ラベル Ryuichi Sakamoto の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Ryuichi Sakamoto の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示


坂本龍一が3月下旬に逝去する前の最後の演奏を収めたコンサート映画『Opus』が、9月5日にヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されることが分かった。


2022年12月に無観客で収録されたこの映画では、日本の作曲家でありエレクトロニック・ミュージックのパイオニアである坂本龍一が、イエロー・マジック・オーケストラの共同創設者としての最初の成功から、『ラスト・エンペラー』の映画音楽、そして最後のアルバム『12』まで、彼の全キャリアにわたって厳選された20曲をピアノで演奏している。坂本は、「The Wuthering Heights」、「Ichimei - Small Happiness」、1978年のイエロー・マジック・オーケストラの楽曲 "Tong Poo" の新アレンジなど、いくつかの作品をピアノ・ソロで初演奏した。


ベルナルド・ベルトルッチ監督の1990年の恋愛ドラマ『シェルタリング・スカイ』のために坂本が作曲した曲の一部を演奏している映画のティーザー映像は、Deadlineで見ることができる。


このコンサート映像について、坂本は遺稿の中で次のように語っている。「このプロジェクトは、私がまだ演奏できるうちに、私の演奏を未来に残す価値のある形で録音する方法として考え出されました。レコーディングにはNHK放送センターの509スタジオをお借りしました。"このスタジオは日本で最高の音響を提供してくれる場所だと思います」


当時、坂本龍一は、ステージ4のがんで闘病中だったが、最高のパフォーマンスを披露するために細心の注意を払った。「これが最後の演奏の機会だと思うと同時に、新しい境地を開拓できたという気持ちもありました。一日数曲、集中して演奏するだけでも精一杯だった。その苦労がたたったのか、終わった後はまったく虚脱感に襲われ、1カ月ほど体調が悪化した。それでも、死ぬ前に録音できたことに安堵している。「満足のいく演奏ができました」と坂本は話していた。


『Opus』の撮影はビル・カースティンによるもので、4Kカメラを使用し、30人近い制作スタッフで撮影された。この作品は、坂本のマネージャーであり妻でもあるノリカ・ソラが、アルバート・トーレン、増渕愛子、エリック・ニャリとともにプロデュースした。


坂本は2014年に初めて咽頭がんの診断を明らかにし、2020年までに寛解した。しかし、坂本は2021年に直腸がんと闘病中であることを発表し、2022年の更新でがんがステージ4に達したことを伝えた。彼の死後、坂本氏のマネージメントは、自身の葬儀で流すために彼がまとめた最後のプレイリストを公開した。


 


 

昨夜、坂本龍一の公式ソーシャルアカウントがプレイリストを公開しました。今後、ミュージシャンの死後もソーシャルアカウントは継続され、スタッフによるメッセージが公開される。


このプレイリストには、彼の愛するバッハ、ドビュッシー、サティ、ロータなどの作品に加え、エンニオ・モリコーネ、ビル・エヴァンス・トリオ、デヴィッド・シルヴィアン、アルヴァ・ノトなどの作品が並んでいます。曲の追加日は、昨年6月13日、7月2日のものが多く、リストに掲載されています。ローレル・ヘイローのクロージング・トラック「Breath」は、坂本が亡くなる約1週間前の3月25日に追加されました。


坂本のマネージメントからのメッセージは、次の通りです。「隆一が自分の葬儀で流すために個人的にまとめていたプレイリストを、彼の死去に伴い共有したいと思います。彼は本当に最後まで音楽とともにありました」とあります。spotifyのプレイリストは以下よりお聴きください。

 


 

 



坂本龍一が3月28日に71歳で死去したことをアーティストの作品を数多く手掛けてきたCommonsが公式に発表しました。謹んでご冥福をお祈りいたします。坂本龍一さんは2014年に咽頭がんと診断され、治療が成功して寛解したものの、2021年に直腸がんの闘病中であることを明かしていました。


「2020年6月に発見されたがんの治療を受けながら、坂本は健康状態が許す限り、自宅のスタジオで作品を作り続けました」と声明には書かれています。


「彼は最後の最後まで音楽と共に生きていました。ファンの皆様をはじめ、坂本の活動を支えてくださったすべての方々、そして坂本の治療に全力を尽くしてくださった日米の医療関係者の皆様に深く感謝いたします。なお、葬儀は坂本の強い希望により、近親者のみで執り行われました」


