Oso Oso  従兄弟のダビッシュ・マニーロに捧ぐアルバム「Sore Thumb」をリリース

ロングアイランドを拠点に活動するエモ/パワーポッププロジェクト・Oso Osoは3月18日に新作スタジオアルバム「Sore Thumb」のサプライズリリースを行いました。

 


 

先月、Oso Osoは、アルコール問題について取り上げた切ないラブソング「Pensacola」をニューシングルとして公開しましたが、この度、この先行のシングルに加え、11トラックを収録したスタジオアルバム「Sore Thumb」の発表を行いました。Triple Crown/Round Hillを通じて3月18日からデジタル盤として配信されています。

 

Oso Osoのジェイド・リリトリは、2021年の初め、プロデューサーのビリー・マニーノの所有するスタジオ「トゥー・ワールド・レコーディングス」にて、従兄弟のダビッシュ・マニーロと共にデモテープ制作を行いました。ところが、その後、ダビッシュが突然亡くなった時、誰と一緒にアルバムを完成させるかと途方に暮れたといいます。結果、ジェイド・リリトリは最終的に、レコーディングされた楽曲に一切手を付けず、作品発表を行う決断をしました。その後、ジェイド・リリトリは、ロングアイランドのベテランエンジニアであるマイク・サポネ(Oso Osoの2019年の「Baskinkin The Glow」のプロデュースを手掛ける)にマスタートラックを渡し、ミキシングを依頼しました。


Oso Osoのジェイド・リリトリは、新作「Sore Thumb」について、以下のようにプレスリリースにおいて述べています。

 

「このレコードの制作は、今や私が何よりも心に深く抱く時代の記憶そのものです。これからの数年間、これらの曲について、どのように感じているかに関わらず、この作品が世に存在することを嬉しく思います。聴いてくれて、どうもありがとう!!」

 

ジェイド・リリトリは、本来、このアルバムをデモテープとみなしていたようですが、荒削りな楽曲や、未完成の曲などは見当たりません。大きく高く聳える広々としたサウンドの印象を持つインディーロックの作品で、それは小春日和のうららかな一日のような和らいだ、穏やかさを持つ。ブライト・アイズや初期のマンチェスターオーケストラのようなフォーク音楽の色が漂い、2000年/2010年代のSomeone Still Loves You Boris Yeltsiのパワーポップを彷彿とさせるような楽曲も見られる一方で、これまでの方向性と同様に、エモ/メロディックパンクからの影響も見受けられます。エモコア/メロディック・パンクファンとしては見逃せない新譜です。                    

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