アメリカのミュージシャン、Mykki Blanco(ミッキー・ブランコ) ニューアルバム『CAFE PARADISO』を9月4日にリリース  芸術志向の若者たちのためのレコード


 

アメリカのミュージシャン、Mykki Blanco(ミッキー・ブランコ)がニューアルバム『CAFE PARADISO』を発表した。ブランコは2010年代後半ごろに、トランスジェンダーのラッパーとして紹介され、カニエ・ウェストの2018年のアルバム『K.T.S.E』に参加している。


最新作において、ブランコは完全に生まれ変わった姿を見せている。これまでの作品に見られたキャラクター重視の演劇的な演出を捨て、より内面的で官能的、そして緻密な表現へと転換している。

 

本作は、ニューヨークのランチカウンターやイースト・ヴィレッジのダイブバーから、パリのカフェやタンジールのカフェに至るまで、移り住む生活からインスピレーションを得た。ブランコが「芸術志向の若者たちのためのレコード」と呼ぶ作品であり、「都会的な美意識を持つ人々がカフェで一人きりになり、夢の人生を紡ぐために、あるいは単にその意味を見出すために」聴くサウンドトラックとなっている。


 『CAFE PARDISO』はニューヨークでレコーディングされ、長年のクリエイティブ・パートナー、プロデューサーのDrew “FaltyDL” Lustmanとのコラボによって形作られた。本作は、Ian Isiah(イアン・イザイア)、Breakawayをフィーチャーしたリードシングル「Little Feet」と共に発表された。「Little Feet」は、このアルバムが「気まぐれな都会人」のためのサウンドトラックであることを示す基調を打ち出している。

 

官能的でノスタルジックなグルーヴに乗せて、Mykki Blanco、Isiah、Breakawayの三者は、深夜の彷徨、儚い出会い、街灯の下でのダンスといった情景を漂いながら、親密で映画的、そして、少しだけ非現実的なナイトライフの世界を紡ぎ出す。アルヴァロ・クレイデンが監督を務めたミュージックビデオは、この楽曲が持つ夜の世界の魅力をさらに退廃的なものへと昇華させ、『CAFE PARADISO』の核心にある落ち着きのないロマンスと儚い繋がりを捉えている。


このビデオは広大なヨーロッパ風の大邸宅を舞台にし、ブランコの描く都会のボン・ヴィヴァン像を鮮明に浮き彫りにする。快楽主義、実験精神、芸術的表現に等しく惹かれる人物像であり、そこでは「スピン・ザ・ボトム」というゲームが、オイルを塗ったような官能的な即興の振り付けへと溶け込んでいく。


「僕に一つだけできることがあるとすれば、それは人生を最大限に楽しむ方法を知っているということだ」とブランコは語る。

 

「失敗もするし、間違いも犯す。でも、うまくいけば、失敗する以上に多くのことを成し遂げているはずだ。全体として言えば、人生を最大限に搾り取るという点では、自分はうまくやっていると思う」


ブランコの作品群は長らく絶え間ない変革によって特徴づけられてきたが、『CAFE PARADISO』は新たな明快さを体現している。

 

2022年の『Stay Close to Music』、2023年のEP『Postcards from Italia』を経て、ブランコはレコーディングから距離を置き、スイスで美術学修士号の取得に専念。多分野にわたるビジュアルアートの実践を深めた後、新たな集中力を携えてソングライティングへと戻ってきた。


「音楽を作ることは大好きなんだけど、一芸しかできない人間になるのはずっと嫌だったな」とブランコは説明する。「『人生でやりたいことリスト』からいくつか項目を消していきたいと思っている」


『CAFE PARADISO』は、スタイルやシーンの間を流動的に行き来し、ダンスミュージック、アート・ポップ、アンダーグラウンドなクラブ・カルチャー、そしてジャンルを融合させた実験的な要素の断片を、ミッキー・ブランコが「三幕構成の演劇」あるいは「フェスティバル・アルバム」と表現する作品へとまとめ上げている。その参照元として、サン・エティエンヌ、ザ・シルバー・アップルズ、トーワ・テイといった多岐にわたるアーティストが挙げられている。


しかしながら、その核心において、『CAFE PARADISO』は静寂、観察、そして公の場で一人きりであることの静かな強烈さについてのアルバムだ。「これはA地点からB地点へと進むようなレコードでも、何かを始めるための準備のようなレコードでもない」とブランコは言う。「これは、自分自身と過ごす時間を楽しむためのアルバムなんだ」

 

シングル「Little Feet」は、ブランコのラップというこれまでのイメージを完全に払拭し、意外な音楽性ーー新感覚のR&Bーーを引き出すことに成功した。この曲は、クインシー・ジョーンズのように、1つのジャンルや枠組みにとらわれない、新進的な気風を思わせる音楽である。暗示的な映像は奇妙なナイトライフのワンシーンを生々しく描き、きわどいシーンも出てくる。

 

 

 「Little Feet」

 


 

Mykki Blanco 『CAFE PARADISO』



Label: Transgressive

Release: 2026年9月4日 

 

Tracklisting:

1. Little Feet

2. NYC Dogs

3. Butt Sex

4. Easy Does It

5. Wasted in Soho

6. FOXES

7. F**k as Friends

8. Hey Dopeman

9. Tough Guy

10. Cut Me Open

11. Spread For Me

12. God Is Alive

 

▪Pre-order: https://transgressive.lnk.to/cafeparadiso