ベルリンのプロデューサー、Midori Hirano ニューアルバム『OTONOMA』を発表 2月20日に発売  先行シングル「Oto, Kioku」もリリース



日本出身で、現在ドイツ ・ベルリンを拠点とするプロデューサー/鍵盤奏者、Midori Hinano(平野みどり)が2026年2月20日リリース予定のフルアルバム『OTONOMA』を発表した。本作はThrill Jockyからリリース予定。日本盤の詳細も後日発表されるという。

 

先行シングル「Oto- Kioku(音、記憶)」は、霧のようなシンセの潮流である、点描的なエレクトロニクス、かすかに響くピアノのフレーズが、プリズムの蜃気楼のように広がっていく。 この作品は初対面の震えを呼び起こし、生きた印象が時を経てより謎めいた輪郭へと変容する軌跡を描く。記憶の移ろいゆく地形を解剖しようとする本作の、予兆を帯びた序章として佇む。その楽曲は、ニルス・フラームの音楽性に近い。


彼女は新曲について次のように説明している。


「『音』はアルバムタイトルと同じ意味です。日本語で『きおく』。このトラックには、シンセサイザーをいじっている時に偶然生まれた、温かく弾むようなシンセサウンドが使われています。その音があまりにも鮮烈な印象を残し、忘れられなくなったことがタイトルの由来です」

 

平野みどりの芸術性は、音響と視覚の世界の共鳴の中に存在する。ベルリンを拠点とする京都生まれの作曲家、ピアニスト、シンセサイザー奏者である彼女は、輝かしいキャリアの中で、クラシック音楽と抽象性・創造性との調和の領域をまたぐ独自の表現を築き上げてきた。

 

本名での作品に加え、ミミコフ名義でのダイナミックな実験作を発表。映画・テレビ・美術展・万国博覧会のための作曲も手掛ける。印象派的な手法で五感を刺激する情感豊かな作品、すなわち「音による絵画」の創造で高く評価されている。

 
『OTONOMA』はこれらの要素を統合した集大成で、熟練かつ直感的なアーティストとしての彼女の洞察力を際立たせる。本作はピアノによるより古典的な和声感覚と、シンセサイザーの無限のテクスチャー可能性を融合させる。星雲が銀河へと凝縮するように、『OTONOMA』の各楽曲は、グラデーションに折り込まれた微妙な色彩の層が凝縮した、圧倒的で輝かしい色合いを放っている。

 

「Oto.Kioku」 

 


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Midori Hirano 『OTONOMA』



 

 

Label: Thrill Jocky

Release: 2026年2月20日

 

Tracklist:

 

1.Illuminance

2.Ame, Hikari

3.In Colours

4.Warped In Red

5.Rainwalk

6.Blue Horizon

7.Aurora

8.Before The Silence

9.Oto, Kioku

10.Was It A Dream

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