1952年1月17日に東京で生まれた坂本龍一は、3歳の時にピアノを始めた。東京芸術大学作曲科で学び、修士課程を修了した。この頃、大学にあったシンセサイザーを使い、セッションミュージシャン、プロデューサー、アレンジャーとしてのキャリアをスタートさせる。やがて、細野晴臣、高橋幸宏らとともに、大きな影響力を持つ伝説的なシンセポップグループ「イエロー・マジック・オーケストラ」を結成し、1978年にセルフタイトルのデビュー作を発表する。


坂本が作曲した「Behind the Mask」は、マイケル・ジャクソンやエリック・クラプトンなどのアーティストにカバーされ、その数ヵ月後には初のソロアルバム「Thousand Knives of Ryūichi Sakamoto」が発売された。タイトル曲のバージョンは、イエロー・マジック・オーケストラの1981年のアルバム『BGM』に収録、ローランドTR-808ドラムマシンがレコーディングに使用された。


1983年、YMOの最後のスタジオアルバム『Service』が発売される。同年、大島渚監督の映画『メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス』の音楽を担当し、デヴィッド・ボウイと共演を果たす。1987年、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストエンペラー』で、デヴィッド・バーン、コン・スーと共演し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、グラミー賞を受賞する。


その後、1990年の『シェルタリング・スカイ』、1991年の『ハイヒール』、1993年の『リトル・ブッダ』、2015年の『レヴェナント』などの映画でオリジナルスコアを担当した。キャリアの中で、トーマス・ドルビー、ユッスー・ンドゥール、イギー・ポップ、ブライアン・ウィルソン、ジャケス・モレンバウムといった世界的なミュージシャンとコラボレーションを行った。


2017年、アンビエントアルバム『async』を発表した。今年初めには、遺作となる『12』を発表し、亡くなる直前までその創作意欲は衰えなかった。


2022年12月、坂本龍一はNHKの509スタジオで過去に録音したキャリアを振り返るピアノコンサートをライブストリーミングで配信した。「ライブコンサートをする気力はもうない...」「このような形で私の演奏が見られるのは、これが最後かもしれません」と、公演の前に語っていた。



zakkubalan ©︎Kab Inc.


坂本龍一が「async」」以来、約6年ぶりとなるオリジナルアルバム「12」を発表しました。この新作アルバムは坂本龍一の誕生日に合わせて、2023年1月27日にcommonsから発売されます。また、本作はCD/ヴァイナル/デジタルの三形式で同時発売となる。アートワーク、トラックリストは下記より。




いまだ続く闘病生活の中、日記を書くように制作した音楽のスケッチから、12曲を選び1枚のアルバムにまとめた作品集。アートワークは「もの派」を代表する国際的な美術家、李禹煥(リ・ウファン)氏の描き下ろしとなる。収録曲はすべて坂本氏が曲を書き下ろした日付がタイトルになっている。公式サイトでは順次、commonsのスタッフのインタビューの模様が公開されるようです。




坂本龍一氏のコメントは以下の通り。



2021年3月初旬、大きな手術をして長い入院の末、新しい仮住まいの家に「帰って」きた。少し体が回復してきた月末のこと、ふとシンセサイザーに手を触れてみた。何を作ろうなどという意識はなく、ただ「音」を浴びたかった。それによって体と心のダメージが少し癒される気がしたのだ。

それまでは音を出すどころか音楽を聴く体力もなかったが、その日以降、折々に、何とはなしにシンセサイザーやピアノの鍵盤に触れ、日記を書くようにスケッチを録音していった。


スケッチを選びアルバムとしてみた。何も施さず、あえて生のまま提示してみる。今後も体力が尽きるまで、このような「日記」を続けていくだろう。 



坂本龍一



2022年に入り、坂本龍一は、盟友、アルヴァ・ノトとの共作アルバムのリイシューを行っている。この再編集は、アルヴァ・ノトの主宰するレーベル、Notonから発売され「v.i.r.u.s」リリースプロジェクトとして現在も続いている。


    




Ryuici Sakamoto 「12」





Label: Commons

Release: 2023/1/27



Tracklist:


