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Luis Vidal
 

ロンドンを拠点に活動するプロデューサー/シンガー・ソングライターのLiza Lo(リザ・ロー)が、ニュー・シングル「A Messenger」をGear Box Recordsから発表しました。


オーストラリアのインディー・フォーク・ソングライター、ハリソン・ストームとのEU/UKツアーを完売させたばかりのリザは、ロンドンと故郷アムステルダムで公演を行ない、口コミで急速に知名度を上げています。このニュー・シングルは、彼女がセルフ・リリースした『flourish』EPに続くもので、インディー・フォークに優しく瞑想的なテイストを取り入れたこのEPは、幅広いプレイリストの支持を集め、プレスやラジオでも早くから高い評価を得ました。


ドーター、マロ、ビリー・マーティンなどからインスピレーションを得たリザ・ローのサウンドは、穏やかなフォーク風のインストゥルメンテーションとインディー・ポップが交差する。ジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とスタジオ13でレコーディングされた彼女の内省的な「A Messenger」は、繊細なストリングス・アレンジとゴッサムのようなギター・ワークが組み合わされ、リザの親密で詩的なヴォーカルを中心にうねり、花開いています。  



同楽曲についてリザ・ローは、「友人を失ったときの心の傷について書いたものなの。人は時に小さなメッセンジャーのようにやってきては、思いがけない足跡を残して去っていく。友情の突然の終焉に伴う痛みは誰もが知っていることだけど、このトピックはあまり語られることがないのよね。これは私がとある親友との会話の後に書きあげた曲なの」というように話しています。

 

 

 「A Messenger」

 

 

 


「A Messenger」ーNew Single

 

ダウンロード/試聴はこちら: https://bfan.link/a-messenger

 

 

Liza Lo Biography: 

 

スペインとオランダで育ち、現在はロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン。親密で詩的な独自の音楽世界を創り出す彼女は、ドーター、マロ、ビリー・マーティンなどからインスピレーションを受け、生々しいヴォーカルと誠実なソングライティングで聴く者を内省と静寂の世界へと誘う。最新EP『flourish』は、Spotifyの「New Music Friday UK」、「NL」、「BE」にセレクトされ、「the most beautiful songs in the world」プレイリストでも紹介された。2024年5月1日、最新デジタル・シングル「A Messenger」をリリース。現在は、西ロンドンのスタジオ13で、ジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とバンドと共に新曲のレコーディングに取り組んでいる。

 

 


トロントのローファイ・アーティスト、HOMESHAKEが早くもセカンドアルバムの構想を打ち出した。HOMESHAKEことピーター・サガーは、ローファイを制作することで知られています。オルタナティヴロックにとどまらず、エレクトロニックへの造形も深いミュージシャンであるという。

 

ピーター・サガーは今年初めにアルバム「CD Wallet」を発表した。このアルバムは週末の特集として紹介しています。ボリュームがあり、聴き応えのある素晴らしい作品でしたが、彼の才気煥発なクリエイティビティは前作だけでは終わらかった。HOMESHAKEは、わずか半年足らずで2枚目となる新作をリリースする。

 

『Horsie』は6月28日にSHHOAMKKE / Dine Alone Recordsから発売される。シンガー・ソングライターがライブ・パフォーマンスの世界に戻ることへの複雑な心境を探求し、旅先での不安や孤独というテーマをさらに検証している。この秋、彼は北米ツアーでその感情と正面から向き合う。


サウンドは、サガーの最新作と比べて、大きく変化していないようです。ホーシーは、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、フォー・テット、ディアンジェロ、セード、ライ・クーダーの影響を受けたテクスチャーとリズムのメドレーを採用している。エンソニックのEPSとローランドのジュノ60が、自宅スタジオでレコードをレコーディングする際のサガーの重要な機材だった。


リードシングル「Nothing 2 See」は、ジム・ラーソンが監督したミュージック・ビデオと共に発表された。このビデオでは、ビバリーヒルズの邸宅に集まった小さなカルト集団を通して、見え隠れするアーティストの白昼夢が描かれている。 

 

 

 「Nothing 2 See」



HOMESHAKE 『Horsie』



Tracklist:

 

1. Ravioli

2. Horsie

3. Dinner Plate

4. Blunt Talk

5. On A Roll

6. Smiling

7. Nothing 2 See

8. Simple

9. Easier Now

10. Believe

11. Empty Lot

12. Ice Tea

 


カナダ/トロントのR&Bシンガーソングライター、Charlotte Day Wilson(シャーロット・デイ・ウィルソン)が今週末に発売されるニューアルバム『Cyan Blue』から一挙に2曲の先行シングルを公開しました。

 

『シアン・ブルー』からの最新曲は「My Way」とLPのタイトル・トラック。どちらもセード全盛期の洗練された親密さを思い起こさせる、雰囲気のあるR&Bの没入感のある作品となっています。

 

シャーロット・デイ・ウィルソンはジャック・ロションと両曲を共同プロデュースし、レオン・トーマスもマックスウェルを取り入れた渦巻くネオ・ソウル・ジャム「My Way」を手がけた。「Cyan Blue」は比較的短く、控えめで、ウィルソンのささやくようなアルトボーカル、繊細なピアノ、スタンドアップ・ベースを中心に構成されている。2曲とも以下よりチェックしてみて下さい。

 


「My Way」
 

 

 「Cyan Blue」

 


ニューヨークのアンビエント・プロデューサー、Rafael Anton Irissari(ラファエル・イリサリ)がセルビア在住の音楽家、Abul Mogardとのコラボレーション作品を発表した。アブル・モガードの経歴はほとんど知られておらず、ベルグラードの工場を2012年に退職した後、音楽活動を行うようになった。 

