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電子音楽家"Shinichi Atobe"のセルフレーベル「Plastic & Sounds」ローンチ公演が開催されることがわかった。共演には日本でのライブセットは初披露となる2組、"Loidis [US]"、"Deadbeat presents Ark Welders Guild [DE]"を招聘。DJに"MOODMAN"を迎える。



ダブテクノのパイオニアで電子音楽家"Shinichi Atobe | 跡部進一"のセルフレーベル「Plastic & Sounds」が2025年7月に突如始動。


先日発売された12インチシングル「Whispers into the Void / Fleeting_637」のリリースと共に新たなフェーズへ突入し、そのローンチを記念したライブ公演を開催します。


2001年、Basic Channel傘下のChain Reactionから鮮烈なデビューを果たし、10年以上の沈黙を経てUK名門レーベル”DDS”より継続的に作品を発表してきたAtobe。2023年に世界初のライブをWWWで開催しました。以降もライブ出演は極めて限定的で今回の公演も貴重な機会となる。



共演には、世界的に活躍する2組のアーティストを招聘。まず、Huerco S./Pendantとしても知られるBrian Leedsが"Loidis"でライブセットを日本初披露。2024年リリースのアルバム『One Day』はResident Advisorの年間ベストにも選出。ミニマルで深遠なサウンドで高く評価されている。



さらに、カナダ出身でベルリンを拠点とするミニマルダブ、ダブテクノのパイオニア的なプロデューサー、Deadbeatが、シンガー/アートキュレーターのLetizia Trussiとのユニット"Deadbeat presents Ark Welders Guild"で出演します。音と映像が織りなすポリリズミックなA/Vサイケデリアは、Waking LifeやMUTEKなどの国際フェスを巡り日本初上陸となります。

 

DJには、Atobeの初ライブにも参加した名手”MOODMAN”がイベント全体を巧みにナビゲートする。ダブテクノを軸に、国内外の先鋭アクトが集結する一夜限りの特別なパーティーです。Shinichi Atobeの新章を目撃する貴重な機会をお見逃しないように。





▪"Plastic & Sounds" label launch party

 

日程| 2025年10月30日(木)
会場| WWW
出演| Shinichi Atobe / Loidis [US] / Deadbeat presents Ark Welders Guild [DE] / DJ:MOODMAN
時間| OPEN / START 18:00 / 19:00
料金| 前売 ¥4,500 / U25 ¥2,500 / 当日 ¥5,000 (税込 / オールスタンディング / ドリンク代別) 

前売チケット| 9/17(水)20:00発売


e+ [ https://eplus.jp/plstcandsnd ]
RA [ https://ja.ra.co/events/2252892 ]
LivePocket [ https://t.livepocket.jp/e/plstcandsnd ]



※U25:公演日に25歳以下の方が対象のチケットになります。当日受付にて年齢の確認出来る写真付きのIDをご提示下さい。ご提示がない場合は通常前売り価格との差額を頂戴いたします。LivePocketのみでの販売。


▪After more than 10 years of silence since his debut in 2001 on Chain Reaction subsidiary of Basic Channel, he has been consistently releasing music since 2014 on DDS label in Manchester, UK, attracting not only the club audience of dub techno / minimal but also the enthudieatic music fans around the world. Electronic musician Shinichi Atobe has established his own private label Plastic & Sounds.


 The first release on Plastic & Sounds includes two tracks: ‘Whispers into the Void’, which gradually and ascetically develops from minimal synths and rhythms with the introduction of a flowing piano refrain, and the floor use ‘Fleeting_637’, which develops immersive minimal dub techno at around 125 BPM. Mastering / record cutting was done by Rashad Becker in Berlin, who has worked on many of Shinichi Atobe's productions.



 Basic Channel傘下のChain Reactionから2001年にデビュー以来、10年以上の沈黙を経て、2014年以降、UK・マンチェスターのレーベルDDSよりコンスタントにリリースを重ね、ダブテクノ/ミニマル等のクラブオーディエンスのみならず、全世界の熱心な音楽ファンを魅了する電子音楽家【Shinichi Atobe】。


 Atobeが自身のプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】を設立。第一弾となるリリース「 A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコードとデジタルでリリースされる。


 ミニマルなシンセとリズムから、流麗なピアノのリフレインの導入と共に徐々に禁欲的に展開する「Whispers into the Void」。BPM125前後のフロアライクな没入ミニマル・ダブテクノ「Fleeting_637」の2曲。


 マスタリング/レコード・カッティングには、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのRashad Beckerが担当。



Vinyl Release

Shinichi Atobe「A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」
12INCH (3,500Yen+Tax Incl.) | 2025.07.25 Release | DDJB-91257 (P&S001)
Released by Plastic & Sounds | AWDR/LR2

A.Whispers into the Void
AA.Fleeting_637

Sounds:Shinichi Atobe
Mastering & Cutting:Rashad Becker
Design:Satoshi Suzuki


Digital Releases


Shinichi Atobe「A.Whispers into the Void」
Digital | 2025.07.25 Release | DDJB-91257_1
Released by Plastic & Sounds | AWDR/LR2


[ https://ssm.lnk.to/whispersintothevoid ]

Shinichi Atobe「Fleeting_637」
Digital | 2025.08.29 Release | DDJB-91257_2
Released by Plastic & Sounds | AWDR/LR2


[ https://ssm.lnk.to/fleeting_637 ]


Performance


FFKT 2025 Izu Shirahama
27th – 28th Sep 2025 at Hotel Izukyu
[ https://ffkt.jp/2025-izushirahama ]


AKIRAM EN, Ash Rah, Chanaz, CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN, Fabiano do Nascimento,


Gigi Masin, Greg Foat, Huerco S., 北村蕗, Knopha, Loidis, Milian Mori, NOOLIO, Powder, Shinichi Atobe, Stones Taro


▪Shinichi Atobe

 Electronic artists based in Saitama, Japan. He made his debut with the 12-inch “Ship-Scope” (2001) released on Chain Reaction, a sub label of Basic Channel, a 90s cult label leading to dub techno and then the “minimal” trend of the 00s. A decade later, in early 2010s, he released his first full-length album, “Butterfly Effect” (2014) on DDS label by lobbying of Manchester duo Demdike Stare.


 Since then, he has consistently released “World” (2016), “From The Heart, It's a Start, a Work of Art” (2017), “Heat” (2018), “Yes” (2020), “Love of Plastic” (2022),  “Discipline” and the EP ‘Ongaku 1’ (2024). He has garnered a large number of music listeners as well as club audiences and has received acclaim from various music media.


 Although his debut on the legendary Chain Reaction and his releases on DDS have brought him to the attention of the world, he has remained an enigmatic and rare entity. In 2025, he established his own private label, "Plastic & Sounds" .

Sound Source: [ https://plasticandsounds.bandcamp.com ]



 埼玉を拠点に活動する電子音楽家。ダブ・テクノ、その後の00年代の一大潮流"ミニマル"にまで至る90年代のカルトレーベル、Basic Channel傘下のChain Reactionからリリースされた12インチ「Ship-Scope」(2001年)でデビューを果たした。

 

 その10年後となる2010年代初頭、マンチェスターのデュオDemdike Stareの働きかけによりレーベルDDSから初のフル・アルバム「Butterfly Effect」(2014年)をリリース。それ以来同レーベルからコンスタントに「World」(2016年)、「From The Heart, It's A Start, A Work of Art」(2017年)、「Heat」(2018年)、「Yes」(2020年)、「Love of Plastic」(2022年)、「Discipline」、EP「Ongaku 1」(2024年)をリリース。クラブオーディエンスだけでなく多くの音楽リスナーを獲得、多様な音楽媒体からも定評を受けている。



 伝説化されたChain Reactionからのデビュー、DDSからのリリースをきっかけに世界に知れ渡ることになるものの、謎めいた稀有な存在として注目をされ続けている。
2025年には自身のプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】を設立。

音源:[ https://plasticandsounds.bandcamp.com ]

 

©︎MUNACHI OSEGBU


4曲入りEP『MADDER!』は、メイル兄弟のキャリア最高となる英国チャート記録を樹立したアルバム『MAD!』の姉妹作となる。


 『MADDER!』は、今年初めにヨーロッパと日本で熱狂的な反響を呼んだツアーに続き、北米での一連の公演と並行してリリースされる。 


「『MAD!』の熱狂が終わるのを惜しみ、その驚異的な反響に後押しされ、我々は急ぎながらも集中してスタジオに籠もり、スパークス初のEPを録音した」とバンドは語る。「アルバムの姉妹編となる4曲入り『MADDER!』は、まだ十分に『MAD!』になっていない全ての人々へ捧げましょう。これらの新曲が、あなたをさらに『MADDER!』な場所へ連れて行くことを願っています」


『MADDER!』の世界同時リリースは10月3日だが、CD・ブラック・ヴァイナル・ピクチャーディスクといった物理メディアは、9月の北米ツアー中にファン向けに先行販売される。 


9月2日リリースとなるEP『MADDER!』の先行シングル「Porcupine」は、ある男性が刺々しい性格の女性に魅了される物語。


中毒性抜群のオルガンリフが特徴のヴァースから、サビではヘヴィなギターが炸裂する。「彼女はヤマアラシだ」とラッセルが歌う——これは比喩か、それとももっと厄介な何か??