01 20210310

02 20211130

03 20211201

04 20220123

05 20220202

06 20220207

07 20220214

08 20220302 - sarabande

09 20220302

10 20220307

11 20220404

12 20220304


 

Ryuichi Sakamoto : Music Smash公式ホームページより

 

坂本龍一のピアノ・ソロ・コンサートの映像が、12月11日から12日にかけてチケット購入者にのみ配信されることが分かった。この60分間に及ぶ配信は、2020年に行われた坂本龍一のNHKの伝説の509スタジオでのソロピアノのライブ・パフォーマンスにより構成されている。

 

本配信は、日本国内、ドイツ、フランス、スペイン、ポーランド、イギリス、台湾、韓国、香港、マカオ、シンガポール、タイ、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、ブラジル、カナダで行われる。中国本土の配信については未定であり、現在調整中とのことです。

 

チケットは、10月25日から12月12日にかけて販売される。詳細は下記よりご確認下さい。この配信に関し、日本の編集者、元Go Japanの編集長の鈴木正文氏のコメントが寄せられています。


2022年12月11日、坂本龍一のピアノ・ソロ・コンサートが、世界に向けて配信される。

 日付が1日ちがうだけの2年前、すなわち2020年の12月12日、コロナ禍の、視界不良のトンネルをさまよっていた世界に向けて、坂本は、東京のスタジオで、無観客のピアノ・ソロ・コンサートをおこなった。ライヴストリーミングされたその映像は、しかし、アーカイヴ化されることはなかった。
 ことしの12月11日の配信は、それゆえ、2年ぶりに私たちのまえに帰還した「演奏する坂本龍一」の姿を、私たちに見せることになる。

 その日に私たちが視聴するのは、前もって、1日に数曲ずつ、ていねいに収録された演奏とその映像を、十分な時間をかけて編集したものになるという。

 

「ライヴでコンサートをやりきる体力がない――。この形式での演奏を見ていただくのは、これが最後になるかもしれない」と、坂本は語る。前にはできたことがいまはできなくなっているという「現実」を、そのようなものとしてそのまま受け容れ、呑み込んだうえで、坂本はその「あたらしい現実」に立脚して、みずからのあらたな能動性と積極性を、引き出そうとしているのではないか。
 じっさい、今回の「コンサート」は、それを可能とする条件をそなえている。
 ひとつには、今回の演奏スタジオが、NHK の、伝説の509スタジオである、という事実。坂本が臆せず、「日本でいちばんいいスタジオ」と折り紙をつける東京・渋谷の、NHK放送センターの509スタジオで、十分な時間をかけて演奏が収録されている。

 

 そしてもうひとつには、これを機会に、主要メンバーをニューヨークから招集した映画制作チームが結成され、かれらは、たんに配信映像をつくるためだけでなく、のちに別に編集する予定の「コンサート映画」のためにも、「演奏する坂本龍一」を丹念に撮影している。
 
 いずれも、「ライヴでコンサートをやりきる体力」が坂本にあったとすれば、現実化しなかったことにちがいない。
 
 配信は、約60分の509スタジオでのパフォーマンス本編からなる。
 
 また配信と同日、全2回、109シネマズのプレミアムサウンドシアター「SAION」でライブビューイングも開催される。そこでは、最上の音で、坂本龍一の演奏を楽しむことができるであろう。

文:鈴木正文

 


配信チケットの詳細は、Music Slashの公式ホームページより:
 

 https://special.musicslash.jp/sakamoto2022/

今年12月上旬、ミラノ・レコードから坂本龍一の誕生日を祝うトリビュートアルバムが発売されます。


A Tribute to Ryuichi Sakamoto - To the Moon and Back』は、Devonte Hynes、Electric Youth、David Sylvian、Alva Notoといったアーティストが、坂本龍一の楽曲をリメイクを行っている。


12月2日に発売されるこのアルバムのプレビューとして、Thundercatによる「Thousand Knives」のリワークをが公開されています。アルバムのアートワーク、および、収録曲は下記にてご覧下さい。

 

 



『A Tribute to Ryuichi Sakamoto - To the Moon and Back』




Tracklist:


A1. Grains (Sweet Paulownia Wood) - David Sylvian Remodel
A2. Thousand Knives - Thundercat Remodel
A3. Merry Christmas Mr. Lawrence - Electric Youth Remodel

