ラベル New RIser の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル New RIser の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

 New Riser- Ain't


・ポストシューゲイズ、ポストパンクの次世代を担うロンドンの5人組に注目


90年代のギターロック、ポスト・パンク、シューゲイザーの奇妙な側面を大西洋の両岸からかき集めたAin't(エイント)は、ノスタルジーと独創性の境界線を巧みに行き来する。バンドはポスト・ソニック・ユース、または、ポスト・ホースガールのようなグループとして見てもそれほど違和感がない。エド・ランドールのエッジの効いたギター、それと鋭いコントラストを描くジョージ・エラビーの悲哀に充ちた叙情的なボーカルを特徴としている。このサウンドは、Been Stellarが登場した時を思い出させるが、彼らのサウンドはよりベースメントに潜っている。

 

ロンドンで結成された5人組はまだ謎が多く、ストリーミングでも曲が配信されていない。レーベルの紹介によると、ジョージ・エラビー(ギター/ヴォックス)、エド・ランドール(ギター)、ハンナ・ベイカー・ダーチ(ヴォックス)、チャップマン・ホー(ベース)、ジョー・ロックストーン(ドラムス)で構成されるAin'tの創作意欲は、衝動的で重厚であるという。彼らは2020年代の始めから、活動していたが、最初のリリースにこぎつけるのに数年かかった。

 

 

「Oar」-7inch


Ain’tが満を持してドロップするデビュー・シングルの "Oar "は、バンドの今後の青写真を示唆するような痛撃なトラックである。パンデミックの真っ只中に書かれたこの曲は責任者への信頼を失ったことに拠るうずまくフラストレーションを表現している。社会への信頼感を持てなくなった若者がどれほどいるのか。彼らのサウンドとボーカルはそういった取りざたされない無数の若者たちの声の代弁ともなりえる。

 

ベイカーのヴォーカルは、暗く冷笑的な回想と吐き捨てるようなうねりを往来し、無関心の自己防衛と常に沸き起こる怒りの両方を捉えている。それは他者や社会への不正に関する無関心を貫く人々への公憤のようなものを意味している。

 

70年代や80年代あるいはそれ以降の2000年以降に至ってもそうだったが、イギリスやロンドンの音楽の醍醐味は、上澄みのポピュラリティだけでは語り尽くすことは出来ない。上澄みの対極にあるーー不気味な一角ーーからカウンター音楽が台頭することが魅力なのである。Ain’tは、インダストリアル・ノイズと、みずみずしいスローポップの夢物語の境界線にある白熱したエナジーをつなぎ合わせて、冷笑的でシニカルな音楽を生み出している。「約束が破れた時、私はオールを安定させるために取り残された」とベイカーは嘆き、バンドにその破片を拾わせる。



Ain’tは、季節の移ろいのように曲を制作するという。静けさと嵐の両方にリスペクトを表しながら、彼らの艶やかな楽曲は、内省的な豊かさと共同体の明瞭さに向かっていく。ため息のような直接的なカタルシスがあり、エインツを生き生きとした無限の力として際立たせている。


「'Oar'は元々、パンデミックの中でジョージが起草したもので、担当者の信念のなさに突き動かされたものです」とバンドは声明で説明している。「バンド加入後、ハンナは歌詞をLlys Heligの伝説から触発され、それを再解釈し、中世ウェールズからのイメージをテーマに取り入れた」


 Ain'tのデビュー作「Oar」は”Fear of Missing Out Records”から8月9日に7inchのヴァイナルとしてもリリースされる。

 

 

「Oar」

 


 


デビューEP「In Her Dream」が「ファナ・モリーナやアントニオ・ロウレイロを想起させる」と評されるなど注目を集めた''marucoporoporo''。数年間の沈黙を経て、ついにファーストアルバムをFLAUから5月15日にリリースする。


アルバムの最初の先行シングルとなる「Cycle of Love」は、命の循環をテーマにした新作の幹となる、メロディアスなエスノ・アンビエント・フォークともいえる楽曲。日本人ばなれした歌唱力と抽象的な音像の中にじんわり溶け込むハートフルなボーカルが神秘的な雰囲気を生み出す。その歌唱力の透明感美麗なナチュラルさは北欧のアイスランドのシンガーに比するものがある。