EPの他の楽曲は『Fantasize』『Mess Up』『They』で、新曲群は先駆的な精神を継承した作品だ。前作『MAD!』は絶賛を浴び、レコードコレクター誌(「…天才のさらなる証明」)やデイリー・テレグラフ紙(「型破りなポップの金字塔」)から5つ星評価を獲得している。


スパークスの最近のヨーロッパツアーは、メイル兄弟の作品を折衷的に選曲し、圧倒的な演出で構成されたもので、これもまた大成功を収めた。ラウダー・ザン・ウォー誌は公演を「半世紀にわたるエネルギッシュでスリリングなポップソングの数々が100分間続く」と評し、クラシック・ロック誌は「機知、哀愁、そして残忍さ…喜びとパワーの圧倒的な注入」と記している。


 Sparks 『MADDER!』-EP



Label:Transgressive
Release: 2025年10月3日


Tracklist:

1.Porcupine 
2.Fantasize
3.Mess Up
4.They


◼︎Pre-save:https://transgressive.lnk.to/porcupine




・MAD! US TOUR DATES:


Fri. Sept. 5 - Atlanta, GA @ Tabernacle

Sat. Sept 6 – Raleigh, NC @ Hopscotch Festival

Mon. Sept. 8 - Philadelphia, PA @ Keswick Theatre

Tue. Sept. 9 - Washington, DC @ Lincoln Theatre

Thu. Sept. 11 - Boston, MA @ Berklee Performance Center

Fri. Sept. 12 - Brooklyn, NY @ Kings Theatre

Sun. Sept. 14 - Columbus, OH @ The Athenaeum Theatre

Mon. Sept. 15 - Cleveland, OH @ TempleLive at Cleveland Masonic

Wed. Sept. 17 - Toronto, On @ Queen Elizabeth Theatre

Fri. Sept. 19 - Chicago, IL @ Riot Fest

Sat. Sept. 20 - St. Paul, MN @ Fitzgerald Theater

Tue. Sept. 23 - Vancouver, BC @ Vogue Theatre

Wed. Sept. 24 - Seattle, WA @ Moore Theatre

Fri. Sept. 26 - Portland, OR @ Revolution Hall

Sat. Sept. 27 - San Francisco, CA @ Golden Gate Theatre

Mon. Sept. 29 - El Cajon, CA @ The Magnolia

Tue. Sept. 30 - Los Angeles, CA @ The Greek Theatre

 


 

英国/ブライトンを拠点に活動するスコットランド系タイ人のシンガーソングライター、Helen Ganya(ヘレン・ガーニャ)は今年ベラ・ユニオンから発表したアルバム『 Share Your Care』のリミックスバージョンのリリースを発表した。本作は9月26日にリリースされます。


最新アルバム『Share Your Care』(レビューを読む)ではタイの祖母との思い出やスポーツ観戦の記憶が日記のように綴られ、タイの伝統音楽を盛り込んだきらびやかなイメージをもつソフィスティポップを特徴としていた。

 

このミニアルバムには4曲が収録予定。このEPには、ミス・グリット、アンバサドゥール、アンドリュー・ハン、シェリフ・ハシズメによるリミックスが収録されています。


リードシングルとして、Mui Zyuとコラボレーション経験のあるニューヨークの韓国系プロデューサー/シンガーミス・グリットによる「フォーチュン」の美しく推進力のあるリミックスを今すぐ聴いてみよう。


このリードシングルではミスグリッドの天才的なプロデュースの手腕により未来的な印象をもつダイナミックなダンスポップが生み出された。

 

 

「Fortune (Miss Grit remix)」



Helen Ganya「 Share Your Care」(Remixes) -EP



Label: Bella Union

Release: 2025年9月26日


Tracklist:


1.Share Your Care - Andrew Hung Remix

2.Mekong - Ambassadeurs Remix

3.Fortune - Miss Grit Remix 02:56

4.Morlam Plearn (Luk Khrueng Surprise) - Cherif Hashizume Remix

 


英国のプロデューサー、クリス・クラーク(通称CLARK)は、近年、旺盛なクリエイティビティを遺憾なく発揮している。2023年には連作『Sus Dog』/『Cave Dog』をリリースした。

 

2024年、インディーズ映画『In Camera』の音楽を手掛けた。そして今、全く新しいクラークのアルバムが登場しようとしている。新作アルバム『Steep Stims』は比較的原始的なシンセとドラムマシンで主に録音され、今秋リリース予定だ。

 

前作『Sus Dog』ではエグゼクティブプロデューサーのトム・ヨークと協力し、実際的にボーカルの技術的なアドバイスを受けながら、伝統的な楽曲構成を試みたが、新アルバムは異なる方向性へ進む。

 

『Steep Stims』は比較的短期間でレコーディングされ、ゲスト参加は一切ない。先行シングル「Blowtorch Thimble」から判断すると、本作ではダンスミュージックのルーツに立ち返っているようだ。プレスリリースで彼はこう語っている。


「電子音楽がアコースティック音楽よりも自然で、力強いと感じられる瞬間が大好きだ。それが悪魔の罠であり、電子音楽の約束なのだ…。

 

全トラックで古いシンセ、Virusを使った。 メルボルンの友人ロビン・フォックスが運営する「Mess」でそれを使ったんだ。あまりに気に入って、イギリスに戻ったら買わなきゃと思った。探すのに時間がかかったよ。プログラミングは少々面倒だけど、僕の一番好きな音を生み出すんだ…

 

アルバムのほとんどのトラックは、メモリ時間が限られた古いサンプラーで音楽を作る精神を捉えている。最初のアルバム『クラレンス・パーク』を作った頃を思い出す。フロッピーディスクに保存されるため、セッション中に曲を完成させなければならず、トラック間を簡単に移動できなかった。この新作は、数台のシンセと厳選された音色だけで構成されている。重要なのは作曲そのものだ」

 

「Blowtorch Thimble」では、90-00年代のエレクトロニックに回帰したかのようだ。ドラムンベースのリズムのレイヴのリズムが錯綜する。しかし、その回顧的なエレクトロニックの方向性の中にも前衛性が含まれている。これらの硬派なエレクトロニックは、90年代から一貫してダンスミュージックの未来に運命を託してきクリス・クラークにしかなしえないものである。

 

 

「Blowtorch Thimble」
 



CLARK   『Steep Stims』

  

Label: Throttle Records

Release: 2025年11月7日

 

Tracklist: 

 

1 Gift And Wound

2 Infinite Roller

3 No Pills U

4 Janus Modal

5 18EDO Bailiff

6 Globecore Flats

7 Blowtorch Thimble

8 Civilians

9 Inpatient’s Day Out

10 Who Booed The Goose

11 5 Millionth Cave Painting

12 Negation Loop

13 Micro Lyf


ドイツ/ベルリンを拠点に活動するエレクトロニックプロデューサー、Blawanは、10月10日にXL Recordingsからのリリースされるデビューアルバム「SickElixir」をアナウンスした。


同時にリリースされるファーストシングル「NOS」は、アルバム全体に流れるエネルギーと精密さを凝縮した楽曲だ。

 

「NOS」は、ブラワンの近作EP『BouQ』『Dismantled Into Juice』『Woke Up Right Handed』のサウンドを拡張した音響世界をリスナーに提示すると同時に、彼のこれまでで最も大胆なビジョンへの礎を築く。


ベルリン、リーズ、パリ、リスボンの4拠点で制作された『SickElixir』において、ブラワンの芸術的アイデンティティを宣言する。

 

彼は、細部までこだわる姿勢で知られる、2010年代初頭にHinge FingerやHessle AudioからEPを発表して以来、エレクトロニックミュージック界で独自の道を切り拓いてきた。 その旅はサウス・ヨークシャー州バーンズリーで始まった。幼虫養殖場での最初の仕事で味わった産業的な重苦しさが、彼のサウンドに意外な刻印を残した。その後、リーズのウェスト・インディアン・センターで電子音楽の全貌に触れ、実験とコラボレーションを軸とした道を歩み始めた。 


本作リリースに合わせ、ブラワンは2つのヘッドライン・ライブ公演を発表。10月10日にロンドンのヴィレッジ・アンダーグラウンド、10月22日にアムステルダムのパラレルでの公演に加え、主要フェスへの出演も予定されている。


