Oneohtrix Point Never 新作アルバム『Tranquilizer』をWarpから11月17日に発売   「For Residue」を筆頭に3曲の先行シングルが同時リリース 


電子音楽は煩悩や苦悩の鎮静剤となりえるのか。その答えは名物的なプロデューサーの新作アルバムで示されることになる。Oneohtrix Point Never(別名ダニエル・ロパティン)が新作アルバム『Tranquilizer』の発表とともに、先行シングル「For Residue」「Bumpy」「Lifeworld」の3曲が同時にリリースされた。新作アルバムはWarpから11月17日に発売予定。

 

本作は、90年代のサンプルCDが大量に収められたアーカイブがインターネットアーカイブから消失した事実をロパティンが発見したことがきっかけで生まれた。この出来事が彼の創造性を刺激したのだ。ノスタルジーに浸るのではなく、失われた音を新たな感情を宿す器として再構築した本作は、オネオトリックス・ポイント・ネヴァーの没入感が最も高まった作品と言える。


ロパティンは本作についてこう語る。「これは過ぎ去った時代の商業用オーディオ構築キットによって形作られたレコード——陳腐な要素を裏返しにした索引である。今日の文化の核心にあるある種の狂気と倦怠感を最もよく喚起すると感じた、プロセス志向の音楽制作への回帰だ」


過去20年にわたり、ロパティンは現代音楽界で最も静かに影響力を持つ人物の一人となった。初期の『Eccojams』はヴェイパーウェイヴ運動の火付け役となり、『R Plus Seven』や『Garden of Delete』といったアルバムはデジタル時代におけるアンビエント/実験音楽の定義を再構築した。


すでに電子音楽の作曲家やプロデューサーとしては世界的な知名度を獲得しているが、ソロ活動以外にも多くの仕事を行っている。

 

サフディ兄弟監督作品(『アンカット・ジェムズ』『グッド・タイム』『マーティ・シュプリーム』)の音楽を手掛け、ザ・ウィークエンド、チャーリー・エックス・シー・エックス、イギー・ポップ、デヴィッド・バーン、アノニとのコラボレーションなどはその一例に過ぎない。


「For Residue」

 

 

Oneohtrix Point Never 『Tranquilizer』

Label: WARP

Release:  2025年11月17日

 

Tracklist: 

1.For Residue
2.Bumpy 
3.Lifeworld 
4.Measuring Ruins
5.Modern Lust
6.Fear of Symmetry
7.Vestigel
8.Cherry Blue
9.Bell Scanner
10.D.I.S.
11.Tranquilizer
12.Storm Show
13.Petro
14.Rodl Glide
15.Waterfalls

 

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