独自の変則チューニングから繰り出されるアコースティック・ギター、そして唸るような低音から透き通るハイトーンまでを行き来する美しい歌声、深遠な水の底まで落ちていくかのようなドリーミーなアンビエンスが、唯一無二の世界を形作っている。先行シングルの視聴、及び配信リンクは下記より。

 





「Cycle of Love」-Lead Single



Label: FLAU
Release:2024/3/27

Tracklist:

1. 「Cycle of Love」


Pre-save/Pre-add:(先行シングルの配信):

 https://marucoporoporo.lnk.to/ConceivetheSea



『Conceive the Sea』-Deview Album


Label: FLAU

Release: 2024/5/15

1. Conceive the Sea

2. Cycle of Love

2. Cycle of Love

3. From a Distance

4. Double Helix

5. Core

6. Tubulin

7. As I Am

8. Reminiscence


Pre-order(先行予約): 

https://marucoporoporo.lnk.to/ConceivetheSea


韓国のパンク・バンド、セーラー・ハネムーンは、昨年デビュー・シングルをリリースしたばかりの有望株。バンドは母国の音楽の社会規範に挑戦を挑み、友情グループにおける有害な関係に焦点を当てたシングルをリリースした。かなりシュールなミュージックビデオも公開された。


「Bad Apple」は、今年5月3日にリリースされる8曲入りのEPの期待感を盛り上げてくれている。ガールズ・バンドによるこのプロジェクトは、即興的に作られた音楽に取り組み、親しい間柄のグループなら誰もが苦労する厄介で入り組んだトークを、ライトでノイジーなポップパンクに昇華させた。


セーラー・ハネムーン特有のフィルターを通さないストレートな歯に衣着せぬ雰囲気は、典型的なK-POPとは明らかに異なる魅力を示している。バンドは、主題とプロダクションに現代的なモチーフを残しつつ、オリジナルの70年代のパンクミュージックの反骨精神を再浮上させようと試みている。


セーラー・ハネムーンの声明は以下の通り。「''Bad Apple''は、友人のひとりがある種の偏屈者であることに気づくことがテーマになっている。自分のためだけでなく、(彼らがいつも批判していた)他の友達のためにも、友達として彼らから離れるための決断をすることについてなんだ」


「Bad Apple」



ニューキャッスルの新進気鋭のインディーロックバンド、Bear Park(ベア・パーク)がニューシングル「Betty」をリリースしました。Beach Fossils、Real Estateが好きな方は要チェックのバンドです。

 

この曲は、ニューカッスルの新鋭バンドが2024年にリリース予定の新作アルバムからの一曲だという。ゲイリー・パウエル(The Libertines)がプロデュースを手がけ、バンドの自主レーベル「25 Hour Convenience Store」からリリースされた。


ゲイリー・パウエルは、「次の素晴らしい音楽的アイデアに部屋から追い出される前に、それぞれのアイデアをキャッチして着地させようとする彼らとの作業は本当に素晴らしいものでした」


一方、ベア・パークは、「”Betty"はベアパークの魂であり、私たち自身を知るための完璧な窓なんです。この曲はかなり深く切り込んでいて、新しいレーベルの助けを借り、自分たちのサウンドに磨きをかけてきた2年間の象徴するリリースです」

 

バンドの曲のバックグラウンドには、アイルランドのフォークミュージックの影響が感じられる。最初期のThe Stone Rosesのイアン・ブラウンのボーカルに近い哀愁に充ちたメロディーセンスには脱帽するほかない。さらに北アイルランドの伝説、The Undertonesの「Teenage Kicks」に匹敵するエバーグリーンな空気感を持ち合わせている。完全無欠のオルタナティブロックバンドの登場を祝福しよう。



「Betty」


ベルリンを拠点に活動する日本人アーティスト、Tetsumasaが新作EP『Lots of Questions』のリリースを発表しました。MVや先行シングルは発売日当日解禁とのことです。下記よりアートワークと収録曲をチェックしてみて下さい。

