「エリックがCOVID-19を発症し、彼の祖父が他界し、それからバンドはショーに出演することになった。リリックの「Simple Projections」は、人生の不確実性とレコードの全体的なトーンの多くを要約している。5枚目のアルバムのタイトルのように、"No One Said This Would Be Easy"(誰もこれが簡単だとは言わなかった)。もちろんそうだったんだけれど、バンドはそれを実現させたんだ」
要チェックのエモコアバンドがニューヨーク/ロチェスターから登場する。SideOneDummyと契約したばかりのCarpoolがデビューアルバム『My Life In Subtitles』の制作を発表した。本作はジェイ・ズブリッキー(Every Time I Die、Save Faceなど)がレコーディングを担当した。
バンドの新作は1993年の『Fumble』以来、全体としては2011年のEP『Complete Control Recording Sessions』以来となる。2021年、スクリームはキックスターターを立ち上げ、このプロジェクトに資金を提供したが、それは結局、ジエンタラが歴史的な場所から追い出される前にインナー・イヤーでレコーディングした最後の作品のひとつ。
もし、Johnny Cashがパンク・ロックと出会ったら? Social Distortionに変化する。今回、Craft Recordingsは、Social Distortionの影響力あるデビュー作『Mommy's Little Monster』の40周年を記念し、ヴァイナルとデジタル・リイシューを11月10日にリリースする。オリジナルのアナログ・テープからリマスターされ、180グラム・レコードにプレスされた。
ゲートフォールド・ジャケットに収められた『Mommy's Little Monster』には、「The Creeps (I Just Wanna Give You)」、「Another State of Mind」、象徴的なタイトル・トラックなどの名曲が収録されている。
1981年にシングル「Mainliner」を発表した後、Social Distortionが、KROQのDJロドニー・ビンゲンハイマーの耳に留まり、彼は影響力のあるラジオ番組でバンドを宣伝し、彼のコンピレーション・アルバム数枚に「1945」を収録した。1984年の映画『Another State Of Mind』に収録されたユース・ブリゲイドとの北米ツアーは、この注目のおかげで実現した。帰国後、彼らはデビュー・アルバムのレコーディングに取り掛かった。
Mommy's Little Monster』は、カリフォルニア州フラートンの象徴的なCasbah Studioでのマラソン・セッションでレコーディングされた。バンドは、オーナー兼プロデューサー兼エンジニアのチャズ・ラミレスと密接に仕事をし、後にネスがロサンゼルス・タイムズ紙に語ったところによると、彼は 「自分たちを形作り、自分たちのサウンドを実現し、自分たちのキャラクターを実現する手助けをしてくれた」影響力のある人物だった。速く、生々しく、虚無的なアティテュードに溢れた9曲入りのアルバムは28分弱で、「Telling Them」、「Anti-Fashion」、「Moral Threat」といった曲を通して、初期のパンク・シーンを象徴している。
その他のハイライトとしては、バンドが批評家を愚弄する激しいオープニング曲 「The Creeps (I Just Want to Give You) 」や、社会規範を拒絶する2人のティーンエイジャーの物語を歌ったアンセム 「Mommy's Little Monster」などがある。シングル曲「Another State of Mind」は、1982年のツアーにインスパイアされ、ネスがツアー生活の浮き沈みと故郷のガールフレンドを恋しく思う気持ちを歌っている。この曲はすぐにライブの定番曲となり、ファンの人気曲となった。
