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ブラック・カントリー・ニュー・ロードのメンバーであるジョージア・エラリーと新世代電子音楽の異能テイラー・スカイによるデュオ、ジョックストラップの初来日公演が202338()に渋谷WWW Xで開催決定。前売りチケットは明日129日より主催者先行、1217日より一般発売がスタートする。


名門ギルドホール音楽演劇学校で出会ったという2人は、それぞれジャズと電子作曲を学ぶ中で2017年にジョックストラップを結成。クラシック音楽を聴いて育ち、音楽学校でジャズに目覚めたというジョージアとテイラーは、共に〈PC Music〉やミカチューことミカ・リーヴァイ、それぞれジェイムス・ブレイクやポール・サイモンに影響を受けている。



現在ジョージアが作曲、作詞、歌唱を担当し、テイラーがプロデュースするという分担だが、その役割の境界はあいまいになりつつあるという。既存のスタイルを解体し、それを巧妙に組み直して全く新たなジャンルを生み出すような時間的そして空間的に激しく混乱した形のポップ・ミュージックを作り出すのが彼らの独特の手法で、ジョージアはロック以前のラウンジ・ミュージックの歌を歌い、テイラーはそれとポスト・ダブステップをミックスさせるなど以前から話題を呼んでいた。デュオはアルバムに先駆けて、シングル「50/50」と「Concrete Over Water」をリリース。ジェイミー・エックス・エックスやイギー・ポップ、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーなどから高く評価されている。




50/50」はシャネルの2020/21年秋冬オートクチュール・コレクションのキャンペーン・ビデオのサウンドトラックとして使用され、ステラ・マッカートニーの2022年冬のパリ・ファッションウィーク・ショーのサウンドトラックに使用されるなど音楽の領域を超えて注目を集めている。



今年リリースされたデビュー・アルバム『I Love You Jennifer B』はGorilla vs. BearThe QuietusPop Mattersで年間ベスト・アルバム1位を獲得、各メディアで軒並み上位にランクイン。そしてブラーの復活公演のサポート・アクトに指名されるなど、今最も勢いに乗るジョックストラップの初来日公演お見逃しなく!!




東京 2023 38(渋谷WWWX



OPEN 18:00/ START 19:00



TICKET オールスタンディング


¥6,500(税込/別途 1 ドリンク)就学児入場不可 



一般プレイガイド発売日:12/17() <>クリエイティブマン 03-3499-6669



協力:ビートインク 制作・招聘:クリエイティブマン



公演詳細:


https://www.creativeman.co.jp/event/jockstrap2023/



 Jockstrapは、Georgia Ellery(Black Country, New Roadのメンバーでもある)がGuildhall School Of Music & DramaでTaylor Skyeと出会い、それぞれジャズと電子音楽作曲を学んでいたことから2017年に結成された。


一般的に彼らの音楽スタイルは、オルト・ポップで、音楽における革新性と再構築に焦点が当てられている。


時には既存のスタイルを嬉々としてバラバラにし、それを巧みに組み直すだけのポップ・ミュージックを、時には全く新しいジャンルを作り変え、空間的・時間的に激しく混乱した形で制作する。デュオとしたのかつての役割分担は、ジョージアが作曲、作詞、歌唱を担当し、テイラーがプロデュースするというシンプルな役割分担だったというが、今ではその境界線があいまいになりつつある。


二人ともクラシック音楽を演奏しながら育ち、大学でジャズに目覚めたという。初期のアニー・マックのコンピレーションCDやミカ・リーヴァイ、テイラーはボブ・ディラン、ジョージアはジョニ・ミッチェルに傾倒するなど、共通の趣味を持っている。彼らは過去5年間にシングル、EP、ミックステープをリリースしており、すでにプレスの間で話題になっている。ジョージアはロックンロール以前のクラシックなオーケストララウンジポップを歌い、テイラーはそれを古いものと新しいものを混ぜ合わせたポストダブステップのミキサーで無理やり演奏する。


ロンドンを拠点に活動するデュオ、jockstrapは、自分たちの名前がかなり偏ったものであることを認めている。プロデューサー兼キーボードプレイヤーのTaylor Skyeは、「この名前は完璧だと言う人もいる」と語る。プロデューサー兼キーボードプレイヤーのTaylor Skyeは言う。「ひどい名前だと言う人もいる。もともと反抗的な名前だったから、僕らにとっては刺激的だったんだ」