 

Tetsumasaは名古屋市出身の日本のエレクトロニック・プロデューサー、DJ、シンガー/ラッパー。Downtempo、Hip Hop、House、Dub、Bass Music全般に深い影響を受け、2016年よりベルリンを拠点に活動中。類似アーティストは、Yaeji, 박혜진 Park Hye Jin, BABii, Sassy009, Moderat.が挙げられている。


Tetsumasaは、2000年代には別名義の”Dececly Bitte”としてU-cover、Sublime Porte、AUN Muteや+MUS等、ヨーロッパ/日本のレーベルから、ダブ/テクノ/アンビエント等の音響作品を発表してきた。その後、”Tetsumasa”名義で活動を開始し、実験的な電子音楽の作品 『ASA EP (vinyl)”』、『Obake EP (cassette)』をリリースしました。Urban Spree for Libel Null Berlin、Griessmühle (Berlin)、OHM Berlin、ATOM Festival (ウクライナ) などでもライブセットでプレイしている。

 

Tetsumasaの新作『Lots Of Questions』は、2023年11月2日木曜日に発売予定。神秘的な音の迷宮に足を踏み入れ、Tetsumasaは幅広い影響力を活かした電子サウンドの折衷的な融合を提供する。



「Moment in Berlin」で始まるこのトラックは、暗く謎めいた低音と突き刺すような明快な瞬間を融合させた実験的なサウンドスケープにリスナーを引き込む。それはベルリンの霧の夜の感覚を呼び起こし、そこでは何でも可能であるように見えるが、実のところは明確なものは何もない。



より内省的な「Lots Of Questions」は、ミニマリズムの痕跡を呼び起こしながらも、親しみやすくも独特なTetsumasaの雰囲気を醸し出している。 あたかもアーティストがあなたを、ささやき声の会話と反響する思考で満たされた薄暗い部屋に招待したかのようである。


 

「Leave Now」はTetsumasaの心の奥深くに突き刺さる曲。抽象的なシンセの組み合わせの深さを掘り下げて、リスナーに別世界のサウンドスケープを思い出させる要素を組み合わせた。



一瞬、親近感を覚える瞬間もあるが、『Lots Of Questions』は本質的には自己探求の旅。それはすべて音楽の曖昧さによる美しさ。 Tetsumasaの世界では、答えよりも質問が強力で、目的地よりも旅が重要である。 

 

 


Tetsumasa's new release, "Lots Of Questions," is set to land on Thursday, November 2, 2023. Venturing into the mysterious labyrinth of sound, Tetsumasa offers an eclectic fusion of electronic sounds, drawing on a broad spectrum of influences.

Starting off with "Moment In Berlin", the track immerses listeners in an experimental soundscape, blending dark, enigmatic undertones with moments of piercing clarity. It evokes the feeling of a foggy night in Berlin, where anything seems possible but nothing is quite clear.

The more introspective "Lots Of Questions" beckons with traces of minimalism yet exuding a familiar yet uniquely Tetsumasa vibe. It's as if the artist has invited you into a dimly lit room, filled with whispered conversations and echoing thoughts.

Finally, "Leave Now" is the deepest plunge into Tetsumasa's mind. A track that delves into the depths of abstract synth combinations, combining elements that may remind listeners of the otherworldly soundscapes.

While there are fleeting moments of familiarity, "Lots Of Questions" is, at its core, a journey of self-exploration. it is all about the beauty of musical ambiguity. Let Tetsumasa guide you through his universe - one where questions are more potent than answers, and the journey is more important than the destination.



