スコットランドを拠点に活動するベル・アンド・セバスチャンは、2015年の「Girl In Peacetime Want To Dance」以来となる新作アルバム「A Bit of Previous」のリリースを昨日に発表致しました。新作アルバムはニューヨークのマタドールレコードを通じて5月6日にリリースされます。


アルバムリリース告知と同時にベル・アンド・セバスチャンは、先行シングル「Unnecessary Dorama」のミュージックビデオを公開しています。


今回のプレスリリースにおいて、ベル・アンド・セバスチャンは、今季の春夏からのツアーの日程を公開しており、2022年から2023年にかけて、アメリカ、UK、ヨーロッパでの大規模ライブを開催する予定です。


ベル・アンド・セバスチャンの通算10作目となるアルバム「A Bit of Previous」は彼らの故郷であるグラスゴーでレコーディングが行われた記念すべき作品。アルバムのライナーノーツにおいて、フロントマンのスチュアート・マードックは、以下のように書いています。


「今回のレコードは、「Fold Your Hands Child」以来、B&SのフルLPとして久しぶりにグラスゴーで録音を行った作品です。わたしたちは毎朝を共にし、共に歌を歌い、共に演奏し、共に曲を書き、共に新しいことに取り組みました。譬えるならそれは、粘土の塊を投げ合うかのような無邪気で素晴らしい時間を、私たちは共に分かち合っていたのです」

 


 

 

 

 

・ Bell and Sebastianの新作「A Bit of Previous」のリリース情報の詳細につきましては、以下のMatadorの公式サイトを御覧下さい。

 

 

・Matador Official  


 https://matablog.matadorrecords.com/2022/03/02/coming-may-6-belle-and-sebastian-a-bit-of-previous/

 

アメリカ・ニュージャージ州を拠点に活動するシンガーソングタイター、シャロン・ヴァン・エッテンは、昨日、「Porta」に続いて、今年二度目の発表となるシングル「Used To It」をリリースしました。



 

今回、シャロン・ヴァン・エッテンは、不妊治療の専門家についてのHBOドキュメンタリー「Baby God」のスコア制作の依頼を受けて、新たな楽曲「Used To It」の制作を行っています。 

 

シャロン・ヴァン・エッテンは今回の楽曲について、家族というわたしたちにとって当たり前でありながら理解しがたい概念についての考えを込めています。

 

「最終的に、映画制作の企画は、最初に想定していた音楽の方向性を変えることになりましたが、テーマについては一貫しています。

 

この曲「Used To It」では、愛という概念と科学の複雑さを取り入れながら、家族の概念、血を通したつながり、自然な生育についての曲を書くという方向でこのプロジェクトは進んでいきました。


この曲では、人々が、新たな人生を送れるようになるための手助けをしたいと考えています。私達全員が生きてきた時代、それに繋がりを求め、家族が個人にとって何を意味するのかに焦点を当てています。この曲によって、人々が家族という概念を考えなおしてみてくれるようになったらこの上ない喜びです」

 

今回、このシングルリリースに合わせ、シャロン・ヴァン・エッテンはMVを公開しています。このミュージックビデオについては、音楽監督でバンドメイトでもあるチャーリー・ダムスキーによって制作されたもので、ダンサー兼振付師のヘイデン・J・フレデリックを起用しています。

 

ヴァン・エッテンは、このミュージックビデオについて「今回のビデオ制作にあたって、彼らは一緒に協力しあい、私が自分自身のための空間を見つけ、内面の痛みを受け入れると同時に、先に進むため、又は、内面における闘争の気持ちを懸命に伝えるため、大きな手助けしてくれました」と語っています。

 


英国のイプスウィッチ出身、現在、ワシントンDCを拠点に活動するBartees Strangeは、昨日、3月1日に英国のインディーレーベル「4AD」との契約を結び、海外で注目を浴びるアーティストの仲間入りを果たしています。




 

また、Bartees Strangeは、マネキン・プッシーのMissy Dabiceが監督を務めたMV、そしてニューシングルの「Heavy Heart」をリリースしています。公式のプレスリリースでは、この新しい楽曲は、ストレンジの「2年ぶりの新しい音楽のヒント」と称しており、2020年のブレイクアウトアルバム「Live Forever」に続く作品の制作が進行中であることを示唆しています。


