![]() |
実験的な芸術を通じた「交換・交流」のためのアートプラットフォーム「MODE」は、2026年第一弾プログラムを今週末6月6日(土)、東京・恵比寿に位置するライブハウスLIQUIDROOMにて開催します。
本プログラムでは、Holy Tongue、Tomaga、Vanishing Twinなどの様々なプロジェクトで知られるロンドンを拠点に活動するドラマー/作曲家/マルチ奏者 Valentina Magaletti(ヴァレンティーナ・マガレッティ)と、エレクトロニック・デュオ Raime(ライム)で知られる Tom Halstead(トム・ハルステッド)、Joe Andrews(ジョー・アンドリュース)によるポストパンク/ポストハードコア・プロジェクト「Moin(モイン)」の日本初公演が実現します。
加えて、大阪拠点の音楽家・YPYこと日野浩志郎を中心に結成されたリズム・アンサンブル「goat」を迎え、ダブルビル公演として開催されます。
Moin(モイン)
![]() |
*Photography by Amy Gwatkin
Moinは、Joe Andrews、Tom Halstead、Valentina Magalettiのロンドンを拠点とするトリオからなるプロジェクトです。グランジ、シューゲイズ、ポストロックといったギター音楽の系譜を再解釈しながら、これまでに3枚のアルバムを発表し、国際的な音楽フェスティバルやアートスペースなど、様々なベニューでライブ活動を展開しています。
AndrewsとHalsteadは、エレクトロニック・デュオRaimeとしても活動し、インダストリアル、ゴス、ダブの要素を取り込んだ重層的なエレクトロニクスによって、UKアンダーグラウンドの重要な位置を占めてきました。2016年以降はポストパンク、ミニマルな方向へと展開し、その延長としてMoinを始動。そこにMagalettiが加わることで、より身体性を伴ったバンド・フォーマットへと展開しています。
Magalettiは、MODE 2024での日本初ソロ公演も記憶に新しいアーティストです。Holy Tongue(ホーリー・トーン)、
Tomaga(トマガ)、Vanishing Twin(ヴァニッシング・ツイン)、V/Z(ヴィー/ズィー)などのプロジェクトで知られ、多様なアーティストとの協働を重ねてきました。昨年には、YPY(ワイピーワイ)こと、goatを率いる日野浩志郎との共作『Kansai Bruises』も発表しています。
Moinを構成する3名のアーティストによる横断的な実践、様々なアーティストとのコラボレーションは、同バンドの最新作『You Never End』にも強く反映されています。同作では、Olan Monk(オーラン・モンク)、James K(ジェームス・ケー)、Coby Sey(コビー・セイ)、Sophia Al-Maria(ソフィア・アル・マリア)といったアーティストを迎え、コラボレーションを通じてサウンドの拡張が試みられています。
※Holy Tongueのメンバーであり、個人名義でも注目を集めるAl Wootton(アル・ウートン)がライブメンバーとして参加しています。
goat(ゴート)
![]() |
*Photography by Yoshikazu Inoue
goatは、作曲家・音楽家の日野浩志郎(Koshiro Hino)を中心とする大阪拠点の5人編成のリズムアンサンブルです。
ギター、サックス、ベースといった楽器を打楽器のように扱い、ノイズやミュート音を含む発音そのものを素材として、ミクロ単位の精度を持つポリリズムを構築します。各メンバーは人力のドラムマシンやシーケンサーのように機能し、執拗な反復から生まれるトランスと疲労、12音階を外したハーモニクス音が聴き手の肉体や精神に影響を与えます。
ヨーロッパ各地でも高い評価を受けるgoatは、オランダ・ハーグで開催されたRewire 2024や、フランス・ナントで開催されたFestival Variationsに出演し、SUNN O)))と共演。2025年には池田亮司(Ryoji Ikeda)の日本ツアー大阪公演にもゲスト出演し、国内外で高い評価を得ています。
2025年にリリースされた作品『Without References / Cindy Van Acker』は、スイスのダンサー/振付家であるCindy
Van Acker(シンディ・ヴァン・アッカー)からの委嘱により制作。Cindy Van Ackerの長年の協働者であった Mika Vainio(ミカ・ヴァイニオ)の死を契機に生まれた同振付家によるダンス作品に応答するかたちで構成されており、goatの演奏に備わる身体性を、さらに際立たせています。
【プログラム概要】
開催日時:2026年6月6日(土) OPEN 17:30 / START 18:30
会場:LIQUIDROOM(東京都渋谷区東3-16-6)
チケット料金 :スタンディング ¥8,000(税込・ドリンクチャージ別)[ZAIKOにて販売中]
出演者:Moin / goat
※公演の詳細は MODE公式Instagram をご確認ください。
チケット販売:https://mode.zaiko.io/e/6thjune-performance-moin-goat
![]() |
またMODEは、6月29日(月)・30日(火)の二日間にわたり、東京・赤坂の草月ホールにて2つのパフォーマンスプログラムを開催します。