 

アブール・モガードとラファエル・イリサリのパートナーシップは、2023年にマドリードの文化センター、コンデドゥケで開催されたサウンドセット・シリーズのソールドアウトのオープニングでセレンディピティに展開した。その晩、スペインのラジオ3で録音されたこのデュオのアンコールは、聴衆の心に深く響いた。


彼らのコラボ制作の中心には、抑制と革新の微妙なバランスがある。それはライブ・コンサート曲の "Waking Up Dizzy on a Bastion "に表れている。

 

彼らの音楽的感性にインスパイアされたこの曲は、彼らが共有するビジョンと相互尊重の証となっている。パラレル・コード進行を用いたこの曲は、シンセで生演奏されるシンプルなメロディ・モチーフから始まり、モガードのシンセ・ラインとイリサリの弓弾きギター・ループのコール・アンド・レスポンスに変化し、ミュージシャン同士の対話のような相互作用を生み出す。


ライブのエネルギーを基に、モガードとイリサリは、モガードのファルフィサ・オルガンとモジュラー・シンセサイザーとイリサリのシンセサイザーを組み合わせた「Place of Forever」を制作した。


現在、Bandcamp限定で、40分近い2曲のシングルがストリーミング未公開で発売されている。(限定10枚。購入はこちら)他のストリーミングでは、一曲目に収録されている「Place of Forever」のエディットバージョンが配信されている。

 


「Place of Forever」ーAM Radio Edit


Rafael Anton Irissariの音楽は「ノイズ音やドローンがモルタルのように深く塗りたくられるテクスチャー」、「美しくも荒涼とした」、「変幻自在の暗闇に包まれる」というよう表現される。


最初期には悲哀に充ちたピアノとシンセテクスチャーを組み合わせた作風で知られていたが、『Peripeteia』などに代表されるように、ノイズ/ドローンの果てなき音楽世界ののめり込んでいった。最近では、『Midnight Colours』をはじめ、コンセプチュアルな作風にも取り組んでおり、制作者としてのイデアをエレクトロニックに取り入れるようになっている。


ドイツのソフトウェア会社、KONTAKT等を使いこなすイリサリにとってのアンビエントは、ブライアン・イーノの『Ambient』(1978)に出発点があり、ブライアン・イーノによる「アンビエント・ミュージックは面白く聞き流せるものではなければいかない」という言葉を大切にしているという。


ラファエル・イリサリにとって、アンビエントの価値は、普遍的なクオリティーの高さに求められるという。イーノはもちろん、ハロルド・バッド、クラスターなどの音楽はいまでも聴く度に新鮮な面白さがあるという。また、Native Instrumentsのインタビューで彼は次のように話している。


「それらの作品はすべて何らかのストーリーを伝えようとしていたんだ。完璧な音質であったとしても、作品が何も語りかけてこなければそこに意味があるのだろうか? 私のお気に入りの作品のなかには、技術的には完璧ではないとしても、美学を持っているものがある。究極的に言えば、私にとっての良い音とは別の人にとって恐ろしい音に聞こえる場合もあるかもしれない」


 


アンビエント/ドローンは数あるうちの音楽でも最も機械的な音楽である。しかし、それを手作りのハンドクラフトのように緻密に作り上げ、そこにその制作者にしか作り出せないようなスペシャリティーが宿る。現代の文明が全てオートメーション化される中で、”人間”であることは愚かなようにも思えるかもしれない。


しかし、そんな風潮のなかで、どのようにして人間的な感性を示せるのだろうか。人間として生きることとは? 人類としての未来が示せるのか。AIや機械は、人間の文明を凌駕しつつあり、ロボットが人間に取って代わられる日は、もうまもなく近い将来にやってくる。そこで、人間として出来ることは何なのだろう? 


イリサリはまた、音楽が制作者の強固な美学を反映させる鏡のようなものであるとした上で、次のように情感と思考を大切にすべきと述べている。


「私にとってのアンビエントサウンドとは、特定のツールや技術、プロセスではなく、その音が呼び起こす感覚や、特定の音で何を創造的に実現しえるのか、音楽作品でどのように使うのか、またライブパフォーマンスにどのような形で組み込むのか、ということの方がは重要だと思う」


また、イリサリにとって、アンビエントを制作することは、彫刻や造形芸術に近い意味があるという。彼はウィリアム・バシンスキーが『The Disintegration Loops』の中で、アーティストが古いリールを誤って破壊したときに生じたアクシデントを引き合いに出し、特定の瞬間に起きた数値化できぬ決定的な要素が重要だとしている。これは”チャンス・オペレーション”が制作段階で偶発的に発生したもので、それらは音の破壊やマニュピレーションとしての音の減退や増幅なのである。その手法がAMの電波やアナログ信号のように、人間の手で完全には制御しきれきないものであるがゆえ、イリサリはアンビエントが最も面白いと考えているのかもしれない。



イリサリの制作は、自作の音源のループを重ねる場合もあり、なんらかの音源をサンプリングのように使用するケースもあるという。アーティストにとっては、周囲の環境からなんらかのインスピレーションを得る場合もあり、またイリサリは十代の頃からギターを演奏していたため、楽器の演奏から楽曲のヒントを得る場合も。例えば、ギターを録音した上で、原型がなくなるまで複雑なエフェクト加工を施すこともある。そしてイリサリにとって、最も大切なことは、それがフィールドレコーディングであれ、シンセサイザーの音源であれ、ユニークなものを追い求め、”そして自分がどのような人間であるかを示す”ということなのだ。イリサリは述べている。