『SickElixir』で、ブラワンは電子音楽界において最も独創的で革新的な存在としての地位を確固たるものにした。


僕にとって音楽を作ることは、常に単なるビートとノイズ以上のものだった。『SickElixir』は僕の実質的なデビュー作のようなものなんだ。深く個人的な作品で、僕の本当の声、僕の人生、葛藤を反映しています。だから、このアルバムを聴くことで、僕がどんな人間なのかを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。

 

- Blawan


アルバムの強烈で内省的なファースト・シングル「NOS」は全プラットフォームで発売中。下記よりお聴き下さい。

 

「NOS」




Blawan 『SickElixir』


Label: XL Recordings

Release: 2025年10月10日


*トラックリストは未公開

Caribouのダン・スナイスは最近、ダンスミュージックの別名義Daphniで精力的に楽曲を制作しており、ギリシアのエレクトリックプロデューサー、ソフィア・クールテシスの「Unidos」に参加したほか、自身のシングル「Sad Piano House」と「Clap Your Hands」をリリースしている。 

  

「Eleven」は優雅で煌めくハウス・トラックで、約6分間にわたる。スネイスは実に素晴らしいムードあるシンセ・メロディと、幽玄なボーカル・サンプルを幾つか織り込んでいる。

 

ダミアン・ローチ監督によるミュージックビデオは、ダンが水上ボートに引かれる浮き輪を縦位置のスマホ映像で捉えたもの。下記でチェックしてみてください。


「Eleven」



マンチェスターの気鋭のエレクトロニックプロデューサー、Demdike Stare(ダムダイク・ステアー)がその才能を見出したことで知られる埼玉のミニマル/ダブステップ・プロデューサー、Shinichi Atobeの最新の音源がデジタルで解禁となった。 日本国内でも最注目すべき制作者である。


埼玉は昔から住宅地の他、工業地帯が多く、工場からもくもくと立ち上る煙を見るのは日常的な光景だった。埼玉の風景……、それは東京のコンクリートがちの無機質な箱型建築の光景とはまったく異なる。彼のような工業的なサウンドを持つ制作者が出て来たのは必然といえるだろう。

 

シンイチ・アトベは、Basic Channel傘下のChain Reactionから2001年にデビュー。以来、10年以上の沈黙を経て、2014年からマンチェスターのレーベル”DDS”よりコンスタントにリリースを重ね、ダブテクノ/ミニマル等のクラブオーディエンスのみならず世界の熱心な音楽ファンを魅了してきた。


先日、Shinichi Atobeは自身のプライベートレーベル、Plastic & Soundsを設立した。第一弾となるリリース「A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコード/デジタルでリリースされる。あらためてこの音源を確認してもらいたい。


ミニマルなシンセとリズムからピアノのリフレインの導入と共に徐々に禁欲的に展開する「Whispers into the Void」。BPM125前後のフロアライクな没入感のあるミニマル・ダブ・テクノ「Fleeting_637」の2曲が収録される。

 

追記として、一曲目の「Whispers into the Void」は古典的なダブステップではなくて、その次世代に位置づけられる未来志向の色彩的なフューチャーステップの音楽である。一方、二曲目の「Fleeting_637」は、マンチェスターのクラブ・ハシエンダの80年代後半のフロアサウンドに回帰したような多幸感に満ちたサウンドである。最初期のWarp/XLのカタログに見受けられるようなアンダーグランド界隈のダンスミュージックの熱狂的な空気感を見事に復刻している。


ただ、このサウンドの主な特徴は、ヒプノティックで内的な熱狂性に求められる。大型のモニターでは確認していないものの、サブベースの出方はかなり良い感じになっていると思う。また、ベタ張りのリズムではなく、ランタイムごとにうねるようなテンポの微細なズレが楽しめる。


 Shinich Atobeのリリースの目的は音源のプロダクトの発表だけにとどまらないことは明白である。イギリスの産業的な要素を受け継ぎ、レコードが美術品であったり工業製品の雰囲気が感じられるようにプレスされている。部屋の壁などに飾るなんて楽しみ方もアリかもしれない。マスタリング/レコード・カッティングにもこだわりが込められ、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのアーティスト、Rashad Becker(ラシャード・ベッカー)が担当している。

 

また、Atobeは、伊豆の白浜で9月27日から28日にかけて開催予定のダンスミュージックやエレクトロニックに焦点を当てたフロア向けのライブイベント”FFKT”に出演予定。このイベントには国内外から秀逸なDJ/エレクトロニックプロデューサーがホテル伊豆急でライブを行う。

 

国内からはChanaz,北村蕗、Powderが出演、DJやライブを披露する。海外アーティストは、Huerco. S、Fabiano do Nacimento、Ash Rahなどが出演予定。イベントの詳細は下記より。

 

 

 


・Vinyl Release



Shinichi Atobe「A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」

12INCH (3,500Yen+Tax Incl.) | 2025.07.25 Release | DDJB-91257 (P&S001)

Released by Plastic & Sounds | AWDR/LR2


A.Whispers into the Void

AA.Fleeting_637


Sounds:Shinichi Atobe

Mastering & Cutting:Rashad Becker

Design:Satoshi Suzuki



・Digital Releases



Shinichi Atobe「A.Whispers into the Void」

Digital | 2025.07.25 Release | DDJB-91257_1

Released by Plastic & Sounds | AWDR/LR2

配信:[ https://ssm.lnk.to/whispersintothevoid ]


Shinichi Atobe「Fleeting_637」

Digital | 2025.08.29 Release | DDJB-91257_2

Released by Plastic & Sounds | AWDR/LR2

配信:[ https://ssm.lnk.to/fleeting_637 ]



・Live Performance



FFKT 2025 Izu Shirahama

27th – 28th Sep 2025 at Hotel Izukyu

 

About The Event(イベントの詳細) [ https://ffkt.jp/2025-izushirahama ]

 

AKIRAM EN, Ash Rah, Chanaz, CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN, Fabiano do Nascimento,

Gigi Masin, Greg Foat, Huerco S., 北村蕗, Knopha, Loidis, Milian Mori, NOOLIO, Powder, Shinichi Atobe, Stones Taro



After more than 10 years of silence since his debut in 2001 on Chain Reaction subsidiary of Basic Channel, he has been consistently releasing music since 2014 on DDS label in Manchester, UK, attracting not only the club audience of dub techno / minimal but also the enthudieatic music fans around the world. Electronic musician Shinichi Atobe has established his own private label Plastic & Sounds.

 

The first release on Plastic & Sounds includes two tracks: ‘Whispers into the Void’, which gradually and ascetically develops from minimal synths and rhythms with the introduction of a flowing piano refrain, and the floor use ‘Fleeting_637’, which develops immersive minimal dub techno at around 125 BPM. Mastering / record cutting was done by Rashad Becker in Berlin, who has worked on many of Shinichi Atobe's productions.

 


Shinichi Atobe:


Electronic artists based in Saitama, Japan.

 

He made his debut with the 12-inch “Ship-Scope” (2001) released on Chain Reaction, a sub label of Basic Channel, a 90s cult label leading to dub techno and then the “minimal” trend of the 00s. A decade later, in early 2010s, he released his first full-length album, “Butterfly Effect” (2014) on DDS label by lobbying of Manchester duo Demdike Stare.

 

Since then, he has consistently released “World” (2016), “From The Heart, It's a Start, a Work of Art” (2017), “Heat” (2018), “Yes” (2020), “Love of Plastic” (2022),  “Discipline” and the EP ‘Ongaku 1’ (2024). He has garnered a large number of music listeners as well as club audiences and has received acclaim from various music media.


Although his debut on the legendary Chain Reaction and his releases on DDS have brought him to the attention of the world, he has remained an enigmatic and rare entity.

In 2025, he established his own private label, "Plastic & Sounds" .