B1. Thatness and Thereness - Cornelius Remodel
B2. World Citizen I Won't Be Disappointed - Hildur Guðnadóttir Remodel
B3. The Sheltering Sky - Alva Noto Remodel
B4. Amore - Fennesz Remodel

C1. Choral No. 1 - Devonté Hynes Remodel (Featuring Emily Schubert)
C2. DNA - The Cinematic Orchestra Remodel
C3. Forbidden Colours - Gabrial Wek Remodel
C4. The Revenant Main Theme - 404.zero Remodel

D1. Walker - Lim Giong Follow the Steps Remodel
D2. With Snow and Moonlight - snow, silence, partially sunny - Yoshihide Otomo Remodel


 

坂本龍一が、Netflixで放送中のアニメシリーズ『Exception』のサウンドトラックを新たに手掛けている。このアニメーションのサウンドトラックは10月14日にMilan Recordsから発売される。


先行公開されたサントラの楽曲「Oxygen」は海外のみで試聴可能となってますが、映像の予告編が公開されています。こちらは日本国内でもご視聴することが出来ます。下記よりご覧下さい。

 

 


『Exception』は、人類が地球から追い出された未来を舞台としたSFホラー。テラフォーミングに適した惑星を探す宇宙ミッションのクルーを描く。しかし、このクルーは普通の宇宙船のクルーではなく、3Dプリントされたクルーであり、そのうちの一人は奇形であることが分かっている。


脚本は乙一こと安達寛高、監督は佐藤雄三が担当。このアニメは、「何が我々を人間たらしめるのか」を問うものとなる。オリジナルスコアについて、坂本龍一は次のようにコメントしています。

 

「メインテーマは、『スター・ウォーズ』以来、SFの定番となったシンフォニックな曲にしたかったんです。サウンドトラック全体としては、ダークなアンビエントを意識して、シーンごとに区切るのではなく、ひとつの音楽として感じられるようにしました」「とはいえ、戦闘シーンではある程度、激しい音も入れています。全体的にとても気に入ったサウンドトラックを作ることができました」

 

また、現在、坂本龍一は、新潮社の文芸誌「新潮」において、大好評の連載「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」を執筆中。今月発売された最新号で、新しい連載を公開したばかりです。


"教授"の愛称で親しまれる坂本龍一、そして、ドイツのエレクトロニカ・ミュージシャン、アルヴァ・ノトのコラボレーション・アルバム『Revep』が、この8月にノートンからレコードで再発されます。

 

このリイシュー作品は、V.I.R.U.S.のリイシュープロジェクトの一環としてリリースされる。既にLP盤として発売されている「Vrioon」「Insen」に加え、今回発売される「Revep」、さらに続いて、「Utp」「Summvs」の5枚のアルバムが、2022年内にレコード、CD、デジタルの三形式で発売される予定。各新装版には、オリジナル音源のリマスター版に加え、未発表曲も収録される。


坂本龍一とアルヴァ・ノトによる3枚目のコラボレーション・アルバム『Revep』の3曲収録のオリジナル盤は、2006年に発売されている。このアルバムは、ピアノ、パッド入りのベース、電子音のピッチが特徴的な作品だった。今回のリイシューバージョンでは、オリジナル・アルバムの収録曲に加え、「City Radieuse」、「Veru 1」「Veru 2」という3曲の未発表曲が収録される。


今回のリイシューは、7月に坂本龍一とアルヴァ・ノトのアルバム「Insen」に続く作品となります。

 

 

Ryuichi Sakamoto&Alva Noto  『Revep』  Reissue

 


 

Tracklist:

1. Siisx
2. Mur
3. Ax Mr. L.
4. City Radieuse
5. Veru 1
6. Veru 2

坂本龍一とアルヴァ・ノトの2005年に発売されたコラボレーションアルバム「インセン」が、今年、7月下旬にNotonからリイシュー盤として再発される。

 

今回、発売が決定した「Insen」のリイシュー盤は、二人のコラボレーションアルバムの再発プロジェクト「V.I.R.U.S.」の第二弾となる。

 

全ラインナップは、「Varioon」「Insen」「Revep」「Utp」「Summvs」。最初のリイシューとなる「Varicoon」は、5月下旬にリリースされており、「Insen」に後に、三作品の発売が年内に予定されています。また、各新装版はCD/LPとして再発され、オリジナル音源のリマスターバージョンに加え、未発表の音源も追加収録される。

