グリセルダのラッパー、Benny The Butcherはテキサスのバッファロー出身です。バッファローでは最近、人種差別を目的とした犯人がスーパーマーケットで10人(全員黒人)を殺害する事件が発生しました。

 

この事件をはじめ、アメリカでは恐ろしい銃乱射事件が相次いでおりますが、Bennyは、新曲 "Welcome To The States "のPVを公開しました。


この曲は、ケンドリック・ラマーの最新作『Mr. Morale & The Big Steppers』の収録曲で、ケンドリックが女優のテイラー・ペイジと罵り合いを演じた「We Cry Together」のビートに乗せて彼がラップしているものです。「憎しみの上に形成されたイデオロギー」とBenny The Butcherは情熱的にラップしています。「今じゃ、皮肉なことに、食料品店も安全じゃないんだ」


"Welcome To The States "はベネフィット・ソングの一環として書かれており、全米犯罪被害者弁護士協会、バッファロー・サバイバーズ・ファンドなどの団体に寄付するよう呼びかけをするためリリースされました。ベニーのブラック・ソプラノ・ファミリーも同じく「Pray For Buffalo」Tシャツを販売し、売り上げの100%を「Buffalo 5-14 Survivors Fund」に寄付する予定になっています。


YouTubeの映像では、この曲のビデオに、ベニー・ザ・ブッチャーからのこんなメッセージが添えられています。


2022年5月14日、バッファローのコミュニティは、ジェファーソン・アベニューにあるトップスフレンドリーマーケットで銃を乱射して、10人が死亡、3人が負傷するという悲惨な暴力行為に見舞われました。多くの人が、どのように支援すればいいのかについて尋ねていました。ナショナル・コンパッション・ファンドは、TOPSと協力して、この痛ましい悲劇に影響を受けた人々に直接資金援助を行うため、「バッファロー5/14サバイバーズ・ファンド」を設立しました。


この映像は、今年に入ってから、米国で発生した銃乱射事件の数(6月1日現在で少なくとも233件)という驚異的な数字を含む別のメッセージから始まっています。曲と映像は、以下よりご覧いただけます。

 

 

 

Flogging Molly Photo: Katie Hovland


ケルティック・パンクの偉大なヒーロー、フロッギング・モリーがいよいよ再始動。彼らは5年ぶりのファン待望の楽曲「These Times Have Got Me Drinking / Tripping Up the Stairs」を先日リリースし、ニューアルバム「Anthem」を9月9日にRise Recordsからリリースすると発表しました。

 

通算7枚目となる本作は、2000年のデビュー作『Swagger』を手掛けたエンジニア、Steve Albini(スティーヴ・アルビニ)と再びタッグを組んだ作品です。フロントマンのデイヴ・キングは、「このアルバムでは、20年以上一緒に演奏していなかったら、できなかったと思うほど、基本に立ち返ったんだ」と語っている。

 

「シカゴに戻り、スティーブと一緒にこのレコードを作ることで、とても楽しい経験ができたと思うし、このレコードでそれを聴くことができると本当に信じている。


アルバムは「These Times Have Got Me Drinking」で始まり、ニューシングル「The Croppy Boy '98」も収録されている。

 

デイヴ・キングは「伝統的なアイルランド音楽への陽気な頌歌」と呼んでいるが、この曲は古いアイルランド民謡のようで、前シングルの盛り上がるパンクに比べ、マイナーキー/メランコリックに傾いた、バンドのトラッドサイドを確かに聞くことが出来るだろう。また、この曲にはライブ映像が収録されており、先日のセント・パトリックス・デイでのパフォーマンスや、ハリウッド・パラディアムでの恒例フェスティバルの模様が収められています。下記よりご覧ください。


また、フロッギング・モリーとのコラボレーションにより、300枚限定で "オリーブ・イン・クリア "のレコード盤が発売されます。

 

 

 

Flogging Molly 「Anthem」

 


Label: Rise Records

Release Date: 2022年9月9日

 

 

Tracklist


1. These Times Have Got Me Drinking / Tripping Up The Stairs
2. A Song Of Liberty
3. Life Begins And Ends (But Never Fails)
4. No Last Goodbyes
5. The Croppy Boy ’98
6. This Road Of Mine
7. (Try) Keep The Man Down
8. Now Is The Time
9. Lead The Way
10. These Are The Days
11. The Parting Wave


 

Kokoroko Photo: Vicky Grout

 

シェイラ・モーリス・グレイが率いるロンドンを拠点とする8ピースの音楽グループ、アフロビートに革新的なサウンドをもたらすKOKOROKO(ココロコ)は、2020年にアーバン・ミュージック・アワーズで「ベスト・グループ賞」を獲得しているほか、グラストンベリー・フェスティヴァル、メルトダウン・フェスティヴァルをはじめ多くのフェスでパフォーマンスが絶賛され、Loud & Quiet、Rolling Stone、Crack、Clashなど様々な海外メディアで高評価を受けている。

 

ココロコは、ファン待望のデビューアルバム「Could We Be More」からの先行シングル第3弾として、"Age of Ascent "というタイトルの楽曲を発表しました。


"Age of Ascent "は、これまでのシングル "We Give Thanks "と "Something's Going On "に続く作品で、グループのシーラ・モーリス・グレイによれば、「何年も前からバッグの中に入れていた曲」なのだそうです。


モーリス・グレイは続けて説明している。「私たちのオリジナル曲のひとつなんだけど、今までベストな状態で捉えることができなかったの。夜の海辺で録音したんだけど、月が大きくてイーストボーンの海を照らしていたんだ。水の音、静寂と安らぎの音。私たちはすべての音楽に精神的なつながりを持たせようとしていますが、"Age of Ascent "ではそれが本当に感じられると思います"