「自分にとっては音で何かユニークなものを作り、音でどのような人間で、どういった人間になろうとしているかを示すことがとても大切なんだ。音が換気する感情や感性は、制作プロセスを通じて重大であり、それらがなんであるかを認識することが欠かせない。言うまでもなく、”汝、自身を知れ”という古い格言があるけれども、まさにその通りだと思う。”汝の音を知れ”。つまり、自分なりの道を見つけるということなんだ」



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アンビエントの名盤 黎明期から現代まで

 

©Kaylene Widdoes


カナダのシューゲイズ・デュオ、Softcultは、5月24日にリリースされるEP『Heaven』からのニューシングル「One of the Pack」を発表した。このシングルは、前作「Shortest Fuse」「Haunt You Still」「Spiralling Out」、そしてタイトル曲に続く。以下からチェックしてほしい。


「この曲を書いたとき、私たちは女性をサポートする女性を大いに称えたかった。もちろん、そこには、POCやトランスジェンダーの女性も含まれている。しかし、フェミニズムや "女性 "という言葉から特定のコミュニティを排除しようとする”TERF”がいるのも事実。私たちは、私たちのやり方で、シューゲイザー・コミュニティにライオット・グラール・フェミニズムとアクティヴィズムを紹介したこともあり、交差するフェミニストであることに誇りを持っています。私たちの音楽を聴いている人々には、POC、トランス女性、ノンバイナリー・ピープルは、常に私たちのグラール・ギャングの歓迎すべき重要な一部であることを知っていてほしいです」



「One of the Pack」

 

ロンドンのシンガーソングライターNilüfer Yanya(ニルファー・ヤーニャ)がイギリスのレーベル、Ninja Tuneとの契約を結んだ。このニュースとともにアーティストは新曲「Like I Say (I runaway)」を発表した。

 

この新曲は、2022年リリースのアルバム『PAINLESS』以来となる。「Like I Say (I runaway)」は、ヤーニャの妹モリー・ダニエルが監督したミュージック・ビデオと共に発表された。

 

ニリュファーが家出した花嫁に扮しているこの曲は歪んだディストーションギターが特徴的。 90年代のオルタナティヴ・ラジオを彷彿とさせるゆるやかなコーラスの下で歪んだギターのクランチが強調されている。

 

シングルのテーマについて、ニリュファーは次のように語っている。


「時間は通貨のようなもの。二度と取り戻せない。それに気づくのはとても大変なこと」


このニューシングルは、ヤンヤのクリエイティブ・パートナーであるウィルマ・アーチャー(スーダン・アーカイブス、MFドゥーム、セレステ)との共同作業で書かれた。彼女とは過去に『PAINLESS』やデビューアルバム『Miss Universe』でコラボレーションしている。

 

 

「Like I Say (I runaway)」

 



St. Vincentがニューアルバム『All Born Screaming』の最終シングル「Big Time Nothing」を配信した。ムーグ・シンセを導入したダンサンブルなポップナンバーだ。

 

マイケル・ジャクスンの『Thriller』のサウンドに対するオマージュが示されている。勢いを失った商業音楽にもう一度、MTVの全盛期の繁栄を取り戻すべく、クラークは奔走する。一つの反復的なベースラインを元にして、渦巻くようなファンクソウルがエナジーを上昇させ、無から炎を作り出す。それはアーティスト自身の存在性を焦がすような強烈な熱量を包含しているのである。

 

セント・ヴィンセントはファーストシングル「Broken Man」、デイヴ・グロールをドラムに、ジャスティン・メルダル=ジョンセンをベースに迎えたセカンド・シングル「Flea」を公開した。


アニー・クラークはこのアルバムをセルフ・プロデュースし、ミックスはシアン・リオーダンが担当した。このアルバムには、ケイト・ル・ボン、レイチェル・エクロース、ジョシュ・フリース、マーク・ギリアナ、ステラ・モグザワ、デヴィッド・ラリッケも参加している。


クラークは以前のプレスリリースで、アルバムについてややミステリアスに語っている。「感情的には、自分の心が本当は何を言っているのかを知るために、一人で森の中を長く歩かなければ辿り着けない場所がある。このアルバムがリアルに聞こえるのは、それがリアルだからなの」

 

St.Vincentの新作アルバム『All Born Screaming』は今週末、4月26日にVirgin Musicからオンセール。


 

「Big Time Nothing」-Best New Tracks



St.Vincent    『All Born Screaming』


Label: Virgin Music

Release:  2024/04/26


Tracklist:

1. Hell is Near
2. Reckless
3. Broken Man
4. Flea
5. Big Time Nothing
6. Violent Times
7. The Power’s Out
8. Sweetest Fruit
9. So Many Planets
10. All Born Screaming [feat. Cate Le Bon]


Pre-order(INT)

https://link.fans/st-vincent



シカゴのエモコアバンド、Into It. Over It. は新作アルバム『Interesting Decisions: Into It. Over It. Songs 』を発表した。2007年にエヴァン・ワイスを中心に結成され、エモ/インディーロックバンドとして日本でも根強い人気を誇る。昨年、バンドは大阪と東京で来日公演を行った。

 

このアンソロジーには、彼らがスプリットや単発リリースで発表した曲に加え、3曲の新曲を収録している。発表と合わせてシングル「Bandelier」を含む三作のシングルがリリースされた。以下からチェックしてみよう。


「'Bandelier'はニューメキシコにあるバンドリエ国立州立公園を訪れたことを歌っている」エヴァン・ワイスは声明の中で述べている。

 

「失われた古代文明の中をハイキングできる。かつて人々の住居だった岩の中を這うことができるんだ。風と水によって削られた空間は、何千年もの間、この土地に住む先住民の住居として生き続けてきた。それは美しい。歩いたり探検したりするいたるところで、気配を感じられた」

