アメリカ人アーティスト、Arp(Alexis Georgopoulos)がスペインのレーベル、Modern Obscure Musicからリリースされるニューアルバム『Drifts』の制作を発表した。本作は今週末、11月14日にリリース。制作には日本の映画音楽で活躍目覚ましい渡邉琢磨が参加している。
本作はオーストリアのプロデューサー、Fennesz、ベルギーのコンポーザー、Christina Vanzouのサウンドを想起させるピアノのミュージックコンクレートやグリッチ的なエレクトロニクスを追加したハイセンスなIDM/モダンクラシカルのアルバム。先行シングルの2曲が現在視聴可能だ。
Alexis Georgopoulos(アレクシス・ゲオルゴプロス)は、RVNG Intl、Smalltown Supersound、Typeを始めとするレーベルからアルバムをリリースし、数多くの映画、ファッション、インスタレーションのための楽曲制作を行ってきた。
デビューアルバム「In Light」は、Pitchforkのレビューにて、「”In Light”は小規模でシンプルな作品ではあるが、その作品自体の基準で見れば大成功を収めている」と評されている。
2018年リリースのアルバム「Zebra」は、ガーディアン紙による年間コンテンポラリー・アルバムに選ばれた。また、イギリスのNTSラジオのレジデント・ホストを2016年より務めている。
今作は、Georgopoulosがリリースしてきたアルバムのなかで最も実験的な内容で、アンビエントやクラシカルな響きとクラブミュージックの雰囲気をあわせ持つ。また、Georgopoulosのオファーで、近年『ナミビアの砂漠』(24年、山中瑶子監督)や『Cloud クラウド』(24年、黒沢清監督)など話題の映画音楽も手掛け、アルバム「Last Afternoon」(21) が国内外で高く評価された音楽家、渡邊琢磨がコラボレーター、リミキサーとして参加。マスタリングは、Stephan Mathieu(ステファン・マシュー)が担当。
新作アルバム「DRIFTS」の制作過程は、アレクシス・ゲオルゴプロスにとって驚きの連続だった。別のアルバム制作でバーンアウトしていたゲオルゴプロスは、あるときニューヨークの新進デザイナー、Zoe Gustavia Anna Whalen(ゾーイ・グスタヴィア・アンナ・ウェレン)の2025春夏コレクション向けに30分の楽曲制作を依頼された。
「Zoe(ゾーイ)は、ショーに夕暮れや物事が終わりを迎える感覚、そしてその先の地平線に何か新しいものが現れるような雰囲気を求めていました」とゲオルゴプロスは語る。
ゲオルゴプロスは、ピアノの即興演奏や自身の音を再サンプリングするなどの試行錯誤でショーのための楽曲を準備するなかで、その制作過程と作曲手法を楽しんでいる自分に気づいた。ミュージシャンいわく、「ずっと前からあけてみたかった扉を無意識のうちに通過してきた感じだった」という。
Arp 『DRIFTS』
発売日 : 2025年11月14日(金)
品番 : MOM063
アーティスト : Arp
タイトル:DRIFTS
フォーマット : 輸入盤LP / Digital
LP価格 : オープンプライス
リリース : Modern Obscure Music
ジャンル: ELECTRONIC
Tracklist:
1. Touch
2. Echo's refrain w/Takuma Watanabe
3. Dissolve
4. Future Nature
5. Orpheus & E w/Patrick Belaga
6. Haze of
7. Shifted
8. Thread
9. After The Storm
10. Seaweed
11. Eye of Eurycide
12. Sketch For Zoe






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