・Ben InuiがデビューEP「nicetoseeyou」の制作を発表 12月11日にSpace Showerから発売


直近では、シングルのリリースを継続してきたアンビエント・フォーク/インディ・フォーク・プロジェクト【Ben Inui】がデビューEP「nicetoseeyou [EP]」の制作を発表しました。本作は12月11日にリリースされます。


EPより、9月にリリースした「Forest Song」をLAのアンビエント・エレクトロニック・デュオGreen-Houseによるリミックスが本日リリース。下記を確認してみてください。

 

EPのリード曲となる「Forest Song」は、アンビエント的な音響効果を持ったフォークソング。自身が個人的に体験した深い森の中で人間関係が親密になっていく様をテーマにし、暖かみや親密さを感じる仕上がりとなった。


また、本曲は、Ben Inui自身がファンであるというLAの女性アンビエントプロデューサー、Green-Houseによるリミックスがなされ、リリース。レコーディング/ミックス/マスタリングは、bisshi。アートワーク・写真は、小林光大が手掛けています。

 

 

Ben Inui  「nicetoseeyou [EP]」


 Ben Inui「Forest Song (Green-House REMIX)」
Digital | 2024.11.20 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

シングルの配信リンク:[ https://ssm.lnk.to/ForestSongGreen-HouseREMIX ]


Lyrics: Ben Inui / Music: Ben Inui, Green-House
Vocal, Chorus, Key, Synth, E.Gt, Bass, Programing: Ben Inui
Rec, Mix, Master: bisshi
Remix: Green-House

Ben Inui「nicetoseeyou [EP]」
Digital | 2024.12.11 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

 

配信リンクの予約:[ https://ssm.lnk.to/nicetoseeyou_ ] PRE-ADD/PRE-SAVE

 

 

■イベント情報

 

 
Luby Sparks Presents 'One Last Night Osaka' (Luby Sparks / Frog 3 / Ben Inui)
2024.11.30 [Sat] LIVE SPACE CONPASS, Osaka

 

ティーザー映像:
[ https://www.youtube.com/shorts/WdkCIG7J_j8 ]


Luby Sparks Presents 'One Last Night Osaka'

チケット詳細:
[ https://eplus.jp/one-last-night ]


DATE| 2024.11.30 [Sat]
OPEN/START| 18:00/18:30
VENUE| LIVE SPACE CONPASS, Osaka
ACTS| Luby Sparks / Frog 3 / Ben Inui
ADV.| 3,500 Yen [+1D]
DOOR| 4,000 Yen [+1D]
INFORMATION| YUMEBANCHI [06-6341-3525]
TICKET| e+ [ https://eplus.jp/one-last-night ]


Clap Your Hands Say Yeah(クラップ・ユア・ハンズ・セイ・イェー)のデビューアルバム、来年6月で20周年を迎えるが、楽しいアート・ロックのスタイルは今なお鮮烈な印象を放ってやまない。

 

3月31日のワシントンDCを皮切りに、5月10日のフィラデルフィアでの地元での特別公演で締めくくられる北米公演から始まり、9月にはヨーロッパとイギリス、11月にはオーストラリアとニュージーランドでの公演も予定されている。


このアルバムは20周年記念リイシューもされており、シークレットリー・ディストリビューションからバンドのレーベルから2025年の早い時期にリリースされる予定だ。彼らはその中の1曲、2004年のオリジナル・ヴァージョンの「Heavy Metal」をシェアしている。

 

「当時、"Heavy Metal "は、レーベルに売り込むためのEPに使われる小さな曲集と一緒に発表される予定だった」とアレック・オーンズワースは言う。

 

「当時はアルバムができるなんて思ってもみなかった。その後、EPのミキシング中に、他の曲を追加することが決定された。この最終的な曲集がファースト・アルバムになった」


「この「Heavy Metal」のオリジナル・ヴァージョンは、後の曲(「The Skin of My Yellow Country Teeth」、「Is This Love?」など)のレコーディングが始まると、アルバムにあまり馴染まないと思ったんだと思う。今、オリジナルの「Heavy Metal」をリミックスしてマスタリングしたものを聴いてみると、この曲はアルバムに収録されてもよかった(はずだった?)」


 

「私は「Heavy Metal」のどちらのヴァージョンもとても好きだが、20年経った今、私はこちらのヴァージョンをより高く評価するようになったと思う。他のアルバムにももちろんこの興奮はあるが、初期の曲は、私が忘れまいとしている当時のある種の無邪気さをさらに物語っている」

 

 

デビューアルバムは口コミで評判が広まり、最終的にアメリカで12万枚ものセールスを記録した。セカンド・アルバムではビルボード200のチャートにランクイン。また、 CYHSYは最初の出演をキャンセルしたものの、2007年と2009年にフジロックフェスティバルで来日公演を行っている。

 

The Offspring
©︎Daveed Benito

ニューアルバム『SUPERCHARGED』のリリース直後、ザ・オフスプリングが新記録を樹立した。ついにスポティファイのビリオンズクラブへの加入が許されたのだ。

 

