Nation of Language、ニューシングル「Inept Apollo」をリリース  Sub Popと新契約


ニューヨークのシンセポップトリオ、Nation of Language(ネイション・オブ・ランゲージ)がSub Popと契約し、ニューシングル「Inept Apollo」をリリースした。

 

待望のニューシングルは、ニューロマンティック風の作風を離れて、近未来的でSFのテイストを感じさせるニューウェイブのシンセポップソングである。今回の新曲のリリースに際して、ネイション・オブ・ランゲージは、PIASからシアトルの名門インディーズレーベルに移籍した。

 

PIASから発売された前作アルバム『Strange Disciple』は、ラフ・トレードの当該年度のベスト・アルバム一位を獲得したほか、当サイトでもベストアルバムに選出された。ニューヨークのシンセ・ポップシーンを先頭でリードするのは、Porches、Nation Of Languageとなるだろう。


「Inept Apollo」について、バンドは次のような声明を出した。「仕事とは、苦痛からの解放である。 お金になる仕事であれ、ただ打ち込むものであれ、進むべき方向性を持ち、フロー状態を見出すことで、心の重苦しさから焦点を遠ざけることができる。 だから、人生の喪失の後、絶望の瞬間に、私たちは何度も何度も決心し、全力で作品に飛び込む。 しかし、芸術のプロセスは、偽者症候群が頭をもたげてくるときでもある。『これは私が自由に使える最高の対処法であり、私にはそれをする資格すらない』という内なる独白が渦巻いているのに気づくときなんだ」


この曲に付随して、バンドのライブ演奏を収めたジョン・マッケイによるミュージックビデオが公開された。

 

 「このビデオは、練習スペースやスタジオで埋め尽くされたブルックリンの古い倉庫を歩いているような気分にさせる。各部屋は、自分自身と世界における自分の居場所を表現し、理解しようと努力するアーティストで占められている。 その行為がどれほど奇抜に見えようと、クリエイターの心の中にどれほどの自信喪失や痛みが走ろうと、一番美しいのは、最終的な成果物や「成功」という概念よりも、努力し続けることなんだ。 創造の力は私たち全員のものであり、誰の承認も必要としないんだ」 

 

結局のところ、そういったことがこの新曲に力強い印象、何より自負心を付与している。ネイション・オブ・ランゲージは、およそ二年を経て、新しいバンドに生まれ変わった。


ネイション・オブ・ランゲージは、2023年にニューアルバム『ストレンジ・ディサイプル』を[PIAS]からリリースした。 『Strange Disciple』はバンドにとって3枚目のフルアルバムで、2021年の『A Way Forward』と2020年の『Introduction, Presence』に続く作品である。

 

ブルックリンを拠点とするバンドは、イアン・リチャード・デヴァニー(リード・ヴォーカル、ギター)、エイダン・ノエル(シンセサイザー)、アレックス・マッケイ(ベース・ギター)の3人。

 


「Inept Apollo」