 

「私たちはマイホームを購入して間もなく、ここで新しい年を迎えた。私たちがいなくなった後、どんな人たちが私たちの家を通るのだろうと考えていた。私たちのことをどう思うか? 私たちの存在を感じるだろうか? そう思ううちに時間はどんどん過ぎていった」

 

ニューアルバムについて、エヴァン・ワイスは次のように説明している。


「フィギュアの作曲とリリースを終えて、アダムと私はIOIの現在のラインナップ(私、アダム、ジョー・ジョージ、マット・フランク)を固めることができた」

 

「ケミストリー、信頼、創造性は、これまでのどのラインナップでもこれほど自然でポジティブなものはなかったんだ。自分とドラマーだけでなく、グループでクリエイティブなプロセスがどのように機能するかを確かめるには、今がベストなタイミングじゃないかと考えていた。フィギュアの作曲セッションで書き留めたアイデアや断片から曲を作り始めたんだ。1曲が2曲になり、2曲が4曲になった。やがて私たちのプロセスはダイヤル式になっていった」


「アダムと私はIOIとのクリエイティブな関係を定義していたけれど、マットとジョーは、IOIの作曲にはなかったスタイルと視点を音楽にもたらしてくれた。これらのレコーディングで、私たちがどれだけ楽しんでいるか分かってもらえると思う。それぞれのテイストが曲に反映されているのが。そして私たち全員が実験しているのがね。自分らしくアイディアを試す。IIOIの寿命が尽きようとする今の時点で、作家としてミュージシャンとして自分たちをプッシュし続けながら、最も純粋な自分たちでいることほど、クリエイティブで楽しいことはないと思うんだ」

 

 

 

 

『Interesting Decisions: Into It. Over It. Songs』 (2020 – 2023) 



Label:  Storm Chasers LTD/Big Scary Monsters

Release: 2024年5月3日

 

 

Tracklist:


1. A Trip Around The Sun

2. My Goddamn Subconscious

3. The Focus. The Compass. The Contract In Hand.

4. Akron, OH

5. The Car’s Still Running Out Front

6. Home Is The Gift

7. New Addictions

8. The Designated Place At The Designated Time

9. Miyajima, JP

10. The Captain Setting Course From Where We Met

11. Bandelier

 

 

ロンドンを拠点に活動する シンガーソングライター、マルチインストゥルメンタリスト、プロデューサー、Alfie Templeman(アルフィー・テンプルマン)が、6月にリリースを控える最新アルバム『Radiosoul』より3曲目となる先行シングル「Hello Lonely」をリリースした。先行公開された「Eyes Wide Shut」「Radiosoul」に続く三作目のシングル。MVと配信リンクを下記よりチェックしてみよう。

 

ーーこの曲は、コロナ禍、そしてコロナが明けてからもみんなが抱えたあの混乱の様子を捉えていると思います。


みんなが『これからどうなるの?』と考えた時期です。いつも社交性の面で少し苦手と感じていて、時々SNSやツアーで苦労することがあります。1年に100回もステージに上がり、さまざまな人と会話を続けることがエネルギーを必要とするからです。仕事と家庭の生活がまったく異なる場合、静寂はかなり耳障りで非常に強烈に感じられます。「ハロー・ロンリー」は、それらの耳障りで大きな”静寂の瞬間”を乗り越え、自分の正気を確認することについて表現した曲です。  ーー Alfie Templeman


 

NMEやBBC Radioなど、楽曲をリリースするたび、さまざまなメディアから称賛を集めるアルフィー・テンプルマン。今回の楽曲は仕事とプライベートを両立することの難しさをテーマに、自身が抱える苦悩や葛藤をストレートかつ独特な視点で歌っている。



しかしサウンド面は内省的な内容と相反して、アルフィーの楽曲の中でも一際目立つダンサブルな1曲に。これまでにリリースした2曲「Eyes Wide Shut」、「Radiosoul」とのサウンドの一貫性を保ちつつも、苦悩や葛藤を吹き飛ばしてしまうほどの勢いや疾走感を感じさせるトラックに仕上がった。


プリンスからミネアポリス・サウンドを、トーキング・ヘッズからはポスト・パンクの精神を、そしてテーム・インパラが持つサイケデリック性とスティーヴ・レイシーに代表されるオルタナティブR&Bサウンドを、アルフィーがもつ奇跡的なバランス感覚で混ぜ合わせ、他にはない正真正銘の”アルフィー・サウンド”を確立。



6月のアルバムリリースに向かって、リリースする度に音楽家としてのさまざまな表情を見せるアルフィーの進化の過程を見逃すな!



「Hello Lonely」-Best New Tracks

 

 

 

Alfie Templeman(アルフィー・テンプルマン) 「Hello Lonely (ハロー・ロンリー)」 ーNew Single



レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT

形態:ストリーミング&ダウンロード

配信リンク: https://asteri.lnk.to/ATHelloLonely

 

 

Alfie Templeman:

 

イングランド、ベッドフォードシャー出身のシンガーソングライター / マルチインストゥルメンタリスト / プロデューサー。 8歳の時にRushのライブに魅せられ、曲づくりを始める。ドラム、ギター、キーボード、マンドリン、ハーモニカなど10個以上の楽器を独学で習得。2018年にEP『Like an Animal』でデビュー。

 

2022年には1st フルアルバム『Mellow Moon』をリリース。全世界でのストリーミング数は現在累計3億回を超える。UKのインディーポップ・シーンの新星としてBBCラジオ、サンデー・タイムズ、The ObserverやVOGUE UK(ヴォーグ イギリス版)などからも注目を集める。