・Sound source:https://plasticandsounds.bandcamp.com



シンイチ・アトベは、埼玉を拠点に活動する電子音楽家。ダブ・テクノ、その後の00年代の一大潮流"ミニマル"にまで至る90年代のカルト・レーベルBasic Channel傘下のChain Reactionからリリースされた12インチ「Ship-Scope」(2001年)でデビューを果たす。その10年後となる2010年代初頭、マンチェスターのデュオDemdike Stareの働きかけによりレーベルDDSから初のフル・アルバム「Butterfly Effect」(2014年)をリリース。

 

それ以来同レーベルからコンスタントに「World」(2016年)、「From The Heart, It's A Start, A Work of Art」(2017年)、「Heat」(2018年)、「Yes」(2020年)、「Love of Plastic」(2022年)、「Discipline」、EP「Ongaku 1」(2024年)をリリース。クラブオーディエンスだけでなく多くの音楽リスナーを獲得し、多様な音楽媒体からも定評を受けている。


伝説化されたChain Reactionからのデビュー、DDSからのリリースをきっかけに世界に知れ渡ることになるものの、謎めいた稀有な存在として注目をされ続けている。2025年には自身のプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】を設立。

日本の魅力的なヴォーカルアーティスト、Hatis Noitが、中国/開封出身でロンドンを拠点とするプロデューサー兼サウンド・アーティストのYu  Su(ユー・スー)によってリワークされた新曲「Himbrimi」を発表した。 


このシングルは、ハティス・ノワが9月26日にErased Tapesからリリースするアルバム『Aura Reworks』からの最新曲で、2022年のデビューアルバム『Aura』を伝説的なアーティストやコラボレーターによって再構築したもの。


Yu Suによる「Himbrimi」のリミックスバージョンは、ハティスの弾むようなヴォーカルをサイケデリックなダンス中心のリズムに変身させ、彼女の叫びはそのままに、頭でっかちなエレクトロニック・ビートの上に舞い上がる。 


「ヒンブリミはハティスのアルバムの中で一番好きな曲。 深く映画的でリズミカルな曲で、非常に構成された方法で作られています。 リワークを通して、土台となるレイヤーを加えることで、この曲をさらに強調し、グラウンディングさせたかった」


「Himbrimi」


 

ダン・スナイスが、Daphni名義の「Sad Piano House」と題された新しいテーマ曲を発表した。 
 

「Sad Piano House」はテクノの旋律とビートのパルスを組み合わせて、彼らしい音楽的な才覚を発揮する完璧なコンポジションとなっている。 ダフニの最新アルバム『Cherry』(2022年)が発売から3年が経過したことを考えれば、このアルバムがダフニの新しいLPに向けた最初の一歩となることは言うまでもない。 これが、スナイスが新しいテーマについて語った内容だ。
 
 

「この1年、アルバム『カリブー』を前に出してから、多くのことに悩まされ、必然的にこのセット用に新曲をたくさん制作することになった。それで、これを作ったんだけど、リリースできるかどうか確信が持てなかったから、ベン・ユーフォに送ってみた。 最終的に、この曲を完成させ、発表する機会を得たんだ」 
 
 
「ピアノ・ハウスだから "悲しいピアノ・ハウス "という仮タイトルをつけてみた。 ありきたりなピアノ・ハウスではない。 しかも、この曲の最終的なタイトルがこれとは思ってもみなかった。ラジオ番組の曲名リストに登場する、みんなが質問し始めたとき、このタイトルが浮かんだんだ」
 



「Sad Piano House」


 チャート上位のミュージシャン、委嘱作曲家、作家、受賞歴のある教師、講演者、スタジオ・オーナーであるコーリー・カリナンが、ミュージシャンでシンガーソングライターのライリー・マックスをフィーチャーした新しいアヴァンギャルドで実験的な音楽と映像の体験「2025 Alive」をお送りします。  ハイテクの即興音楽は、「2025年に生きているために起こっているすべてのクレイジーなこと」に影響されているとコーリーは宣言している。 


このショート・ミュージカル・フィルムは、グラミー賞受賞者などを起用したミュージックビデオの監督、作曲家・編集者として環境ドキュメンタリーの制作、米国グリーン商工会議所のソーシャルメディア・デザイン、世界最大の環境非営利団体(ネイチャー・コンサーバンシー)史上最大のエンゲージメントを確保したキャンペーンやソーシャルメディア・コンテンツの制作など、高い評価を得ているクリエイター、シドニー・カリナンが監督・制作した。


コーリー・カリナンは、チャート上位のミュージシャン、委嘱作曲家、作家、受賞歴のある教師、講演者、スタジオ・オーナーである。 彼の新作は、『2025 Alive』と題されたカタルシスをもたらす多世代マルチメディア・コラボレーションだ。 ストリーミング・サウンドトラックは、彼と彼の娘でシンガーソングライターとして高く評価されているライリー・マックスによるハイテク即興演奏で、映画は彼の娘シドニー・カリナンによる映画的ファンタジアである。 これらの作品は、この型破りな文化の年に私たちが抱いた無数の思いや感情を表現している。 新しいアイデアのテスト。 現代世界における古い考えのテスト。 スタミナ。 意志の力。 知力。 共感。 愛国心。


彼はさらに、「2025 Aliveは全編を通してヴォーカルが入っているが、歌詞は1つだけだ」と打ち明ける。「 "テスト"。 この言葉は、現代世界の多くのことと同じように、すぐに解体され、バラバラになる。 現在の出来事が、あなたが愛していた文化の中であなたの決意を試しているのか、あるいは、私たちが規範をどこまで壊せるか、あるいは改革できるかを試している人々を支持しているのかにかかわらず、この前提は、あなたが2025年に経験していることに当てはまります。 私たちは、この驚くべき、そして圧倒されるような年に、あなたが私たちの仕事を有意義なものだと感じてくださることを願っています」



 Cory Cullinan is a chart-topping musician, commissioned composer, author, award-winning teacher, speaker, and studio owner. His new release is a cathartic multigenerational multimedia collaboration entitled 2025 Alive. The streaming soundtrack is a high-tech improvisation by himself and his daughter acclaimed singer-songwriter Riley Max, and the film is a cinematic fantasia by his daughter Sidney Cullinan. He shares, "They express the myriad of thoughts and feelings we’ve had during this unconventional cultural year that, regardless of where you stand… feels like a test of some sort. A test of new ideas. Of old ideas in a modern world. Of stamina. Willpower. Intellect. Empathy. Patriotism."


He further confides, "2025 Alive has vocals throughout but only one lyric: “Test.” This word is immediately deconstructed and splintered into pieces, like so much in our modern world. Whether current events are testing your resolve in a culture you loved, or you support those who are testing just how far we can break or reform our norms, this premise is apropos of what you are experiencing in 2025. We hope you find our work meaningful in this amazing and overwhelming year to be alive." 


Gabriel Brady 『Day-Blind』 ハーバード大学寮で録音されたクラシック、映画音楽、ジャズ、エレクトロニックをクロスオーバーする実験音楽集

 


Label: Tonal Union

Release: 2025年6月13日

 

 

摩訶不思議な音楽世界を作り出すガブリエル・ブレイディに注目したい。2025年にミュージシャンとしてデビューしたてのプロデューサーは、ハーバード大学の寮の寝室で録音されたデビューアルバム『Day- Blind』を今年6月にリリースします。彼は、ヴァイオリン、ピアノ/ローズ・ピアノ、ギリシアの弦楽器、ブズーキを演奏するマルチ奏者である。


アンティークなピアノ、アトモスフェリックなアンビエント風のシークエンス、モーフィングした波形を駆使したディレイ風のサウンドエフェクト、シンセやフェンダーのローズ・ピアノをアトモスフェリックに配して、独特な実験音楽の世界を構築している。まるでそのオルゴールの音色は、バシンスキーの『Melancholia』のようにメランコリックに響き、聞き手の興味を惹きつけてやまない。

 

アンビエントを志向したアルバムのように思えるかもしれないが、フランス映画のサウンドトラックからの影響は、ガブリエル・ブレイディの音楽に奥深さを与え、まさに聞き手がついぞ知り得なかった領域に誘うかのようである。ヨーロッパのモノクロの映画、あるいは、パリの映画音楽の音の世界の奥底へと聞き手をいざなう。全体的な音楽は、原初的な実験音楽のように聴こえるが、イタリアやフランスといった、ジャズやオーケストラ音楽の影響を受けた地域の音楽がアトモスフェリックに加わり、モノクロ映画のワンシーンのような瞬間を呼び起こす。

 

 

前の年代の音楽を愛する者にとって、旧来の時代の音楽を演奏したりすることは言葉に尽くしがたいロマンチズムがある。その時代の音楽を忠実に再現したとしても、どうあろうと同じにはならず、新しく別の形に生まれ変わる。そして、矛盾撞着のように思えるかもしれないが、私たちの生きている時代よりも以前の音楽ーー私達が実際には耳にしたりできないものーーその実態は現代的な視点から見ると、現在の音楽よりもあざやかな生命の息吹を得る場合がある。


形而下の領域においては、生も死も存在せず、そしてもちろん、時間という概念も存在しない。そしてそれこそが、私達の生きている世界から見ると、背後の影のように、どこかに無辺に広がっていることに気づく。まさしく、ブルトンの提唱した”シュールレアリスム”という概念は、我々が住まう生の領域から離れて、それとは異なる形なき領域に近づくことを意味していた。


ガブリエル・ブレイディの音楽もまたシュールレアリズムの概念によく似ている。ギリシアの弦楽器、ピアノ、ローズ・ピアノというように、時代を問わぬ楽器を幾つも演奏し、時代が定かではない音楽を作り上げる。幼いときにはあったもの、年を取るごとに忘れたもの、それを彼は音楽を通じて思い出そうとする。あるいは、その神秘性の一端に音楽を通じて触れようとする。

