2022年に開催されたJ-WAVE TOKYO GUITER JAMBOREE 2022「SONAR MUSIC Road to RYOGOKU suported by REALLIVE360」にてグランプリを受賞。
2023年4月26日に初の全国流通盤となるE.P.作品「もしかして世間」をリリースし、収録楽曲はSpotify「Best of Japanese SSW 2023」「Best of Edge! 2023」にも選出された。
2024年5月にEP「カントリーサイドじゃ普通のこと」(6曲収録)をリリース。初となる全国ツアーを全会場ワンマン公演で行いファイナルの東京・新代田FEVERを完売に。7月にはFUJI ROCK FESTIVAL 2024、8月にSWEET LOVE SHOWER 2024にも出演。2025年に5月に1st Full Albumとなる「野原では海の話を」をリリースする。
テキサス生まれでオクラホマ・シティを拠点に活動するフィンガースタイルギタリスト、ヘイデン・ペディゴ(Hayden Pedigo)のセカンド・シングルでタイトル曲の「I'll Be Waving As You Drive Away」がリリースされた。このタイトル曲は、アコースティックギターによるインストゥルメンタルで、流れるように美しいフィンガーピッキングによるアルペジオで演奏される。
「Send A Prayer My Way」は何年も前から制作されていた。このアルバムは楽屋での意気投合から始まった。 2人の若いミュージシャンが、ここシカゴで愛されているリンカーン・ホールで初めて一緒にライヴをするところを想像してみてほしい。 2016年1月15日、外は底冷えするほど寒く、特に南部に住む2人組にとってはなおさら。 ライヴが終わり、クソみたいなことを言い合っているとき、一人のシンガーがもう一人に言った。"私たちはカントリー・アルバムを作るべきだよ"。
「Send A Prayer My Way」は、アウトローの伝統に則って書かれ、そして歌われた、とても素晴らしいカントリー・アルバムだ。 (最高のアウトロー・カントリーでは、法律も男も味方ではない。トレスとベイカーの音楽では、宗教の吹き溜まりも、娘のセクシュアリティを我慢できない母親もそうだ)。 これらの曲は、長い勤務を終え、疲れて家路につくとき、マリファナと静かな場所で足を休めたいと願う歌であり、ワゴン車から(またもや)落ちてしまい、今度こそ、車輪の下に引きずり込まれるのではないかと思う歌であり、間違った決断をすることだけが自分の知っている決断なのだと思う歌である。 ベイカーは、冒頭の「Dirt」でこう歌い、その数行後にはこんな美しさがある。''きれいになるために一生を費やす/ただ汚れの中で終わるために''
Julien Baker & TORRES 『Send A Prayer My Way』 - Matador
ジュリアン・ベイカー、トーレスはともにアメリカ国内では著名な歌手である。双方ともに、歌手としてだけではなく、ギタリストとしても活動している。近年、ベイカーは、ボーイ・ジーニアスのメンバーとして活動し、様々なイベントにも出演してきた。一方のトーレスは昨年、ソロ・アルバム『What
an enormous room』を発表し、ポピュラーシンガーとして成功を収めた。この度、二人が挑戦したのは純正のカントリー・アルバム。聞けば分かる通り、ポピュラーに薄められたカントリーではなく、戦前の時代、つまり、20世紀中葉の本格的なカントリーソングの系譜にある曲も含まれている。ベイカー/トーレスは、ふたりとも若い年代のシンガーであるが、こういった古典的な作風に挑戦したのに大きな驚きを覚える。なぜなら、このアルバムの音楽の中には、両者がまだ生まれていない時代のものも含まれているからである。
カントリーソングの中には、世俗的な人生観を歌うというのが通例である。 「3-Sugar In The Tank」はその好例だ。アコースティックギターのラフなストロークから始まり、Ⅲ-Ⅳのスケールを行き来しながら、スティールギターの対旋律を楔にして歌が始まる。ジュリアン・ベイカーのリードボーカルは、彼女のポピュラー性という側面を強調させ、くつろいだ感覚を付与する。その後、ドラムの演奏が心地よいリズムを刻み、休符を途中にはさみながら、軽快なカントリーソングが紡がれる。そして、この曲では、日頃の生活から汲み出される感情を、つややかに歌い上げている。近年の均一化したポピュラーという内在的な音楽性を古典的なカントリーと組み合わせているのが秀逸だ。現在、この曲のストリーミング再生数は、アルバムの中では最も高くなっている。アルバムの中で、最も聴きやすく、そして親しみやすい一曲でもある。また、この曲ではバンジョーの演奏も登場する。これが曲全体に遊び心を付け加えている。