 


アイルランドのインディー・ロック・バンド、Pillow Queensが最新曲「Heavy Pour」を公開した。今週末に発売される次作アルバム『Name Your Sorrow』の最終プレビュー。発売日を前に是非チェックしてもらいたい。

 

彼らの作品はアイリッシュ・タイムズから称賛され、交差するクイアネスとツインボーカルによって唯一無二の音楽観を提示する。

 

この新曲は、彼らのユニークな個性の探求に加え、モノトーンのゴシック・テイストがテーマに縁取られている。リード・ギター&ヴォーカルのキャシー・マクギネスは次のように語っている。

 

「ちょっと奇妙な旅のような、あるいは熱病の夢のような感じ。ギターは中盤の8番で聴きやすくなり、それまでの不協和音の混沌とした部分とはまったく対照的だ。そして、楽器をサポートする "oohs "とともに輝かしいハーフ・タイムに入り、コーラスに戻る前に明瞭さと決意を感じさせる」


リード・ヴォーカル、ギタリスト、ベーシストのパメラ・コネリーは補足する。「この曲のセリフの多くは、ラブソングの典型的な甘さを伝えることができる。この曲は、喜びの瞬間がある一方で、最終的には個人的な不安を増大させる強迫観念としての "重い水 "を示そうとしている」


バンドはまた、"I want more, but I'm not man enough. "というセリフでジェンダーや一般的な誤解に触れている。ヴォーカル、ギタリスト、ベーシストのサラ・コーコランは、このセリフに関する話が、ジェンダー、特に男らしさと勇敢さを同一視する傾向についての会話を呼び起こしたと述べている。

 

「このダイナミックな動きに興味を惹かれた私たちは、性別の表現がその人が感じる勇気のレベルに影響されるという考えを掘り下げ、解剖したいと思った。そんなことはない。すべての性別が勇気を持つことができる」


ケイト・ドランが監督したこの曲のビデオは、『カリガリ博士の内閣』(ロベルト・ヴィーネ監督のドイツ映画)、『ファウスト』、『ノスフェラトゥ』(双方ともにF・W・ムルナウによるドイツ映画)等、古い無声映画にインスパイアされている。

 

ビデオのアイデアは、この曲を聴いてすぐにドランに浮かんだ。ドランは言う。「この曲は呪われたような感じがして、ビデオはスタイリッシュなものにする必要があると感じたんだ」

 

「ミュージックビデオは、長い間見ることのなかった無声映画、どこかの屋根裏部屋に埋もれている幽霊の出るような作品というアイデアを思いついた。そして、バンドが演奏すると、呪われたフィルムは浄化され、燃え尽きる。バンドはいつも楽しむことに夢中だから、撮影はとても楽しかったし、セットではたくさん遊んだよ」

 


「Heavy Pour」


スクリーモの元祖、ニュージャージーの伝説的なバンドーーThursdayが帰ってきた。彼らは2011年以来となる新曲を発表した。彼らのメタリックな楽曲とスクリーモは、現在のシーンの渦中で個性的な輝きを放つ。今後の活動にも注目したい。

 

この曲は、ポストハードコア・バンドの前作『No Devolución』のリリースから13年ぶりにリリース。彼らは、ニューヨーク州オルバニーのコンサートのライブでこの曲をデビューさせた。


待望のニューシングルをインスタグラムで発表したサースデイは、次のような声明を発表している。


ーー今夜、13年ぶりの曲をリリースします。そして、25年ぶりにレコード会社を通さずにリリースするDIYの曲でもある。小さな白いバンに乗って、地下室やVFWホール、屋根裏部屋、キッチン、裏庭で演奏するために出発してから25年が経過した。

 

 "サマー・ツアー'99"の時代のことをふと思い出す。この25年間、高速道路での故障、救急搬送、法律との衝突がたくさんあったんだよ。スタジオで笑っていた時間、バックステージで肩を寄せ合っていた時間、雨の中で機材を積み込んでいた時間。そして、25年間にわたる法廷闘争と公の場での暴挙...。しかし、私たちは今、自由なんだ。自分たちで間違いを犯す自由がある。

 

このバンドを、持ち回りのメンバーの集団にするか、小さな家内工業にするか、出版社にするか、レコードレーベルにするか、何年経っても一緒に楽しんでいる睦まじい友人のグループにするのか、私たちが夢見るものに変える自由がある。だから、今夜は『Full Collapse』をリリースしていた頃(23年前の今週)、あるいは、再び『Full Collapse』をリリースした頃に演奏していたように、小さなインディペンデントな会場でステージに立つつもりでいるんだ。ーー

 

 

「Application For Release From The Dream」

 

©Blue Note
 

南アフリカのピアニスト/作曲家/ヒーラー/哲学者であるNduduzo Makhathini(ンドゥドゥゾ・マカティーニ)が3枚目のアルバム『Unomkhubulwane-ノムクブルワネ』を6月7日にBlu Noteからリリースする。前作『In The Spirit Of NTU』の発売後、アーティストは韓国をツアーし、ライブを敢行した。このアルバムは週末の注目作として当サイトでご紹介しています。

 

マカティーニの音楽は、ミニマリズムのピアノを中心に構成されるが、その根底には奇妙な癒やしがある。ピアニストの演奏は、エヴァンスのように繊細さと力強さの双方を兼ね備えている。彼のピアノの演奏には古典的なジャズの気品とスピリチュアル・ジャズの飽くなき冒険心が混在している。

 