ニューシングル"Age of Ascent "は現在発売中。KOKOROKOのデビューアルバム『Could We Be More』は、Gilles PetersonのBrownswood Recordingsより8月5日に発売される。

 

 

 

 

 

KOKOROKO 「Could We Be More」

 

 


 

Label:Brownswood Recordings

Realse Date:2022年8月5日

 

1.Tojo 

2.Blue Robe (pt.i)

3.Ewà Inú 

4.Age Of Ascent 

5.Dide O 

6.Soul Searching 

7.We Give Thanks 

8.Those Good Times 

9.Reprise 

10.War Dance 

11.Interlude 

12.Home 

13.Something's Going On 

14.Outro 

15.Blue Robe (pt.ii) 

 

 

disk Union:  https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008465835

 

Tower Records:  https://tower.jp/item/5381282/Could-We-Be-More

 

beatnik: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12697



シカゴ出身のヴィブラフォン奏者、現在、NYジャズシーンきっての気鋭アーティストとして知られるJoel Rossは、ニューアルバム「The Parable of the Poet」に収録されている素晴らしい叙事詩の1つである傑出したジャズ・カット「Guilt」のミュージック・ビデオを公開しました。

 

Joel Ross

今回の「Guilt」のシネマティックな映像は、聖書を連想させるものであり、男が水の中で女性の胴体に花びらを散らす。この実験的な映像は、白黒で撮影された振り付け付きのダンスも特徴的です。


ジョエル・ロスは、4月に絶賛されたニューアルバム「The Parable of the Poet」をリリースしました。

 

このアルバムは、アルトサックスのイマニュエル・ウィルキンス、テナーサックスのマリア・グランド、トランペットのマーキス・ヒル、トロンボーンのカリア・ヴァンディバー、ピアノのショーン・メイソン、ベースのリック・ロサート、ドラムのクレイグ・ウェインリブ、フルートのスペシャルゲスト、ガブリエル・ガロによる、8人のパラブルバンドと共に彼のコラボレーション精神を表現し、新境地を開拓するものとなっています。


『The Parable of the Poet』は、ブルーノートから海外盤として、D2Cの限定カラーヴァイナル、CD、デジタルフォーマットでリリースされ、5月20日にはブラックヴァイナルがリリースされている。また、日本国内では、デジタル盤はリリースされており、フィジカル盤は明後日の6月10日から一般販売される。


ジョエル・ロスの音楽に対するビジョンは、明確であると同時に神秘的です。スヴェン・ムーヴメント組曲の各タイトルは、ロスの感情的な決断や経験を参照しており、彼は、それぞれの物語の特殊性を解釈の余地を残しながら、譬え話や再話に存在するテーマを表現しようと努めている。ロスは、演奏する曲について、物語的な説明を加えることはほとんどない。彼は自分自身の動機を声に出さないので、リスナーもバンドメンバーも、音楽をユニークに、体験的に読み取ることができる。「リスナーが何を受け取り、何を受け取るかに興味があるんだ」と彼は言う。


 

 

また、ジュエル・ロスは最近、"First Look "のエピソードでブルーノート社長ドン・ワズと「詩人の寓話」について話し合いました。この新しいアルバムを引っさげ、ロスは、秋まで続く大規模なライブのためにロードショーに出ている。

 

 

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Rex Orange Countyがニューシングル「One In A Million」ビデオを公開した。先日、2020年のEP「Radio City Music Hall」以来のプロジェクトとなる「WHO CARES?」を発表している。

 

現在、北米ツアーの真っ只中ですが、Rex Orange Countyは、新しいものを作るために一旦停止しています。

 

Bráulio Amadoが監督を務めた「One In A Million」のビデオクリップは、日々の仕事をこなすRexを嘲笑うハートのキャラクターが自慢。シンプルかつ愛らしいこのクリップは、Rex Orange Countyのシュールでありながら親しみやすいソングライティングの核心を突いている。

 


Legina Spector Shervin Laines

ロシア出身のアメリカ人シンガーソングライター、Regina Spektor(レッジーナ・スペクター)は、本日、近日発売予定のアルバム『Home, before and after』に収録される先行シングル「Loveology」を発表しました。この曲は、以前に公開されたシングル「Becoming All Alone」と「Up The Mountain」に続くものとなります。是非、以下で、チェックしてみて下さい。


「"Loveology "は、曲を書き上げてからライブで1、2回演奏しました」と、レッジーナ・スペクターはプレスリリースで説明しています。

 

時々、作曲した時、本当に嬉しく思う曲があるんだけど、レコーディングしようとするたびに、どうしても、ヴォーカルだけがしっくり来ない。でも、今回はなぜか上手く行った。「Loveology」も「Raindrops」もしっくり来て、やっとレコードに入れることができた。とてもうれしく思う。


Spektorの8枚目のスタジオLP『Home, before and after』は、ワーナー・レコードから6月24日にリリースされる予定です。

 




Regina Spektor 「Home,Before and After」

 


Label: Warner

 

Release Date:2022年6月24日

 

1.Becmoning All Alone

2.Up The Mountain

3.One Man's Prayer

4.Raindrops

5.Sugarman

6.What Might've Been

7.pacetime Fairytale

8.Coin

9. Loveology

10.Through The Door

 


Tower Records : https://tower.jp/item/5364178/Home,-Before-and-After


 

