ボブ・ディラン 新刊書籍「The Philosophy of Modern Song」の手書きサイン問題について釈明を行う

 

Bob Dylan

 ボブ・ディランが、最近話題になっている新刊書籍「The Philosophy of Modern Song」の「手書きサイン」限定版がボブ・ディランの手書きではなかったことが話題に上がったことについて、実際の購入者に対して謝罪している。


11月上旬、ボブ・ディランは、エルヴィス・コステロ、ハンク・ウィリアムス、ニーナ・シモンの曲について彼が書いた60のエッセイを収録した「The Philosophy of Modern Song」を発売した。これは、彼がフォークソングやポップスについて楽理的に解釈しなおした貴重な書籍。そして、この新刊と並行して、版元のサイモン&シュスター社を通じて「手書きサイン入り」限定版も599$で販売されたが、その後、ディランのサインは、実は、”手書きではない”ことが判明したのだった。


改めて、版元のサイモン&シュスター社は釈明に追われた。「ハンドサイン入り」と宣伝したことを謝罪し、限定版の購入者には「即時返金」することを申し入れている。ディランはその後、自身の声明を発表し、機械を使うという判断は "判断ミスで、すぐに修正したい "と明かしている。

 

「私の最近のアートワークのプリントと『Philosophy Of Modern Song』の限定版へのサインについて、いくつかの論争があることを承知している」と書いている。私は長年にわたり、アートプリントの一つ一つに手書きでサインをしてきましたが、問題は一度もありませんでした」


「しかし、2019年に、私はひどいめまいに襲われ、それはパンデミックの年まで続きました。"とディランは続けた。

 

「これらのサイン会を可能にするためには、私と近い距離で働く5人のクルーが必要で、ウイルスが猛威を振るっている間に私がやるべきことを完了するための安全で実行可能な方法を見つけることが出来なかった。そのため、パンデミック中は、サインをすることもできず、めまいも治まりませんでした。契約の締め切りが迫る中、オートペンを使う、というアイデアを提案され、こういうことは芸術や文学の世界では「いつも」行われているという確証を得ていました」

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