Sufjan Stevens 2015年のアルバムに収録「Fourth of July」の未発表バージョンを公開

Surfjan Stevens


米国内で根強い人気を誇るインディーフォーク歌手、Surfjan Stevens(スフィアン・スティーヴンス)は、神話を元に独特な世界観を紡ぎ出し、博愛的な考えを持った特筆すべきミュージシャンです。昨年のAngelo De Augustineとの共作『A Begineers Of Mind』は、ニューヨークの山小屋で制作され、ホラー映画やヴィム・ヴェンダースの映画、東洋の禅の思想、他にもブラインアン・イーノの作曲技法『オブリーク・ストラテジーズ』に触発されて制作が行われました。

 

2015年に発表しされた愛らしくも切ない感覚に彩られたアルバム『Carrie & Lowell』で、スフィアん・スティーヴンスは「Fourth Of July」という一曲を録音した。スティーヴンスは、この曲を、癌で病院で死期を迎えていた母親と自分との対話として組み上げた。スティーヴンスは、曲の最後に "we're all gonna die(我々はみな、死にゆく定めである) "という哲学的なな意味を持つ楽節を幾度も反復することにより、暗い感情を癒やしの感情として昇華しようとしている。

 

昨日、サフィアン・スティーヴンスはこの2015年に収録されていた「Fourth Of July」の未公開バージョンを発表した。スティーヴンスが所属するレーベル”Asthmatic Kitty”のウェブサイトには、スティーブンスが昨日、この曲の新バージョンをリリースした理由が書かれている。

 

この曲は最近リスナーの間で人気が復活していますが、これは、国民の深い悲しみと喪失感を物語っているのかもしれません。7月4日は、アメリカの戦争と死に象徴される祝日であり、死に直面しながらも充実して生きるとはどういうことか、みなさんも一緒に考えて見て下さい。

 

スフィアン・スティーブンスは、『キャリー&ローウェル』の制作中、さまざまなスタジオで「Fourth Of July」の異なるバージョンを録音し、それぞれ微妙に異なる曲のヴィジョンを表現している。スティーブンスはウィスコンシン州にあるジャスティン・ヴァーノン(Bon Iver)のアルファ・ベース・スタジオで "Fourth Of July "の1バージョンを録音しており、メインボー活に加え、アルバムテイクには登場しない幽玄な雰囲気を擁するバックヴォーカルが収録される。さらに、今回新しく公開となったもう一つのバージョンは、ニューヨーク/ブルックリンのダンボ地区にあるスティーブンスの古いスタジオで録音されたもの、フィンガーピッキングされたアコースティックギター、数少ないピアノの音、彼のヴォーカルトラックが追加されている。

 

 

Sufjan Stevens - Fourth of July (April Base Version)
 
 

 

 

 

Sufjan Stevens - Fourth of July (Dumbo Version)
 
 



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