1998年にリリースされたパンクの不朽の名盤『Americana』の収録曲で、バンドにとって現在までの最大のヒット曲のひとつ "The Kids Aren't Alright "が、Spotifyで10億ストリーミングを記録した。


「The Kids Aren't Alright」は、2008年のヒット曲「You're Gonna Go Far Kid」が夏に達成したのに続き、スポティファイ・ビリオンズ・クラブに加入したオフスプリングの2曲目となる。バンドは、この週末、サンディエゴのパンク・イン・ザ・パーク・フェスティバルでこのマイルストーンを祝った。


最初のリリースから25周年を超えた "The Kids Aren't Alright "は、ザ・オフスプリングのシングルの中で最高のパフォーマンスを見せている。2021年9月には、RIAAから正式にプラチナ・ステータスを獲得。かつては有望で野心的だった若者世代の幻滅と挫折について書かれたこの曲は、今でも南カリフォルニア大学(フロントマンのデクスター・ホランドの母校)のマーチング・バンドによって、フットボールの試合やスポーツ・イベントで定期的に演奏されているという。

 

 




"The Kids Aren't Alright "は、バンドの知名度を押し上げた出世作で、5枚目のスタジオ・アルバム『Americana』(1998年リリース)からのサードシングルとしてリリースされ、大ヒットを記録した。アメリカ、イギリス、スペイン、イタリアでプラチナ・ディスクに認定され、ポーランド、ドイツ、デンマーク、ブラジルではゴールド・ディスクに認定された。


この曲はビルボード・モダン・ロック・トラックス・チャート(現在はオルタナティヴ・エアプレイ・チャート)でトップ10入りを果たし、大ヒット映画『ファカルティ』のオープニング・シーンに登場し、ビデオゲーム『Rock Band』シリーズでもフィーチャーされた。


さらに、ザ・オフスプリングは『Puck Punks』でクリオ・スポーツ賞の金賞と銀賞を受賞している。アナハイム・ダックスとのコラボレーション「A 30-Year Power Play」。彼らは、セレブリティ・インフルエンサーを起用したGameday/In-Game Experienceで金賞を、Gameday/In-Game Experience Theme Nightで銀賞を受賞。このイベントでは、ザ・オフスプリング、アナハイム・ダックス、ホンダ・センターの各チームが協力し、カスタム・グッズ、試合中のアクティベーション、フォト・オプス、コンテストなどを盛り込んだゲーム・ナイトのテイクオーバーを行った。



先週金曜日に放送されたCBS MorningsではThe Offspringの特集インタビューが行われた。デクスター・ホランド(リード・ヴォーカル&リズム・ギタリスト)とヌードルズ(リード・ギタリスト)がCBSのジェイミー・ユッカスと5分間、ザ・オフスプリングについてじっくりと語り合った。


インタビューを始めるにあたり、ジェイミーはデクスターの飛行機に乗る空港でバンドを出迎え、彼らはカリフォルニアのカタリナ島付近で飛行機を乗り継いだ。その後、彼らはバンドのレコーディング・スタジオに向かい、バンドとしての初対面の出来事から最近のアルバム『SUPERCHARGED』まで、バンドのレガシーについて語り合った。最後にジェイミーはリハーサル・スペースでバンドと合流し、ジミー・キンメル・ライブに出演するための練習に同席した。


ダブリンのロックバンド、Murder Capital(マーダー・キャピタル)は、近日発売予定のニュー・アルバム『Blindness』を発表し、新曲「Words Lost Meaning」を公開した。


「目の前にあるもの、視野の中にあるもの。触れることができるもの、感じることができる愛がある。そして、それ以外のすべてがある」とジェイムズ・マクガヴァンは言う。「盲目とは、歪んだ信念のことなんだ。私たちの背後にあるもの。隠れているもの。距離を置いた愛。否定された信仰。歪んだ愛国心。後姿に映る消えゆく瞬間の顔。盲目は、そのすべてに焦点を合わせる」


『Blindness』は、絶賛された『Gigi's Recovery』、そして2019年にリリースされたデビュー・アルバム『When I Have Fears』に続く作品である。


「"Words Lost Meaning "は、愛が死に行く場所だ」とマクガヴァンはニューシングルについて語る。"愛している "という言葉が、考えもなく、感情もなく、会話を締めくくる方法としてさえ使われると、陳腐で拡散してしまうことがある。この3つの組み合わせ以上に意味のある言葉はない。


「Words Lost Meaning」



ロンドンのインディーロックバンド、Goat Girl(ゴート・ガール)がニューシングル「gossip」をリリースした。(ストリーミングはこちら

 

この曲はバンドがプロデュースし、最新アルバム『Below the Waste』のレコーディング中にアイルランドでジョン'スパッド'マーフィーがミックスした。この曲には、シンガー/ギタリストのロッティ・ペンドルベリーが監督・編集したビデオが付属している。


