2025年のTransgressive Recordsの魅力的なアーティスト、リリースをご紹介   Beverly Glenn-Copeland、Rocket、The New Eves、Jenny On Holidayなど

▪2025年のTransgressive Recordsの魅力的なアーティスト、リリースをご紹介


ロンドンに本拠を置くインディペンデントレーベル、 Transgressive Recordsは、今年創設から20周年を迎えました。本レーベルは英国内に留まらず、世界各国の気鋭のグループ/アーティストを率先して紹介し、インターナショナルな音楽を開拓し、良質なリリースを手掛けてきました。 いずれのアルバムも聴き応えがあり、本当に素晴らしかったです。Matador、Dominoと並んで、今年のベスト・レーベルの一つでした。


MUSIC TRIBUNEでは、光栄にも、Transgressiveからのリリース提供を頂戴し、複数のアーティストをご紹介してまいりました。今年度の終わりを迎えるにあたって、レーベルの魅力的なルースター、リリースをぜひ確認してみてください。トランスグレッシブレコードのメッセージは以下の通りです。


今年は、Beverly Glenn-Copeland、Greg Freeman、Nadia Kadek、Rocket、Sparks、The New Eves、The Antlers、Jenny On Holidayに加え、Moonchild Sanelly、Songhoy Blues、University、Miso Extra、The Moonlandingzの新作をお届けできたことを誇りに思います!


皆様のアーティストへのご支援、ご視聴、そしてシェアは私たちにとってかけがえのないものです。音楽と繋がり、創造性に満ちたこの一年に対し、私たちは限りない感謝を捧げるとともに、次なる展開を皆様にお届けできる日を心待ちにしております。



 ▪Beverly Glenn-Copeland




グレン・コープランドは1960年代に音楽キャリアを開始し、モントリオールのマギル大学でクラシック歌唱を学び、万国博覧会(エキスポ67)で演奏した。1970年代初頭にリリースされた2枚のセルフタイトル・アルバムは、彼の力強い歌声と作曲才能を多ジャンルの楽曲で披露した。 1986年、オンタリオ州の田舎で暮らす中、グレン=コープランドは独学でデジタルシンセサイザーを習得し、自身のキャリアの全方向性を変えることになるアルバムを録音した。


当時、彼は『Keyboard Fantasies』を200本限定のカセットテープで自主リリースしたが、わずかな枚数しか売れず、残りは倉庫で眠ったままとなった。 2015年、日本のレコード収集家がグレン=コープランドに残りの在庫を買い取るようメールで連絡してきた。新たな世代が彼の芸術を発見したのだ。音楽は世界中に広がり、数年後、70代となったグレン=コープランドは初めてヨーロッパツアーに赴き、ライブ観客に自身の楽曲を届けた。この旅はポージー・ディクソン監督の2019年ドキュメンタリー『キーボード・ファンタジーズ』に収められている。


グレン・コープランドは2026年2月6日にニューアルバム『Laughter In Summer』をリリースする予定です。
 







▪Greg Freeman 


 
メリーランド州生まれでバーモント州バーリントンを拠点とするシンガーソングライター、グレッグ・フリーマンは、過去の風変わりな醜さの中に感情のカタルシスと現代的な共鳴を見出すことに生き甲斐を感じている。彼の楽曲はすべて、切迫した歌唱と歴史から暴力、喪失、啓示といった人物中心の物語を掘り起こす喚起力ある歌詞によって、確かな場所の感覚を帯びている。



2022年にデビューアルバム『I Looked Out』をリリースした時、PRキャンペーンもレーベルも音楽業界のプロモも行われなかったが、著名な批評家から賞賛を集めた。UPROXXのスティーヴン・ハイデンは''2023年に発見した2022年のお気に入りアルバム''と評した。Paste Magazineは「2020年代のベスト・デビュー・アルバム25選」にこの作品を選んだ。 このリリースの口コミでの成功により、フリーマンは容赦ないツアースケジュールをこなすようになった。