「4-Bottom of the a Bottle」は、デヴィッド・ボウイの最初期のフォーク・ソングを想起させるイントロではじまり、フィドル(弦楽器)の演奏を配したアメリカーナの雰囲気を強調させる。 この曲ではトーレスがリードボーカルを担い、精神的に円熟した感覚を思わせる。ポピュラーソングの普遍的な音楽は、トーレスの安定感のある重厚なボーカル、そして、ジュリアンの甘い雰囲気のある高いボーカルを中心として、明るい曲調から憂いのある曲調へと変遷を辿る。
「5-Downhill Both Ways」は段階的に半音ずつ降りていくスケールが導入されている。前の曲が和声的だとすれば、この曲は、対旋律的である。イントロから続くアコースティックギターを中心とする通奏低音を担う演奏にはスティールギターの伸びやかな対旋律をもたらし、そして、その後、アルペジオ(分散和音)が奏でられるアコースティックギターがもう一本追加される。
ただ、ギミックの演出のような大仰な感じはほとんどない。曲の延長線上にあるアレンジメントである。一方の「Off The Wagon」ではライブツアーのワンシーンのような情景が映画さながらに切り取られる。前の曲と聴き比べると、続き物のような感じで楽しむことが出来る。後者の曲は、ジャクソン・ブラウンの『Running On Empty』の収録曲「The Road」をわずかに彷彿とさせる。このアルバムの中盤の2曲ではアメリカらしい雄大さと哀愁を味わうことが出来るはずだ。
『Live At The Fillmore East, 1969』は、Rhino.comからビニール盤(2LP)とCDで発売される。同日、一部の小売店のみで特別クリア・ビニール・エディションが発売される。Helplessly Hoping」の未発表ライヴ・ヴァージョンが本日デジタル配信開始。試聴はこちらから。
Crosby Stills Nash & Young(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)は、1969年8月のウッドストック・フェスティバルで2度目のパフォーマンスを行ったことで有名だ。その後彼らは1970年のアルバム『Déjà Vu』の制作に取り掛かった。数十年後、1969年9月にニューヨークのフィルモア・イーストで行われたカルテットによる4度目のライヴのマルチトラック録音が発見された。LP『Live At The Fillmore East』として来月発売されることになった。
Crosby Stills Nash & Young 『Live At Fillmore East. 1969』
Live At The Fillmore East, 1969
LP Tracklist
Acoustic Set
Side One
1. “Suite: Judy Blue Eyes”
2. “Blackbird”
3. “Helplessly Hoping”
4. “Guinnevere”
5. “Lady Of The Island”
Side Two
6. “Go Back Home”
7. “On The Way Home”
8. “4 + 20”
9. “Our House”
10. “I’ve Loved Her So Long”
11. “You Don’t Have To Cry”
Electric Set
Side One
1. “Long Time Gone”
2. “Wooden Ships”
3. “Bluebird Revisited”
4. “Sea Of Madness”
Side Two
5. “Down By The River”
6. “Find The Cost Of Freedom”
CD Tracklist
Acoustic Set
1. “Suite: Judy Blue Eyes”
2. “Blackbird”
3. “Helplessly Hoping”
4. “Guinnevere”
5. “Lady Of The Island”
6. “Go Back Home”
7. “On The Way Home”
8. “4 + 20”
9. “Our House”
10. “I’ve Loved Her So Long”
11. “You Don’t Have To Cry”
Electric Set
12. “Long Time Gone”
13. “Wooden Ships”
14. “Bluebird Revisited”
15. “Sea Of Madness”
16. “Down By The River”
17. “Find The Cost Of Freedom”
アメリカのフォークシンガー、Cass McCombsがサプライズアルバム『Seed Cake On Leap Year』をDominoからリリースした。本作はアーティストの初期の未発表曲を収録。渋さと円熟味を兼ね備えたアルバムで、シンガーソングライターの若い時代の音楽的な魅力を再訪出来る。