「アイルランドでジョン'スパッド'マーフィーと一緒に『Below The Waste』のゴシップ・レコーディングを始めたんだ。ダブリンで録音したものを、ロンドンでルビーと一緒に作り直したんだ。エレクトロニックなポテンシャルに寄り添い、サウンド的にまったく違うことをしたかったんだ。リリックでは、自然のイメージを、伝聞や破壊的な行動を熟考するメタファーとして使っている」

 

今年、ゴート・ガールは新作アルバム『Below The Waste』をラフ・トレードから6月にリリースした。



「gossip」

Daneshevskaya

ニューヨークのシンガー、Daneshevskaya(ダネシェフスカヤ)が新曲「Scrooge」を発表した。アンナ・ベッカーマンのプロジェクトによる新曲は、昨年の『Long Is the Tunnel』以来となる。(楽曲のストリーミングはこちら

 

このポピュラー・ソングはどことなく懐かしく、子守唄のように心地よく、普遍的な響きがある。この曲は、エンジニアのマーカス・パキンによってミックスされ、バンドメイトのマディ・レシュナーが監督したビデオと合わせて公開された。ミュージックビデオでは、ネオンサインの華やかな遊園地をシンガーがぶらりと探索し、観覧車やゴーカートに乗ったり、クレーンゲームに挑戦している。 しかし、それは未知の登場人物の到着を待ち望むか、過去の人物を懐かしむかのようである。


「この曲は、誰かを悪役にすることで、その人がもう自分の人生にいたくないということを受け入れることを歌っています」とベッカーマンは声明で説明している。「そうやって誰かから切り離され、他の人が見るようにその人を見ることができるようになることは、力を与えてくれるが、同時に本当に悲しいこと。数年前に書かれたにもかかわらず、私の人生に関連し続けている」

 


「Scrooge」


Horsegirl

Horsegirlがマタドール・レコードから待望のセカンドアルバム「Phonetics On And On」を来年2月にリリースします。シカゴのオルタナティヴ・ロックの新星による2ndアルバムに期待しよう。

 

バンドデビューアルバム「Versions Of Modern Performance」は2022年に発売され、軒並み絶賛された。インディ・ロックの個性を見事に表現したこのトリオのライヴは、斬新なアイデアを試す場となった。

 

2024年1月、3人組は活動拠点のシカゴに戻り、次作の制作におよそ2週間を費やした。ニューアルバム「Phonetics On And On」は、ケイト・ル・ボンがプロデュースし、シカゴのザ・ロフトでレコーディングされた。アルバムのリードシングル「”2468”」は、独自のルールで動く、ねじれたり回転したりするインディーロックパズルであり、異次元のポップ・ソングである。

 


「”2468”」

 

 

2024年、ホースガールが『Phonetics On and On』のレコーディングに費やした2週間は、その年のシカゴで最も寒い日だった。音の干渉を避けるためロフトでは暖房を止め、バンドは何枚ものセーターに身を包み、テイクの合間には正座をしていた。

 

ホースガールは、ミュージシャン/プロデューサーのケイト・ル・ボン(ディアハンター、カート・ヴァイル、ウィルコ)と協力しながら、スタジオで集中力と親密さを見出した。ル・ボンは、『Versions of Modern Performance』のような重厚な彩度やキャラクター研究を放棄し、新曲の独創性を際立たせる、明るくクリアな新しい音の領域へと彼女たちを導いている。


4年間一緒に演奏してきたホースガールは、『Phonetics On and On』の中でトリオ編成の限界を探っている。もし、曲をディストーションで埋める代わりに、3人が占めていない広がりを利用したら? 

 

この疑問がこのアルバムの原動力になっているようで、曲はポップ・ソングを核としながらも、空間や質感を実験していることを物語っている。ヴァイオリン、シンセ、ガムラン・タイルなど、制作に導入された新しいツールはセカンド・アルバムの持つ世界に命を吹き込むのに役立った。

 

・2nd Single 「Julie」

 


 

シカゴのHorsegirlが2ndフルアルバム『Phonetics On and On』からのセカンド・シングル「Julie」を公開した。アルバムの発表とともに配信されたリード曲「2468」に続くこの曲は、ローファイな質感が生かされながらも、デビュー・アルバムのサウンドよりも洗練された響きが含まれている。


ホースガールは2022年の『Versions of Modern Performance』でデビューを果たした。二年半ぶりのニューアルバム『Phonetics On and On』は、2025年2月14日にMatadorからリリースされる。



アムステルダム在住のアニメーター、ダフナ・アワディッシュ・ゴランが監督したこのビデオは、1ヶ月半のアニメーション制作から始まり、新しい街への引っ越し、冬の寒さ、片思いという曲のテーマを表現している。彼女のアニメーション作品の多くは、動物を人間の代役として登場させる。ゴランは、背景のビデオの各フレームを個別にプリントし、その上にオイルパステルで手描きする。彼女はそれらのフレームをすべてスキャンし直して最終的な構図を作り上げる。彼女のスタイルとプロセスの手触りの良さは、トラックが作り出すムードを際立たせる。


