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©︎Neil Bedford

インディー界の大御所ラウドロックバンド、カサビアンが遂に復活を宣言。次のスタジオ・アルバム『Happenings』のリリースを発表しました。リードシングル「Call」も同時に公開された。


コロムビア・レコードから7月5日にリリースされる『Happenings』は、2022年の「The Alchemist's Euphoria」に続く、8枚目のアルバムとなる。10曲入りで26分(3分を超える曲はほぼ全て却下された)という「Happenings」は、ダンスフロアでもフェスティバルのピットでも楽しめる曲のミックス。


このアルバムの最初の試聴は「Call」(本日リリース)で、フロントマンのサージはこの曲のことをアルバムの残りの部分に対する「発射台」と表現している。

 

「詩の部分は静かで、コーラスはラウドなんだ。最初のパートは準備をするところで、2番目のパートはみんなでクレイジーになる。本当に楽しくて、今みたいな感じだった。この曲が完成したとき、この曲を作った人のギグに行きたいと思ったくらいさ。このアルバムのすべては、そのような仕事のやり方に影響を受けているよ」


今年、カサビアンのデビューから20年の節目を迎えるにあたり、サージは「今、この時、このバンドがそれを祝う最善の方法は、新しいアルバムを作ることだと思ったんだ」と断言している。


彼らはラティテュード・フェスティバルのヘッドライナーも務め、この夏には、レスターのヴィクトリア・パークで大規模なホームタウン・ライヴを予定している。カサビアンは、当初、「Club Foot」を引っ提げ、ギャングスタ・ロックバンドとして英国の音楽シーンに彗星のごとく登場。エレクトロの影響を絡めたラウンドロックは2000年代初頭のミュージックシーンの象徴であった。リアム・ギャラガーを始め、カサビアンを慕うミュージシャンは多い。

 

 

 

 「Call」

 

 

 

Kasabian 『Happenings』

 

 

1. Darkest Lullaby

2. Call

3. How Far Will You Go

4. Coming Back To Me Good 

5. G.O.A.T.

6. Passengers

7. The Hell Of It

8. Italian Horror

9. Bird In A Cage

10. Algorithms

 

©Adi Purtra

 

東京のオルト・ロックのニューライザー、Luby Sparksが2024年第一弾となるシングル「Stayaway」をドロップしました。バンドが重要な音楽性に位置づけるシューゲイズ/インディーロックに回帰したシングルのようです。ゲストアクトに、SATOH / NTsKiを迎え、レコーディングされました。ニューシングルのアートワーク、配信リンクを合わせて下記よりチェックしてみよう。

 

新曲の発表に合わせて、ルービー・スパークスによる自主企画「One Last Night」の開催も決定しました。本イベントは、”渋谷WWW X”にて開催されます。こちらの詳細についても下記よりチェックしてみましょう。

 

上掲したアーティスト写真は、Adi Putraにより、バンドの新しいプロフィールフォト。

 

 

 

・ Luby Sparks「Stayaway」-New Single-

 




LSEP-1   | 2024.02.21 Release
Released by AWDR/LR2


Lyrics : Natsuki Kato
Music : Tamio Sakuma, Natsuki Kato

Vocal : Erika Murphy
Backing Vocal, Bass, Synthesizers & Programming : Natsuki Kato
Electric Guitar : Taimo Sakuma
Electric Guitar : Sunao Hiwatari
Drums : Shin Hasegawa

All songs arranged by Erika Murphy, Natsuki Kato, Taimo Sakuma, Sunao Hiwatari & Shin Hasegawa

Recorded by Ryu Kawashima at Red Bull Studios Tokyo
Mixed by Zin Yoshida at Garden Wall
Mastered by Kentaro Kimura (Kimken Studio)

Produced by Luby Sparks & Zin Yoshida

Cover Photography : Annika White

Luby Sparks Photography : Adi Putra

 

 

 配信リンク(Pre-order/ Pre-save):

 

  https://lubysparks.lnk.to/Stayaway




・New Event -   Luby Sparks Presents 'One Last Night'

 






DATE| 2024.02.29 [Thu]
OPEN/START| 18:00/19:00
VENUE| WWW X
ACTS| Luby Sparks / GUEST ACT : SATOH / NTsKi
ADV.| 3,500 Yen [+1D]
DOOR| 4,000 Yen [+1D]
INFORMATION| WWW X [03-5458-7688]
TICKET| e+ 

 

 

チケットのご購入はこちら:

https://eplus.jp/lubysparkspresents-onelastnight 

 

イベントの詳細:

 
https://www-shibuya.jp/schedule/017441.php

 

 

・Luby Sparks Presents 'One Last Night'

2022.02.19 [Sat] WWW X (DYGL / CEMETERY) *SOLDOUT
2023.06.23 [Fri] WWW X (THE NOVEMBERS) *SOLDOUT
2023.10.19 [Thu] BASEMENTBAR (Pretty Sick) *One Last Night – Extra

 


Luby Sparks Bio:

Natsuki (ba/vo)  Erika (vo)  Sunao (gt)  Tamio (gt)  Shin (dr)により2016年3月結成された。

 

2018年1月、Max Bloom (Yuck) と全編ロンドンで制作したデビューアルバム「Luby Sparks」を発表。

 

2019年9月に発表したシングル「Somewhere」に続いて、Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)のRobin Guthrieによるリミックスもリリースされた。

 

2022年5月11日、My Bloody Valentine、Rina Sawayamaのプロデュース/エンジニアを手掛けるAndy Savoursを共同プロデューサーに迎え、セカンドアルバム「Search + Destroy」をリリース。同年6月には、初のワンマンライブ「Search + Destroy Live」(WWW X) も行い、ソールドアウト。

 

10月にはタイ・バンコクでの海外公演を行い、2023年3月17日より、NY、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、LAの全7都市にて「US Tour 2023」を開催。

 

9月には中国「Strawberry Music Festival 2023」を含む、全7都市「China Tour 2023」、10月には韓国のストリートカルチャー・コンベンション「FLOPPY 1.0 - Let’s FLOPPY」、11月にはインドネシア「Joyland Festival」へ出演をはたすなど、海外展開も積極的に行う。



 今週末、ニュージャージーのReal Estateはニューアルバム『Daniel』のリリースを記念してブルックリンでDanielのみのリリース・ライヴを行います。本日、最後の先行シングル 「Flowers」をリリースする。


「この曲は、Real Estateがシャナイア・トゥエイン・スタイルのカントリー・ロックに最も近づいた。他の人には、カントリーのレコードを作るためにナッシュビルに行ったんじゃないと言い続けてきたんだよ。でも、この曲の本質はロックなんだ。ぜひギター・ソロを聴いてみてほしい」


