Yeah Yeah Yeahs Photo:David Black
 

ニューヨークのガレージロックシーンを象徴するバンド、Yeah Yeah Yeahs は、今後、英国ツアーを控えており、6月にはマンチェスターとロンドンでライブを予定しています。このツアーに先駆けて、トリオは2013年のアルバム「Mosquito」以来の9年ぶりとなる新曲のリリースを発表しました。

 

Perfume Geniusをゲスト・ミュージシャンとして招き制作されたニューシングル「Spitting Of The Edge Of The World」は、シークレット・カナディアンから6月1日にドロップされる予定。なお、バンドは、この知らせに合わせて、NY・ブルックリンのメインドラッグミュージックで曲を紹介するため、週末に、店内でライブイベントを開催する予定です。また、Yeah Yeah Yeahs は、Twitterの公式アカウントを通じて、ファンに以下のようなメッセージを送ってくれています。

 

 


 


 

アメリカのシンガーソングライター、エンジェル・オルセンはApple TV+シリーズ「Shining Girls」のサウンドトラックの一部として、ボブ・ディランの「One Too Many Mornings」のカバーを新たにリリースしました。

 

シングルの収益は、先日のテキサスの小学校で起きた事件を受けて、今後のアメリカの銃規制に賛同を示すため、エブリタウンに寄付される予定です。エブリタウンは、銃規制を提唱する非営利団体であり、アメリカ国内最大の銃暴力防止組織として運営されています。

 

今回リリースされたオルセンの新曲は、「Shing Girls」のサウンドトラックに収録される予定ですが、ジョナサン・ウィルソン(ラナ・デル・レイ、ファーザー・ジョン・ミスティなどの作品を手掛けている)がプロデュースを手掛けた今後発売予定の「Big Time」には収録されませんのでご注意下さい。

 

オルセンのボブ・ディランのカバー曲はリリースと同時に、ミュージックビデオも公開されています。このMVはClaudio Sarneが監督を手掛けています。 「One Too Many Mornings」はボブ・ディランの1964年のアルバム「The Times They Are A Changing」に収録されており、彼の歴代カタログの中で、最もカバーされている曲として知られている。オルセンの他にも、Bon Iver,Joan Brez,David Gray,Jonny Cashといった錚々たるミュージシャンがカバーしています。


 

 

Mush


英国・リーズのインディーロックバンド、Mushは7月8日に発売予定の2ndアルバム「Down Tools」収録の先行シングル「Northern Safari」を公開している。

 

このシングルは、1970年代のポスト・パンク調の鮮烈な印象を持つ。捻くれたアートパンクでありながら、ディスコ寄りのダンサンブルさも込められている。以前には、先行シングルとして「Get On Yer Soapbox」も公開されている。

 

バンドのフロントマンのダニエル・ハインドマンは、この魅力的なニューシングル、そして、新作アルバムについて、以下のように端的に説明してくれている。

 

私たち全員が一緒にミーアキャットを観に熱帯の世界に行った時のことを歌っています。ダウンツールは間もなく発売されます。これまでの多くの方々のサポートに感謝します!!

 

 




Mush 「Down Tools」

 

 

Label: Memphis Industries

Release: 2022年7月8日


Tracklisting

 

1.Grief Theif

2.Karoshi Karaoke

3.Get On Yer Soapbox

4. Human Resources

5.Northern Safari

6.Dense Traffic

7.Ink Block & the Wedge

8.Group Of Death

9.Groundswell

10.Interlude

11.Burn,Suffering!

12.Down Tools


 

Listen/Stream on bandcamp


 adidas Spezialとのコラボレーションに続き、マンチェスターの伝説的シンガー、リアム・ギャラガーが、最新ソロアルバム『C'Mon You Know』を記念して、新たなコラボレーション・シリーズを立ち上げました。




今回のコレクションでは、Barbour、C.P. Company、Nigel Cabourn、Sage Nation、Snow Peakのアイテムに加え、マンチェスター・メトロポリタン大学のファッション学科の学生がデザインしたアイテムが登場します。


コレクションでは、リアム・ギャラガーが、Nigel Cabournのため、自らデザインしたアイテムや、Barbourのアップサイクルジャケット、C.P. Companyのスモールコレクションなどが目玉商品となっています。

 

