Courtney Andrews  Photo:Brett Warren


アリゾナ州フェニックス出身のシンガーソングライター、Courtney Marie Andrewsが2020年の『Old Flowers』に続く作品のリリースを発表しました。新作アルバム『Loose Future』は10月7日に、Fat Possumからリリースされます。この発表に併せてアルバムの先行シングル「Satellite」と付随するビデオが公開されています。


コットニー・マリー・アンドリュースは、プレスリリースを通じて以下の通りに述べています。


「私はこれまでたくさんのラブソングを書いてきたけど、いつも失恋のような色合いがあった。

 

でも、『Satellite』は屁理屈抜きのラブソングです。私は前を見て、誰かの謎に恋したいと思った。

 

愛がどのように私を傷つけるかを疑ったり、扇動したりすることなく、愛を受け入れるのです。音的には、宇宙へ行きたかった。このたぐいの愛情は、地球に縛られるものではありません」

 

 


コットニー・マリー・アンドリュースは、今回、新作アルバム「Loose Future」をニューヨークの保養地として知られるキャッツキル山脈にあるFlying Cloud Recordings Studioで、シンガーソングライター、サム・エヴィアンと録音し、共同でプロデュースを行っています。次のフルアルバムには、Grizzly BearのChris Bearがドラムで参加しており、ほかにも、Bonnie Light HorsemanのJosh Kaufmanといったミュージシャンがレコーディングに参加しています。 

 

 

Courtney Marie Andrews 「Loose Future」

 

 

 

Label: Fat Possum 


Release Date: 2022年10月7日

 

 

Tracklist

 

  1. Loose Future
  2. Older Now
  3. On The Line
  4. Satellite
  5. These Are The Good Old Days
  6. Thinkin’ On You
  7. You Do What You Want
  8. Let Her Go
  9. Change My Mind
  10. Me & Jerry

 

 

 Fat Possum Records:


https://fatpossum.com/products/loose-future

 

Editores  photo:RAHI REZVANI


4月に「Heart Attack」で2019年以来の新曲を発表したEditorsは、新アルバムの制作を発表した。


9月23日にPlay It Again Samからリリースされる「EBM」は、グループにとって7枚目のレコードとなり、新バンド・メンバーのBlanck MassことBenjamin John Powerを迎えての初作品となる。


「このアルバムには強い身体性がある」と、ベンジャミン・ジョン・パワーは言う。「EBMは、人々とつながり、非常に物理的な空間を満たすことを意図して誕生した。しかし、このアルバムには感情的な身体性があり、切迫感とパニック感がある。不安感。より優しい瞬間でさえも、つながりを求めているんだ。


このニュースと共に新曲「Karma Clim」を公開したTom Smithは、「世界一般からだけでなく、人からどう思われるかという快楽主義的な逃避についてだ」と述べている。




Editors 「EBM」

 




Label: Play It Again Sam

Release Date: 2022年9月23日


Tracklist


1.Heart Attack

2.Picturesque

3.Karma Climb

4.Kiss

5.Silence

6.Strawberry Lemonade

7.Vibe

8.Educate

9.Strange Intimacy

 

Taylor Hawkins


フー・ファイターズのドラマー、故テイラー・ホーキンスの追悼コンサートが、9月にロンドンとロサンゼルスで開催されることが決定しました。現存するフー・ファイターズのメンバーとホーキンスの家族が力を合わせ、彼の素晴らしい音楽的遺産を称えるためにこの公演を開催する予定だ。


今のところ詳細については明らかにされていませんが、この公演は "オールスター・ロックンロール・ショー "と銘打たれている。9月3日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで、9月27日にロサンゼルスのザ・キアフォーラムで行われる予定です。


