プロデューサーのBullion、ベン・ハワードと対談 音楽制作で大切なことは??



最良のアドバイスとは時として最もシンプルなものであり、最も見落としやすいものである。プロデューサーのネイサン・ジェンキンスは、Bullionという名義でも活動しているが、最近、ベン・ハワードとホストのジョン・ケネディと素晴らしいポッドキャスト『Tape Notes』で対談した際に、あらためてそのことを思い出させてくれた。


このラジオ番組の企画では、アーティストとプロデューサーを再会させ、対談するという内容である。最近のプロジェクト(今回はハワードの5枚目のアルバム「Is It?」)について、ジョン・ケネディが、他のミュージシャンやプロデューサーに何かためになるアドバイスがあるかと尋ねると、ネイサン・ジェンキンスは、彼の数多くのプロジェクトで役立ってきた経験について話した。


「他の音楽をあまり聴きすぎないことが大切だよ。自分の音楽に取り組んでいる時や、他の人のためにプロデュースしている時に聴いている音楽が少なければ少ないほど、そのプロジェクトに集中できる。同業者がやっていることを聴いていると、その場にいることから遠ざかってしまうと思うんだ」


「制作の中で一番危険なのは、自己言及的(自己批判的)になってしまうことかもしれない」とジェンキンスは言う。「私は最近、次に作る作品に自分の音楽を引用しているかもしれないという発見をしたんだ。でも、それを甘んじて受け入れて、次に何が起こるか見ているんだ。最終的には何かひどいことにつながるかもしれないけれど」


音楽制作にうまくいっているとき、他のアーティストの仕組みや流れを取り入れず、自分の作るものに徹底して専念するという考え方は、何人かのミュージッシャンにとって大きなヒントになるかもしれない。ベン・ハワードも以下のようにジェンキンスの意見に共感している。


「確かにレコードを作っている時は、あまり音楽を聴かないよね。自分のレーンに固執し、飽和状態になりきることが大切かな。自分の世界だから、どれだけの情報を取り入れるかという境界線を持つことが重要なんだよ」


今回の両者のポッドキャスト対談の模様はこちらからご視聴いただけます。