また、Sage NationのスモックやSnow Peakのパーカー、アノラック、バケットハットなど、エクスクルーシブなアイテムも発表されました。

 

その他のアイテムは、Manchester Fashion Institureのコンペティションで選ばれたもので、CDをテーマにしたコラージュを制作したNiamh and Aoife Dobsonとアルバムキャンペーンからインスピレーションを受けたHaripraba Thavanendranの作品がグラフィックとして採用されています。


リアム・ギャラガーのマネージメント・チームのSam Eldridgeは、このコレクションを発表し、次のように述べました。


リアム・ギャラガーは、史上最も偉大なロックスターの一人であるだけでなく、真のファッションアイコンであり、パイオニアであり、そのスタイルと影響は、ハイストリートからフェスティバル会場まで、全国で見ることができます。私たちは、セルフリッジの象徴的な店舗とパートナーシップを組み、リアムのスタイルを称えるユニークなイベントを開催できることを嬉しく思います。

 

このイベントでは、リアムのストーリーの一部となっているBarbour、C.P.カンパニー、フィンレイ、ナイジェル・ケーボン、セージネーションといったブランドの限定アイテムが提供されます。また、マンチェスターファッションインスティテュートとのコラボレーションは、次世代のイノベーターやクリエイターを刺激するものであり、大変嬉しく思っています。

 

 

このコレクションは、5月27日にロンドンとマンチェスターのSelfridgesの店舗、およびSelfridgesのウェブストアで発売されます。


https://www.selfridges.com/JP/en/



Bruce Hornsby(アメリカ・ヴァージニア州のピアノ/アコーディオン奏者で、グラミーションを三度受賞している)は、昨日、5月27日にリリースしたばかりのアルバム「Flicted」からのシングルカット「Days Ahead」を発表。この曲では、Haim(ロサンゼルスのポップバンド、2013年、グラミー賞の新人部門にノミネートされている)のダニエル・ハイムをフューチャーしています。

 

パンデミック中、Hornsby自身が監督・撮影したミュージックビデオが公開されています。以下にて、ご覧ください。 



 

ブルース・ホーンズビーは、プロデューサーのアリエル・レヒトシャイド、ギタリストのブレイク・ミルズと共にニューアルバム「Flicted」の録音を行った。2020年の「Non-Secure Connection」に続く本作には、Vampire Weekendのエズラ・ケーニグをフィーチャーしたシングル「Sidelines」、チャック・ベリーの「Too Much Monkey Business」のカバーが収録。

 

 

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UKのダラムシティを拠点にするポップバンドのMarthaは、6月24日に限定7インチのリリースを発表しました。

 

A面には新曲 「Please Don't Take Me Back」。それから、Allo Darlinの 「My Heart Is A Drummer"」のカバーがB面に収録されています。




プレスリリースによると、この曲は 「色眼鏡が過去のビジョンを歪めるのを拒否する」と説明されています。「過去は、絶対にひどいものだった」とバンドは声明で述べている。


しかし、それらはほとんど、瞬時に過ぎさってしまうので、すぐに "過去 "に分類することができます。

 

本当に良いニュースは、地球とそこに住むすべての生命を破壊しようとする憎むべき、政治家、オリガルヒ、CEOたちによって繰り広げられる未来が完全にキャンセルされるということ。どうか、私を過去に連れ戻さないでほしい。


「My Heart Is A Drummer」のカバーについては、この曲とAllo Darlinとの間に多くの歴史がある。


マーサは、「2012年にAllo Darlinのサポートで初めてロンドン公演を行ったんだけど、僕らは彼らのことが大好きなんだ。2019年にIndietracks(RIP)でこのカバーを披露したんだけど、その年のEnd Of The Roadのピアノ・ステージでも演奏して、プロっぽい人たちが撮影していたみたい。その映像はオンラインにアップされなかったから、後世のために記録したかった」と語っている。


Sonny Malhotraが監督した「Please Don't Take Me Back」と付属のミュージックビデオをチェックしてみて下さい。

 

 

Marthaの二曲入りの7インチ限定盤 「Please Don't Take Me Back」は、Specialist Subjectから6/24にリリースされる予定です。

 

 

 

Momma

 LAのインディーロックバンド、Mommaは、7月1日に発売予定の新作アルバム「Household Name」に収録される先行シングルを「Lucky」をリリースしました。このシングルに併せて、Emma PenroseとZack Shorroshが監督したミュージックビデオが公開されています。


