BMGの公式サイトによると、同社は、ライブイベント事業の新拠点を作る目的で、ベルリンの1,600席を収容する劇場、Theater des Westens(通称:TdW)と2024年末まで会場使用契約を結んだことが分かった。
この劇場施設では、今後、BMGが主宰するミュージカルや国内外のレコーディング・アーティストによる一連のレジデンスが開催される予定である。
Theater des Westens(TdW)の120年以上に及ぶ歴史を持つ劇場のステージでは、マレーネ・ディートリッヒ、ジョセフィン・ベイカー、ロシアのバレエダンサー、アンナ・パブロワ、マリア・カラスが上演されて来た経緯がある。さらに、近年は、「レ・ミゼラブル」、「シカゴ」、「マンマ・ミーア!」などの世界的な名作ミュージカルのドイツ語での上演に注力している。
BMGのCEO(最高責任者)Hartwig Masuch(ハートウィグ・マシュッチ)氏は、次のように述べています。
「"The Theater des Westens”は、間違いなくドイツの首都で最も偉大なる劇場です」
「ベルリン生まれの企業として、さらに、音楽業界で唯一、ドイツが所有し経営するグローバル企業として、私たちは、故郷の音楽生活にこのような投資を行うことを本当に誇りに思っています」
さらに、Stage Entertainmentのオペレーションディレクターを務めるUlf Dewald(ウルフ・デヴァルド)氏は、次のように述べています。「我々は、BMGに、Theater des Westensのための有名で野心的なパートナーを見いだしたことを大変嬉しく思っており、その魅力的な芸術的コンセプトのため、あらゆるマーケティング活動において同社を支援できることを嬉しく思っています」
Theater des Westens(TdW)は、現在、オランダに本拠を置くライブ・エンターテインメント会社が運営し、建物はベルリン市がを土地所有権を保有しています。
今回、さらに、BMGがTheater des Westensと2年間に及ぶ賃貸契約を締結したという発表と同時に、『Romeo & Julia - Liebe Ist Alles(ロミオ・ウント・ジュリア、リーベ・イスト・アレス)』のチケット販売が開始されたという知らせも報じられている。
この新作ミュージカル『Romeo & Julia - Liebe Ist Alles』は、ドイツ国内の人気TV番組『Ku'damm 56』の制作チームが手掛け、さらに、BMG出版社のソングライター、ピーター・プレートとウルフ・レオ・ゾンマーが脚本を担当している。
今後のBMGの事業計画の中には、音楽アーティストによるレジデンスも予定として組み込まれている。さらに、また、同社は、ベルテルスマン・コンテンツ・アライアンス加盟各社と協力し、ペンギン・ランダムハウスの作家による朗読会を開催する。その他、ベルテルスマン・オーディオ・アライアンスのポッドキャスト・イベント、ドイツ国内最大の民間放送局である”RTL”のスターによる豪華パフォーマンス等が、ヴェステン劇場でのメインイベントとして開催される可能性も浮上している。
今回のベルリンのヴェステン劇場との間で交わされた契約について、BMGの最高コンテンツ責任者であるドミニク・カジミール氏は次のように統括しています。「我々は、現在、Theater des Westensをベルリンにおける最高のエンターテインメントの場にするべく全力を尽くしている最中です」
「このような長期にわたる会場の使用契約の締結は、レコード会社の事業としては革新的です。まずは、”Ku'damm 56”、及び、”Romeo & Julia”という素晴らしい2つのショーから始めていますが、まだまだこれからです。ベルリンにハイエンドのアーティスト・レジデンスを導入するのは、ドイツ国内では前例のないことです。これから、通常のライブツアーではなく、美しい会場でハイエンドなショーを継続的に開催していこうと考えています。また、今度の契約は、我が社にとっての利益になるにとどまらず、実績あるアーティストにとっても大きなチャンスになるだろうと考えています」