1983年に、バンド自身の13th Floor Recordsからリリースされた『Mommy's Little Monster』は、Social Distortionをより広いパンク・シーンに押し上げると同時に、マスコミの注目を集めた。1984年、このアルバムをレビューしたトラウザー・プレスは、このアルバムを「インスタント・クラシック」と呼びならわし、「このキャッチーで皮膚病みたいなパンク・ポップは、LAアンダーグラウンドの驚くほど洗練された産物となった。ネスは現在のパンクの優れたソングライターの一人である」と回想している。マキシマム・ロックンロールも、「あの特徴的なヴォーカル、ハーモニー、ロックなギター、そしてメロディックなフックの数々。. . .最近、エキサイティングなパンキーポップはほとんどないが、これはその稀有な例のひとつだ」と自信たっぷりだ。
今日、バンドの影響力のあるカタログには、『Prison Bound』(1988年)、ゴールド認定を受けた『Social Distortion』(1990年)、『Somewhere Between Heaven and Hell』(1992年)、そして、最近の『Hard Times and Nursery Rhymes』(2011年)を含む7枚のスタジオ・アルバムがある。
Koyoがニューシングル「Life's A Pill」をリリースした。シングル「Anthem」と「You're On The List (Minus One)」に続くこの曲は、9月29日にPure Noise Recordsからリリースされるバンドのデビュー・フル・アルバム『Would You Miss It?'』からの最新カットだ。
ヴォーカルのジョーイ・キアラモンテが新曲とビデオについて語った。
"Life's A Pill "はKoyoのお手本のような曲だ。TJはドライブ・アウト・イースト時代にこの曲を書いていた。マサチューセッツ州ローウェルに少し滞在していたときに、Fleshwaterのマリッサの助けを借りてデモ・バージョンのヴォーカルを録音したんだけど、その曲を完成させたときに、言いようのないカタルシスを感じたのを覚えているよ。この曲は、私が初めてのアメリカ・フル・ツアーに参加している間に家族が亡くなり、そのことで私が苦しんだことについて書いたものだ。
ロサンゼルスのパンクロックバンド、Militarie Gun(ミリタリー・ガン)は、今年リリースされた『Life Under The Gun』{レビューはこちら)のハイライトのひとつである「Never Fucked Up Once」のビデオを公開した。監督はオードリ・ミルザイで、バンド・リーダーのイアン・シェルトンが蹴飛ばされるシーンが収められている。以下よりご視聴下さい。
Militarie Gunは、MSPAINTとのスプリット7″『Paint Gun』も発表している。昨年の『All Roads Lead To The Gun (Deluxe)』からMSPAINTのコラボソング「Can't Get None」と、MSPAINTの2023年のデビューアルバム『Post-American』からMilitarie Gunのコラボ曲「Delete It」が収録。Loma VistaとConvulseのスプリット・リリース。
アメリカ/ペンシルバニア発のパンクロックバンド、ザ・メンジンガーズ(The Menzingers)が7枚目のアルバム『Some of It Was True』をEpitaphから10月13日にリリースすると発表しました。Social Distortion、Samiamあたりの渋いメロディック・パンクが好きな人におすすめのバンド。
このアルバムは、テキサスのソニック・ランチ・スタジオでブラッド・クックがプロデュースし、過去にコラボレートしたジョン・ロウがミックスを担当。最近のシングル「There's No Place In This World for Me」と新曲「Hope Is a Dangerous Little Thing」が収録されている。以下のビデオをチェック。
「アルバムは、ホテル、楽屋、地下室、リハーサル室で2年半かけて書かれた。南部にある人生を変えるような隠れ家でレコーディングされた『Some Of It Was True』は、17年前にバンドを始めたときに目指したこと、つまり、楽しみながら自分らしくいることを最も実現したものだ」と、The Menzingersのヴォーカル兼ギタリストのグレッグ・バーネットは声明で述べている。