ホーキンス未亡人アリソンは、声明の中で、彼の死後数ヶ月の間に溢れんばかりの愛を注いでくれたフー・ファイターズのファンやコミュニティに感謝の意を表している。


その声明文の全文は下記からご覧いただけます。


フー・ファイターズのグローバル・コミュニティとテイラーのファンの皆さん、そして私たちの愛するテイラーに注いでくれた一人ひとりの愛に、深い感謝と賞賛を捧げます。想像を絶する悲しみの中、皆さんの優しさは私たち家族にとってかけがえのない慰めとなっています。


テイラーの妻として、また子供たちに代わって、皆さんが彼にとってどれほど大切な存在であったか、そして彼がすべてのパフォーマンスにおいてどれほど「皆さんの靴下を脱がせる」ことに献身的であったかをお伝えしたいと思います。テイラーはフー・ファイターズの一員であることを光栄に思い、バンドでの夢のような役割を25年間毎分大切にしていました。バンドメンバー、そしてフー・ファイターズの延長線上にあるチームを家族だと思っています。


テイラーの愛すべき精神と音楽への深い愛情は、彼が他のミュージシャンとのコラボレーションを楽しんだり、彼が貢献し作り上げた曲のカタログを通して永遠に生き続けることでしょう。


彼の人生を祝い、彼の遺産と彼が与えてくれた音楽に敬意を表することは、彼を最も愛した私たち全員の責任です。


皆さんの愛とお見舞いに改めて感謝します。テイラーは皆さんを愛していましたし、私たちも皆さんを愛しています。


感謝をこめて。


アリソン・ホーキンス

 

テイラー・ホーキンズは、3月25日にコロンビアで亡くなりました。死因は特定されていません。


Cass McCombs 

 

カルフォルニア州コンコード出身のシンガーソングライター、Cass McCombs(キャス・マックームス)が、3年ぶりのアルバムで帰ってきます。

 

ニューアルバム『Heartmind』は、8月19日に”Anti”からデジタルリリースされる。前作『Tip of the Sphere』に続く本作には、McCombsの最新曲「Belong to Heaven」と、Wynonna JuddとCharlie Burnhamをフィーチャーしたニュー・シングル「Unproud Warrior」が収録されています。新曲のミュージックビデオも同時公開されておりますので、下記よりご覧ください。


今回、マックームスは、ニューヨークのブルックリン、カリフォルニアのバーバンクで『Heartmind』のレコーディングを行いました。Shahzad Ismaily、Buddy Ross、Ariel Rechtshaidと共同でプロデュースした。HeartmindはRob Schnapfがミキシングし、Joe Russo, Kassa Overall, Danielle Haim, Chapin Sisters, Frank LoCrasto, Nestor Gomezが参加しています。 

 


キャス・マックームスは、今月、カリフォルニアで数回の公演を行っています。9月には、再びツアーに出る予定です。 

 

 



Cass McCombs 「Heartmind」




Label: Anti


Release: 2022年8月19日


1.Music Is Blue

2.Karaoke

3.New Earth

4.Unproud Warrior

5.Krakatau

6.A Blue,Blue Band

7.Belong To Heaven

8.Heartmind 




Anti records

 

https://www.anti.com/releases/heartmind/



 

4月に最新アルバム「watch my moves)をリリースしたアメリカのギタリスト/シンガーソングライター、カート・ヴァイルは、テレビ番組「The Late Show With Stephen Colbert」に出演しています。


その際、ヴァイルは「watch my moves」のシングル曲でとして収録されている、これまで書いた曲の中で最も気に入っていると彼自身が話していた「Mount Airy Hill (Way Gone)」を演奏した。また、ウェブ限定曲としてJohn Prineの曲「How Lucky」もステージで披露してくれました。


カート・ヴァイルが、この曲を2020年の『Speed, Sound, Lonely KV EP』でジョン・プリン本人とデュエットした経緯があるのは覚えいらっしゃる方もいるかもしれません。それは、ジョン・プリンが生前に完成させた最後のレコーディングでした。ライブパフォーマンスは以下よりご覧ください。

 

 



Iceland Music は、アイスランド人アーティストの全コンサートリストを自動生成し、ユーザーがアイスランドから新しい音楽を発見できる発見ハブ、Iceland Music LIVE を開始しました。


