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グラスゴーのエレクトロポップバンド、CHVRCHES(チャーチズ)がニューシングル 「Over」を発表しました。
 
今年初めに発表されたこの曲は、"CHV4の恐怖からの解放 "であるとバンドは説明しています。さらに、「"Over "は、私達が尊敬するプロデューサー、Oscar Holterと一緒に書いた曲なんだ」と彼らはコメントしている。
 
 
「いつもはアルバム1枚分の素材が完成するまで、何ヶ月も(あるいは何年も!)かけて曲を集めるんだけど、今回はただ自分たちがワクワクするようなものをリリースして、(前作)Screen Violence時代の終わりと、次のCHVRCHESの章がどうであれその始まりを示す新しいものをファンに与えたかったんだ」
 

 

©Janne Rugland


ノルウェーのシンガーソングライター、Susanne Sundfør(スザンネ・スンドフォア)は、6thアルバム『blómi』を4月28日にBella Union/Warnerよりリリースすることを発表した。

 

この発表に伴い、新曲「aryosha」と「leikara ljóð」が公開された。 アルバムのカバーアートワークとトラックリストは、下記よりご覧ください。 

 

Sundførはプレスリリースで、「このアルバムは、今日の我々の文化を支配する暗闇に対する解毒剤にしたい」と語っています。 「私は、より美しい世界を望むためにあえて飛躍するならば、現実を見る別の方法があることを示したいのです」とSundførはプレスリリースで述べています。 スザンネ・スンドフォアの前作は、2017年の『ミュージック・フォー・ピープル・イン・トラブル』となる。 昨年はRöyksopp(ロイクソップ)の楽曲「Stay Awhile」に参加している。 

 

「aryosha」



「leikara ljóð」




Susanne Sundfør『blómi』

 

 

Label: Bella Union/Warner

Release Date: 2023年4月28日


Tracklist:


1. orð vǫlu

2. ashera’s song

3. blómi

4. rūnā

5. fare thee well

6. leikara Ijóð

7. alyosha

8. ṣānnu yārru lī

9. náttsǫngr

10. orð hjartans


 


Caroline Polachek(キャロライン・ポラチェク)が今週のThe Tonight Show Starring Jimmy Fallonに出演し、2ndアルバム『Desire, I Want to Turnto You』から「Welcome to My Island」を披露しています。その模様は以下でご覧ください。


『Desire, I Want to Turn Into You』は2月14日にリリースされました。今回テレビ番組で初のお披露目となった「Welcome to My Island」のほか、シングル「Bunny Is a Rider」、「Billions」、「Sunset」、「Blood and Butter」が収録。ポラチェクは4月に北米ツアーに出ます。


 

©Starling Smith

Hannah Jadagu(ハナー・ジャダグ)は、デビュー・アルバム『Aperture』をSub Popより5月19日にリリースすることを発表した。アルバムのカバーアートワークとトラックリストは以下よりご覧ください。

 

ハナー・ジャダグは、サウンド・クラウドを通じて着実に人気を獲得し、シアトルのサブ・ポップとの契約を結ぶに至った。アーティストの最初の音楽体験は、姉の背中を追い、地元の児童合唱団に行き、そこで合唱の訓練を受けたことである。テキサスの高校を卒業後、ニューヨークの大学に通った。デビューEP『What Is Going On?』は、iPhone7だけで録音され、人生の過渡期に書かれたベッドルーム・ポップの楽曲集として機能していた。前作ではアーティストいわく「クラシックなポップ」を志向して制作が行われた。サブ・ポップからの2作目となる今回のフルレングスで、SSWとしてどのような進化を遂げるのかに期待したいところである。

 

アーティストにとって最初のフルレングスとなる12曲収録の新作アルバム『Aperture』には、先行公開されたシングル「Say It Now」と、今回、ご紹介するGreasy Studios ParisでMax Robert Babyと共同プロデュースした新曲「What You Did」が収録されている。

 

「Say It Now」


「"Admit It "を除いて新作アルバムの楽曲のすべてはギターで書かれており、インストゥルメンタルのスルーラインになっている」とハナー・ジャダグはプレスリリースを通じて説明している。

 

「だけど、全体を通して使っているシンセのブランケットは、私が感性の間を行き来するのを助けてくれるの。ロック・ハンナがあり、ヒップホップ・ハンナがあり、といった具合にね。どの曲もあまり似たような音にはしたくなかったのよ」

 

 「What You Did」



Hannah Jadagu 『Aperture』

 


 
Label: Sub Pop
Release Date: 2023年5月19日
 
 
Tracklist:
 

1. Explanation
2. Say It Now
3. Six Months
4. What You Did
5. Lose
6. Admit It
7. Dreaming
8. Shut Down
9. Warning Sign
10. Scratch The Surface
11. Letter To Myself
12. Your Thoughts Are Ur Biggest Obstacle
 

 Anna Wise 『Subtle Body Down』

 

 


Label: Sweet Soul Records

Release Date: 2023年2月17日



Review

 

アンナ・ワイズは既存の音楽の枠組みにとらわれない独創的なポピュラー・ミュージックをこのセカンド・アルバムで生み出しています。この作品は特に既存のポピュラー音楽に飽きてしまった人に強くおすすめします。

 

アンナ・ワイズは、ケンドリック・ラマーのファンであれば、その名を耳にしたことがあるはず。 彼女は『To Pimp A Buttefly』の「These Walls」でゲストボーカルとして参加しています。アンナ・ワイズ名義のソロ・プロジェクトに関し、アンナ・ワイズは、彼女自身が属するオルタナティヴ・ソウル・グループ、Sonnymoonの延長線上に位置すると考えているようで、ネオソウル、R&Bを通じて、女性であることの試練と高揚、愛、人間関係と様々なテーマを掘り下げています。