リードボーカルを務めるエッタ・フリードマンは、このシングルについて以下のように説明しています。

 

わたしは大切な人のためにこの曲を書いた。 そして、私は国の反対側で互いに未知の時間を費やさなければいけなかった。

 

私はそれを、生意気で感傷的なラブソングのように、つまり、アンセミックソングのように感じたかったんだけど、それでもあなたが愛する人と本物の宝物を発見したと知ることほどエキサイティングないことはないと、誰かに訴えかけたかったんです。

 

また、映像を監督したエンマ・ペンローズはMVについて補足と付け加えています。

 

私たちは、文字通り安っぽいものにはしたくなかったから、 エッタ・フリードマンは、Green Dayの「Walking Contradiction」のビデオから幾つかのヒントを貰い、ミュージックビデオとしての楽しさ、空気感を引き出そうと提案した。

 

結局のところ、ビデオは撮影そのものがどれほど楽しかったのかを示しているように感じられます。関係者全員がザックとエマ、またはエッタとアレグラの友人であったため、今度のプロジェクトは個人的なもので、さらに着やすい感じとなりました。


「Lucky」

 





Momma 「Household Name」

 


 

Label: Tugboat Records


Release Date:2022年7月1日


 

Tracklisting


1. Rip Off
2. Speeding 72
3. Medicine
4. Rockstar
5. Motorbike
6. Tall Home
7. Lucky
8. Brave
9. Callin Me
10. Spider
11. No Stage
12. No Bite

 

Listen/Buy On bandcamp

 

The Smile


先週、トム・ヨーク擁するザ・スマイルは、クロアチアのザグレブで行われたショーでヨーロッパツアーの日程のスタートさせました。

 

クロアチアのライブでは、デビューアルバム「A Light For Affection Attension」に収録されなかった「Friend of A Friend」という新曲を披露していますが、その二日後、ドイツ、ベルリンで行われたショーの中で、これとは別の新曲「Bodies Laughing」をファンの前でお披露目しています。


5月20日、ベルリンでのライブステージのMCにおいて、フロントマンのトム・ヨークは「Bodies Laughing」と題された新曲が、ショーの前日に書かれたものだと明らかにしています。

 

 

beabadoobee Photo:Erika Kamano
 

 

フィリピン生まれ、イギリス出身のシンガーソングライター、Z世代を代表するミュージシャン、ビーバドゥービーは、新作アルバム「Beatopia」を7月15日ににDiry Hitからリリースすると発表しています。

 

アルバムの先行シングル「Talk」「See You Sonn」に続いて、シンガーソングライターは新たな先行シングルを公開しました。「Love song」と題された「Beatopia」の最新のプレビュートラックについて、ビーバドゥービーは声明を通じて述べています。

 

「Love Song」は、二作目の EP以来、少し経ってから書いた曲です。コ−ラスパートのアイディアは、「Loveworm」をリリースした際に、既に書いていて、それを少しだけ手直ししています。

 

しかし、私はそれを歌うためのコードがなかなか思い浮かばなかった。そのため、結局、出来上がった曲については、いくらか奇妙なチューニングのように聞こえるかもしれない。これは、前のアルバムで書いたのとは別タイプのラブソング。結果的に、このトラックは、新作「Beatpia」のために最後に描き下ろした楽曲となった。

 

 


 

 

 

beabadooobee 「Beatopia」

 


 

 

Label: Dirty Hit

 

Release : 2022年7月15日 

 

 Tracklist;

 

1. Beatopia Cultsong
2. 10:36
3. Sunny day
4. See you Soon
5. Ripples
6. the perfect pair
7. broken cd
8. Talk
9. Lovesong
10. Picture of Us
11. fair song
12. Don’t get the deal
13. thinkerbell is overrated
14. You’re here that’s the thing

 「93」は、2021年のコラボレーションアルバム「Rocket」に続く、2022年のデュオの最初のリリースとなります。 これは、90年代の素晴らしいヒップホップレコードに敬意を表して書かれたシングルです。

 

Mr. Jukes& Barney Artist

ボンペイ・バイシクル・クラブのジャック・ステッドマンとして知られるMr.Jukesは、今回のリリースについて以下のように述べています。

 