「Julie」

 

・3rd Single  「Switch Over」

©Lub yFaye


NYのインディペンデントの名門/マタドールの看板バンドであるHorsegirlは、先日、米ローリング・ストーン誌で特集が組まれたばかりである。シカゴの正真正銘のDIYシーンから登場したインディーズトリオは、1stアルバムで大きな注目を集めたのち、コーチェラなどへの出演を足がかりにバンドとしてステップアップの気配を見せている。ホースガールはセカンド・アルバムを間近に控えているが、本日、アルバムから3作目のシングル「Switch Over」が配信された。

 

「2468」と「Julie」に続き、ノラ・チェンとペネロペ・ローウェンスタインのヴォーカルが催眠術のように行き来するこの曲は、ガイ・コザック監督によるミュージック・ビデオ付きでリリースされた。ザラザラとした硬質なギターワーク、手拍子、バンドのお馴染みのコーラスワークが秀逸だ。明らかに最初期のYo La Tengoのローファイ性を受け継いたナンバーである。



ケイト・ル・ボンがプロデュースし、ホースガールの原点であり音の故郷であるシカゴのザ・ロフトでレコーディングされた『Phonetics On and On』は、ポップ、ミニマリズム、遊び心のある実験の境界線を探る。

 

ホースガールは、ル・ボンの協力のもとヴァイオリン、シンセ、ガムラン・タイルなどの新しいツールを駆使し、明るくクリアな音の領域へと広がり、この世界に命を吹き込んだ。リースの踊るようなドラムのメロディーとローウェンスタインの明るいギターのリードが、バンドのケミストリーと熟達したフォームに注意を向けるように、このアルバムは踊るようなアルバムだ。


曲作りには自信に満ちたシンプルさがある。ホースガールは思いがけないほど正直な歌詞を書き、少女時代や青春時代の情景を、優しさがレコーディングを行き来するように私たちを導いてくれる。親友同士のバンドであることから生まれる愛が感じられる。それは、『Phonetics On and On』に常に存在する愛。

 

ホースガールの2ndアルバム『Phonetics On and On』は、マタドール・レコードから2月14日にリリースされる。

 

 

 「Switch Over」

 

 

ホースガールは、2月22日にシカゴのメトロでレコ発ライヴを行い、3月にはフリー・レンジのサポートで南東部と北東部をツアーし、その後2025年に英国とヨーロッパをツアーする予定。ツアーサポートは同レーベルの若手の新鋭、Lifeguardなどが務める。



Horsegirl Tour Date:

Saturday February 22, Metro (Record Release Show), Chicago IL ^
Friday March 21, First Unitarian Church, Philadelphia PA %
Saturday March 22, Black Cat, Washington DC %
Sunday March 23, Kings, Raleigh NC %
Monday March 24, The Warehouse, Richmond VA %
Wednesday March 26, Space Ballroom, Hamden CT %
Thursday March 27, Arts at The Armory, Somerville MA %
Friday March 28, Bearsville Theater, Woodstock NY %
Saturday March 29, Warsaw, Brooklyn NY %
Saturday June 7, Primavera Sound, Barcelona, ES
Tuesday June 10, Molotow Club, Hamburg, DE
Wednesday June 11, Badehaus Szimpla, Berlin, DE
Saturday June 14, Primavera Sound Porto, Porto, PT
Monday June 16, Bumann & Sohn, Cologne, DE
Tuesday June 17, Trix, Antwerp, BE
Wednesday June 18, Petit Bain, Paris, FR
Friday June 20, Scala, London, UK
Saturday June 21, Band on the Wall, Manchester, UK
Sunday June 22, Mono, Glasgow, UK
Tuesday June 24, The Workman's Club, Dublin, IE
Thursday June 26, Thekla, Bristol, UK

 ^ w/ Lifeguard & Answering Machines
% w/ Free Range


Horsegirl 『Phonetics On And On』

 

Label: Matador

Release: 2025年2月14日


Tracklist:

1.Where'd You Go?

2.Rock City

3.In Twos

4.2468

5.Well I Know You're Shy

6.Julie

7.Switch Over

8.Information Content

9.Frontrunner

10.Sport Meets Sound

11.I Can't Stand To See You

 


フリコは、デビューアルバム『Where we've been, Where we go from here』から新曲「Pride Trials」を発表した。繊細でありながら、心に染みるようなインディーフォークソングである。


「"Pride Trials"は、実はFrikoの最初の曲のひとつ」とバンドは声明で説明している。「2019年後半にシカゴのDIYショーで演奏し始め、その頃にレコーディングもした。多くの変容を経て、最終的に私たちが心から愛する場所にたどり着いた。これは僕らにとってとても特別な曲なんだ」


『Where we've been, Where we go from here』のデラックス・エディションはATOから11月22日に発売される。


「Pride Trials」



ジャンルに垣根を作らない。ソウル界のレジェンドで、モータウンのカタログに多数に名作をもたらしたAl Green(アル・グリーン)が、R.E.M.の1992年のヒット曲「Everybody Hurts」のカヴァーを披露した。ソウルの伝道師がカレッジロックをカバーするという前代未聞の出来事だ。