1999年から2000年にかけてキャス・マコームスがバークレーに住んでいた頃、サンフランシスコのフルトン924番地にあるジェイソン・クイーバーのアパートで録音された初期の未発表曲集『Seed Cake On Leap Year』。1990年代後半のサンフランシスコのベイエリアには、Papercuts、Casiotone for the Painfully Alone、Chris Cohen's Curtains、Mt.Egyptなど、特別なアーティストのコミュニティが存在した。最大限の誠実さと親密さがモットーで、音楽は親しい友人とだけ共有されることが多かった。グラフィティ・ライター、スケーター、60年代の古株たちは、決して遠い存在ではなく、心の片隅にもいなかった。
常に前へ、前へと進むというマインドセットを貫いたマッコムスのキャリアにおいて、この時期は短いながらも実りの多い時期であった。『Seed Cake On Leap Year』の驚くべき点は、これらの楽曲がいかに生き生きと生々しく、洞察と驚きに満ち、まだ来ていないものすべてと対話しながら残されているか、ということ。
Cass McCombs 『Seed Cake On Leap Year』
Tracklist:
1I’ve Played This Song Before
2Anchor Child
3Baby
4Gum Tree
5Wasted Again
1If I Was A Stranger
2You’re So Satanic
3Always In Transit
4What Else Can A Poor Boy Do
5Northern Train
ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ(Nick Cave &The Bad Seeds)が、近日発売のアルバム『Wild God』から新曲「Long Dark Night」を発表した。前作「Frogs」とタイトル曲に続く新曲だ。以下よりチェックしてほしい。
9月20日発売予定の『Bob Dylan - The 1974 Live Recordings』には、なんと431曲(うち417曲は未発表曲、133曲はオリジナルの16トラック・テープから新たにミックス)が収録され、ジャーナリストのエリザベス・ネルソンによるライナーノーツも付いている。日本の大手レコードショップでも販売される。
CDボックス・セットに加え、サード・マン・レコードは、ディランとザ・バンドのライヴ・アルバム『Before The Flood』のオリジナル・トラックリストに収録されていない1974年ツアーの全曲のヴァージョンを収録した3xLPレコード・ボックス・セット『The 1974 Live Recordings - The Missing Songs From Before The Flood』をリリースする。このセットは、サード・マンのサブスクリプション・シリーズ、ヴォールトを通じてのみ入手可能である。
昨年のアルバムに続いて発売されたライブ・アルバム『Live In Dublin』は、2023年のダブリン市街地にあるヴィッカー・ストリートでの三夜のソールドアウト公演の模様を収録。音源を聴くと分かるように、ライブパフォーマンスにこそ、Lankumの真価が垣間見える。ティンパニ(タム)、フィドル、ヴァイオリン、アイリッシュ・フルート、アコーディオン、キーボード、エレクトロニクス、ダラのボーカルを中心に構成される重厚感のあるコーラスワークは、ドローンのように響き渡る弦楽器の重低音に支えられるようにして、ダブリンの3つの夜の濃密な公演を生々しく活写している。
このアルバムのイントロには彼らの儀式音楽の性質が現れるが、その後、比較的聴きやすいフォークミュージック「The Young People」が続いている。アコースティックギター、フィドルの演奏とエレクトロニクスを織り交ぜ、古典的なニュアンスにモダンな印象を添えている。(イアン・リンチの)ボーカルは渋さと温かさがあり、ホームタウンへのノスタルジアを醸し出す。
「The Rocky to Road to Dublin」はイギリスの会場では演奏されたなかったらしく、アイルランドのルーツが最も色濃いナンバーだ。ボーカルの同音反復の多いフレーズと対比的に導入される弦楽器のドローンと組み合わされ、重厚な音響性が作り出される。男女混合のダブルボーカルは一貫して抑制が効いているが、同じ楽節や音階を積み重ねることによって、内側から放たれる熱狂的なエナジーを作り出す。ボーカルの合間に入る観客の歓声も、その場のボルテージを引き上げる。Lankumは、この曲で、音楽研究家がこれまであまり注目してこなかったフォークの「ドローン(通奏低音)」という要素をライブパフォーマンスという形で引き出そうとしている。そしてスタジオ・アルバムより、このグループの音楽の迫力がリアルに伝わってくるのが驚き。