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Angel Olsenが昨夜(6月6日)、「Jimmy Kimmel Live!」に音楽ゲストとして出演し、ニューアルバムからのタイトルトラック「Big Time」を披露しました。その模様は以下でご覧いただけます。


最新アルバム「Big Time」は今月初めにJagjaguwarからリリースされました。エンジェル・オルセンは、このアルバムを引っ提げ、シャロン・ヴァン・エッテン、ジュリアン・ベイカーと共にワイルド・ハーツ・ツアーの一環として、7月21日にバージニア州ウィーンでキックオフし、8月21日にニューヨークで終了し、その後ヨーロッパとイギリスでのツアーを行う予定となっています。


Been Stellar Photo Credit :Naz Kawakami


So Young Recordsと契約したばかりのニューヨークのインディーロックバンド、Been Stellarは、"Kids 1995 "に続くニューシングル 「My Honesty」で、セルフタイトルEPからの最新カットをリリースした。


デトロイトの高校時代の友人Sam SlocumとSkylar Knappによって結成されたBeen Stellarは、シドニーからブラジルに渡ったギタリストNando Dale、LA出身のベーシストNico BrunsteinとドラマーのLaila Wayansによってラインアップを完成させた。Momma's Aron Kobayashi Ritchを共同プロデューサーに迎えたこの5人組は、現代のインディー界に独自のネットワークを築きつつあり、The ReplacementsとThe Strokesの間でシューゲイザー風の余韻を残した、清らかで乱暴なソングライティングを聴かせてくれる素晴らしいロックバンドである。二作目のシングル「My Honesty 」も同様のテンポの変化で、タイトなギターセクションとSlocumのアンニュイな低音ヴォーカルが曲の率直な性格に、ムードの変容を与えている。


コロナパンデミックによる挫折と妥協は、バンドの芸術的原動力にさらなる重みを加えることになる。


「この曲は、ロックダウンのために離れ離れになってから初めて書いた曲なんだ」と彼らはBEST FITに語っている。「私たちはローワーイーストサイドの2段ベッドのアパートに引っ越したばかりで、リッジウッドでリハーサルを始めたばかりだった。まだ誰も働くことができないから、僕らが何か生産的なことをできる唯一の空間はそこだったんだ」


「1、2週間、いろいろな音楽的な試みをしてみた後、これは僕たちからこぼれ落ちたようなものなんだ。この最初のインストゥルメンタル・ビットは、あの数ヶ月がもたらした落ち着きのなさをとても思い出させるものがあるよ」


このようなBeen Stellarのメンバー間の必然的で絶妙な距離が、新たな視点から再編成し、再評価する機会をもたらすことになった。「陳腐な表現かもしれないけど、僕たちはいつも、パンデミックはバンドとして最高の出来事だったと話しているんだ」と彼らは説明する。「そして、自分たちにとって本当に大切なものだけに時間を費やすことが、いかに重要であるかということなんだ。街も音楽の生態系も崩壊寸前で、偽物に時間を浪費する意味はない」と彼らは力強く説明している。


さらに、「リリックでは、この曲は自分自身における本物の追求について歌っている 」とバンドは振り返っている。「パンデミックによって、僕たちは以前、自分たちが影響を受けたサウンドや美学といった、芸術的に誰かのビジョンを達成しようと必死になっていたことに気づかされた。これは、追求する価値のある唯一のものは、自信を持って自分たちのものと主張できるという、つまり、自分たちへの誓いのようなものなんだ」


先人たちの影響を否定するわけではないが、このバンドは自分たちの音楽的インスピレーションを複製するのではなく、むしろ自分たち自身の自覚的なヴィジョンを建設的に発展させているのが素晴らしい。


「曲作りの過程で自分たちの影響を意識していないと言ったら、それは大嘘になると思う 」とバンドは認めている。「ギターの音を、もう少しジーザス・アンド・メリー・チェインっぽくしよう、ということはよくあるけど、そのあたりは問題視はしていない。正直なのは、これらの衝動が純粋なところから来るという事実だ。他のアーティストの真似をしようとしているわけではなく、曲が何を目指しているのかを実現するためのツールのパッチワークに過ぎないんだ」


The Great Escapeへの出演やThe Goa Expressのツアー・サポートなど、すでに大西洋の向こう側の英国で大きな話題を呼んでいるニューヨークのBeen Stellarは、今年7月にイギリスとEUでツアーを行い、さらなる人気を集めようとしている。インディーロックファンとしては注目のすべきバンドである。

 


 

Rosie Throne UV Lucas


フィラデルフィアのパンク・ロックバンドMannequin Pussyのメンバーとして活動するMarisa "Missy" Dabice(マリサ・ダビス)とMax Steen(マックス・スティーン)によるサイドプロジェクト、Rosie Thorneが、ニューシングル「You're My Future」をEpitaphからリリースしました。

 

この曲には、マリサ・ダビースが監督したビデオが同時に公開され、プレスリリースによると、「ろう者やCODA(Child of a Deaf Adult)コミュニティの一員でもある、現実のノンバイナリートランスカップル」が出演しているとのことです。


「私は人と人とのつながりや、愛を通して自分自身を表現する方法にとても深い興味を持っています」とマリサ・ダビースは声明の中でコメントしています。

 

「私たちは、どのように献身と関心と意図を示すのでしょうか。他者への愛情を示すために、私たちは実にさまざまな言葉を使うのです。『You're My Future』は、恋に落ちている相手が永遠に自分のそばにいるかもしれないと実感する気持ちを捉えようとしたものです」