アル・グリーンは "Everybody Hurts "を完璧に自分のものにしている。彼の特徴であるバリトンヴォイスは、2コードのグルーヴの中で痛く響き、自分のペースで詩を進めていく。現在78歳のグリーンは、ゴスペルのルーツに触れながら、生涯の経験をこの曲に注ぎ込んでいる。


なぜ、伝説的なソウルシンガーはインディーロックをカバー曲として選んだのだろうか。それは表向きの音楽の良さだけが理由ではないという。

 

「Everybody Hurtsをスタジオでレコーディングしているとき、この曲の重苦しさをすごく感じた。暗闇の時代を打ち破ることができる光の存在が常にある」


グリーンは昨年、ルー・リードの「Perfect Day」のカヴァーで復帰し、リリースと同時に5年ぶりの新曲となった。また、今年はロサンゼルスのフェス「Fool in Love」に出演し、ライブ・パフォーマンスにも復帰した。彼は78歳でもライブ活動が可能であることを対外的に示した。

 


「Everybody Hurts」

 Fazerdaze 『Soft Power』


Label: section1

Release: 2024年11月15日

 

 

Review

 

オーストラリアのメルボルンに続いて、ニュージーランドはクライストチャーチを中心として良質なベッドルームポップシーンが築かれようとしている。Fazerdazeという存在が出てきたのもその一環の流れを象徴付けている。アンセミックなフレーズ、ダンサンブルなビート、そしてドリーム・ポップの範疇にある陶酔的でヒプノティックな質感を持つフェイザーデイズの楽曲は、トレンドのインディーポップを渇望するリスナーの琴線に触れるものがあるに違いない。

 

シンガーソングライターというのは、人生にまつわる人間的な成長と並行し、作曲の形式を変化させるのが常である。何より大切なのは、自分自身にストレートに向き合うということである。その例に違わず、フェイザーデイズの2ndアルバムは、 献身、激しい自己憐憫、成熟した自己認識といったテーマを探求しながら、アーティスト自身が「ベッドルームポップ・スタジアム」と呼びならわす広大なサウンドスケープを築き上げる。繊細でありながら、同時に広大な音像を持つ楽曲がライヴシーンでどのように映えるのか、すごく楽しみになるようなアルバムである。

 

本作の収録曲はエレクトロニック寄りのドリーム・ポップが大半を占める。オープナー「Soft Power」に見いだせるように、アンセミックなフレーズが散りばめられ、EDMに近いムードを漂わせている。ベッドルームから始まった制作がスタジアムのような大規模な会場で響く瞬間を夢見るようないわばドリーミーな雰囲気が漂う。そういった感覚が切ないようなエモい雰囲気を作り出す。しかし、繊細さは決して脆弱性に傾くことなく、張りがあり、溌剌としたエネルギーを放っている。現代のオルトポップファンが渇望してやまぬポップスの形がアルバムの最初で提示される。ときどき、オルタネイトなスケールを散りばめながら、フェイザーデイズは端的で的確なソングライティングを行う。「So Easy」はその代表例であり、口ずさみやすく、親しみやすい、そしてどことなくラフな感覚を織り交ぜたインディーロックソングを書いている。


オルタナティヴロックとしてのナイーブな感覚は続く「Bigger」に立ち現れる。ローファイなギターがリバーブによって音像が拡大され、アンビエント風の抽象性を帯びる。そして全体的な構造に乗せられるフェイザーデイズのボーカルは、夢想的で幻想的な感覚を帯びている。荒削りながらファジーなギターはメロとサビの対比を形成し、ポップソングのわかりやすさを強調する。続く「Dancing Year」ではベッドルームポップに強く傾倒している。TikTokのポピュラーの流れを汲みながらも、端的なオルト性を失わぬソングライティングの質の高さを実感できる。ダンサンブルなビートやリミターを引き上げたギターが、スタジアム・バンガーに比するアンセミックな響きを帯びる。その反面、フェイザーデイズのボーカルは、ベッドルームポップの範疇にあり、内省的な雰囲気を擁する。これらのアンビバレントな感覚は、従来のロックミュージックの「静と動の対比」という主題とは異なる「感覚的な対比」が示されていると言える。

 

80年代の商業的なポップス、とくにMTVの全盛期のダンス・ポップをベースにした楽曲も収録されている。「In Blue」では、ディスコサウンドを参照しつつ、それにコクトー・ツインズのようなアートポップ、あるいはチャーチズの要素を追加している。エリザベス・フレイザーが描いたゴシック的なテイストが散りばめられているが、それほど暗鬱にはならず、からりとした質感が漂うのは、ニュージーランドという土地の気風が反映されていると言えるかもしれない。

 

 