Lankumは、一般的にはフォークバンドとして紹介されることが多いが、「The Pride Of Petravore」を聴くと、モダンな実験音楽を得意とするグループであることが分かる。特に、この曲ではダークなドローンを最新のエレクトロニクスで作り出し、ボウド・ギターを使用して前衛主義としての一面を見せる。
「Go Dig My Grave」は『False Lankum』の収録曲で、バンジョーのような楽器の音響性を活かし、忘れられた時代、ないしは航海時代の中世ヨーロッパへのロマンチズムを示している。中世ヨーロッパの葬礼のための儀式音楽の再構成であるが、ライブになると、「土の音楽」ではなく、その先にある「海の音楽」に変わる。一貫して、弦のドローンの迫力ある音楽形式により構成されているが、このことはおそらく、中世のアイルランドの音楽が、海上交易を通じて、アルフォンソ国王が治世するスペイン王朝はもとより、イスラムやアラブ圏の文化と一連なりであったことを象徴づけている。
スコットランドとアイルランドの文化の中庸としてのフォークミュージック、セルティックの影響下にある「Hunting The Wren」も、ライブ・アルバムの重要なポイントを形成しているようだ。蛇腹楽器のアコーディオンの演奏を取り入れつつ、パブカルチャーを反映させたように感じられる。
何らかの歴史が反映されているがゆえなのか、音楽そのものが概して安価にならず、淡い深みと哀愁を漂わせている。続く「Fugue」は、「The Pride Of Petravore」と同様、ドローン音楽としても圧巻である。ダブリンのフォークバンドの意外な一面を楽しめる。更にクローズ「Beer Cleek」では、舞踏音楽(ダンスミュージック)としてのアイルランド・フォークの醍醐味を堪能出来る。
シカゴのDIYのコミュニティから登場したボリヴァイナル所属のロックシンガー、Squirrel Flower(スクイレル・フラワー)はニール・ヤング&クレイジー・ホースの「Cortez the Killer」のカヴァーを公開した。スクイレル・フラワーは、ニール・ヤングの1975年のアルバム『Zuma』の収録曲を今年3月にオースティンの''Cheer Up Charlies''で行われたライブでカバーし、レコーディングした。
「”Songs That Aren't Mine”は、子供の頃から好きだった曲ばかりを集めたアルバムで、昨年友人たちと自宅でレコーディングした。去年の夏の初めに、初めて一緒に仕事をしたプロデューサー、アレックス・ビュレーと再会して、他人の曲のヴァージョンを作って遊び始めたんだ。それは、アルバム制作のサイクルからの逃避のようなものだった」
def.fo (a project by Tom Powell) announces its new single "Autumn Leaves". This is the latest single from the artist who crosses over rap, funk, and pop music, following "Godly".
Autumn Leaves" is a soulful, breezy pop-folk masterpiece. Carefully crafted, the song offers comfort and reassurance to both the creator and the listener. Glistening like frost in the sun, the introspective lyrics weave a warm blanket of hope, reminding us that adversity can be overcome and that even in the darkest of times, brighter days will surely come. Spring will always come. Let us embark on a journey to reflect wholeheartedly on the ever-changing seasons of life.
Tom Powell (Michael Head and the Red Elastic Band) provides vocals, guitar, and bass on this song. Alongside him are respected musicians Phil Murphy (Michael Head and the Red Elastic Band, Bill Ryder Jones) on drums and Chris Geddes (Belle and Sebastian) on keys, all contributing to the song's dynamic depth.