 

ブレイディの音楽の賛嘆すべき点を挙げるならば、多次元的な性質を持つということ。言い換えれば、多面体の音楽を彼は難なく作り出してしまう。これまで作曲の世界において、数奇な作曲家やプロデューサーが何人かいて、彼らは驚嘆すべきことに複数の要素を図面のように同時に組み立てられる。間違いなくガブリエル・ブレイディはこのタイプの制作者ではないかと思われる。

 

『Day-Blind』は聞き方によっては、エイフェックス・ツインに近い音楽性を感じる。それは初期のアンビエントというよりもケージやクセナキスを経た後の実験音楽の時代である。ブレイディはミュージック・コンクレートを用い、自分で演奏した音源をリサンプリングする手法を駆使している。という面では何度も録音を繰り返しながら、最適な音楽を手探りで探していくという制作スタイルである。

 

これは例えば、ロスシルのような現代的なエレクトロニックのプロデューサーと同様である。しかし、ブレイディが音楽で体現させるのは、失われた時代への憧憬。それは私達のいる現代的な空間やバーチャル、もしくはソーシャルのような世界とは対極に位置している。若い世代の人々がノスタルジアに心を惹かれるのは、現代社会にはない神秘性がそこに遍在するからだ。

 

『Day-Blind』は、ミニマリズムに根差したループサウンドも登場するが、基本的には断片的であり、決められた構成もなく、音の流れのようなものが現れたと思えば、すぐにたち消え、それと立ち代わりにまた別の音の流れが現れる。そして、それは同じタイプの音楽にはなることはあまりない。宇宙の生々流転を音楽に描くように、神秘的な音楽がどこからともなく立ち現れ、テープループのようなアナログの形式のレコーディングや、デチューン、フィル・スペクターが追求したエコーチェンバーなどを取り入れて、特異なレコーディングシステムを組み上げる。それはアンビエントに聞こえたかと思えば、賛美歌のように聞こえ、ジャズにもなり、そして、映画音楽にも変化することもある。多面的な音楽と述べたのは、こういう理由なのである。

 

 

その中で、音楽における有機的な役割を発揮する瞬間がある。サティをはじめとする近代フランス和声に触発された色彩的な和音を生かしたローズピアノの演奏(オルゴールのような音色)、ギリシアの民族楽器、ブズーキがもたらすエキゾチックで楽園的な音楽、祝祭的に鳴り渡るシンセ、それらをトーンクラスターの手法で破砕するデチューンの構成など、実験音楽の性質が色濃い。同時に、音楽的な心地良さはうっすらと維持されている。こういった中で、聞き手の中にあるノスタルジアを呼び覚ます安らかな電子音楽「Womb」、そして、制作者が強い影響を受けた20世紀のフランス映画のように、ジャズとポップスの融合を実験音楽として濾過した「Streetlight」が本作の中で興味を惹かれる。ジャジーな響きをコラージュ的なミュージックコンクレートの手法を用い、うっとりするような映像的な音楽に内在する耽美的な世界を探求しつくし、それと同時に実験音楽やジャズのアプローチによって映画音楽を斬新に解釈している。


最近の電子音楽の流れはアコースティック楽器やボーカルを制作者が録音し、リサンプリング(再構成)するのが日常的になっており、電子音だけで制作されることは減少しつつある。そして電子機器そのものが、チェンバー(音響の拡張装置)のような役割を担うことが多くなって来た。こういった音楽を若きプロデューサーが大学寮の寝室で作ってしまうことに感動を覚えた。レーベルオーナーのアートキュレーターとしての性質を的確に反映させた魅惑的なアルバム。

 

 

 

 

 

Gabriel Brady 


 
ガブリエル・ブラディは、米国バージニア州アレクサンドリア生まれで、現在はマサチューセッツ州ケンブリッジ在住のアメリカ人作曲家・音楽家。



ブレイディは、フランスの古い映画音楽のメロディーの感性に惹かれ、そのメロディーの暖かな真摯さ、そしてそのような音楽が生み出す完全で無媒介な感覚に惹かれる。『Day-blind』では、ブレイディの作品は常に平穏と緊張感に包まれている。


 
彼自身の鋭敏な音楽的感性を喚起的なヴォイシングで表現することで、ブレイディは現実を一瞬にして解体し、ゆがめ、再構築し、アルバムの不思議なタイトルが暗示するように、知覚と私たちの存在意義について疑問を投げかけている。7つのヴィネットを通し、ブレイディが超越的なものとの日常的な出会いを可能にすることで、『Day-blind』は鮮やかな生命を躍動させる。

 

ギリシャのブズーキ、散発的なピアノ、ヴァイオリンが織り成す甘美なテクスチャーと調和のとれたメロディーの相互作用を通して、ヴァージニア州アレクサンドリア生まれの謎めいたミュージシャン、ガブリエル・ブラディは、Tonal Unionからリリース予定の艶やかなアルト・アンビエント/アルト・フォーク・デビュー作『Day-blind』で、大胆なまでにシンプルに日常を嘆いている。



フランスの古い映画音楽、ミシェル・ルグランやジャン・コンスタンタンの音楽や、ドビュッシー、サティ、ラヴェルのシンプルな美しさに惹かれたブレイディは、メロディに対する温かな真摯さ、そしてそのようなスコアやオーケストレーションが生み出す完全で無媒介なフィーリングにインスピレーションを得たという。

 

マサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード大学の寮の寝室で作曲・制作されたこの作品は、オーガニックな楽器(ヴァイオリン、ブズーキ)を録音し、それをコンパクトなモジュラー・シンセに通すことでサウンド・チェンバーとして機能させ、ループ、エフェクト、テクスチャーなどの操作を加えている。『Day-blind』では、日常を理解しようと努力するあまり、ブレイディの作品は常に静寂と緊張感に包まれている。



「日常生活は深い苦痛と憂鬱の源であり、強烈に不穏で鈍く鉛のようなものであることもあれば、深い安らぎと今この瞬間への意識的な同調の場であることもある」




ウージーなオープニングの「Womb」は、2つのシンプルなコード、穏やかなピアノの間奏、白昼夢のような状態を誘発する粒状のテクスチャーを交互に繰り返す質感のあるシンセのうねりによって、深く個人的な感情空間にアクセスする。

 

「Ordinary」は、ウーリッツァー(フェンダーのローズ・ピアノ)の哀愁を帯びたコードで構成された2つのキーセンターの間を、意図的にゆったりとしたテンポで流れていく。ブレイディは、ジャン・コンスタンチンの『400 Blows』のスコアのような映画的な音色に惚れ込み、憧れを表現するようになった。

 

「Attune」は、スローダウンしたシンセサイザーとブズーキで始まり、ループさせ、ディレイをかけ、再合成し、ブレイディが重心を移動させることで、アコースティックとエレクトロニックの奇妙だがシームレスな融合を生み出している。このような意図的な介入は、普通の楽器を馴染みのないものにし、その出所や由来を容易に分からなくすることで、連想の空白をなくす。


『Day-blind』もまた、記憶、ノスタルジア、メランコリアというテーマを探求しており、そのローファイで親密かつ繊細な性質から発している。ブレイディは、ディレイ、テープループ、ディケイという霞んだ煙幕を通して、切ない憧れと孤独なノスタルジアという、ポスト・モダン時代の典型的なジレンマについて考えている。

 

カルマン・シュトラウスが演奏する泣きのヴァイオリンのメロディをはさみ、ピッチシフトと変速のピアノが素っ気なく内省的な「Streetlight」、重くフィルターがかかったループ・ピアノとリズミカルなパルスが再構築的な「Untitled」に続く。「Ambrosial」は、イーノの『アンビエント4』のコラージュ技法に似たゆるやかな音素材を組み合わせた、最もテクスチャーに富んだトラックで、スポットライトを落として幕を閉じる。-レーベル提供のプレスリリースより

 

Gabriel Bradyのアルバム『Day-Blind』はTonal Union(UK)から6月13日にリリースされます。

 

©Molly Daniel

ロンドンのシンガーソングライター、Nilufer Yanya(ニルファー・ヤンヤ)が新曲「Cold Heart」をニンジャ・チューンから発表した。このシンガー・ソングライターは、前作『My Method Actor』のツアー後、クリエイティブ・パートナーのウィルマ・アーチャーと再訪した曲集の一部としてこの曲を書いた。従来のネオソウルとエレクトロニックの融合を聴くことが出来る。

 

この曲は、ヤンヤの魅惑的なヴォーカルと、切ないギター・ラインとブーミーなドラムの組み合わせで、オリジナルのデモからどのように成長したかを聴くことができる。

 