テクノとポップの融合に関しては、現代的なロック・バンドの重要な主題である。それをギターロックとして再構成しようという動向は、モグワイ周辺のレーベル”Rock Acction"、あるいはイギリスのロックバンドに見出されるが、フェイザーデイズもこの流れに上手く乗っている。「A Thousand Years」は、テクノやエレクトロニック全般をギターロックとしてどのように組み替えるのかという実験であり、それは2000年代のテクノロジーとロックの融合というテーマの継承している。 しかし、野心的な試みは、前衛的にはなり過ぎず、一貫してベッドルームポップを下地にしたバランスの取れたソングライティングが重視されている。これがそれほど音楽そのものを難解にせず、一般的に開けた感覚を持つポピュラーソングになる理由なのである。

 

このアルバムは、ポピュラー性を意識した序盤に比べると、中盤から終盤にかけて、通好みのコアな音楽性が際立つ。通しで聴いていると、アルバムの音楽が成長し、徐々に深化していくような不思議な感覚を覚える。オルタナティヴロックの荒削りなローファイ性に焦点を当てた「Purple 02」は、女性のギターヒーローの時代を予感させるし、「Distorted Dreams」では、ネオシューゲイズで止まりかけていた時計の針を未来へと進める。それは大きな時間の流れではなく、小さな進歩であるかもしれないが、遠い場所には一瞬ではたどり着けないことを考えると、自然の摂理とも言えるだろう。特に、現時点のフェイザーデイズのソングライティングの最大の武器は、チャーチズの系譜にあるエレクトロポップ、そしてシューゲイズの融合に求められる。

 

アルバムのハイライト曲の一つである「Chery Pie」は、上記の音楽的なアプローチが開花した瞬間で、ソングライターとして暗いトンネルを抜け、開けた場所に歩み出たことを象徴付けている。清涼感のあるポップスという、このジャンルの核心を捉えたソングライティングが、アーティストの個人的な趣向でもあるドリーム・ポップの形と劇的に融合した瞬間を捉えられる。

 

アルバムの最後にも良曲が収録されている。「Sleeper」では、Grouperのようなフォークアンビエントを抽出し、アルバムのクローズでも同じような音楽性が選ばれている。ハルのbdrmmがアンビエントとシューゲイズの融合という新しい手法を言語的に確立しているが、すでにフェイザーデイズは、その未来派のロックの潮流を巧緻に捉えている。これはセンスの良さとも言うべきか。幻想的なドリームポップのムードは、アルバムのクライマックスで最高潮に達する。

 

 

 

78/100

 

 

「Cherry Pie」

 『ゴシップ・ガールズ』のオープニングトラックにも選ばれたR&Bシンガー、ホープ・タラのフルアルバムがついに完成

 

 

ウェストロンドンを拠点に活動するR&B界の新星、Hope Tala(ホープ・タラ)のニューアルバム『Hope Written』がついに完成した。本作は、2025年2月28日に発売日がマークされている。日本国内では、国内流通盤、及び、二枚組の輸入盤がPMR Recordsより発売される。アーティストのコメント、及び、リリース情報と合わせて下記よりチェックしてみよう。

 

精神的な葛藤、失恋と新しい愛や友情、祖先や人間性への疑問と自己開示や内省を織り交ぜたという今作はストリングスに満ちたオープニング曲”Growing Pains”から始まる。2019年に彼女の名前を世界的に押し上げた名曲” Lovestained”の時代を想起させる癒しのソウルサウンド。バンドのエネルギーに満ちた遊び心溢れる” Bad Love God”、 ボサノヴァ調のプロダクションにのせて甘く歌い上げることでメロディが滲み出る”Jumping the Gun”。LAとロンドンを拠点に楽曲を制作することでそれぞれの土地から影響を受けたグルーヴがそれぞれの楽曲に漂っている。



「大好きな音楽を聴いていて一番強く感じるのは、その音楽が自分の行きたい場所、住みたい場所だということ。常夏で警察も刑務所もなく教育費もタダというユートピアにしたい」-ホープ・タラ

 

 「Jumping The Gun」

 

 

 

Hope Tala 『Handwritten』



アーティスト : Hope Tala (ホープ・タラ)
タイトル : Hope Handwritten (ホープ・ハンドリトゥン)
レーベル : PMR Records
発売日 : 2025年2月28日

<国内流通盤CD>
品番 : AMIP-0371
価格 : 2,500円(税抜)
バーコード : 4532813343716

<輸入盤2枚組LP>
品番 : PMR223LP
卸値 : 4140円(税抜)
バーコード : 617308087314

 

 


シガー・ロスのヨンシー、ジェフ・バックリィ、ライのマイク・ミロシュなどのような聴くものを魅了するファルセット・ヴォイスをもつ期待のイギリス人シンガー・ソングライター、トム・アダムス。クラシック音楽とエレクトロニック・ミュージック、ふたつのバックグラウンドを配合した親密かつソウルフルな音楽を奏でる若き才能による輝かしいデビュー・アルバム。