Tetsumasa 『Lots Of Questions』 EP


Tracklist:

1. Moment In Berlin
2. Lots Of Questions
3. Leave Now



Pre-order(先行予約):

 

https://linktr.ee/tetsumasa 


ロンドンを拠点に活動するドリーム・ポップ・デュオ、dearyのセルフタイトルのデビューEPがソニック・カセドラルから11月17日にリリースされます。6曲入りのこの作品は、数種類のヴァイナル盤と、5曲のボーナストラックとリミックスが追加されたCDの2バージョンが発売される。


1月末にリリースされたデビュー・シングル「Fairground」は、即座にクラシックとなった。シューゲイザーの美しさとトリップホップのビートがミックスされている。世界中でオンエアされ、サン・テティエンヌによるリミックス、オフィシャル・チャートのレコード・シングル・チャートで1位を獲得するなど、リアルタイムで多くの人々がこの曲に夢中になっています。


EPには、ダークな「Beauty In All Blue Satin」、ニューシングル「Sleepsong」、その他3曲の新曲が収録されており、ロンドンのトロクシーでのスローダイヴのサポート・スロットに続いてのリリースとなる。



 



deary 『deary』 EP




Tracklist:


1. Heaven

2. Only Need

3. Fairground

4. Want You

5. Sleepsong

6. Beauty In All Blue Satin


CD-only bonus tracks:

7. 2000 Miles

8. Fairground (Hide In Glass Mix)

9. Fairground (Saint Etienne Meet Augustin Bousfield At The Top Of Town Mix)

10. Fairground (Extended Mix)

11. Fairground (Live)



Pre-oder:


https://linktr.ee/dearyband




Yeule  

 

 

 

・エヴァンゲリオン等、日本のカルチャーからの影響 仮想現実と音楽の連結 

 


Yeuleはシンガポール出身、現在、ロンドンを拠点に活動するSSW。ご存知の通り、Ninja Tuneの看板アーティスト。先週『Softcars』を同レーベルからリリースした。それ以前に2作のアルバムを発表している。現在、ヨーロッパツアーを開催中であり、ロンドンのDIYのカバーストーリーを飾った。今、ロンドンのポップシーンで大きな注目を受けていることは間違いない。

 

Yeuleの音楽は、ドリーム・ポップ、シューゲイズ、ノイズ・ポップの融合体、あるいは、その未来系である。しかし、アーティストは明確にジャンルの規定を避け、バーチャルとAIのカルチャーに根ざしたテクノロジーの未来を予見させる音楽を生み出そうと試みる。それはバーチャル・リアリティと、アーティストが住まう現実空間を直結させる働きを成している。Yeuleの音楽は、現実世界に鳴り響くものであるが、同時に仮想空間でも鳴り響く。リアルとバーチャルな導線をつなげる役割を持っているのだ。しかし、こういった2つの空間を繋げる音楽はどこから生じたのだろう。

 

 

・ポスト・ヒューマンという認識

 

そもそも、Yeuleの名を冠して活動するアーティスト、ナット・チミエルは”ポスト・ヒューマン”という認識を自らの実存性に関して抱いているという。旧時代、アダムとイヴがいて、教えに反し、禁断の実を食べたことで、例の楽園を追われ、地上という煉獄に行き着いた。そういった旧約聖書の人類史の神話的なエピソードは、現在的な感性からはいくらか理解しがたいものである。たとえ、それが文化史の美徳であると仮定づけたとしても……。原初的な男と女という2つの性はやがて、それらの境界線を失い、ユニセックスな存在として現代の人々の観念の中にひっそりと潜んでいる。


「ノンバイナリー、または、フィジカル的に認識されないことを好みます」とYeuleは話す。「シンガポールに住んでいた頃、画家として出発し、10代の時代の多くを引きこもりとして過ごしました」Yeuleは語った。「これが私の自己観や仮想現実への繋がりに深い影響を及ぼしました」


テクノロジー最盛期、特にバーチャル空間と最も近い場所にいたYeuleがこれらの2000年以降の急速なテクノロジー改革の影響を受けて、それらの仮想現実を通じてアーティストがアイデンディディを獲得していったことは、それほど想像に難くない。

 


・『新世紀エヴァンゲリオン』からの影響

 

Yeuleの音楽的な背景を見るかぎり、日本のカルチャーからの影響が深いことが分かる。平成時代、一世を風靡し、現在はゴジラ・シリーズ等を手掛けるアニメーションの巨匠、庵野監督がジブリの後の時代に制作した『新世紀エヴァンゲリオン』のオリジナル・シリーズと劇場版からの影響だ。