Iceland Music LIVEは、Iceland Musicのサイト上でホストされ、アイスランド人アーティストのすべてのツアー日程(海外を含む)を自動的に生成するリストを特徴とし、コンテンポラリークラシック、インディー、ポップ、ジャズなどのジャンルをカバーする20のプレイリストを通じて、アイスランドの音楽シーンから新しい才能を発見できるようユーザーを後押しします。


コンサートフィードは、Mobilitusが運営するデータベースをもとに自動生成され、現在36カ国で開催される48アーティストによる700以上の公演を掲載しています。コンサートリストは、アーティスト別、日付別、場所別にソートすることができ、ユーザーはワンクリックで公演のチケットにアクセスすることができます。


Ólafur Arnalds sunrise session


アイスランド・ミュージックのマネージング・ディレクターであるシグトリグル・バルドゥルソン氏は、「国際社会がどれだけアイスランドの音楽を愛しているかを知っているからこそ、私たちのアーティストが世界中で開催している公演を、誰もが簡単に知ることができるようにしたいのです。今のところ、アイスランドのアーティストが国際的に公演しているショーを一晩に3つほど紹介しています」


Ólafur ArnaldsはIceland Music LIVEについて、さらに説明しています。「Iceland Musicの機知に富んだ人々が、アイスランド音楽についての言葉を増幅させ広めるために見つけたもう一つの方法であり、ミュージシャンがツアーの実現に苦労している時代にはとても必要でありがたい努力です。またツアーで会いましょう!」


Sigur RósのKjartan Sveinssonは、「これらのアーティストがついに世界中の人々のために音楽を演奏するのを見るのは素晴らしいことです」と付け加えました。


さらに、MobilitusのCEOであるToti Stefanssonは、「私たちは、アイスランドのアーティストのチケット販売を効率化できることを誇りに思っています。チケット販売業界で10年間働いてきた経験から、多くのアーティストにとってライブ音楽が収益源としていかに重要であるかを理解しています。この2年間は、私たちの業界にとって最も厳しい状況でしたので、最高のアーティストがツアーに復帰できたことは素晴らしいことです」と説明しています。


アイスランド・ミュージック・ライブは、icelandmusic.is/liveで現在開催中です。

 坂本慎太郎 「物語のように」 



Label: Zelone Records

Release Date: 2022年6月3日、(国内レコード盤は、9月30日から発売)

 

やはり、日本のインディー界の大御所のリリースがあると、不思議とワクワクするものがある。坂本慎太郎の六年ぶりの新作「物語のように」は、パンデミックを通じて、このアーティストの人生観のようなものを社会情勢を俯瞰して見つめなおすことによって生みだされた作品であるように思える。

 

坂本さんは、tokionのインタビューで「明るく、フレッシュ、抜けが良い感じにしたかった」と話している通り、アルバムにはそこまで時代背景を象徴したような暗鬱な閉塞感のようなものは見受けられない。ゆら帝時代から一貫しているように、シニカルで、本気なのかどうか定かではないユニークさを交え、坂本慎太郎の一貫した世界がアルバムの底流には通じている。MTRでのデモテープづくりという古いスタイルも、このアルバムのノスタルジアあふれる雰囲気をいや増している。時代観とは距離を置いたまろやかなノスタルジア、それこそが坂本慎太郎さんの魅力であり、その「まったり感」を楽しむための一作であると言えるかもしれない。そして、このアーティストらしい歌詞の独特なニュアンスも健在で、それらは「物語のように」、「それは違法です」、「君には時間がある」といった楽曲に表れている。このシニカルで、ちょっと斜め上を行くかのような、坂本さんの言葉の持つ力が随所にきらりときらめいている。

 