ブルーノートいわく、”超越的な3楽章からなる”組曲『Unomkhubulwane-ノムクブルワネ』は、彼のアフリカのルーツを辿る内容となっている。ズールー族の女神ウノムクブルワネにオマージュを捧げ、アフリカの悲劇的な抑圧の歴史を探求している。ベーシストのズヴェラケ・ドゥマ・ベル・ル・ペレとドラマーのフランシスコ・メラとのトリオをフィーチャーしている。

 

2020年にブルーノートから『モード・オブ・コミュニケーション』で世界デビューして以来、 ”地下世界からの手紙”と称されるように、マカティーニは、彼の音楽の純粋にスピリチュアルな超越性を通して、広い称賛を得た。彼の音楽の超越性。ズールーのヒーラー、同時に教育者でもあるマハティーニにとって、即興音楽は単なる美学やイディオムの範疇にとどまることはない。

 

ニューヨーク・タイムズ紙が『Mode Of Communication-モード・オブ・コミュニケーション』を”ベスト・ジャズ・アルバム”に選んだ際、次のように評した。 「スピリチュアル・ジャズが危険なほど賑やかな主題になっている現在、真に”占いの実践”に人生を捧げてきたミュージシャンを信頼してみたい」

 
『Unomkhubulwane-ノムクブルワネ』は、既存の音楽制作の概念を超え、最も深遠なヴィジョンを提供する。ピアニストは、形而上学的な平面にインスピレーションを求めている。アーティスト自身が言うように、「超自然的な声」と交信する方法として音楽を駆使するのだ。

 

アルバムからオープニング・トラック「Omnyama」がリードシングルとして配信された。「Omnyama」はジャズ・ピアニストとしてスリリングな音の響きを探求する。ピアノの気品に満ち溢れた音の運び、アフリカのエキゾチズムを体現するドラム、そして、ニューヨークの欠かさざる文化である”スポークンワード”という手法を以て、ジャズの未知の可能性を切り開く。

 



「Omnyama」

 

 

Nduduzo Makhathin『Unomkhubulwane』


Label: Blue Note

Release: 2024/06/07

 

Tracklist:

 
1. Libations: Omnyama
2. Libations: Uxolo
3. Libations: KwaKhangelamankengana
4. Water Spirtis: Izinkonjana
5. Water Spirit: Amanxusa Asemkhathini
6. Water Spirtit: Nyoni Le?
7. Water Spirit: Iyana

 


The Lemon Twigsは、次作アルバム『A Dream Is All We』から「How Can I Love Her More?」の収録曲「How Can I Love Her More?」を先行公開した。

 

「My Golden Years」、「They Don't Know How to Fall in Place」、そして、タイトル曲に続く。この曲のミュージックビデオを以下でチェックしよう。


ジミー・ファロン主演の”ザ・トゥナイト・ショー”の出演でもお馴染みのダダリオ兄妹によるユニットは、現代のロックシーンにおいて異彩を放つ。ラモーンズのような風采から繰り広げられる痛快なギターロックは、多数のリスナーに支持される可能性を秘めている。トゥイッグスのサウンドは70年代のロックに依拠し、彼らの甘酸っぱいサウンドは、Beatles、Beach Boys、Cheap Trick、The Monkeesといった伝説的なロックバンドの系譜にあると言えよう。

 

ストリングスとホーンをフィーチャーした最新シングル「How Can I Love Her More? 」は、どのようなナンバーなのか。

 

「ブリル・ビルディングのプロフェッショナルなライティングと、サージェント・ペッパー以降のサイケデリック・シーンの常軌を逸したライティング・スタイルのギャップを埋めようとした」とバンドはコメントしている。「音楽的なアイデアはたくさんあるけれど、キャッチーなポップ・ソングであることに変わりはない。みんなに聴いてもらえるのをとても楽しみにしているよ」

 

The Lemon Twigsの新作アルバム『A Dream Is All We』 は5月3日にCaptured Tracksからリリースされる。

 

 

「How Can I Love Her More?」

 

©Nikita Freyermuth


Yaya Bey(ヤヤ・ベイ)が新曲「me and all my n*****s」を発表した。この曲は、彼女の次のアルバム『Ten Fold』に収録される。この曲には、シャシディ・デイヴィッドが監督し、ベイ自身が振り付けをしたビデオが付属している。

 

「このビデオは、私の父と彼のファースト・アルバムのスタイルへのオード」と彼女は説明した。彼女の父でラッパーの故グランド・ダディI.U.は、1990年にデビューアルバム『Smooth Assassin』をリリースした。


Yaya Bey(ヤヤ・ベイ)による新作アルバム『Ten Fold』は5月10日にBig Dadaからリリースされる。

  

「me and all my n*****s」

サウスロンドンのWu-Luは、ソロ名義でありながらコレクティヴの形で活動している。彼らはバンドになったかと思えば、次の瞬間、グループで熾烈なラップバトルをステージで繰り広げる。形やスタイルにとらわれない。その流動性こそがアーティスト、ひいてはロンドンのカルチャーの魅力なのだ。


Wu-Luはラップとグランジを融合させた劇的なシングル「South」で同地のシーンに名乗りを上げ、徐々に知名度を獲得していった。その後、WARPと契約し、新作アルバム「Loggerhead』をリリースした。リリース後にはフランスのメディアにも出演し、BBCでもライブパフォーマンスを披露した。


Wu-Luは新作アルバム『Learning To Swim on Empty』の制作を発表した。このアルバムはWARPから5月17日にリリースされる。おそらく2024年の注目作の一つとなりそうだ。