 

「初めてエヴァンゲリオンを見たのは、12歳の頃だったと思います。当時はよく作品に関して理解できなかったため、16、17歳くらいのとき、シリーズ全体と3つの映画を見ました。とても素晴らしい芸術作品です。今では、毎年繰り返し見ています。それでも、そのコンセプトがあまりに美化されすぎているので、実際の深さそのものが空洞みたいに見なされていると思う。NGEは子供の頃の私のアイデンティティを形成したし、聖書のイメージを通した神との関係、及び実存的な(現実に対する)風刺がどのように繋がったのかを描写することによって、心理的なトラウマを解消するのに役立ったのです」

 

©︎Neil Krug

 

・自分の音楽をどのように捉えているのか

 

実際の音楽観念についてはどうだろう。 ドリーム・ポップともシューゲイズともノイズ・ポップとも解釈出来る音楽。少なくとも、Yeuleは自らの認識と同じように自分のプロジェクトの音楽を直感的に捉えている。


「私がこれまでに感動してきた音楽は、自分が作った作品に非常に近いと思います。ノイズやディストーション等、慣れ親しんだサウンドを選んでます」それに加えて、Yeuleにとって音楽は、現実空間に鳴り響くバーチャルな媒体ではなく、それは仮想的なものと現実的なものをすり合わせる意味がある。「それは頭の中で鳴る音のように、その空間を揺るがし、そしてそのウェイブが壁のようなものを破るとき、私の頭の鳴っているものがピタッと止まる。美しいサウンドを具えたその曲は、別次元の音の絵画のようであり、その周波数に関しても耳に届いて来る。割れないガラスは正弦波として薄紫の色に輝く。私が表現しようというもの、それは青空が地面に崩れ落ち、そして私とあなたたちの上に崩れ落ちるその寸前の何かを捉えているのかもしれない」

 

これまで2作のフルアルバムを発表しているYeule。しかし、今回は特に意図するところが明らかになり、そして、そのサウンドが持つ魅力がシンプルに伝わってくるような気がする。それはひとつ理由があり、パンデミックでの経験が音楽に対するアプローチ、あるいは音楽にたいする観念を変えたのだ。


「沈黙がいつもあることや、私が経験していることを目撃する人がいない場合、孤独が私を蝕むことに気がついた。例えば、多くのファンが私のことを目撃できれば、『FF Ⅶ』のリメイクのゲームプレイ全体を通じて、私の姿を追いかけられるはずだし、Minecraftで一大的な世界を築きあげることができれば、私とおんなじように多くの人が救われると思う。こういった行為には仲間意識のようなものがありますよね。だから、そういった人たちと一緒に思い出のようなものを作っていければ、と思っているんです」

 

 

・SNS、コミニケーションチャットでの交流

 

現代の多くのアーティストと同じように、Yeuleは、SNSやコミニケーションチャットを有効活用している。


現代のテクノロジーの変革を敏感に捉え、そのウェイブを活かすことによって、自らの考えを純粋に多くのファンに対して広め、交流を深めている。このことに関して当のアーティストはどのように考えているのか。


「2019年に、サイバー・ディメンション、Discordのアカウントを作りましたが、誰もが安全で受けれられ、孤独を感じないための仮想空間を作成したのは、2020年11月のこと。そして、それは私の音楽を通して、人々が繋がれるようにするためでした。それまで他人でしかなかった人たちが、私の音楽を通じて知り合い、そして彼らが友情を築きあげていくのを見るのは、本当に感動的でした」とYeuleは語った。「同じユーザーの名がポップアップに表示されるのを見て、多くのユーザーの存在が認識できたし、またそれは私にとっても自分が愛されていることを再確認することが出来ました」

 


・カバーについて、今後希望するアーティストとのコラボレーション

 