※キービジュアルに配置されるテキストはUK拠点の音楽ライターJennifer Lucy Allanによる公演ステートメント、
手書き文字はMODEの新アイデンティティを担当したアーティストSakura Kondoによるもの。
【6月29日開催のプログラムについて】
6月29日(月)に開催されるプログラムでは、日本を代表する前衛音楽家であり、2026年の「第70回ヴェネツィア国際現代音楽祭」にて生涯功労金獅子賞を受賞する灰野敬二(Keiji Haino)と、元YUCK(ヤック)のフロントマン、元Cajun Dance Party(ケイジャン・ダンス・パーティ)のリードボーカルであり、『The Brutalist』の劇伴でアカデミー賞を受賞したDaniel Blumberg(ダニエル・ブランバーグ)によるコラボレーション作品が世界初披露されます。
さらに、パイプオルガンやリードオルガンの持続音を用いたドローン作品で国際的に高く評価される作曲家Ellen Arkbro(エレン・アークブロ)が、リードオルガンと、雅楽において中心的な役割を担うダブルリード楽器である篳篥(ひちりき)のための最新作を世界初演として発表します。
Arkbroがリードオルガンを担当し、雅楽演奏グループ伶楽舎(Reigakusha Gagaku Ensemble)に所属する中村仁美(Hitomi Nakamura)、國本淑恵(Yoshie Kunimoto)、鈴木絵理(Rie Suzuki)、田渕勝彦(Katsuhiko Tabuchi)が篳篥を演奏します。
【6月30日開催のプログラムについて】
6月30日(火)に開催するプログラムでは、約14年ぶりの来日となるCharlemagne Palestine(シャルルマーニュ・パレスタイン)が出演します。Charlemagne Palestineは、反復、持続、倍音、空間の響きを用いた独自の実践を築いてきた音楽家であり、ニューヨーク・アンダーグラウンドを起点に半世紀以上にわたり活動を続けてきました。La Monte Young(ラ・モンテ・ヤング)、Terry Riley(テリー・ライリー)、Steve Reich(スティーブ・ライヒ)らと並び語られてきた巨匠の一人です。ぬいぐるみを用いたマルチメディア彫刻や空間作品を手がける現代美術作家としても活動し、ドクメンタ8への参加をはじめ、現在も世界各地の美術館やギャラリーで音響作品やインスタレーションを発表し続けています。
客演には、Jim O’Rourke(ジム・オルーク)と 石橋英子(Eiko Ishibashi)のデュオが出演します。Jim O’Rourkeは、シカゴの即興音楽シーンを支えてきた重要人物であり、実験音楽、映画音楽、プロデュースワークを横断しながら独自の活動を続けてきました。Gastr del Sol(ガスター・デル・ソル)での活動や、Sonic Youth(ソニック・ユース)の元メンバーとしても知られるほか、小杉武久(Takehisa Kosugi)とともにMerce Cunningham(マース・カニンガム)舞踏団の音楽を手がけ、Tony Conrad(トニー・コンラッド)、Arnold Dreyblatt(アーノルド・ドレイブラット)、Christian Wolff(クリスチャン・ウォルフ)らとなどの仕事を通じて、現代音楽とポストロックのあいだを横断してきた存在でもあります。石橋英子は、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)や『悪は存在しない』(2023年)などの映画音楽も手がけ、2025年には最新アルバム『Antigone』を発表しています。両者はデュオとして、2025年に5作目となるアルバム『Pareidolia』をリリースしています。
【プログラム概要】
Performance - Keiji Haino & Daniel Blumberg / Ellen Arkbro & Reigakusha Gagaku Ensemble
開催日時:2026年6月29日(月)Doors 18:15 / Start 19:00
会場:草月ホール(東京都港区赤坂7-2-21 / MAP)
チケット料金 :自由席 ¥8,000(税込)
出演者:Keiji Haino & Daniel Blumberg / Ellen Arkbro & Reigakusha Gagaku Ensemble
協力:ゲーテ・インスティトゥート 東京
Performance - Charlemagne Palestine / Jim O’Rourke & Eiko Ishibashi
開催日時:2026年6月30日(火)Doors 18:15 / Start 19:00
会場:草月ホール(東京都港区赤坂7-2-21 / MAP)
チケット料金 :自由席 ¥8,000(税込)
出演者:Charlemagne Palestine / Jim O’Rourke & Eiko Ishibashi
【About MODE】
MODEは、ロンドンと東京を拠点に、実験的な芸術を通じた「交換・交流」のためのアートプラットフォーム。坂本龍一がキュレーターを務めた2018年の初開催以降、「音」を軸とした国際的な文化交流の場として展開している。都市の余白や歴史的な音楽芸術ベニューを舞台に、空間の建築的特性や場所がもつストーリーに呼応する多様なプログラムを実施。アーティストとオーディエンスが音楽や芸術文化、その歴史的背景を分かち合い、インスピレーションを交わすことで、新たな体験や実験的表現が生まれる場を創出している。



