Kiwi Jr.  3年ぶりのニューシングル「Hard Drive, Ontario」でカムバック



カナダ/トロントのロックバンド、Kiwi Jr.(キウイ・ジュニア)がおよそ3年ぶりの新曲「Hard Drive, Ontario」でカムバックを果たした。ジェレミー・ゴーデット、マイク・ウォーカー、ブローハン・ムーア、ブライアン・マーフィーで構成される2015年ごろから活動するバンドだ。

 

シンセサイザーとインディーロックの融合は、Kiwi Jr.の主要なサウンドである。この曲では、カナダのColaのテクニカルなインディーロックを意識しているように思えるが、やはりキウイJr.らしい温和な空気感が曲の全体に漂っている。ボーカルの雰囲気も背後の演奏とうまく合致している。


この曲は、青春映画のような実際の出来事から生まれたという。ジャック・ケルアックの代表作「On The Road」を想像する人もいるかもしれない。だが、ビート・ジェネレーションのような主題が込められているとしても、そこにはデジタル社会に生きざるを得ない現代的な課題が反映されているのを見てとることができる。「歌詞のアイデアは、どこかの未舗装道路沿いの納屋の壁に書かれたWi-Fiパスワードを見た時に浮かんだ」とジェレミー・ゴーデットは明かす。

 

「現代ではどこかでリセットし再スタートすることは不可能で、田舎の奥深くにいてもインターネットに縛られている。田舎暮らしの幻想を追う若者たち——都会っ子が田舎者を演じるような——の物語だが、ガソリンが切れて、道で危険な連中に出くわす。結末はホラー映画さながらさ」

 


「Hard Drive, Ontario」

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