「この曲は、私が想像していたものとはかなり違うものになった。最初のメロディーはとても広々としていて、何でも起こりうる余地があるように感じた。一種の実験のような感じだった」



このニューシングルは、ニルファー・ヤーニャの最新アルバム『マイ・メソッド・アクター』に続くもので、ピッチフォーク誌のベスト・ニュー・ミュージック・スタンプやニューヨーク・タイムズ誌の 「アイデンティティ、欲望、そして心痛の残響に関するメロディアスで豊かな瞑想」と評されるなど、圧倒的な批評家の称賛を浴びた。


このアルバムは、ヤンヤが自分の世界とそれが変化していく様を理解し、20代後半に突入し、確立されたミュージシャンであることの意味と格闘する上で、思いがけない形で開花した。

 

 

「Cold Heart」

アメリカのシンガーソングライター、Peter Broderick(ピーター・ブロデリック)が、2020年のアルバム『Blackberry』の収録曲「Let It Go」のエレクトロニック・リミックスを発表した。

 

ピーター・ブロデリックは、Lowのミミ・パーカーの親戚に当たり、モダンクラシカルからフォーク・ミュージック、ポピュラー・ライクのボーカル作品など、その作風は多岐にわたり、ジャンルを既定出来ない。まさしく音楽の持つ幅広い魅力を伝える音楽家のひとりである。

 

今回のリミックス作品は、フェニックスを拠点に活動するプロデューサー、Desolentによるもので、彼は、2024年初頭にTikTokで、この曲が拡散されたことをきっかけに、この曲を発見した。


話題の発端は、TikTokアカウントのYami Clubがベルリンでの自然発生的な瞬間を撮影し、通行人に何を聴いているかを尋ねたことだった。

 

彼の答えは好奇心と賞賛の波を巻き起こした。このクリップは、Yami Clubのチャンネルで世界中で5000万回以上再生され、最終的には、Desolentの手に渡り、彼の特徴であるアトモスフェリックなタッチでトラックを再構築した。そのリワークが正式にリリースされる。


本日のリリースと同時に、ブロデリックは00年代にオレゴンでスケートをしていた頃の古いVHS映像を使ってビデオを自主制作した。ビデオでは、スケートボードの上に乗るブロデリックのハイとローを追っている。


”Let It Go"は、最初のリリースから5年近く経った今、不思議なことに独自の生命を宿し、予想外の盛り上がりを見せている。Desolentによるこのリミックスは、私の手元に届いたのだが、私はこのリミックスに惚れ込み、10代の頃の古いスケートボード映像を使ってミュージックビデオを作る気になった。僕が舗道を歩くのを見ながら、このトラックで自由にヘッドバンギングしてほしい! - ピーター・ブロデリック


「Let It Go (Enamor Rework by Desolent) 」

 

 

アンビエント/ドローン・ミュージシャンChihei Hatakeyama(畠山地平)とジャズ・ドラマーの石若駿とのコラボレーション・アルバムの第二弾『Magnificent Little Dudes Vol.2』のフィジカルCD/LPがついに発売されます。

 

さらに、リリース翌日となる4月24日(木)、新宿ピットインにて"リリース記念Live"の開催も決定しました。アルバムのリリース詳細と合わせて公演情報も下記よりご覧下さい。


昨年10月にデジタルのみで先行リリースとなった『Magnificent Little Dudes Vol.2』。4月23日(水)にCDが、5月7日(水)にLPが、いずれもボーナス・コンテンツとして3曲のリミックスを追加収録してリリースされる。

 

また、そのリミックス3曲を収録したデジタルEP『Magnificent Little Dudes (The Remixes)』も4月25日(金)に配信リリースとなる。



今回、リミックスを手がけたChihei Hatakeyama(畠山地平)から次のコメントが届いた。


「元々のミックスはレコーディング現場の雰囲気を強く再現したものだった。それはとても良かった。レコーディングから時間が経過すると、他の可能性に気付く時がある。今回もある日違うミックスを作ったら面白いんじゃないかと思った。以前はドローン・サウンドの海に沈んだドラムという感じだったが、今回はより空間を作り、音と音の間の空気感を大事にしました」


▪️畠山地平の過去のインタビューはこちらからお読み下さい。

 

 

【ライヴ情報】『Magnificent Little Dudes vol.2』 リリース記念 Live

 



開催日:2025年4月24日(木)

開場/スタート:Open19:00 / Start19:30


チケット: 前売り:¥3,850税込 ¥3,500+税(1DRINK付)
当日:¥4,400税込 ¥4,000+税(1DRINK付)


出演:畠山地平(G)石若 駿(Ds)

スペシャルゲスト:角銅真実 


詳細(新宿 Pit-Inn): http://pit-inn.com/artist_live_info/250424hatake/

 

なお、4月24日(木)の新宿ピットイン公演会場では来場者限定に一足先に『Magnificent Little Dudes Vol.2』のLPを販売するので、ぜひお見逃しなく!

 

 

【新譜情報】 

 



アーティスト名:Chihei Hatakeyama & Shun Ishiwaka(畠山地平&石若駿)
タイトル名:Magnificent Little Dudes Vol.2(マグニィフィセント・リトル・デューズ・ヴォリューム 2)
発売日:CD:4/23(水) / LP:5/7(水)
レーベル:Gearbox Records
品番:CD: GB1595CD  / 2LP (140g盤): GB1595

※日本特別仕様盤特典:日本先行発売、帯付き



<トラックリスト>


(CD)
1. M3 (feat. Cecilia Bignall)
2. M2
3. M5
4. M6
5. M1_Space Age Mix
6. M4 (feat. Hatis Noit)_Future Days Mix
7. M3 (feat. Cecilia Bignall)_Unreliable Angel Mix

(LP)
Side-A

1. M3 (feat. Cecilia Bignall)
2. M1_Space Age Mix
 
Side-B

2. M2
3. M4 (feat. Hatis Noit)_Future Days Mix
 
Side-C
1. M5
 
Side-D
1. M6
2. M3 (feat. Cecilia Bignall)_Unreliable Angel Mix

<クレジット>


Chihei Hatakeyama: electric guitar and sound effects
Shun Ishiwaka: drums and percussion, piano on ‘M6’
Cecilia Bignall: Cello on ‘M3’
Hatis Noit: voice on ‘M4_Future Days Mix’
 
Composed by Chihei Hatakeyama and Shun Ishiwaka
‘M3’ composed by Chihei Hatakeyama, Shun Ishiwaka and Cecilia Bignall
‘M4_Future Days Mix' Composed by Chihei Hatakeyama, Shun Ishiwaka and Hatis Noit
 
Produced by Darrel Sheinman
 
Recorded at Aobadai Studio
Engineered by Masato Hara
 
‘M3’, ‘M2’, ‘M5’ mixed by Caspar Sutton-Jones
‘M6’, ‘M1_Space Age Mix’, ‘M4_Future Days Mix’, ‘M3_Unreliable Angel Mix’ mixed by Chihei Hatakeyama
Mastered by Caspar Sutton-Jones


EP『Magnificent Little Dudes (The Remixes)』4/25(金)配信スタート!


<トラックリスト>


1. M1_Space Age Mix
2. M4 (feat. Hatis Noit)_Future Days Mix
3. M3 (feat. Cecilia Bignall)_Unreliable Angel Mix

 

・配信リンク: https://bfan.link/magniificent-little-dudes 


・アルバム『Magnificent Little Dudes Vol.2』のデジタルバージョン:https://bfan.link/magniificent-little-dudes

 

 

 <Chihei Hatakeyama / 畠山地平>

 



2006年に前衛音楽専門レーベルとして定評のあるアメリカの<Kranky>より、ファースト・アルバムをリリース。以後、オーストラリア<Room40>、ルクセンブルク<Own Records>、イギリス<Under The Spire>、<hibernate>、日本<Home Normal>など、国内外のレーベルから現在にいたるまで多数の作品を発表している。

 

デジタルとアナログの機材を駆使したサウンドが構築する、美しいアンビエント・ドローン作品を特徴としており、主に海外での人気が高く、Spotifyの2017年「海外で最も再生された国内アーティスト」ではトップ10にランクインした。

 

2021年4月、イギリス<Gearbox Records>からの第一弾リリースとなるアルバム『Late Spring』を発表。その後、2023年5月にはドキュメンタリー映画 『ライフ・イズ・クライミング!』の劇中音楽集もリリース。

 

映画音楽では他にも、松村浩行監督作品『TOCHKA』の環境音を使用したCD作品『The Secret distance of TOCHKA』を発表。第86回アカデミー賞<長編ドキュメンタリー部門>にノミネートされた篠原有司男を描いたザカリー・ハインザーリング監督作品『キューティー&ボクサー』(2013年)でも楽曲が使用された。

 

