エンジェル・オルセン&キンバリー・スタックウィッシュ 映画版「Big Time」の制作を発表

 


エンジェル・オルセンとキンバリー・スタックウィッシュは、シンガーソングライター、オルセンの次回作「Big Time」のリリースに伴う新しい映画を発表。

 

これは同名のアルバム「Big Time」の28分の映画版が公開されるとのことです。「Big Time」のショートフィルムは28分の作品で、アマゾンミュージックのツイッチチャンネルとアマゾンミュージックアプリを介して6月2日に初公開。さらに、ロンドンとロサンゼルスにて上映会が行われます。映画「Big Time」の予告編には、未発表曲「Chasing the Sun」と「Through The Fires」が含まれています。


キンバリー・スタックウィッシュ監督は、以前、エンジェル・オルセンとシャロン・ヴァン・エッテンの「Like I Used To」のミュージックビデオも手掛けています。また、オリヴィア・ロドリゴの「Sour Prom」のコンサートフィルムの制作を行っていることでも周知されています。今度の「Big Time」の制作に際しては、エリス・パールを脚本と編集の共同制作者に招き、スタックウィッシュとオルセンは今年1月下旬から七日間にわたってこの映画の撮影を行いました。

 

映画の背後にあるインスピレーションについて、エンジェル・オルセンは、以下のようにプレスリリースを通じて述べています。

 

 

母が亡くなった時、私は、タイムトラベルについてこれらの超視覚的な夢を持ち続けていました。

 

後で、曲だけではなく、時間の拡大と変化へのウィンクのようなものとして、レコードに「Big Time」というタイトルを付ける事に決めました。スタックウィッシュ監督に、ビデオ制作についてのお話を伺った時、私が兼ねてから思い描いていた夢のひとつのストーリーを含め、それらを曲を伝える方法として実際に活用するのはとてもクールだ! と思ったんです。彼女は心楽しい対話とイベントを次々に追加していきました。

 

「Big Time」には現実に基づいたものとそうではないものが混在し、私の夢の周りにストーリーアークを作成し、ミュージックビデオを通して、大掛かりなスケールを持つ映画を作成しようと努めてまいりました。私はいつも鮮やかな創造力を持っていて、これらの潜在意識の瞬間を現実のものにすることは、本当に感情的で、また生のプロセスでもあり、ほとんど、時々は精神的な精算、浄化のようにも感じられました。

 

自分自身の存在を物語の中に溶け込ませ、その断片を動かすことにより、私は自分の損失を個人的に再検討せねばならず、私のこれまでの人生において実際に起きた出来事を何らかの形で処理する、新しい方法を見いださねばなりませんでした。その殆どは、台本や実際の演技の中で表されておりますが、おそらくこれまで一般公開したものの中で最も親みやすい作品であり、これはまた、私の母へのオマージュとしての捧げられています、さらに、オルセンは以下のように締めくくっています。お母さんがここにいて、レコードを聴いていてくれたら良かったのになあと思います。なぜなら、きっとこの曲を聴いたら、これが本当に素晴らしいと私に言ってくれただろうと思うから。

 

また、映画の監督を務めたキンバリー・スタックウィッシュは、次のように説明しています。


「Big Time」は、一つの中心的なジレンマをもたらす、非線形のシュールレアリストの夢の間を通して語られる光と影の物語です。

 

 暗闇から抜け出し、自分の本当の自己を受け入れるためには、過去を手放すため、どれくらいの時間を経なければならないでしょう?

 

それは、私達の無意識が抑圧されたアイデンティティにどのように対処するのか、自己実現に踏み出すために過去の自分を手放すことが難しいこと、さらに、喪失に対処するときに私達が抱く罪悪感など、根深い感情の複雑さを対象とする物語です。何らかの理由によって、私達は、皆、自分を許すのに苦労する部分と、探求することを恐れ、また社会的観点から見てそぐわない部分を抱えています。そのため、私達はそれらの無意識を自分の奥深くに押し込めてしまう。影の中へ、影の中へと・・・・、つまり、この映画「Big Time」は、言ってみれば、あなたの中にある本当の光を見出す前に、それらの恐れの中に惑溺するような瞬間を捉えた物語なのです。

 

 

また、エンジェル・オルセンの音源としての新作アルバム「Big Time」は6月3日にJagujaguwarから到着する予定です。また、この映画版の予告編として、オルセンが既に共有している新フル「All The Good Times」「Big Time」のミュージックビデオが公開されています。


「Big Time」 Film Official Trailer