次いで、このミュージックビデオについて、マリサ・ダビースは以下のように語っています。


私は、メディアで、あまり表現されない2人の愛をキャスティングし、紹介したいと思いました。2020年初頭、生活の多くが完全にオンライン化されたとき、ろう者コミュニティは、Zoom、Google、Tik Tok、You Tube、Twitchなどの大手企業に、新しい仮想コミュニケーション手段の多くに参加できない、ろう者コミュニティの人々のためにクローズドキャプションを入れるよう、継続的に請願しなければなりませんでした。

 

私は、このことがアートや音楽、ビジュアルストーリーテリングとどのように関係しているのか、また、私たちの多くが人とのつながりを切望しているときに、多くの人々が、単にアクセシブルにすることの意味について健常者の考え方から会話から取り残されていることを想像していました。


フィラデルフィアの友人を通じて、ミシェル・グッドウィンを紹介され、このミュージックビデオの編集とプロデューサーとして参加することになりました。ミシェルは、CODAで、ブレイクとDとともに、このビデオのコンサルタントでした。

 

ブレイクは、ろうあ者であり、Dは、CODAです。このビデオは、2021年7月にフィラデルフィアで、3回の日の出と2回の日の入りにわたって撮影されました。私たちは、甘く、ロマンチックで、少し安っぽい、恋に落ちた2人の若者の姿を、世界中の多くの人が話せず、まだ学んでいない言語で、お互いへの愛を表現している姿を描きたいと思いました。ASL(アメリカ手話)は空気中の絵画とさえ言われ、私たちは、その言語とそれを話す人々の美しさをとらえようとしました。



現在の西アフリカでは、SIMカードやマイクロSDカードに楽曲をプリインストールして販売する小さな屋台が、CD生産の衰退後の風景を彩っている。やがて、携帯電話同士のBluetoothで直接曲を共有するユーザーも現れた。2010年代、アフリカで「WhatsApp」が普及し始めると、音楽を送るのに物理的な距離がほとんど意味をなさなくなった。しかし、共有されるのは、リンクではなく、目的地に届く確率の高い「高圧縮のMP3ファイル」。今日に至るまで、音楽の共有は、この地域の比較的弱いインターネットの制約の中で、何が現実的であるかに依存している。


このような西アフリカの砂漠地帯の音楽の背景が、ロックバンド、エムドゥ・モクターを有名ならしめた。

 

Mdou Moctor

 

西アフリカのギタリストのエムドゥー・モクターは、最初は、エレクトリック・ギターひとつない環境から音楽活動を始めた。親に反対されながら自転車のリールを改造し、それでギターを文字通り自作しはじめた。彼の身近な環境に、ギターの弦など存在してはいなかった。その数年後、バンドを組み、最初は、携帯のアプリを介してモクターは曲を公開し、その音源は西アフリカ全体にその知名度が行き渡った。数年後、誇張ではなく砂漠のロックスターになったのだ。

 

西アフリカの砂漠地帯のニジェール出身のアスーフ(トゥアレグのギター音楽)を奏でる彼は、日本では、ヘンドリックスの再来と持て囃されているが、いわゆる現代のクロスオーバー・スターである。2021年にリリースされたフルアルバム『Afrique Victime』は、ニューヨークのインディーロックの名門レーベル”Matador”から発売され、彼のジャンルの歴史を知らない聴衆にもモクターの名が知られることになった。もちろん、その評判は日本にまで轟くようになった。西アフリカの砂漠地方、ニジェールでは、彼は、ブルートゥース・シーンのスーパースターとしてよく知られている。そう今や過去のものとなりつつあるギターヒーローの再来なのだ。


エムドゥー・モクターは、初めて、自分の音楽を携帯電話で聴いたときのことを覚えている。私はアガデス(ニジェールの中心部)にいて、友人を訪ね、ニアメ(西へ1000キロメートル)に行こうとしたんだ」とモクターは語った。「そして、バスの中で、私は聴いていた。多くの人が携帯電話を持っていて、いつのまにか、みんなが私の音楽、私のギターを聴いている。そしたら、運転手も私の曲を流してくれた。そのとき初めて、自分の音楽が周囲で流行り始めていることを知った。すべては、自らの関与しないところで、自らのコントロールの及ばないところで起こったことだ。そんな風に自分の音楽を聴いてもらうため、何もしないなんてことはない」とモクターは語った。「そう、僕は、音楽のためにどこかの会社にいるわけじゃないんだ」


Moctarのベーシスト、Mikey Coltun(マイキー・コルタン)は、彼のバンドのメンバーの中で、唯一、アフリカのニジェール出身ではない。コルタンは、アメリカのワシントンDCで生まれ育ち、10代の頃から西アフリカの音楽を演奏してきた。ミュージシャンの父親は、マリのグリオ(西アフリカの儀式音楽で古くから存在する)であるチェイック・ハマラ・ディアバテとコラボレーションを始め、若きマイキーをバンドに参加させた。Coltunはその後、西アフリカ各地で複数のギグを行い、この砂漠のローカルなシーンに親しみを持つようになっていった。


マイキーコルタンは、Mdou Moctarの2013年のアルバム『Afelan』を初めて聴いたとき、すぐにモクターと一緒に仕事をしたいと思ったという。「私が演奏していた西アフリカの音楽の多くは」とコルトンは語った。「とてもクリーンなんです。古い世代の多くは、あまり実験をしたがらない。 それまでの音楽と比較すると、Mdouはどちらかといえば、パンク・ロックだった」その後、コルタンは、バンドメンバーにとどまらず、ツアー・マネージャー、運転手、マーチャンダイズ、ベーシストとして働き、Mdou Moctarは、全米ツアーを開始した。コルトンは、現在、アルバムのプロデュースも手掛けている。その後、モクターは、バスの中で携帯電話のスピーカーから流れる自分の音楽を聞きながら感激しているコルトンの初期の頃の話をした。「実は、彼はこれが俺だ! とは絶対言えないタイプなんだ」とコルタンは懐かしそうに語った。「誰も信じないだろうな。誰もミュージシャンのホントの顔なんて知らないんだからさ!」