また、NHKアニメワールド:プチプチ・アニメ『エんエんニコリ』の音楽を担当した。2010年以来、世界中でツアーを精力的に行なっており、2022年には全米15箇所に及ぶUS ツアーを、2023年は2回に渡りヨーロッパ・ツアーを敢行。2024年5月、ジャズ・ドラマーの石若駿とのコラボレーション作品『Magnificent Little Dudes Vol.1』をリリース。その後同作のVol.2も発売した。

 

 

 

<Shun Ishiwaka / 石若駿>

 

©︎Makoto Ebi


1992年北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。2006年、日野皓正special quintetのメンバーとして札幌にてライヴを行なう。

 

2012年、アニメ『坂道のアポロン』 の川渕千太郎役ドラム演奏、モーションを担当。2015年には初のリーダー作となるアルバム「Cleanup」を発表した。また、同世代の仲間である小西遼、小田朋美らとCRCK/LCKSも結成。


2016年からは「うた」をテーマにしたプロジェクト「Songbook」も始動させている。近年はゲスト・ミュージシャンとしても評価が高く、くるりやKID FRESINOなど幅広いジャンルの作品やライヴに参加している。2019年には新たなプロジェクトAnswer To Rememberをスタートさせた。

 

2023年公開の劇場アニメ『BLUE GIANT』では、登場人物の玉田俊二が作中で担当するドラムパートの実演奏を手がけた。2024年5月、日本を代表するアンビエント/ドローン·ミュージシャン、畠山地平とのコラボレーション作品『Magnificent Little Dudes Vol.1』をリリース。その後同作のVol.2も発売した。

 


UKノース・ロンドン生まれブライトン在住の作曲家/プロデューサーのThe Vernon Spring(ザ・ヴァーノン・スプリング)ことサム・ベステが、ヒプノティックなニューシングル「Other Tongues」をリリースした。この新曲は近日発売予定のニューアルバムに収録される。

 

ヴァーノン・スプリングは、サウンド・コラージュを得意とするプロデューサー。”ポスト・イヴェール”とも言える新鮮な音楽的なアプローチを特徴としている。そして音楽的なクロスオーバー性が最大の魅力である。新作アルバムは国内盤も発売予定。下記より情報をご確認下さい。

 

大きな飛躍を遂げる可能性に満ちた待望のニューアルバム『Under a Familiar Sun』がついにリリース。グラミー賞ノミネートアーティストで、アイスランドの著名な作曲家、ピアニスト、さらにKiasmosとしても活動するÓlafur Arnalds(オーラヴル・アーノルズ)が主宰するレーベル”OPIA Community”、RVNG Intl、そしてインパートメントの3レーベルからの共同リリースが示すとおり、2025年のアンビエント・シーンで大きな注目を集める可能性を秘めています。


最新作『Under a Familiar Sun』は、彼の芸術的進化の幅の広さと深みを物語る作品です。作曲とプロセスに基づく長い実験期間を経て生まれたもので、これまでの即興的なプロダクションから、より複雑なアプローチへの転換を果たしました。

 

プロデューサーのIko Nicheとともにアルバム制作を進める過程で、ヒップホップの影響や、サンプリングを活用した手法を取り入れながら、The Vernon Springならではのピアノ・コンポジションを全編にわたって貫き、前人未到のサウンドスケープを描き出しています。


The Vernon Springの音楽は近年、静かで美しい音楽を求めるリスナーの耳を魅了しつづけています。その芸術的ヴィジョンを抽出し、拡張させた本作は、このプロジェクトが新たな革新の段階へと向かう転換点となるもので、優雅でありながら勇敢なアプローチに驚嘆する意欲作となっています。

 

 

「Other Tongue」




【新譜情報】




アーティスト:The Vernon Spring (ザ・ヴァーノン・スプリング)

タイトル: Under a Familiar Sun(アンダー・ア・ファミリア・サン)

品番: CD: PDIP-6612 / LP: PDIP-6613LP

価格:CD: 2,500円(税抜) / 2,750円(税込)

LP: 5,000円(税抜) / 5,500円(税込)

発売日:2025年5月9日(金)

バーコード:CD: 4532813536125 / LP: 4532813536132

フォーマット:国内盤CD / LP / デジタル

ジャンル: ポスト・クラシカル / ジャズ / アンビエント

レーベル:p*dis

販売元・発売元:株式会社インパートメント


*LPパッケージ仕様:ブラックヴァイナル+スポットグロス加工ジャケット+プリントインナースリーヴ+帯

*CD:日本限定リリース


トラックリスト

1. Norton

2. The Breadline (feat. Max Porter)

3. Mustafa (feat. Iko Niche)

4. Other Tongues

5. Under a Familiar Sun

6. Fume

7. In The Middle

8. Fitz

9. Esrever Ni Rehtaf (feat. aden)

10. Counted Strings (feat. aden)

11. Requiem For Reem

12. Known



【先行情報】


現代アンビエントシーンの注目株であるUKのThe Vernon Springのニューアルバム『Under a Familiar Sun』が5/9リリース決定 先行曲が配信  



<プロフィール>

 

UKノース・ロンドン生まれブライトン在住のアーティスト/作曲家/ピアニスト/プロデューサー、サム・ベステによるソロ・プロジェクト。弱冠17歳でエイミー・ワインハウスのワールド・ツアーのピアニストに抜擢されキャリアをスタート。UKロンドンのオルタナ・ソウル・トリオHejira(ヘジラ)のメンバーとしても活動し、エイミー・ワインハウスのほか、MF DOOMやハーバートなどの作品にも参加する経験豊富なマルチ・インストゥルメンタリストでもある。


2021年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム『A Plane Over Woods』がロングセラー。同年、発売から50周年を迎えたマーヴィン・ゲイの代表作『What’s Going On』に対するレスポンスとなる作品『What’s Going On』をリリース。同アルバム収録の名曲群を独自の解釈でカヴァーしたこの作品は各所で大絶賛された。


先日、トム・ヨークはWarpから新曲「Back In The Game」をリリースしたばかりだが、続いて、ニューアルバムの発売が明らかになった。このアルバムはパンデミック期にマーク・プリチャードが送付したファイルのやり取りから始まったという。

 

マーク・プリチャードとトム・ヨークが新しいコラボレーション・アルバムでタッグを組む。『Tall Tales』はデュオとして初のアルバム名で、5月9日にワープ・レコードからリリースされる。その間に、両者のイギリス人は「This Conversation is Missing Your Voice」というタイトルの新曲を発表した。ミュージックビデオは工場のラインを段ボール箱が流れていくという内容。


カメレオニックなエレクトロニック・プロデューサーとレディオヘッドのフロントマンは、プリチャードの2016年のアルバム『Under The Sun』の収録曲 「Beautiful People 」でコラボしたことがある。先月は、ヨークが2024年を通してコンサートで演奏していた 「Back in the Game 」で2度目の公式コラボレーションを果たした。


プレス・ステートメントによると、アルバムと同時に、ビジュアル・アーティストのジョナサン・ザワダ(プロジェクトの名誉メンバーとみなされている)は、長年レコードと並行して開発が進められてきた『Tall Tales』に付随する短編映画を制作した。Back in the Game 「と 」This Conversation is Missing Your Voice "の両ビデオはフルフィルムに収録され、さらに世界中の映画館で一夜限りの上映が予定されている。上映劇場や詳細は近日中に発表される予定。


ヨークは声明の中で、「マークは、ロックダウン中にアイデアを録音した大きなファイルを送ってくれた。とても素晴らしいものがたくさんあったので、すぐに今やっていることをやめなければと思った」と述べた。

 

ヘッドホンをつけて、ヴォーカル、言葉、サウンドを見つけようとし始めたときから、また、進行していくにつれて、ジョナサンがビデオやアートワークのアイデアに対して、とても自由でのびのびと反応しているのを見ているときからも、こんな風になったのは初めてだと感じた。それは精神的なもので、関わることができて幸運だったと思う。

 

『トールテイルズ』は僕にとってとても重要な作品だ。みんながこの作品を手に入れ、聴いてくれることを願っているよ。

 

 

 「The Conversation Is Missing Your Voice」




Mark Prichard & Thom Yorke 『Tall Tales』

Label: Warp

Release: 2025年3月25日

 

Tracklist:

1. A Fake in a Faker’s World

2. Ice Shelf

3. Bugging Out Again

4. Back in the Game

5. White Cliffs

6. The Spirit

7. Gangsters

8. This Conversation is Missing Your Voice

9. Tall Tales

10. Happy Days

11. The Men Who Dance In Stags’ Heads

12. Wandering Genie

 

Pre-order: https://warp.net/talltales

・XLの舞台は東京へ

 