ジョン・ライドンのボーカルは、甲高く透き通った声質が特徴だった。そして上手くはないが、無限に伸びていくようなビブラートには、神々しさというか感動的なものがあった。パンクという表向きには非音楽を装うジャンルであろうとも、ライドンのボーカルにはいかなる活動期においても、確かに音楽的な何かが通底していたのだった。それでも、やはり年齢には勝てないというべきか、この数十年ぶりのアルバム『End Of The World』の録音では、昔に比べて声がかなり低くなってしまったことは、往年のファンであればすぐにお気づきになられることだろう。しかし、落胆することはない。ライドンらしさはいまだに残っている。また、ボーカルには、以前と同じように、シニカルなニュアンスが織り交ぜられ、そのシラブルには唯一無二の圧倒的な存在感が感じられる。やはり、年月を経ても、ライドンはライドンであることに変わりない。そして、他のボーカリストとは比較出来ないほどの神々しさだ。
続く、タイトル曲「End Of The World」では、PILの原点にある、ひねりのきいたポスト・パンク・サウンドに立ち返っている。クランチなギターに折り重なるようにして、例のある種の高揚状態にあるジョン・ライドンのボーカルが入り込む。この曲には懐かしさを覚えるとともに、ポスト・パンクの後追い世代としては、ようやくこれらのサウンドにリアルタイムで接することが出来たという伝えがたい感動がある。この中には、ポスト・パンクという彼らの代名詞にとどまらず、クイーンの「We Will Rock You」のようなスタンダードなロックの影響が織り交ぜられている。シンプルなロックを五十年目にして演奏するというのは、感慨深いものがある。先にも述べたように、UKロックの長きに渡る歴史と文化性を改めてお浚いするような内容だ。
ジョン・ライドンは「Walls」でも現代的なスポークンワードに挑戦している。それはセルフ・タイトル・アルバムの時代の紳士性と皮肉を織り交ぜた、かつての70年代のスポークンワードのスタイルとは似て非なるものである。彼は、英国的な文化性に身を起きつつも、よりグローバルな視点を交えようとしている。その中には、レイシズムに対する提言も含まれている。そして、ファンクの要素が強いGang Of Fourの楽曲のスタイルはもちろん、後のRHCP(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)の『Mother’s Milk』の重要なインスピレーションともなったわけだが、コアなファンクに根ざしたパンクの影響をスポークンワードという形で消化している。聞けばわかる通り、決して、古びた曲調ではない。いや、それどころか、人格的に円熟した渋みは、体系化した現行のポスト・パンクを凌駕する瞬間もある。本曲のタイトルがピンク・フロイドの1979年のアルバム『The Wall』に因むのかどうかは分からない。
続く「Down On The Clown」は、イギー・ポップの名曲「Down On The Dirt」を思わせる曲名であるが、ここでもまた、シンセ・ポップやディスコ・ポップ風の楽曲が展開される。ただこの曲を油断ならないものとしているのは、やはりベース・ラインとドラムのバスの巧みさである。この2つのパートの掛け合いは、ファンクの鋭いパンク的な音響性として耳に迫ってくる場合もある。その上に搭載されるジョン・ライドンのボーカルは、ポスト・パンク的なひねりがあるが、やはり、いくら押しても動かぬというような安定感に満ちあふれている。これをボーカリストとしての貫禄ともいうべきなのかはわからない。だが、それらのバンドの演奏は、特にギターラインが中盤のソロで加わったとき、懐古的な感慨を超越した現代的な親しみの瞬間へと近づく。何ひとつも新しいことはやっていないのに、古びているわけでもない。これらの二律背反の意味合いは、曲をじっくり聴き込めば聴きこむほど強まっていくようにも思える。