バーティーズ・ストレンジが今回、クリス・コナーズと共同制作を行った「Heavy Heart」は、ストレンジが相反する感情と格闘していることを浮き彫りにした洗練されたギターロックです。推進力のあるドラミング、さらに、祝祭的なホーンセクションでさえ、彼の心の痛みを過去に委ねようとするストレンジの叙情的努力を浮き彫りにするかのように、トラック自体にコントロールしがたいエナジーを与える。4ADは、ストレンジの新曲について、以下のような説明を行っています。

 

 

「新曲”Heavy Heart ”で、バーティーズは彼が長年感じていた罪悪感を手放そうと懸命に努めている。

 

彼の家族のために、より良い未来を築くため、父の犠牲に対する罪悪感。祖父の最近の死に関する罪悪感。彼がツアーに費やし、パートナーから離れている時間における罪悪感。パンデミックの初年度に、”Live Forever”がリリースされた後、彼の人生の他のすべての人が苦しんでいる間、成功を手にしたことに対する罪悪感。

 

これらの感情を払拭するため、今回、バーティーズは曲を書き、楽観的な未来に向かうことを望んでいる。

 

人生がたとえ重苦しく、困難な場合においても、バーティーズはそれらと格闘を続け、勝利を祝おうとしている」 

 

 



バーティーズ・ストレンジは、3月中旬から5月中旬にかけてカーシートヘッドレストをサポート・アクトに迎え、北米ツアーを開催する。

 

その後、新たにスケジュールが組み直された英国とヨーロッパを回るヘッドラインツアーを予定し、7月にかけて彼はこのツアーを行なう。チケットは3月4日金曜日の午前10時に発売される予定。

鎌倉を拠点に活動を行っているオルタナティヴ・ロックバンドShe Her Her Hersは、2022年3月23日に約2年半ぶりとなる新作フルレングスアルバム「Afterglow」のリリースを発表しています。

 


  

この新作アルバムには、直木賞候補作「スモールワールズ」(講談社)の著者、一穂ミチさんの長編「パラソルでパラシュート」のPVに起用されている「Arrows」をはじめ、先行配信されていた楽曲を含む八曲が収録される。2019年に、リリースした前作「Iocation」をリリースした後、多方面からの反響や、中国ツアーなどライブの現場で得ることが出来た感触を、さらに拡大させるイメージで制作を進めながらも、その手応えをライブで消化しきれない葛藤をバネに、音源で表現することを突き詰めていったことで自宅で楽しむ作品としての魅力が存分に詰まった作品となっている。

 

レコーディングには、バイオリンに、原田百恵実、サックスに、ムラカミダイスケ、パーカッションに、松下パナオ、She HerHersのライブでお馴染みのメンバーに加え、ベースに田口恵人が参加、作品全体のグルーブ感が以前よりも強化されたことで、結果的にライブで披露される期待の高まる内容となっています。 


今回、She Her Her Hersは、3月下旬にドロップされるスタジオアルバム「Afterglow」からの先行シングルとなる「Diagram X」をデジタル配信として2月27日にリリース。同時に、シングルのMVを公開しています。録音ゲストには、アルバム制作でもゲストとして招聘されている田口恵人がベースとして参加。シティ・ポップの影響を感じさせるおしゃれな雰囲気の漂う一曲です。 


 

 

また、She Her Her Hersは新作スタジオアルバムの発売を記念して「She Her Her Hers "Afterglow"Release Tour」の開催を予定。4月21日(木)には、大阪・CONPASS、4月24日(日)には東京・ADRIFTでライブを行います。

 

 

 

・She Her Her Hers 「Afterglow」 

 

2022年3月23日 (水)発売

 

 

 

 

収録曲

 

1.Diagram X

2.Imaginary line

3.SONAR

4.Arrows

5.Wolves

6.Mermaid

7.After a Moment

8.Little while

 

 

・「Afterglow」 LIsten:

 

https://friendship.lnk.to/Afterglow 



 

 

今回、ウェールズ出身のステレオフォニックスは、3月4日に発売される新作スタジオアルバム「Oochya!」の最終プレビューとなるシングル「Right Time Tight Place」を2月28日にリリースした。これで全て新作アルバムへの状況は整い、ファンはアルバムの到着を今か今かと待つばかり。

 

この新作シングルは、バンドの最新作「Oocya!」に収録されている。このアルバムは今週の金曜日にStylus Recordsからリリースされる予定。

 