10代のころからいくつかのインストのポスト・ロック・プロジェクトを主導し、映画音楽も手がけてきた彼におおきなターニング・ポイントが訪れたのは2014年の夏のことでした。現在の拠点であるベルリンにはじめて旅行で訪れたその夜。たまたま観にいったピアニスト、ニルス・フラームのライヴ。

 

そこでニルスは観客に演奏するように促し、そしてステージにあがったのは短パンにTシャツ姿の旅行客のトムでした。その印象深い歌声にオーディエンスは驚嘆し、思わずニルス自身も連弾で参加するという魔法のような瞬間...。

 

その後、すぐさまニルス・フラームのマネージャーによってレーベルを紹介され、それをきっかけにデビューが決まったというまさにシンデレラ・ストーリー。なお、そのときに演奏したのがこのデビュー・アルバムのラスト・トラック「Time」です。(奇跡の映像はYouTubeで確認することができます)



2016年にEP『Voyages By Starlight』でデビュー。それから1年、ついにリリースされたのが本作『Silence』は、ある1日の午後の時間のみをつかい、ライヴ・レコーディングでつくられました。ア・ウィングド・ヴィクトリー・フォー・ザ・サルンやパフューム・ジーニアスなどのライヴのオープニング・アクトで力をつけた、ヴォーカルとソロ・ピアノを中心にさまざまなノイズやエフェクトのレイヤーによるライヴのフィーリングを持ち込んだ全8曲。

 

胸締め付けるほどの哀愁と心地よい高揚感に包まれる先行シングル「Come On, Dreamer」や「Sparks」、前述の「Time」など切ない名曲が立ち並びます。繊細なメランコリアをまとった浮遊感漂う流麗なポスト・クラシカル的アプローチのプロダクションとその天賦の歌声は、まるで人気ピアニスト、ニルス・フラームが世にも美しいファルセット・ヴォイスを手に入れたかのよう。トム・アダムスが歌う静寂の歌に包まれるとき、例えようのない美しい風景が目前に広がることでしょう。


国内盤のみ、ボーナストラックとしてEP『Voyages By Starlight』の未発表アウトテイク「Circles」と、ライナーノーツ/歌詞対訳のダウンロード・コードつき。


ザ・ブリーダーズ(元ピクシーズ)のKim Deal(キム・ディール)が、ソロデビューアルバム『Nobody Loves You More』を今週末に4ADよりリリースする。今回、彼女はそのアルバムからのシングル、タイトル曲「Nobody Loves You More」のミュージックビデオを公開した。。

 

新しいアルバムの2曲、「Are You Mine?」と 「Wish I Was」は、もともと2011年に書かれレコーディングされ、7インチに収録されていたが、『Nobody Loves You More』のために再レコーディングされた。アルバムの最終レコーディング・セッションは2022年11月、シカゴのエレクトリカル・オーディオ・スタジオで故スティーヴ・アルビニと行なわれた。


様々なセッションの中で、ブリーダーズの過去と現在のメンバー(マンド・ロペス、双子の妹ケリー・ディール、ジム・マクファーソン、ブリット・ウォルフォード)、ティーンエイジ・ファンクラブのレイモンド・マッギンレー、ザ・ラコンターズのジャック・ローレンス、サヴェージズのフェイ・ミルトンとアイセ・ハッサンなど、著名なミュージシャンたちがアルバムのレコーディングに参加した。ノーバディ・ラヴズ・ユー・モアのミックスはマルタ・サローニ、マスタリングはヘバ・カドリーが担当した。

 

 

「Nobody Loves You More」




Kim Deal Tour Dates:


11/22 - Chicago, IL @ Reckless Records (4pm)

3/1 – London, UK @ Barbican

3/10 – Boston, MA @ The Wilbur

3/13 – New York, NY @ Brooklyn Paramount

3/15 – Washington, DC @ Capitol Turnaround

3/21 - Santa Cruz, CA - Rio Theatre

3/23 – Portland, OR @ Revolution Hall

3/24 – Seattle, WA @ Neptune Theatre

3/26 – San Francisco, CA @ The Fillmore

3/27 – Los Angeles, CA @ The Belasco

3/29 - Joshua Tree, CA @ Pappy and Harriet’s

3/30 – San Diego, CA @ Observatory North Park

6/5-7 – Barcelona, ES @ Primavera Sound

6/12-14 – Porto, PT @ NOS Primavera Sound

Yazmin Lacey

イギリス/ノッティンガムのシンガー、Yazmin Lacey(ヤズミン・レイシー)がニューシングル「The Feels」で帰ってきた。AMFレコーズと契約したばかりのヤズミン・レイシーのニュー・シングル「The Feels」は、1年半ぶりのソロ・リリースとなる。(ストリーミングはこちら)


このニューシングルではデビュー・アルバムのレゲエやソウルからグルーヴィーなディスコファンクに移行している。「The Feels」は、絶えず新しい挑戦を求め、動き続けるアーティストの肖像である。ヤズミン・レイシーはこのニューシングルについて次のように説明しています。