その反抗は、2016年に2人が出会ったギルドホール音楽演劇学校でスカイとシンガー/ヴァイオリニストのジョージア・エラリーに植え付けられたアカデミックな音楽的価値観を一部拒否することが含まれていた。前者は電子作曲を、後者はジャズを学んでおり、彼らがJockstrapとして作り始めたスタイル的に落ち着きのない音楽--伝統的なシンガーソングライティングのアプローチとダブステップに影響を受けたカットアップの間を激しく行き来する--は、一部の講師にとっては冗談にしか見えなかったという。


このプロジェクト名を聞いた時、その反体制的な意図はなかなか伝わらなかった。アカデミックに音楽媒体を学ぶ人たちにとっては、そういった主流に対する反駁を唱えることは理解できるが、それは体型的な音楽教育を指導する人々には受け入れ難いものだったのだ。「私の先生たちは鼻を高くしてせせら笑っていた」とエラリーは言う。彼女はブラックカントリー、ニューロードでも演奏していることでも知られていますが、「音楽学校に行って、勉強している楽器のためにすべての時間を捧げるという考え方があるんです。でも、私はそうしたくはなかった。だから、そこが彼らを怒らせてしまったのかもしれない」と回想するのだ。


2人のデビューLP『I Love You Jennifer B』(MOJOの2022年のベストアルバムで36位)には2人のそういった反体制的な意図がたしかに汲み取ることができる、しかし、そこには体型的な音楽教育を受けた作り手にしか生み出し得ないものもある。ジョックストラップのデビュー作は、確かにエキセントリックなユーモアと意図的にクランチしたギアシフトに満ちているが、同時に彼らの正式な音楽教育は、綿密なストリングスのアレンジとクラシックな曲作りという手法にも表れている。これは、Elleryにとって音楽理論は、「ハーモニー的に次にどこへ行くかを考えるためのツール」であり続けていることの表れでもある。


Jockstrapのサウンドに直接影響を与えたものを特定するのは難しいが、幼少期のSkyeがStevie WonderとSkrillexに夢中になっていたことがひとつの手がかりとなるはずた。一方、Elleryは5歳でヴァイオリンを習い始め、7歳までに助産師兼音楽セラピストの母親とバンドを組み、故郷ペンザンスの「異教徒の祭り」をGolowanで演奏し、母親と一緒にWOMADにも出演していた。また、エルトン・ジョンやポール・サイモン、スコット・ウォーカー(アルバムのスペクタルなバラード「Lancaster Court」はスコット3世の影響を受けている)、初期のジョニ・ミッチェル(もし彼女がジェームズ・ブレイクのプロデュースを受けていたら)、6分ほどの「Concrete Over Water」にインスピレーションを受けたと語っている。


このデュオの手法では、Elleryが曲を書いて録音し、それをSkyeに渡して補強し、音的に磨きをかけたり、こねたりしてもらう、リミックスの過程がある。例えば、ハープを使った浮遊感のある「Angst」は、突然、Skyeが10代の頃に好きだったダブステップのリミキサー(NeroやFlux Pavilion)のスタイルで不規則に刻まれたシンガーのアカペラボーカルにスナップエッジされている。「彼らは、リミックスという形で完全にオリジナルでエモーショナルな音楽を作ることができるということに気づかせてくれたんだ」とTaylor Skyeは言う。


ビジュアル面でもJockstrapは印象的だ。彼らのビデオ(Elleryが編集)は、80年代初期のKate BushのプロモーションビデオのようなConcrete Over Waterの奇妙なハーレクインのおふざけから、漫画風の顔の毛ととがった耳をつけたSkyeが登場するGlasgowの歩き回るシーンまで、そのユニークさは多岐にわたっている。エラリーは、「本当にいいリリースになった」と言う。「曲の制作に一生懸命になり、非常にマクロな作業をした後、逆にストレッチしているような感じです。僕たちはビデオ制作の訓練を受けていないから、何でもありなんだ」


ロンドンのJockstrapはまだ今年デビューを果たしたばかりの新進エレクトロ・デュオ。しかし、その前衛的なアプローチには瞠目すべき点がある。これからどのような活躍をしていくのか、また、斬新な音楽を生み出してくれるのか目が離せないところである。

 

©︎ Eddie Whelan

Jockstrapがデビューアルバム『I Love You Jennifer B』のハイライト曲「Greatest Hits」のミュージックビデオを公開しました。