"Flowers "のリリースと合わせて、レディオヘッドの "Paranoid Android "のクリップを制作したスウェーデンのイラストレーター、マグナス・カールソンが監督したミュージックビデオも公開された。


「私にとって、史上最高のアニメーション・ミュージック・ビデオは、マグナス・カールソンがレディオヘッドのために制作した象徴的な "Paranoid Android "のビデオなのです」


「1997年当時、MTVで放送されていたPVは、他には観られないような貴重な内容だったんです。だから、次のシングルのためにアニメーション・ビデオを作ろうと決めたとき、ムードボードのトップにそれがあった。『Paranoid Android』のビデオのような映像を作ってみようって考えていてね。

 

マグナス・カールソン本人に自分たちの曲のビデオ制作を実際に頼めるなんて思いもよらなかったし、彼が実際にやってくれるとも考えていませんでした。もちろん想像していた以上に奇妙で美しい仕上がりになるとも思ってはいなかった。伝説のカールソン氏に心から感謝しています」



 「Flowers」




 

 
Real Estate(リアル・エステイト)のニューアルバム『Daniel』はドミノ・レコードから2月23日にリリースされます。彼らはこれまでに 「Water Underground 」 「Haunted World」といったアルバムからの楽曲を公開してきました。先行シングルのご視聴は下記より。
 
 
 
 
 
バンドのボーカリストのマーティン・コートニーは、以前、ニュージャージーの少年時代のミステリアスな思い出をモチーフにした『Magic Sign』を同レーベルから発表しました。(Reviewを読む
 

 

 

Label: Luckey Number / EMI

Release: 2024/02/16

 

Listen/ Purchase



Review

 

 

『Faith Crisis Pt.1』はオーストラリアのオルタナティヴロックバンド、ミドル・キッズの3作目のアルバムで、先週末紹介したRoyel Otisと同じく、イギリスで録音された作品である。トリオが録音場所に選んだのはイーストボーン。プロデューサーにジョナサン・ギルモアを迎えて制作されました。

 

ミドル・キッズはすでにオーストラリア国内では著名なバンドとしての地位を獲得している。ARIAミュージックアルバムでベストロックアルバムを獲得したほか、ARIAチャートで5位を獲得している。このアルバムは2022年6月から録音が始まり、バンドとしてはシンセとオルガンを初めてフィーチャーすることになった。日常生活を題材に置いていた旧作とは異なり、日常生活を起点として別の空間を生み出すという点に主眼が置かれている。それは実際の音源にも反映され、エンターテイメント性を重視した非現実的な音楽空間、リミナルスペースが生み出されたのである。

 

もうひとつ、音楽的なテーマを紐解く上で、「信仰の危機」というタイトルが重要なファクターを形成している。パンデミックの時代の感覚が暗示され、希望を奪われた社会における信念の役割を探求している。ミドル・キッズのボーカリストのハンナ・ジョイは、このテーマが一部の人に否定される可能性があることを認めた上で、「続編の”Pt.2”が次に書かれるだろうという期待を抱かせる」と説明している。これらの含みをもたせたアルバムのテーマは、単体作品のみで完結するのではなく、続き物としての期待感をもたせる。そして続編への序章のような形で聴くことも出来る。

 

実際のサウンドはどうなのでしょうか? ロックバンドとはいえども、ポップミュージックを基調としたメロディアスなボーカル、そしてポスト・パンク的な脈絡の中にあるシンセサイザー、また90年代や00年代のポップスを意識した旋律と聴きどころ満載のアルバム。もちろん、現在のロンドンで最も注目を集め、ブリット賞BBCの2024年の注目の新人に選出されたThe Last Dinner Partyのアンセミックなロックとの共通点も求められますが、ミドル・キッズはロンドンのバンドのようにロック・オペラやシアトリカルなサウンドを選ぶことはない。Dirty Hitに所属するマンチェスターのポップ・パンクバンド、Pale Wavesのサードアルバム『Unwanted』のようなパンチの聴いたスタンダードなロックソングを書き、そしてライブでの観客との一体感を意識したソングライティングを行う。

 

このアルバムのハイライト「The Blessings」は、彼らの今後のライブのレパートリーとなっても違和感がない。ロックソングとして、エバーグリーンな雰囲気を漂わせている。次曲のインタリュードは、その余韻を最大限に引き上げる役割を果たす。''And I wish (then) I will waiting for you/ And I wish (then) I could been you''というフレーズの対比はアンセミックな響きを持つ。アウトロは琴線にふれるようなセンチメンタルでエモーショナルな感覚に満ちている。

 

また、ポスト・パンクシーンに触発された曲もあり、どちらかと言えば、シンセポップを基調とするニューウェイブ的なサウンドとして昇華される。オープニングを飾る「Petition」はアトランタのParamoreのような曲の掴みやすさとポストパンク的なうねるようなドラムとベースが混在し、このポピュラーソング全体にパンチとスパイスをもたらしている。ただ、ミドル・キッズは、勢いのみでゴリゴリと突っ走るわけではなく、緩急とメリハリのある曲展開を駆使しながら絶妙なバランスを保ちつつ、アンセミックなフレーズを効果的に織り交ぜている。静と動を巧みに織り交ぜた曲の展開は、オリヴィア・ロドリゴの『GUTS』にも見いだせる要素だったが、彼らはそれらをよりスタイリッシュにアウトプットしている。ここにニュージーランド/クライストチャーチのインディーポップバンド、Yumi Zouma(ユミ・ゾウマ)の音楽やボーカルスタイルの影響も見出せる。ロドリゴが披露したスポークンワードとボーカルの中間にある歌唱法は、「Dramamine」においてわかりやすく反映されている。そこにドリーミーな要素を加え、ラジオ・オンエアにふさわしい記憶に残りやすい曲が生み出された。

 

このアルバムは、「自宅で皿洗いをしたあと、外出中にスタジオを訪問し、ボーカルを録音した」とハンナは説明しているが、これらは日常生活とスタジオのサウンドチェックの異空間を一つにつなげるような働きをしている。アルバムのテーマとしては明確に日常生活から離れたとはいえども、「Highlands」、「Go To Sleep on Me」と、明らかに日常的な雰囲気に彩られた曲も収録されている。しかし、それは日常生活にどっぷりと浸かるというわけではなく、スタジオのサウンドチェックの時間、そこで短いスニペットを書く時間、そういった非現実的な時間が複雑に混在し、きわめてアンビバレントな音楽性を生み出す。これらはシュールともドリーミーとも付かない幻想的なインディーポップサウンドという形で繰り広げられる。それは現実の中にいるリスナーを幻想的な世界へと導くような力強さを持ち合わせていることがわかる。


