2025年の音楽ストリーミング市場の成長が鈍化傾向 英国内の調査で明らかに レコード市場は堅調傾向 


青天井と思われたストリーミング市場の成長に翳りが見える。音楽消費に関する最新のデータには成長鈍化の兆しが反映されている。今回、BPIが発表した最新の数字によると、英国では市場の勢いが減速しており、ストリーミングの成長率が一桁台に留まったことが明らかになった。


オフィシャル・チャート・カンパニーのデータに基づく)半期の市場数値によると、2025年上半期のストリーミング消費(SEA-ストリーミング換算アルバム)は前年同期比6.4%増の9,363万2,987枚だった。 第1四半期のストリーミング消費は前年同期比6.6%増であったが、第2四半期は同6.3%増となり、年間を通じて成長率は鈍化している。


半期における全フォーマットの音楽消費実績(アルバム等価売上高:AES)は、5.2%の伸びを示した。 第2四半期は、前年同期比4.3%増と、第1四半期の6.2%増に比べ、再び勢いが鈍化した。


2025年上半期のAES市場全体の結果は、2024年上半期の9.8%増と比較している。 2024年全体の結果は9.7%でほぼ同じであった。


BPIによるイギリスの結果は、業界アナリストMIDiAによる新しいレポートと時を同じくして発表された。 これは、MIDiAが今年初めに警告した成長鈍化に続く発表である。


MIDiA Researchの『Global Music Forecasts 2025-2032』レポートによると、2024年は "緩やかな成長 "の年となり、世界のレコード音楽収入は4.5%増と控えめなものとなった。


目先の減速にもかかわらず、レコードの全般的な売り上げの長期的な見通しは依然として明るいという。 小売売上は2032年までに1,108億ドルに達し、2030年には1,000億ドルの大台を突破する。 レーベル・トレードの収入は2032年までに582億ドルに達すると予想されている。