Widowspeak ニューアルバム「The Jacket」のリリースを発表、先行シングル「Everything Is Simple」を公開



NYのCaptured Tracksのレーベルの代名詞的存在、モリー・ハミルトンとロバート・アール・トーマスからなるWidowspeakが6作目となるスタジオ・アルバム「The Jacket」のリリースをアナウンスしました。この作品はこれまでと同様、Captured Tracksから3月11日にリリースされる予定です。


これに先駆けて、Widowspeakは先行シングル「Everything Is Simple」のミュージックビデオが公開、シングル盤も1月5日に発表されています。MVの撮影はOTIUMが担当、ストリーミング配信されています。

 

この新作アルバム「The Jacket」は、プロデューサーにHomer Steinweissを抜擢し、コンセプト・アルバムとして録音制作されています。今回の作品では、本来、デュオとしての活動するウィドウスピークがバンド単位で演奏を行い、既存のレコードよりも分厚いグルーブ感に彩られています。新作のレコーディングには、Robert Earl(ドラム)、J.D.Summer(ベース)が参加、それに加えて、キーボード奏者のMichael Hessがピアノの録音を、バンドに提供しています。

 

先行シングルとして発表された「Everything Is Simple」は、ミニマルミュージックとカントリーグルーヴをかけ合わせたインディーロックソングで、新作アルバム「The Jacket」の発売への期待感を掻き立てる。Widowspeakは「Everything Is Simple」について、以下のように説明しています。

 

「人間関係にせよ、計画にせよ、仕事にせよ、環境にせよ、何らかの新しい物事に接する際には、私達は、それに対して、非常に純粋な感覚を抱き、その対象物をフラットな眼差しで眺めます。

 

なぜなら、私達の意識は常に、その対象、その対象が引き起こす未来の可能性に向けられているため、物事を複雑化して思考することはないからです。常に、結果は未定義であり、私達は対象となる事物の問題を深淵まで把握していないため、対象とする物事や概念を理解しやすくなっているのです。

 

ところが、驚くべきことに、時間が経つにつれ、その様相は変化します。私達は、より多くのことを学び、より多くのことを経験していくにつれ、私達が、その物事に対して限界を自ら設けているということに気がつくのです。

 

しかし、その限界というのは同時に、必ずしも私達に課せられたものでなく、また、避けがたい真理として措定されたものでもなく、実は、私達自身がその限界という概念をみずから生み出し、線を引いているだけなのだということに気がつくのです。

 

多分、その足かせ(観念や価値観、生きていくうちに培われた固定概念)のようなものが、自分の行動の妨げとなっているということに気が付き、その瞬間、以前の考えがすべて過去のものとなり、その概念が消滅するまではずっと、あるいは、それ自体が完全な虚妄であったということに気がつくまでは絶えず、私達は、自分を妨げていた何かを見ることもできないばかりか、他の人の考えと、私達自身の考えは、常に、矛盾し、いよいよ食い違っていくばかりでしょう。

 

 Widowspeakは以下のように続けている。

 

「Everything Is Simpleは、空想のバンドの物語のために取り入れられる予定でしたが、 実は、他方、この曲は私達二人のバンドについて、暗示的に歌われている楽曲でもあるのです。私は、よく、これまでの人生において、自己に内在する本質的に信頼できぬもうひとりの語り手(自分の内在する観念というもうひとりの自己の姿)についてよく考えを巡らせることがありました。

 

実際、結論としては、何一つとして、本当の物語なんていうのは、この世にはひとつも存在しないのかもしれません。

  

また、新たに撮影されたシングル「Everything Is Simple」のミュージックビデオは、OTIUMによって撮影されました。今回、映像監督をつとめたOTIUMは、以下のようなコメントを発表しています。

  

「概念というのは、常に、アイディアそのものを、実際に幾度か試してみることにほかなりません。
たとえ、もし、人生の結果としての到達点が、あらかじめ想定していた場所とは全然異なってしまったとしても、(たとえ、ロデオのように危険な目にあったとしても)何かを獲得しようと、もがきながら格闘したこと、そのことに、人生の大きな価値が見いだされるのです」

 


 

Widowspeak Facebook


3月11日に新作アルバム「The Jacket」のリリースを間近に控えるWidowspeakがタイトル曲「The Jacket」のMVを公開しました。

 

この新たに届いたMVを手掛けるのは、上記の作品と同じくOtium監督です。この新たなシングル作について、バンドは、再び、哲学的なコメントを出しています。

 


「ジャケットは、本来、私達が選び、ドレスアップし、そして、私たちが誰であるのかを象徴づけるものとして取り入れるものです。私達が、最終的にそれを無くすか捨てるまでは、この意味のある対象物は概念として成長し続ける。それは、曲のタイトルの意義のとおりで、時には文脈としてカルチャーの意義にまで敷衍され、バンド、ロックンロール、若者、といった象徴的な意味を持つだけでなく、クールという概念そのものを表す場合もあります。そして、ジャケットというのは、ときに自分のアイデンティティのようなものを定める象徴的なアイテムとなる場合もあるでしょう」

 

 

さらに、バンドは以下のようにジャケットという概念についてプレスリリースにおいて述べています。 


「最終的には、「ジャケット」が世界一好きなものであり、自分の一部であるように感じられた瞬間から、その時代に結びついた、場所、経験、関係性のようなものにまで考えが及んでいく場合もあります。この考えを手放すことは難しい。しかし、ジャケットを着込んだとたん、あなたは以前のような人ではないと気がつく。ジャケットとそれがあらわすすべての概念は、その過程でどこかに置き去られるのです」

 

MVには、これまでと同様、Widowspeakのバンドメンバー、ロバート・アール・トーマス、モリー・バーチが演じています。

 

「The Jacket」のMVには、これまでの二作のシングルに続き、西部劇のようなワイルドな雰囲気が漂う。「ジャケット」という概念がモチーフとして暗示的に登場するのはこれまでと同じ。今回、ロバート・アール・トーマスは、ザ・ビートルズが「サージェント・ペパーズ」のアルバムジャケットで着ていたようなジャケットの上に、さらに現代風のジャケットを着込んでいます。