ミドル・キッズは、これらの幻想と現実の合間にある抽象的な領域にあるソングライティングを行いながら、「Terrible News」で現実世界に舞い戻り、束の間の夢を打ち破るかのようなノイジーなロックミュージックが展開される。それはボーカルや歌詞を通じて、理想的な世界とは縁遠いことばかりが起こることを嘆いているように思える。しかし、ニューウェイブを彷彿とさせるキーボードの演奏がハンナ・ジョイのボーカルと鋭いコントラストを描き、現実社会にある悲しさに対するアンチテーゼーーかすかな希望ーーを作り出す。

 

これらのニューウェイブの範疇にあるスペーシーなシンセはアルバムの終盤において、パンク寄りのアプローチに変化する。「Philosophy」は苛烈なノイズの中に塗れるようにし、苛烈なシンセとディストーションギターの向こう側に浮かび上がるメロディアスでクリアな感覚のあるボーカルは、カナダのパンクバンド、Alvvaysの音楽性を彷彿とさせる。そして「Blue Rev」(WMFを読む)のようなフックとキャッチーさを兼ね備えたモダンなオルタナティヴロックの王道を勇猛果敢に突き進んでゆく。

 

アルバムのクライマックスでは演出的な音の仕掛けも施されている。連曲という形で収録される「Yourside, forever」、「Yourside, Interlude」の2曲では、バンドが奥深い音楽を希求するような気配がある。前者は、掴みやすいミドルテンポのインディーポップソング、次いで、後者は、アメリカーナと実験的なサウンドを織り交ぜたインストゥルメンタルの形で展開される。


上記の両曲を通じて、効果的に幻想的な雰囲気を生み出した後、セリーヌ・ディオン、マライア、ジョニ・ミッチェルのような往年の名シンガーによるクラシカルなムードを漂わせるポピュラー・バラードでリスナーの感情性に訴えかける。これこそ、ミドル・キッズが新しい音楽にチャレンジを挑んでいることを証し立てているのです。

 

 


84/100
 

 

 Best Track- 「The Blessings」

 

©︎Michael Schmelling


予告通り、ニューヨークの人気ロックバンド、Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)が5年ぶりの新曲を公開しました。

 

「Capricorn」と「Gen-X Cops」は、バンドが最近発表したアルバム『Only God Was Above Us』のリードカットで、アルバム・ジャケットの写真家スティーヴン・シーゲルによる1988年のニューヨークの映像を使ったミュージック・ビデオが収録されています。


「Capricorn」はドリュー・ピアースが監督し、「Gen-X Cops」はバンドの長年のクリエイティブ・ディレクターであるニック・ハーウッドが監督。エズラ・ケーニッヒは、アリエル・レヒトシャイドと共に「Capricorn」をプロデュース・作曲し、レヒトシャイドとクリス・トムソンと共に「Gen-X Cops」を共同プロデュースしました。


新曲発表と同時に、ヴァンパイア・ウィークエンドは4月から10月にかけての北米ツアーを発表しました。オープンナーには、LA LOM(別名ロサンゼルス・リーグ・オブ・ミュージシャン)、イングリッシュ・ビート、ヴードゥー・グロー・スカルズ、マイク・ゴードン、クリストン・"キングフィッシュ"・イングラム、プリンセス(マヤ・ルドルフとグレッチェン・リーバムをフィーチャー)、カルト、マーク・ロンソン(DJセット)、ブラザーズ・マクロヴィッチ、ビリー・ジョエルのトリビュート・バンド、ターンスタイルズらが名を連ねています。


Vampire  Weekendの新作アルバム『Only God Was Above Us』はコロンビアから4月5日にリリースされます。

 


 

 

 


フィラデルフィアのロックバンド、Sheer Mag(シア・マグ)が「Eat It and Beat It」を公開した。ビンテージソウルとロックを結びつけ、エンターテイメント性の高いロックンロールを提供するバンドである。


「Eat And Beat It』は次世代のためのアンセムなんだ。僕らが憧れて育ったレガシー・アクトは永遠に存在するわけではないんだし、そうあるべきでもないよ。21世紀のロックンロールの聖火は、新しい世代が引き継ぐべき時なんだ」

 

この曲ではSladeの「Cum On Feel The Noize」を思わせる懐かしのハードロックが展開される。 

 

 

「Eat It and Beat It」

 

Sheer Mag(シアー・マグ)の3枚目のフルレングスで、サード・マン・レコードからの初の作品となる『Playing Favorites』は3月1日にリリースされる。アルバムからは、すでに「All Lined Up」、「Moonstruck」、タイトル曲が先行シングルとして予告された。

 

先行シングルのテースターは下記よりどうぞ。

 


 

サム・エヴィアン(Sam Evian)は、Flying Cloud Recordings/Thirty Tigersから新作アルバム『Plunge』を3月22日にリリースする。今回、エヴィアンはアルバムのセカンド・シングル「Rollin' In」のミュージックビデオを公開した。映像はCJハーヴェイが監督した。以下よりご視聴ください。


サム・エヴィアンはプレスリリースでこのニューシングルについて次のように語っている。


「この曲は思い出の箱であり、ついで、瞑想でもある。私はノースカロライナのクリスタル・コーストで育ち、母から受け継いだ習慣で、自分自身と交感するためによく海に行ったものだ」


この本は、私の人生のその時期を反映したものであり、それからの数年間で私がどのような人間になったかを表している。シンプルな人間関係をテーマに書き始めて、すぐに自分自身と、自分がこうなると思っていた理想的な自分と現在の自分を比べて幻滅しているのを検証していることに気づいた。


当初はサックス・ソロを入れるつもりはなかったんだけれど、ミックスを終えた日にウェイン・ショーターが亡くなったので、最後の最後に入れようという気になった。彼の繊細さ、叙情性、抑制に敬意を払おうと最善を尽くした。大きな波が打ち寄せるような感じにしたかったんだ。

 

 

「Rollin In」

 

©︎Gem Hale

アトランタ発のポストパンクバンド、Omniは、今週金曜日にリリースされる『Souvenir』から最終プレビューを公開した。Zach PylesとAJ Holderが監督したビデオは下記よりご覧下さい。

 

最終シングル「Compliment」はラフなロックの音楽性を選びながらも、Omniらしいユニークな性質が表れている。Devoの70年代のニューウェイブのシュールさ、Bad Company、Blue Cheersのような原初的な米国のハードロックバンドとの共通項も見いだせる。つまり、このシングルにはUKのポストパンクバンドとの親和性もあるが、ブルースロックに近い渋さが最大の魅力だ。その中にはガレージ・ロックに近い小規模のセッションの面白さ、そしてラフさもある。