この映像は、FKA twigsとCAPRISONGSのビジュアルコラボレーター、Aidan Zamiriが監督し、エキセントリックなポップスター2人の架空の裁判を描いています。動画は以下よりご覧いただけます。


「Jockstrapは世界で最もエキサイティングなバンドの一つだと思うし、一緒にこのビデオを作ることができて興奮している」とZamitriはコメントしている。「私たちはこのビデオに、私たちが今生きている時代を少し反映させつつ、ユーモアのセンスも持たせたかったのです。ジョージアとテイラーは天才で、彼らと一緒にこの狂気の物語を探求できたことにとても感謝しています。可能な限り法的に正確なものにするよう努めましたが(芸術的な自由度は少しありますが)、これは裁判官役も務めてくれた法廷弁護士のコンサルタント、ジーン・リーのおかげです」


 Jockstrap    「I Love You Jennifer B」

 


Label:Rough Trade

 

Release: 2022年9月9日

 

Listen/Buy

 

 

 

Review


ジョック・ストラップの記念すべきデビュー・アルバム『I Love You Jennifer B』は、先週リリースされたインディーポップ作品の中で最も注目を集めた作品となった。複数のメディアはこのアルバムに平均点以上の高評価を与えていることからの最初の反応は軒並み良いものとなった。

 

このアルバムで、ジョージア・エレリー、テイラー・スカイは、既存のポップスやロックを新しい形で組み直そうと挑戦している。そのことは、先行シングル「Jennifer B」、他にも「Greatest Hits」に表れている。北欧のトイトロニカ/フォークトロニカ、他にも若手のアーティストらしく、ティーンネイジャーカルチャーに基底を置くチップチューンに近いユニークな音楽性が、ポピュラー・ソングやフォークミュージックと融合を果たし、新鮮な息吹をもたらす楽曲として昇華されている。これらの楽曲は、デビュー作ということもあり荒削りな形で提示されているが、それがローファイのような魅惑的なジャンク感を演出しているのも事実である。

 

ロンドンの演劇学校「ギルドホール」で出会ったというデュオの結成秘話のようなものもまたこれらのポピュラーミュージックの先進的なアプローチの中に大きく寄与しているように思える。スコットランドのフォーク・ミュージックから現代的なインディー・フォークを踏襲した六曲目の「Angst」は、ハープを豪華に活かした演劇的な雰囲気を持つ一曲で、聞き手を幻想的なおとぎ話の世界へと優しく誘う。他にも、プリペイド・ピアノをポピュラー・ミュージックとして再解釈した「Glassgow」は、現代音楽とポピュラー・ミュージックの融合に取り組んでいる。

 

「Lancaster Court」は、艶やかな質感を持った、近年、稀に見るような斬新なインディーフォークだ。オーケストラのティンパニーやジャズにルーツを置いたデビュー当時のビョークのような華やいた印象も見受けられる。ジョック・ストラップは、この楽曲で、新進プロジェクトとは思えない存在感の大きさ、才覚の鋭さを初見のリスナーに印象づけることに成功している。さらに、ボーカルについても、舞台芸術のような視覚的な効果を重視しているのにも着目したい。

 

「Jennifer B」と同じく、先行シングルとしてリリースされた「50/50」では、2021年に発売されたシングル盤とは異なるエレクトロ調のリミックスをこのアルバムでは体験することが出来る。ただ、この曲については、正直、オリジナルシングルの方が魅力的な楽曲であったように思え、アルバム単位として聴くと、全体の作品価値をほんの少し貶めている印象を覚える。

 

ジョック・ストラップは、このデビュー作において、他の新進アーティストとは異なる際立った才質を示している。それは、80-90年代から始まったスコットランドの音楽文化の流れに与するもので、ギター・ポップ/ネオ・アコースティックのニューウェイヴを今作で呼び起こそうというのである。それはティーンカルチャーの興味と相まって新鮮な息吹を感じさせるものとなっている。

 

1つだけ難点を上げるのならば、これらのトラックを聴くかぎり、デュオの音楽性や本当の才覚が完全な形で示されたとは言いがたい。これらの楽曲のアプローチのベクトルは常に中心点に収束し、大きなスパークを起こしているわけではない、その音楽のベクトルは常に散漫になりがちなため、それが楽曲として大きな化学反応を起こすまでには至っていない反面、それらの難点は、ジョック・ストラップの収まりのつかない”創造性の高さ”を示すものともなっている。