「The Do That」では、イギー・ポップの「Lust For Life」を思わせるイントロから、ドイツ語的なシラブルの影響を受けたPILの最初期のライドンのボーカルのニュアンスが見事に復活している。いや、もしかすると、それ以前のピストルズの時代のボーカルに近い鮮烈な印象が蘇っている。ライドンのスポークンワードは、奇妙なピッチ/トーンの変化を辿りながら、ワイアードな畝りを形作っている。えてして、言葉というのは、単体では大きな意味を持たぬときもあるが、それが一連の表現となると、強固な印象のあるウェイブを形成する瞬間がある。パンクのレジェンド、ライドンのボーカルを聴いていると、そのことがよく分かるのではないだろうか。リリックをまくしたてるスタイルでこそないが、ライドンの文学的な表現が複合的に組み合わされると、その意味が変化し、ラップに近い意義を帯びはじめる。これは、非常に不思議なことであり、彼のボーカルの最もミステリアスな部分と言えるだろう。そして、PILのバンドサウンドは曲の途中で、デトロイトのプロト・パンクを形成したThe Stoogesの最初期のブギーに触発されたフックの効いた尖ったロックへと変遷していく。しかし、これはロックではなくロックンロールなのか。PILはダンスと密接に結びついたロックをやろうとしているのだ。
「LFLC」は、ミュートとカッティングを織り交ぜたギターラインは既視感がある。多分、マーク・ボラン擁する、T-Rexの名曲「Get It On」をヒントにしていると思われる。少なくとも、70、80年代のディスコ・ロック、グリッター・ロックを下地にした、軽やかなソフト・ロックの普遍的な魅力を示している。ライドンの声がよれているのは・・・、ご愛嬌と言える。しかし、ここでもシニカルというより、ファニーな印象のあるボーカルスタイルが貫かれている。
「North West Passage」では、「Metal Box」、「Flowers Of Romance」時代のインダストリアルの影響を絡めたロックに回帰している。クラウト・ロックへの憧憬が含まれたポスト・パンク・サウンドだが、ここではライドンのボーカルの前衛性が示されている。世間が言うところの「普通に歌う」ことを彼が拒絶するのは理由があり、彼の眼力(眼圧)が子供の頃に変わってしまったこと、そのことが原因で学生時代にいじめられたことに起因している。その頃、石を投げつけられることもあった。しかし、ライドンは、それ以後の時代に、自分らしく歌うことを一度も固辞したことはない。また、パンクであることを一度もやめたこともない。そして、ブティック『SEX』の時代から五十年近くが経過した今でも、そして、最新作『End Of The World』でも、それは不変である。現在のアーティスト写真には、考えられる限りにおいて、最もかっこよく年を重ねた四人の男たちの姿が写されている。アルバムの最後の楽曲「Hawaii」では、トロピカル風の楽曲を収録することで、世の中が暗い方向ではなく、安らいだ方向へ向かってほしいという、いかにも彼ららしい晴れやかなメッセージが込められている。
エモ、スカ、パンクを得意とし、ツアーの中心人物、さらにはテレビ番組のスコア・コンポーザーでもあるJeff Rosenstock(ジェフ・ローゼンストック)が新曲「LIKED U BETTER」を発表しました。Laura Stevensonと作ったニール・ヤングのカバーの2022年のEP『Younger Still』以来の最新作です。
今年初め、Rosenstockはsupervioletと共にDim Wizardの「Ride the Vib」に参加しています。
そして今、「LIKED U BETTER」で、キャッチーでシニカルで野心的な曲と同様に、浮遊感とジャングリーな曲で我々の軌道上に戻ってきた。
ツアーと『クレイグ・オブ・ザ・クリーク』の撮影の合間にロサンゼルスで録音されたこの曲は、ローゼンストックがこれまでと同じように良い音を出しています。サビでは、"I liked you better / When you were out my mind "と何度も嘆いてから、フルボディのギターソロに突入する。
「LIKED U BETTE」は単独のリリースですが、ローゼンストックは北米での大規模なツアー日程を発表している。いずれにせよ、彼が戻ってきたことは素晴らしいことです。「LIKED U BETTER」のミュージック・ビデオは下記からご視聴ください。
米国のエモコアバンド、Hot Mulligan(ホット・マリガン)が、新曲「Gans Media Retro Games」とミュージックビデオを公開しました。この曲は、「Shhh!Golf Is On」に続く作品で、5月12日に発売されるバンドのアルバム『Why Would I Watch』からのリード・シングルです。下記よりご覧ください。