これまでOiパンクや、ストレート・エッジ、Nikki And Covettesを彷彿とさせるガールズ・パンク等、多様なロックの形を探求してきたThick。近年では、曲のメロディー性とシンガロングに重点を置いてソングライティングを行っている。最新シングルも昨今の作風の延長線上に位置し、エッジの効いた痛快なパンク・アンセム。
昨年彼らのヴァージョンがリリースされたほか、2023年のアルバム『Fat Mike Gets Strung Out』にはインストゥルメンタルのオーケストラ・ヴァージョンも収録されている。今回、満を持してNOFXのヴァージョンが登場し、クリス・グラウによる人形をテーマにしたミュージック・ビデオが付属している。以下からチェックしてほしい。
このEPには、マイクが2019年のアルバム『Cokie The Clown』でストリップ・ダウン・バージョンを収録した "The Queen Is Dead "のフルバンドNOFXバージョンも収録されており、クロージング・トラック "The Last Drag "は、アルバムのオープニング曲 "The Big Drag "と対になるように意図されている。このミニアルバムは4月19日にFat Wreck Chordsからリリースされる。
2023年、バンドは記念すべきデビュー作を発表した。本作には「Do It Faster」という一撃必殺のパンクアンセムが収録されていた。
今回、ミリタリー・ガンは、アトランタのインディーロックバンド、Manchester Orchestraと組み、『Life Under The Gun』の収録曲「My Friend Are Having A Hard Time」の新ヴァージョンを制作した。
この曲は、以前公開された「Very High (Under the Sun)」と「Never Fucked Up Twice」(BullyのAlicia Bognannoをフィーチャー)と共に、今週金曜日にLoma Vistaからリリースされる『Life Under the Sun』EPに収録される。
EPには、NOFXの「Whoops, I OD'd」のカヴァー、Militarie GunとDazyの「Pressure Cooker」リミックスにゲスト参加したMannequin Pussyとの新曲「Will Logic」も収録される。アイザック・デイツ監督による「My Friends Are Having a Hard Time」の新ビジュアルは下記より。
「My Friend Are Having A Hard Time」(ft. My Firend Are Having A Hard Time)
パンク・バンドは、「ザ・トゥナイト・ショー」の司会者、ジミー・ファロンと50丁目駅で合流し、1994年のヒット曲 「Basket Case」とバッド・カンパニーの 「Feel Like Makin' Love 」のカバーを披露した。セッションに参加したファロンさんのコーラス、タンバリンの腕前にも注目しよう。
Green Day(グリーン・デイ)が『Saviors』からのサード・シングル「Dilemma」を公開した。この曲は、ライアン・バクスリー監督の新しいビデオと共に発表され、シンガーのビリー・ジョー・アームストロングが酒を飲んで床に倒れている。何年も断酒しているアームストロングにとって、この曲には深い個人的な意味がある。
1. Hot For Preacher 2. Meet Me 3. Versions Of You 4. Bad Time 5. Scars 6. Break 7. Shake With Me 8. Blood, Hair And Eyeballs 9. Hinterlude 10. Broken Down In A Time Machine 11. Teenage Heart
ポップ・パンクのアイコン、Green Dayが、近日発売予定のスタジオ・アルバム『Saviors』の制作を発表。『Saviors』は2024年1月19日にReprise/ワーナー・レコードからリリースされる。さらにリードシングル 「The American Dream Is Killing Me」も公開された。
「The American Dream Is Killing Me」には、フィルム・ノワールにインスパイアされたモノクロのミュージック・ビデオが付属しており、ゾンビの黙示録の真っ只中にいるグリーン・デイをフィーチャーしている。ビデオはブレンダン・ウォルターとライアン・バクスリーが監督し、ロサンゼルスで撮影された。
バンドは先週末、ニューアルバムから「The American Dream Is Killing Me」と「Look Ma, No Brains!バンドは、800人収容のフリーモントでソールドアウトのサプライズ・ライヴを行ない、そこで『ドゥーキー』をフロントからバックまで披露した。
The American Dream Is Killing Me」は、グリーン・デイが『Saviors』のために書き、レコーディングした最後の曲のひとつである。ビリー・ジョー・アームストロングは、この新曲を「伝統的なアメリカン・ドリームが、多くの人々にとってうまく機能していないことを表現している」と説明する。