略奪者・・・サイプレス・ヒルのブラックサンデー・・・。この魔法のようなヒップホップイヤーに改めて敬意を表しておきたいと思いました。

 

さらにコレボレーションを務めたバーニー・アーティストは次のように説明を加えています。

 

ツアー中に、ゴールデンエイジ・ヒップホップを片っ端から聴いた後、私とジャックは、「)3」の制作に取り組みました。1993年に多くの素晴らしいヒップホップレコードが生み出されたことに気がつい気ました。私たちは本当にこのことに敬意を表しておきたいと考えたいた。前を行く偉人達、先駆者へのリスペクトを独自の方法によって示したいと考えていたんです。

 

 



英国のミュージシャン、シンガーソングライターとして活動するジェイムス・ブレイクは、ソフトウェア開発を手がける企業、Endelと共同で、アンビエントアルバムをポリドール/ユニバーサル・ミュージックからリリースしました。




これは3月にEndelというアプリケーションを通じてリリースされた最初の作品をあらためて各種配信サービスによって、一般的に普及させていこうと目的で再リリースが行われています。

 

 

昨年に話題作「The Friends That Break Your Hearts」をリリースしたジェイムス・ブレイクは、今年に入り、ストレスストレス、生産性の向上、 睡眠の改善を目的としたパーソナライズされたサウンド環境を作成する企業「Endel」と協力し、同社の提供するアプリケーションを介して利用出来る一時間に及ぶ「睡眠用のサウンドスケープ」をリリースしました。ジェイムス・ブレイクは、プレスリリースを通じて、この画期的なプロジェクトについて以下のように述べています。

 

EndelのAIの科学に基づいたサウンドで、私たちは、美しいだけでなく、意味のあるもの、実用的な音楽を今回発明したんだと思っています。

 

 

IT企業「Endel」のアーティスト・リレーションズにおける責任者を務めるKonstantin Elchevはまた、次のように述べています。

 

まさに、生きるための活力となりえるような作品です。ブレイクの協力によって素晴らしいサウンドスケープが完成したことを私たちは誇りに思っており、今回、新たに多くの人に利用していただけるように、ストリーミングプラットフォームに適したバージョンを提供出来ることを嬉しく思っております。


 ワーナー・ミュージック・グループは、イスラエル/テルアビブの拠点を置く新しい音楽関連会社である「Warner Music Israel」の立ち上げを発表しました。同社は、ワーナー・ミュージック・イスラエルのゼネラルマネージャー、Maraiah Mochiah氏が率いることが決定しました。

 

Warner Music Israel Maraiah Mochiah
 

Moraiahは、A&R,マーケティング、アーティストの管理に20年以上も携わってきました。過去に、ワーナー・ミュージックのイスラエルのディストリビューターを務めたLev Group Mediaで10年以上の勤務経験があります。

 

彼女のワーナー・ミュージック・イスラエルにおける新たな役割は、Warner Recorded Musicの新興会社の社長であるAlfonso Perez-Sotoに報告を行い、ワーナー・ミュージック・トルコのゼネラルマネージャーであるGulce Ozysilpinarと緊密な連携を行い、ギリシャ、イスラエル、トルコといった地域の新たなアーティストの作品リリースを管理していく予定となります。

 

ワーナー・ミュージック・イスラエルは、今後、アニッタ、ブルーノ・マーズ、カーディーB、コールドプレイ、デイヴィッド・ゲッタ、デュア・リパ、エド・シーラン、パウロ・ロンドラ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、サウィーティーなど、WMGの国際的なスーパースターアーティストの作品をこの地域で販売、及び宣伝活動を行っていく計画がある。イスラエルは、現在、世界の中で最も急成長している音楽市場であり、世界の業界団体の”IFPI”は、記録された音楽の収益が2021年に10.2%増加したと報告しています。 


 今回、ワーナー・ミュージック・イスラエルの最高責任者に就任したMaraiah Mochiah氏は、以下のようなコメントを提出しています。

 

「私たちの国ーイスラエルーは、我々が世界の舞台に押し上げることを望んでいるユニークで並外れた才能に満ちている。近い将来、イスラエルで多くのインスピレーションを与えるアーティストを見つけることになるはずです。

 

 Warner Recorded Musicのアルフォンソ・ペレス・ソトは、さらにこの決定について以下のように述べています。

 