バンド、アーティストとして名声を獲得する際に、大きな問題となるのが、商業主義、取り巻きとどのように付き合っていくかのかである。その点についてはエムドゥー・モクターをはじめとするメンバーは、資本主義社会と一定の距離を置きながら上手くやろうとしている。初めて一緒にアメリカツアーをしたとき、コルタンとモクターは、伝統的な「ワールドミュージック」的なアプローチを避けたいと思ったという。それは彼らなりの良心であり、西アフリカの音楽を売り物にはしたくなかったのだ。「座っている観客。とても分離しているように思えたし、とても白々しく思えた」と、マイキー・コルタンは、最初にツアーに参加した時代のことを回想している。

 

「ライブをして、お金が入ってくるのは良かったけど、本当になんだかそれが嫌な感じがしたんだ」。

 

その後、バンドは商業主義から距離を置く。ステージは低いか全く存在しない、その後、彼等は、ファンがバンドに群がることができる本物の「DIYショー」へ移行した。彼等は大きな作られた人工のライブを避けるため、祖国の西アフリカに戻った。それから、昨年に、ニジェールの砂漠で、ライブを決行し、ライブビデオも撮影された。電動機を持ち込み、アンプリフィターやマイクロフォンに繋ぎ、最低限の機材で演奏している。

 

エムドゥー・モクターのメンバーは、白いトゥアレグ族の民族衣装に身を包み、砂漠の中に円居し、ライブを行った。観客はひとりもいない。しかし、ニジェールの砂漠でのライブの途中、しぜん、空の上から陽の光が差し込んできて、現地の動物たち、羊たちが彼らのまわりに群がってきた。


その映像は、自然の動物たちが彼らのライブを聴きにやってきたとも見えた。こういった砂漠地帯でのDIYスタイルのライブを行うことについて、「それは(ニジェールの)砂漠で、結婚式でやるようなことだ。それはお祝いのように自然なことだった。また、そういったライブでは生命のエネルギーが溢れ出ているのがわかる」とコルトンは語った。「私は、人々が立ち上がって踊り狂うのとは対照的に、この座っているときのライブ環境は、実際に(モクターが)恐れ多かったように思う」


2022年までに、エムドゥー・モクターは、エレクトリック・ギターと西アフリカの民族音楽を融合した独特な作品をこれまでに複数残しているが、現代の新しい形式を取り入れることを避けているわけではない。2021年のオリジナル・アルバム「Afrique Victim」に続いてリミックスアルバム「Afrique Refait」を翌年にリリースし、電子音楽、最新鋭のダンス・ミュージックへのアプローチも試みている。リミックスアルバムのアイデアが不意に浮かんだとき、バンドは、すぐに、エジプトのノイズアーティストAya Metwalli、ケニアのグラインドコア・デュオDumaなど、アンダーグラウンドのアフリカ人ミュージシャンとのコラボレーションに魅力を感じたという。


東アフリカのウガンダ・カンパラにあるレーベル「Nyege Nyege Tapes」が、最終的にこのアルバムに参加することになった多くのリミキサーをバンドが見つける手助けをした。「正直なところ、社会的、政治的に見ても、これは、少々過激なものかもしれないと思ったんだけど、しかし、他でもなく、それこそが私たちMdou Moctarの根深いルーツなんだ」とマイキー・コルトンは力強く語った。「みんな、くだらないものを押し付けるんだ。リミックスアーティストから、曲のステムがばんばんこちらに送られて来て、好きにしていいと言われた。しかしリミックス・アルバムで聴くことができるのは、私たちが提出したもののすべてなんだ」と彼は語った。


「Afrique Victime」とリミックス・アルバム「Afrique Refait」は、エムドゥー・モクターの他の音楽と同様に、主要なデジタル音楽サービスで入手可能となっている。彼らのDIYスタイルの流儀は、活動を海外に移しても変わらない。それは、彼らが音楽の本当の魅力を知っていて、ライブの持つ生きたエネルギーに共感しているからなのだ。エムドゥー・モクターのこれまでにリリースされたアルバムについても同様で、生きたライブセッション、作り込まれていない生の音を彼らは何よりも重視している。

 

エムドゥー・モクターは、これまで多くの不可能を可能にしてきた。西アフリカの一人のギタリストが世界で有名になると誰が想像したのだろうか。それは彼がギターをやることを反対した彼の産みの両親ですら全然想像できなかったことである。そして、西アフリカ以外では、携帯とBluetoothのみで自分のギターを世界に広げていったエピソードはバンドの伝説となっている。2022年のリミックス制作を行ったあと、ムドゥー・モクターは、久しぶりに、故郷、西アフリカ、ニジェールに凱旋した。この数年間で、モクターの環境、そして、生きる世界はガラリと変わった。それでも、彼の「DIYの流儀」は十年前から何ら変わることがない。彼は最初の活動スタイルを何よりも重視している。エムドゥー・モクターは、どのような時代においても自分の音楽をアナログ形式の手渡しで広めることは、今でも重要な意味があると考えているのだ。「家でもそうだ」とモクターは語った。「家族のような近しい人たち、友達のためだけに最初に作った新曲を聴かせてみて、まず周りの人たちに"どうだったかな?」と、こわごわと最初の感想を聞いてみる。「それは」とモクターは語った。「音楽を始めた当初から、たったひとつだけ変わらない点で、僕が音楽をやる上でいちばん大切にしていることでもあるんだ」