「The Feelsという曲は、特定のメッセージを伝えるというよりも、ムードをとらえることに重点を置いている。惹かれる人といるときでも、友達と出かけているときでも、あるいは一人で考え事をしているときでも、その場の雰囲気に身を任せたいという抗いがたい衝動を表現している。この曲は、中毒性のある気楽な状態の追求を捉えているが、それが時にいかに圧倒されるかをも示唆している」

 

 

「The Feel」

 


現在、ブルックリンを拠点に活動し、沖縄にルーツを持つロサンゼルス出身のシンガーソングライター、William Alexander(ウィリアム・アレクサンダー)が11月22日にニューアルバム『Solo』をSweet Soul Recordsからリリースします。

 

『ミュージシャンズ・ミュージシャン』として高く評価されるウィリアム・アレクサンダーは、豊かなリズム感覚とロサンゼルスの進歩的なアンダーグラウンドシーンに深く根ざした経験から、これまでにAndre 3000,Connan Mockasin、Laraaji, John Carroll Kirby, Carlos Nino,Mndsgn,Nick Hakimなど、数々の著名なアーティストとのコラボレーションや録音を行ってきた。

 

今週末に発売予定である『Solo』は、そんな彼の広大な芸術的な世界を通して、内省的なベッドルームフォークの真髄を表した作品です。Jessica Prattの時代を超越した感覚、Jose Gonzalesの独特なギタープレイなどを参照しながら、独自のソウルフォークを体現した先行シングル「ANWT」に始まり、「Sunflowers」「Blue Skies」「WDWG」など彼の初期作『New York Songtapes, Chapter Ⅰ: ”The Uncut Tree"」に収録された力強くざらついたソウルサウンドのソウルサウンドの楽曲を柔らかなムードのアコースティックサウンドに移行した楽曲が続く。


2ndシングル「Ghosts」は、サンバ、ボサノヴァ、ローファイなど多様なインスピレーションを独自のソウルフォークに昇華した親密な内省的対話と切ないハーモニーで迫る珠玉の一曲です。「Mediation」「Selfness」ではアンビエント・ミュージック的な要素も加わり、リスナーを安らかな瞑想へと誘う。ラストを飾る「Time」では、繊細で表現豊かなギタープレイとともに自己と向き合うことの重要性を優しく語りかけ、リスナーをさらに内面的な探求へと誘う。その素朴でありながら、洗練された豊かなヴォーカルトーンとナイロン・ギターの流れるようなリズムは、若き日のCaetano Veloso、あるいはErasmo Carlosといった70年代のブラジル・トロピカリアの巨匠たちをありありと彷彿とさせ、リスナーの琴線に深く触れるものがある。

 

 

「Anwt」

 




William Alexander 『Solo』



レーベル:Sweet Soul Records

発売日:2024年11月22日


Tracklist:

1.ANWT

2.In Your Hands

3.Emancipate

4.Sunflowers

5.Cycles

6.Blue Skies

7.WDWG

8.Ghosts

9.Mediation

10.Selfness

11.Time


 

配信リンク:  https://lnk.to/WXXL_Solo



William Alexander Profile:

 

沖縄にルーツを持つSSW,William Alexander(ウィリアム ・アレクサンダー)は、その広大な芸術的世界を通して、内省的なベッドルームフォークの真髄を表現する。初期の作品に見られた力強くざらついたソウルから、柔らかなムードへと移行し、リスナーを内なる探求へと誘う。

 

素朴でありながら洗練された豊かなヴォーカルトーと、ナイロン弦ギターの流れるようなリズは若き日のCaetano Veloso、Erasmo Carlosといった70年代のブラジル・トロピカリアの巨匠たちを彷彿とさせる。

 

彼の楽曲は自己実現や様々な形の愛をテーマに、観察と目に映らぬ神秘的な概念との境界を往来する。現代のファストファッションや自己顕示が主流となる風潮の中で、逃避ではなく、むしろ音楽や自分自身、そして、心の奥深くにひそむ魂の叫びに向き合う勇気ある選択である。

 


カナダのシューゲイズデュオ、Bodywash(ボディーウォッシュ)がWham!のクリスマスの定番ソングをカバーした。


モントリオールのデュオは、「Last Christmas」にアレンジを加え、憧れという甘美な装いを、ファジーなギターとメランコリックなヴォーカルという文字通りのものに変えた。一足早くクリスマス気分に浸ってみよう。


「この新しい解釈は、ジョージ・マイケルのソングライティングにおける心の痛みを前景化している」とボディウォッシュはプレスリリースで述べている。


「ホリデーは、クリスマス気分を盛り上げるためのものであると同時に、内省や切ない後悔(家族のドラマは言うまでもない)の時期でもある。一年で最も素晴らしい時期は、時に最も孤独な時期でもあるんだ」


"ラスト・クリスマス "は、3月の "ノー・リペア "に続き、ボディウォッシュが今年リリースした2枚のシングルのうちの1枚。彼らはまた、昨年の『I Held the Shape While I Could』を引っさげてツアーを行った。


「Last Christmas」-Wham! Cover