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ニューヨークのエレクトロポップバンド、Nation of Language(ネイション・オブ・ランゲージ)が、ブルース・スプリングスティーンの楽曲「Tougher Than the Rest」のカバーをリリースした。この曲は、スプリングスティーンのミュージシャンとしての絶頂期にリリースされた代表作『Born In USA』に続く、1987年アルバム『Tunnel of Love』の収録曲である。
「Tougher Than the Rest」はリリース時、むしろ米国以外で人気を博した。一部の国ではシングルとしてリリースされたが、米国ではシングルとして発売されなかった。スイスで最高3位を記録し、イギリス、オランダ、オーストリアでもトップ20入りを果たした。イギリスでは高い売上を記録。ヨーロッパではスプリングスティーンの最も愛されている曲の一つとなっている。
この曲について、ボーカルのイアン・リチャード・デヴァニーは次のように語っている。
「ニュージャージー州に住む多くの若者たちと同じように、私もスプリングスティーンを聴いて育ったが、この曲はなぜか、その形成期には見過ごしてしまっていた。実際に耳にしたのはここ数年のことで、それ以来ずっと頭から離れない。
昨年のツアーの終盤、ある場所で特に感情的なライブを終えた時、サウンドエンジニアのスキニーが退場曲としてこの曲を流し始めたのを覚えている。あまりにも強く心を揺さぶられて、ステージのすぐ脇に留まり、会場をうろつく人々のざわめきと混ざり合う大音量の曲の残りを聴き入っていたんだ」
制作過程について、デヴァニーは次のように付け加える。
「最終的に自分たちなりのバージョンを試してみようということになった時、幸運にもヤマハのCS-80が手元にあった。これは87年の『Tunnel of Love』セッションで多用されたのと同じシンセサイザーだ。オリジナルと同じような音色を使えることが分かっていたおかげで、ブルースの曲をカバーするということに少しは気後れしなくて済んだ」
今回のカバーは意外性に溢れ、ヤマハのシンセサイザーがクラフトワークのようなテクノサウンドを作り上げている。しかし、原曲に対する敬意もあり、ボーカルはアメリカ的なロマンが感じられる。ネイション・オブ・ランゲージらしい静けさと壮大さを兼ね備えたカバーである。
さらに、このカバー曲に加え、Nation of Languageは8月18日から20日にかけてロンドンのヴィレッジ・アンダーグラウンドで3夜連続のレジデンシー公演を行うことも発表した。これに続き、夏のEUフェスティバルへの出演やヘッドライン公演を行うほか、ディープ・シー・ダイバーやデス・キャブ・フォー・キューティーの北米ツアーにサポートアクトとして参加する予定だ。
Nation of Languageの最新アルバム『Dance Called Memory』はサブポップ移籍後第一作となり、この作品でネイション・オブ・ランゲージは現代的なシンセ・ポップバンドの地位を不動のものとしている。 ブライアン・イーノなどのサウンドに触発された聴き応えのある作品である。
「Tougher Than the Rest」






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