 

Photo Credit: Laura Turbow


カリフォルニアのソングライター、マシュー・トーレスがニューシングル「Could Have Told You That」を発表しました。

 

モデストを拠点とするこのアーティストは、音楽への情熱と公認心理療法士としての役割の間を行き来する、二重生活を送っている。また、マシューは、ホラー映画の脚本を書くという副業も持っています。

 

ニューシングル「Could Have Told You That」は、このソングライターが音楽活動に復帰したことを示すもので、コワモテで哀愁漂うアコースティックな賛美歌となっています。今回リリースされるこの曲は、出会い系アプリからヒントを得たものですが、つながりの必要性を訴える心地よい頌歌に仕上がっており、金色のコーラスが印象的な'Could Have Told You That'は、自信と成熟の表れとも言える作品です。マシュートーレスは以下のように新曲についてコメントしている。

 


これはデートアプリ時代のアンセムだ。少なくとも僕の経験、つまりロマンチックなつながりを求めつつも、自分のことをまだ解明できていない部分がたくさんあると感じていることに対するアンセムなんだ。

 

多くの人が同じように感じていると思うから、みんな納得しているんだ。でも、自分とは違う場所で物事を解決している人とつながろうとするのは、やはりもどかしくて辛いことなんだ。

 

 

Photo:Kay Dargen


かつてDonovan Wolfingtonに在籍し、現在は、Joyce Manorのライブメンバーとしても活動しているNeil Berthierの現在のプロジェクト、PHONYが、Joyful Noise Recordings / 自身のレーベルPHONY INDUSTRIESからニューアルバム『At Some Point You Stop』を7/29にリリースすることになった。

 

プロデューサーにChaz Sextonを迎えて制作されたこのアルバムには、最近のシングル「Great White」が収録されている。

 

今回の発表に伴い、ニューシングル「Summer's Cold」が初公開されました。爽やかなインディー・ロックから始まり、爆発的なパンキッシュなクライマックスに至るこの曲は、このLPの味を期待させるものです。

 

「このアルバムの多くは、記憶が儚いものでありながら、人生のあらゆる場面で決定的な柱となるというアイデアについて書かれている」とニールは語る。

 

「この曲のリフは何年も前から持っていたんだ。母の家にチューニングの合っていない古いギターがあるんだけど、遊びに行ったときにそれを拾って、何が出てくるか確かめてみるんだ。どういうわけか、いつもそこから何かを得ているんだ。魔法にかかったような感じ。この曲は、父の死や、ここ数年の世の中の騒動にどう対処しようかと考えた曲なんだ」

 

この曲には、ニューヨークで撮影され、アンナ・ラングストンが監督したビデオが付属しており、「ビデオは、孤独なゴリラが自分と同じような人に出会って喜びを見出すというものです。ニューヨークに住む20代の若者にとって、超リアルで身近に感じられる瞬間と不条理を対比させることで、ユーモアを見出したいと思っていました。身近な場所や「親近感」のあるデートの瞬間を注入しようとしたのです。もちろん、その親しみやすさがこの物語の核にもなっています。ニューヨークは恋人たちのためにあり、このゴリラは、私たちみんなの中にあるのです。 

 

 

 

 

 

ニールは現在ジョイス・マナーでライブを行っているだけでなく、PHONYがジョイス・マナーのサマー・ツアーでシチズン、プリンス・ダディ&ザ・ハイエナと共にオープニングを飾り、二役をこなすことになる。このツアーは、8月12日にニューヨークのBrooklyn Steelで開催されます。

 

 

 

Phony  『At Some Point You Stop』




Tracklist



1. CHRISTMAS EVE DAY
2. THE MIDDLE
3. ANIMALS
4. MATTER OF TASTE
5. SUMMER’S COLD
6. OTHERWISE
7. KALEIDOSCOPE
8. LA’S MUSIC
9. GREAT WHITE
10. WEDDING AND FUNERAL FAMILY
11. BOUNDARY
12. WINTER’S WARM



Pixies
 


おそらくインディーロックファンにとって、常に最も刺激的な存在であり続けるのがオルタナティヴの帝王、ブラック・フランシスであり、ピクシーズであると思われる。今年の11月にピクシーズは来日公演を控えている。


前年の冬、バンドの四人のメンバーは、3年ぶりのニューアルバム『Doggerel』のレコーディングを行うため、バーモント州ギルフォードに活動拠点を移した。新作アルバム「Doggerel」の発売は現時点で9月30日に予定されており、5月31日に公開されたトレーラー映像の短編ドキュメンタリーで、彼らのアルバム制作の舞台裏を見ることが出来る。

 

この映像は、ボーカリスト、フロントマンのBlack Francisが、「Doggerel」のセッションがどのように行われたかを語るところから始まる。「幸いなことに、俺の子供たちはもう十分大きくなったから、家を燃やしたりすることはない。だから俺はただ、みんな、2週間ほど俺を一人にしておいてくれと言ったところ、「ああ、わかった。とにかく迷惑をかけたくないんだってね」と微笑ましく振り返る。


