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ウィルコはボウイの1969年のヒット曲 「Space Oddity」のカバーを公開した。本日、1月8日(月)はデヴィッド・ボウイの77回目の誕生日。


このリリースは、ウィルコが2023年にマウンテン・ステージ(NPRミュージックが配信する公共ラジオ番組)で行ったパフォーマンスの音源。本日発表されたコンピレーション『Live On Mountain Stage』に収録される。


今回の公演について、バンドは声明で語っています。 「地球に根ざしたバンドとして、デヴィッド・ボウイの宇宙を彷彿とさせるアレンジに取り組むことは光栄な挑戦でもある。彼の自由と才能の高みに到達しようと努力することは、どのバンドにとっても賢明な目標なんだ。私たちは、この曲を地球上でもうひとつの故郷とさせてくれたマウンテン・ステージに感謝しています」


「Live On Mountain Stage」の収録曲にウィルコが加わる。『Outlaws and Outliers』のトラックリストには、過去40年にわたり同番組で演奏してきたエキサイティングなアーティストの名がずらりと並ぶ。カントリー/フォークシンガーのMargo  Price(マーゴ・プライス)の参加にも注目したい。




また、ウィルコのジェフ・トゥイーデイーは自著「World Within A Songs」の刊行を発表した。先日行われた Pitchforkのポッドキャストに出演し、音楽批評について複雑な胸中を明かしている。


「''音楽批評家は欲求不満のミュージシャンである''という格言を、自分の人生に当てはめて考えてみると、意味がひっくり返った」「セントルイスで同人誌の執筆に挑戦してみたんだけど、あまりに怠け者でうまくいかなかった。それで街を通ったいろいろな人たちにインタビューしたんだ。レイン・パレード、スティヴ・ベータース、ロング・ライダーズ、ソウル・アサイラム。基本的には、ライヴのタダ券を手に入れようとしたし、タダ券をくれるファンジンもあった」


「そのうち1、2回しか仕事をこなせなかったけど、ミュージシャンたちと一緒に遊んだよ。ロック評論家になろうとしたけど無理だったからバンドを始めたんだといつも冗談を言っていた」


トゥイーディの著書は、彼の人生を変えた50曲以上の楽曲、それぞれの楽曲の背景にある実体験、そして音楽と人生がどのように絡み合い、高め合っていくのかについて彼が学んだことが探求される。





昨年、ウィルコは新作アルバム「Cousin」をリリースした。(Reviewを読む)このアルバムは本サイトのベストリストに選ばれています。さらに以前、ジェフ・トゥイーデイーはエンジェル・オルセンの「Big Time」をカバーしたほか、ヨ・ラ・テンゴとの共演時にはビートルズ、ボブ・ディランの曲をカバーしている。



『Live On Mountain Stage: Outlaws and Outliers』


Tracklist:

01. Space Oddity (David Bowie cover) – Wilco

02. The Wolves – Watchhouse

03. You Didn’t Call My Name – Molly Tuttle

04. Going Home – Tyler Childers

05. Joy – Lucinda Williams

06. Sinners Like Me – Eric Church

07. Hurtin’ (On the Bottle) – Margo Price

08. One More Dollar – Gillian Welch and David Rawlings

09. Lodestar – Bird of Chicago

10. Redwing Blackbird – Kathy Mattea

11. Closer to Fine – The Indigo Girls

12. Souvenirs – John Prine

13. You Know the Rest – Steve Earle

14. What’cha Gonna Do – Bela Fleck and Abigail Washburn

15. I’d Do It Again – Sierra Ferrell

16. Cup of Sugar – Tim O’Brien

17. Black Is the New Color – Rhiannon Giddens

18. Let Me Touch You for a While – Alison Krauss

19. Canola Fields – James McMurtry

20. Traveling Alone – Jason Isbell

21. Isn’t Love Great – Sam Baker



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Arlo Parks -『The Magic Border』 via Harper Collins
 

現在、ロサンゼルスを拠点に活動するシンガーソングライタ、Arlo Parks(アーロ・パークス)が自身初の著書「The Magic Border」を発刊することが決定しました。新刊書籍は『The Magic Border: Poetry and Fragments from My Soft Machine』と題され、9月12日にHarper Collinsから刊行される予定です。

 

本書には、ソングライターの文学性に焦点を当てています。アーロ・パークスによる20の新しいオリジナルに詩のほか、最新アルバム『My Soft Machine』の全歌詞、及び、Daniyel Lowdenによる独占撮り下ろし写真が掲載される予定です。

 

このプロジェクトについてアーロ・パークスは以下のように述べています。「私にとって詩を書くことは、深い内面性についてのものです。毛細血管が破裂し、目が充血し、身動きが取れなくなり、自分自身の体の海水の中に入っていくことなのです。このコレクションは、そのような内面的な探求の果実である。私を怒らせたり、めまいを起こさせたり、落ち込ませたり、生きていることがどうしようもなく嬉しかったりしたものすべてのもつれた塊なのです」

 