今回のニューシングル「Right Time Right Place」は、ケリー・ジョーンズがソングライティングを手掛けている。 先行シングル、「Hanging On Your Hinges」「So Ya Ferel My Love」に続く三番目の作品となる。


ステレオフォニックスのフロントマンのジョーンズは「Rught Time Right Place」について、彼が愛の人生を探求していると現地イギリス音楽メディアのNMEの取材を通じて述べている。


「これまで一曲の中で、3人のガールフレンドについて言及したことはありません!!」とジョーンズは冗談交じりに語る。

 

「実際は、かなり奇妙なことですが、この曲は偶然と運命について書かれています。人生で出会ったことのある人全員に名前をつければ、そのような歌は、終わることがなく、永遠に続くでしょう」

 

ステレオフォニックスは、来月、新作アルバム「Oocya!」を引っさげて、故郷ウェールズのカーディフの60000人規模のスタジアムツアーを筆頭に、英国のアリーナツアーを開始する予定である。 




Superchunk

  

スーパー・チャンクは、1989年にノースキャロライナ州の小さなカレッジタウン、チェペルヒルで結成された伝説的なアメリカのインディー・ロックバンド。

 

オリジナルメンバーは、Mac McCaughan(ボーカル)、Laura Ballance(ベース)、Chuck Garrison(ドラム)、Jack Macook(ギター)の四人。

 

バンド名の「Superchunk」は、ドラマーのChunk Garrisonの名に因む。その後、チャック・ガリソンとジャック・マコックがバンドから脱退、代わりに、Jim Wilbur(ギター)とJon Wurster(ドラム)が加入し、現在の主要な編成となる。

 

パンクロックの影響を色濃く受けたローファイサウンドが魅力。Throwing MusesやYo La Tengoに比する雰囲気を持つが、スーパー・チャンクの方がよりパンクサウンドとの親和性が高い。The Pixies、Breedersと共に、1990年代のUSインディー・ロックシーンを定義づける存在で、ヴォーカリストのマック・マコーンの主宰するマージ・レコードから多くのリリースを行っている。

 

1990年代にアメリカ・シアトルからグランジムーブメントが最盛期を迎えた時代、メジャーレコードからの契約の話もあったが、彼らはメジャーとの契約を拒絶した。その後、頑なにインディーズレーベルからの作品リリースを続け、グランジムーブメントが終焉に向かい、凋落していくメジャーバンドを尻目に、DIYな活動形態を一貫して続けるかたわら、「Here's Where the Strings Come In」1995、「Cup Of Sound」2003といった傑作を残し、着実にインディーロックファンの人気を獲得し続けた。


2013年には、ベースのローラ・バランスが今後バンドのライブに参加しないと声明を発表した。彼女は聴覚喪失にも似た症状に苦しんでおり、これ以上のライブ活動は難しいとの判断からこの決断が行われた。

 

しかし、バンドとしての活動は2022年現在も続けている。新たにリリースされた「Wild Loneliness」は、バンドの30周年を記念してリリースされた作品。いまだ変わらない1990年代のインディーロック、DIY精神の本質を次世代に引き継いでいる素晴らしいロックバンドである。

 

 

 

「Wild Loneliness」 Merge

 

 

 

 

 

Tracklist

 

1.City Of Dead

2.Endless Summer

3.On The Floor

4.Highly Suspect

5.Set It Aside

6.This Night

7.Wild Loneliness

8.Refracting

9.Connecting

10. If You're Not Dark

 

 

変な喩え話になってしまうが、バンド活動を長く続けていく上で一番難しいのは、精神的根幹ともいうべき何かを絶えず持ち続けられるかどうかということである。それは、バンド関係における人間関係であるとか、時代背景、また、人生上の様々な環境が、その根幹ともいうべき音楽性というのを持ちつづけることが難しいからに他ならない。

 

もっとわかりやすく言えば、結成当初から一貫した音楽性を、何十年にもわたって作品として提示しつづけることは至難の技と言える。それは、音楽の流行り廃れだとか、また、自分たちへの音楽における確固たるアイデンティティといったものなしには、同じスタイルの音楽を続けることは困難と言える。そういった例、何十年にもわたって良い意味で音楽性が変わらないという例は、知るかぎりでは、AC/DC、そして、このスーパーチャンクぐらいしか見当たらない。

 

そういった意味で、1990年代からカレッジタウン、チャペルヒルの音楽シーンを象徴づけてきたスーパーチャンクの30周年を記念してリリースされた「Wild Loneliness」はほとんど奇跡的な作品である。

