Weezerのリヴァース・クオモ リリース後の奇妙な心理状態について語る

 

 

Weezer(ウィーザー)のフロントマン、Rivers Cuomo(リヴァース・クオモ)が、1年にわたる「SZNZ」プロジェクトを終えたバンドの今後の計画や、新譜が発売されない「この奇妙な中間的段階」にあることへの憂鬱について、その胸中を明らかにした。


バンドは12月21日(北米の季節の初日)に「SZNZ」シリーズの4作目であり最終作となる「Winter」をリリースした。「Spring」、「Summer」、「Autumn」に続く作品は、物悲しく、エモにインスパイアされたサウンドとテーマをフィーチャーしている。先日、Consequenceのインタビューに応じたリヴァース・クオモは、それぞれの季節を表現するために特定の感情に焦点を当てることを目指したと説明し、「冬の場合は、悲しみだった」と語っている。


そのことが四作目のEPの音楽性にどう反映されたのかについて、リヴァース・クオモは次のように語っている。「もともとのインスピレーションは、エリオット・スミスのような90年代のシンガーソングライターのスタイルや、アコースティックなフィンガー・ピッキング、そしてより暖かいアコースティック・サウンドを取り入れてみたいということだったんだ」

 

「前作の『Autumn』では、Franz Ferdinandのようなダンスロックを目指していて、シンセと刺すようなギターが多かったんだけど、それと対照的に、とても暖かくてアコースティックなものにしようと思ってね-もちろん、Weezerの巨大ギターサウンドと一緒に」


「SZNZ」の最終作がリリースされた今、リヴァース・クオモは、バンドが次の時代にどこへ向かうのか分からない、ある種の「産後鬱」を感じていると認めている。これはいつもアルバム制作が終わった後に起こることなんだ」と彼は語り、「SZNZ」が「ここ2、3年は本当に僕の時間のほとんどを占めていた」と指摘した。


フロントマンはさらに続けた。「このアルバムに取り組むことは、信じられないほどの喜びだった。そして、突然、今、終わってしまった。私の手から離れてしまった。次の作品に飛びつくのは時期尚早な気がする。だから、自分が何者なのか、何をすべきなのかがわからない、奇妙な中間的な段階にいる。だから、ごめん。今、感じるべきほどポジティブじゃないかもしれない!」



Weezerが当面期待できる計画として、クオモはバンドが「もうすぐ大きなツアーの発表がある」と予告している。ここ数年、ヘッドライン・ツアーに着手しない理由について、彼はこう説明している。

 

「この5~7年間は、大きなヘッドライン・ツアーを行うための準備を続けてきた。ヘラ・メガ・ツアーに参加して、グリーン・デイやフォール・アウト・ボーイと一緒にスタジアムを回るのはどうかな?  60分しか演奏できないけど、新しいファンを獲得するいい機会になるし、他のバンドと一緒にやるのも楽しいよ』って言われて、『ああ、わかった、そうしよう!』ってなったんだ。”楽しそうだな"って」


「そうやって1年、1年と過ぎていくんだけど、いまだに大きなヘッドライン・ツアーはやってない。でも、もうすぐそのすべてを解決するような発表があるはずだよ」


ウィーザーは、当初、「SZNZ」を5週間のブロードウェイ・レジデンスで宣伝する予定だったが、チケットの売り上げが低いため、今年初めにキャンセルとなった。それでも、アリゾナ州のファンは来年2月に開催される野球をテーマにしたイニングス・フェスティバルでバンドのライブを見ることができ、グリーン・デイ、エディ・ヴェダー、ブラック・クロウズ、オフスプリングと共演する予定になっている。また、6月にはケンタッキー州で開催されるRailbird Festivalにも出演する予定だ。


また、Weezerは、現在、The Beach Boysのトリビュートをテレビで放送する準備を進めている。リヴァース・クオモはConsequenceとのインタビューで、このプロジェクトについて次のように語っている。「今、どのBeach Boysの曲をカバーするか考えている最中なんだけど、すごい楽しいんだ。これらの曲を演奏したり歌ったりするのはとてもいい気分だよ。それに、Weezerの曲作りを始めたばかりの頃、彼らをどれだけ手本にしていたかを思い知らされた」

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