「信頼できる数人の友人を超えて自分の詩を分かち合うのに、私は23年近くかかった。詩は私の場所であり、森の中の小さな空き地であり、私が抱えているものすべてを静かに置くことができる場所でした。その空間をあなたに開放する勇気を与えてくれたのは何だったのかわかりませんが、私は今、それを実行に移しています。私は、人生が煌めくこの個人的なレンズを、皆さんにお見せできることを誇りに思います。この本は、もはや私のものではありません。あなたのものです」

 

アーロ・パークスは先日、新作アルバム『My Soft Machine』をリリースしたばかり。(Music Trubuneのレビューはこちらよりお読み下さい)8月のReading and Leeds Festivalsなどに出演し、9月28日にはEventim Apolloでヘッドライン公演を行う予定です。

 

 

元ソニック・ユースのヴォーカリスト/ギタリストのサーストン・ムーアは、10月24日に米国のDoubleday Booksと英国のFaber & Faberから自身の回顧録『Sonic Life』をリリースする。Sonic Life』は、ムーアの元妻でソニック・ユースのバンドメイトでもあるキム・ゴードン自身の回顧録『ガール・イン・ア・バンド』に続いて2015年にもリリース。ムーアの浮気によっていかに夫婦関係が崩壊し、大きな影響を与えたソニック・ユース自体が崩壊していったかを詳細に惜しまず描いている。


64歳のムーアはフェイスブックにこう書いている。「ソニック・ライフは、私が音楽(ほとんどの場合、奔放なロックンロール)に恋した子供時代と10代の頃の物語で、それが私をニューヨークへと駆り立て、ソニック・ユースを共同設立させることになった。この冒険は、1980年代、90年代、そしてそれ以降も私を世界中に連れ回し、先見性のあるアーティストや野生の天使たちが世界を変える魔法の音楽と関わっていくことになるのです。


"この本は、何年もかけて、集中的にリサーチし、自分の記憶や感情に深く潜り込んだ成果です。"と彼は続けます。「ソニック・ユースのメンバーであったこと、そして、ニューヨークのパンクやノーウェーブのシーン、さらにはアンダーグラウンドやオルタナティブ・ロック、カテゴリーを超えた音楽の世界において、私たち自身が属していたクリエイティブなコミュニティについて、その渦中の経験を捉えることができたと思う。ある意味、表面しか見ていないようなものですが、誇りに思っていますし、皆さんの意見を聞くのが楽しみです。


ムーアは、作家のコルソン・ホワイトヘッド、ネル・ジンク、ヒルトン・アルスから『ソニック・ライフ』についての短いコメントを紹介し、後者はこの作品を「創造的な力による感動的な瞑想」と呼んでいます。サーストン・ムーアは、熱烈なファンから革命的な扇動者になるまでの道のりをたどり、侵犯的なサウンドスケープへの愛を共有し、歌の祝福のために常に新しいギターのチューニングを発見しています。" と、パティ・スミスグループのギタリスト、レニー・ケイは付け加えています。


ムーアの個人名義の最新アルバムは2021年の『スクリーン・タイム』である。今後のツアー日程は、6月6日にロンドンのラフ・トレード、7月16日にイタリアのコリリアーノ・ドトラントで行われる。

 



ポール・マッカートニーは、ビートルズ全盛期に35mmフィルムで撮影した写真を、『1964』という本の中で特集する予定です。「1964: Eyes of the Storm」と題されたビートルズ・ファンお待ちかねの新刊書籍が出版されます。


6月13日にLiveright社から発売される『1964: Eyes of the Storm』は、マッカートニーが1963年末から1964年初めにかけて撮影した275枚の写真を収録。これは、ちょうどビートルズが米国で大流行した時期でした。リバプール、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ワシントンDC、マイアミで撮影された写真は、ポール、ジョン、ジョージ、リンゴが自分たちが嵐の目のなかにあることに気づいた「パンデモニウム」を伝えています。


「個人的な遺物や家族の宝物を再発見した人は、瞬時に記憶や感情が溢れ出し、時の靄の中に埋もれていた連想を呼び起こす」と、ポール・マッカートニーは声明の中で書いています。   


「この写真は1964年2月までの3ヶ月間に撮影されたもので、まさに私が体験した瞬間を捉えている。まさに、まるで、過去に戻ったかのような素晴らしい感覚です。リバプールとロンドンに始まり、パリ(ジョンと僕は3年前に普通のヒッチハイカーだった)、そして僕らが最も重要だと考えていたグループとしての最初のアメリカへの訪問まで、6都市でのビートルズの写真ジャーナル、僕自身の最初の大旅行の記録がここにある」


『1964: Eyes of the Storm』には、ポール・マッカートニーによる序文と、ハーバード大学の歴史学者でニューヨーカーのエッセイストであるジル・レポアによる紹介文「Beatleland」が収録されています。本の予告編は以下からご覧いただけます。


さらに、ポール・マッカートニーの娘メアリー・マッカートニーは、世界で最も有名な音楽的ランドマークのひとつであるアビーロード・スタジオについての新しいドキュメンタリー『If These Walls Could Sing』で、その歴史を掘り下げています。また、元ビートルズは、最近、カントリーアイコンのドリー・パートンと組んで、ロックのカバーアルバム『Rock Star』を発表しています。



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