 8月22日にキャンバスバック/トランスグレッシブよりリリースされたセカンドアルバム『Burnover』では、アーティストが、北東部の複雑な背景を舞台に、悲嘆、疎外感、愛に心を開くことで得られる明晰さを歌い上げる。 爆発的で不安を掻き立る10曲は、エネルギッシュなインディーロックとゆったりしたトワンクを融合させている。フリーマンにとって最も冒険的で個人的な作品であり、彼を唯一無二のソングライティングの才能として確固たるものにした。 
 
 
 
 
 
 




▪Jenny On Holiday




批評家から高い評価を受けるオルタナティブポップ・デュオ、Let's Eat Gramma、の一員として知られるジェニー・ホリングワース。今や親しみやすくも驚くほど新たな声で自らを再提示する。 その結果生まれた音楽は、親密でありながら広がりを感じさせるもの。存在の軽やかさの中に新たな喜びを見出した根幹にある。ジェニーは再び好奇心に満ち、人生に恋をしている。


デビューシングル「Every Ounce Of Me」に続き、ジェニー・ホリングワースは新たな明晰さによって推進される、芸術家としての力強い新章をソロデビューアルバム『Quicksand Heart』で完全に展開する。 印象的なイメージである「流砂の心臓」とは、渦巻く感情の渦、脈打つ感情の深淵。ジェニー・オン・ホリデーが愛を与え、受け取る方法を表現した言葉だ。 ニューアルバム『Quicksand Heart』は2026年1月9日にTransgressiveからリリースされます。
 
 
 
 
 
 




▪Rocket


タトル(ボーカル、ベース)、バロン・リンズラー(ギター)、クーパー・ラドメイド(ドラム)、デシ・スカグリオーネ(ギター)からなるロケットは、ここ数年多忙な日々を送っている。 

幼少期からの友情を持つロサンゼルスのクルーは、2021年に結成され、無名の小屋でデビューEPを録音した。彼ら全員が「バンド」というアイデアに真剣に取り組んだのは初めてのことだった。それにもかかわらず、燃え上がるような気密性の高い曲で完全な形になった。 


4人組の注目すべきデビューアルバム『R is for Rocket』は、華やかでラウド、アンセミック、爆音、美しいサウンドの地形を駆け抜ける歓喜の旅である。まったく新しいサウンドでありながらノスタルジーを呼び起こすという稀有な偉業を達成しており、一瞬で人を魅了する曲で構成されている。  


ギザギザでファジーなサウンドは、ソニック・ユースやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのような90年代のギター・バンドを祖先に持つが、ロケットはそれらの試金石を使って彼ら独自のサウンドを打ち立てようとする。彼らが同世代で最も有望なギター・バンドの一つと広く認められているのも不思議ではない。

このアルバムは、絶賛された『Versions of You EP』のエネルギーをベースにしていたが、『R is for Rocket』ではバンドの技術が目覚ましく進化している。2024年初頭にアルバム制作を開始するまでに、彼らはほぼ途切れることのないツアースケジュールをこなしてきた。彼らのヒーロー、ライド、サニー・デイ・リアル・エステート、シルヴァーサン・ピックアップスの前座として数えきれないほどの時間をストリートで過ごす中、四人組はデビュー・アルバムの制作に取り組み、ドラムのクーパー・ラドマデの実家の庭にあるささやかなスタジオで作曲を行った。スマッシング・パンプキンズのツアーにも帯同した注目すべきロックバンドの一つ。
 
 
 
 
 




▪Sparks


1970年にロン、ラッセル・メイル兄弟によって始まったスパークス。もはや説明不要の音楽シーンの伝説的な存在。
 
 
バンドは、最近AIMアワードでOutstanding Contribution to Music Awardを受賞し、伝説的な映画監督ジョン・ウーとのコラボレーションを明らかにするなど、これまで以上に多忙を極めている。2025年、スパークスはトランスグレッシヴと新契約を交わし、新しい挑戦を始めています。


今年、メイル兄弟は歴代の作品の中でイギリスチャート最高位を獲得した『Mad!』をリリースし、快進撃を始めている。続いて、スパークスはEP「Madder!」をリリース。ベテランデュオと侮ることなかれ。デビュー50年を経ても、スパークスのパワーは今なお止まることを知りません。
 

