英ブライトンのポスト・パンクバンド KEGがEP「Assembly」をリリース!!


KEGは、英、ブライトンを拠点に活動する要注目の7ピースのポスト・パンクバンド。アルコポップ!レコードと契約を結び、10月22日にデビューEP「Assembly」をVinyl盤としてリリースしました。

 

 

「Assembly EP」 Arcopop! Records 


 

 

TrackListing

1.Presidental Walk

2.Breaking Rocks

3.Heyshaw

4.Farmhands

5.Kilham

 

 

KEGは、ヨークシャーの海辺の街ブリドリントンで生まれ育った幼馴染を中心に、アルバート、ジョエル・ウィッチカー、ウイル・ウィッフェンを中心に結成された。学校を卒業したのちに地元を離れ、様々な都市を経巡り、現在のバンドメンバーを見出したのち、何と7人組のロックバンドを結成。


ディーヴォやトーキング・ヘッズの実在したポスト・パンクの未来を行く前衛的なアプローチを図っています。ギターのソリッドな音色、シンセサイザーの飛び型としての使用、トロンボーンがその疾走感のある躁的なサウンドの中に整合性をもたらす。


彼等のサウンドはどのような暗鬱な空気も躁状態により吹き飛ばしてみせる。底抜けに元気なドライブ感あふれるサウンドが魅力だ。なにより、男性のみで結成された暑苦しいほどの七人組のバンドとしての分厚いグルーブ感、その熱量もまた最大の魅力だ。

 

そして、KEGのサウンドは、いかにもイギリスのバンドらしく、イングリッシュジョークに彩られている。奇妙なほどのジョークに。ポスト・パンク、ニューウェイブの流れを汲み、アメリカのディーヴォのようなSFチックな音楽性をパンク的に処理し、独特なユニークさを付けくわえている。


KEGはこれまで二作のシングル作をリリースしている。2021年に「Heyshaw」でアルコ!ポップレコードからデビューを飾る。続いて「Presidential Walk」をリリースしている。

 

この男七人衆のサウンドは、ポストパンクの流れにありながら、全然懐古的ではない。ブラック・ミディ、ブラックカントリー、ニューロードのようにポスト・ロック的な雰囲気も存分に感じられるはず。それは、間違いなく、この七人衆の音楽の面白すぎるバックグラウンドからくるものだろう。


ギタリストのフランク・リンゼイは、ヒップホップに音楽的背景を持つミュージシャン、プリミティヴな質感を持つリフを弾き、KEGの音楽に癖になるグルーブ感を与える。

 

さらに、KEGのバンドサウンドの面白さは、トロンボーン奏者、チャリー・キーンがジャシーな雰囲気を卒なく添えていること。


チャリー・キーンのもたらすジャジーなサウンドは、クラシックを体系的に学んだからこそ、無尽蔵に創造的なエネルギーを押し広げていくこのパンクロックバンドのサウンドに説得力のある整合性をもたらしている。

 

また、ドラマーのジョニー・パイクも、リンゼイと同じように、クラシックの教育を受けたパーカション奏者、ジャズのバッククランドを持つミュージシャン。これらのそれぞれ異なる素地を持つミュージシャンが七人集ったがゆえのエネルギーのすさまじい爆発により、魅力的なポストパンクサウンドが生み出される。


また、このKEGのフロントマン、ボーカリストのアルバート・ハッデンハムは、このEP発売前にリリースされた「Heyshaw」について、DEVOからの影響を公言しており、レコーディングの最中にDEVOを聴いていたそう。


「このオハイオ州の先駆者に感謝している」と、アルバート・ハッデンハムはこの作品におけるアメリカという存在の大きさについて語る。


往年のポスト・パンク/ニューウェイヴ・サウンドを現代に引き継いだ英ブライトンの7人組、ポスト・パンク好きは要チェックのロックバンド。これは、まさに、七人の男達の暑苦しい青春とロマンが凝縮された2020年代最高峰のロックンロールである。

 


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