Grian Chatte(グリアン・チャッテン)、ニューシングル「Last Time Every Time Forever」をリリース ソロ・デビューアルバム『Chaos For The Fly』に収録

 


Fontaines D.C.のフロントマン、ボーカリストのGrian Chatten(グリアン・チャッテン)が、近日発売予定のソロデビュー曲から新曲「Last Time Every Time Forever」を公開しました。このシングルは初期のオアシスやStone Rosesのポップセンスをうまく取り入れています。哀愁と孤独の中間にあるセンシティヴな感覚の吐露。

 

このソロ・プロジェクトは直近のシングルを見る限りにおいて、グリアン・チャッテンがよりオルタナティヴ・フォークへの傾倒をみせていることが分かる。その中には、よりポップなものを、という考えも垣間見ることが出来る。Fontaines D.Cは、最新作『Skinty Fia』でヘヴィーなロックバンドとしてアイルランドの固有性を探ったわけですが、バンドメンバーのツアーからの離脱を機に、アーティストとして未知の音楽性へとチャレンジを挑もうとしています。

 

グリアン・チャッテンはまた、ロックバンドとは異なる叙情性を思わせるフォークを中心にソングライティングを行っていて、バンドではメンバーに対して忠告を行わないため、ソロとしてどのような挑戦が出来るのか探ろうとしたと話している。ソロアルバム『Chaos For The Fly』は6月30日にPartisan Recordsから発売されます。「Fairlies」と「The Score」のリリースに続いて、今回、「Last Time Every Time Forever」が三番目のシングルとして公開されました。今回のグリアン・チャッテンのコメントもやはり奇妙で、煙に巻くような内容です。

 

「"Last Time Every Time Forever"は、自分で作った地獄のような町を99周するような、膝が弱くなるような曲だよ。"それはカモメと1980年代の嗄れた喉のスロットマシンに取り憑かれ、聴くたびに自分の約束を破っていく」

 

チャッテンはソロアルバムについて、次のように説明しています。 「夜、ストーニービーチをぼうっと歩いていたら、波の音が聞こえてきたんだ。ただそこに立って波を見ていたら、全部が聞こえてきた。コード進行からストリングスアレンジに至るまで、あらゆる部分が聞こえてきたんだ。私はただ思った。自分でもやってみたい。バンドとして次に進むべき方向はわかっているけど、このプロジェクトで進みたいのはそこじゃない。自分の魂の誇張された部分を表現したいんだ」

 

「他のメンバーも、みんなそれぞれクリエイティブでソングライターなんだよ。彼らのところへ行き、「いや、全部こうでなきゃダメ」みたいなことは言いたくなかった。そうやって、この曲たちに妥協したくなかったのさ。アルバムの多くは、ギターだけで書かれてる。そういう要素に煮詰められるというのがなんだか好きなんだ。手のひらの中に曲があるような感覚、自分とギターだけでコントロールできるような感覚。その結果、ある種の激しさが生まれるんだ」

 

「Last Time Every Time Forever」