待望のニューアルバム「Learning To Swim On Empty」は、ウー・ルーのサウンドの深みと幅が増していることを示している。反ジェントリフィケーションのアンセム「South」でブレイクし、アルバム『LOGGERHEAD』は爆発的なエネルギーを持ち、広く賞賛されたが、タイトル曲でWu-Luがよりニュアンスに富んだ個人的なアプローチをとっていることがわかる。


アルバムの最初のシングル「Daylight Song」の試聴は下記より。各種ストリーミングはこちら




Wu-Lu「Learning To Swim On Empty」


Label: WARP

Release: 2024/05/17


Tracklist:


01.Young Swimmer

02.Daylight Song

03.Sinner

04.Mount Ash

05.Blunted Strings

06.Last Night With You

07.Crow's Nest

 


オーストラリア出身のシンガー・ソングライター/女優、グレース・カミングス(Grace Cummings)が、ATOより今週末に発売される三作目のアルバム『Ramona』から最終シングル「A Precious Thing」をミュージック・ビデオで公開した。

 

「A Precious Things」は美しさと雄大さを兼ね備えたポップバラード。アウトロのオーケストラストリングスは、伝説のソウルシンガー、また米国のブラックミュージックの先駆者でもあるサム・クック(Sam Cooke)の「Change Gonna Come」のような偉大さがある。昨年、デビューアルバムをリリースしたニューヨークの新人シンガー、マディソン・マクファーリン(Madison McFerrin)に続いて、ソウルフルなカラーを持った実力派の歌手の登場である。

 

曲の終盤の圧倒されるような素晴らしい歌唱力は鳥肌もの。オーケストラをフィーチャーしたドラマティックな曲の展開も◎。今週の”Best New Tracks”として紹介します。アルバム発売日を目前にチェックしてみよう。

 

グレース・カミングスは同国の人気ロックバンド、ライブアクトとして世界的に支持を集めるキング・ギザード&ザ・リザード・ウィザード(King Gizzard & The Lizard Wizard)との共演を含むツアーを予定している。


このドラマチックなポップバラードについて、カミングスはプレスリリースで次のように語っている。「この曲は2022年のクリスマス・イヴに書きました。この曲は以前、ワシの金切り声をフィーチャーしていた。私たちはその部分を取り除き、ティンパニに置き換えることにしました」


グレース・カミングスは舞台俳優としても活躍している。それが彼女の音楽における演劇性や声の力強さとなっている。ジョナサン・ウィルソンは『Ramona』をプロデュースした。アルバムのタイトルとタイトル曲は、ボブ・ディランの1964年の曲 "To Ramona "にインスパイアされている。


「自分自身になりたくなかったから、代わりに激しさとメロドラマに満ちたラモーナになろうと決めたの」とカミングスはプレスリリースで説明している。「私にとって、コスチュームや仮面をかぶることは安全なこと。本当の正直さや弱さを表現する唯一の方法だと感じることもある」

 


「A Precious Thing」

 

©Alexis Aquino

オーストラリア出身のシンガー・ソングライター、Phoebe Go(フィービー・ゴー: 本名フィービー・ルー)は、近日発売予定のデビューアルバムを発表した。サイモン・ラム(Charli XCX、Cub Sport)との共同プロデュースによる『Marmalade』は、AWALから5月17日にリリースされる。最近のシングル「7 Up」と 「Something You Were Trying」を収録している。


「曲は傷つきやすく、同時に勇敢でありたかった。人生にはいろいろなことがあった。それは一瞬の出来事なんだ。このアルバムを作りたいという思いは、それに対する恐れよりも常に大きかったんだと思う」


彼女はさらに、「これらの曲に取り組むことは、はけ口であり、私が前進するのを助けてくれた」と付け加えた。


新曲「Leave 」は、ルーの典型的な渋いテクスチャーを引き出しており、サビの冒頭の質問にユーモアがある。"私を置いてくつもり?"と彼女は歌い、葦のようなギターのレイヤーの中でクールで冷静なヴォイスが続く。


「"Leave "は、ある意味、自己を麻痺させることなの」とシンガーソングライターはこの曲について語った。

 

「この曲は、恐怖のために心を閉ざし、それを実行することについて歌ってる。その感覚、つまり、絶望と解離を表現したかった。私の人生の中で、ある種の麻痺を感じてた時期について歌っているの。ちょっと辛辣で、両刃の刃のような曲なんだけど、ある意味この曲は謝罪の曲でもある」

 

 

 「Leave」



Phoebe Go『Marmalade』




Label: AWAL Recordings

Release: 2024/ 05/17


Pre-save/ Pre-add:


https://phoebego.ffm.to/marmalade



 

東京のオルトロックバンド、Luby Sparksは2018年からカヴァーソングに断続的に取り組んでいる。今回、カレンO擁するサイケガレージバンド、Yeah Yeah Yeahsの「Maps」のカバーに取り組んでいる。

 

2018年のMazzy Star「Look on Down from The Bridge」、2020年のThe Sugarcubes「Birthday」に続くカヴァー。この曲は2003年のスタジオ・アルバム『Fever To Tell」に収録されている。

Luby Sparksらしい、美しくも凛とした力強さを感じさせる仕上がり。今後のライブの中でもレパートリーとなりそうだ。シンセ・ポップ風のイントロからブリッジにかけてロックテイストな曲展開に移行する瞬間に注目しよう。アウトロのクールなギターリフも聞き逃さないでほしい。

 

 

 

Luby Sparks「Maps」

 



 
LSEP-2 | 2024.03.29 Release
Released by AWDR/LR2

 

Pre-add(配信リンク):

https://lubysparks.lnk.to/Maps

 


Lyrics & Music : Brian Chase, Karen Lee Orzolek, Nicholas Joseph Zinner
© 2003 Chrysalis Music Ltd. Permission granted by FUJIPACIFIC MUSIC, Inc.