 

今後、ジョックストラップの持つシアトリカルな効果が、音楽と劇的な形で融合を果たした際には、スコットランドのミュージック・シーンの記念碑的な作品が出てきそうな気配もある。ぜひ、ベル・アンド・セバスチャンの次世代を受け継ぐインディー・スーパースターになってもらいたい。

 

 

78/100

 


Featured Track  「Angst」

 

 

Jock Strap Photo: Eddie Whelan


ロンドンを拠点に活動するGeorgia ElleryとTaylor Skyeのデュオ、Jockstrapがデビューアルバムの制作を発表しました。二人は、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で出会い、その後2016年にJockstrapを結成している。ベル・アンド・セバスチャンの初期のように、素朴な味わいのあるインディーポップサウンドを特徴とする。今年デビューする中で押さえておきたいデュオとなります。


『I Love You Jennifer B』というタイトルを冠するデビューアルバムは、Rough Trade Recordsから9月9日にリリースされる。リード・シングル「Glasgow」は、本日リリースされ、バンド自身が監督と編集を手がけたビデオも公開されています。ビデオは以下よりご覧ください。


「"I Love You Jennifer B"は、Jockstrapが約3年の歳月をかけて制作した楽曲集です」と二人はプレスリリースで説明しています。「収録されている曲は、全てかなり特異なサウンドだから、みんなのためのトラック、さらに、"私はバンガー "って語りかけてくるものがあるといいな 」と。


ニューシングル「Glassgow」について、テイラー・スカイは、「"グラスゴー”は、私たちの青春、前進、長距離、旅行、美しいボスク、素晴らしい雑木林の歌です」と付け加えている。一方、ジョージア・エラリーはコメントしている。「グラスゴーは素晴らしい街で、おそらくイギリスで一番好きな街。唯一の欠点があるとしたら、ずっと寒いことかな」 

 

 


9月9日にラフ・トレードからリリースされるデビュー・アルバム『I Love You Jennifer B』には、以前公開されている先行シングル「Concrete Over Water」と「50/50′」が収録される。アートワーク、トラックリストを御確認下さい。さらに、Jockstrapは年末にアメリカ/カナダのライブツアーを予定しています。日程は以下の通り。

 

 

November 2022

 


17 – Washington D.C., DC9
18 – Philadelphia, PA, Johnny Brendas
19 – Brooklyn, NY, The Sultan Room
24 – Montreal, QC, Bar le Ritz PDB
26 – Chicago, IL, Sleeping Village
27 – Minneapolis, MN, 7th St Entry

 

December 2022

 

1 – Vancouver, BC, Fox Cabaret
2 – Seattle, WA, Madame Lou’s
3 – Portland, OR, Mississippi Studios
6 – Oakland, CA, Starline Social Club
7 – Los Angeles, CA, Zebulon

 

 

 

 

 

Jock Strap  『 I Love You Jennifer B』

 

 


 Label: 
Rough Trade

Release: 2022年9月9日

 

1.Neon
2 Jennifer B
3.Greatest Hits
4.What’s It All About?
5.Concrete Over Water
6.Angst
7.Debra
8.Glasgow’
9.Lancaster Court
10.50/50 (Extended)
 
 

 


ロンドンのオルタナティヴ・ポップデュオ、Jockstrapは「Concrete Over Water」と題されたニューシングルを今月12日にリリースしています。

 



このトラックは、EP作品をリリースしていたWarp Recordsから移籍し、ラフ・トレードとの署名を行った後、「50/50」に続く二枚目のシングルで、ジョックストラップのデビューアルバムのプレビューとして公開。現在のところ、デビューアルバムのジャケットワーク、トラックリストの詳細については明らかになっておりませんが、デビュー作はラフ・トレードから発売予定です。

 

この新曲には、4月8日のイギリス・ハックニーの「キャッスルシネマ」で行われたプレミア上映会に初登場したミュージックビデオが併せて公開されています。

 

新曲シングルのプレスリリースにおいて、ジョック・ストラップのジョージア・エレニーは、次のように述べています。

 

エディと私は、不思議な気持ち、インスピレーション、答えを探求し、曲の内容を反映するために、ユニークなキャラクター(Moongirl,Voyage ,Magma Boy)を生み出していますが、これらの複数の登場人物は、実は、私自身のことを表しています。