こういった全般的な音楽と関連する媒体との連携に加えて、もう一つ、Yeuleの現在の音楽を核心を形成しているのが、複数のアーティストのカバーである。


「”These Days”というナンバーの原曲は、ジャクソン・ブラウンによるものですが、私は14歳のとき、Nicoのカバーを聴いたんです。言葉に含まれる詩、そして、メッセージの伝え方に感動して、以来、私のお気に入りの曲の一つになりました。私は外を歩いていた/最近はあまり話さない/私の失敗を私に突きつけないで/私はそれを忘れていたのに。こういったフレーズを再生するたび、感動して涙がでてきました」しかし、アーティストは、この曲をあまりヘヴィー・ローテーションすることができないという。でないと、ベッドでまるくなって、食事を忘れてしまうくらいになるのだから。


アーティストは『Softcars』をリリースしたばかりであるが、多くのコラボレーションを夢見ている。


「Grimes,Bjork、Adrian Lenker,Alex Gといったアーティストを私は尊敬してやみません」とYeuleは語った。「彼らの作品は、私の魂の一部を変えたし、また、私の心を引き裂くくらいの力があった。良い意味で、心が真っ二つになっちゃうんです。特に、エイドリアン・レンカーは素晴らしいですよね。この世代の心を痛めるようなソングランターの一人でしょうし。また、Alex Gも尊敬していますね。彼のソングライティングをなんとか上手く吸収していければ、と考えているんです。また、ファンタジーではあるものの、いつか、Arcaと一緒に仕事をしてみたいなと思っています。彼女が生み出すサウンドに対する意図を高く評価しています。私は、プロデューサー、アーティストとしての彼女の仕事に本当に共感していて、また、とても尊敬しています」

 

 

 

ブライトンを拠点にする7人組のポスト・ロック・バンド、Flip Top Head(フリップ・トップ・ヘッド)が、ニュー・シングル「Alfred Street」をBlitzcat Recordsよりリリースした。現在、ブライトンでは、KEGを始め、複数のユニークなポストパンクバンドが群雄割拠している。彼らもまたトロンボーン奏者を擁するという点で、同じ様な個性的な魅力を擁している。

 

このニューシングルには、リハーサルの終わりに、ギタリストのハリーが電車に乗る時間に合わせて40分ほどで書き上げたという信じがたいエピソードもある。「Alfred Street」は、表現すべきことがあまりにも多く、それを表現する時間があまりにも少ないというディストピア的な感覚を孕みながら、決定的な緊迫感をもって前進してゆく。


「Alfred Street」は、3分ちょっとの間に喧騒が詰め込まれており、味わい深さがある。トロンボーンが次元を滑り、きらめくポストパンクの角ばったサウンドが、広がりのあるポストロックのブレイクダウン、スポークンワードの官能性、そして高鳴るヴォーカルの巧みさへと変化していく。


7人編成のFlip Top Headは、その分厚くマニアックなテクスチャーと、複数のリード・ヴォーカルによって、実存的な暗黒とガラスの破片のようなギターの熱に取りつかれたツートーン・バンドのようだ。さらに男女のダブル・ボーカルにはニヒリズムとペーソスが漂っている。Squidのアンサンブルにも近い緊張感と熱狂性があり、またZEPのようなクールな決めが後半に訪れる。


「Alfred Street」





 

Chartreuseは、デビュー・アルバム「Morning Ritual」を11月10日にCommunion Musicからリリースすると発表した。 彼らは一連のEPと昨年のオーランド・ウィークスとのコラボ・シングル「Satellites」で技術を磨いてきた。このニュースは、タイトル・トラックとアルバムのオープニング曲「All Seeing All The Time」のダブル・シングルのリリースと同時に発表された。


「All Seeing All The Time」について、バンドのハティー・ウィルソンはこう語っている。「この曲は、私たちが欲しいときにいつでも手に入る、たくさんの情報について歌っている。それが事実であれ偽物であれね。ローリーが四六時中ニュースをチェックし、目を覚ましてそれを見ていた。当時も今も、世界ではいろいろなことが起こっているんだ」


「この曲をライブで演奏すると、まるで命をかけてしがみついているような気分になる。とても詰まっていて複雑なので、何が起こったのかよくわからないうちに始まり、終わってしまう。ライブで演奏するのが好きな曲のひとつだ」

 

 