Omににとって未知の領域を探求する「Compliment」はボディアスなギターワークをフィーチャー。「ポストモダンの世界におけるポスト・モダニズムとの戦いが描かれている」 という。

 

 

 「Compliment」

 


『Souvenir』は2月16日にSUB POPから到着する。先行シングルとして、「Exacto」「Plastic Pyramid」(AutomaticのIzzy Glaudiniをフィーチャー)、「INTL Waters」が公開されている。

 

 

 

©Tim Nagle


ツイン・ピークスのバンドリーダー、カディアン・レイク・ジェイムスが、lake j名義でのソロデビューアルバムを発表した。リードシングル「My Own Mess」とアルバムのジャケット、トラックリストは以下をチェック。


『Dizzy』には、WhitneyのJulien Ehrlich、Max Kakacek、Will Miller、Malcolm Brown、FINOMのMacie Stewart、Yuma Abe(阿部勇磨)、Andrew Humphrey、そして、ジェームスのツイン・ピークスのバンドメイト、Colin Croomなど、シカゴのミュージシャンが参加している。



「My Own Mess」




Lake J 『Dizzy』

Tracklist:

1. My Own Mess

2. What You See

3. Wild Wind

4. Don’t You Lie

5. Often My Mind

6. Ten to the Day

7. Tell Me Something Good

8. Keeping Score

9. Looming Towers

10. Sparrow



Pre-order: 

 

https://lakej.bandcamp.com/album/dizzy 


パール・ジャムが次作アルバム『Dark Matter』を発表し、タイトル曲も公開した。2020年の『Gigaton』に続くこのアルバムは、モンキーレンチ・レコードから4月19日にリリースされる。タイトル曲「Dark Matter」の視聴、アルバムのジャケットとトラックリストは以下を参照のこと。


新作のプロデュースは、マイリー・サイラス、ポスト・マローン、オジー・オズボーンなどのアーティストを手がけてきたアンドリュー・ワットが担当。「この1年、彼と一緒にスタジオにいた時、彼は僕らの尻を蹴り上げ、集中させ、次から次へと曲を演奏させた。ギタリストのマイク・マクレディはClassic Rockのインタビューでこう語っている。「アンドリューはこう言ったんだ。君たちはレコードを作るのに時間がかかるだろう。今すぐ、これをやろうじゃないか」


「最初の2枚のレコードのメロディとエネルギーがある。アンドリューは、私たちが長い間やってきたように、ハードでメロディアスで思慮深い演奏をするよう、私たちを後押ししてくれた」とマクレディは付け加えた。


「マット・キャメロンのドラミングには、彼がサウンドガーデンでやっていたことと同じ要素があるような気がするね」






Pearl Jam   『Dark Matter』



Label: Monkenwrench
Release: 2024/04/19



Tracklist:

1. Scared of Fear
2. React, Respond
3. Wreckage
4. Dark Matter
5. Won’t Tell
6. Upper Hand
7. Waiting for Stevie
8. Running
9. Something Special
10. Got to Give
11. Setting Sun


Pre-order:



Itasca 『Imitation of War』 

 

 

Label: Paradise of Bachelors

Release: 2024/02/09

 

Listen / Stream 

 


Review

 

 

現実に近づき過ぎないことの大切さ

 


 ロサンゼルスのシンガー、Itascaことケイラ・コーエンによる最新作『Imitation of War』は作品のコンセプトの中に神話的なモチーフを織り交ぜながら、抽象的な表現を通じて、物語の核心に迫ろうと試みる。実際にアルバムには次のようなナラティヴなテーマが掲げられている。

 

悪魔が仕掛けた罠だったのか?/ そして私はその罠にはまった/ 私は聖人だった/ 礼拝堂の壇上で/ この戦争の模倣の中で/

 

 この寓話性は、ミューズ、聖人、悪魔に加え、エルドラド、キルス、オリオン等、不可解な暗示のシンボリズムが含まれている。しかし、これらの暗喩は、必ずしも非現実性に基づくというわけではないようだ。コーエンは2020年の秋、セコイア国有林に近いカルフォルニア州のパインフラットでバンドのガン・アウトフィットとレコーディングしはじめた時、森林火災がその日を暗闇に変えた。レッドウッドの上空にある月を不吉に覆い隠したり、消したりしたというのだ。

 

 Itascaのサウンドは、サッドコアやスロウコアに近いブルーな感情が中心となっている。それにモンゴメリーのようなジャズ・ギターを下地にし、パット・メセニーの最初期のジャズとフォークをクロスオーバーしたギターサウンドの影響を織り交ぜている。またそれはフランジャーを中心とするギター、ブルースを基調とするシンプルなベースライン、ジャズの影響を擁するドラムによってくつろいだバンドサウンドが組み上げられる。多重録音に柔らかい感覚をもたらすのがコーエンのボーカル。彼女のボーカルはどこまでも澄んでおり、内省的な雰囲気を擁する。

 

 オープニングの「Milk」を通して、ケイラ・コーエンは、抽象的なボーカルをバンドサウンドの上に乗せる。コーエンの声は、ウィスパーボイスに近く、スモーキーで、かすかな悲しみに彩られているが、それがギターラインのスケールの変化に合わせ、暗い雰囲気から明るい雰囲気へと揺動する。しかし、昂じたような明るさには至らず、かすかな憂いの合間に揺れ動く。それらの感情をもとにしたボーカルは、折々スポークンワードの技法を用いながら、バリエーションに富んだトラックとして昇華される。ギターの和音は演奏されず、純粋な単旋律がカウンターポイントをボーカルに対して形成する。コーエンのボーカルが消えやると、ブルースやブルースロックをベースに置いた渋い演奏が繰り広げられる。さながらクラプトンのように。

 

 ブルース・ロックのアプローチは、現代的なローファイ・サウンドと絡み合い、タイトル曲「Imitation of War」で最も洗練された形となる。70年代のロックの懐古的な響きは、同じく70年代の女性ボーカルのシンガーソングライターのような、ほのかな暗さを擁するが、その中に奇妙な癒やしが存在する。これらの感覚的な流れが、Real Estate(リアル・エステイト)のようなフランジャーを主体とするコアなギターサウンドと融合し、ノスタルジックなサウンドを作り出す。その中にはマージー・ビートや同年代のYESのプログレッシヴに触発されたようなギターラインの進行に導かれるようにして、ときに切ないような雰囲気を生み出しているのが見事である。


