ケンドリック・ラマー 『Mr.Morale & The Big Steppers』の制作時の苦悩を語る

Kendric Lamar


 ケンドリック・ラマーが最新アルバム『ミスター・モラール・アンド・ザ・ビッグ・ステッパーズ』の制作中に経験した個人的な旅について語り、アルバムを出すのをやめようと考えたことがあると明かした。


ラマーが最新アルバム『ミスター・モラール・アンド・ザ・ビッグ・ステッパーズ』をリリースしてから5か月が経ち、W誌との新たなインタビューで、同プロジェクトの作業を終える際に抱いた疑問や、子供たちがどのように彼を前進させる手助けをしたかについて語った。


ケンドリック・ラマーはこのインタビューの中で、次のように述べている。「完成に近づいて来た時、『このアルバムを出しても出さなくてもいい、出すつもりはないな、やりすぎだろう』と言ったとき、ふと自分の子どもたちのことを考えてみたんだ。彼らが21歳になったとき、あるいは、人生の先輩になったとき、孫ができたとき、あるいは、私がとっくに亡くなっていたときのことを考えたら、これは対処の仕方の前提になり得ますね。それが私にとっての美点なんです」


また、個人的なアルバムをリリースするにあたり、レコードのある内容で家族を傷つけるなど、乗り越えなければならなかった障害についても、彼は次のように語っている。

 

「僕は特にプライベートな人間だから、とても大変だったんだ。その決断をしなければならなかった理由は、彼らが賛成であろうと反対であろうと、私はただ影響を受けたくなかっただけなのです。

 

もちろん、制作段階で手抜きしたり、わざと派手にしたり、言葉遣いを工夫し、改めることもできたのかもしれませんが、そうではなく、自分にとって自由であるために、相手に対して違う見方や視点を持つために、できるかぎり、生真面目で真実の姿でなければならなかったのです。

 

その結果、どんなことが起きたとしても、私はそれを甘んじて享受しなければならなかったし、それによって彼らが傷ついたとしても、一定の思いやりを持ち、共感を示さなければならなかったんだ」


ケンドリック・ラマーは来週、アルバム『good kid, m.A.A.d. city』の10周年記念リイシュー盤をリリースする予定。

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