム、ギター、キーボード、マンドリン、ハーモニカなど10個以上の楽器を独学で習得。2018年にEP『Like an Animal』でデビュー。

 

2022年には1st フルアルバム『Mellow Moon』をリリース。全世界でのストリーミング数は現在累計3億回を超える。UKのインディーポップ・シーンの新星としてBBCラジオ、サンデー・タイムズ、The ObserverやVOGUE UK(ヴォーグ イギリス版)などからも注目を集める。

 


アイルランドのインディー・ロック・バンド、Pillow Queensが最新曲「Heavy Pour」を公開した。今週末に発売される次作アルバム『Name Your Sorrow』の最終プレビュー。発売日を前に是非チェックしてもらいたい。

 

彼らの作品はアイリッシュ・タイムズから称賛され、交差するクイアネスとツインボーカルによって唯一無二の音楽観を提示する。

 

この新曲は、彼らのユニークな個性の探求に加え、モノトーンのゴシック・テイストがテーマに縁取られている。リード・ギター&ヴォーカルのキャシー・マクギネスは次のように語っている。

 

「ちょっと奇妙な旅のような、あるいは熱病の夢のような感じ。ギターは中盤の8番で聴きやすくなり、それまでの不協和音の混沌とした部分とはまったく対照的だ。そして、楽器をサポートする "oohs "とともに輝かしいハーフ・タイムに入り、コーラスに戻る前に明瞭さと決意を感じさせる」


リード・ヴォーカル、ギタリスト、ベーシストのパメラ・コネリーは補足する。「この曲のセリフの多くは、ラブソングの典型的な甘さを伝えることができる。この曲は、喜びの瞬間がある一方で、最終的には個人的な不安を増大させる強迫観念としての "重い水 "を示そうとしている」


バンドはまた、"I want more, but I'm not man enough. "というセリフでジェンダーや一般的な誤解に触れている。ヴォーカル、ギタリスト、ベーシストのサラ・コーコランは、このセリフに関する話が、ジェンダー、特に男らしさと勇敢さを同一視する傾向についての会話を呼び起こしたと述べている。

 

「このダイナミックな動きに興味を惹かれた私たちは、性別の表現がその人が感じる勇気のレベルに影響されるという考えを掘り下げ、解剖したいと思った。そんなことはない。すべての性別が勇気を持つことができる」


ケイト・ドランが監督したこの曲のビデオは、『カリガリ博士の内閣』(ロベルト・ヴィーネ監督のドイツ映画)、『ファウスト』、『ノスフェラトゥ』(双方ともにF・W・ムルナウによるドイツ映画)等、古い無声映画にインスパイアされている。

 

ビデオのアイデアは、この曲を聴いてすぐにドランに浮かんだ。ドランは言う。「この曲は呪われたような感じがして、ビデオはスタイリッシュなものにする必要があると感じたんだ」

 

「ミュージックビデオは、長い間見ることのなかった無声映画、どこかの屋根裏部屋に埋もれている幽霊の出るような作品というアイデアを思いついた。そして、バンドが演奏すると、呪われたフィルムは浄化され、燃え尽きる。バンドはいつも楽しむことに夢中だから、撮影はとても楽しかったし、セットではたくさん遊んだよ」

 


「Heavy Pour」


スクリーモの元祖、ニュージャージーの伝説的なバンドーーThursdayが帰ってきた。彼らは2011年以来となる新曲を発表した。彼らのメタリックな楽曲とスクリーモは、現在のシーンの渦中で個性的な輝きを放つ。今後の活動にも注目したい。

 

この曲は、ポストハードコア・バンドの前作『No Devolución』のリリースから13年ぶりにリリース。彼らは、ニューヨーク州オルバニーのコンサートのライブでこの曲をデビューさせた。


待望のニューシングルをインスタグラムで発表したサースデイは、次のような声明を発表している。


ーー今夜、13年ぶりの曲をリリースします。そして、25年ぶりにレコード会社を通さずにリリースするDIYの曲でもある。小さな白いバンに乗って、地下室やVFWホール、屋根裏部屋、キッチン、裏庭で演奏するために出発してから25年が経過した。

 

 "サマー・ツアー'99"の時代のことをふと思い出す。この25年間、高速道路での故障、救急搬送、法律との衝突がたくさんあったんだよ。スタジオで笑っていた時間、バックステージで肩を寄せ合っていた時間、雨の中で機材を積み込んでいた時間。そして、25年間にわたる法廷闘争と公の場での暴挙...。しかし、私たちは今、自由なんだ。自分たちで間違いを犯す自由がある。

 

このバンドを、持ち回りのメンバーの集団にするか、小さな家内工業にするか、出版社にするか、レコードレーベルにするか、何年経っても一緒に楽しんでいる睦まじい友人のグループにするのか、私たちが夢見るものに変える自由がある。だから、今夜は『Full Collapse』をリリースしていた頃(23年前の今週)、あるいは、再び『Full Collapse』をリリースした頃に演奏していたように、小さなインディペンデントな会場でステージに立つつもりでいるんだ。ーー

