Blue Luminaire ベラ・ユニオンから新作アルバム「Terroir」のリリースを発表

Blue Luminaire(現在、デンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動する英国出身の作曲家ニック・マーティンによる新プロジェクト)は、8月12日に、ベラ・ユニオンから「Terroir」をリリースすると発表しました。この新しいアルバムは、限定版のクリア・ヴァイナル、CD、デジタル・バージョンの三形式でリリースされます。




 

アルバム発表に併せて、「Let Go」が先行シングルとしてリリースされていますので、是非、以下で聴いてみてください。ハープシコード、ピアノが穏やかなストリングスとともに展開される中、幽玄で繊細なボーカルが導入されている「Let Go」について、彼は以下のように説明しています。



「Let Go」は、健全な大人の関わり方を育むことの難しさを歌っている。曲の最後に「Help me, and I'll help you」と歌っているように、これは人間関係の中で一緒に実践しなければならないことだと思います。

 

 ニック・マーティンは、デンマーク・コペンハーゲンの音楽会場で清掃員兼アシスタントとして働きながら、『Terroir』の制作に取り組みました。アルバムの制作のきっかけは、ある日、間近で目撃したオーケストラの演奏に触発されたことによる。その後、彼は、誰も出演する予定のない夜のホールのピアノのひとつに向かい、アルバムとなるメロディーと歌詞をスケッチしはじめた。その2年後、ようやく、彼の構想は実際に音源という形になる。14人の楽器奏者とサウンドエンジニアのパペ・アルセとともに、一連の計画が始まった音楽会場でレコーディングが始まった。

 

マーティンにとって、曲を書くことは、ある種のカタルシスの行為であり、過去の影を尊重しつつ、新しい始まりの不確実性を解きほぐす方法でもある。それは、月の出と夜明けの輝きという、次の段階への道を切り開くものです。「Terroir」は、マーティンのクラシック音楽のトレーニング(彼らはベッドフォードでクラシック音楽に囲まれて育ち、ロンドンで学んだ)を活用し、様々な内的な世界が表現されます。例えば、彼自身の以下のような体験ー過去の自己の衝突、失恋、家族模様ーを介して、悲しみの普遍性が浸透するユニークな音の体験を生み出します。

 

Blue Luminaireは、既に2019年に最初のアルバム「Tragedy Hill」を発表していますが、新たに英国のベラユニオンと契約し、今回のアルバム制作を行っています。アルバム・タイトルは、フランス語の「terre」(土の意味)という言葉に由来し、本来、特定のワインが生産される自然環境を表現するために使用されるようです。ニック・マーティンは、作曲、ディレクションを手掛けていた既存の作風から脱却するべく、「Terroir」の制作を行いました。時間を超えて広がる音の宇宙を創造し、常に動き続ける循環的な体験を提供することを目的をテーマに掲げています。

 

クラシックのオペラ歌手、また、ポピュラー・ミュージックのシンガー、すべてのジャンルわけは彼にとってあまり意味をなさないかもしれません。ニック・マーティンは、それらの定義をみずからの力で押し広げ、ジャンルという概念を薄れさせようとするような説得力を持っています。

 

マーティンが表現するのは単なる歌でもなく、もしくは単なる音楽でもありません。それよりも深い精神性の表出という形で、それがマーティンという人物にとっては、音楽であっただけなのです。マーティンは、歌をうたうことにより、自己を探求する。過去も未来も現在も彼の歌の中に内在している。彼は、考える、私たちが人生を生きる上で置かれた環境や人間関係の重みを持ちながら、それらがどのように私たちの自己意識を形成し、互いにつながる能力に影響を及ぼしているのか。

 

それをマーティンは聞き手を問いかけたいというふうに考えています。それらは、きっと、聞き手に対して、受動的な考えではなく、自発的な考えを持つように促してくれるものとなるでしょう。マーティンは、様々な状況の中、難しい惜別を経て、新しい道を歩み、家族との複雑な関係に直面する中、「Terroir」は自己慈愛と成長を求め、繊細な精神性に傾倒した結果、生まれた作品です。

 

マントラのように瞑想的であり、自己を探求する目的により制作された「Terroir」は、集中を抑止しようとする現代世界の中で、何らかのつながりを促すような、癒しの扉を開いてくれるアルバムとなるかもしれません。

 

アルバムの制作中、ニック・マーティンは、音楽が精神的な健康にもたらす効果に注目しており、「Terroir」の中にある行動的なテーマを見出し、さらに、慈悲深く、探求的な性質にある種の癒やしを見いだしました。彼は、このカタルシスー表現することの喜びーについて、以下のように話しています。

 

「私たちの多くは、何かを吐き出したいという欲求から、音楽やアート、執筆に引き寄せられるのです。

 

「誰にも見せたくない、聞かせたくない、巨大で、暗くて、恐ろしいものだと感じているもの。でも、それをやると気持ちがいいんだ」

 

コクトー・ツインズのベーシスト、サイモン・レイモンド氏が主宰する”ベラ・ユニオン”は、「このアルバム”Terroir"は、私たちの最も暗い瞬間にさえ、癒しが花開くことを証明している」というように、Blue Luminaireが8月12日にリリースする新作について大きな賛辞を捧げています。


 

 

 

 Blue Luminarie 「Terroir」

 

 

 Label: Bella Union

 

Release: 2022年8月7日



Tracklisting

 

 

1.Our

2.Let Go

3.Closerness Sights

4.Tangled

5.Worlds

6.Learn To Trust

7.Your Skin Against Mine

8.Held

9. Falling


Bella Union 

 

https://bellaunion.com/2022/05/introducing-blue-luminaire/ 

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