既に、海外でも豊富なライブ経験、リリース経験がある坂本さんではあるものの、そういった国際意識とは裏腹に、やはり、「英語で歌うという概念は頭になかった」ようです。なぜなら、彼は誰よりも日本語を愛し、その響きを愛する人物だからである。上記のインタビューで話している通り、海外の人にも、音楽性が通じれば、言葉がつながらないという要素は、むしろプラスに転ずると坂本さんは考える。もちろん、それは細野晴臣さんがLAのライブで受け入れられ、既に「ハネムーン」の歌詞が世界の共通語となっていることからもよく分かることかもしれない。

 

アルバムの音楽性としては、具体的に、このアーティストと指摘するほどの知見を持ち合わせていないものの、 70年代の邦楽ロックに加えて、海外のアーティストの影響を受けて生み出された作品というように見受けられる。それは、ポップス、ハワイアン、サーフ、アフロビート、ファンク、サイケデリック、と、無類の音楽フリークとしての表情を併せ持つ坂本さんらしいサウンドの妙味と相まって、温かく、力みの抜けたグルーヴが作品全体に滲んでいる。これらのサウンドには、音楽を演奏することの喜びにあふれているだけでなく、時代の閉塞感を打破する力が込められている。そして、人生や音楽をより心から楽しむためには、ちょっとした「遊び心」が必要だと教えてくれており、さらに、ときには、人生をこれまでと違った角度から眺めてみることの重要性を教えてくれる。「物語のように」は、日本の正真正銘のインディー・アーティストのキャリアの分岐点であるとともに、彼の最良のアルバムとして挙げても良いのではないか。

 

 

Critical Rating:

78/100

 

 

 

 


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Jack White  photo:Paige Sara 

 

今年の夏、フジロック’22での来日公演を間近に控えている、アメリカのロックシンガー、Jack Whiteが、2022年発表のセカンド・アルバム『Entering Heaven Alive』に収録されるニュー・シングル「If I Die Tomorrow」を公開しました。この曲は、Brantley Gutierrezが監督したビデオと併せて公開されています。


「Entering Heaven Alive」は、今年、ジャック・ホワイトが4月8日に発表した「Fear Of The Dawn」に続くフルアルバムとなり、Third Man Recordsから7月22日にリリースされる予定です。Whiteは、今年二作目のアルバムの先行曲として4月にシングル『Fear of the Dawn』をリリースしています。

 

 

 


 

JACK WHITE 『ENTERING HEAVEN ALIVE』

 

 

 

レーベル:Third Man Records

 

発売日: 2022年7月22日


収録曲:


1. A TIP FROM YOU TO ME 
2. ALL ALONG THE WAY 
3. HELP ME ALONG 
4. LOVE IS SELFISH 
5. I’VE GOT YOU SURROUNDED (WITH MY LOVE)
6. QUEEN OF THE BEES 
7. A TREE ON FIRE FROM WITHIN 
8. IF I DIE TOMORROW 
9. PLEASE GOD, DON’T TELL ANYONE
10. A MADMAN FROM MANHATTAN 
11. TAKING ME BACK (GENTLY)

 

 

NEU Michael Rother,Klaus Dinger
 

クラウトロックのアイコンであるNEU! (Michael Rotherと故Klaus Dinger)は、今年、セルフタイトルのデビュー・アルバムから50周年を迎え、「NEU! 50! ボックスセット」をGrönlandから9月23日に発売します。



また、次いで、6月17日には、カラー・ヴァイナルとカセット・ヴァージョンの『NEU!』をリリースする予定です。 
 
 
この「NEU! 50! ボックスセット」には、スタジオアルバム「NEU!」、「NEU! 2!"」、「NEU! 75」に加えて、「NEU! トリビュート・アルバム」には、The National, IDLES, Man Man, Mogwai, Guerilla Toss, Alexis Taylor, Yann Tiersen, They Hate Change、などの楽曲のリワークが収録されるとのことです。


今回、公開されたのは、Stephen Morris (New Order, Joy Division) と Gabe Gurnsey (Factory Floor) による名曲 "Hallogallo" のリミックスで、モーター系のグルーヴをそのままに、モダンなエレクトロニック・タッチを加えています。ジョイ・デイヴィジョン、ニューオーダーのメンバーとしてUKのシーンで活躍してきたステファン・モリスは以下のように説明しています。