 
 
 
 



 

▪Nadia Kadek



英国/ノーフォークの静かな田園地帯で育ったナディアは、自分自身を "フェスティバル・ベイビー "だと言ってのける。フローレンス+ザ・マシーン、ジェフ・バックリーなどのサウンドトラックを聴きながら、キャンプ場までの長い車中泊の旅の中で、初期の音楽的記憶を形成していった。 


フェスティバルを楽しむ仲間たちの肩の上でヒーローを見守り、グラストンベリー2024の''エマージング・タレント・コンペティション''で準優勝し演奏するまでになった彼女の物語は、すでに一周した瞬間と静かな並外れた決意を示唆する。


現在、ロンドンを拠点に活動するカデックは、ライブ・パフォーマンスの力で着実に熱狂的なファンを増やしている。 生の才能と粘り強さを見せつけるセルフ・ブッキング・ライブの後、カデックは、今日最も尊敬され、境界を押し広げるアーティストを育てることで有名なレーベル、Transgressiveの目に留まった。


今年、グラストンベリー、BSTハイド・パーク、ラティテュード、ピッチフォーク・フェスティバルなど大型フェスティバルに出演。10月7日にはデビューEP『Green Car』をリリースしました。
 
 
 





▪The New Eves



The New Eves(ザ・ニュー・イヴス)は、ヴァイオレット・ファラー(ギター、ヴァイオリン、ヴォーカル)、ニーナ・ウィンダー・リンド(チェロ、ギター、ヴォーカル)、ケイト・メイガー(ベース、ヴォーカル)、エラ・オーナ・ラッセル(ドラムス、フルート、ヴォーカル)の四人からなる。おどろくべきは、全てのメンバーがボーカルを歌う。ソロシンガーという固定概念はない。

パティ・スミスやルー・リードのような文学性、英国の古典的な民族音楽を組み合わせたグループである。その瞑想的な音楽性は、BC,NR、Last Dinner Partyといった現代的なバンドのシアトリカルな性質もあるが、それと同時に70年代のUKロックと呼応する側面もある。彼女たちの音楽にはLed Zeppelinのような民族音楽のフォークミュージックの影響をとらえることも難しくない。


バンドは5月から国内ツアーを出発させ、冬にはピッチフォーク・フェスティバル(パリ)に出演予定。複数のツアー日程では、Ninja Tuneの人気バンドで新作アルバムをリリースした、BC, NR(Black  Country, New Road)と共演している。今後の活躍に期待したい実力派のグループ。

 

 

 

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▪The Antlers



2010年代のインディーロックシーンの最重要ユニット、ザ・アントラーズの7作目となるアルバム『ブライト』をリリースした。

 

全9曲にわたり、ボーカル兼メインソングライターのピーター・シルバーマンは、私たちの受動的な破壊的傾向——無頓着な汚染、無自覚な浪費、そして自然界への不注意による破壊——と向き合う。しかし重いテーマにもかかわらず、『ブライト』は決して聴き手を苛む作品ではない。冒険的なアレンジと持続的な推進力により、それはむしろ虹色の冒険譚のように響く。


アルバムは数年かけてレコーディングされ、その大部分はニューヨーク州北部にあるシルバーマンの自宅スタジオで制作された。 「このアルバムの大部分は、この広大な畑を歩きながら構想された。廃墟の惑星をさまよっているような気分だった」


『Blight』はSFのようでもあり、近未来から届けられたかのようでもある。 このアルバムは、綿密な世界構築の作品であり、耳の保養と驚くようなスタイルの変化で溢れている。 指弾きのギター、催眠術のようなオルガンのスタブ、軽快なピアノのメロディーなど、多くの曲がまばらな要素から始まるが、その土台に縛られ続けることはほとんどない。 曲の途中で穏やかなバラードからドキドキするようなエレクトロニカへと変化し、最後にはまったく別の地点に着地する。    


 

 

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