 

今回、発売が公表された「Insen」のリイシューバージョンには、アルバムツアーのために作曲された未発表曲「Barco」が追加収録されている。世界的な音楽家のコラボによるグリッチテクノの普及の傑作の再発をお見逃しなく。 

 


 

 


Ryuichi Sakamoto&Alva Noto 「Insen」 Reissue





Tracklist:

1. Aurora
2. Morning
3. Logic Moon
4. Moon
5. Berlin
6. Iano
7. Avaol
8. Barco

坂本龍一とアルヴァ・ノトのコラボレーションアルバム「Vrioon」は、5月27日にレコード盤として再編集されリリースされます。


今後、V.I.R.U.S.のリイシュープロジェクトの予定が組まれています。「Vrioon」「Insen」「Revep」「Utp_」「Summvs」の5枚のアルバムが2022年内にレコード、CDで発売されます。各新装版には、オリジナル音源のリマスター版に加え、未発表曲も収録されます。


「Vrioon」は、2002年にリリースされ、二人のミュージシャンがそれぞれの持ち味を最大限に活かし、ミニマルなピアノ構成と電子楽器のグリッチノイズの要素により、見事な融合がはかられた画期的な作品です。

 

今度のレコード盤の二枚組のリイシューには、フルアルバムの収録曲に加え、これまで未発表だった「Landscape Skizze」と呼ばれる楽曲が新たに追加収録。この曲は、坂本龍一の1985年のアルバム「Esperanto」のWe Wants Soundsによる最初のリリースに続いて制作されたようです。

 

5月27日のリリースに先だってヴァイナル盤「Vrioon」の先行予約が始まっています。



以下でアートワークと収録曲をご確認下さい。 



Alva Noto/Ryuichi Sakamoto

「Vrioon」

 


 


Track listing


1.Uoon Ⅰ

2.Uoon Ⅰⅰ

3.Duoon

4.Noon

5.Trioon Ⅰ

6.Trioon Ⅰⅰ

7.Landscape Skizze」(未発表曲)


 

 

本日、4月29日にリリースされたウクライナの人道支援のために寄付が捧げられるコンピレーション・アルバム「For Ukraine(Volume.2)]には、坂本龍一を始め、アメリカのアンビエントアーティスト、ジュリアナ・バーウィック、電子音楽プロジェクトのヘリオスの名を冠して活動するキース・ケニフ、さらには、レイチェル・グリムス、サチ・コバヤシが参加しています。 

 

本日リリースされる運びとなったコンピレーション・アルバム「For Ukraine(Volume.2)」は、Headphone Commuteが主宰する作品で、ウクライナで虐げられる人々への哀歌ともいえるかもしれません。様々な意見や主義主張があることは承知の上、述べさせていただきますが、これは、虐げられる人達や死者に捧げられる秀逸なミュージシャンたちの痛切なレクイエムでもある。

 

「For Ukraine(Volume.2)」は、多種多様なミュージシャンによってキュレートされた一連のコンピレーションアルバムの第二弾、全25曲が収録されます。このリリースでは、キース・ケニフの妻、ホリー・ケニフがキュレーターとしての役割を果たしています。これらのリリースの売上はすべて、ウクライナ侵攻のさなか、重要な物資を持って避難する子供や家族を支援するための捧げられます。これらの売上によるすべての寄付金は国際救助委員会に寄付される予定です。

 

今回のコンピレーションにおける日本の音楽家、坂本龍一氏の仕事の貢献は、「Piece For Illia」でウクライナのバイオリニストのイリア・ボンダレンコ(Illia Bondarenko)とチームを組むことによって齎されています。坂本龍一とイリア・ボンダレンコという二人のアーティストが音源ファイルを共有することで制作が始まりました。ウクライナの演奏家ボンダレンコは、芸術における抵抗を示すため、ウクライナの多くのミュージシャンと弛まず綿密な協力を図ってきました。

 

「For Ukraine」シリーズの第一弾に続いて、Headphone Commuteは、シアトルの作曲家でありマルチインストゥルメンタリスト(アメリカのドローン・アンビエントの先駆者のひとり)ラファエル・アントン・イリサーリによって率いられた第三弾のリリースを5月に行うと発表している。