ピクシーズは、8枚目のスタジオアルバム「Doggerel」を、バーモント州ギルフォードにある環境に優しいスタジオ、ギルフォード・サウンドでレコーディングしました。マネージャーのリチャード・ジョーンズは、ピクシーズが一緒にライブ録音できる大きな部屋と、プロデューサーのトム・ダルゲティのための一流のミキシングボードが完備された理想的なスペースであったと説明する。

 

ピクシーズにとってスペースが適していただけでなく、バンドのマインドセットも適していた。セッションに臨むにあたり、ベーシストのパズ・レンチャンティンは、フランシスがピクシーズの最後のLPである2019年の『Beneath the Eyrie』から数年の間に、通常よりもはるかに大量のデモを蓄積していたことを指摘している。そして、ギタリストのジョーイ・サンティアゴが言うように、「今作では、常に音楽モード全開だったんだ。ヘッドスペースがずっと良かったんだ "と。

 

その他にも、このドキュメントには、舞台裏の瞬間や逸話が盛り込まれている。例えば、ダルゲティは、セッション開始時に異常な吹雪に見舞われたことで、初期の重要なリハーサル時間を確保できたことを回想し、ドラマーのデヴィッド・ロヴァリングは、タンバリンが実は最も難しい楽器である理由を説明している。また、今週末6月10日には、ピクシーズが『Beneath the Eyrie』のリリースと同時に立ち上げた「It's a Pixies Podcast」の「ボーナス・エピソード」を公開する予定である。彼らは新曲について話すだけでなく、2020年のCovid-19パンデミックの開始によって、オーストラリアでのツアーが中断された悲惨なエピソードも語るつもりだという。

 

ニューアルバム『Doggerel』のアルバムトレーラー映像が既に公開されている。以下で御覧下さい。

 


Lana Del Ray
 

NMEが報じたところによると、ラナ・デル・レイの昨年の「Blue Banisters」のフォローアップとなる作品は、彼女のマネージャー、ベン・モーソンによると、「もうすぐ」だと話している。

 

同スターは、2021年10月に「ブルー・バニスターズ」をリリースして以来、新曲はユーフォリアのサントラ提供曲「ウォーターカラー・アイズ」1曲のみをシェアしている。


6月5日(日)、ベン・モーソンは、「20 unforgettable Hollywood Bowl concerts」をまとめた記事のスクリーンショットを公開し、その中にデル・レイの2019年の同会場でのライブが含まれていた。「真のスター 」と彼はキャプションに書いている。「今後、何十年にもわたって影響を与える存命中の偉大な女性ソングライターの1人であり、複数の世代にインスピレーションを与えた本物のパフォーマーでもある。大きな愛と、@honeymoonを永遠に誇りに思う。新しい音楽が来ると思うよ」




ラナ・デル・レイからのコメントに対して、ベン・モーソンは "love u. Another beauty of a real songwriters album coming soon. "と付け加えた。


同ミュージシャンは、最近、新しいインタビューで取り組んでいる音楽について話し、曲は「とても会話的」であると表現する。同スターはW誌に対し、「何もフィルターをかけない瞑想的な自動歌唱」を実践しており、携帯のボイスノーツアプリを通して直接歌い込んでいるという。"明らかに完璧ではないけど "と彼女は言っています。「間があるし、つまずくこともある」。


ラナ・デル・レイは、それらの「生音のデモファイル」を、「ブルー・バニスターズ」で一緒に仕事をしたプロデューサー兼ソングライターのドリュー・エリクソンに送ったと説明している。エリクソンは「Arcadia」、「Black Bathing Suit」、「If You Lie Down With Me」などの曲でクレジットされている。


「もっとこうただ、曲は、とても会話的なんです。最初の曲では、レコードを押して、振り返ると、ビニール袋の上を指先でなぞりながら、何か小さな意図を推定したり、1、2分でもあなたの注意を引けたらいいと思う」と歌った。以前に比べて、とても、言葉の多いアルバムです。だから、色をつけるような余地がないんです。心の中でタイプしているような感じといえばよいのか」


4月、ラナ・デル・レイは、ステージコーチ・フェスティバルにサプライズ出演し、コラボレーターのニッキー・レインと一緒に祭典のステージに上がった。2人は一緒に、ラナ・デル・レイの「Chemtrails Over The Country Club」からのコラボ曲「Breaking Up Slowly」と、レイン自身の楽曲「Look Away」の演奏を披露している。新作アルバムの登場なるか、ファンは目が離せないところか。

Lou Reed photo:Julian Schnabel


故、ルー・リードの80歳の誕生日を祝う一環として、1965年に録音されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの名曲の数々と、大学時代や10代の頃の曲からなる彼の初期のデモ・アルバムが、リードの長年のパートナー、ローリー・アンダーソンと共同でLight in the Attic Recordsより8月26日にリリースされます。


「Words & Music, May 1965 」と題されたこのアルバムは、Lou Reed Archive Seriesの第一弾であり、ニューヨーク公共図書館で開催される大規模な展覧会 「Lou Reed: Caught Between the Twisted Stars 」の開幕と同時にリリースされる予定。このアルバムには、「Heroin」、「Pale Blue Eyes」、「Iʼm Waiting for the Man」などの名作や、いくつかの未発表曲の最も古い録音が収録されています。 

 

アルバムの大部分は、後にリードのバンドメイトとなるジョン・ケイルの協力を得て録音された1965年の楽曲で構成されている。

 

Lou Reedは、このテープを「Poor manʼs copyright」として自分宛に郵送し、オリジナルの封筒に封印されたまま50年近く未開封のままだった。「Men of Good Fortune」の初期バージョン(リードは1973年の「Berlin」まで全く異なる歌詞のバージョンでリリースしなかった)、「Buttercup Song」、「Too Late」、「Buzz Buzz」、Nicoが1967年のデビュー作「Chelsea Girl」で録音した「Wrap Your Troubles in Dreams」のJohn Cale主演バージョンなど未発表曲数曲を収録しています。