Vocal : Erika Murphy
Bass, Synthesizers & Programming : Natsuki Kato
Electric Guitar : Taimo Sakuma
Electric Guitar & Tambourine : Sunao Hiwatari
Drums : Shin Hasegawa
Triangle : Genya Ishizaki

Arranged by Erika Murphy, Natsuki Kato, Taimo Sakuma, Sunao Hiwatari & Shin Hasegawa

Recorded by Ryu Kawashima at Red Bull Studios Tokyo
Mixed by Zin Yoshida at Garden Wall
Mastered by Kentaro Kimura at Kimken Studio

Produced by Luby Sparks & Zin Yoshida

Cover Photography : Annika White


Luby Sparks:

 

Natsuki (ba/vo)  Erika (vo)  Sunao (gt)  Tamio (gt)  Shin (dr)。
2016年3月結成。2018年1月、Max Bloom (Yuck) と全編ロンドンで制作したデビューアルバム「Luby Sparks」を発売。

2019年9月に発表したシングル「Somewhere」では、Cocteau TwinsのRobin Guthrieによるリミックスもリリースされた。2022年5月11日にMy Bloody Valentine、Rina Sawayamaなどのプロデュース/エンジニアを手掛けるAndy Savoursを共同プロデューサーに迎え、セカンド・アルバム「Search + Destroy」をリリース。同年6月には、初のワンマンライブ「Search + Destroy Live」(WWW X) も行い、ソールドアウトとなった。

10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」、9月には中国「Strawberry Music Festival 2023」を含む全7都市「China Tour 2023」、10月には韓国のストリートカルチャー・コンベンション「FLOPPY 1.0 - Let’s FLOPPY」、11月にはインドネシア「Joyland Festival」へ出演を行うなど海外での展開も積極的に行っている。

 

POND Creative


ニューヨークを拠点に活動するSSWの新星、S. Raekwon(S.レイクウォン)は、j次作アルバム『Steven』の最新シングル「If There's No God...」をリリースした。フォーク・ミュージックとソウルを融合させたスタイルは「Folk-Soul」とも称するべきだろうか。この曲は、前作「Old Thing」と「Steven's Smile」に続くシングル。この曲のミュージックビデオは以下よりご覧下さい。


「『If There's No God...』はアルバムの感情的、テーマ的な中心作なんだ。自分の中にある醜さが自分という人間を定義しているのかどうかを問うている。人間というのは、自分の最悪の部分によって判断されるべきなのだろうか? それとも、私はちょっとだけ自分に厳しすぎるのだろうか? しばらくの間、この曲をどんなふうに仕上げるか迷っていたんだ。やはり、宗教と道徳は大きなテーマになっている。でも、この作品が本当に好きなのは、そのどれにも答えようとしないからなんだ。誰も批判しちゃいない。だれも自分のことしか考えていないだけだよ」


PONDクリエイティブはビデオについてこう付け加えた。「ニューヨークを中心としたグラウンドホッグ・デイのような物語を実現するため、マンハッタンからスタテン島まで、スタテン島フェリーに乗り、何度も何度も往復してみた」

 

「日の出、日没、朝、昼、夜明け、夕暮れ、後悔から羞恥心、怒り、混沌まで、スティーヴンがフェリーの壁の中で様々な感情を経験するのを見守っていた」


S. Raekwonによる新作アルバム『Steven』は5月3日にFather/Daughter Recordsからリリースされる。黄昏に照らされるマンハッタンのフェリーのミュージックビデオは、ヴィンテージな映像処理が施され、クールで美しい。アーティストはマンハッタンの望洋の果てに何を見るのか??



「If There's No God...」

 


フィラデルフィアを拠点に活動するKaho Matsui(松井夏帆)がニューシングル「i don't have to tell the rest」をストリーミングでリリースした。著名なジャズ演奏家を親に持つ松井は「エモ・アンビエント」と呼ばれる新しい作風でインディーズシーンに新風を呼び込む。


アーティストは今年始めにフルレングス「i want it more than i want to be well」を発表したばかり。


松井夏帆は昨年までポートランドで活動をしていたが、夏に引っ越そうと話していた。また音楽的な影響としては、オースティンを拠点とするアーティスト、More Eazeこと、Mari Maurice Rubioがいる。松井の作品にも名を連ねているが、マリに関してアーティストは次のように述べている。


「私は何年も[マリ]を尊敬してきたので、彼女が『ああ、あなたの音楽を聴いた、本当に素晴らしい』という感じだったのは少し意外だった」と松井。「私にとっては、まさかという感じだった。そして、彼女は「私たちは協力すべきだ」という感じだった」


More Eazeの音楽は、感情的な表現を強調するロック音楽のスタイルに因んで、「エモ・アンビエント」として規定されている。あまり聞きなれない用語だが、どうやら松井もこの用語に親近感を覚えているらしい。松井は、音楽的なアプローチに関して、エモを直接参照するのではなく、アイデアの提示方法に革新性をもたらそうとしている。


音楽的なプロセスには明らかにClairoのようなベッドルームポップの影響が感じられるが、一方、スノビズムやナードであることをまったく恐れていない。ギター演奏は、アメリカン・フットボールのような中西部のエモバンドによって開拓されたスピンドリースタイルの影響を受けているという。また、シカゴのジェフ・パーカーに近い音の独特な繊細なニュアンスを生み出す。


松井の音楽にはジャズ、アンビエントやエモに加え、ローファイ的な音のニュアンスが付加される。もう一つアーティストは、EDMからの影響も挙げている。クレア・ラウジーのポスト世代として注目しておきたい。