 「私が初めてNEU!を聴いたのは、ファースト・アルバムが発売されて間もない1972年のいつかの終わり頃だった。

 

「誕生日プレゼントとしてもらったんだと思う。15歳だった私は、ちょっと奇妙で珍しい音楽に夢中になっていた。こんな音楽は聴いたことがなかった。本当に素晴らしかった。最初の数秒の催眠術のような'Hallogallo'から私は夢中になってしまったのです。


マイケル・ローターとクラウス・ディンガーが誰なのか、まったく知らなかった。音楽新聞にインタビューは載っていなかったが、真っ赤なスリーブの裏側にある2枚の小さな写真が、私が知るべきことのすべてを語っていた。
 
彼らの奏でる音は、とてもリアルで、生き生きとしていて、エモーショナルだった。アンビエントでドライヴ感のあるサウンドは、まるで私のベッドルームに彼らが一緒にいるような感覚でした。言うまでもなく、私はこのアルバムを何度も繰り返し聴き、NEU!がいかに素晴らしいか、友人たちを死ぬほど退屈させました。これこそ、私が作りたかった音楽だった。50年経った今でも、彼らの影響は至る所で聞くことができる。

 


 

 


 



「NEU! 50! Box Set」



 
「NEU! 50! Box Set」 IS OUT 9/23  ON Grönland 
 

 
 
Neu! Tribute Album 
 


1. Im Glück (The National Remix)
2. Weissensee (Fink Version)
3. Super (Mogwai Remix)
4. 4+1=5 - Alexis Taylor
5. Hallogallo (Stephen Morris and Gabe Gurnsey Remix)
6. Lieber Honig (Yann Tiersen Remix)
7. Super (Man Man Remix)
8. Negativland (Idles Negative Space Rework)
9. Zum Herz - Guerilla Toss
10. After Eight (They Hate Change Cover)

 

 

Neu! 50 Vinyl Boxset

 


1. LPGRONI / NEU! / NEU!
2. LPGRONII / NEU! / NEU! 2
3. LPGRONIII / NEU! / NEU! 75
4. LPGRONTI / NEU! / Tribute album
5. LPGRONTII / NEU! / Tribute album
6. Stencil
7. Booklet

 

 

Neu! 50 CD Boxset



1. CDGRONI / NEU! / NEU!
2. CDGRONII / NEU! / NEU! 2
3. CDGRONIII / NEU! / NEU! 75
4. CDGRONIV / NEU! / NEU! `86
5. CDGRONT / NEU! / Tribute album
6. Stencil
7. Booklet



 

Tim Burgess


1990年代のブリットポップシーンの象徴的なバンド、The CharlatansのTim Burgessは、この2年間、Twitterのリスニングパーティーを何百回も開催しただけでなく、音楽制作も行ってきた。彼の新しいソロアルバム『Typical Music』は、9月23日にBella Unionからリリースされる予定だ。



 「私は再び世界を愛するようになった」とバージェスは言う。「コヴィッドの間、私は本を山ほど読み、ギターが上達した。

 

「新たな視点が生まれた。ソロ・アルバムを作る自分になる方法を学びたかったんだ。言うまでもなく、人々は私という人物を、The Charlatansのシンガーとして見ている。それは変わりません。そして、Twitter担当としての私もいます。でも、僕はこの世界に再び恋をし、この世界に僕を連れて行ってほしいと思った」


『Typical Music』は、彼が、ウェールズの有名なロックフィールド・スタジオで制作した22曲入りのダブルアルバムである。

 

「ダブル・アルバムのことはみんな知っているよね」とバージェスは言う。「歴史的に、ダブルアルバムは贅沢なものだと考えられてきた。でも、私は、自分がやっていることはその逆だと思うようになったんだ。自分がやってきたことをすべて伝えたいと思った。どんなアイデアも、まるで最高のものであるかのように扱い、細心の注意を払わなければならなかった。自分のすべてを捧げたかった。それがあったんだ」