マライア(Maraiah Mochiah)は、この国の音楽業界で豊富な経験を持っているため、新たな場所で私たちの活動を主導していくのに最適な人物です。

ワーナー・ミュージック・イスラエルを、地元のスターを数多く輩出するような大国に変えていきたいと、私たちは考えています。アーティストに、ワーナー・ミュージック・イスラエルの有名なグローバルネットワークを利用する機会を提供することにより、今後、この国で最もエキサイティングな才能を見いだすことを目指していく所存です。

 

今回、ワーナー・ミュージック・イスラエルの責任者に就任したMaraiah Mochiahは、当初、タワーレコードのAzrieli(イスラエルの都市)支店でキャリアをスタートさせた。その後、彼女は、WMG、及び、BMGの音楽レーベル、レパートリーマネージャとーとしてHed Arziに参加している。その後、Lev Group Mediaに参加し、十年以上、ゼネラルマネージャー、A&Rクリエイティヴコンサルタントとして勤務した。この間、Warner Music,Warner Chappell Music,Beggars Group,Domino Recordings,Kobalt Music Groupといったレコード会社の事業に関わっている。

 

最近では、イスラエルに本拠を置くレーベル”Anova Music"のビジネス及び同期チームに携わった他にも、アーティストマネージャー、レーベルのコンサルタントと業界内での豊富な経験を持つ。彼女が今後、どのような経営手腕をイスラエル国内で見せていくのかに注目したいところです。

 5月24日、シェアされたファン通信の最新号で、ニュージーランドのポップスター、Lordeは「私は、Kendrickを愛している。現代音楽で最も人気と影響力のあるアーティストが、神経を働かせ、間違いを認め、世代間のトラウマや偏見を処理しようとする姿に頭が上がらない」と敬意を表している。

 


また、「アルバムの開き方、最初の数曲のペースと熱さが好きです、と続け、また、「後のCount Me Out、Auntie Diariesでの構築とストリングス...特別だった」と、ロードは語っている。


ケンドリック・ラマーは、5月13日に「Mr.Moral & the Big Steppers」をリリースした。この2枚組LPには、Duval Timothy、Thundercat、PortisheadのBeth Gibbons、Pharrell、Baby Keem、Ghostface Killahらが参加しています。このレコードは、ラマーにとって2017年の『DAMN』以来で、Top Dawg Entertainmentからの最後のリリースとなる。


LordeとLamarは、ともに、今夏、グラストンベリーへの出演が決まっており、ケンドリック・ラマーにとっては、同フェスでのデビュー・パフォーマンスとなる。Lordeは現在UKツアー中で、来月にはバルセロナのPrimavera Festivalへの出演を含むヨーロッパ横断を控えている。


 

デペッシュ・モードのアンディ・フレッチャーが60歳で死去した。


「私たちの親愛なる友人、家族、そしてバンドメイトであるアンディ・フレッチ・フレッチャーの早すぎる死にショックを受け、圧倒的な悲しみでいっぱいです」とバンドのソーシャルメディアアカウントに通じてメッセージが投稿された。「フレッチには真の心があり、サポートが必要なとき、会話が弾むとき、大笑いするとき、冷たいビールを飲むとき、いつもそこにいた。私たちの心は彼の家族とともにあり、この困難な時期に彼らのプライバシーを尊重し、彼らのことを考え続けてくれるようお願いします」


フレッチャーは1961年にイギリスのノッティンガムで生まれ、幼少の頃にバシルドンに移り住んだ。そこで、後にデペッシュ・モードの創設メンバーとなるヴィンス・クラークに出会ったという。70年代後半、クラークとNo Romance In Chinaというバンドを始めた。マーティン・ゴアと出会った後、全員でComposition Of Soundという別のトリオを結成した。1980年、デイヴ・ガハンが加入し、バンド名をデペッシュ・モードに改める。


1981年のデビュー・アルバム『Speak And Spell』を最後にクラークが脱退するが、フレッチャーは現役メンバーとして活動を続け、全キャリアを通じてキーボードを演奏した。マーティン、ゴアとともに、デペッシュ・モードで17枚のアルバムをリリースし、最新作は2017年の『Spirit』である。2020年にRock And Roll Hall Of Fameに殿堂入りした。



  Florence+The Machine  「Dance Fever(Deluxe)」

 