「All Seeing All The Time」



Chartreuse 『Morning Ritual』

 


 

1. All Seeing All The Time

2. Backstroke

3. Switch It On, Switch It Off

4. Who Bites Down

5. Shield From Bedlam

6. Agitated

7. Never To Be Real

8. Whippet

9. Morning Ritual

10. This Could Be Anything

11. Are You Looking For Something

12. Sorcerer’s Eyes




イースト・ロンドンのロックバンド、Bad Nervesがニューシングル「USA」をリリースした。この曲は、リアム・リンチの「United States of Whatever」とシャム69の「Borstal Breakout」からインスピレーションを得たという。ガレージロックを思わせるフックの効いたナンバー。12月に行われるThe DarknessのソールドアウトUKツアーへの参加に先駆けてリリースされる。


フロントマンのボビー・バードは、次のように説明している。「『ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ』と何度も叫ぶのは、妙に満足感があるよね。それが喉の奥に張り付いてくるのを感じるんだ。西部の比類なき大国。ヨセミテとブラック・ロックの緑の山々!! アメリカン・ドリームとスーパー・ボウル!! しかし、おそらくそれは単なる音韻の違いに過ぎないんだろう。結局のところ、パプア・ニューギニアには同じような響きが見つからなかったんだ」


「USA」

 

イギリスのニューライザー、spector(スペクター)は次のアルバム「Here Come The Early Nights」を発表した。

 

11月24日にリリースされるこのアルバムは、2022年の「Now or Whenever」に続く作品で、シングル「The Notion」でプレビューされている。ABBA、ブラー、ニック・ケイヴなど様々な影響を受けたというスペクターは、このアルバムのリリースを記念して、全国9公演のUKツアーに乗り出す予定だ。


「Here Come The Early Nights」について、バンドのフレッド・マクファーソンはこう語っている。

 

「前作よりも少し内省的なアルバムになったように感じるし、曲はより愛を込めて書かれているにもかかわらず、もしかしたら今までで一番ラブソングが少ないアルバムになったかもしれない。

 

相変わらず、抜け毛や引っ越し、赤ちゃんとクラブに行けないことなど、歳をとること(『Enjoy It While It Lasts』を書いているときは歳をとっていると思っていたから面白い)を扱った歌詞がある。"また、電話に出ない友人との想像上の電話や、行方不明のラファエロの絵画『若者の肖像』など、少し抽象的な概念も扱っている」

 

「The Notion」




『Here Come The Early Nights』

 

Tracklist:

1. The Notion

2. Driving Home for Halloween

3. Some People

4. Never Have Before

5. Not Another Weekend

6. Pressure

7. Another Life

8. Room with a Different View

9. Here Come the Early Nights

10. All of the World is Changing



 

©Cooper Winterson


ブルックリンの注目のオルナティヴ・ロックバンド、Jobber(ジョバー)がニューシングル「サマースラム」をリリースしました。Exploding in Soundからリリースされたこの曲は、プロレス・イベントの数日前にリリースされた。グランジ・サウンドを下地にしたヘヴィーなシングルです。ロサンゼルスのL7が好きな方はストライクかもしれません。以下よりチェックしてみてください。


「"Summerslam”は、WWF(プロレス)が全盛期だった頃、私がよく聴いて育ったヘヴィ・ロックに触発を受けた曲です」と、ヴォーカル/ギターのケイト・マイズナーは声明の中で説明している。

 

「Helmetにインスパイアされたベースラインとメインリフは、しばらく前に書いたんだけど、日の目を見るかどうかわからなかった。マイクにそれを見せたら、彼は、さらに2、3のパートを完成させたデモを作ってくれ、曲に命を吹き込んでくれた。WWF時代のサマースラムのコマーシャルや、WCW ビーチ・ブロウル・'99のバックのような、キャッチーでありながら大げさでヘビーな曲にすることに専念した。曲のテーマとしては、政治的な権力の座に就いて色あせた人間になり、自分たちの行動が現実の人間の生活にどのような影響を与えるのかがわからなくなるという感じ」

 


「Summerslam」

 