アルバムには、全七曲が収録されており、フルアルバムではありながら、ほとんど捨て曲がなく、高い密度を誇る作品です。実際、全体的な音楽性の密度だけでなく、一曲ごとの密度も極めて高く、聴き応えたっぷり。アンナ・ワイズは、バークリー音楽院で学んだ経歴を持ちますが、ジャズ、クラシック、さらにアーティストのライフワークのような意味を持つネオ・ソウルという多様な音楽性を、目眩く様に展開させていく。変拍子が多く、ブレイク・ビーツのような手法を用いながら独創的な音楽を作り出していきますが、それは、例えばノルウェーのニュージャズのグループ、Jaga Jazzistの2010年代の作風に近い要素がある。『Subtle Body Dawn』の収録曲は、一つの展開に収まることを避け、目まぐるしくその曲調や曲風が変化していく。アルバムの中で、空想の舞台が繰り広げられるようにも思え、曲の中に幅広い要素を込めようとするアーティストの試行錯誤が上手く昇華されたというべきなのかもしれません。


また、アンナ・ワイズの歌についても面白く、曲ごとにそのボーカル・スタイルを様変わりさせ、まるでこれは演劇の舞台でその役どころを変化させるかのよう。ある曲では、米国の古き良き時代のシンガー、エタ・ジェイムスのようなソウルフル/ジャジーな懐深さがあったかと思えば、他の曲では、ビョークの最初期の先鋭的でありながらポピュラー音楽の未知なる可能性を示すボーカルスタイルに変化する。曲をよく聴き込めば聴き込むほど、アンナ・ワイズという歌手の実像は謎めいて来て、その正体がより不可思議な存在として感じられるようになるのです。

 

アルバム全体としては、オープニングを飾る「Time」から「The Now」の流れを聞くと、コンセプト・アルバムとして捉えることも出来る。弦楽器のピチカートやビンデージピアノの音色を部分的にコラージュのように交えながら、ジャズ風のバックビートに下支えされたポピュラー・ミュージックの展開力は、きっとこのアーティストの作品に初めて触れる際に強烈な印象をもたらすことでしょう。その後も、ダンサンブルなエレクトロニカの作風を反映させながら、ネオ・ソウルやジャズの性質をセンスよく散りばめた「Green」、さらに、このアーティストのファンシーな性質を帯びた「Jelousy Blocks Your Blessings Every Time」は幻想的な雰囲気が漂う。その後、Sonnymoonの音楽性の延長線上にある囁くように歌われるネオ・ソウル「Several Dimensions」もまたワイズの持つ神秘性や不思議な魅力を味わうことが出来るでしょう。

 

これら中盤のバリエーション豊かな楽曲を引き継いだ後、アルバムのハイライトが立ち現れる。フィドルとオルガンの音色、その後の休符を埋めるタイプライターのサンプリングに導かれながら、タイトル曲のような意味を持つ「Subtle Body」に来て、いよいよアンナ・ワイズの独創的なポピュラー・ミュージック・ワールドが大きく花開くことになる。特に、サビにおける往年のソウルシンガーの歌唱力に比べて何ら遜色のないダイナミックなボーカルに注目しておきたい。ポップバンガーとしての展開が訪れた後、唐突に、エタ・ジェイムズを彷彿とさせる深みのあるジャズ/ソウル・ミュージックの最深部へと引き継がれる。これらの落ち着きがありながら甘美な雰囲気に彩られた展開は、最終曲の「Mother Of Mothers」に神妙な形で続いていき、本作をクライマックスに誘導していく。トイピアノの可愛らしい音色とロック寄りのグルーブ感を押し出したベースライン、続く、賛美歌やゴスペルを通じて繰り広げられる摩訶不思議な世界は、聞き手を幻惑へと誘う。


このアルバムは既に何度か聴き通していますが、聴くたびに何かそれまで気づかなかった新しい発見があって面白い。そして作品が終わっても、何度も聴き直したいと思えるような安定感に満ちています。これは、製作者の提示する世界観がこれまでありそうでなかったものであること、そして、個々の楽曲と複雑なバックビートが緻密に作り込まれているからなのかもしれません。ケンドリック・ラマーのコラボレーターという言い方は、もはやアーティストにとって不要となったかもしれない。すでにアンナ・ワイズは『Subtle Body Dawn』で才能あふれるソロミュージシャンとしての道を確立しはじめているように感じられます。

 

90/100

 


Featured Track 「Subtle Body」

 


イギリスのスポークンワード・アーティスト/ラッパー/詩人/小説家/劇作家であり、マーキュリー賞にノミネートされたKae Tempest(ケイト・テンペスト)がニューシングル『Nice Idea』を発表しました。各種ストリーミングの視聴はこちら

 

この新作EPはレコードストア・デイに合わせてリリースされ、Dan Careyがプロデュースし、Kojey Radicalとのコラボレーション曲「Move (Rework)」と2022年のアルバム『The Line Is A Curve』に続く作品となる。昨日、リリースされたEPのタイトル曲は、彼らの幼なじみであるKwake Bassが南東ロンドンで撮影したオフィシャル・ビデオと同時に公開されています。


「この曲は、好きな人と一日中ベッドにいたいという歌なんだ」とTempestはこの曲についてソーシャルで語っている。「全世界をシャットアウトして、お互いを楽しむことができると想像して。いいアイデアだね」