ロンドンのダンスミュージック専門のインディペンデントレーベルとして発足したXL Recordingsは設立当初の80年代こそクラブ系アーティストのリリースに特化していたが、90年代にレディオヘッドなどを輩出し、イギリスのインディーズロックの代表的なレーベルとして大きな貢献を果たしてきた。特に昨年度のカタログは非常に力が入っており、Smile,Peggy Gou、そしてブリット賞を受賞したFountains D.C.の新譜など注目の作品が目白押しだった。

 

2025年に入り、ロンドンのレーベルは原点回帰を果たし、クラブ系のイベントを東京/渋谷で開催することを発表した。小規模のアンダーグラウンドのイベントで、サーカストウキョウのスペースは収容人数も少なめとなっている。出演者の多くは無名のDJ/プロデューサーで占められている。

 

しかし、80年代以降、Warp,Ninja Tuneとともに代名詞的なレコードを多数輩出してきたレーベルのイベントということで、クラバーとしては注目のイベントとなるだろう。無名ながら実力派のプロデューサーを自力で探すというおもしろい企画となっている。



【XL play takes a trip to Tokyo】



LINE UP:

B1  curated by XL

1F curated by pon pon


Special Guest

anu

Bryce’s Brother

E wata

DJ Healthy


Nina.Offline

seiyade+

Lil C

Chiki Chiki Rambo

5harpy

凸凹。

Hibi Bliss


OPEN 22:00

ADV: ¥2,000


 イベントの詳細はCircus Tokyoの公式ページをご覧ください。

 


ニューヨーク/クイーンズのプロデューサー、DJ Pyton(ブライアン・ピニェイロ)はダンスホール、レゲトン、デンボウといったジャマイカ発祥のダンスミュージックをダイナミックに鳴らし、新鮮なダンスミュージックを提供する。今回、パイソンはXL Recordingsとの新たな契約を発表。さらに同レーベルから3月28日に発売されるEP「i was put on this earth」の詳細を明らかにした。

 

リードシングル「Besos Robados」は耳の早いクラバーには刺さるものがありそうだ。ホンジュラスのポップ/レゲトン歌手であるイザベラ・ラブストーリーをフィーチャリングしている。ダウンテンポ/ラヴァーズレゲトンの楽曲だが、ボーカルがトロピカル/エキゾチックな雰囲気を放っている。 

 

『i was put on this earth』はDJパイソンのXLからのデビューEPとなる。2002年以来のソロ・リリース。5つのトラックを通して、パイソン(ブライアン・ピニェイロ)はシンガー、プロデューサー、そしてコラボレーターとして、未知の領域へと緩やかに踏み込んでいる。現在ニューヨークとロンドンを行き来するパイソンは、両岸の主要アーティストとクルーアップしている。

 

ホンジュラスのポップシンガー、Isabella Lovestory(イザベラ・ラブストーリー)はPythonのEssential Mixに収録されて以来、ファンのお気に入りとなっているダウンテンポのラヴァーズ・レゲトン・トラック 「Besos Robados」に、無愛想でありながら執拗なヴォーカルを提供している。

 

Pythonは自身のレーベル”Worldwide Unlimited”から南ロンドンのラッパーJawnino(ジャウィニーノ)と分類不能なロンドンのソングライターOrgan Tapes(オルガン・テープス)の楽曲をリリースしている。UKポストロックの伝統をPythonが独自にアレンジした 「Dai Buki」には両アーティストが参加している。

 

彼自身は、ハートフルな「Marry Me Maia」で繊細かつパーソナルなヴォーカルを披露している。彼の震えるようなテナーは異色のシンセポップ曲「Coquine 」にも見いだせる。「Elio's Lived Behind My House Forever 」では、PythonがNYCの大御所Physical Therapyと組んで、先のヴォーカルチューンと同様にエモーショナルなメロディーを漂わせるダンスフロアカットを披露している。


 


UK/ロンドンを拠点に活動するDJ、プロデューサー、マルチ・インストゥルメンタリストのLawrence Hart(ローレンス・ハート)が、待望のデビューアルバム『Come In Out of the Rain』を4月4日にリリースする。テックハウスやディープ・ハウスを得意とするプロデューサーだ。 

 

アルバムの発表と合わせて、リードシングル「Love U Bring」が公開された。爽快感のあるEDMのナンバー、オートチューンをかけたヴォーカルトラックで、今夏のダンスフロアを揺るがす。

 

”Love U Bring"は、ハートの使命に忠実で、神経質なエネルギーに満ちたアップビートなトラックで、スキットでブレイクなビートと、チョップされピッチシフトされたヴォーカルサンプルが、伸びやかなベースと落ち着いたメロディックなシンセ・コードによって重みを増している。テックの魔術師であるハートは、幼少期にクラシック音楽の訓練を受けた。 

 

15歳でニューヨークの名門音楽学校のオーディションを受け、SUNYパーチェイスでジャズ・トランペットを学び、ボブ・ムーヴァー(チャーリー・ミンガスやチェット・ベイカーのコラボレーターだった)のような偉大なミュージシャンとともにニューヨークで最も尊敬されるジャズ・クラブで演奏した。

 

やがてハートはエレクトロニック・ミュージックとクラブに出会い、インスピレーションを得る。ダブル・シックス/ドミノ・アーティストのジョージ・フィッツジェラルド(George FitzGerald)とは長年の親交がある。

 

また、Hotflush、Attack Decay Sweet Release、LG105、そして自身のレーベルSSEMからソロ・シングル、EP、リミックスをリリースしている。このアルバムのリリースを記念して、ローレンス・ハートは4月23日にロンドンのコルシカ・スタジオで、まだ発表されていない友人やタレントと共にライブを行う。

 

「Love U Bring」 

 




Lawrence Hart 『Come In Out of the Rain』



Label: Domino Recordings

Release: 2025年4月4日


Tracklist: 


1Lotus Bloom

2NoMoreLuv4u

3Closer To You

4Out Of The Rain

5Just Belong

6Still But Still Moving

7Love U Bring

8Hear Ur Heartbeat

9The Wind Cry

10Fucking Mega

11Daydreamers

12The Wave Cry


 



世界的に有名なDJ兼プロデューサーのAvalon Emerson(アヴァロン・エマーソン)が、インディアナ州のレーベル、Dead Oceansとの契約を発表した。

 

さらに新プロジェクト「『Perpetual Emotion Machine』と、その第1弾リリースであるオッペンハイマー・アナリシスのカルトクラシック「Don't Be Seen With Me」のカバーを発表した。


『Perpetual Emotion Machine』は、ダンスフロアで人と人とがつながるための生きた進化するプロジェクトであり、エマーソンが様々な年代の様々なジャンルから曲を選び、ダンスミュージックの過去と未来のモザイクに手を伸ばして、私たちが今、互いにつながる手助けをする。アヴァロン・エマーソンはリリースについて以下のように語っている。


「これらの曲は、私のDJセットのために作られた。完全なオリジナルであれ、昔のお気に入りを再文脈化するためのエディットであれ、インストゥルメンタルであれ、私が歌っているものであれ、それらはすべて私の永久エモーション・マシーンの一部である。そして、マシンは走り続ける」


『パーペチュアル・エモーション・マシーン』は、2023年のドリーム・ポップ・アルバム『アヴァロン・エマーソン&ザ・チャーム』に続く、エマーソンのダンス・ミュージックへの復帰作となる。


「Don't Be Seen With Me」

 

 ▪️REVIEW: AVALON EMERSON(アヴァロン・エマーソン)  「& THE CHARM」  ヨーロッパのクラブカルチャーを反映したダンス・ポップ



Tour Dates:

Feb 21 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – Catch One, Los Angeles, CA

Feb 28 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – Panorama Bar, Berlin, DE

Mar 02 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – La Gaîté Lyrique, Paris, FR

Mar 07 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – Club Raum, Amsterdam, NL

Mar 08-09 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – Horst Club, Brussels, BE

Mar 21 – Vent – Tokyo, JP

Mar 22 – Circus Osaka – Osaka, JP

Mar 28 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – LuxFrágil, Lisbon, PT

Mar 29 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – HERE at Outernet, London, UK

Apr 17 – Paraiso Party @ Onium – Santiago, CL

Apr 18 – Rave3000 @ Club de Pescadores – Buenos Aires, AR

Apr 20 – Gop Tun Festival – São Paulo, BR

May 03 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – Knockdown Center, New York, NY

May 16 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – Concord Music Hall, Chicago, IL

May 17 – Avalon Emerson presents 9000 Dreams – Gingerbread Warehouse, San Francisco, CA

May 24 – Gala Festival – London, UK

May 25 – Movement Music Festival – Detroit, MI

Jun 08 – We Love Green Festival – Paris, FR

Jul 19 – Soundit Festival – Barcelona, ES

Aug 01 – 0 Days Festival – Copenhagen, DK

Aug 03 – Dekmantel Festival – Amstelveen, NL

Aug 09 – Flow Festival – Helsinki, FI