この録音は、リードのアーカイヴから見つかった2本のテープから得られたものです。1本目は、1958年のジェイズ(シェイズとも呼ばれる)のリハーサルを含む初期の録音と、リードがシラキュース大学に在学中の、1963年から1964年にかけて録音されたフォーク調の楽曲を収録しています。アコースティックギターとハーモニカの伴奏で、ボブ・ディランの「Donʼt Think Twice, Itʼs All Right」、「Baby, Let Me Follow You Down」、「Michael, Row the Boat Ashore」のインストゥルメンタル演奏をカバーしています。リードはまた、短い "Louʼs 12-Bar Instrumental" と彼の "W&X,Y,Z Blues" でブルースを掘り下げています。(2本目のテープには1965年のデモが収録されている。) 初期の録音は10月7日に物理的にリリースされる予定。


このアルバムはアンダーソン、ドン・フレミング、ジェイソン・スターン、故ハル・ウィルナー、マット・サリバンによって制作され、グラミー賞にノミネートされたエンジニア、ジョン・ボールドウィンによってオリジナルテープから新たにリマスターされた音声、ベテランジャーナリスト、グレイル・マーカスによるライナーノーツを収録したものである。また、TV on the RadioのTunde Adebimpeがホストを務めるポッドキャストも公開される予定です。 


"Words & Music, May 1965 "は、LP、カセット、8トラック、デジタル、CDなど様々なフォーマットで、8月26日に発売される予定です。

 

アートワークは、グラミー賞受賞アーティスト小池正樹がデザインし、ダイカットのゲートフォールドジャケットを採用した世界限定7,500枚のデラックス45RPMダブルLPバージョンも含まれています。ボーナス7インチEPは、Third Man Record Pressingで製造された別のダイカットピクチャースリーブで、初期のデモ、Bob Dylanʼs "Donʼt Think Twice, Itʼs All Right" のカバー、1958年に伝説のシンガーソングライターがわずか16歳で録音したドゥーワップセレナーデなど、Lou Reedの形成期を垣間見せてくれる未公開のボーナストラック6曲が唯一のレコードリリースとして収録されている。他にも、特典として付属される中綴じダイカット28ページのブックレットには、歌詞、アーカイヴ写真、ライナーノーツが掲載されるほか、1964年頃、リードが大学教授で詩人のデルモア・シュワルツに宛てた手紙の複製も収録される。さらに、このパッケージの音源を完全収録したCDが、ダイカットジャケットに収められています。

 

全11曲入りのデジタル・リリース「Words & Music, May 1965」は、8月26日にフィジカルフォーマットと並んで、すべてのプラットフォームで発売されます。10月7日には、6曲入りのデジタルEP『Gee Whiz, 1958-1964』がリリースされ、上記のボーナスコンテンツが提供されます。

 

 

「Words & Music, May 1965 」Album Trailer 

 




Words & Music, May 1965 (CD & Cassette Standard Edition) 
 

 



 

Tracklist:



1. Iʼm Waiting for the Man (May 1965 Demo)
2. Men of Good Fortune (May 1965 Demo) *
3. Heroin (May 1965 Demo)
4. Too Late (May 1965 Demo)*
5. Buttercup Song (May 1965 Demo)
6. Walk Alone (May 1965 Demo)
7. Buzz Buzz Buzz (May 1965 Demo)
8. Pale Blue Eyes (May 1965 Demo)
9. Stockpile (May 1965 Demo) *
10. Wrap Your Troubles in Dreams (May 1965 Demo)
11. Iʼm Waiting for the Man (May 1965 Alternate Version)
12. Gee Whiz – (1958 Rehearsal) *
13. Baby, Let Me Follow You Down (1963/64 Home Recording)
14. Michael, Row The Boat Ashore (1963/64 Home Recording)
15. Donʼt Think Twice, Itʼs All Right (Partial) (1963/64 Home Recording)
16. W & X, Y, Z Blues (1963/64 Home Recording) *
17. Louʼs 12-Bar Instrumental (1963/64 Home Recording) *

 

 

Words & Music, May 1965 (2xLP + 7-inch + CD Deluxe Edition)

 

 Tracklist:


-2xLP-


1. Iʼm Waiting for the Man (May 1965 Demo)
2. Men of Good Fortune (May 1965 Demo) *
3. Heroin (May 1965 Demo)
4. Too Late (May 1965 Demo) *
5. Buttercup Song (May 1965 Demo)
6. Walk Alone (May 1965 Demo)
7. Buzz Buzz Buzz (May 1965 Demo)
8. Pale Blue Eyes (May 1965 Demo)
9. Stockpile (May 1965 Demo) *
10. Wrap Your Troubles in Dreams (May 1965 Demo)
11. Iʼm Waiting for the Man (May 1965 Alternate Version)

– 7-inch –
1. Gee Whiz – (1958 Rehearsal) *
2. Baby, Let Me Follow You Down (1963/64 Home Recording)
3. Michael, Row The Boat Ashore (1963/64 Home Recording)
4. Donʼt Think Twice, Itʼs All Right (Partial) (1963/64 Home Recording) 5
. W & X, Y, Z Blues (1963/64 Home Recording) *
6. Louʼs 12-Bar Instrumental (1963/64 Home Recording) *

All tracks previously unreleased; * Previously unreleased composition