Production is a seamless collaboration between Tom Powell and Steve Powell (The Strands, John Power, The Stairs), resulting in an emotional and reassuring soundscape. Mixed by Roy Merchant (Omar, M.I.A., Ixample), mastering engineer Howie Weinberg (Jeff Buckley, PJ Harvey, Sheryl Crow) adds his magical touch.
The new single "Autumn Leaves" is released by December 1, 2023 and is the final single from def.fo's EP "Eternity". Pre-order the album here.
これらの曲がどのように組み合わされたのかが好きだ。特に「Black Wolf Blues」は、ジェレミーが私の視点から歌詞を書き始めたんだ。私の祖先、祖父母(ポール&メアリー・プライス)、そして彼らの愛と、干ばつで農場を失ったにもかかわらず、それがどのように育っていったかを振り返っている自分に気づいたんだ。私はコードとメロディーを書き、詩とコーラスの仕上げを手伝った。この曲には甘さとノスタルジックさがあるけれど、そこには迫り来る闇がある。アルバム全体を通して、迷子のように目を光らせ、道を切り開いてきたオオカミがいる。彼を探して。目に見えない疫病が宙を漂っているようなもので、スーツを着てネクタイを締めた男が、まっすぐな白い歯を見せて嘘をついているのだ。彼は物陰に隠れている。
『Chrome Dreams』に収録されている12曲は、別の時期に別の形で存在していたかもしれないし、それも創作過程の一部である。これらの多くはオリジナルで、ヤングが最初に認識したとおりの形で今、命を吹き込まれている。アルバムには、「Pocahontas」、「Like a Hurricane」、「Powderfinger」、「Homegrown」、「Stringman」、「Look Out for My Love」が収録されている。
オレゴン州のシンガーソングライター、M.Wardは、今週末のニューアルバム『Supernatural Thing』のリリースに先駆けて、最終シングル「too young to die」を公開しました。これまで、アメリカーナ、ロックンロールと変遷を辿ってきたWardは、3曲目のシングルで古き良きコンテンポラリー・フォークへの旅を企てている。この曲は、スウェーデンのフォーク・デュオのFirst Aid Kitがフィーチャーされ、ソダーバーグ姉妹はミュージックビデオにも出演していますよ。
ニューシングル「too young to die」は、メディエーション風の緩やかなフォーク・ミュージックで、ファースト・エイド・キットのボーカルの美麗なハーモニーが心に染みるナンバーで、心に静かな潤いを与えてくれます。今週最初のHot New Singlesとして読者の皆様にご紹介します。
「First Aid Kitは、ストックホルム出身の姉妹で、彼女たちが口を開くと何かすごいことが起こるんだ」M.Wardはこのコラボレーションについて話しています。
私が初めてLady In Satinを聴いたのは、サンフランシスコのどこかのメガショッピングモールの中でした。私は20歳くらいで、ビリーのレコードや彼女の人生について、また彼女の声が何年もかけてどのように変化していったかについて、あまり知りませんでした。とにかく、その音はモールの反対側から聞こえてきて、私は彼女の声を美しく完璧に歪んだエレキギターと勘違いしたのを覚えています。この奇妙な哀愁のある弦の海に浮かぶ別世界のもので、私は一生夢中になることになりました。
それから10年後の2006年、私はアルバム『Post-War』のために「I'm A Fool To Want You」のエレキギター・インストゥルメンタルバージョンをレコーディングしました。2018年、私はLA.で『Lady In Satin』の全曲をクインテットで演奏し、このアルバム『Think of Spring』にまとめられた録音のためのギターアレンジの準備を始めた。タイトルは、ジェーン・ブラウン=トンプソンが1924年に書いた詩に由来し、やがて1938年に「I Get Along Without You Very Well」となり、ここでの1曲目となりました。
Think of Springのコンセプトは、Lady In Satinの曲とストリングスを、様々なオルタネイト・チューニングと最小限のテクスチャーとスタジオ操作で、1本のアコースティック・ギターでフィルターすることです。
Think of Springは、Billie Holiday、Ray Ellis、J.J. Johnson、John Fahey、Robert Johnsonからインスピレーションを受けています。
このレコードからの収益は、Inner-City Arts & DonorsChoose via PLUS1 for Black Lives Fundに寄付されます。