 これらの懐古的とも現代的ともつかない抽象的な音楽の方向性は、解釈の仕方によっては、Itascaの掲げる神話のテーマに上手く結びついているかも知れない。定かではないものの、前曲のプログレッシヴの要素は、インディーフォークやジャズの要素と結びつき、続くトラック「Under Gates of Cobalt Blue」の核心を形成する。この曲では、ギターの多重録音を駆使しながら、プログレッシヴやフュージョンのような70年代のもう一つの音楽性と結びついている。ただ、この年代のアーティストは、ほとんどが男性で占められており、女性シンガーはフォークミュージックに集中していたため、現代になって、こういった音楽を演奏することは、それ相応に意味があることなのではないかと思われる。そして、もちろん、コーエンのボーカルは、時代感を失ったかのように、それらの不明瞭な時代の流れの中を揺れ動き、柔らかい感情性を織り交ぜながら、最終的には、中期のビートルズを思わせるアートポップを作り上げていく。それらの曲のムードを高めているのが、フュージョン・ジャズを主体にしたギターラインである。このギターは稀にサイケに近づいたり、チルアウトに近づいたりし、定まることはない。さながらカルフォルニアの海のように、美しい陽を浴びながら、視界の果てにゆらめいている。

 

 アルバムの中盤の音楽性はパット・メセニーの最初期のカントリーとフォーク、そしてジャズ的な響きを擁する。それらにケイラ・コーエンのボーカルが入り、柔らかなトーンや響きを生み出す。「Tears on Mountain」では、本作の冒頭のようにエリオット・スミスのような繊細なサッドコア性を呼び覚ますが、コーエンの声は、70年代の女性シンガーのボーカル曲を思わせ、ノスタルジックな気分に浸れる。「Dancing Woman」ではカントリーの音楽性に近づき、ニューヨークのLightning Bugのボーカルーーオードリー・カンのようなオーガニックな雰囲気を生み出す。この曲では、ガン・アウトフィットによるものと思われるアコースティックギターのアルペジオを基調とするクラシックギターに近い気品のあるフォーク/カントリーを楽しめる。

 

 神話的なモチーフはアルバムの終盤になって現れる。「El Dorado」は、アメリカの黄金郷を意味する。これは特にメキシコに近いバンドの音楽に頻繁に現れることがある。Itascaは、南アメリカのテーマをチェンバーポップのアプローチ、つまりはメロトロンを駆使することで乗り越えている。フュージョン・ジャズ、近年のインディーフォークの要素を散りばめながら、やはり一貫して柔らかい質感を持つコーエンのオーガニックなボーカルが良い空気感を作り出す。


 定かではないが、アメリカの南部のロックバンド、Great Whiteを始めとするハードロックバンドが、80年代ごろに追い求めていた米国南部に対するロマンチズムが織り交ぜられている。これらの陶酔的な空気感は束の間のものに過ぎない。続く「Easy Spirit」では、目の覚めるような精彩感のある70年代のUSロックやブログレ的な音楽が展開される。特に、アンサンブルの妙が光る。ベース、ドラムの溜め、ブレイクの後の決めが心地よいグルーブを作り出し、ボーカルのメロディアスなアプローチと対角線上に交差する。それらはライブセッションのような形に繋がり、アルバムの序盤と同じく、クラプトンのバンドのようなブルージーな雰囲気を生み出す。

 

 アルバムの冒頭では、神話的なテーマが薄い気もするが、最終盤になると、その要素が強められる。ギターによる多重録音のサイケデリアは、ジャズ・フュージョンの音楽と合致し、「Moliere's Reprise」で花開く。メセニーに触発されたようなカントリー/フォークのギターは多重録音を介してサイケデリアという出口に繋がり、一貫してドリーミーな癒やしのアンビエンスによって柔らかく包まれている。米国南部的な神話は、やがてギリシア神話に対する興味を反映した「Olympia」で終焉を迎える。それはジム・オルークのようなアヴァンギャルド・フォークに近い音楽性によら包み込まれている。ガスター・デル・ソルのように内省的であり深淵な音楽性は、ギターの波長と同調するかのようなコーエンの瞑想的なボーカルを通じて、その可能性が最大限に引き上げられる。無論、深読みすることなく楽しめる音楽ではあることは自明だが、同時に、深読みせざるをえないようなミステリアスな雰囲気が本作の最大の魅力である。


 クローズ曲では、オープニングと同様に、コーエンによるスポークンワードを聞くことも出来る。何を物語ろうとしているのかまではつかないが、その最後はシュールな感じで終わる。それはあまり物事を真面目に捉えすぎないことの暗喩でもあるのだろう。傷つきやすさというのは、現実に近づき過ぎることから生ずるが、そこから逃れることも出来る。このアルバムは、現実性に基づきながらも、どことなく現実から一歩距離を置いたような性質を擁する。そういった意味では、厳格な現実主義者に別の出口を用意してくれるアルバムと言えるかもしれない。

 

 

 

84/100 

 

 

 Best Track 「Imitation of War」

 


ハルを拠点とするシューゲイザー・バンド、bdrmmはモグワイがその才覚を認めたバンド。彼らは新曲「Standard Tuning」をリリースした。この曲は昨年10月に公開されたシングル「Mud」に続く作品。シューゲイズの色合いを残しつつも、ダンサンブルで聴きやすいトラックに昇華されている。ギターの轟音性に囚われないスタイリッシュなポストシューゲイズのアプローチが、今後どのように花開くのかに注目したい。


「"Standard Tuning''は、私自身とジョーダンのコラボレーションであり、私たちの創造的なプロセスの変化し続ける発展において重要なトラックである」とフロントマンのライアン・スミスは声明の中で説明している。


「僕はサンプルを伸ばしたり、切り刻んだりするテクニックを使ってループを作り、ジョーダンはシンセティックとドラムの加工を加えて、今聴いているようなトラックに構成した」


「歌詞については、古い幼なじみを失ったことを追っている。何年も話していないにもかかわらず、動揺と喪失の雰囲気が感じられる。この訃報は、ハル・コミュニティに影響を及ぼし、僕らの音楽にも影響を受けないわけにはいかなかった。この曲は喪失感を歌ったもので、旧友への賛辞でもある」


bdrmmのセカンドアルバム『I Don't Know』は昨年リリースされた。(WMFを読む)



「Standard  Tuning」

 

©Phoebe Fox

リーズのYard Act(ヤード・アクト)が、アルバム『Where's My Utopia?』の最新シングル「When The Laughter Stops」を公開した。ジェームス・スレーター監督によるミュージック・ビデオ付き。

 

毎回、自分やバンドが直面した人生や出来事に照らして、詳細に曲の説明を行ってくれるスミス。ニューシングルの声明は以下の通り。

 