 

1990年代からアメリカの音楽シーンは年ごとに絶え間ない変化を続け、ロック音楽がヒップホップに取って代わられ、この音楽自体が2000年代に入って時代遅れになっても、インディーロックを奏で続けた。2010年代、2020年代に入っても、スーパーチャンクがやることに変わりはない。それは、自分たちの音楽を深く理解し、また信じ切っているからでもあるのだろう。


今作「Wild Loneliness」は、ノースキャロライナ州がロックダウン期間に入った時代にレコーディングが行われた。

 

そして、スーパーチャンクのフロントマンのマック・マコーンは、作品コメントでも述べている通り、そういった暗い時代をなんとか明るくしたいという思いを込めてソングライティングを行っている。


彼は、パンデミックのロックダウンが訪れても、西洋がウクライナ戦争の混乱にさらされても、どのような暗澹とした時代、不穏な時代にも、1990年代から、不変のコンセプトを保ち続ける。明るく、爽やかで、ほがらかな気持ちを失わず、その思いを歌にこめつづける。そのコンセプトは、この2022年も同じで変わることがないのだ。

 

最新作において、スーパーチャンクは、過去に留まることなく、未来に進み続ける。既存のインディー・ロック、インディー・ポップ、コンテンポラリー・フォーク、さらに、ローファイの質感を交えた親しみやすさのある音楽性に加え、ストリングス、ホーンアレンジなどを積極的に取り入れ、現代のロックバンドとしてのチャレンジ性を失うことはない。


もちろん、往年のファンの期待に沿うような素敵な楽曲も数多く収録されている。「Endless Summer」「The Night」「High Suspect」といった、スーパーチャンクの全盛期を彷彿とさせる可愛らさのあるインディー・ロックの珠玉の名曲群は、多くの人を励まし、勇気づけてくれるにちがいない。

 

ロックバンドとしての精神的な根幹。何のために音楽を作るのか。また、何のために歌を歌うのか。これらのことを、スーパー・チャンクは、豊富な経験により熟知しているように思える。そう、他でもない、マック・マコーンという人物は、1990年代初頭から、三十年にもわたって、世の中を明るくしていきたい。ただ、それだけのために、誰よりも真摯にインディーロックを演奏し続けてきた素晴らしい人物なのである。



・Featured Track  「The Night」

 


 

 

 

 

・Apple Music Link

 

 

 

(L–R): Touring member Jason White, Billie Joe Armstrong, and Mike Dirnt performing in August 2021

 

ロシア軍のウクライナ侵攻は、国家間の外交関係だけでなく、ミュージック・シーンにも大きな影響を及ぼしています。

 

今回の軍事侵攻の事実を受けて、グリーン・デイは、ロシア・ウクライナ間で進行している紛争の懸念のため、モスクワのスタジアム、スパルタク・モスクワで予定されていた次の公演の中止を決定しています。これは、ウクライナがロシアとの外交関係を断ち切り、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が先週木曜の隣国への攻撃を命じ、戒厳令を敷いた後に決定されました。 グリーン・デイは5月29日にロシア、モスクワのスパルタクスタジアムにおける公演を予定いていましたが、今回、ロシア軍による軍事侵攻により、公演自体の中止を余儀なくされました。 バンドは、公演の中止の理由について、以下のようにInstagramを通じて述べています。

 

「ウクライナへの軍事侵攻の瞬間はスタジアムでロックショーを行うどころの騒ぎではありません」

 

「心が非常に重くなるような出来事です。現在の出来事に照らしあわせて、次回のモスクワのスパルタク・スタジアムのショーを中止する必要があるように感じています。

 

このロシア軍のウクライナへの侵攻は、スタジアムのロックショーよりもはるかに深刻な出来事であると私達は考えています。

 

もちろん、それでも、ロックンロールは永遠です。将来、私達が戻る時間、そして、場所があることを信じています」

 

 グリーンデイは、声明を通じて、ライブチケット購入時に払い戻しが可能であると付け加えており、すべての人に「安全を確保する」よう促しています。

 

また、グリーン・デイのフロントマン、ビリー・ジョー・アームストロングは、2020年に発表したソロアルバム「No Fun Mondays」において「War Strories」というカバーのパンク・ロックソングを発表しています。今回の出来事に、ビリー・ジョーは少なからず驚きを覚えているに違いありません。