 

 

「Application For Release From The Dream」

 

©Blue Note
 

南アフリカのピアニスト/作曲家/ヒーラー/哲学者であるNduduzo Makhathini(ンドゥドゥゾ・マカティーニ)が3枚目のアルバム『Unomkhubulwane-ノムクブルワネ』を6月7日にBlu Noteからリリースする。前作『In The Spirit Of NTU』の発売後、アーティストは韓国をツアーし、ライブを敢行した。このアルバムは週末の注目作として当サイトでご紹介しています。

 

マカティーニの音楽は、ミニマリズムのピアノを中心に構成されるが、その根底には奇妙な癒やしがある。ピアニストの演奏は、エヴァンスのように繊細さと力強さの双方を兼ね備えている。彼のピアノの演奏には古典的なジャズの気品とスピリチュアル・ジャズの飽くなき冒険心が混在している。

 

ブルーノートいわく、”超越的な3楽章からなる”組曲『Unomkhubulwane-ノムクブルワネ』は、彼のアフリカのルーツを辿る内容となっている。ズールー族の女神ウノムクブルワネにオマージュを捧げ、アフリカの悲劇的な抑圧の歴史を探求している。ベーシストのズヴェラケ・ドゥマ・ベル・ル・ペレとドラマーのフランシスコ・メラとのトリオをフィーチャーしている。

 

2020年にブルーノートから『モード・オブ・コミュニケーション』で世界デビューして以来、 ”地下世界からの手紙”と称されるように、マカティーニは、彼の音楽の純粋にスピリチュアルな超越性を通して、広い称賛を得た。彼の音楽の超越性。ズールーのヒーラー、同時に教育者でもあるマハティーニにとって、即興音楽は単なる美学やイディオムの範疇にとどまることはない。

 

ニューヨーク・タイムズ紙が『Mode Of Communication-モード・オブ・コミュニケーション』を”ベスト・ジャズ・アルバム”に選んだ際、次のように評した。 「スピリチュアル・ジャズが危険なほど賑やかな主題になっている現在、真に”占いの実践”に人生を捧げてきたミュージシャンを信頼してみたい」

 
『Unomkhubulwane-ノムクブルワネ』は、既存の音楽制作の概念を超え、最も深遠なヴィジョンを提供する。ピアニストは、形而上学的な平面にインスピレーションを求めている。アーティスト自身が言うように、「超自然的な声」と交信する方法として音楽を駆使するのだ。

 

アルバムからオープニング・トラック「Omnyama」がリードシングルとして配信された。「Omnyama」はジャズ・ピアニストとしてスリリングな音の響きを探求する。ピアノの気品に満ち溢れた音の運び、アフリカのエキゾチズムを体現するドラム、そして、ニューヨークの欠かさざる文化である”スポークンワード”という手法を以て、ジャズの未知の可能性を切り開く。

 



「Omnyama」

 

 

Nduduzo Makhathin『Unomkhubulwane』


Label: Blue Note

Release: 2024/06/07

 

Tracklist:

 
1. Libations: Omnyama
2. Libations: Uxolo
3. Libations: KwaKhangelamankengana
4. Water Spirtis: Izinkonjana
5. Water Spirit: Amanxusa Asemkhathini
6. Water Spirtit: Nyoni Le?
7. Water Spirit: Iyana

 


The Lemon Twigsは、次作アルバム『A Dream Is All We』から「How Can I Love Her More?」の収録曲「How Can I Love Her More?」を先行公開した。

 

「My Golden Years」、「They Don't Know How to Fall in Place」、そして、タイトル曲に続く。この曲のミュージックビデオを以下でチェックしよう。


ジミー・ファロン主演の”ザ・トゥナイト・ショー”の出演でもお馴染みのダダリオ兄妹によるユニットは、現代のロックシーンにおいて異彩を放つ。ラモーンズのような風采から繰り広げられる痛快なギターロックは、多数のリスナーに支持される可能性を秘めている。トゥイッグスのサウンドは70年代のロックに依拠し、彼らの甘酸っぱいサウンドは、Beatles、Beach Boys、Cheap Trick、The Monkeesといった伝説的なロックバンドの系譜にあると言えよう。

 

ストリングスとホーンをフィーチャーした最新シングル「How Can I Love Her More? 」は、どのようなナンバーなのか。

 

「ブリル・ビルディングのプロフェッショナルなライティングと、サージェント・ペッパー以降のサイケデリック・シーンの常軌を逸したライティング・スタイルのギャップを埋めようとした」とバンドはコメントしている。「音楽的なアイデアはたくさんあるけれど、キャッチーなポップ・ソングであることに変わりはない。みんなに聴いてもらえるのをとても楽しみにしているよ」

 

The Lemon Twigsの新作アルバム『A Dream Is All We』 は5月3日にCaptured Tracksからリリースされる。

 

 

「How Can I Love Her More?」