「歌詞の情感は、『Where's My Utopia?'』の核心をほとんどすぐに突いていて、『Dream Job』の時に自分が置かれたのと同じ境遇から最初に生まれた皮肉が、今はもっと本物の一抹の惨めさに変わっていることに気づく。幸いなことに(ネタバレになるが)、今のところ、この落とし穴から抜け出す方法を見つけることができた。


 歌詞はすぐにできたが、音楽的には大変だった。ライアンがベース・ラインを提示するときによくあることだが、ハーモニー的にはかなり曖昧で、人によって聴こえ方が違う。私はこの曲をかなりブルージーなマイナー・キーで聴いていたし、一方サム(ギタリスト)はとても甘ったるいメジャー・キーの曲を聴いていた。曲は行ったり来たりで、僕の記憶が正しければ、カーディガンズの『Lovefool』のことをよく話していた。

 

 2022年12月にケタリングのパーラー・スタジオでラッセル・ラッセルとレコーディング・セッションをしたとき、私はローランド・ジュノでアルペジエーターを鳴らしていた。ジョン・カーペンターの終末時計のカウントダウンか何かのようだった。


 サムはギターをエレクトリック・シックスの「High Voltage」のようなサウンドに作り直し、私たちはファンキーなパーカッションを取り除き、リズムを「Seven Nation Army」のような攻撃的なものにした。ケイティがロンドンのメトロポリスに会いに来てくれて、コーラスのヴォーカルをダビングしてくれたんだ。彼女は素晴らしい。デヴィッド・セウリスにマクベスを朗読してもらったのは、明らかな理由だ。結果が物語っている!」


このビデオについて、ジェームス・スレーターはこうコメントしている。ミュージックビデオは、「『訪問者』の旅を続きであり、彼女が2人組のアサシンに引きずり出されるのを見た『石油』に続くものだ」


「『When The Laughter Stops』では、彼女の運命が明らかになる...年老いたサーカス団員でいっぱいの刑務所。警備が少し緩いのは認めるので、すべてが失われたわけではないかもしれない。私たちが制作したビデオはすべて、より広いヤード・アクトの映画的世界の一部であり、すべてを映画化する過程にある。お楽しみに!」

 

ニューアルバムはデビュー・アルバムで世界的な成功を手にしたバンドが次なる内面の幸福を探す旅とも言える。その中にはヤードアクトらしい皮肉もあり、そして人生を生きる上での喜びもある。 シアトリカルな演出は彼らの音楽が1つ上にステップアップしたことの証左となる。どうやらピカレスク・ロマンのようなテーマも音楽性に含まれているのはMVを観ると明らか。

 

新曲では、フロントマンのジェームズ・スミスがメインボーカルの座を女性ボーカルに受け渡す箇所に面白さがある。それは英国の古典演劇で主役が物語の中心にいながら、舞台袖に捌ける瞬間のような滑稽味をもたらす。その空白の瞬間にこそ想像をめぐらす余地がある。曲の後半のスミスのスポークンワードは、ブラック・フランシスのように渋い。これはアルバムのタイトルがピクシーズの曲にちなんでいることのジョークなのか。ディスコ風のダンサンブルなナンバーであることは先行シングルと同様だが、より軽やかなポップネスに焦点が絞られている。

 

 

「When The Laughter Stops」

 

 

Yard Actの待望のニューアルバム『Where’s My Utopia』はアイランド/ユニバーサル・ミュージックから3月1日に発売される。この曲は「Dream Job」「Petroleum」「We Make Hits」に続くシングルだ。先行公開されたシングルのテースターは下記よりご視聴下さい。

 

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ボルチモアを拠点に活動する4人組、Tomato Flower(トマト・フラワー)が、デビュー・アルバム『No』を3月8日にランプ・ローカルからリリースする。そして今回、アルバムの3rdシングル「Temple of the Mind」のミュージックビデオが公開された。ミュージックビデオは以下より。

シンガーのオースティン・ウォーラーズとジャミソン・マーフィーはバンドを率いている。以前はカップルだったが、バンドを続けながら別れ、そのことを歌にした。マイク・アルフィエリとルビー・マーズがラインナップを完成させている。

 

2022年、バンドは2枚のEP『Gold Arc』と『Construction』をリリース。比較的新しいバンドにもかかわらず、同年、トマト・フラワーはボルチモアのバンド、アニマル・コレクティヴの全国ツアーをサポート。プレスリリースでは、ステレオラボ、クラム、ブロードキャスト、パイロン、ディス・ヒート、ディアハンター、ジーザス・リザードをバンドの引用元として挙げている。

 

 

「Temple of the Mind」

 

 

 

 Tomato Flower 『No』


 

Label: Ramp Local

Release: 2024/03/08


Tracklist:


1. Saint 

2. Destroyer 

3. Radical 

4. Do It 

5. No

6. Sally & Me 

7. Harlequin 

8. Lost Lunar One 

9. Temple of the Mind 

10. Magdalene 

11. Spoon Jade 

12. Jem 

 

Pre-oreder(INT):


https://tomatoflower.lnk.to/noalbum

 


ニューヨークのロック・バンド、Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)がニューアルバム『Only God Was Above Us』を発表し、その予告編を公開した。

 

来週(2月16日)には「Gen-X Cops」と「Capricorn」の2曲の新曲が約束されている。Only God Was Above Us』はコロムビアから4月5日発売予定。アルバムのトラックリストとジャケットアートワークに続いて、以下のアルバムトレーラーをチェックしよう。

 

Only God Was Above Us』はバンドの5枚目で、5年ぶりのフルレングス。『Father of the Bride』に続く作品である。ビルボード200アルバム・チャートで2019年のロック・アルバムとしては最大の初週売上を記録して1位を獲得。グラミー賞の年間最優秀アルバムにもノミネートされた。

 

ヴァンパイア・ウィークエンドは、エズラ・ケーニグ、クリス・バイオ、クリス・トムソンの3人組。2019年と2020年にアルバムの多くの歌詞を書き、以来、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、東京など世界中の様々な都市でレコーディングを行い、アルバムを洗練させてきた。バンドは長年のコラボレーターであるアリエル・レヒトシャイドと共にアルバムをプロデュースし、デイヴ・フリードマンがミックス、エミリー・ラザールがマスタリングを担当した。

プレスリリースによると、このアルバムは "直接的でありながら複雑で、バンドが最も硬質で、また最も美しくメロディアスであることを表現している "という。

 

ジャケット・アートワークは、タイトルにも大きなインスピレーションを与えた。1988年にスティーヴン・シーゲルがニュージャージーの地下鉄墓地で撮影した写真である。写真に写っているのは、ひっくり返った地下鉄車両に座り、1988年5月1日付の『N』紙を読んでいる男である。