以上のように、紹介の兼ね合いとしてバンドの名を出したけれど、ティム・バージェスは既にシャーラタンズのメンバーではなく、一人の独立した人物であり、ミュージシャンとなっている。アルバムからのファーストシングルは、タイトル曲となり、うねるようなサイケデリックな領域から始まり、最後には、少しクラフトワークのようなテクノの雰囲気になる。ミュージックビデオはGodley & CremeのKevin Godleyが制作しており、以下で御覧になることができます。

 

 



2005年に惜しくも解散したスコットランドのインディーズ・レジェンド、The Delgadosが17年ぶりに再結成し、ライブツアーを行うことを発表した。2000年にリリースされた "The Great Eastern "などをはじめとする一連のアルバムは、スコットランドが生んだ最高の作品のひとつであり、バンドは初期の活動で実に特別なバックカタログを作り上げた。

 

その後、Emma Pollock(エンマ・ポロック)は、ソロ活動を行い、他のメンバーはChemikal Undergroundというインディペンデントレーベルに専念していた。現在、Delgadosは再結成し、2023年1月にライブを予定しているようだ。


久しぶりの再始動を始めるに当たって、バンドは次のようなメッセージをファンに向けて添えている。


「1994年にThe Delgadosを始めたとき、すぐに楽でシンプルだと感じた。相乗効果とケミストリーがあったんだ。

 

4人の人間がそれぞれ違う方向から、しかし同じ目的地に向かって引っ張られている。2人は演奏が下手で、2人はまったく演奏ができなかったのですが、その未知の感性が私たちのガイドでした。

 

それから25年ほど経ち、バンドは15年前に解散したが、私たちは(モグワイの)スチュアート・ブレイスウェイトの結婚式に車で向かっていた。10年以上ほとんど一緒に過ごしていないんだけど、以前のように楽でシンプルで...もう一度一緒に演奏するのがいいかもしれないって思ったんだ。

 

この公演は、1月20日に英国、ブライトンで始まり、1月21日のロンドンのShepherds Bush Empire、1月25日のスコットランド・グラスゴーのBarrowlandsでのショーがハイライトとなります。

 


The Sea And CakeのSam Prekop(サム・プレコップ)と、同じくTortoiseのバンドメイトJohn McEntire(ジョン・マッケンタイア)は、双方とも、シカゴ音響派の巨頭として知られる。

 

彼らがタッグを組んで、来月、Thrill Jockeyからリリース予定のニュー・アルバム『Sons Of』を生み出す。

 

この作品は、2019年にヨーロッパで行われた即興ライヴから生まれた。本日リリースされた約8分に及ぶ長大なシングル「A Ghost Of Noon」は、これらのライブの1つから直接切り出されたものだ。遊び心に満ちた忙しさがなければ、ニューエイジと表現できるような静謐さを備えた、揺らぎ、うねるようなシンセサイザーの旅である。

 

 

 

Sam Prekop&John McEntire 「Sons Of」

 


 

Tracklist

 

1.A Ghost Of Noon

2.Crossing At The Shallow

3.A Yellow Robe

4.Ascending By Night


 

ピクシーズが、再結成後4作目、2019年の『Beneath The Eyrie』以来となるニュー・アルバム『Doggerel』を正式にアナウンスした。(特集記事はこちらよりお読み下さい)

 

彼らは、最新作をバーモントのスタジオGuilford Soundでレコーディングし、9月30日にリリースされる予定。今週初め、アルバム制作の舞台裏を紹介するアルバム・トレーラーを公開したが、続いて、今日、リード・シングル "There's A Moon On "を公開した。


フロントマンのブラック・フランシスは、ニュー・アルバム『Doggerel』について、"僕らはとてもビッグで大胆でオーケストレーションされたものを作ろうとしているんだ "と語っている。


