ロンドンを拠点に活動するミュージシャン、ジョーダン・ラカイは、2021年のフルレングスアルバム「 What We Call Life」、そして、レーベルメイトでもあるBonoboとのコラボレーション作品「Shadows」に続くファン待望のEP「Bruises」を3月4日にリリースすると発表しています。「Bruises」は、これまでと変わらず、お馴染みのNinja Tuneからの発売となります。
Space Shower Music Awards 2022にもノミネートされている日本のシューゲイズシーンの次世代を担うロックバンド、羊文学が4月20日にファン待望のセカンドフルアルバム「our hope」のリリースを発表致しました。2020年のデビュー作「POWERS」以来のフルレングスのアルバムとなります。
2021年に、Ninja Tuneからリリースされたデビューアルバム「For The First Time」は批評家の間で好評を博し、The Gurdian、NME,The Timesといった大手誌が文句なしの満点評価を与えた。批評家にとどまらず、世界中のロックファンにも好意的に受け入れられた作品でもあった。
清新なデビューアルバム「For The First Time」は、英国、アイルランド圏内の最もすぐれたアルバムを選出する「マーキュリー賞」にもノミネートされ、全英チャートでも最高四位を獲得し、大きな話題を呼んだ。インディーロックバンドのデビュー作としては大成功を収めた作品だった。
2022年、待望のセカンド・アルバム「Ants From Up There」発表前にバンドのギターとボーカルを担当するアイザック・ウッドの脱退が発表された。バンドは活動の続行を宣言している。現在、次作品の制作に取り掛かっている最中である。
BCNRの二作目「Ants From Up There」のレコーディングは、ワイト島のChale Abbey Studioにて、セルジオ・マシェスコをエンジニアに迎えて行われました。ワイト島はジミ・ヘンドリックスを始めとする多くのイギリスのミュージシャンが伝説的なライブを行った場所であり、イギリスのロックミュージシャンにとっては聖地のような場所だといえます。このことから、今回、ブラック・カントリー、ニュー・ロード、及びこのバンドのマーケティングを管理しているNinja Tuneは、この二作目のアルバムに並々ならぬ期待と決意を込めていたのが読めます。
彼らの言葉に依拠するならば、一作目と異なり、一種の「閉鎖的な空間性」を感じさせるような内向性に満ちているのが、この「Ants From Up There」の本質とも言えるかも知れません。今考えてみれば、アイザック・ウッドのヴォーカルも後付の解釈になってしまうものの、一種の陰鬱さに彩られているように感じられます。それがどちらかといえば、活発で開放的な印象を受けたBCNRの鮮烈なデビュー作「For The First Time」との明確な違いであり、社会に蔓延する閉塞した空気感のようなものを体現したサウンドだというようにも言えるかもしれません。
もちろん、ポストロック/インストゥルメンタルの楽曲は最初のアルバム「For The First Time」より渋さや深みを増し、それはこのバンドの成長の証と捉えられます。それは、「Bread Song」や「Haidern」といったアメリカのシカゴ周辺のポストロックサウンドの雰囲気を受け継いだ楽曲では、最初のアルバムの楽曲より聴き応えのある良曲を生み出したといえるでしょう。
しかし、既に多くの音楽メディアの高評価を受けていることからも分かるとおり、もちろん、「Ants From Up There」は、新世代のポストロックとして、2022年の注目作品で、ポストロックの良盤のひとつに数えられることに変わりありません。また、現在、ブラック・カントリー、ニュー・ロードは、新しい作品に取り組んでいるということで、この二作目の楽曲を聴きながら、次の作品がどんな素晴らしい出来になるか、あるいは、今後、このロックバンドがどういった新しい道を切り開いていくのか、ファンとしては楽しみにしていきたいところでしょう。
・Black Country,New Road 「Ants From Up There」のリリース情報につきましては、以下、Ninja Tuneのオフィシャルサイトを御覧下さい。