Vampire Weekend 『Only God Was Above Us』


Label: Columbia

Release: 2024/04/05

 

Tracklist:

 

1. Ice Cream Piano 

2. Classical 

3. Capricorn 

4. Connect

5. Prep-School Gangsters 

6. The Surfer

7. Gen-X Cops

8. Mary Boone

9. Pravda 

10. Hope 1. Ice Cream Piano 

2. Classical 

3. Capricorn 

4. Connect

5. Prep-School Gangsters 

6. The Surfer

7. Gen-X Cops

8. Mary Boone

9. Pravda 

10. Hope

 

Pre-order(INT):

 

https://vampireweekend.lnk.to/OGWAU 


ニューヨークで愛される兄弟デュオ、ザ・レモン・ツイッグスは、5月3日にCaptured Tracksからリリースされる2024年の新作アルバム『A Dream Is All We Know』を発表した。アルバムのセカンドシングル「They Don’t Know How To Fall In Place」の視聴は以下より。


ガーディアン紙が「完全に完璧」と評し、クエストラブが「フル・デバージ」と賞賛し、ザ・ニードル・ドロップのアンソニー・ファンターノが今年最もプレイされた曲の1位になったと明かした、エモーショナルな2023年の『エヴリシング・ハーモニー』(Reviewを読む)に続く『ア・ドリーム・イズ・オール・ウィ・ノウ』は、マイケルとブライアンのダダリオ兄弟(24歳と26歳)が、リバプールとローレル・キャニオンを結ぶ音の架け橋、マージー・ビーチと呼ぶ架空の空間に住む、アップビートできらめくアレンジを探求している。


ザ・レモン・ツイッグスは、『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』で、このアルバムの単独シングル「マイ・ゴールデン・イヤーズ」を高らかに演奏し、このアルバムの発売を非公式に発表した。煌めくようなギターと "ビーチ・ボーイズ・ヴァイヴス"(FLOOD)のパワー・ポップ・アンセムは、忠実なオマージュを捧げつつ、ツイッグならではのひねりを加えている。


『A Dream Is All We Know』は、ナイロン弦をベースにした『Everything Harmony』のアレンジを離れ、兄弟が『Do Hollywood』で初めて紹介したスタイルを再訪する。レノン=マッカートニーの歌曲集にあるシアトリカルさとグラム・ロックに、現代的な物語、爆発的なエレキ・ギター・リフ、ウィルソン・ファミリーの陽気なハーモニーと独創的なレコーディング・テクニックを組み合わせた『A Dream Is All We Know』は、兄弟の細部への鋭いこだわりとマルチ・インストゥルメンタリストの才能に光を当てる。


10年近いソングライティングの経験を持つ「A Dream Is All We Know」は、ダダリオ兄弟が、自分たちのヒーローを彷彿とさせる音楽を作りたいと熱望するドゥー・アイズなティーンエイジャーから、フェニックス、ブリーチャーズ、アークティック・モンキーズとステージを共にする若者へと成長したことを明確に示している。


彼らの音楽的ヒーローであるトッド・ラングレンとステージを共にし、エルトン・ジョン、ゾンビーズ、ジェラルド・ウェイ、イギー・ポップから賞賛を集め、作品自体が他のアーティストへのインスピレーションの源となっている先見性のあるソングライター、アレンジャーへと完全な変貌を遂げた。


ブライアンとマイケルが自らミックスとマスタリングを手がけ、当時の機材でレコーディングされた『A Dream Is All We Know』では、何年もかけて完成させたレモン・ツイッグスの直感的な演奏が披露されている。






 The Lemon Twigs  『A Dream All We Know』




Label: Captured Tracks

Release: 2024/05/03



Tracklist:

1. My Golden Years
2. They Don’t Know How To Fall In Place
3. Church Bells
4. A Dream Is All I Know
5. Sweet Vibration
6. In The Eyes Of The Girl
7. If You And I Are Not Wise
8. How Can I Love Her More
9. Ember Days
10. Peppermint Roses
11. I Should’ve Known Right From The Start
12. Rock On (Over and Over)


Pre-order:(INT)





 


エピタフ所属のロックバンド、マネキン・プッシー(Mannequin Pussy)が、3月1日発売予定のアルバム『I Got Heaven』から4作目のシングル「Nothing Like」を公開した。コナー・クラーク監督がAIを駆使して制作されたというアニメーション・ビデオを以下でチェックしよう。


「”Nothing Like”は純粋なファンタジーに基づいている」とフロントパーソンであるマリサ・ダバイスはプレスリリースで説明している。「元々は、6年前に『バフィー・ザ・ヴァンパイア・スレイヤー』のエピソードで、バフィーは恋人のエンジェルが世界を破壊する前に殺さなければならなくなる。この曲は、昨年、最終形になるまで、断片的に存在していた。Nothing Like は、新しい恋の軽やかな感情と執着がもたらす深みの両方のバランスを混ぜ合わせようとした」 


「Nothing Like」


 

マネキン・プッシーによるアルバム『I Got Heaven』はエピタフから3月1日に発売される。「I Don't Know You」「Sometimes」タイトル曲「Noting Like」が先行公開されている。テースターは下記より。


  J Mascis 『What Do We Do Now』 

 



 

 Label: Sub Pop 

 Release: 2024/02/02


 Listen/Stream



 Review


 ベテランギタリスト、J Mascisによる爽快なオルタナティヴロック


 J マシスは、Dinasour Jr.としても、ソロアーティストとしても、音楽性が変わることがほとんどない。例えば、1987年に発表された三作目のアルバム『You Are Living All Over Me』を聴けばわかるが、ダイナソー Jr.の音楽性というのは、フェンダーのジャズマスター、テレキャスター等のシングルコイルのギターに、ビックマフ等のファズ・ギターのノイズを噛ませ、その上にJ マシス自身の瞑想的なボーカルラインを乗せるというもの。ルー・バーロウのエッジの効いたベース、ソングライティングも彼らの音楽の中核を担っていた。『Green Mind』で全米チャートで席巻する以前から、マシスはデビューアルバムを通じて、以後の時代の作風をしっかり踏み固めていた。

 

「Little Funny Things」の苛烈なディストーションギターでオルタナの台頭を大々的に予見し、さらに「In A Jar」では、彼自身のグランジとカントリーを織り交ぜたような比較的な聴きやすいライトな作風さえもあろうことか80年代後半に明示していた。次いで、90年代に入ると、グランジ・ロックの性質に交えつつ、マシスはアメリカーナにも挑戦するようになる。彼はアコースティックギターを手にし、『Green Mind』の「Flying Cloud」において、ニール・ヤングを彷彿とさせるカントリー/フォークの作風へと舵を取ったのだ。