「パンキーな曲はとても好きなんだけど、あの曲は人為的に作ることはできない。俺たちが遭遇しているこの特別なエネルギーを使ってできることは他にもあるんだ。

 

一方、このバンドのサウンドの中核を担う存在、ギタリストのジョーイ・サンティアゴはこう語っている。

 

「今回、僕らは以前より成長したんだ。もう、2分以内の曲はない。ちょっとしたブレイクはあるし、よりオーソドックスなアレンジもあるけど、それでも僕たちらしいひねりはあるんだ 」




Pixies 「Doggerel」




Label: BMG


Release Date: 2020年9月30日


収録曲


1.Nomatterday
2.Vault Of Heaven
3.Dregs Of The Wine
4.Haunted House
5.Get Simulated
6.The Lord Has Come Back Today
7.Thunder And Lightning
8.There’s A Moon On
9.Pagan Man
10.Who’s More Sorry Now
11.You’re Such A Sadducee
12.Doggerel


DoggerelはBMGから9/30に発売されます。


2018年以来、四年ぶりに開催される英国のポストハードコアバンド、Quicksansの11月来日公演に、東京の伝説的なニュースクールハードコアバンド、ENDZWECKの出演の出演が決定しました。

 

ENDZWECK

Gorilla Biscuits、Rival Schoolといった名バンドで活躍してきたWailter Schreifels率いるQuicksandは、ニューアルバム「Distant Populations」を発表後、全米ツアーを成功させています。今回の来日公演はそれに続き形となり、公演は東京での二回のみとなっています。また、バンドのサポートメンバーとして、CAVE INのStephan Brodskeyがツアーに帯同する予定です。


共演が決定したEndzweckは、1997年の結成以来、日本国内にとどまらず、アメリカ、ヨーロッパ、アジアでのツアー経験のあるバンドで、Quicksandのサポート・アクトとして素晴らしいパフォーマンスをしてくれるはずです。


本公演のチケットの二次選考は、6/8(水)18時よりe+(イープラス)にて受付が開始されます。乞うご期待。  

 

 

Quicksand(UK) 

 

 


 

 Quicksand Japan Tour 

 


 


 

2022年11月12日 渋谷GRIT

 

・18時会場 19時開演

 

・前売り: 5,800円 ドリンク代別

 

・一般発売 7月1日 10時〜

 

・当日券:未定

 

 

2022年11月13日 渋谷GRIT

 

・18時開場 19時開演

 

・前売り:  5,800円 ドリンク代別


・一般発売日 7月1日 10時〜

 

・当日券:未定

 


主催 QUICKSANDJAPANTOUR 事務所


お問い合わせ:   https://grit-live.jp/


公演オフィシャルサイト:  http://waver-waver.com/




 Horsegirl 「Versions of Modern Performance」

 

 

 

 LABEL:   MATADOR RECORDS

 

 RELEASE:  2022年6月3日

 

 

 

発売当初から、日本の耳の肥えたインディー・ロックファンの間でも熱烈に歓迎された印象のあるホースガールは、Nora Cheng、Penelope Lowenstein、Gigi Reeceによって結成されたシカゴの十代の若い三人組のホープである。元々は、シカゴのスクールコミュニティーを象徴する存在としてシーンに登場し、既に幾つかのアメリカ国内フェスティヴァルでもライブを行っている。元々は、ソニック・ユースのカバーバンドとして始まっており、そのあたりのミレニアム以前のUSインディー・ロックの系譜を受け継いだバンドとして華々しくシーンに登場した感もある。

 

記念すべきデビュー作の「Versions of Modern Performance」は、マタドールからのリリースであり、いわゆるオルタナサウンドの魅力がふんだんに詰め込まれた傑作である。オルタナティヴというのは、メインストリームの反義語として生み出され、「亜流」の意味が込められている。しかし、近年では、Beach Houseを始め、既に亜流は亜流でなくなりつつある。もちろんそれ以前の1990年代初頭のグランジサウンドがビルボード・チャートの上位を占めるようになった時代から、オルタナティヴ・ロックは「亜流」という本義にはとどまらなくなっている。