『Saviors』のリリースは、『Dookie』の30周年を目前に控え、未発表のDookieデモ音源(4トラック・デモ、カセット・デモ)、Outtakesに加え、2つの重要なライヴ音源『Live At Woodstock』(1994年)と『Live In Barcelona』(94年6月5日)が収録された大ボリュームのデラックス・エディションがリリースされ、お祝いムードが始まっている。また、ドナルド・トランプの顔写真をあしらった新しいTシャツをリリースし、その収益金は、すべてマウイ島の火災で被災した人々に食料を提供するためのグレーター・グッド・ミュージック・チャリティに寄付された。
2021年に癌の診断を受け、治療を経て2022年に全快したホッパスは、この新作は間違いなく "これまでで最高のアルバムのひとつ "だと語っている。プレス・リリースによると、『One More Time...』はライブ・ネイションが推進する2023年の再結成ツアー中にレコーディングされ、、4月のコーチェラ・フェスティバルのラインナップに土壇場でサプライズ追加されたことで幕を開けた。
『ワン・モア・タイム...』は2019年の『ナイン』に続くアルバムで、デロンゲが抜けたギタリスト/ヴォーカリストの座にアルカライン・トリオのマット・スキバを起用したグループにとって2作目にして最後のアルバムとなる。ブリンク182は、『Take Off Your Pants And Jacket』(2001年)と『California』(2016年)で1位を獲得したのを含め、ビルボード200チャートで8曲のトップ10ヒットを記録している。
バンドは今週末、ラスベガスで開催される「When We Were Young」フェスティバルでアメリカでの日程を終え、来年2月と3月にはオーストラリアとニュージーランドでアリーナ公演を行い、その後ペルーとメキシコでも公演を行う。アルバムのストリーミング試聴は下記より。
マーク・ホッパス、トラヴィス・バーカー、トム・デロンゲのクラシック・ラインナップのトリオによる2011年の『Neighborhoods』以来となるアルバム『One More Time...』は、コロムビアから10月20日にリリースされる。バンドはまた、最近行われたゼイン・ロウとのインタヴュー映像を含む、新作のセカンド・トレーラーも公開している。
「Fell In Love」
Interview with Zain Lowe
ラモーンズが復活!? と思ったら・・・、blink-182だった・・・。彼らは今回、ラモーンズへのリスペクトとオマージュを示したニューシングル「Dance With Me」をリリースし、ファンを楽しませてくれています。
この曲は、最近リリースされた「One More Time」と「More Than You Know」に続くシングル。これらの曲は、2011年以来マーク・ホッパス、トム・デロンゲ、トラヴィス・バーカーが参加した彼らの復活作『One More Time...』からのシングル・カット。ニューアルバムは10月20日にリリースされる。
Blink182が10月20日のリリースに先駆けて、再結成アルバム『ONE MORE TIME...』から2曲の新曲を発表した。
アルバムのタイトル曲である 「ONE MORE TIME」は、内省的なバラードで、バンドのキャリアのアーカイブ映像を使った同様のテーマのミュージック・ビデオが付属している。一方、「MORE THAN YOU KNOW」はクラシックなポップ・パンク・アンセムだ。両曲の試聴は以下からどうぞ。
1『ONE MORE TIME...』は、ブリンクにとって2019年の『NINE』以来のアルバムであり、シンガー・ギタリストのトム・デロンゲとは2011年の『Neighborhoods』以来のアルバムとなる。今日のシングルは、マーク・ホッパスとトラヴィス・バーカーがデロンゲとの再結成を発表した2022年のトラック「Edging」に続く作品だ。
今月初め、Blink-182は、妻のコートニー・カーダシアンが緊急の胎児手術を受けたため、バーカーが一緒にいられるよう、長かったワールドツアーの日程をいくつか延期した。ヨーロッパ・ツアーはその後再開され、10月中旬まで公演が予定されている。その後バンドはアメリカに戻り、ラスベガスで開催される『When We Were Young Festival』のヘッドライナーを務める。来年、バンドはオーストラリア、ニュージーランド、メキシコをツアーする。
バーカーのプロデュースによる『ONE MORE TIME...』は、4月のコーチェラでのサプライズ・セットで幕を開けたブリンク182の2023年再結成ツアー中にレコーディングされた。プレスリリースによると、このアルバムには17曲の新曲が収録されており、「悲劇、勝利、そして最も重要な兄弟愛というテーマを重ね合わせながら、バンドを最高の状態で捉えている」という。今のところ、昨年10月にリリースされた「Edging」でプレビューされている。
1. Anthem Part 3 2. Dance With Me 3. Fell in Love 4. Terrified 5. One More Time 6. More Than You Know 7. Turn This Off! 8. When We Were Young 9. Edging 10. You Don’t Know What You’ve Got 11. Blink Wave 12. Bad News 13. Hurt (Interlude) 14. Turpentine 15. Fuck Face 16. Other Side 17. Childhood