その後、Dinasour Jr.のリリースは、以前の作風を洗練させるか、地固めをする意味を持っていたに過ぎないかもしれない。しかし、J マシスには、もうひとつ作曲家としての意外な性質があることは言っておかなければならないだろう。特に、卓越したテクニックを擁するギタリストとは別に、現在でいうところのオルタナティヴのソングライターとしての類まれなる才質に恵まれていたという事実は付記しておくべきなのだ。

 

例えば、J マシスのオルト・ロックの中には、同年代のパンク・ハードコアの台頭と並行し、エモに近い性質を持つ作曲を行っていた。これらのスタイルは、『Green Mind』の「Muck」、『Bug』の「Budge」で頂点を迎えた。そこにエモの源流であるエモーショナルハードコアの影響が含まれているのは、彼のバンドのカタログが証明している。現在はパンクの影響は少し弱まり、J Robbins(Jawbox)が数少ない継承者となった。しかし、少なくとも、J マシスは、明らかにパンクにルーツを持つ、コアなインディーロックギタリストであり続けて来たのだ。

 

マシス自身が話すように、『What Do We Do Now』は、彼がアコースティックのドラムの録音とバンド形式の作品に挑戦した作品である。全体的なソングライティングとしては、従来のソロでのフォーク/カントリーを基調としたリラックスした作風が主体となっているが、同時にギターソロを曲の中に織り交ぜながら、エンターテイメント性を追求したような作品になっている。

 

アルバムの作風を決定づけているのが、ニール・ヤングの『Harvest Moon』に象徴されるフォーク/カントリーとロックの融合だ。これらがダイナソー時代から培われてきたマシスの作曲と結びつきを果たし、オルタナティヴなUSロックとなるわけである。エレクトリックにアコースティックのギターを重ねていることも、音楽そのものにメリハリとダイナミックス性をもたらしている。


「Can’t Believe We're Here」はシンプルなアメリカン・ロックだが、やはり、その中にはピッチをずらして歌うマシスの往年のカントリーシンガーの影響を絡めたボーカルが心地良い雰囲気を醸し出す。ギター・ソロを織り交ぜ、まったりとした感覚と熱狂的な感覚を行き来するように曲は進んでいく。「What Do We Do Now」は比較的ゆったりとしたテンポでオープニングを補佐し、彼の得意とするシンプルなUSロックにより、くつろいだような雰囲気を生み出す。ボーカルに陶酔感と哀愁が漂うのは、かれの以前のバンド/ソロ作品と同様である。

 

アルバムの中盤では、フォーク・カントリーに根ざしたアメリカーナの音楽性の色合いが強くなっていく。例えば、 「You Don't Understand Me」では、ニール・ヤングの「Harvest Moon」に代表されるような、ロマンチックな雰囲気をフォーク・ロックの形によって示そうとしており、ペダルスティールというアメリカーナの主要な楽器、オルタナティヴロックギタリストとしてのこだわりが合致を果たし、心地良い雰囲気を作り出している。これが稀にソングライターとしての威風堂々たる存在感を持つ曲に昇華される瞬間がある。そのことは、「I Can't Find You」を聞くと瞭然ではないか。それが聞き手の内なる感覚に共鳴すると、淡い抒情性や哀愁を呼び覚ますこともある。それはまたフォーク、カントリーによるブルースの精髄とも言えるのだろう。


フォーク/カントリーとロックの融合という彼の新しい主題は、「It's True」において魅力的な形を取って表れる。アコースティックギターの変則的なリズムとドラムのダイナミクスを活かしながら、これまでになかったスタイルを探求している。そこに、縒れたようなJ マシスの力の抜けたボーカルが加わると、新鮮なカントリーソングの感覚に満ちてくる。この曲を聴くと、ロック性ばかりが取りざたされてきたギタリストであるものの、ソロアルバムの旧作と同じく、カントリーミュージックがマシスにとって、いかほど大きな存在であるのかわかる。ギターソロに関しても、曲に満ちるブルースの雰囲気をエレクトリックギターによって巧みに増幅させようとしている。

 

ダイナソーJr.での音楽的な経験は「Set Me Down」に色濃く反映されている。この曲では、『Green Mind』の時代の作風に加え、ブルーグラスの古典的な音楽性を呼び起こそうと試みる。もちろん、その中に、ロックとしての変拍子を加え、ひねりを生み出している。続く「Hanging Out」では、ロック・ギタリストとして、教則本以上の模範的なソロプレイを示す。特に、シンガーソングライターとしての未知の領域は、本作の最後に示唆されている。「End Is Getting Shaky」では、経験豊富なシンガーソングライターとしての精髄を見せる。

 

『What Do We Do Now』は、カントリー/ブルーグラスの影響が押し出され、J マシスが旧来になく古典的なアプローチを図った作品となっている。表向きにはスタンダードなUSロックに聞こえるが、Guided By Voices、Silver Jewsとの共通点も見出せる。そう、やはりどこまでもオルタナティヴなアルバムだ。無論、今作の最後がギターソロとボーカルで終わることからもわかる通り、不世出のロックギタリストとしての矜持が込められていることは言うまでもない。




76/100



「Set Me Down」





ダダリオ兄弟によるプロジェクト、ザ・レモン・ツイッグスは先週のザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロンに出演し、最近のシングル「マイ・ゴールデン・イヤーズ」をステージで披露した。70'sのビンテージ・ロックへの傾倒、そしてチープトリックやルビノーズのような甘酸っぱいジャングル・ポップのメロディーがソングライティングの特徴だ。
 
 
デュオは、昨年の『Everything Harmony』に続くニューアルバム『A Dream Is All We Know』をリリースすることも明かした。ライブ・パフォーマンスの模様は以下からご覧下さい。



「My Golden Years」

 

©︎Atiba Jefferson

シカゴの人気インディーロックバンド、Dehdが5枚目のフルレングス『Poetry』の制作を発表した。2022年の『Blue Skies』に続く本作は、ファット・ポッサムから5月10日にリリースされる。アルバムのリード・シングル「Mood Ring」は、対のミュージックビデオと共に本日公開された。


Dehdは、Palisade StudioでバンドのJason Ballaと共に、WhitneyのZiyad Asrarを共同プロデュースに起用した。チャールズ・ブコウスキーの詩『The Laughing Heart』からインスピレーションを得たという。

 

 

 「Mood Ring」

 



Dehd 『Poetry』

Label: Fat Possum

Release: 2024/05/10


Tracklist:

 

 Hard To Love
 Mood Ring
 Necklace
 Alien
 Light On
 Pure Gold
 Dist B
 So Good
 Don’t Look Down
 Knife
 Shake
 Magician
 Forget