ロンドンからニューライザーの登場だ。オーストリア系ブラジル人アーティスト、Viji(ヴィジ)がデビューアルバム『So Vanilla』をSpeedy Wundergroundから10月27日にリリースすると発表した。このニュースを記念して、彼女は新曲「Sedative」と、ギルバート・トレホ監督によるミュージックビデオを公開した。以下よりチェックしてほしい。
 

「”Sedative”はある女の子のことを書いたの。彼女は新鮮な空気のような存在で、友情と魅力の間には微妙な境界線があり、それを乗り越えるのは難しかった。いつもはそういう人に出会うと、その人に "なりたい "と思うんだけど、今回は彼女と一緒にいたいと思ったの」さらにビデオについて彼女は、「パッド入りの部屋に拘束されながら、私の頭の中の夢の世界を解き放つシーンよ。シャイニング』へのオマージュとして、双子とのちょっとした "吸盤パンチ "を期待してね」
 

『So Vanilla』は主にロンドンで、プロデューサーでありレーベルの代表であるダン・キャリーと共にレコーディングされた。ヴィジは以前、2022年の『Cali EP』など、ダーティ・ヒットから作品をリリースしている。
 
 
「Sedative」
 
 
 

Viji  『So Vanilla』

Label:  Speedy Wunderground

Release: 2023/10/27


Tracklist:

 

1. Anything
2. Down
3. Sedative
4. Sundress In Pink
5. Karaoke
6. Blanket
7. Sharks
8. Slip Out Quiet
9. 1850
10. Say Hi
11. White Lighter

12. Ambien

 

©Emily Marcovecchio


Wet Legの次はこのアーティストに注目。ワイト島のシンガーソングライター、Lauren Hibberd(ローレン・ヒバード)がニューシングル「Honda Civic」をリリースした。この曲には、ジャック・リリーによるビデオも公開されています。下記からチェックしてみてください。

 

「ヒバードは声明の中で、"この過程で他の自動車メーカーが傷つけられたわけではないことを最初に言っておきたい。『ホンダ・シビック』は、僕がこれまで付き合ってきた人、これから付き合おうと思った人、そしてこれから付き合う可能性のある人への中指だ。この曲は、昨年デビュー・アルバム『Garageband Superstar』をリリースした後、再び音楽をリリースするための重い、うまく着地したジャンプのように感じる。みんながいつも言っていることだけど、私は本当にそう思っている。僕は今、今まで書いた中で最高の曲を書いている。気分が違うんだ。Honda Civic』を聴いて、歯医者の指を噛みちぎるような強い気持ちになってほしい」。


ローレン・ヒバードのデビュー・アルバム『Garageband Superstar』は昨年リリースされた。

 

「Honda Civic」

 

 ©︎Cal McIntyre

話題のイギリスの新人5人組、ザ・ラスト・ディナー・パーティーが、2枚目のシングル「Sinner」と、この曲をライブで演奏しているビデオを公開した。この曲はジェームス・フォードがプロデュース。ライブ・ビデオはラスト・ディナー・パーティーとバラン・エヴァンスが監督を務めた。この曲のリリック・ビデオとライヴ・ビデオは以下からチェックできる。


ギタリストのリジー・メイランドはプレスリリースでニューシングルについてこう語っている。「『Sinner』は自己受容の物語であり、過去の自分と現在の自分がひとつになることへの憧れです。ブレイクビーツのドラム・サンプルから生まれた'Sinner'は、切り裂くようなギター・ラインとハーモニーに満ちたヴォーカル・ブレイクダウンで彩られている」

 

「Sinner」


ラスト・ディナー・パーティーは、主にライブ・パフォーマンスで本国ではかなりの話題になっていたが、4月にデビュー・シングル「Nothing Matters」をミュージックビデオで発表した。グループは、デビュー・シングルをリリースする前から、ニック・ケイヴやザ・ローリング・ストーンズに先駆けてセットを披露していた。彼らの今後のツアー日程には、イギリスの夏フェスや、ファースト・エイド・キットのオープニング・ショーなどが含まれる。

 

「Sinner」(Live Performance」