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2025年、Phoebe Rings(フィービー・リングス)は、台湾、韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランド国内でのツアーに加え、ミスティック・ラブ&ダブやアジアン・ポップ・フェスティバルへの出演、そしてジャパニーズ・ブレックファストやザ・ベスのサポートアクトを務めた。 初の米国ツアーを控えた故郷タマキ・マカウラウ(オークランド)で、彼らはスタジオに戻り2曲のカバーを録音した。
その第一弾がビーチ・ハウスの2008年セカンドアルバム『Devotion』 に収録されている「Astronaut」である。ペダル・スティール、オムニコード、豊かなボーカルで再構築され、両バンドに共通するドリームポップのDNAと天体をテーマにした世界観が際立っている。
デビューアルバム『Aseurai』をCarparkからリリースしたバンドは、同レーベルのアーティストやディスコグラフィーを調査する中で、ビーチ・ハウスの初期2作に出会った。「メンバー数人にとって、ビーチ・ハウスの最初の2枚のアルバムは非常に影響を受けた作品として際立っている」とドラマーのアレックス・フリーアは語る。
ギタリストのシメオン・カヴァナ・ヴィンセントは『Heart Of Chambers』と『Astronaut』の2曲を傑出したトラックとして挙げている。
両アーティストのドリーム/チェンバー・ポップへのアプローチには共通点がある。「Astronaut」は宇宙をテーマにした楽曲(バンド名「Phoebe Rings」は土星の衛星帯「フィービーリング」に由来する)として見事に調和した。オリジナル曲のハーモニーとメロディックなアプローチにも共通点を見出し、「スラッシュコード(分数コード)」と流れるようなメロディを挙げている。
ドラムマシンとオルガンベースをベースギターとドラムに置き換え、ペダル・スティールとキラキラしたオムニコードを加えることで、アレンジをフィービー・リングスのサウンド・ワールドに近づけた。
ボーカル兼キーボード奏者クリスタル・チョイのボーカルは、ビーチ・ハウスのヴィクトリア・ルグランとは音域が異なるものの、楽曲のクライマックスでは同様の夢幻的な質感で高らかに響き渡り、カヴァナ・ヴィンセントのバックボーカルが見事に調和する。ジュノとギターはオリジナル曲のクロスリズムによる対旋律を奏で、ロックの軽快なベース・フィルが彩りを添える。
ドラムとキーボードはフリーアのマウント・イーデン自宅スタジオで基盤録音され、カヴァナ・ヴィンセントはオークランド中心部で近く作業、ベーシストのベン・ロックはロンドン自宅からリモート録音した。長年の共同制作者トム・ヒーリーが同じく、マウント・イーデンのパキン・スタジオでミックスを担当。 同楽曲の各種ストリーミングはこちらからチェック出来る。
「Astronaut」





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