 Label: Universal Music/A Polydor


 Release Date: 5/18,2022

 

 

 フローレンス・ウェルチ率いる、イギリスのロックバンド、フローレンス+ザ・マシーンの最新作「Dance Fever」は、ジャック・アントノフをゲストミュージシャンとして迎えいれ制作されました。すでに、先行シングルのミュージックビデオから、このアルバムのストーリーが明確に描き出されており、それらはロード・オブ・ザリングをはじめとするファンタジー映画に見られるような中世ヨーロッパの文学性の雰囲気が滲み出ていました。さらに、この作品は、それらの世界観を受け継ぎ、現代的なディスコポップ、コンテンポラリー・フォークを融合させることによって、さながらハリウッド映画のようにダイナミックな迫力を持つポップミュージックが生み出されています。


今作のレコーディングのほとんどはロンドンで行われています。しかし、アルバムの制作段階の最初期に暗礁に乗り上げ、フローレンス・ウェルチ、及び、バンドは、パンデミックウイルスの蔓延のため、他の多くのミュージシャンと同じように、レコーディング作業を中断せねばならなくなりましたが、そのマイナスの反動があったことにより、ウェルチは、社会的な現象や事件に眼差しを注ぎ、それらをユニークさを交えて、ソングライティング、実際の歌唱法にその洞察を取り入れているように思えます。

 

フローレンス・ウェルチは、ここ2、3年の間に起きたパンデミックをはじめとする様々な世界的な事象を直視しつつ、それらをユニークかつ、幻想的に捉えることにより、アルバムの世界観を上手く引き出すことに成功しています。ベルギーの画家ブリューゲルの絵画の「死の舞踏」に描かれている「コレオマニア-舞踏病」に作品の主題を置き、それらをポピュラー音楽として見事にファンタジックな物語、視覚的な音楽として昇華しています。それらの要素は、このシンガーのもつ力強さにより派手な表現にまで高められている。さらに、テーマとして内在しているのは、パンデミックだけでなく、ウクライナ侵攻に対する叛逆のようなものも滲んでいる。それというのも、「Heaven Is Here」のミュージックビデオは、偶然、ロシアがウクライナ侵攻を行う直前にキーウで撮影が行われています。そういった歴史的な資料としても大変重要な意味、暗示が込められているのです。

 

「Dance Fever」の根幹をなす中心的な主題「中世の舞踏病」は、謂わば、現代における大衆の扇動に対するイギリスのアーティストらしい紳士性、気品あふれる社会的風刺がオブラートに包まれて表現されている。しかしながら、すごいと感心してしまうのは、フローレンス・ウェルチが歌うと、それほど深刻にならずシリアスにもならない。その理由は、彼女が現実を一種の幻想としてみなしているからなのかもしれません。それでも、彼女の歌声はどこまでも真摯であるため、リスナーの心を強く捉える力強さがある。さらに、彼女は、自分の高らかな歌声によって、聞き手に対して、慈しみあふれる手を差し伸ばす。そこには、たとえ、どのような暗い状況にあったとしても、それを幻想的にとらえなさいという、このアーティストなりの優しいメッセージが示されているようにもおもえる。アルバムは、常に、ゴシック色のつややかでゴージャスな雰囲気に彩られており、これまでの作品よりもたしかな手応えに溢れ、歌声には円熟味や深みがあり、物語として大掛かりな表現性を、ウェルチは自身の歌そのものの持つパワーによって引き出している。特に、「Back In Town」で見られるゴスペル調の渋さと深みを併せ持つ素晴らしいポピュラー・ソングは、パンデミックを経験したからこそ生み出されたもので、ウェルチのシンガーとしての精神的な大きな進化、さらに、慈愛のような情感がありありと表されていると言えるでしょう。

 

その他にも、追加リリースされたデラックス・バージョンには、オリジナル盤に収録されていた4曲のアコースティックバージョンに加え、アルバムを制作するにあたって最もウェルチが影響を受けたというイギー・ポップの「Search and Destroy」のカバーが収録。これらのゴージャスな大衆音楽は、ポップな性質、それとは相反するロックとパンクの性質を兼ね備え、現代と中世を音楽の物語を介して自由自在に往来する想像力に富んだ素晴らしい作品の一つです。

 

 

88/100

 


Featured Track 「Back In Town」


 

 

 

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