ホースガールの生み出す音楽が何より魅力的なのは、これらの失われた『亜流」のサウンドの持つ妙味を今一度再解釈し、それを再定義しなおすというチャレンジ精神や冒険心にあると思われる。それはトレモロのゆらぎ(トレモロアームを使っているのかはライブを見たことがないので定かではない)、ピクシーズの初期のサウンドの持つ異質なメロディーライン、そして曲構成についても王道ではない亜流のロックサウンドを、シカゴのトリオは追求しようというのである。しかし、そのトレモロの強いトーンの揺らぎのニュアンスが引き出されたギターサウンドは、例えば、MBVのようなダンスミュージック性ではなく、近年流行のベッドルームポップに近いスタイルを取り、おしゃれで親しみやすいポピュラー・ソングとして昇華しようとしている。つまり、言いたいのは、変拍子は使わず、前衛的なアプローチ小節の単位の中におさまるように込めている。前衛的な手法を取りつつ、さほどマニアックにならないのがホースガールの最大の持ち味なのである。

 

アルバムの発売前に発表されていたいくつかの先行シングルは、このバンドの潜在能力が普通のバンドと比べて抜きん出ていることを顕著に表していた。「Dirtbag Transformation」をはじめとする楽曲は、1990年代のPavemant、Dinaosour Jrのローファイ感のあるギターサウンドに加えて、明らかに、ピクシーズの「Bleed」や「River Ehphrates」に代表されるような異質なメロディーラインを引き継いでいるようにおもえる。全般的に、ホースガールのギターサウンドは常に増幅される傾向にあり、強いディストーションにより彩られ、ヴォーカルはシンガロングであり、叙情性と暗鬱感を漂わせながらも爽やかで力強い印象を持つ。スタジオレコーディングではありながら、ライブのようなドライブ感と迫力が録音には宿っている。つまり、それがホースガールのデビュー作全体をUSインディーを通ってこなかったリスナーも惹きつけるパワーが込められているのだ。さらに、このデビューアルバムの中でのハイライトといえる「Worlds of Pots and Pans」や「Billy」に代表されるように、それらのUSインディーロックの基本的な要素に加え、アイルランドのMBVのポピュラーセンス、スコットランドのThe PastelsやThe Vaselinesといったネオ・アコースティック/ギター・ポップからの影響がほのかに垣間見える。

 

残念ながら、今や殆どのインディー・ロックの多くは、もはや「オルタナティヴー亜流」ですらなくなっている。主流から逸れ、少数派に回ることを何より恐れているのだ。付け加えておきたいのは、人工的に音が荒く作り込まれて、ガシャガシャしていれば、それがそのまま「オルタナティヴ」であるというわけではない。この点が多くのロックバンドが勘違いをしてきた。しかし、ホースガールは、インディーロックの持つ本当の魅力を探求し、それを2020年代に復権させようとする勇敢なバンドである。それらを、作り込んだ偽物の音楽ではなくて、本物のライブサウンドとして提示している点については、本当に素晴らしいというしかない。1980年代後半に登場したケンタッキー、ルイビルのスリントに代表されるように、それ以前のアメリカの西海岸のザ・ソニックスをはじめとするガレージロックシーンの魅力的なバンドのように、10代の若者たちがこういったプリミティヴでありながら、ひときわ完成度の高い音楽を生み出すというのは驚愕である。音楽の方向性として、バンドの意図するところが明快に汲み取れ、さらに芸術的で先鋭的な印象を持つ「Versions of Modern Performance」は、2020年代のアメリカのインディー・ロックの復活を高らかに告げる記念碑としての意味を持つアルバムとなる。素晴らしいオルタナティヴ・ロックバンドの真打ち登場と手放しの称賛を贈りたい。

 

 


90/100

 

 



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