再レコーディングに関しては、『ドゥーキー』の大ヒット曲「Welcome To Paradise」は、グリーン・デイが1991年に発表したアルバム『Kerplunk』をもっとローファイな形で再収録した。グリーン・デイは明らかに、それらのインディーズ・レコードの中に金脈があることに気づいており、他のいくつかの古い曲にも同じ処理を施したという。
今回新たに公開されたアウトテイクでは、グリーン・デイが『Kerplunk』の「Christie Road」と、1990年のEP『Slappy』に収録された「409 In Your Coffeemaker」に同じ類のサウンド処理を施している。3曲のアウトテイクはすべて以下で聴くことができる。
オープニング曲「Streching」はニューウェイブとスケーターパンクを融合させつつも、Silver Appleの「I Have Known Love」の打ち込みの要素を取り入れた電子ドラムをイントロに導入している点を見ると、プロトパンクの要素を彼らは兼ね備えている。加えて、ヘンリー・ロリンズ擁するオレンジカウンティのBlack Flag、同じく、Descendents、これらUSパンクのオリジナル世代の1980年代に登場したロサンゼルスのガーリーなロカビリーパンクバンド、Xの影響をわずかにとどめている。Xは、映画「Major League」に楽曲を提供したことで、かなりの人気を博すことに。
イアン・シェルトン擁するロサンゼルスを拠点に活動する五人組パンクバンド、Militalie Gun(ミリタリー・ガン)は、このデビュー・アルバムでクラシカルなパンクの魅力を再現しようとしている。イアン・シェルトンは、パンデミック時まで、Radional Justice Centerというバンドで活動していたものの、この年代の社会情勢がバンドの存続を危ぶむことになった。続いて、彼が結成したMilitalie Gunは、そういった悔しさから立ち上がって組まれたハードコアパンクバンドだ。かれらのパンクサウンドの中には、Hot Water Musicのような哀愁が込められている。それは轟音の向こうにほのかに感じられるエモーションという形でリスナーの心を捉えてやまない。
オープニングを飾る「Do It Faster」は、前のバンドからMilitarie Gunへと移行した後に最初に書かれた彼の思いが詰まったパンクアンセムである。 「Do」というフレーズにシェルトンは強いアクセントを込め、骨太でキャッチーなパンクロックを提示する。そのサウンドの中には00年代のポップ・パンクムーブメントに対する親和性も込められている。この年代には雨後の筍ともいうべき形で、数多くのポップパンクバンドが台頭したが、彼らはこれらのムーブメントを振り返り、その中に潜んでいたメロディーの良さや明るいノリをこのアルバムで再現しようとしている。
彼らは、細分化したポスト・ハードコアバンドとは距離を置き、シンプルなパンクサウンドの核心のみを叩きつける。特にサビでの痛快なメロディーは古き良きポップパンクサウンドを想起させる。彼らは簡潔性を通じ、Saves The Dayに近い音楽性を追い求める。三分以上の曲は必要ないとばかりに、ほとんどが一分台か、長くても、二分強のパンクロックソングだけをストレートに提示し続ける。その硬派なパンクロックに対する強固な姿勢は、Bad ReligionのDNAを受け継いでいると言っても過言ではない。それに続く、「Seizure Of Assets」も同じくオレンジ・カウンティを中心とするパンク黎明期を思い起こさせる清々しいソングだ。シェルトンは相変わらず自らバンド名を体現するかのような屈強なボーカルを披露しているが、その無骨なパンクサウンドの背後に、独特な哀愁と切なさが漂う。スリコードを主体にしたギターリフと8ビートの融合を通じて、パンクにとどまらずロックミュージックの本来の魅力に迫ろうとしている。
その後、「Never Fucked Up Once」では、よりダイナミックなドラムに下支えされ、エモーショナル・ハードコアに近い展開に繋がっていく。一見するときわめて不器用にも思える。でも、バンドのひたむきさ、パンクに対する熱情が録音にほとばしり、その熱量はシェルトンのボーカルに乗り移り、独特なエモーションを生み出している。Hot Water Music、Samiam、Face To Faceを想起させる哀愁がこれらの曲には顕著な形で反映されている。Strike Anywhereほど過激ではないが、もちろんそれに比するパンチ力やスパイスは十分に感じとってもらえるはずなのだ。
Militalie Gunは、デビューアルバムを通じて、USパンクバンドらしい直情性を示そうとしているが、ちょっとした遊び心も付け加えている。「See You Around」は、メロトロンの音色を配した「Strawberry Fields Forever」のオマージュとなっているが、この曲は、パンクバンドとは異なるオルトロックバンド寄りの姿を垣間見れる。更に続く、タイトル曲では、直情的なハードコア・パンクサウンドに回帰している。聞き終えた後にはスカッとした清々しさすら覚える。
Foo Fightersの最新作『But Here We Are』の爽快な音楽性にも近いものがあるが、そのサウンドをよりディープなハードコアへと転化したのが、『Life Under The Gun』の正体と言えそうだ。これらのエモーショナルなパンクサウンドが今後どのような変遷を辿っていくのか、今からたのしみ。真面目な話、パンクロックとしては結構良いアルバムです。かなりおすすめです。